JP3875926B2 - 再生装置、再生方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、再生装置、再生方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクのような記録媒体に記録されたトラックデータを再生する再生装置には、グループ化されてひとまとめになったトラックを、グループ(又はフォルダ)単位でサーチし、再生できるようにしたグループ化機能を有するものがある。このようなグループ化機能を実行するためには、まず、光ディスクにグループ情報として、グループ化するトラック番号とグループ名とを記録しておく。再生装置は、このグループ情報を光ディスクから読み取り、指定されたグループに属していると判別されたトラックのデータを光ディスクから取り出して再生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、トラックには、どのグループにも属さない未所属トラックというものも存在し、この未所属トラックをグループ再生したい場合もある。未所属トラックに関する情報は光ディスクに記録されないため、このままでは、未所属トラックをグループ再生することは出来ない。従って、このグループ化機能を利用して未所属トラックをグループ再生するには、グループ情報を表示して判別された未所属トラックのデータを、トラックムーブ機能を用いて移動し、未所属トラックをグループ化する必要があり、作業が煩雑となる。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、グループに属さない未所属トラックを容易にグループ再生することを可能とする再生装置、再生方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る再生装置は、
記録媒体に記録されているトラックデータを再生する再生装置において、
グループ化したトラックのトラック番号を含むグループ情報を前記記録媒体から取得して各トラックがグループに属しているトラックかいずれのグループにも属さないトラックかを判別する判別手段と、
前記判別手段がいずれのグループにも属さないと判別したすべての未所属トラックのデータを、連続したトラックに移し替えるデータ移し替え手段と、
前記データ移し替え手段がデータを移し替えたトラックをすべてグループ化してそのトラック番号を前記グループ情報に付加するグループ情報付加手段と、
再生対象として指定されたグループのトラックのデータを、前記グループ情報に従って取得し、再生する再生手段と、を備えたものである。
【0006】
前記再生装置は、前記判別手段が判別した未所属トラックのトラック番号を記憶する記憶手段を備え、
前記データ移し替え手段は、データの移し替えに伴って前記記憶手段に記憶されたトラック番号を書き替え、
前記グループ情報付加手段は、前記記憶手段に記憶された書き替え後のトラック番号を前記グループ情報に付加する、ようにしてもよい。
【0007】
本発明の第2の観点に係る再生方法は、
グループ化したトラックのトラック番号を含むグループ情報を記録媒体から取得して各トラックがグループに属しているトラックかいずれのグループにも属さないトラックかを判別するステップと、
いずれのグループにも属さないと判別されたすべての未所属トラックのデータを、連続したトラックに移し替えるステップと、
前記移し替えた未所属トラックをすべてグループ化して前記未所属トラックのトラック番号を前記グループ情報に付加するステップと、
再生対象として指定されたグループのトラックのデータを、前記グループ情報に従って取得し、再生するステップと、を備えたものである。
【0008】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
グループ化したトラックのトラック番号を含むグループ情報を記録媒体から取得して各トラックがグループに属しているトラックかいずれのグループにも属さないトラックかを判別する手順、
いずれのグループにも属さないと判別されたすべての未所属トラックのデータを、連続したトラックに移し替える手順、
前記移し替えた未所属トラックをすべてグループ化して前記未所属トラックのトラック番号を前記グループ情報に付加する手順、
再生対象として指定されたグループのトラックのデータを、前記グループ情報に従って取得し、再生する手順、
を実行させるためのものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る再生装置を図面を参照して説明する。
