JP3297936B2 - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばディスク状記録媒
体に記録された楽曲等のデータを再生することのできる
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユーザーが音楽データ等を記録すること
のできるデータ書き換え可能なディスクメディアが知ら
れており、このようなディスクメディアでは、既に楽曲
等のデータが記録されているエリアや未記録エリアを管
理するデータ領域(ユーザーTOC)が設けられ、例え
ば記録動作の終了毎にこの管理データも書き換えられる
ようになされている。
【0003】そして、例えば或る楽曲の録音を行なおう
とする際には、録音装置はユーザーTOCからディスク
上の未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録
していくようになされている。また、再生装置において
は再生すべき楽曲が記録されているエリアをユーザーT
OCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を
行なう。
【0004】ところで、光磁気ディスク(MOディス
ク)等の記録可能のディスクメディアにおいては、DA
Tやコンパクトカセットテープ等のテープ状記録媒体に
比べてランダムアクセスがきわめて容易であり、従っ
て、例えば1つの楽曲を必ずしも連続したセグメント
(なお、セグメントとは物理的に連続したデータが記録
されているトラック部分のことをいう)に記録する必要
はなく、ディスク上において離散的に複数のセグメント
に分けて記録してしまっても問題ない。
【0005】特に、光磁気ディスクから読み出されたデ
ータを高速レートで一旦バッファメモリに蓄え、バッフ
ァRAMから低速レートで読出を行なって音声再生信号
として復調処理していくシステムでは、セグメント間の
アクセスにより、一時的に光磁気ディスクからのデータ
読出が中断されてしまっても、再生音声がとぎれること
なく出力することができる。
【0006】従って、セグメント内の記録再生動作と高
速アクセス動作(バッファRAMの書込レートと読出レ
ートの差によって生じるデータ蓄積量による再生可能時
間以内に終了するアクセス動作)とを繰り返していけ
ば、1つの楽曲のトラックが複数のセグメントに別れて
物理的に分割されていても楽曲の記録/再生に支障はな
いようにすることができる。
【0007】例えば図8に示すように第1曲目がセグメ
ントT1 、第2曲目がセグメントT 2 として連続的に記
録されているが、第4曲目、5曲目としてセグメントT
4(1)〜T4(4)、T5(1)〜T5(2)に示すようにトラック上
に分割して記録されることも可能である。(なお、図8
はあくまでも模式的に示したもので、実際には1つのセ
グメントは数〜数100トラックもしくはそれ以上にわ
たることが多い。)
【0008】光磁気ディスクに対して楽曲の記録や消去
が繰り返されたとき、記録する楽曲の演奏時間や消去し
た楽曲の演奏時間の差によりトラック上の空き領域が不
規則に発生してしまうが、このように離散的な記録を実
行することにより、例えば消去した楽曲よりも長い楽曲
を、その消去部分を活用して記録することが可能にな
り、記録/消去の繰り返しにより、データ記録領域の無
駄が生じることは解消される。なお、記録されるのは必
ずしも『楽曲』に限らず、音声信号であれば如何なるも
のも含まれるが、本明細書では内容的に連続する1つの
データのかたまりを『楽曲』と表現することとする。
【0009】もちろんこのようなディスクメディアに対
しては、記録時には複数の未記録エリアとなるセグメン
トをアクセスしながら録音を継続していき、また再生時
には1つの楽曲が正しく連続して再生されるようにセグ
メントがアクセスされていかなければならない。このた
めに必要な、1つの楽曲内のセグメント(例えばT4( 1)
〜T4(4))を連結するためのデータや、未記録エリアを
示すデータは、上記したように記録動作や消去動作毎に
書き換えられるユーザーTOC情報として保持されてお
り、記録/再生装置はこのユーザーTOC情報を読み込
んでヘッドのアクセスを行なうことにより、適正に記録
/再生動作をなすように制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光磁気ディ
スクにおける記録トラックは、図9のように4セクター
の(1セクタ=2352バイト)サブデータ領域と32
セクターのメインデータ領域からなるクラスタCL(=
36セクタ−)が連続して形成されており、1クラスタ
が記録時の最小単位とされる。1クラスタは2〜3周回
トラック分に相当する。なお、アドレスは1セクター毎
に記録される。
【0011】クラスタCLが記録時の最小単位とされる
されることにより、楽曲等のデータを記録する際には、
その記録動作は図10(a)のように或るクラスタCL
の先頭位置(アドレスA1 )から開始される。一方、録
音すべき楽曲の長さは不定であるため、楽曲の録音終了
位置は必ずしも或るクラスタの終了位置(例えばアドレ
スA2 )になるとは限らず、クラスタの途中(例えばア
ドレスA3 )となる場合が多い。
【0012】また、図10(a)の斜線部として示すよ
うに或る楽曲を録音した後、編集処理を行ない、楽曲の
先頭部分を削って、図10(b)のように楽曲の開始位
置を或るクラスタの途中である、例えばアドレスA4
