JPH05159441A - 光ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルオーディオ用光ディスク装置にお
いて、動作停止後、動作を再開したときに前回の続きか
ら再生を継続できるようにする。 【構成】 光ディスク１から音楽情報を読み出すと共
に、サブコード情報も読み出し、動作停止時に光ディス
ク１の特定エリアに、プログラム番号や、タイムコード
の最新の情報を記録する。再度同じ光ディスク１をかけ
た場合、装置はこの特定エリアから、先ずこのプログラ
ム番号及びタイムコードを読み出し、読み出されたプロ
グラム番号及びタイムコードの示す場所から再生を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録再生可能な光ディ
スク装置の改良に関し、特に動作を一但停止してのち、
再び動作を開始する場合の頭出し速度の高速化に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンパクトカセットテープ（以
下、ＣＣと略す）を用いたオーディオ再生装置は、家庭
内はもちろんのこと、自動車に装備されたり、或いは携
帯型のものは鞄に入れて持ち歩いて使用されるようにな
った。また、コンパクトディスク（以下、ＣＤと略す）
においても同じような使用形態が普及しつつある。この
ＣＣとＣＤと言う２つの媒体には、片方がテープで片方
がディスクであると言う形状の違いにより、使用感の点
でいくつかの重要な違いが存在する。特にＣＤは、アク
セス速度がＣＣに比べて格段に速いので、家庭内で使用
される場合、曲の頭出しや繰り返し演奏において非常な
便利さを使用者に提供できる。一方ＣＣは、ＣＤに比べ
て再生機器が振動に対して強いので、携帯型においては
有利である。さらに、ＣＣでは機器を停止したとき停止
位置がテープの走行量としてカセットに保存されるの
で、再び機器を動作させた場合、以前の位置から連続し
て再生できる。ＣＤにおいては機器動作を停止した場合
ディスク上には停止位置に関する何等の情報も残らない
ので、停止位置から続けて再生したい場合、その曲を高
速に頭出しして再生することで実現されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】家庭内で用いたり、自
動車内で用いる場合は上記のように、ＣＤの高速頭出し
機能が役立つ。ところが、携帯型のように、持ち歩いて
使用する場合、或いは自動車内で使用する場合、高速頭
出しの機能を使うための機器の操作が行いにくい。さら
に、曲の長い場合にはその途中には頭出しができず、続
きからの再生は実質不可能となってしまう。

【０００４】また、不揮発メモリを機器内部に備え、電
源停止時に、停止直前の再生位置を示すプログラム番号
及びタイムコードをこの不揮発メモリに待避させ、再起
動時に、それを読み出し、検索動作によって高速に前回
停止した位置からの再生動作を可能にすることが考えら
れる。しかしこの場合、ディスクそのものを機器停止中
に交換してしまえば、期待する動作を行えないのは明ら
かである。

【０００５】ディスクが仮に再生専用のＣＤではなく、
例えば光磁気ディスクや、相変化光ディスクのような記
録再生可能な光ディスクであっても、この方法では満足
な結果は得られない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題に
鑑みて成されたものであり、次のように構成している。
すなわち、記録再生が可能な光ディスクを用いる光ディ
スクレコーダ／プレーヤにおいて、この光ディスクか
ら、現在の再生のディスク上での位置を示す位置情報
を、主情報を読み出すと同時にディスクから時々刻々読
み出す位置情報読み出し手段と、前記位置情報読み出し
手段によって読み出された位置情報を、前記光ディスク
レコーダ／プレーヤ本体の動作停止直前に当該光ディス
クの特定の記録エリアに記録する位置情報待避手段とを
備え、さらに再起動時には、前記特定の記録エリアから
待避された位置情報を読み出し、この位置情報に応じた
位置から記録または再生動作を再開する構成とした光デ
ィスク装置である。

