以下、添付図面に従って本発明に係る電子機器の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明が適用された電子カメラの構成を示すブロック図である。この電子カメラ10は、静止画の記録・再生機能を備えるとともに、記録メディアに記録された画像ファイルの編集機能を備えいる。
電子カメラ10は、その全体の動作を中央処理装置(CPU)12によって統括制御されている。CPU12は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算などの各種演算を実施する演算手段として機能する。バス14を介してCPU12と接続されたROM16には、このCPU12が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、EEPROM17には、フォルダの管理情報などの電子カメラ10の動作に関する各種設定情報等が格納されている。また、メモリ(SDRAM)18は、CPU12の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データや音声データの一時記憶領域として利用され、VRAM20は、画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
電子カメラ10には、モード選択スイッチ22、レリーズボタン24の他、メニュー/OKボタン、キャンセルボタン、十字ボタン、電源ボタンなどの操作手段26が設けられている。これら各種操作部(22〜26)からの操作信号は、CPU12に入力される。CPU12は、この操作部から入力される操作信号に基づいて電子カメラ10の各回路を制御し、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、表示制御などを行なう。
モード選択スイッチ22は、カメラのモードを切り換えるスイッチであり、このモード選択スイッチ22を操作して、可動接片22Aを接点aに接続させると、その操作信号がCPU12に入力され、カメラのモードが「撮影モード」に設定される。また、モード選択スイッチ22を操作して、可動接片22Aを接点bに接続させると、その操作信号がCPU12に入力され、カメラのモードが「再生モード」に設定される。電子カメラ10は、「撮影モード」に設定されることにより、静止画の記録が可能になり、「再生モード」に設定されることにより、記録済み画像の再生が可能になる。
レリーズボタン24は、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。撮影モードの下、このレリーズボタン24を半押しすると、S1ON信号がCPU12に入力され、AE、AF制御が実行される。そして、全押しすると、S2ON信号がCPU12に入力され、撮影、記録制御が実行される。
メニュー/OKボタンは、画像表示装置28の画面上にメニューの表示を指示するメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定、実行などを指示するOKボタンとしての機能とを兼備した操作ボタンであり、キャンセルボタンは、指示内容の取消しや1つ前の操作状態に戻らせることを指示する操作ボタンとして機能する。
十字ボタンは、上下左右4方向の指示を入力する操作ボタンであり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりする操作ボタンとして機能する。また、この十字ボタンの上/下のボタンは、撮影モード時のズームボタンあるいは再生時の再生ズームボタンとして機能し、左/右のボタンは、再生モード時のコマ送りボタンとして機能する。
画像表示装置28は、カラー表示可能な液晶ディスプレイで構成されている。この画像表示装置28は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として使用される。また、この画像表示装置28は、ユーザインターフェース用表示画面としても使用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。なお、液晶ディスプレイに代えて有機ELなど他の方式の表示装置を用いることも可能である。
電子カメラ10は、メディアソケット(メディア装着部)30を有しており、このメディアソケット30に記録メディア32が着脱自在に装着される。記録メディアの形態は特に限定されず、xD-PictureCard(商標)、スマートメディア(商標)に代表される半導体メモリカードの他、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどの種々の媒体を用いることができる。
メディアコントローラ34は、メディアソケット30に装着される記録メディア32に適した入出力信号の受渡しを行うために所要の信号変換を行う。
次に、本実施の形態の電子カメラ10の撮影機能及び再生機能について説明する。
モード選択スイッチ22によって撮影モードが選択されると、カラーCCD固体撮像素子(以下CCDと記載)38を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
レンズユニット40は、フォーカスレンズを含む撮影レンズ42と、絞り兼用メカシャッタ44とを含む光学ユニットである。撮影レンズ42と絞り兼用メカシャッタ44は、レンズ駆動部46と絞り駆動部48とによって駆動され、このレンズ駆動部46と絞り駆動部48とをCPU12によって駆動制御することにより、ズーム制御、フォーカス制御及びアイリス制御が行われる。
レンズユニット40を通過した光は、CCD38の受光面に結像される。CCD38の受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配置されている。また、CCD38は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタスピード)を制御する電子シャッタ機能を有しており、CPU12は、タイミングジェネレータ50を介してCCD38の電荷蓄積時間を制御する。なお、CCD38に代えてMOS型など他の方式の撮像素子を用いてもよい。
CCD38の受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ50から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、アナログ処理部(CDS/AMP)52に送られる。
CCD38から出力された信号はアナログ処理部(CDS/AMP)52に送られ、ここで画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)され、増幅された後、A/D変換器54に加えられる。A/D変換器54によってデジタル信号に変換された点順次のR、G、B信号は、画像入力コントローラ56を介して一旦メモリ18に取り込まれたのち、画像信号処理回路58に加えられる。
画像信号処理回路58は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含む画像処理手段として機能し、入力されたR、G、B信号を輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換するとともに、ガンマ補正等の所定の信号処理を施す。画像信号処理回路58で処理された画像データはVRAM20に格納される。
