JP3617107B2 - 記録又は再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば光磁気ディスク、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープなどの記録媒体であって、記録/再生動作のための管理情報が設けられている記録媒体に対応する記録装置、又は再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種記録媒体及びそれらに対応する記録装置、再生装置が開発されているが、例えばコンパクトディスクとして知られる光ディスクのように、音楽などのデータとは別に、これの記録再生動作を管理する管理情報が記録されているものが普及している。この管理情報は一般にTOC情報(目次情報)と呼ばれ、例えばコンパクトディスクの場合は、ディスク最内周位置にTOC情報エリアが設けられ、収録されている各曲のディスク上での開始アドレスなどが記録されている。
【0003】
また近年開発されたミニディスクシステムでは、コンパクトディスクとほぼ同様の形態でデータが記録されているプリマスタードディスク(再生専用ディスク)と、ユーザーが音楽データ等を記録することのできるデータ書換可能な光磁気ディスクの両方を用いることができるようにされている。
【0004】
そして、プリマスタードディスクの場合は、コンパクトディスクと同様に全てのエリアがエンボスピット形態によるデータ記録とされ、またディスク最内周側にはTOC情報が記録されている。
一方、データ書換可能な光磁気ディスクの場合は、ディスク最内周側にピット形態によってTOC情報が記録されるエリアが設けられ、それより外周は光磁気エリアとしてデータ書換可能とされている。そして光磁気エリアの内周側位置には、書換可能なTOC情報のエリアが設けられている。
なお、ピット形態で記録されるTOC情報をP−TOC(プリマスタードTOC)、光磁気エリアに記録され書換可能TOC情報をU−TOC(ユーザーTOC)と呼ぶ。
【0005】
光磁気ディスクの場合は、音楽等のデータをユーザーが自由に書き換えることができるため、その録音や消去などの動作に応じて管理情報も変更されなければならない。このためP−TOCでは基本的なディスク上のエリア管理情報などが記録され、一方、楽曲等のデータが記録されているエリアや未記録エリアのアドレスなどの管理データは、U−TOC内に記録される。
【0006】
そして、例えば或る楽曲の録音を行なおうとする際には、録音装置はU−TOCからディスク上の未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録していくようになされている。また、再生装置においては再生すべき楽曲(トラック)が記録されているエリアをU−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにTOC情報を有するディスクを用いる記録再生装置では、ディスクを装填した際や電源をオンとした際に、まずTOC情報を読み込むことになるが、ミニディスクシステムにおける光磁気ディスクを使用する場合には、このTOC読込動作としてP−TOCの読込とU−TOCの読込の両方を行なわなければならない。
一方、ミニディスクシステムでもプリマスタードディスクを用いる場合や、コンパクトディスクプレーヤでコンパクトディスクの再生を行なう場合は、TOC読込動作としてP−TOCの読込を行なうだけでよい。
【0008】
これらのTOC読込が終了しなければディスクに対する録音や再生を行なうことはできないため、ミニディスク記録再生装置で光磁気ディスクに対してを記録/再生動作を行なう場合は、プリマスタードディスクを用いて再生動作する場合、もしくはコンパクトディスクプレーヤの場合などに比べてTOC読込動作に時間がかかり、これによって例えばユーザーの電源オン操作やディスク装填動作が行なわれてから、実際の記録/再生の動作が開始可能となるまでの時間が長くかかってしまいユーザーの使用感が悪化するという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点に鑑みて、例えばミニディスクシステムにおける光磁気ディスクのように第1,第2の管理情報が存在するものについても、管理情報の読込動作時間を短縮化し、使用性を向上させることを目的とする。
【0010】
このため、まず少なくとも動作対象となった記録媒体についての第1の管理情報における、記録動作又は再生動作に必要な情報を記憶しておく記憶手段を設ける。
また読み込まれた第2の管理情報を用いて、記録媒体が前回の動作時から交換されているか否かを判別することができる比較手段を設ける。
そして管理情報の読込動作を実行させる管理情報読込制御手段としては、管理情報の読込動作時に、まず優先的に第2の管理情報の読み込みを行なう。そしてそのときに比較手段によって記憶されていた第2の管理情報と上記優先的に再生された第2の管理情報が一致したことによって記録媒体が交換されていないと判別された場合は、第1の管理情報を読み込まないで管理情報の読込動作を終了する。一方、比較手段によって記憶されていた第2の管理情報と上記優先的に再生された第2の管理情報が不一致とされ記録媒体が交換されていると判別された場合には続いて第1の管理情報の読み込みを行なってから管理情報の読込動作を終了するようにする。
【0011】