この再生装置は、光ディスク1に記録されたデータを再生するものであり、図1に示すように、スピンドルモータ2と、光ピックアップ3と、送りモータ4と、記録ヘッド5と、ヘッドドライバ6と、RF(Radio Frequency)アンプ7と、ディジタル信号処理回路8と、システムコントローラ9と、操作部10と、表示部11と、TOC(Table Of Contents)メモリ12と、メモリ13と、から構成される。
【0010】
光ディスク1は、MD(Mini Disc(登録商標))といった、記録データの書き換えが可能なものであり、楽曲のようなトラックデータが記録される。
【0011】
スピンドルモータ2は、ディジタル信号処理回路8に制御されて、ターンテーブルやクランプ機構にて保持する光ディスク1を、所定の回転速度で回転駆動する。
【0012】
光ピックアップ3は、光ディスク1にレーザ光を照射してトラックデータの記録データの記録/再生を可能とするためのものである。より詳細には、光ピックアップ3は、データを光ディスク1に記録する際、光ディスク1の記録トラックをキュリー温度まで加熱する高レベルのレーザ光を出力する。また、光ピックアップ3は、記録データを光ディスク1から再生する際、磁気カー効果を利用して受けた反射光によりデータ信号を検出可能とする低レベルのレーザ光を出力する。光ピックアップ3は、検出したデータ信号をRFアンプ7に送る。
【0013】
送りモータ4は、ディジタル信号処理回路8の制御により、光ディスク1の半径方向に、光ピックアップ3を移動させるためのものである。
【0014】
記録ヘッド5は、データを書き込むためのものであり、光ディスク1を挟んで光ピックアップ3と対向する位置に配置され、ヘッドドライバ6から受けた駆動信号に応じた磁界を生成し、光ディスク1に印加する。
【0015】
ヘッドドライバ6は、ディジタル信号処理回路8によりエンコード処理が施されたデータを受け、記録ヘッド5を駆動するための駆動信号を生成するためのものであり、生成した駆動信号を記録ヘッド5に供給する。
【0016】
RFアンプ7は、光ピックアップ3が検出した信号に基づいた演算処理等を実行することにより、データ信号である再生RF信号、トラッキングエラー(TE)信号、フォーカスエラー(FE)信号、及び光ディスク1にプリグルーブとして記録されている絶対位置(ADIP;ADdress In Pregroove)情報といったグルーブ情報等を抽出するものである。RFアンプ7は、抽出した各種の信号、情報をディジタル信号処理回路8に送る。
【0017】
ディジタル信号処理回路8は、RFアンプ7が抽出した信号に基づいて送りモータ4を制御する。そして、ディジタル信号処理回路8は、ADC(Analog-to-Digital Converter)からトラックデータを入力してエンコード処理を施し、生成したデータをヘッドドライバ6に供給したり、RFアンプ7から供給された信号を処理してトラックデータを再生し、再生したトラックデータをDAC(Digital-to-Analog Converter)等に出力したりする。
【0018】
システムコントローラ9は、マイクロプロセッサ等から構成され、ディジタル信号処理回路8、操作部10、表示部11等を制御する。
【0019】
操作部10は、プッシュスイッチ、キーパッド等から構成され、ユーザの操作によって指示されたユーザデータの記録/再生の開始や停止等の指示情報をシステムコントローラ9に送る。
【0020】
表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等から構成され、システムコントローラ9の制御により、再生時間、トラック番号、録音モード、レベル等の情報を表示する。
【0021】
TOCメモリ12とメモリ13とは、RAM(Random Access Memory)のような半導体等で構成されている。TOCメモリ12は、光ディスク1のU−TOC(User's Table Of Contents)領域から読み出したトラック番号等のデータを記憶する。メモリ13は、システムコントローラ9が、制御に必要なデータを記憶するためのものである。
【0022】
次に、光ディスク1におけるデータの記録構成について説明する。
光ディスク1は、例えば36セクタを1記録再生動作単位(クラスタ)としてユーザデータの記録/再生が可能な記録媒体であり、光ディスク1の記録エリアは、図2に示すように、リードインエリアと、U−TOC領域と、プログラムエリアと、リードアウトエリアと、からなる。
【0023】
リードインエリアは、データの読み出しを開始する領域である。