撮影画像を画像表示装置28に出力する場合は、VRAM20から画像データが読み出され、ビデオエンコーダ60に送られる。ビデオエンコーダ60は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(たとえば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して画像表示装置28に出力する。これにより、撮影画像が画像表示装置28に出力表示される。
CCD38から画像信号を定期的に取り込み、その画像信号から生成される画像データによってVRAM20内の画像データを定期的に書き換えて、画像表示装置28に出力することにより、撮像中の映像がリアルタイムに画像表示装置28に表示される。撮影者は、この画像表示装置28に表示される映像(スルー画像)によって撮影画角を確認することができる。
レリーズボタン24が半押しされ、S1スイッチがオンすると、電子カメラ10はAE及びAF処理を開始する。
まず、画像入力コントローラ56を介してCCD38から取り込まれた画像信号がAF検出回路62並びにAE/AWB検出回路64に入力される。
AE/AWB検出回路64は、1画面を複数のエリア(たとえば、16×16)に分割し、分割エリアごとにR、G、B信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU12に提供する。CPU12は、AE/AWB検出回路64から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。そして、求めた撮影EV値と所定のプログラム線図から絞り値とシャッタースピードを決定し、これに従いCCD38の電子シャッターと絞り兼用メカシャッタ44を制御して適正な露光量を得る。
また、AE/AWB検出回路64は、自動ホワイトバランス調整時、分割エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU12に提供する。CPU12は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から各分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば、各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
AF検出回路62は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、所定のフォーカスエリア(たとえば、画面中央部)内の信号を切り出すAFエリア抽出部及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成され、AF検出回路62で求めた積算値のデータはCPU12に通知される。CPU12は、レンズ駆動部46を制御してフォーカスレンズを移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置にフォーカスレンズを移動させるようにレンズ駆動部46を制御する(いわゆるコントラストAF)。
上記のようにレリーズボタン24が半押しされ、S1スイッチがオンすると、AE/AF処理が行われる。この後、レリーズボタン24が全押しされ、S2スイッチがオンすると、記録用の撮影動作がスタートする。すなわち、S2オンに応動して取得された画像データが、画像信号処理回路58において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ18に格納される。
メモリ18に格納された画像データは、圧縮伸張回路66によって所定のフォーマット(たとえば、JPEG形式)に従って圧縮された後、所定形式の画像ファイルとして、メディアコントローラ34を介して記録メディア32に記録される。この際、画像ファイルは、記録メディア32に作成されたフォルダの中から指定されたフォルダに格納される。なお、この記録メディア32に作成するフォルダの構造については、後に詳述する。
モード選択スイッチ22により再生モードが選択されると、記録メディア32に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録された画像ファイル)が読み出される。この読み出された画像ファイルは、圧縮伸張回路66を介して非圧縮のYC信号に伸張され、画像信号処理回路58及びビデオエンコーダ60を介して表示用の信号に変換された後、画像表示装置28に出力される。これにより、当該画像データの画像内容が画像表示装置28の画面上に表示される。
静止画の一コマ再生中に、十字ボタンの右ボタン又は左ボタンを操作することにより、再生対象の画像データが順コマ送り又は逆コマ送りされ、コマ送りされた位置の画像ファイルが記録メディア32から読み出されて、画像表示装置28に再生表示される。
次に、本実施の形態の電子カメラ10の画像ファイルの管理機能について説明する。
上記のように、本実施の形態の電子カメラ10では、ユーザが指定したフォルダに撮影した画像データが格納される。このフォルダは、ユーザが任意に作成できるようにされている。
図2は、記録メディア32の記録領域に作成されるフォルダ(ディレクトリ)の構造を示す概念図である。同図に示すように、フォルダは階層的に作成することができる。すなわち、ルートフォルダ「ROOT」を頂点として、その下位に階層的に作成することができる(たとえば最大9階層まで作成することができる)。
ここで、ルートフォルダ「ROOT]の直下に作成されるフォルダは、独立フォルダとして構成され、そのフォルダ名にはアルファベット1文字からなるフォルダ名が与えられる。たとえば、「A」、「B」、「C」、…というように、作成された順にアルファベット1文字からなるフォルダ名が付与される。
そして、この独立フォルダ「A」、「B」、「C」、…の直下に作成されるフォルダには、上位フォルダである独立フォルダ「A」、「B」、「C」、…のフォルダ名に「ハイフン(−)」と「数字」を組み合わせたフォルダ名が与えられる。たとえば、独立フォルダ「A」の直下に作成されたフォルダであれば、「A−1」、「A−2」、…というフォルダ名が付与され、独立フォルダ「B」の直下に作成されたフォルダであれば、「B−1」、「B−2」、…というフォルダ名が付与される。
同様に、このフォルダ「A−1」、「A−2」、…の直下に作成されるフォルダには、その上位フォルダであるフォルダ「A−1」、「A−2」、…のフォルダ名に「ハイフン(−)」と「数字」を組み合わせたフォルダ名が与えられる。たとえば、フォルダ「A−1」の直下に作成されたフォルダであれば、「A−1−1」、「A−1−2」、…というフォルダ名が付与され、独立フォルダ「B−1」の直下に作成されたフォルダであれば、「B−1−1」、「B−1−2」、…というフォルダ名が付与される。
このように、一階層が下がるごとに、上位層のフォルダのファイル名にハイフンと数字が付加されたフォルダ名が与えられる。したがって、フォルダ名を見れば、どのフォルダから、どのように分岐されたフォルダであるかを知ることができる。
画像ファイルは、このように階層的に作成されるフォルダに対して任意のフォルダを指定して格納することができ、これにより、撮影目的に応じて画像ファイルを分類して記録することができる。
なお、各フォルダに格納される画像ファイルには、CPU12により、個別にファイル名が付与される。このファイル名は、同じ記録メディア内で重複することがないようにフォルダごとに固有のファイル名が付与される。すなわち、各フォルダ内で記録順に付与される「ファイル番号(DSCF****)」と、記録先のフォルダの「フォルダ名」からハイフン(−)を取り除いた「フォルダ番号」とを組み合わせで構成される。
