JP3013309U - 光ディスク再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 早送り動作中においても正常にデータを再生
できる光ディスク再生装置を提供する。 【構成】 早送り用の操作キーの操作に応じ標準速度よ
り高速で回転制御される光ディスクから読み出したデー
タを、前記光ディスクの回転制御に応じた繰返し周波数
のクロック信号によりメモリに記憶する高速データ記憶
手段と、該高速データ記憶手段により前記メモリへ記憶
された前記データを標準速度の繰返し周波数のクロック
信号により読み出すデータ読出手段と、早送り時に前記
データ読出手段により読み出されたデータを標準速度で
再生し出力する再生出力手段とを備えたことを特徴とす
る光ディスク再生装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は早送り動作中に光ディスクから読み出されたデータを標準速で再生 できる光ディスク再生装置に関するものである。光ディスク記録媒体が光磁気デ ィスクである光ディスク記録再生装置にも適用できる。

【０００２】

【従来の技術】

従来の光ディスク再生装置において目的とする曲の頭出しを行う場合、ピック アップを光ディスクの径方向へ移動させ早送りを行う。このときピックアップは トラックジャンプを繰り返してトラックを横切り、目的とするトラック位置付近 に来ると早送り動作を解除して標準速でデータの再生を行い、このとき再生され るデータから希望する曲の頭出し位置までピックアップが移動したことを確認す る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の光ディスク再生装置は以上のように構成されているので、曲の頭出しな ど早送りが行われている最中に音として再生されるデータは、ピックアップがト ラックを横切るため正常に聴き取ることができず、早送りが行われている最中に 音などとして再生された情報から曲の頭出し位置の予測を行うのは困難である問 題点があった。

【０００４】 本考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、早送り動作中 においても正常にデータを再生できる光ディスク再生装置を提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る光ディスク再生装置は、光ディスクの記録トラックを再生する光 ディスク再生装置において、早送り用の操作キーの操作に応じ前記光ディスクを 標準速度より高速で回転制御する光ディスク制御手段と、該光ディスク制御手段 により制御されている光ディスクから読み出したデータを前記光ディスクの前記 回転制御に応じた繰返し周波数のクロック信号によりメモリに記憶する高速デー タ記憶手段と、該高速データ記憶手段により前記メモリへ記憶された前記データ を標準速度の繰返し周波数のクロック信号により読み出すデータ読出手段と、早 送り期間中に前記データ読出手段により読み出されたデータを標準速度で再生し 出力する再生出力手段とを備えたものである。 また、前記光ディスクは光磁気ディスクであり、情報ビットを記録し、その記 録トラックを再生する記録／再生手段を備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案における光ディスク再生装置は、早送り用の操作キーの操作により早送 りが実行されると、光ディスクの回転数が標準速度より高速で回転制御され、ト ラックを横切ることなくピックアップが前記光ディスクから読み出したデータを 前記光ディスクの回転制御に応じた繰返し周波数のクロック信号によりメモリに 記憶し、また前記メモリへ記憶された前記データを標準速度の繰返し周波数のク ロック信号により読み出し標準速度で再生し出力することで、早送り動作中にお ける光ディスクから読み出したデータの再生を標準速度による再生動作時と同様 に行うことが可能となる。 また、光ディスクは光磁気ディスクであっても、その再生に際しては前記と同 様の再生動作が行える。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の一実施例の光ディスク再生装置１００の構成を示すブロック 図である。図において、１は光ディスクカートリッジに内蔵された光ディスク、 ２は光ディスク１を回転させるためのスピンドルモータ、３はレンズ、４は光デ ィスク１に記録されたデータを読み出すための光ピックアップ、５は光ピックア ップ４の駆動を行なう送りモータである。６はスピンドルモータ２や送りモータ ５をサーボ制御するサーボ制御回路である。