【０００７】

【作用】上記のように構成すれば、記録再生可能な光デ
ィスクにおいて、一但、再生動作を停止してディスクを
交換しても、再び同じディスクを再生した場合には元の
再生停止位置から続けて再生することができる。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。

【０００９】図１は本発明の一実施例の構成ブロック図
である。光ディスク１をこの装置にかけると、マイクロ
コンピュータ８は、初期アドレス読み出し／書き込み手
段７に初期アドレスの読み出し指令Ｓを発する。初期ア
ドレス読み出し／書き込み手段７は初期アドレス読み出
し指令Ｓを受けて、トラッキング制御部６にピックアッ
プ２の位置を初期アドレスの記録された所定の場所に移
動させ、そこに記録された初期アドレスを読み出し、続
いて、読み出された初期アドレスの位置にピックアップ
を移動するようにトラッキング制御部６に指令する。こ
こで始めて音楽信号の再生が開始される。すなわち、ピ
ックアップ２を介して光ディスク１から再生された信号
から、音楽再生部３が音楽信号を再生し、スピーカ５か
ら音響信号として空中に放音する。この時同時に、位置
情報読み出し手段４は、位置情報として、光ディスク１
に記録されたサブコード情報のなかの局番情報とタイム
コードを継続的に読み出し、最新の情報を保持してい
る。演奏中のディスク１を取り出す際には、マイクロコ
ンピュータ８は、初期アドレス読み出し／書き込み手段
７に初期アドレス書き込み指令Ｅを発する。初期アドレ
ス読み出し／書き込み手段７は初期アドレス書き込み指
令Ｅを受けて、トラッキング制御部６にピックアップ２
の位置を初期アドレスの記録された所定の場所に移動さ
せ、続いて位置情報読み出し手段４から最終の位置情報
を得て、それをピックアップ２を介して光ディスク１に
書き込む。従って、この時点で光ディスク１の所定の位
置に記録された初期アドレスは更新されるのである。初
期アドレスを記録する所定の位置としては、例えば光デ
ィスクの最内周が適当である。

【００１０】再度この同じ光ディスクを再生する時、前
回更新された初期アドレスが読み出され、それに対応し
てピックアップ２の位置をトラッキング制御部６が移動
させ、前回の再生場所の続きから再生動作を開始する。

【００１１】光ディスクとしてコンパクトディスク（Ｃ
Ｄ）と同じ信号フォーマットを用いている場合には、上
記のように局番情報や、タイムコードを用いて位置情報
を得ることができる。書換型光ディスクを用いた場合に
は、それ以外にトラック番号や、セクタ番号といった、
ディスク上に刻まれた物理的なアドレス情報がより正確
な位置情報として用いられるであろう。

【００１２】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、記録再生可能な光ディスクにおいて、一旦、
再生動作を停止してディスクを交換しても、再び同じデ
ィスクを再生した場合には元の再生停止位置から続けて
再生することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における光ディスク装置の構
成を示すブロック図

【符号の説明】

１ 光ディスク ２ ピックアップ ３ 音楽再生部 ４ 位置情報読み出し手段 ５ スピーカ ６ トラッキング制御部 ７ 初期アドレス読み出し／書き込み手段 ８ マイクロコンピュータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録再生が可能な光ディスクを用いる光
   ディスクレコーダ／プレーヤにおいて、 この光ディスクから、現在の再生のディスク上での位置
   を示す位置情報を、主情報を読み出すと同時にディスク
   から読み出す位置情報読み出し手段と、 前記位置情報読み出し手段によって読み出された位置情
   報を、前記光ディスクレコーダ／プレーヤ本体の動作停
   止直前に当該光ディスクの特定の記録エリアに記録する
   位置情報待避手段とを備え、 さらに再起動時には、前記特定の記録エリアから待避さ
   れた位置情報を読み出し、この位置情報に応じた位置か
   ら記録または再生動作を再開することを特徴とする光デ
   ィスク装置。