また、この管理情報読込制御手段は、比較手段によって記録媒体が交換されていると判別され第1の管理情報の読込を行なった後、第1の管理情報から第2の管理情報の記録位置を確認し、第2の管理情報の記録位置が最初の第2の管理情報の読込動作位置と異なっていた場合は、第1の管理情報に示される位置からの第2の管理情報の読込動作を実行するようにする。
【0012】
【作用】
再生専用のデータである第1の管理情報については、記憶手段に記憶しておけば、再び読み込む必要はない。つまり、前回の動作時と同一の記録媒体であれば、記憶手段に記憶しておいた第1の管理情報を、今回の動作についても使用することができる。従って、第2の管理情報のみを読み込めば良い。
【0013】
【実施例】
以下、図1〜図7を用いて本発明の再生装置の実施例を説明する。
この実施例は光磁気ディスク(ミニディスク)を記録媒体として用いる記録再生装置とする。
説明は次の順序で行なう。
1.記録再生装置の構成
2.P−TOCセクター
3.U−TOCセクター
4.TOCによる管理例
5.TOC読込動作
【0014】
1.記録再生装置の構成
図1は実施例の記録再生装置の要部のブロック図を示している。
音声データが記録されている光磁気ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動される。そして光磁気ディスク1に対しては記録/再生時に光学ヘッド3によってレーザ光が照射される。なお、再生動作に関しては音声データがピット形態で記録されるプリマスタードディスクも用いられる場合がある。
【0015】
光学ヘッド3は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行なう。
このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0016】
また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界を光磁気ディスク1に印加する動作を行なう。
光学ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0017】
再生動作によって、光学ヘッド3によりディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)GFM等を抽出する。
抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0018】
サーボ回路9は供給されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロコンピュータにより構成されるシステムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0019】
アドレスデコーダ10は供給されたグルーブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いられる。
また再生RF信号についてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このときデータとして再生RF信号に含まれているアドレス、サブコードなども抽出され、システムコントローラ11に供給される。
【0020】
エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理された音声データ(セクターデータ)は、メモリコントローラ12によって一旦バッファRAM13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファRAM13までの系における再生データの転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行なわれる。
【0021】
バッファRAM13に書き込まれたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナログ信号とされ、出力端子16から所定の増幅回路部へ供給されて再生出力される。例えばL,Rアナログオーディオ信号として出力される。
【0022】
光磁気ディスク1に対して記録動作が実行される際には、入力端子17に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。
エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0023】
磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
【0024】
操作部19には、ユーザー操作に供される各種キーが設けられている。例えば録音キー、再生キー、停止キー、AMSキー、早送りキー、早戻しキー等が設けられ、その操作情報はシステムコントローラ11に供給される。
表示部20は例えば液晶ディスプレイによって構成され、動作状態、トラックナンバ、時間情報等をシステムコントローラ11の制御に基づいて表示する動作を行なう。
【0025】
また、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管理情報はバッファRAM13に保持される。このためバッファRAM13は、上記した記録データ/再生データのバッファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分割設定されている。