たとえば、図2に示すように、フォルダ「A−1」に格納される画像ファイルの場合、その画像ファイルが、フォルダ「A−1」に記録される一番最初の画像ファイルであるならば、ファイル番号である『DSCF0001』と、フォルダ番号である「A1」とを組み合わせた「DSCF0001A1」というファイル名が付与される。また、その画像ファイルが、フォルダ「A−1」に記録される2番目の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0002」と、フォルダ番号である「A1」とを組み合わせた『DSCF0002A1』というファイル名が付与される。
同様にフォルダ「A」に格納される画像ファイルの場合、その画像ファイルが、フォルダ「A」に記録される一番最初の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0001」と、フォルダ番号である「A」とを組み合わせた『DSCF0001A』というファイル名が付与される。また、その画像ファイルが、フォルダ「A」に格納される2番目の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0002」と、フォルダ番号である「A」とを組み合わせた『DSCF0002A』というファイル名が付与される。
また、同様にフォルダ「B−1−1」に格納される画像ファイルの場合、その画像ファイルが、フォルダ「B−1−1」に記録される一番最初の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0001」と、フォルダ番号である「B11」とを組み合わせた『DSCF0001B11』というファイル名が付与される。また、その画像ファイルが、フォルダ「B−1−1」に格納される2番目の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0002」と、フォルダ番号である「B11」とを組み合わせた『DSCF0002B11』というファイル名が付与される。
同様にフォルダ「C」に格納される画像ファイルの場合、その画像ファイルが、フォルダ「C」に記録される一番最初の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0001」と、フォルダ番号である「C」とを組み合わせた『DSCF0001C』というファイル名が付与され、2番目の画像ファイルであるならば、ファイル番号である「DSCF0002」と、フォルダ番号である「C」とを組み合わせた『DSCF0002C』というファイル名が付与される。
このように、各フォルダに格納される画像ファイルには、同じ記録メディア内で重複することがないように、フォルダごとに固有のファイル名が付与される。これにより、たとえばパーソナルコンピュータ等に画像ファイルを取り込んだ場合であっても、同じファイル名であることにより、誤ってデータが上書き保存されてしまうのを未然に防止することができる。
また、このようにファイル名を付与することにより、ユーザは、ファイル名を見れば、どのフォルダに保存されていたファイルであるかを一目で認識することができる。すなわち、画像ファイルに与えられるファイル名は、ファイル番号とフォルダ番号との組み合わせで構成されているので、後段のフォルダ番号を見れば、ユーザは、どのフォルダに記録されていた画像ファイルであるかを一目で認識することができる。
さて、上記のように、本実施の形態の電子カメラ10は、画像ファイルの記録先となるフォルダをユーザが作成でき、その作成したフォルダの中から任意のフォルダを指定して撮影した画像データを記録できるようにされている。そして、そのフォルダの指定は、図3に示すように、画像表示装置28の画面上にフォルダアイコンを用いてフォルダを一覧表示させ、その一覧表示させた中から選択するようになっている。
ここで、このフォルダの一覧表示は、図3に示すように、階層的に表示され、画面左から右側に向かって各階層のフォルダが展開するように表示される。この際、同一階層のフォルダは、同じ列(縦列)に位置するように表示される。すなわち、図3に示す例では、フォルダ「A」、「B」、「C」が同じ階層なので、そのフォルダアイコンは同じ列に縦列配置される。そして、その下位の階層であるフォルダ「A−1」、「A−2」、「B−1」のフォルダアイコンは、その右隣の列に縦列配置される。
また、図3に示すように、各フォルダを示すフォルダアイコンには、それぞれ画像(アイコン画像)が付されており、このアイコン画像を見ることにより、フォルダの内容を確認できるようになっている。このアイコン画像はフォルダの作成と同時に作成される。以下、このフォルダとアイコン画像の作成方法及びその編集方法について説明する。
フォルダの作成は、カメラのモードを「フォルダ作成モード」に設定して行なわれる。この「フォルダ作成モード」の設定はメニュー画面から行われる。
図4は、メニュー画面の表示例である。同図に示すように、カメラのモードを「撮影モード」又は「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、CPU12は、これを検知し、図4(a)に示すように、画像表示装置28にメニュー画面が表示させる。このメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ編集」を選択すると、図4(b)に示すように、画像表示装置28の画面が「フォルダ編集」のメニュー画面に切り替わる。「フォルダ作成モード」は、この「フォルダ編集」のメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ作成」を選択することにより設定される。
なお、この「フォルダ編集」のメニュー画面に表示されるメニュー項目のうち「アイコン画像変更」は、すでに作成されたフォルダのアイコン画像を変更するモード(アイコン画像変更モード)、「アイコン画像削除」は、すでに作成されたフォルダのアイコン画像を削除するモード(アイコン画像削除モード)、「フォルダ削除」は、すでに作成されたフォルダを削除するモード(フォルダ削除モード)、「記録先フォルダ設定」は、撮影した画像データの保存となるフォルダを指定するモード(記録先フォルダ設定モード)、「フォルダ一覧表示」は、記録メディア32に作成されているフォルダを一覧表示するモード(フォルダ一覧表示モード)である。これらのモードについては後に詳述する。
また、各メニュー項目の選択は、十字ボタンでカーソルを希望する項目のところに移動させることにより行なわれ、決定は、メニュー/OKボタンを押すことにより行なわれる。
さて、上記のように、電子カメラ10は、カメラのモードを「フォルダ作成モード」に設定することにより、フォルダの作成が可能になるが、この「フォルダ作成モード」は、「撮影モード」の下で設定した場合と「再生モード」の下で設定した場合とで、その後のフォルダと、フォルダアイコンの作成手順が異なってくる。すなわち、「撮影モード」の下で「フォルダ作成モード」に移行した場合、新規フォルダは、撮影操作によって作成され、その撮影により得られた画像がアイコン画像としてフォルダアイコンに表示される。一方、「再生モード」の下で「フォルダ作成モード」に移行した場合、新規フォルダは、撮影済み画像の選択操作によって作成され、その選択された画像がアイコン画像としてフォルダアイコンに表示される。
まず、「撮影モード」の下でカメラのモードを「フォルダ作成モード」に移行した場合の処理動作について説明する。