【０００８】 ７は光ディスク１から読み出したデータに対しＥＦＭ復調や訂正動作、さらに 伸張処理などを行なうＥＦＭ変調部やＣＲＩＣ部などを有したディジタル信号処 理部である。８は光ディスク１から読み出したデータを一時的に記憶するメモリ 、９は伸張され元のデータに戻されたディジタルデータをアナログ信号に変換し オーディオ信号として出力するＤ／Ａ変換器である。１０は各種の必要な表示を 行なう表示部、１１は早送り用操作キー１１ａを有したキー入力部である。１２ は光ピックアップ４から出力されるＲＦ信号を増幅するＲＦアンプ、１３はディ ジタル信号処理部７のＥＦＭ変調部やＣＲＩＣ部、さらにはサーボ制御回路６な どの各部を制御するシステムコントローラでありマイクロコンピュータにより構 成されている。また、このマイクロコンピュータのメモリ１３ａには、図２に示 すフローチャートにより示される早送り処理用のプログラムが格納されている。

【０００９】 次に、図２に示すフローチャートに基づいて早送り（この例では倍速して説明 ）が行われる際の動作を説明する。キー入力部１１の早送り用操作キー１１ａが 操作されると、例えば２倍速で光ディスクの回転制御が行われる（ステップＳ１ ）。また、これと同時に光ピックアップ４を移動させるための送りモータ５など もサーボ制御部６により制御されて、光ピックアップ４はトラックを横切ること なく２倍速でサーボ制御および回転制御されている光ディスク１からデータを読 み出す（ステップＳ２）。さらに、読み出したデータに対しデコード処理などを 行い（ステップＳ３）、２倍速用の繰り返し周波数のクロック信号により、メモ リ８へ前記光ディスクから読み出したデータを記憶する（ステップＳ４）。図３ の（ａ）は、２倍速用の繰り返し周波数のクロック信号により、メモリ８へ記憶 されるデータを示している。

【００１０】 一方、また、メモリ８からは、標準速用の繰り返し周波数のクロック信号によ り、前記２倍速用の繰り返し周波数のクロック信号により記憶されたデータが読 み出され（ステップＳ５）、再生を行う。図３の（ｂ）は標準速用の繰り返し周 波数のクロック信号によりメモリ８から読み出され、再生されるデータを示して いる。すなわち、データＡ，Ｃ，Ｅ，Ｇ…が再生され、データＢ，Ｄ，Ｆ…はカ ットされる。

【００１１】 従って本実施例によれば、早送り時において光ディスク１から再生される音は 通常再生時と同様に再生される結果、曲の頭出しが容易になる。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば早送り動作中においても標準速度でデータを再 生できるので、データ内容、例えば曲の内容を正確に認識できる効果がある。よ って、曲の頭出し等も容易となる。また光ディスクが光磁気ディスクであっても 、その再生動作に同様の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による光ディスク再生装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】本考案の一実施例による光ディスク再生装置の
早送り処理を示すフローチャートである。

【図３】本考案の一実施例による光ディスク再生装置に
おいてメモリに記憶される２倍速のデータと標準速のデ
ータとを示す説明図である。

【符号の説明】

１ 光ディスク ６ サーボ制御回路（光ディスク制御手段） ７ ディジタル信号処理部 ９ Ｄ／Ａ変換器（再生出力手段） １３ システムコントローラ（光ディスク制御手段，高
速データ記憶手段，データ読出手段）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光ディスクの記録トラックを再生する光
   ディスク再生装置において、早送り用の操作キーの操作
   に応じ前記光ディスクを標準速度より高速で回転制御す
   る光ディスク制御手段と、該光ディスク制御手段により
   制御されている光ディスクから読み出したデータを前記
   光ディスクの前記回転制御に応じた繰返し周波数のクロ
   ック信号によりメモリに記憶する高速データ記憶手段
   と、該高速データ記憶手段により前記メモリへ記憶され
   た前記データを標準速度の繰返し周波数のクロック信号
   により読み出すデータ読出手段と、早送り期間中に前記
   データ読出手段により読み出されたデータを標準速度で
   再生し出力する再生出力手段とを備えたことを特徴とす
   る光ディスク再生装置。
2. 【請求項２】 前記光ディスクは光磁気ディスクであ
   り、情報ビットを記録し、その記録トラックを再生する
   記録／再生手段を備えたことを特徴とする請求項１記載
   の光ディスク再生装置。