U−TOC領域は、プログラムエリアに記録されたトラックデータを管理するための情報を記録する領域である。尚、U−TOC領域に書き込まれる情報は、書き換え可能である。
プログラムエリアは、トラックデータを記録する領域であり、MDでは、最大トラック数は255である。
リードアウトエリアは、データの読み出しを終了させるための領域である。
【0024】
本実施の形態に係る再生装置は、光ディスク上においてグループ化されたトラックを、グループ単位でサーチし、再生できる。このようなグループ化機能を実現するため、光ディスク1のU−TOC領域には、グループ情報がディスクタイトルに続けて記録される。そして、システムコントローラ9は、グループ再生を行う場合に、光ディスク1に記録されているグループ情報を解析する。
【0025】
図3(a)に、そのグループ情報の一例を示す。このグループ情報は、図3(b)に示すように、記録トラック数が30(曲)であり、トラックを識別するためのトラック番号として、記録トラック001〜005,007〜018,023〜028が、それぞれ、Group_01,Group_02,Group_03に属していることを示す。
【0026】
このように、グループ化は、連続したトラック間で行われる。これは、グループ化機能に対応していない再生装置であっても、トラックデータを再生できるようにするためである。従って、記録トラック006,019〜022,029〜030は、どのグループにも属さない未所属トラックになり、未登録トラックは必ずしも連続するとは限らない。例えば、未所属トラック006は、Group_01に属するトラック(トラック番号005のトラック)とGroup_02に属するトラック(トラック番号007のトラック)とに挟まれ、未所属トラックとして、トラック006の次はトラック019になる。
【0027】
システムコントローラ9は、未所属トラックをグループ化して再生する場合、光ディスク1における未登録トラックが連続したトラックとなるように、トラックデータの移し替えを行う。このため、メモリ13には、未登録トラックのトラック番号を記憶する記憶領域が設けられる。また、システムコントローラ9は、データの移し替えを行うためのカウンタとして、トラックカウンタと、メモリカウンタと、ムーブカウンタと、を有する。
【0028】
トラックカウンタは、光ディスク1におけるトラックの位置を指定するためのカウンタである。メモリカウンタは、メモリ13において、未所属トラックのトラック番号を記憶する記憶位置を指定するためのカウンタである。ムーブカウンタは、未登録トラックのトラック番号をメモリ13に記憶した後、その記憶位置を指し示すためのカウンタである。メモリ13には、これらのカウント値を記憶するための記憶領域も設けられる。
【0029】
次に本実施の形態に係る再生装置の動作を説明する。
ターンテーブル等に光ディスク1が搭載されると、スピンドルモータ2は、光ディスク1を回転させる。光ディスク1が回転すると、システムコントローラ9は、ディジタル信号処理回路8にU−TOC領域の情報の読み出しを指示し、光ディスク1のU−TOC領域から情報を読み出してTOCメモリ12に記憶する。そして、システムコントローラ9は、TOCメモリ12に記憶されたU−TOC情報に基づいてユーザエリアの記録データの構成を特定する。
【0030】
こののち、操作部10から再生を開始する旨の指示が入力されると、システムコントローラ9は、U−TOC情報に基づいて特定された記録データの構成に従ってディジタル信号処理回路8の動作を制御し、光ディスク1に記録された記録データの再生を開始する。
【0031】
システムコントローラ9は、ディジタル信号処理回路8を介して、スピンドルモータ2を駆動して光ディスク1を回転させ、送りモータ4により、光ピックアップ3を記録データの読出位置まで移動させる。光ピックアップ3は、レーザ光を光ディスク1に照射して戻り光を検出し、電気信号に変換してRFアンプ7に送る。
【0032】
RFアンプ7は、光ピックアップ3から受けた信号に基づいた演算処理等を実行し、データ信号である再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等を抽出する。RFアンプ7は、抽出した各種の信号をディジタル信号処理回路8に送る。
【0033】
ディジタル信号処理回路8は、RFアンプ7から受けた信号をデコードするなどの所定の処理を実行し、再生したトラックデータを適宜DAC等に出力する。
【0034】
