以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。
同図に示すように、デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ70と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際にユーザによって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)60と、電源スイッチ66と、が備えられている。
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン60は、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、静止画像の撮影の他、動画像の撮影も行うことができるように構成されており、静止画像の撮影を行う際には、レリーズボタン60を半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
これに対し、動画像の撮影を行う際には、レリーズボタン60を全押し状態とすることによって動画像の撮影が開始され、レリーズボタン60の押下状態を一旦未押下状態まで戻した後、再度全押し状態とすることによって当該動画像の撮影が停止されるように構成されている。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、動画像の撮影を開始するときにレリーズボタン60を全押し状態とし、当該撮影を停止するときに再度レリーズボタン60を全押し状態とするものであるが、これに限らず、レリーズボタン60を全押し状態としている期間中に動画像の撮影を行う形態とすることもできる。
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像をLCD30に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するために操作されるモード切替スイッチ62と、LCD30の表示領域における上下左右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成された十字カーソルボタン64と、表示切替スイッチ68と、が備えられている。
一方、デジタルカメラ10の底面には、外部装置と所定のインタフェース規格(本実施の形態では、USB(Universal Serial Bus))により電気的に接続するために用いられるレセプタクル72が設けられている。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
同図に示すように、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット13と、レンズ12の光軸後方に配設されたCCD14と、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)16と、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)18と、を含んで構成されており、CCD14の出力端子はCDS16の入力端子に、CDS16の出力端子はADC18の入力端子に、各々接続されている。
ここで、CDS16による相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理である。
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路22と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路24と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成してLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデオ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されている。なお、画像入力コントローラ20の入力端子はADC18の出力端子に接続されている。
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)32と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路34と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像の明るさを示す量。)を検出するAE・AWB検出回路36と、CPU32による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成された第1メモリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成された第2メモリ40と、を含んで構成されている。
更に、デジタルカメラ10は、スマート・メディア(Smart Media(登録商標))により構成された記録メディア42A及びマイクロドライブにおける記録メディア42Bをデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ42と、前述のレセプタクル72に接続されると共にUSB規格による外部との間の通信を司るUSBインタフェース46と、を含んで構成されている。
以上の画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/LCDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモリ40、メディアコントローラ42、及びUSBインタフェース46は、各々、バスBUSを介して相互に接続されている。
従って、CPU32は、画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路36により検出された物理量の取得と、第1メモリ38、第2メモリ40、記録メディア42A、及び記録メディア42Bへのアクセスと、レセプタクル72に接続された外部装置との相互通信と、を各々行うことができる。
なお、本実施の形態では、上記外部装置として、ハードディスク装置92が接続されたパーソナル・コンピュータ(以下、「PC」という。)90を適用する場合について説明する。また、本実施の形態では、撮影によって得られたデジタル画像データは、画像ファイルとして記録メディア42Aに撮影順に記録される。