上記のように、カメラのモードを「撮影モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押し、画像表示装置28に表示されるメニュー画面から「フォルダ編集」を選択したのち、「フォルダ編集」のメニュー画面の中から「フォルダ作成」を選択すると、電子カメラ10は、「撮影モード」の下で「フォルダ作成モード」に設定される。そして、この「フォルダ作成モード」にカメラのモードが移行すると、図4(c)に示すように、画像表示装置28の画面上にフォルダの一覧がフォルダアイコンによって表示される。
ユーザは、この一覧表示されたフォルダの中から下位層にフォルダを新規作成するフォルダを選択する。たとえば、ルートフォルダ「ROOT」の下位層にフォルダを新規作成する場合は、ルートフォルダ「ROOT」を選択する。同様にフォルダ「A」の下位層にフォルダを新規作成する場合は、フォルダ「A」を選択する。選択は、十字ボタンで選択フレームを移動させることにより行なわれ、決定は、メニュー/OKボタンを押すことにより行なわれる。なお、ここではルートフォルダ「ROOT」の下位にフォルダを新規作成するものとする。
この後、画像表示装置28の画面には、図5(a)に示すように、スルー画像が表示される。すなわち、フォルダの選択処理が行なわれると、CPU12は、これを検知して、画像表示装置28にスルー画像が表示されるように、各回路を制御する。ユーザは、この状態でアイコン画像用の画像を撮影する。撮影は通常と同じでレリーズボタン24を押すことにより行なわれる。
そして、ユーザがレリーズボタン24を押すと、CPU12は、これを検知して、画像の取り込み処理を実行し、取り込んだ画像を図5(b)に示すように画像表示装置28にプレビュー表示させる。ユーザは、このプレビュー表示された画像を見て、その画像をアイコン画像に採用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、撮り直す場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押された場合は、再度、画像表示装置28にスルー画像が表示され、電子カメラ10は撮影スタンバイ状態になる。
一方、メニュー/OKボタンが押された場合は、選択したフォルダ(ルートフォルダ「ROOT」)の下位層にフォルダ(フォルダ「C」)が新規作成されるとともに、そのフォルダのフォルダアイコンに付するアイコン画像が撮影した画像データに基づいて作成される。そして、その新規作成されたフォルダとアイコン画像の情報(フォルダ管理情報)が、EEPROM17に記録される。このフォルダ管理情報は、フォルダの新規作成や削除、アイコン画像の変更等が行なわれるたびに新たな情報に書き換えられる。
なお、新規作成されたフォルダは、ルートフォルダ「ROOT」の直下に作成されたものであり、また、ルートフォルダ「ROOT」の直下には、すでにフォルダ「A」とフォルダ「B」が作成されているので、新規作成されたフォルダには、アルファベット1文字からなる「C」というフォルダ名が付与される。
このようにフォルダが作成されると、図5(c)に示すように、新規作成されたフォルダを含め、現在、記録メディア32に作成されているフォルダが、EEPROM17に記録されたフォルダ管理情報に基づいて画像表示装置28の画面上にフォルダアイコンを用いて一覧表示される。ユーザは、この画像表示装置28にフォルダアイコンで表示されたフォルダの一覧表を見ることにより、現在、記録メディア32に作成されているフォルダの構造と各フォルダの保存内容を把握することができる。
なお、フォルダアイコンは、図5(c)に示すように、所定の外形形状を有するフォルダアイコン1の内側にアイコン画像2を貼り合わせた構造のものが作成され、画像表示装置28に表示される。
以上一連の操作にて所定のフォルダ内にフォルダが新規作成され、そのフォルダのアイコン画像が作成される。この後、引き続きフォルダの作成処理を行なう場合は、図5(c)に示すフォルダ一覧が表示された状態でメニュー/OKボタンを押す。また、処理を終了する場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、フォルダの作成処理を終了し、カメラのモードを通常の「撮影モード」に移行させる。
メニュー/OKボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、画像表示装置28の表示をスルー画像に切り替え、電子カメラ10の状態を撮影スタンバイ状態に復帰させる。この後、レリーズボタン24が押されると、CPU12は、これを検知して、画像の取り込み処理を実行し、取り込んだ画像を画像表示装置28にプレビュー表示させる。ユーザは、このプレビュー表示された画像を見て、アイコン画像に採用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、撮り直す場合は、キャンセルボタンを押す。
キャンセルボタンが押された場合は、再度、画像表示装置28にスルー画像が表示され、電子カメラ10は撮影スタンバイ状態になり、撮り直しが可能になる。
一方、メニュー/OKボタンが押された場合は、新規作成したフォルダ「C」の下位層にフォルダ「C−1」が新規作成され、その新規作成されたフォルダ「C−1」のアイコン画像が撮影した画像に基づき作成される。そして、EEPROM17に記録されたフォルダ管理情報が更新され、その更新されたフォルダ管理情報に基づいて、現在、記録メディア32に作成されているフォルダの一覧がフォルダアイコンによって画像表示装置28に表示される。
このように「フォルダ撮影モード」の下、連続してフォルダの作成処理を行なうと、新規作成したフォルダの下位層にフォルダが新規作成される。すなわち、フォルダが階層化して作成される。
次に、「再生モード」の下でカメラのモードを「フォルダ作成モード」に移行した場合の処理動作について説明する。
上記のように、カメラのモードを「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押し、画像表示装置28に表示されるメニュー画面から「フォルダ編集」を選択したのち、「フォルダ編集」のメニュー画面の中から「フォルダ作成」を選択すると、電子カメラ10は、「再生モード」の下で「フォルダ作成モード」に設定される。
「フォルダ作成モード」にカメラのモードが移行すると、画像表示装置28の画面上にフォルダの一覧がフォルダアイコンによって表示される(図4(c)参照)。ユーザは、この一覧表示されたフォルダの中から下位層にフォルダを新規作成するフォルダを選択する。なお、ここではルートフォルダ「ROOT」の下位にフォルダを新規作成するものとする。
この後、画像表示装置28の画面には、図6(a)に示すように、記録メディア32に記録された画像が再生表示される。すなわち、フォルダの選択処理が行なわれると、CPU12は、これを検知して、画像表示装置28に撮影済み画像が再生表示されるように、各回路を制御する。
ここで、画像再生は、たとえばフォルダに付されたフォルダ名のアルファベット順に行われる。すなわち、図4(c)に示す例の場合、まず、フォルダ「A」に格納された画像ファイルが再生表示され、次いで、フォルダ「A−1」、フォルダ「A−2」、フォルダ「B」、フォルダ「B−1」、フォルダ「B−1−1」の順で再生表示される。画像のコマ送りは、十字ボタンの左右のボタンで行われ、右ボタンを押すと順コマ送りされ、左ボタンを押すと逆コマ送りされる。