そして、システムコントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファRAM13に記憶しておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の際に参照できるようにしている。
【0026】
また、U−TOCはデータの記録や消去に応じて編集されて書き換えられるものであるが、システムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでディスク1のU−TOCエリアについても書き換えるようにしている。
【0027】
システムコントローラ11には電源バックアップ構成がとられたS−RAM11aが搭載されており、このS−RAM11aには、後述するように読み込んだTOC情報の一部を記憶していくようにしている。
なお、これはS−RAMに代えて、D−RAMでバックアップ構成をとるものや、不揮発性メモリ等を採用してもよい。つまり、装置が電源オフ状態となっても記憶内容が消失されないものであればよい。
【0028】
2.P−TOCセクター
ここで、ディスク1においてトラックの記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、まずP−TOCセクターについて説明する。
P−TOC情報としては、ディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)などのエリア指定やU−TOCエリアの管理等が行なわれる。なお、ディスク1が再生専用の光ディスクであるプリマスタードディスクの場合は、P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができるようになされている。
【0029】
図3はP−TOC用とされる領域(例えばディスク最内周側のROMエリア)において繰り返し記録されるP−TOC情報の1つのセクター(セクター0)を示している。なお、P−TOCセクターはセクター0〜セクター4まで存在するが、セクター1以降はオプションとされている。
【0030】
P−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータによって成る同期パターンを及びクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスや、モード情報(MODE)が4バイト付加され、以上でヘッダとされる。
セクターとは、2352バイトのデータ単位であり、36セクターが1クラスタとなる。アドレスについては、このP−TOCセクター0に限らず、後述するU−TOCセクターや、実際に音声データが記録されるセクターでも、そのセクター単位に記録されている。
クラスタアドレスは、上位アドレス(Cluster H) と下位アドレス(Cluster L) の2バイトで記され、セクターアドレス(Sector)は1バイトで記される。
また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に『MINI』という文字に対応したアスキーコードによる識別IDが付加され、P−TOCの領域であることが示される。
【0031】
さらに、続いてディスクタイプや録音レベル、記録されている最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO) 、リードアウトスタートアドレスLO 、パワーキャルエリアスタートアドレスPC 、セクター使用状況(Used sectors)、U−TOCのスタートアドレスUST 、録音可能なエリア(レコーダブルユーザーエリア)のスタートアドレスRST 、録音時のレーザパワー推奨値(RecパワーPW2)等が記録される。
【0032】
続いて、ピット形態で記録されている各楽曲等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させるテーブルポインタ(P−TNO1 〜P−TNO255) を有する対応テーブル指示データ部が用意されている。
【0033】
そして対応テーブル指示データ部に続く領域には、テーブルポインタ(P−TNO1 〜P−TNO255) に対応されることになる、(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理テーブル部が用意される。なお本明細書において『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものである。
それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、及びそのパーツのモード情報(トラックモード)が記録できるようになされている。
なお、パーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
【0034】
各パーツテーブルにおけるトラックのモード情報とは、そのパーツが例えばオーバーライト禁止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別などが記録されている。
【0035】