変更することができる。このような編集処理はユーザー
TOCデータの書き換えで可能である。このように楽曲
の開始位置や終了位置がクラスタCLの途中に位置して
しまっても、再生時にはそのアドレス間(例えばアドレ
スA4 〜A3 )の再生走査を行なえばよいため、特に再
生動作に特に支障はない。
【0013】ところが、前述したように1つの楽曲を複
数のセグメントに分割して録音できるため、次のような
問題が生じる。図11(a)のようにアドレスA6 〜A
7 が既にデータの記録された記録エリアREAとされて
いる時に、アドレスA5 の位置から記録を行なったとす
る。もし、記録走査がアドレスA6 まで達した時にまだ
楽曲の録音が終了していない時は、次の未記録エリアの
先頭位置であるアドレスA7 までアクセスを行ない、引
き続き記録を継続していく。そして、例えばアドレスA
8 で記録を終了する。この場合、録音した楽曲はその曲
の前半を記録したセグメントMF と後半を記録したセグ
メントMR の2つのセグメントに分割して記録がなされ
たことになる。
【0014】ここで、図11(b)のように、録音後の
編集処理により楽曲の先頭部分を削って、楽曲はアドレ
スA10から開始されるようにしたとする。この場合、再
生時には図11(b)の走査Hとして示すように、アド
レスA10〜A6 の曲の前半部分(MF )の再生走査を行
なった後アドレスA7 までアクセスし、引き続きアドレ
スA7 〜A8 まで曲の後半部分(MR )の再生走査を行
なうことになるが、このように曲の前半部分のデータ量
がわずかである場合、アクセス開始までにバッファRA
M内に十分なデータ蓄積を行なうことができず、アクセ
スに時間を要すると、アクセス中にバッファRAM内の
蓄積データがなくなり、楽曲等の再生音声がとぎれてし
まうということが発生する。
【0015】もちろんバッファRAMにおけるデータ蓄
積はその書込レートと読出レートの差によって生じるも
のであり、従って再生音声のとぎれは、そのレート差
と、アクセス前の読み出し可能なアドレスA10〜A6
データ量と、アクセス時間(アドレスA6 〜A7 の位置
の離間距離)との相互関係に依存し、アクセス時間に相
当するだけのデータ蓄積量がバッファRAMに無いとき
に生ずるものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、再生時に再生音声のと
ぎれが生じないようにすることを目的とする。
【0017】このため再生装置として、一連のデータが
物理的に連続されるセグメントが、離散的に記録される
記録媒体からデータを読み出す読出手段と、前記読出手
段によって読み出されたデータを一時記憶する記憶手段
と、前記記憶手段から読み出されたデータを再生音声信
号として出力することのできる再生処理手段と、前記記
憶手段に一時記憶されるデータ量前記離散的に記録さ
れるセグメント間のアクセス動作時間に対応する設定値
と比較し、前記データ量が前記設定値以上となったとき
から前記記憶手段からのデータ読み出しを開始すると共
に、当該読み出されたデータを前記再生処理手段により
前記再生音声信号として出力するように制御する制御手
段と、を備えるようにする。
【0018】また、この制御手段は、記録媒体から読み
出されるデータの先頭アドレスからのデータ連続長(最
初のセグメントのデータ長)を算出し、このデータ連続
長が設定値に相当する所定値以下であるときに、前記記
憶手段に一時記憶されるデータ量前記設定値と比較
し、前記データ量が前記設定値以上となったときから前
記記憶手段からのデータ読み出しを開始すると共に、当
読み出されたデータを前記再生処理手段により前記再
生音声信号として出力するように制御を行なう。
【0019】
【作用】最初のセグメントのデータ長が短く、次のセグ
メントへのアクセスの際に再生音声をとぎらせることな
く出力するための十分なデータ蓄積を行なうことのでき
ない場合は、最初のセグメントの再生走査の開始と同時
に再生音声出力を行なわず、十分なデータ蓄積がなされ
た時点(例えばアクセス後)から再生音声出力を開始す
るようにすれば、再生音声のとぎれを解消できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の再生装置の一実施例を説明す
るが、まず図1を用いて実施例となる記録再生装置の構
成を説明し、続いて図2、図3によりこの記録再生装置
に対応する光磁気ディスクにユーザーTOC情報として
書き込まれているセグメント管理データについて説明
し、その後、本実施例の動作を説明する。
【0021】この実施例はMOディスクを記録媒体とし
て用いた記録再生装置で、図1は記録再生装置の要部の
ブロック図を示している。図1において1は例えば複数
の楽曲(音声データ)が記録されている光磁気ディスク
を示し、スピンドルモータ2により回転駆動される。3
は光磁気ディスク1に対して記録/再生時にレーザ光を
照射する光学ヘッドであり、記録時には記録トラックを
キュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力
をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光から
データを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を
なす。
【0022】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離