操作部10のプッシュスイッチ等を操作することによりグループ再生が選択されると、これに応答して、システムコントローラ9は、光ディスク1に記録されているグループ情報を読み出し、このグループ情報に基づいてグループ再生を実行する。未所属トラックをグループ化して再生するモードが指定されると、システムコントローラ9は、未所属トラックをグループ化してから、未所属トラックをグループ再生する。
【0035】
この未所属トラックをグループ化する編集処理の内容を、図4と図5とに示すフローチャートに基づいて説明する。まず、システムコントローラ9は、トラックカウンタのカウント値mに1をセットする(ステップS11)。
システムコントローラ9は、メモリカウンタのカウント値nに0をセットする(ステップS12)。
【0036】
システムコントローラ9は、トラックカウンタで指定されたトラックがグループに属しているか否かを判定する(ステップS13)。
トラックカウンタで指定されたトラックがグループに属していると判定した場合(ステップS13においてYes)、システムコントローラ9は、ステップS16の処理に進む。
【0037】
トラックカウンタで指定されたトラックがグループに属していないと判定した場合(ステップS13においてNo)、システムコントローラ9は、メモリカウンタのカウント値nを1つインクリメントする(ステップS14)。
【0038】
システムコントローラ9は、メモリ13のトラック番号用の記憶領域の最初の記憶位置からnバイト目に、未所属トラックのトラック番号としてトラックカウンタのカウント値mを記憶する(ステップS15)。
【0039】
システムコントローラ9は、トラックカウンタのカウント値mが、光ディスク1の最大トラック数255未満であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0040】
システムコントローラ9は、トラックカウンタのカウント値mが、光ディスク1の最大トラック数255以上であると判定した場合(ステップS16においてNo)、システムコントローラ9は、ステップS19の処理に進む。
【0041】
トラックカウンタのカウント値mが255未満と判定した場合(ステップS16においてYes)、システムコントローラ9は、トラックカウンタのカウント値mが、データが記録されている最大トラック番号Tno_max未満か否かを判定する(ステップS17)。
【0042】
トラックカウンタのカウント値mが最大トラック番号Tno_max未満と判定した場合、システムコントローラ9は、メモリカウンタのカウント値mを1つインクリメントする(ステップS18)。そして、システムコントローラ9は、ステップS13〜S16の処理を、再度、実行する。
【0043】
トラックカウンタのカウント値mが最大トラック番号Tno_maxになったと判定した場合(ステップS17においてNo)、システムコントローラ9は、メモリカウンタのカウント値nが0よりも大きいか否かを判定する(ステップS19)。
【0044】
メモリカウンタのカウント値nが0以下であると判定した場合(ステップS19においてNo)、未所属トラックはカウントされていないことになり、光ディスクにおけるすべてのトラックがいずれかのグループに属していることになるので、システムコントローラ9は、この処理の実行を終了させる。
【0045】
メモリカウンタのカウント値nが0よりも大きいと判定した場合(ステップS19においてYes)、未所属トラックがカウントされたことになる。この場合、システムコントローラ9は、トラックデータの移し替えを行うべく、ムーブ(Move)カウンタのカウント値pに1をセットする(ステップS20)。
【0046】
システムコントローラ9は、ムーブカウンタのカウント値に基づいて指定されたトラック番号のデータを現在のトラックから最終トラック番号Tno_maxの次のトラックに移し替える(ステップS21)。システムコントローラ9は、メモリ13に記憶したトラック番号を、移し替えたトラックデータに対応して書き替える(ステップS22)。
【0047】
システムコントローラ9は、未所属トラックのデータを移し替えたことによって空いたトラックに、次のトラックのデータを順次、移し替える(ステップS23)。
【0048】
システムコントローラ9は、データを移し替えた後のトラックに対応するように、メモリ13に記憶したトラック番号をデクリメントする(ステップS24)。
【0049】
システムコントローラ9は、ムーブカウンタのカウント値pとメモリカウンタのカウント値nとを比較し、ムーブカウンタのカウント値pがメモリカウンタのカウント値nよりも小さいか否かを判定する(ステップS25)。
【0050】
ムーブカウンタのカウント値pがメモリカウンタのカウント値nよりも小さいと判定した場合(ステップS25においてYes)、システムコントローラ9は、ムーブカウンタのカウント値pを1つインクリメントする(ステップS26)。