管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部のテーブルポインタ (P−TNO1〜P−TNO255) によって、そのパーツの内容が示される。つまり、第1トラック(1曲目)についてはテーブルポインタP−TNO1として或るパーツテーブル(例えば(01h))が記録されており、この場合パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1トラックの記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエンドアドレスは第1トラックの記録された位置のエンドアドレスとなる。さらに、トラックモード情報はその第1トラックについての情報となる。
なお、実際にはテーブルポインタには所定の演算処理によりP−TOCセクター0内のバイトポジションで或るパーツテーブルを示すことができる数値が記されている。
【0036】
同様に第2トラック(2曲目)についてはテーブルポインタP−TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )に、その第2トラックの記録位置のスタートアドレス、エンドアドレス、及びトラックモード情報が記録されている。
以下同様にテーブルポインタはP−TNO255まで用意されているため、P−TOC上では第255トラックまで管理可能とされている。
そして、このようにP−TOCセクター0が形成されることにより、例えば再生時において、所定の楽曲をアクセスして再生させることができる。
【0037】
なお、記録/再生可能な光磁気ディスクの場合いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しないため、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部は用いられず、従って各バイトは全て『00h』とされている。
ただし、全ての楽曲がROM形態(ピット形態)で記録されているプリマスタードタイプのディスク、及び楽曲等が記録されるエリアとしてROMエリアと光磁気エリアの両方を備えたハイブリッドタイプのディスクについては、そのROMエリア内の楽曲の管理に上記の対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部が用いられる。
【0038】
3.U−TOCセクター
続いてU−TOCの説明を行なう。
なお、U−TOCセクターとしてはセクター0〜セクター7まで設けることができるが、セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされる。ここでは、ディスク1の記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0についてのみ説明を行なうこととする。
【0039】
図4はU−TOCセクター0のフォーマットを示しており、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
例えばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0040】
図4に示すU−TOCセクター0には、P−TOCと同様にまずヘッダが設けられ、同期パターンに続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)、モード情報(MODE)が記録される。
続いて所定アドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0041】
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されている楽曲の領域やフリーエリア等を後述する管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P−DFA,P−EMPTY ,P−FRA ,P−TNO1〜P−TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0042】
そしてテーブルポインタ(P−DFA〜P−TNO255) に対応させることになる管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、上記図3のP−TOCセクター0と同様に或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。
さらにこのU−TOCセクター0の場合、各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
【0043】
この種の記録再生装置では、1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。
【0044】
そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされる。
【0045】
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
また、プリマスタードディスク等においてピット形態で記録される楽曲等については通常パーツ分割されることがないため、前記図3のとおりP−TOCセクター0においてリンク情報はすべて『(00h) 』とされている。
【0046】
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P−DFA,P−EMPTY ,P−FRA ,P−TNO1〜P−TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0047】