する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッ
ド3全体はスレッド機構5によりディスク半径方向に移
動可能とされている。
【0023】また、6は供給されたデータによって変調
された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示
し、光磁気ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する
位置に配置されている。
【0024】再生動作によって、光学ヘッド3により光
磁気ディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、
フォーカスモニタ信号等を抽出する。そして、抽出され
た再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー
信号はサーボ回路9に供給され、アドレス情報はアドレ
スデコーダ10に供給されて復調される。さらにフォー
カスモニタ信号は例えばマイクロコンピュータによって
構成されるシステムコントローラ11に供給される。
【0025】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、回
転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカ
ス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ
2を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CLV)に
制御する。
【0026】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、メモリ
コントローラ12によって一旦バッファRAM13に書
き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディスク
1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッフ
ァRAM13までの再生データの転送は1.41Mbit/secで
行なわれる。
【0027】バッファRAM13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナロ
グ信号とされ、端子16から所定の増幅回路部へ供給さ
れて再生出力される。例えばL,Rオーディオ信号とし
て出力される。
【0028】また、アドレスデコーダ10から出力され
る、プリグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置
情報、又はデータとして記録されたアドレス情報はエン
コーダ/デコーダ部8を介してシステムコントローラ1
1に供給され、各種の制御動作に用いられる。さらに、
記録/再生動作のビットクロックを発生させるPLL回
路のロック検出信号、及び再生データ(L,Rチャンネ
ル)のフレーム同期信号の欠落状態のモニタ信号もシス
テムコントローラ11に供給される。
【0029】光磁気ディスク1に対して記録動作が実行
される際には、端子17に供給された記録信号(アナロ
グオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジ
タルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に
供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。エンコ
ーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データは
メモリコントローラ12によって一旦バッファRAM1
3に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエ
ンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ
/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等の
エンコード処理された後磁気ヘッド駆動回路15に供給
される。
【0030】磁気ヘッド駆動回路15はエンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0031】19はユーザー操作に供されるキーが設け
られた操作入力部、20は例えば液晶ディスプレイによ
って構成される表示部を示す。操作入力部19には録音
キー、再生キー、停止キー、AMSキー、サーチキー等
がユーザー操作に供されるように設けられている。
【0032】21は光磁気ディスク1におけるTOC情
報を保持するRAM(以下、TOCメモリという)であ
る。光磁気ディスク1が装填された時点或は記録又は再
生動作の直前において、システムコントローラ11はス
ピンドルモータ2及び光学ヘッド3を駆動させ、光磁気
ディスク1の例えば最内周側に設定されているTOC領
域のデータを抽出させる。そして、RFアンプ7、エン
コーダ/デコーダ部8を介してシステムコントローラ1
1に供給されたTOC情報はTOCメモリ21に蓄えら
れ、以後その光磁気ディスク1に対する記録/再生動作
の制御に用いられる。
【0033】特に、このように記録可能なディスク媒体