ユーザは、このように記録メディア32に記録された画像ファイルを順に画像表示装置28上に再生表示させる。そして、アイコン画像に使用する画像が画像表示装置28上に表示されたところで、メニュー/OKボタンを押す。
メニュー/OKボタンが押されると、図6(b)に示すように、選択された画像が画像表示装置28に再度表示される。この画像表示装置28に表示された画像をアイコン画像に採用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、選択し直す場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押された場合は、再度、画像表示装置28に記録済み画像が再生表示され、選択待ち状態になる。
一方、メニュー/OKボタンが押された場合は、選択したフォルダ(ルートフォルダ「ROOT」)の下位層にフォルダ(フォルダ「C」)が新規作成される。そして、その新規作成されたフォルダのアイコン画像が、選択した画像の画像データに基づいて作成される。
なお、新規作成されたフォルダは、ルートフォルダ「ROOT」の直下に作成されたものであり、また、ルートフォルダ「ROOT」の直下には、すでにフォルダ「A」とフォルダ「B」が作成されているので、新規作成されたフォルダには、アルファベット1文字からなる「C」というフォルダ名が付与される。
このようにフォルダとアイコン画像が作成されると、EEPROM17に記録されたフォルダ管理情報が更新され、その更新されたフォルダ管理情報に基づいて、図6(c)に示すように、現在、記録メディア32に作成されているフォルダがアイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示される。
以上一連の操作にて所定のフォルダ内にフォルダが新規作成され、そのフォルダのアイコン画像が作成される。この後、引き続きフォルダの作成処理を行なう場合は、図6(c)に示すフォルダ一覧が表示された状態でメニュー/OKボタンを押す。また、処理を終了する場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、フォルダの作成処理を終了し、カメラのモードを通常の「再生モード」に移行させる。
メニュー/OKボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、画像表示装置28に記録済み画像を再生表示させる。この後、メニュー/OKボタンが押されて、アイコン画像に使用する画像が選択されると、CPU12は、これを検知して、選択した画像を画像表示装置28に再度表示させる。ユーザは、この画像表示装置28に表示された画像を見て、アイコン画像に採用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、選択し直す場合は、キャンセルボタンを押す。
キャンセルボタンが押された場合は、再度、画像表示装置28に記録済み画像が再生表示され、電子カメラ10は選択待ち状態になる。
一方、メニュー/OKボタンが押された場合は、新規作成したフォルダ「C」の下位層にフォルダ「C−1」が新規作成され、その新規作成されたフォルダ「C−1」のアイコン画像が、撮影した画像に基づき作成される。そして、EEPROM17に記録されたフォルダ管理情報が更新され、その更新されたフォルダ管理情報に基づいて現在、記録メディア32に作成されているフォルダの一覧が、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に表示される。
このように、「フォルダ撮影モード」の下、連続してフォルダの作成処理を行なうと、撮影モード下のときと同様に新規作成したフォルダの下位層にフォルダが新規作成される。
以上のように、「撮影モード」又は「再生モード」の下、カメラのモードを「フォルダ作成モード」に設定すると、それぞれのモードに応じてフォルダの作成処理が行なわれる。
次に、すでに作成されたフォルダのアイコン画像を変更する「アイコン画像変更モード」の操作処理手順について説明する。
上記のように「アイコン画像変更モード」の設定は、メニュー画面から行われる。すなわち、カメラのモードを「撮影モード」又は「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、画像表示装置28にメニュー画面が表示されるので(図7(a)参照)、このメニュー画面から「フォルダ編集」を選択し、更に「フォルダ編集」のメニュー画面(図7(b)参照)から「アイコン画像変更」を選択することにより、カメラのモードが「アイコン画像変更モード」に設定される。
ここで、この「アイコン画像変更モード」は、上記「フォルダ作成モード」の場合と同様に「撮影モード」の下で設定した場合と「再生モード」の下で設定した場合とで、その後のアイコンの変更処理の手順が異なってくる。すなわち、「撮影モード」の下で「アイコン画像変更モード」に移行した場合、新規アイコン画像は、その場で撮影した画像に基づいて作成され、「再生モード」の下で「アイコン変更モード」に移行した場合、新規アイコンは、撮影済み画像の中から選択した画像に基づいて作成される。
まず、「撮影モード」の下で「アイコン画像変更モード」に移行した場合の処理動作について説明する。
アイコン作成モードの時と同様にカメラのモードを「撮影モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、図7 (a) に示すように、画像表示装置28には、メニュー画面が表示される。ユーザは、このメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ編集」を選択する。そして、この「フォルダ編集」を選択すると、図7(b)に示すように、画面表示装置28の表示が「フォルダ編集」のメニュー画面に切り替わるので、ユーザは、この「フォルダ編集」のメニュー項目の中から「アイコン画像変更」を選択する。
「フォルダ編集」のメニュー項目から「アイコン画像変更」を選択すると、電子カメラ10は、「撮影モード」の下で「アイコン画像変更モード」に設定される。そして、この「アイコン画像変更モード」にカメラのモードが移行すると、図7(c)に示すように、画像表示装置28の画面上にフォルダの一覧がフォルダアイコンによって表示される。ユーザは、この画面表示装置28に一覧表示されたフォルダの中からアイコン画像を変更するフォルダを選択する。たとえば、フォルダ「A」のアイコン画像を変更する場合は、フォルダ「A」を選択し、フォルダ「A−1」のアイコン画像を変更する場合は、フォルダ「A−1」を選択する。選択は、十字ボタンで選択フレームを移動させることにより行なわれ、決定は、メニュー/OKボタンを押すことにより行なわれる。なお、ここではフォルダ「B−1−1」のアイコン画像を変更するものとする。
この後、画像表示装置28の画面には、図8(a)に示すように、スルー画像が表示される。すなわち、フォルダの選択処理が行なわれると、CPU12は、これを検知して、画像表示装置28にスルー画像が表示されるように、各回路を制御する。ユーザは、この状態でアイコン画像用の画像を撮影する。撮影は通常と同じでレリーズボタン24を押すことにより行なわれる。
そして、ユーザがレリーズボタン24を押すと、CPU12は、これを検知して、画像の取り込み処理を実行し、取り込んだ画像を図8(b)に示すように画像表示装置28にプレビュー表示させる。ユーザは、このプレビュー表示された画像を見て、アイコン画像に採用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、撮り直す場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押された場合は、再度、画像表示装置28にスルー画像が表示され、電子カメラ10は撮影スタンバイ状態になる。