テーブルポインタP−DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はテーブルポインタP−DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0048】
テーブルポインタP−EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP−EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP−EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
【0049】
テーブルポインタP−FRA は光磁気ディスク1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP−FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0050】
図5にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態が対応テーブル指示データP−FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0051】
ところで、全く楽曲等の音声データの記録がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタP−FRA によってパーツテーブル(01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタP−EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル(01h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録されることになる。
【0052】
テーブルポインタP−TNO1〜P−TNO255は、光磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばテーブルポインタP−TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えば第1トラックとされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領域はテーブルポインタP−TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0053】
また、例えば第2トラックとされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP−TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図5と同様の形態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバライトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0054】
4.TOCによる管理例
以上のように、書換可能な光磁気ディスク1については、ディスク上のエリア管理はP−TOCによってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにおいて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCにより行なわれる。
これらのTOC情報はバッファRAM13に読み込まれてシステムコントローラ11がこれを参照できるようになされる
【0055】
ここで、ディスク1のエリア構造を説明し、P−TOC、U−TOCによる管理例を述べる。
図6はディスク1のエリア構造をその半径方向に模式的に示したものである。
光磁気ディスクの場合、大きくわけて図6にピットエリアとして示すようにエンボスピットによりデータが記録されているエリア(プリマスタードエリア)と、いわゆる光磁気エリアとされてグルーブが設けられているグルーブエリアに分けられる。
【0056】
ここでピットエリアとしては上記したP−TOCが繰り返し記録されており、上述したようにこのP−TOCにおいて、U−TOCの位置がU−TOCスタートアドレスUST として示され、また、リードアウトスタートアドレスLO 、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRST 、パワーキャルエリアスタートアドレスPC 等、図6に示す各アドレス位置が示されていることになる。
【0057】
このディスク1の最内周側のピットエリアに続いてグルーブエリアが形成されるが、このグルーブエリア内のうちP−TOC内のリードアウトスタートアドレスLO として示されるアドレスまでのエリアが、記録可能なレコーダブルエリアとされ、以降はリードアウトエリアとされている。
さらにこのレコーダブルエリアのうち、実際に音楽等のデータが記録されるレコーダブルユーザーエリアは、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRST から、リードアウトスタートアドレスLO 直前の位置までとなる。
【0058】
そして、グルーブエリア内においてレコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRST より前となるエリアは、記録再生動作のための管理エリアとされ、上記したU−TOCが記録され、またパワーキャルエリアスタートアドレスPC として示される位置から1クラスタ分がレーザーパワーのキャリブレーションエリアとして設けられる。