においては、前述したように1つの楽曲を1又は複数に
分割したセグメントとして記録/再生できるようにする
ためのセグメント管理データが記録されている。つまり
記録データ領域の管理のためにデータの記録や消去に応
じて内容が書き換えられるユーザーTOC領域(以下、
U−TOCという)が設けられており、例えば図2のよ
うなデータ構造となっている。
【0034】このU−TOCは例えば4バイト×587 の
データ領域に構成され、U−TOCの領域であることを
示すため先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデ
ータによって成る同期パターンを有するヘッダが設けら
れている。また所定アドレス位置に、記録されている最
初の楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last
TNO) 、セクター使用状況、ディスクID等のデータが
記録される。さらに、記録されている各楽曲等を後述す
る管理テーブルに対応させる各種の対応テーブル指示デ
ータ(P-DFA〜P-TNO255) が記録される領域が用意されて
いる。
【0035】一方、管理テーブルとして(01)〜(FF)まで
の255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパ
ーツテーブルには、或るセグメントについて起点となる
スタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのセ
グメント(トラック)のモード情報、及びそのセグメン
トが他のセグメントへ続いて連結される場合は、その連
結されるセグメントのスタートアドレス及びエンドアド
レスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報
が記録できるようになされている。
【0036】トラックのモード情報とは、そのセグメン
トが例えばオーバーライト禁止やデータ複写禁止に設定
されているか否かの情報や、オーディオ情報か否か、モ
ノラル/ステレオの種別などが記録されている。リンク
情報は、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(0
1)〜(FF)によって、連結すべきパーツテーブルを指定し
ている。つまり管理テーブルにおいては、1つのパーツ
テーブルは1つのセグメントを表現しており、例えば3
つのセグメントが連結されて構成される楽曲については
リンク情報によって連結される3つのパーツテーブルに
よって、そのセグメント位置の管理はなされる。なお、
このためパーツテーブルのナンバとなる(01)〜(FF)はそ
のままセグメントナンバとすることができる。
【0037】管理テーブルにおける(01)〜(FF)までの各
パーツテーブルは、対応テーブル指示データ(P-DFA〜P-
TNO255) によって、そのセグメントの内容が示される。
【0038】P-DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に
付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラッ
ク部分(=セグメント)が示された1つのパーツテーブ
ル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブル
を指定している。つまり、欠陥セグメントが存在する場
合は対応テーブル指示データP-DFA において(01)〜(FF)
のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテ
ーブルには、欠陥セグメントがスタート及びエンドアド
レスによって示されている。また、他にも欠陥セグメン
トが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリン
ク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパー
ツテーブルにも欠陥セグメントが示されている。そし
て、さらに他の欠陥セグメントがない場合はリンク情報
は例えば『(00)』とされ、以降リンクなしとされる。
【0039】P-EMPTY は管理テーブルにおける1又は複
数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを
示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場
合は、対応テーブル指示データP-EMPTY として、(01)〜
(FF)のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテ
ーブルが複数存在する場合は、対応テーブル指示データ
P-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク
情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全
ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル上で連結さ
れる。
【0040】例えば全く記録がなされておらず欠陥もな
い光磁気ディスクであれば、パーツテーブルは全て使用
されていないため、例えば対応テーブル指示データP-EM
PTYによってパーツテーブル(01)が指定され、また、パ