一方、メニュー/OKボタンが押された場合は、その撮影画像に基づいてアイコン画像が新規作成され、EEPROM17に記録されているフォルダ管理情報が更新される。すなわち、選択されたフォルダのアイコン画像の情報が、新規作成されたアイコン画像によって上書きされる。そして、図8(c)に示すように、その新規作成されたアイコン画像を用いて記録メディア32に作成されているフォルダが、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示される。
以上一連の操作にて所定のフォルダのアイコン画像が変更される。この後、引き続きアイコン画像の変更処理を行なう場合は、図8(c)に示すフォルダ一覧が表示された状態でメニュー/OKボタンを押し、処理を終了する場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、アイコン画像の変更処理を終了し、カメラのモードを通常の「撮影モード」に移行させる。
次に、「再生モード」の下で「アイコン画像変更モード」に移行した場合の処理動作について説明する。
上記のように、カメラのモードを「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押し、画像表示装置28に表示されるメニュー画面から「フォルダ編集」を選択したのち、「フォルダ編集」のメニュー画面の中から「アイコン画像変更」を選択すると、電子カメラ10は、「再生モード」の下で「アイコン画像変更モード」に設定される。そして、この「アイコン画像変更モード」に移行すると、撮影モードの時と同様に画像表示装置28の画面上にフォルダの一覧がアイコン画像付きのフォルダアイコンによって表示される(図7(c)参照)。ユーザは、この一覧表示されたフォルダの中からアイコン画像を変更するフォルダを選択する。なお、ここではフォルダ「B−1−1」のアイコン画像を変更するものとする。
この後、画像表示装置28の画面には、図9(a)に示すように、記録メディア32に記録された画像が再生表示される。すなわち、フォルダの選択処理が行なわれると、CPU12は、これを検知して、画像表示装置28に撮影済み画像が再生表示されるように、各回路を制御する。画像再生は、上記再生モード下で設定した「フォルダ作成モード」のときと同様にフォルダに付されたフォルダ名のアルファベット順に行われる。また、画像のコマ送りは、十字ボタンの左右のボタンで行われ、右ボタンを押すと順コマ送りされ、左ボタンを押すと逆コマ送りされる。
ユーザは、このように記録メディア32に記録された画像ファイルを順に画像表示装置28上に再生表示させる。そして、新規アイコンに使用する画像が画像表示装置28上に表示されたところで、メニュー/OKボタンを押す。
メニュー/OKボタンが押されると、図9(b)に示すように、選択された画像が画像表示装置28に再度表示される。この画像表示装置28に表示された画像を新規アイコンに採用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、選択し直す場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押された場合は、再度、画像表示装置28に記録済み画像が再生表示され、選択待ち状態になる。
一方、メニュー/OKボタンが押された場合は、その撮影画像に基づいてアイコン画像が新規作成され、EEPROM17に記録されているフォルダ管理情報が更新される。すなわち、選択されたフォルダのアイコン画像の情報が、新規作成されたアイコン画像の情報によって上書きされる。そして、図9(c)に示すように、その新規作成されたアイコン画像が付されたフォルダアイコンによって記録メディア32に作成されているフォルダの一覧が画像表示装置28に表示される。
以上一連の操作にて所定のフォルダのアイコン画像が変更される。この後、引き続きアイコン画像の変更操作を行なう場合は、図9(c)に示すフォルダ一覧が表示された状態でメニュー/OKボタンを押し、処理を終了する場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、アイコン画像の変更処理を終了し、カメラのモードを通常の「再生モード」に移行させる。
以上のように、「撮影モード」又は「再生モード」の下、カメラのモードを「アイコン画像変更モード」に設定すると、それぞれのモードに応じてアイコン画像の変更処理が行なわれる。
次に、すでに作成されたフォルダのアイコン画像を削除する「アイコン画像削除モード」の操作処理手順について説明する。
「アイコン画像削除モード」の設定は、メニュー画面から行われる。すなわち、カメラのモードを「撮影モード」又は「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、画像表示装置28には、メニュー画面が表示されるので(図7(a) 参照)、ユーザは、このメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ編集」を選択する。そして、この「フォルダ編集」を選択すると、画面表示装置28の表示が「フォルダ編集」のメニュー画面に切り替わるので(図7(b)参照)、ユーザは、この「フォルダ編集」のメニュー項目の中から「アイコン画像削除」を選択する。これにより、カメラのモードが「アイコン画像変更モード」に設定される。
カメラのモードが、「アイコン画像削除モード」に設定されると、図10(a)に示すように、記録メディア32に作成されているフォルダが、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示される。ユーザは、この画面表示装置28に一覧表示されたフォルダの中からアイコン画像を削除するフォルダを選択する。たとえば、フォルダ「A」のアイコン画像を削除する場合は、フォルダ「A」を選択し、フォルダ「A−1」のアイコン画像を削除する場合は、フォルダ「A−1」を選択する。選択は、十字ボタンで選択フレームを移動させることにより行なわれ、決定は、メニュー/OKボタンを押すことにより行なわれる。ここでは、フォルダ「B−1−1」のアイコン画像を削除するものとする。
アイコン画像を変更するフォルダが選択され、メニュー/OKボタンが押されると、CPU12は、選択されたフォルダのアイコン画像の削除処理を行なう。すなわち、EEPROM17に記録されたフォルダ管理情報から選択されたフォルダのアイコン画像の情報を削除する。そして、図10(b)に示すように、更新されたフォルダ管理情報に基づいて記録メディア32に作成されているフォルダの一覧をアイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に表示させる。
以上一連の操作にてフォルダのアイコン画像が削除される。この後、引き続きアイコン画像の削除処理を行なう場合は、図10(b)に示すフォルダ一覧が表示された状態でメニュー/OKボタンを押し、処理を終了する場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、アイコン画像の削除処理を終了し、カメラのモードを「アイコン画像削除モード」に移行する前のモード、すなわち、「撮影モード」又は「再生モード」に移行させる。