U−TOCはこの記録再生動作のための管理エリア内においてU−TOCスタートアドレスUST に示される位置から3クラスタ(1クラスタ=36セクター)連続して記録される。
【0059】
実際の音声データは例えば図6に例示するように、レコーダブルユーザーエリアに記録される。この場合、4曲の楽曲M 〜M (第1トラック〜第4ラック)が記録されている場合を示している。
まずアドレスA 〜A のパーツとして第1曲目の楽曲M が記録され、また第2曲目の楽曲M はアドレスA 〜A のパーツに記録された部分M2(1)とアドレスA 〜A のパーツに記録された部分M2(2)にわかれて記録されている。また、第3曲目の楽曲M はアドレスA 〜A のパーツに記録され、第4曲目の楽曲M はアドレスA 〜A のパーツに記録されている。
この状態で、まだ楽曲の記録されていないフリーエリアはアドレスA10〜A11のパーツとなる。
【0060】
例えばこのような記録状態はU−TOC内において上述したように、テーブルポインタP−TNO1〜P−TNO4、P−FRA 、及びこれに連結されるパーツテーブルによって管理される。
この場合の管理状態を図7に示す。
図6におけるレコーダブルユーザーエリアに欠陥は無いものとすると、テーブルポインタP−DFA は『00h』とされる。
【0061】
テーブルポインタP−FRA は未記録領域(フリーエリア)を管理するため、例えばこの場合、テーブルポインタP−FRA に(06h)というパーツテーブルが示されているとすると、これに対応してパーツテーブル(06h)には、図6のフリーエリアとなるパーツについての情報が示されている。つまりアドレスA10がスタートアドレス、アドレスA11がエンドアドレスとして示される。なお、この場合他のパーツとしてのフリーエリアは存在しないため、パーツテーブル(06h)のリンク情報は『00h』とされる。
【0062】
また第1曲目M についてはテーブルポインタP−TNO1に示される(01h)のパーツテーブルにおいてそのスタートアドレスA 及びエンドアドレスA が示される。楽曲M は1つのパーツに記録されているため、パーツテーブル(01h)のリンク情報は『00h』とされている。
【0063】
第2曲目M については、テーブルポインタP−TNO2に示される(02h)のパーツテーブルにおいてそのスタートアドレスA 及びエンドアドレスA が示されている。ただし楽曲M は2つのパーツ(M2(1)とM2(2))に別れて記録されており、アドレスA 及びアドレスA は楽曲M の前半部分(M2(1))のパーツを示すのみである。そこでパーツテーブル(02h)のリンク情報として例えばパーツテーブル(03h)が示され、パーツテーブル(03h)には後半部分(M2(2))のパーツを示すべく、スタートアドレスA 及びエンドアドレスA が記録されている。以降リンクは不要であるためパーツテーブル(03h)のリンク情報は『00h』とされている。
【0064】
第3曲目M ,第4曲目M についてもそれぞれテーブルポインタP−TNO3,P−TNO4を起点として得られるパーツテーブルによってそのパーツ位置が管理されている。なお、4曲しか録音されていないため、テーブルポインタP−TNO5〜P−TNO255までは使用されておらず『00h』とされている。
また、使用していないパーツテーブルを示すテーブルポインタP−EMPTY は、この場合パーツテーブル(07h)を示しており、パーツテーブル(07h)からパーツテーブル(FFh)までの全ての未使用のパーツテーブルがリンク情報によってリンクされている。
【0065】
5.TOC読込動作
このようにU−TOCで各楽曲(トラック)が管理され、これに基づいて記録/再生動作が行なわれることになるが、従って、記録再生装置の電源がオンとされた場合や、ディスク1が装填された場合には、まずTOC情報を読み込まなくてはならない。
通常のTOC読込動作としてはまず最内周側のP−TOCを読み込み、このP−TOCにおけるU−TOCスタートアドレスUST を確認して、U−TOCを読み込むという手順となる。
ところが本実施例の記録再生装置では、以下説明するように、最初にU−TOCを読み込む動作を実行することとしている。
【0066】
TOC読込動作時のシステムコントローラ11の処理を図2に示す。
TOC読込動作が開始されると、システムコントローラ11は先ずU−TOC読込動作の実行制御を行なう。U−TOCの記録位置は、P−TOC内のU−TOCスタートアドレスUST に記録されているものであり、厳密にいえばディスクについてP−TOCを読み込んだあとでなければ正確な位置はわからないものとなっている。ところが、一般に殆ど全てのミニディスクにおいてはU−TOCスタートアドレスUST は、『00 03 00』とされている。つまりクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) が『00 03』、セクターアドレス(Sector)が『00』となる位置である。
【0067】
従って、ディスク装填時点などでは実際に正確なU−TOC位置はわからないが、取敢えず『00 03 00』の位置にU−TOCがかかれているとかなりの確率で予測できる。
そこでステップF101として、まず光学ヘッド3をアドレス『00 03 00』の位置にアクセスさせ、読込動作を実行させることになる。
【0068】