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD14を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD14に供給するタイミングジェネレータ48が設けられており、当該タイミングジェネレータ48の入力端子はCPU32に、出力端子はCCD14に、各々接続されており、CCD14の駆動は、CPU32によりタイミングジェネレータ48を介して制御される。
更に、CPU32はモータ駆動部50の入力端子に接続され、モータ駆動部50の出力端子は光学ユニット13に備えられた焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータに接続されている。
本実施の形態に係る光学ユニット13に含まれるレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU32の制御下でモータ駆動部50から供給された駆動信号によって駆動される。
CPU32は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット13に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
また、CPU32は、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
更に、前述のレリーズボタン60、モード切替スイッチ62、十字カーソルボタン64、電源スイッチ66、及び表示切替スイッチ68の各種ボタン類及びスイッチ類はCPU32に接続されており、CPU32は、これらのボタン類及びスイッチ類に対する操作状態を常時把握できる。
ところで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、撮影によって記録メディア42Aに記録された画像ファイルを外部装置に転送するモードであるバックアップモードが、LCD30に表示される不図示のメニュー画面上で設定できるように構成されている。
また、当該バックアップモードには、転送候補となる画像ファイルにより示される被写体像を1枚ずつLCD30に表示させて転送すべき画像ファイルを選択することができる1コマ再生モードと、転送候補となる画像ファイルにより示される被写体像(本実施の形態では、サムネール(Thumbnail))を複数(本実施の形態では、4画像)ずつLCD30に表示させて転送すべき画像ファイルを選択することができるマルチ再生モードと、転送候補となる画像ファイルのファイル名をLCD30に一覧表示させて転送すべき画像ファイルを選択することができるファイル名表示モードと、の3種類のモードが用意されている。表示切替スイッチ68は、バックアップモードが設定されているときに、1コマ再生モード、マルチ再生モード、及びファイル名表示モードの何れのモードを適用するかを設定するものである。
一方、本実施の形態に係るデジタルカメラ10には、バックアップモードが設定された状態において、レセプタクル72に接続されている外部装置に備えられた記録媒体(本実施の形態では、ハードディスク装置92のハードディスク。)に記録可能な画像ファイル(以下、「記録可能画像ファイル」という。)を記録メディア42Aに記録されている画像ファイルから自動的に検出する機能(以下、「自動検出機能」という。)が備えられている。そして、当該自動検出機能の実行時におけるモードとして、画像ファイルを得るために行った撮影時刻が早いものを優先して記録可能画像ファイルを検出するモードである撮影順優先モード、及び容量が大きい画像ファイルを優先して記録可能画像ファイルを検出するモードである容量優先モードの2つのモードが用意されており、何れのモードを適用するかは、LCD30に表示される不図示のメニュー画面上で設定される。
CCD14が本発明の撮像手段に、LCD30が本発明の表示手段に、CPU32が本発明の取得手段、検出手段及び転送手段に、記録メディア42Aが本発明の記憶手段に、USBインタフェース46が本発明の通信手段に、十字カーソルボタン64が本発明の指示入力手段に、各々相当する。
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、撮影時におけるデジタルカメラ10の作用を簡単に説明する。
光学ユニット13を介した撮像によってCCD14から出力された被写体像を示す信号は順次CDS16に入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18に入力され、ADC18は、CDS16から入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
画像入力コントローラ20は内蔵しているラインバッファにADC18から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域に格納する。
第2メモリ40の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信号処理回路22によって読み出され、これらにAE・AWB検出回路36により検出された物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を第2メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
なお、LCD30は、CCD14による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されているが、このようにLCD30をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、ビデオ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出力する。これによってLCD30にスルー画像が表示されることになる。
ここで、ユーザにより静止画像の撮影が設定されているときには、レリーズボタン60がユーザによって全押し状態とされたときに、この時点で第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後にメディアコントローラ42を介して記録メディア42Aに記録する。
また、ユーザにより動画像の撮影が設定されているときには、レリーズボタン60が全押し状態とされた時点から次にレリーズボタン60が全押し状態とされる時点までの期間、すなわち動画像の撮影を行っている期間において、所定期間(本実施の形態では、1/30秒(0.033・・・秒))毎に、第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、Motion JPEG形式)で圧縮した後にメディアコントローラ42を介して記録メディア42Aに記録する。従って、本実施の形態に係るデジタルカメラ10で動画像の撮影を行うときには、30フレーム/秒の動画像を記録メディア42Aに記録することができる。