システムコントローラ9は、ステップS21〜S24の処理を実行する。
【0051】
トラックデータの移し替えによって、ムーブカウンタのカウント値pがメモリカウンタのカウント値n以上になったと判定した場合(ステップS25においてNo)、システムコントローラ9は、未所属トラックのグループにグループ名を付与して新規グループとして登録する(ステップS27)。
【0052】
システムコントローラ9は、TOCメモリ12に記憶したTOC情報を、データの移し替えに伴って書き替える(ステップS28)。そして、システムコントローラ9は、この処理の実行を終了させる。
【0053】
次に、光ディスク1には、図3(a)に示すグループ情報が記録されているものとして、未所属トラックのこのグループ処理の内容を、さらに具体的に説明する。
【0054】
システムコントローラ9は、このグループ情報を読み出す。
光ディスク1に図3(a)に示すグループ情報が記録されている場合、トラックのデータは、光ディスク1に、図6(a)に示すように記録されている。
【0055】
システムコントローラ9は、グループ情報に基づいてトラック番号001〜030のトラックが、グループに所属するトラックであるか未所属トラックであるかを判定する(ステップS13の処理)。この判定を行った結果、メモリ13には、図6(b)に示すような未所属トラックのトラック番号が記憶される(ステップS14〜S15の処理)。この場合、メモリカウンタのカウント値nは7となる。
【0056】
システムコントローラ9は、まず、トラック番号006のデータを、図6(c)に示すように、トラック番号030の次のトラックに移動する(ステップS21の処理)。
システムコントローラ9は、図6(b)と図6(d)とに示すように、トラック番号006をトラック番号031に書き替える(ステップS22の処理)。
【0057】
トラック番号を書き替えると、システムコントローラ9は、図6(c)と図6(e)とに示すように、光ディスク1に記録されているトラック番号007〜030のトラックデータを、トラック番号006〜029のトラックに、順次、移し替える(ステップS23の処理)。
【0058】
データを移し替えると、システムコントローラ9は、移し替えたトラックに対応するように、図6(d)に示すメモリ13に記憶した7個のトラック番号をすべてデクリメントする(ステップS24の処理)。メモリ13に記憶したトラック番号は、図6(f)に示すように書き替えられる。
このようにして、システムコントローラ9は、順次、未所属トラックのデータを移し替え、トラック番号を書き替える。
【0059】
そして、すべてのトラックデータの移し替えが終わると、図6(g)に示すように、光ディスク1には、未所属トラックのデータが連続したトラックに記録され、メモリ13には、図6(h)に示すように、トラック番号が、このトラックのデータに対応するように記録される。
【0060】
システムコントローラ9は、この未所属トラックのグループに、例えば、「Another」といったグループ名を付与しておく(ステップS27の処理)。また、図7に示すように、グループ情報に、この未所属トラックの識別情報としてトラック番号とグループ名「Another」を付加する。このように、光ディスク1に記録しておくことにより、次の再生時に、図4乃至図5のフローチャートに示す処理を実行しなくても、未所属トラックのグループ再生を行うことができる。
【0061】
また、システムコントローラ9は、TOCメモリ12に記憶したTOC情報としてのトラック番号を、図6(g)に示す順序に従って書き替える(ステップS28の処理)。
【0062】
このグループ名「Another」を指定して再生指示が行われると、システムコントローラ9は、グループ名「Another」に属する未所属トラックをサーチして、再生する。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態によれば、未所属トラックのデータを、トラック番号が連番となるように移し替え、未所属トラックのトラック番号を、移し替えたトラックデータに対応するようにメモリ13に記憶するようにした。従って、このグループ情報に従って、未所属トラックのデータを容易にグループ再生することができる。
【0064】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、記録媒体は、MDに限られるものではなく、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)であってもよい。