アドレス『00 03 00』から3クラスタ分としてU−TOCデータを読み込んだら、このディスクが前回の動作に用いたディスクと同一であるか否かを判断する(F102)。
この同一判断には、U−TOC内の特定のデータを決めて照合すれば良い。
例えばU−TOCセクター0に管理される最後のトラックの最初のパーツにおけるエンドアドレスが一致するか否かなどの照合を行なえばよい。
なお、この照合のために前回用いていたディスクの動作終了時における、U−TOCセクター0に管理される最後のトラックの最初のパーツのエンドアドレスについては、その前回の動作時点でS−RAM11aに記憶させるようにしておく。
【0069】
もし今回のディスクが前回のディスクと同一であった場合は、その時点でTOC読込動作を終了する (F102→F109) 。つまりP−TOCの読込は行なわないまま終了する。P−TOCを読み込まなくてもよい理由については後述する。
【0070】
一方、今回のディスクが前回のディスクと同一でなかった場合は、次に光学ヘッド3をディスク最内周側のピットエリアにアクセスさせ、P−TOCの読込動作を実行させる(F103)。
ここで、読み込んだP−TOCデータのうち、必要なデータをS−RAM11aに記憶させる処理を行なう(F104)。ここでは、録音時のレーザパワー推奨値(PW2)、リードアウトスタートアドレス(LO )、U−TOCスタートアドレスUST 、レコーダブルユーザーエリアスタートアドレスRST を記憶するものとする。
つまり、記録/再生動作時について最低限必要で、かつ十分なデータを記憶することになる。
【0071】
この時点で、U−TOCとP−TOCの両方を読み込んだことになるが、最初のステップF101でのU−TOC読込は、あくまで予測位置で行なったものであるため、実際には正確にU−TOCが読み込まれていない場合もある。
U−TOCが正確に読み込まれなかった場合は、そのディスクが、ユーザーが何も録音を行なっていないブランクディスクと判断されるか、もしくは不適正なディスクであってディスクエラーとして判断されることになる。
【0072】
ブランクディスクの判断としては次のように行なわれる。まず、録音が一度も行なわれていない適正なブランクディスクでは、まだU−TOC自体も記録されていないため、U−TOCセクターの同期パターンが検出できない。つまりU−TOCが無いことからブランクディスクと判断する。
また一旦録音されたが、ユーザーが全ての録音内容を消去した場合は、U−TOCにおける最初のトラックのトラックナンバ(First TNO) と、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)の両方が『0』とされることで、ブランクディスクであると示される。
【0073】
ここで、もしU−TOCが『00 03 00』とは別の位置にあった場合は、ステップF101の読込ではU−TOCセクターの同期パターンが検出できないため、ブランクディスクと判断されることになる。
また、U−TOCが『00 03 00』とは別の位置にあり、U−TOCセクターが読めない場合は、不適正なディスクであってディスクエラーとして判断されることもある。
【0074】
従って、ステップF104を終了した時点で、もしブランクディスク又はディスクエラーと判断された場合というのは、もちろん本当にブランクディスク又はディスクエラーである場合もあるが、U−TOCが適正に読み込めていないためにブランクディスク又はディスクエラーと誤判断された可能性もあることになる。
【0075】
ステップF104を終了した時点でブランクディスク又はディスクエラーと判断されなかった場合は、U−TOCとP−TOCが適正に読み込めた場合である。従ってTOC読込処理は終了し、記録/再生動作可能状態となる (F105→F106→F109) 。
【0076】
ところがブランクディスク又はディスクエラーと判断されたらステップF105又はF106からF107に進み、読み込んだP−TOCデータ内のU−TOCスタートアドレスUST を確認する。即ち本当にU−TOCが『00 03 00』の位置から記録されているか否かを確認する。
U−TOCスタートアドレスUST の値が『00 03 00』であったら、ステップF101におけるU−TOC読込は正しい動作であったと確認されたことになるため、そのまま処理は終了する (F107→F109) 。つまり、本当にブランクディスク又はディスクエラーであった場合である。そしてブランクディスクであった場合には以降録音可能状態となり、またディスクエラーであった場合には、ユーザーに対してエラー警告を表示部20などから行なうことになる。
【0077】
ステップF107でU−TOCスタートアドレスUST の値が『00 03 00』でないと判別された場合は、ステップF101におけるU−TOC読込は誤った位置で行なわれたものと判断できる。
従って、ステップF108に進んで、U−TOCスタートアドレスUST として示される位置からのU−TOC読込動作を実行し、U−TOCの読込を完了したらTOC読込処理を終了する (F108→F109) 。
【0078】
本実施例ではこのようにTOC読込動作が行なわれることになるが、上述したようにステップF102で前回の動作時と同一ディスクであると判断されたときは、P−TOCを読み込まずにTOC読込動作を終了させている。
これは、そのディスクに対して過去に行なわれたTOC読込動作のうちの、最初のTOC読込動作時にステップF104で必要なP−TOC情報がS−RAM11aに記憶されているため、再度P−TOCを読み込まなくても、記録/再生動作が可能となるためである。