ーツテーブル(01)のリンク情報としてパーツテーブル(0
2)が指定され、パーツテーブル(02)のリンク情報として
パーツテーブル(03)が指定され、というようにパーツテ
ーブル(FF)まで連結される。この場合パーツテーブル(F
F)のリンク情報は以降連結なしを示す『(00)』とされ
る。
【0041】P-FRA は光磁気ディスク1上のデータの未
記録領域(消去領域を含む)に付いて示しており、未記
録領域となるトラック部分(=セグメント)が示された
1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブル
を指定している。つまり、未記録領域が存在する場合は
対応テーブル指示データP-FRA において(01)〜(FF)のい
づれかが記録されており、それに相当するパーツテーブ
ルには、未記録領域であるセグメントがスタート及びエ
ンドアドレスによって示されている。また、このような
セグメントが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数
個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00)』
となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0042】図3にパーツテーブルにより、未記録領域
となるセグメントの管理状態を模式的に示す。これはセ
グメント(03)(18)(1F)(2B)(E3)が未記録領域とされてい
る時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA に引
き続きパーツテーブル(03)(18)(1F)(2B)(E3)のリンクに
よって表現されている状態を示している。なお、上記し
た欠陥領域や、未使用パーツテーブルの管理形態もこれ
と同様となる。
【0043】P-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディスク1上
に記録されたそれぞれの楽曲について示しており、例え
ば対応テーブル指示データP-TNO1では1曲目のデータが
記録された1又は複数のセグメントのうちの時間的に先
頭となるセグメントが示されたパーツテーブルを指定し
ている。
【0044】例えば1曲目とされた楽曲がディスク上で
トラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)
記録されている場合は、その1曲目の記録領域は対応テ
ーブル指示データP-TNO1で示されるパーツテーブルにお
けるスタート及びエンドアドレスとして記録されてい
る。
【0045】また、例えば2曲目とされた楽曲がディス
ク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合
は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間
的な順序に従って指定される。つまり、対応テーブル指
示データP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さら
にリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的
な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00)』とな
るパーツテーブルまで連結される(上記、図3と同様の
形態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記
録された全セグメントが順次指定されて記憶されている
ことにより、このU−TOCデータを用いて、2曲目の
再生時や、その2曲目の領域へのオーバライトを行なう
際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離
散的なセグメントから連続的な音楽情報を取り出した
り、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0046】このようなU−TOCデータが記録された
光磁気ディスク1に対する本実施例の記録再生装置は、
TOCメモリ21に読み込んだU−TOCデータを用い
てディスク上の記録領域の管理を行なって記録/再生動
作を制御する。そして、再生動作の際には、再生する楽
曲について1又は複数のセグメントをパーツテーブルの
リンクにより検出して再生走査を行なっていく。以下、
再生時の動作について図4〜図7により説明する。
【0047】バッファRAM13の書込及び読出は書込
ポインタPW 及び読出ポインタPRに指定されて管理さ
れるものであるが、この書込ポインタPW 及び読出ポイ
ンタPR は図4(a)に示すようにバッファRAM13
の記憶領域内でアドレスを指定しており、書込動作又は
読出動作の度に次のアドレス位置に更新されていく。そ
していづれも点線で示すように最終アドレスまで到達し
た後には先頭アドレスに更新されるようなリング構造と
なっている。そして、光磁気ディスク1から読み出され
たデータのバッファRAM13への書込、即ち書込ポイ
ンタPW の更新は前述したように1.41Mbit/secで(ただ
し断続的に)行なわれ、一方、バッファRAM13から
データを読み出してエンコーダ/デコーダ部14にデー
タ供給を行なう動作、即ち読み出しポインタの更新は0.