【0065】
トラックデータの移し替えの方法は、必ずしも図4乃至図6に示すような方法に限定されるものではない。例えば、メモリ13をグループ所属トラック用の記憶領域と未所属トラック用の記憶領域とに区分けし、トラックがグループ所属トラックか未所属トラックかを判別しつつ、判別結果に従って、グループ所属トラック、未所属トラックを、メモリ13の区分けしたそれぞれの記憶領域に記憶させることもできる。
【0066】
また、未所属トラックを連続したトラックにまとめるやり方も、本実施の形態のものに限定されるものではなく、トラックが未所属トラックと判別されると、そのトラックを次のトラックと交換し、このような処理を、最後まで行うことにより、未所属トラックを連続したトラックにまとめることもできる。
【0067】
また、コンピュータを、再生装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これをコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、グループに属さない未所属トラックを容易にグループ再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスクに記録されるデータの構造を示す説明図である。
【図3】U−TOC領域に記録されているグループ情報の一例を示す説明図である。
【図4】未所属トラックをグループ編集する処理の内容を示すフローチャート(1)である。
【図5】未所属トラックをグループ編集する処理の内容を示すフローチャート(2)である。
【図6】未所属トラックのグループ編集処理の具体例を示す説明図である。
【図7】未所属トラックとそのグループ名とを付加したグループ情報の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
9 システムコントローラ
12 TOCメモリ
13 メモリ
Claims (4)
- 記録媒体に記録されているトラックデータを再生する再生装置において、
グループ化したトラックのトラック番号を含むグループ情報を前記記録媒体から取得して各トラックがグループに属しているトラックかいずれのグループにも属さないトラックかを判別する判別手段と、
前記判別手段がいずれのグループにも属さないと判別したすべての未所属トラックのデータを、連続したトラックに移し替えるデータ移し替え手段と、
前記データ移し替え手段がデータを移し替えたトラックをすべてグループ化してそのトラック番号を前記グループ情報に付加するグループ情報付加手段と、
再生対象として指定されたグループのトラックのデータを、前記グループ情報に従って取得し、再生する再生手段と、を備えた、
ことを特徴とする再生装置。 - 前記判別手段が判別した未所属トラックのトラック番号を記憶する記憶手段を備え、
前記データ移し替え手段は、データの移し替えに伴って前記記憶手段に記憶されたトラック番号を書き替え、
前記グループ情報付加手段は、前記記憶手段に記憶された書き替え後のトラック番号を前記グループ情報に付加する、
ように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。 - グループ化したトラックのトラック番号を含むグループ情報を記録媒体から取得して各トラックがグループに属しているトラックかいずれのグループにも属さないトラックかを判別するステップと、
いずれのグループにも属さないと判別されたすべての未所属トラックのデータを、連続したトラックに移し替えるステップと、
前記移し替えた未所属トラックをすべてグループ化して前記未所属トラックのトラック番号を前記グループ情報に付加するステップと、
再生対象として指定されたグループのトラックのデータを、前記グループ情報に従って取得し、再生するステップと、を備えた、
ことを特徴とする再生方法。 - コンピュータに、
グループ化したトラックのトラック番号を含むグループ情報を記録媒体から取得して各トラックがグループに属しているトラックかいずれのグループにも属さないトラックかを判別する手順、
いずれのグループにも属さないと判別されたすべての未所属トラックのデータを、連続したトラックに移し替える手順、
前記移し替えた未所属トラックをすべてグループ化して前記未所属トラックのトラック番号を前記グループ情報に付加する手順、
再生対象として指定されたグループのトラックのデータを、前記グループ情報に従って取得し、再生する手順、
を実行させるためのプログラム。
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