【0079】
つまり、或るディスクが装填されたままの状態で電源オン/オフが繰り返されたり、ディスクが一旦取り出されても、他のディスクが挿入されることなく、再び同じディスクが装填されたような場合はP−TOCの読込は不要となり、TOC読込動作は短時間で終了できることになる。
従って例えばユーザーが電源オンの操作を行なったり、ディスクを装填したりしてから、記録/再生動作が可能となるまでの時間が短縮化される機会が多くなり、使用感は向上することになる。例えば携帯用の記録再生装置などで、ディスクを入れ換えないまま電源操作を行なうことの多い装置の場合は、P−TOCのアクセス及び読込時間が省略される機会が増え、好適なものとなる。
【0080】
なお、以上の実施例は記録再生装置で説明したが、記録専用装置、再生専用装置であっても本発明を適用できる。
またミニディスクシステムに限らず、記録媒体に再生専用の管理情報と書換可能な管理情報を有するシステムであれば本発明を適用できる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の記録装置は、まず第2の管理情報の読み込みを行ない、そのときに比較手段によって記録媒体が交換されていないと判別された場合は、第1の情報を読み込まないで管理情報の読込動作を終了し、つまり第1の管理情報については記憶手段に記憶されている情報を用いるようにしているため、管理情報の読込時間を短縮でき、これによって短時間で記録/再生動作可能状態とすることができるという効果がある。
【0082】
また記録媒体が交換されていると判別された場合には第2の管理情報の読込に続いて第1の管理情報の読み込みを行なうこと、及び、実際の第2の管理情報の記録位置が最初の第2の管理情報の読込動作位置と異なっていた場合は、第1の管理情報に示される位置からの第2の管理情報の読込動作を実行するようにすることで、不適切な管理情報読込状態のままで終了してしまうことは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置のブロック図である。
【図2】実施例の記録再生装置のTOC読込処理のフローチャートである。
【図3】ディスクのP−TOCセクター0の説明図である。
【図4】ディスクのU−TOCセクター0の説明図である。
【図5】ディスクのU−TOCセクター0のリンク形態の説明図である。
【図6】ディスクのエリア構造及び記録状態例の説明図である。
【図7】U−TOCによる管理状態例の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク
3 光学ヘッド
6a 磁気ヘッド
11 システムコントローラ
11a S−RAM
12 メモリコントローラ
13 バッファRAM
19 操作部
20 表示部

Claims (2)

  1. 記録又は再生動作に必要な情報である第1の管理情報が記録された再生専用領域と、記録又は再生動作に必要な情報である第2の管理情報が記録される第1の書換可能領域と、データが記録可能な第2の書換可能領域とからなる記録媒体に対して、記録動作又は再生動作を行うことができる記録又は再生装置において、
    上記再生専用領域に記録されている第1の管理情報と、上記第1の書換可能領域に記録されている第2の管理情報と、上記第2の書換可能領域に記録されているデータを再生する再生手段と、
    上記記録媒体装着時に上記第1の書換可能領域の所定位置に上記再生手段を移送して上記第2の管理情報を優先的に再生するように制御する再生制御手段と、
    前回の再生時に上記再生手段によって、上記再生専用領域から再生された第1の管理情報と、上記第1の書換可能領域から再生された第2の管理情報とを記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶されていた第2の管理情報と、上記優先的に再生された第2の管理情報を比較する比較手段と、
    上記比較手段により、上記記憶手段に記憶されていた第2の管理情報と上記優先的に再生された第2の管理情報が一致したと判断された場合には、記録媒体の交換が行われていないと判断し、上記再生専用領域に記録されている第1の管理情報の再生を行わないで管理情報の再生を停止し、一方、上記比較手段により、上記記憶手段に記憶されていた第2の管理情報と上記優先的に再生された第2の管理情報が不一致と判断された場合には、記録媒体の交換が行われていると判断し、上記再生専用領域に記録されている第1の管理情報の再生を行ってから管理情報の再生を停止する管理情報読込制御手段と、
    を備えてなることを特徴とする記録又は再生装置。
  2. 上記管理情報読込制御手段は、
    上記比較手段により、上記記憶手段に記憶されていた第2の管理情報と上記優先的に再生された第2の管理情報が不一致と判断された場合には、記録媒体の交換が行われていると判断し、上記再生専用領域に記録されている第1の管理情報 の再生を行った後に、更に再生した第1の管理情報に基づいて第2の管理情報の記録位置を確認し、上記第2の管理情報の記録位置と上記優先的に再生を開始した第2の管理情報の記録位置である第1の書換可能領域の所定位置が異なっている場合には、再度第2の管理情報の再生を実行させることを特徴とする請求項1に記載の記録又は再生装置。
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