次に、図3を参照して、デジタルカメラ10において実行されるバックアップ処理について説明する。なお、図3は、モード切替スイッチ62により再生モードが設定され、かつ不図示のメニュー画面上でバックアップモードが設定されているときに、外部装置(本実施の形態では、PC90)がレセプタクル72に接続された場合にデジタルカメラ10のCPU32で実行されるバックアップ処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ100では、ハードディスク装置92の残記録容量(以下、「空容量」という。)ESを、USBインタフェース46を介してPC90に問い合わせる。これに応じてPC90は、ハードディスク装置92の空容量ESを検出して当該空容量ESを示す情報をデジタルカメラ10に送信する。
そこで、次のステップ102では、PC90からの空容量ESを示す情報の受信待ちを行い、次のステップ104では、記録メディア42Aに記録されている全ての画像ファイルの記憶容量を当該記録メディア42AのFAT(File Allocation Table)及びディレクトリに基づいて取得し、更に、次のステップ106では、取得した全ての画像ファイルの記憶容量の合計値である合計容量ASを導出する。
次のステップ108では、上記ステップ102において取得した空容量ESが上記ステップ106において導出した合計容量ASより少ないか否かを判定し、否定判定の場合はステップ110に移行して記録メディア42Aに記録されている全ての画像ファイルをPC90に転送した後、次のステップ112で、転送した全ての画像ファイルを記録メディア42Aから消去した後に本バックアップ処理を終了する。
一方、上記ステップ108において肯定判定となった場合、すなわち、空容量ESが合計容量ASより少ない場合にはステップ114に移行し、自動検出機能として不図示のメニュー画面上で前述の撮影順優先モードが設定されているか否かを判定し、肯定判定の場合にはステップ116に移行して、撮影順に記録可能画像ファイルを検出した後にステップ120に移行し、否定判定の場合には容量優先モードが設定されているものと見なしてステップ118に移行し、記憶容量の大きな順に記録可能画像ファイルを検出した後にステップ120に移行する。
なお、上記ステップ116では、記録メディア42Aから撮影順に画像ファイルの記憶容量を検出して当該記憶容量を順次合算していき、合算値が空容量ESを超えたときに、最後に記憶容量を合算した画像ファイルを除く合算対象とした画像ファイルを記録可能画像ファイルとして検出する。また、上記ステップ118では、記録メディア42Aから記憶容量の大きい順に画像ファイルの記憶容量を順次合算していき、合算値が空容量ESを超えたときに、最後に記憶容量を合算した画像ファイルを除く合算対象とした画像ファイルを記録可能画像ファイルとして検出する。
ステップ120では、予め定められたフォーマットの転送要否確認画面がLCD30に表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御し、次のステップ122では、所定情報の入力待ちを行う。
図4には、上記ステップ120の処理によってLCD30に表示された転送要否確認画面が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係る転送要否確認画面では、以上によって自動的に検出した記録可能画像ファイルの転送を行うか否かの指定を促すメッセージが表示されると共に、「転送する」ボタン及び「転送しない」ボタンが表示される。このような転送要否確認画面がLCD30に表示されるとユーザは、記録可能画像ファイルの全てを外部装置に転送したい場合は「転送する」ボタンを、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルから所望の画像ファイルのみを転送したい場合は「転送しない」ボタンを、各々十字カーソルボタン64の操作によって指定する。この操作により、ユーザによって指定された「転送する」ボタン又は「転送しない」ボタンを示す情報が入力されて上記ステップ122が肯定判定となってステップ124に移行する。
ステップ124では、上記ステップ122において入力された情報により示されるボタンが「転送する」ボタンであったか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ126に移行して、上記ステップ116又は上記ステップ118により検出された全ての記録可能画像ファイルをPC90に転送した後、次のステップ128で、転送した全ての記録可能画像ファイルを記録メディア42Aから消去した後に本バックアップ処理を終了する。
一方、上記ステップ124において否定判定となった場合、すなわち、ユーザにより「転送しない」ボタンが指定された場合にはステップ130に移行する。
ステップ130では、表示切替スイッチ68の操作によって設定されているモードが1コマ再生モードであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ132に移行して後述する1コマ再生モード処理を実行した後に本バックアップ処理を終了し、否定判定の場合にはステップ134に移行する。
ステップ134では、表示切替スイッチ68の操作によって設定されているモードがマルチ再生モードであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ136に移行して後述するマルチ再生モード処理を実行した後に本バックアップ処理を終了し、否定判定の場合には設定されているモードがファイル名表示モードであるものと見なしてステップ138に移行し、後述するファイル名表示モード処理を実行した後に本バックアップ処理を終了する。
次に、図5を参照して、1コマ再生モード処理について説明する。なお、図5は、1コマ再生モード処理を実行する際にデジタルカメラ10のCPU32で実行される1コマ再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ200では、予め定められたフォーマットの1コマ再生モード画面がLCD30に表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御する。