3Mbit/sec で行なわれる。
【0048】従って、仮にバッファRAM13の記憶容
量が1Mbit であるとすると、再生開始から 0.9秒間でバ
ッファRAM13にはフル容量のデータ蓄積がなされ、
光磁気ディスク1からデータ供給がなされなくとも、3
秒間はデータ出力が可能であり、即ち再生音声出力をと
ぎれさせないことができる。例えば3秒程度のデータ出
力が可能であれば、通常、アクセスを行なっている際に
も十分再生出力を継続させることができる。
【0049】ところが今、再生すべき楽曲が図5に示す
ように曲の前半MF がアドレスA10〜A6 のセグメント
に記録され、曲の後半MR がアドレスA7 〜A8 のセグ
メントに記録されているとし、アドレスA10〜A6 のデ
ータ長がわずかであってこの間のデータだけではバッフ
ァRAM13に十分なデータ蓄積が行なえないとする。
つまり、前述したようにアドレスA6 からA7 までのア
クセスACに要する時間分の必要なデータ蓄積が行なえ
ず、再生音声出力がとぎれる場合である。
【0050】このような場合に再生音声のとぎれが生じ
ないように、システムコントローラ11は図6の処理を
行なう。即ち、再生時において、まずシステムコントロ
ーラ11は再生すべき楽曲の先頭のセグメントのスター
トアドレス位置(A10)に再生ヘッド(光学ヘッド3)
をアクセスさせ、そのスタートアドレス位置からデータ
の読み出し及びバッファRAM13への書込を開始する
が(F101,F102) 、これと同時にはバッファRAM13か
らエンコーダ/デコーダ部14へのデータ供給は開始し
ない。
【0051】そして、バッファRAM13におけるデー
タ蓄積量を或る設定値と比較する(F103)。この場合設定
値とは、アクセス動作に必要と考えられる時間分のデー
タ読出が可能となるデータ蓄積量となる。
【0052】データ蓄積量が設定値に達しない間はその
まま光磁気ディスク1から読み出したデータのバッファ
RAM13への書込を続け、また、その間にセグメント
が終了してしまったら、次のセグメントへのアクセスA
C(アドレスA6 →A7 )を行なう(F104,F105) 。そし
て、データ蓄積量が設定値に達した時点で、はじめてバ
ッファRAM13データを読み出してエンコーダ/デコ
ーダ部14へデータ供給を行なう動作を開始する(F10
6)。そして、以降は通常の再生処理制御が実行される。
【0053】このような処理により、例えば図5の場
合、光学ヘッド3による再生走査Hに対して、音声出力
がなされるのは、図中POUT として示すように、セグメ
ント間のアクセスACが終了した後の例えばt0 時点か
ら開始されることになる。これにより再生音声出力のと
ぎれは生じない。
【0054】ところで、楽曲の最初のセグメントのデー
タ長が十分に長く、仮にセグメントアクセスが必要であ
ってもアクセス開始前までに十分なデータ蓄積が可能で
あれば、上述のように再生音声の出力開始を遅らせる必
要が無いことはいうまでもない。
【0055】そこで、図7のように、再生時において、
再生すべき楽曲の先頭のセグメントのスタートアドレス
位置に光学ヘッド3をアクセスさせた後(F201)、(もし
くはそれ以前でもよいが)、その最初のセグメントのデ
ータ長を算出し、そのデータ長を設定値と比較する(F20
2)。この設定値とは、アクセス動作に必要と考えられる
時間分のデータ読出が可能となるデータ蓄積をバッファ
RAM13に行なうことのできるデータ量、即ち、前記
図6のステップF103における設定値と同等値である。
【0056】そして、セグメントのデータ長が設定値よ
り大きい場合は、そのスタートアドレス位置からデータ
の読み出し及びバッファRAM13への記憶を開始する
とともに(F207)、同時にバッファRAM13からエンコ
ーダ/デコーダ部14へのデータ供給を開始する(F20
8)。セグメントのデータ長が設定値より小さい場合の処
理 (F203〜F206) は図6と同様である。この処理によ
り、再生音声のとぎれの恐れがない場合は即座に再生音
声出力の開始を行なうことができる。
【0057】なお、実施例では記録再生装置において本
発明を採用した例をあげたが、再生専用装置であっても
良い。また、光磁気ディスクに限らず、記録可能な又は
ROMタイプの光ディスクに対応した再生装置であって
も本発明を採用できる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、記録媒体
から読出手段によって読み出されたデータが記憶手段に