次に、すでに作成されたフォルダを削除する「フォルダ削除モード」の操作処理手順について説明する。
「フォルダ削除モード」の設定は、メニュー画面から行われる。すなわち、カメラのモードを「撮影モード」又は「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、画像表示装置28には、メニュー画面が表示されるので(図7(a) 参照)、ユーザは、このメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ編集」を選択する。そして、この「フォルダ編集」を選択すると、画面表示装置28の表示が「フォルダ編集」のメニュー画面に切り替わるので(図7(b)参照)、ユーザは、この「フォルダ編集」のメニュー項目の中から「フォルダ削除」を選択する。これにより、カメラのモードが「フォルダ削除モード」に設定される。
カメラのモードが「フォルダ削除モード」に設定されると、図11(a)に示すように、記録メディア32に作成されているフォルダが、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示される。ユーザは、この画面表示装置28に表示された一覧表から削除するフォルダを選択する。たとえば、フォルダ「A」を削除する場合は、フォルダ「A」を選択し、フォルダ「A−1」を削除する場合は、フォルダ「A−1」を選択する。選択は、十字ボタンで選択フレームを移動させることにより行なわれ、決定は、メニュー/OKボタンを押すことにより行なわれる。ここでは、フォルダ「B−1−1」を削除するものとする。
削除するフォルダが選択され、メニュー/OKボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、選択されたフォルダ「B−1−1」の削除処理を行なう。すなわち、記録メディア32に作成されたフォルダの中から選択されたフォルダを削除するとともに、EEPROM17に記録されたフォルダ管理情報から当該フォルダの情報を削除する。そして、図11(b)に示すように、更新されたフォルダ管理情報に基づいて記録メディア32に作成されているフォルダの一覧を画像表示装置28に表示させる。
以上一連の操作にてフォルダが削除される。この後、引き続きフォルダの削除処理を行なう場合は、図11(b)に示すフォルダ一覧が表示された状態でメニュー/OKボタンを押し、処理を終了する場合は、キャンセルボタンを押す。キャンセルボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、フォルダの削除処理を終了し、カメラのモードを「フォルダ削除モード」に移行する前のモード、すなわち、「撮影モード」又は「再生モード」に移行させる。
次に、撮影した画像データの保存となるフォルダを指定する「記録先フォルダ設定モード」の操作処理手順について説明する。
「記録先フォルダ設定モード」の設定は、メニュー画面から行われる。すなわち、カメラのモードを「撮影モード」又は「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、画像表示装置28には、メニュー画面が表示されるので(図7(a) 参照)、ユーザは、このメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ編集」を選択する。そして、この「フォルダ編集」を選択すると、画面表示装置28の表示が「フォルダ編集」のメニュー画面に切り替わるので(図7(b)参照)、ユーザは、この「フォルダ編集」のメニュー項目の中から「記録先フォルダ設定」を選択する。これにより、カメラのモードが「記録先フォルダ設定モード」に設定される。
カメラのモードが「記録先フォルダ設定モード」に設定されると、記録メディア32に作成されているフォルダが、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示される (図7(c)参照)。ユーザは、この画面表示装置28に表示された一覧表から削除する撮影画像の記録先となるフォルダを選択する。たとえば、フォルダ「A」に撮影画像を記録する場合は、フォルダ「A」を選択し、フォルダ「A−1」に撮影画像を記録する場合は、フォルダ「A−1」を選択する。選択は、十字ボタンで選択フレームを移動させることにより行なわれ、決定は、メニュー/OKボタンを押すことにより行なわれる。
記録先のフォルダが選択され、メニュー/OKボタンが押されると、CPU12は、これを検知し、以後、選択されたフォルダに画像ファイルが記録されるように、画像ファイルの記録制御を行なう。
なお、記録メディア32のフォーマット処理した場合、記録メディア32には、ルートフォルダ「ROOT」の直下にフォルダ「A」が自動的に作成され、そのフォルダ「A」に撮影画像が記録される。
また、初期設定の記録先として、フォルダ「A」が設定され、記録先フォルダの設定処理を行なわない場合には、このフォルダ「A」に画像ファイルが自動的に記録される。
次に、記録メディア32に作成されているフォルダをアイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示する「フォルダ一覧表示モード」の操作処理手順について説明する。
「フォルダ一覧表示モード」の設定は、メニュー画面から行われる。すなわち、カメラのモードを「撮影モード」又は「再生モード」にした状態でメニュー/OKボタンを押すと、画像表示装置28には、メニュー画面が表示されるので(図7(a) 参照)、ユーザは、このメニュー画面に表示されるメニュー項目の中から「フォルダ編集」を選択する。そして、この「フォルダ編集」を選択すると、画面表示装置28の表示が「フォルダ編集」のメニュー画面に切り替わるので(図7(b)参照)、ユーザは、この「フォルダ編集」のメニュー項目の中から「フォルダ一覧表示」を選択する。これにより、カメラのモードが「フォルダ一覧表示モード」に設定される。
カメラのモードが「フォルダ一覧表示モード」に設定されると、記録メディア32に作成されているフォルダが、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示される (図7(c)参照)。ユーザは、この画像表示装置28の表示を見てフォルダの構造を把握する。
表示を終わらせる場合は、メニュー/OKボタンを押す。メニュー/OKボタンが押されると、CPU12は、これを検知して、カメラのモードを「フォルダ一覧表示モード」に移行する前のモード、すなわち、「撮影モード」又は「再生モード」に移行させる。
以上のように、本実施の形態の電子カメラ10では、記録メディアの記録領域にフォルダを階層的に作成することができ、その階層化されたフォルダの構造をアイコン画像付きのフォルダアイコンによって画像表示装置28に一覧表示させることができる。そして、その階層化されたフォルダの任意のフォルダに撮影した画像データを記録することができる。
ところで、電子カメラ10は、記録メディア32の空き容量が無くなると、画像データの記録ができなくなる。このため、記録メディア32の空き容量が無くなった場合は、記録メディア32の交換が必要になる。
ここで、本実施の形態の電子カメラ10は、記録メディア32を交換した場合に交換前の記録メディア32に作成したフォルダ管理情報を交換後の記録メディア32に引き継ぐことができるようにしており、交換前の記録メディア32に作成したフォルダと同じ構造のフォルダを交換後の記録メディア32に作成することができるようにしている。