おいて、アクセスによるデータ供給停止中にも継続読出
が可能な程度十分に蓄積された時点以降において、再生
音声出力を開始するようにしたため、たとえ最初のセグ
メントのデータ長が編集処理等により短くなってしまっ
ても、再生音声がとぎれて出力されることは防止され、
常に快適な再生出力がなされるという効果がある。また
本発明では、記録媒体から読み出されるデータの先頭ア
ドレスからのデータ連続長を算出し、このデータ連続長
が設定値に相当する所定値以下であるときに、記憶手段
に記憶されたデータ量が設定値以上となったときから記
憶手段からのデータ読み出しを開始し再生音声信号とし
て出力するようにする。つまりこの場合は、換言すれ
ば、データ連続長が設定値に相当する所定値より長けれ
ば、記憶手段に記憶されたデータ量が設定値以上になっ
ていなくても記憶手段からのデータ読み出しを開始し再
生音声信号として出力することとなる。これは、楽曲等
のデータの最初のセグメントのデータ長が十分に長く、
仮にセグメントアクセスが必要であってもアクセス開始
前までに十分なデータ蓄積が可能であれば記憶手段に蓄
積されるデータ量が上記設定値になるまで待つ必要はな
いためであり、この処理により、再生音声のとぎれの恐
れがない場合は即座に再生音声出力の開始を行なうこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の記録再生装置のブロック図
である。
【図2】実施例の記録再生装置に読み込まれるユーザー
TOC情報のデータ構造の説明図である。
【図3】対応テーブル指示データ及びパーツテーブルに
よるセグメント管理状態の説明図である。
【図4】実施例のバッファRAMにおける書込/読出動
作の説明図である。
【図5】実施例の再生動作の説明図である。
【図6】実施例の再生動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】実施例の他の再生動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】1つの楽曲を離散的なセグメントに記録可能な
ディスクメディアの説明図である。
【図9】記録媒体のトラック構造の説明図である。
【図10】記録媒体への記録及び編集処理の説明図であ
る。
【図11】記録媒体への離散的な記録及び編集処理の説
明図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 3 光学ヘッド 6 磁気ヘッド 8,14 エンコード/デコード部 10 アドレスデコーダ 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファRAM 21 TOCメモリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のデータが物理的に連続されるセグ
    メントが、離散的に記録される記録媒体からデータを読
    み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出されたデータを一時記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段から読み出されたデータを再生音声信号と
    して出力することのできる再生処理手段と、 前記記憶手段に一時記憶されるデータ量前記離散的に
    記録されるセグメント間のアクセス動作時間に対応する
    設定値と比較し、前記データ量が前記設定値以上となっ
    たときから前記記憶手段からのデータ読み出しを開始す
    ると共に、当該読み出されたデータを前記再生処理手段
    により前記再生音声信号として出力するように制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記記録媒体から読み出されるデータの先頭アドレスか
    らのデータ連続長を算出し、当該データ連続長が前記設
    定値に相当する所定値以下であるときに、前記記憶手段
    に一時記憶されるデータ量前記設定値と比較し、前記
    データ量が前記設定値以上となったときから前記記憶手
    段からのデータ読み出しを開始すると共に、当該読み出
    されたデータを前記再生処理手段により前記再生音声信
    号として出力するように制御することを特徴とする請求
    項1に記載の再生装置。
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