以下、この記録メディアを交換した場合におけるフォルダ管理情報を引継ぐ手順について図12に示すフローチャートに従って説明する。
電子カメラ10の電源が投入されると、CPU12は、記録メディア32のフォルダ構造を認識し、EEPROM17に記録されているフォルダ管理情報と照合する(ステップS10)。そして、両者が一致するか否かを判断して、記録メディア32が交換されているか否かを判定する(ステップS11)。
また、メディアソケット30から記録メディア32が抜かれ、新たに記録メディア32が装着された場合も同様に、新たに装着された記録メディア32のフォルダ構造を認識し、EEPROM17に記録されているフォルダ管理情報とを照合する(ステップS10)。そして、両者が一致するか否かを判断して、新たに装着された記録メディア32が交換前のものと異なるか否かを判定する(ステップS11)。
なお、メディアソケット30に記録メディア32が装着されたか否かの判定(カード検出)は、たとえば記録メディア側に設けられた端子とメディアソケット側に設けられた端子との電気的接続に基づいて判定される。
上記ステップ11において、記録メディア32が交換されていないと判定された場合は、そのままその記録メディア32が使用される。
一方、記録メディア32が交換されていると判定した場合、CPU12は、操作手段26からの入力に基づき、交換後の記録メディア32に対して交換前の記録メディア32に作成されたフォルダを継続して使用するか否かを判定する(ステップS12)。すなわち、CPU12は、記録メディア32が交換されていると判定すると、図13(a)に示すように、交換前の記録メディアに作成されたフォルダを交換後の記録メディアに対して継続して使用するか否かを問い合わせるメッセージ(「フォルダをコピーしますか?」)を画像表示装置28に表示させる。ユーザは、このメッセージを見て、交換前の記録メディアに作成されたフォルダを継続して使用するか否かを判断する。そして、継続して使用する場合は、メニュー/OKボタンを押し、継続して使用しない場合はキャンセルボタンを押す。CPU12は、この操作手段26からの入力に基づき、交換後の記録メディア32に対して交換前の記録メディア32に作成されたフォルダを継続して使用するか否かを判定する。
ここで、メニュー/OKボタンが押されたことを検出し、フォルダを継続して使用すると判定した場合、CPU12は、次に、交換後の記録メディア32にフォルダが作成されているか否かを判定する(ステップS13)。交換後の記録メディア32にフォルダが作成されていると判定した場合には、交換後の記録メディア32をフォーマットし(ステップS14)、その後、EEPROM17に記録されている交換前の記録メディアのフォルダ管理情報に基づき交換後の記録メディア32に交換前の記録メディアに作成されたフォルダと同じ構造のフォルダを作成する(ステップS15)。これにより、交換前の記録メディアに作成されていたフォルダと同じ構造のフォルダを交換後の記録メディアで使用することができる。
なお、EEPROM17に記録されているフォルダ管理情報は、交換前の記録メディアのものが継続して使用され、このフォルダ管理情報に基づいて画像表示装置28にフォルダの一覧が、アイコン画像付きのフォルダアイコンによって表示される。
一方、ステップ12でキャンセルボタンが押されたことを検出し、交換前に形成されたフォルダを継続して使用しないと判定した場合は、EEPROM17に記録されている交換前の記録メディアのフォルダ管理情報を削除する(ステップS16)。
この後、CPU12は、交換後の記録メディア32にフォルダが作成されているか否か判定し(ステップS17)、作成されている場合には、更に、そのフォルダをそのまま使用するか否かを操作手段26からの入力に基づき判定する(ステップS18)。すなわち、交換後の記録メディア32にフォルダが作成されている場合、CPU12は、図13(b)に示すように、その交換後の記録メディアに作成されているフォルダをそのまま使用するか否かを問い合わせるメッセージ(「フォルダがあります。そのまま使用しますか?」)を画像表示装置28に出力させる。ユーザは、このメッセージを見て、交換後の記録メディア32に作成されているフォルダをそのまま使用する場合はメニュー/OKボタンを押す。また、使用しない場合はキャンセルボタンを押す。CPU12は、この操作手段26からの入力に基づき、交換後の記録メディア32に作成されているフォルダをそのまま使用するか否かを判定する。
ここで、メニュー/OKボタンが押されたことを検出し、交換後の記録メディア32に作成されているフォルダをそのまま使用すると判定した場合、CPU12は、その交換後の記録メディアに作成されているフォルダ構造に基づき新たなフォルダ管理情報を作成し、EEPROM17に記録する(ステップS19)。この後、この交換後の記録メディア32に作成されているフォルダを利用して画像ファイルの記録処理が行なわれる。
一方、キャンセルボタンが押されたことを検出し、交換後の記録メディア32に作成されているフォルダをそのまま使用しないと判定する場合は、その交換後の記録メディア32をフォーマットする(ステップS20)。この後、フォーマットされた記録メディア32に対して、ルートフォルダの下位層にフォルダ「A」を作成する(ステップS21)。そして、その作成された新たなフォルダ構造に基づいてフォルダ管理情報を作成し、EEPROM17に記録する(ステップS22)。フォルダの作成処理が行なわれない場合は、以後、このフォルダ「A」に撮影された画像ファイルが記録される。
また、上記ステップ17で交換後の記録メディア32にフォルダが作成されていないと判定した場合(フォーマット済みの記録メディアと判定した場合)も、CPU18は、ルートフォルダの下位層にフォルダ「A」を作成する(ステップS21)。そして、その作成された新たなフォルダ構造に基づいてフォルダ管理情報を作成し、EEPROM17に記録する(ステップS22)。
このように、本実施の形態の電子カメラ10では、記録メディアを交換した場合であっても、交換前の記録メディアに作成されたフォルダを交換後の記録メディアで使用することができる。これにより、記録メディアを交換するたびにフォルダの設定をし直す手間が省け、操作性が向上する。また、記録メディアを交換しても同じ構造のフォルダを継続して使用することができるので、データの分類・整理を容易に行なうことができる。
なお、本実施の形態では、フォルダ管理情報として、フォルダ構造とともに各フォルダのアイコン画像をEEPROM17に記録しているが、フォルダ構造のみ記録するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、本発明を静止画の記録・再生が可能な電子カメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、静止画の他に動画の記録・再生が可能な電子カメラや動画の記録・再生が可能なデジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機、PDA、パーソナルコンピュータ等の電子機器にも同様に適用することができる。
10…電子カメラ、12…CPU、16…ROM、17…EEPROM、18…メモリ、20…VRAM、22…モード選択スイッチ、24…レリーズボタン、26…操作手段、28…画像表示装置、30…メディアソケット、32…記録メディア、34…メディアコントローラ、38…カラーCCD固体撮像素子(CCD)、40…レンズユニット、52…アナログ処理部(CDS/AMP)、48…画像信号処理回路、60…ビデオエンコーダ