図6には、本ステップ200の処理によってLCD30に表示された1コマ再生モード画面が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係る1コマ再生モード画面では、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルの全てはPC90に転送することができない旨を示すメッセージと、表示されている被写体像に対応する画像ファイルを外部装置に転送する場合に「転送する」ボタンを指定する旨を示すメッセージと、表示されている被写体像に対応する画像ファイルの記憶容量(同図では「表示画像容量」と表示。)と、バックアップ先となるハードディスク装置92の空容量ES(同図では「転送先空容量」と表示。)と、が表示されると共に、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルのうちの何れか1つに対応する被写体像が表示される。
なお、同図に示すように、本実施の形態に係る1コマ再生モード画面では、前述のバックアップ処理(図3も参照)のステップ116又はステップ118において検出した記録可能画像ファイルの被写体像を表示する場合に、当該被写体像の周囲に転送可能明示枠TFを表示している。これにより、ユーザによって転送可能明示枠TFにより囲まれている被写体像のみを転送すべき画像ファイルとして指定しているときには指定した全ての画像ファイルを確実に転送できる、ということを明示している。
このような1コマ再生モード画面がLCD30に表示されるとユーザは、表示されている被写体像に対応する画像ファイルを転送したい場合で、かつ当該画像ファイルの記憶容量(「表示画像容量」)が空容量ES(「転送先空容量」)以下である場合には「転送する」ボタンを、他の被写体像をLCD30に表示させたい場合には「次の画像」ボタンを、各々十字カーソルボタン64の操作によって指定する。
そこで、次のステップ202では、上記ステップ200によりLCD30に表示された被写体像に対応する画像ファイルがユーザによって転送したい画像ファイルとして選択されたか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ204に移行して、当該画像ファイルのファイル名を第1メモリ38の所定領域に記憶し、次のステップ206で、この時点の空容量ESから当該画像ファイルの記憶容量を減算することにより、空容量ESが当該画像ファイルを記憶した場合のハードディスク装置92の空容量となるように空容量ESを更新し、更に、次のステップ208で、LCD30に表示されている空容量の値を上記ステップ206で得られた空容量ESの値となるように更新する。
上記ステップ206、ステップ208の処理により、LCD30に表示されているハードディスク装置92の空容量が、表示中の被写体像に対応する画像ファイルの転送後の空容量を示すものに更新される。
次のステップ210では、記録メディア42Aに記録されている全ての画像ファイルについて上記ステップ200〜ステップ208の処理が終了したか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ200に戻って再び上記ステップ200〜ステップ208の処理を実行し、肯定判定となった時点でステップ212に移行する。なお、上記ステップ200〜ステップ210の繰り返し処理の実行時にステップ200では、それまでに処理対象としなかった画像ファイルを処理対象とするようにする。
ステップ212では、上記ステップ200〜ステップ210の繰り返し処理によってユーザにより選択された全ての画像ファイルのファイル名を第1メモリ38から読み出し、読み出したファイル名により示される画像ファイルをUSBインタフェース46及びレセプタクル72を介してPC90に転送し、次のステップ214では、転送した画像ファイルを記録メディア42Aから消去し、その後に本1コマ再生モード処理を終了する。なお、上記ステップ212の処理に応じて画像ファイルを受信したPC90は、ハードディスク装置92の空領域に受信した画像ファイルを順次記録する。
次に、図7を参照して、マルチ再生モード処理について説明する。なお、図7は、マルチ再生モード処理を実行する際にデジタルカメラ10のCPU32で実行されるマルチ再生モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ300では、予め定められたフォーマットのマルチ再生モード画面がLCD30に表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御する。
図8(A)には、本ステップ300の処理によってLCD30に表示されたマルチ再生モード画面が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係るマルチ再生モード画面では、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルの全てはPC90に転送することができない旨を示すメッセージと、表示されている複数(本実施の形態では、4。)の被写体像の中からPC90に転送したい画像ファイルに対応する被写体像の選択を促す旨のメッセージと、表示されている被写体像のうちのカーソル枠CFで囲まれた被写体像に対応する画像ファイルの記憶容量(同図では「選択画像容量」と表示。)と、バックアップ先となるハードディスク装置92の空容量ES(同図では「転送先空容量」と表示。)と、が表示されると共に、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルのうちの複数(本実施の形態では、4。)に各々対応する被写体像が表示される。
また、同図に示すように、本実施の形態に係るマルチ再生モード画面でも、前述の1コマ再生モード画面と同様に、前述のバックアップ処理(図3も参照)のステップ116又はステップ118において検出した記録可能画像ファイルの被写体像の周囲に転送可能明示枠TFが表示されている。これにより、ユーザによって転送可能明示枠TFにより囲まれている被写体像のみを転送すべき画像ファイルとして選択しているときには選択した全ての画像ファイルを確実に転送できる、ということを明示している。
ここで、上記カーソル枠CFは、ユーザによる被写体像の選択候補を示すものであり、十字カーソルボタン64に設けられている上下左右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キーに対する操作により、一例として図8(B)に示すように、操作された矢印キーの指し示す方向に位置する被写体像の表示位置に移動されるものである。
なお、本実施の形態のマルチ再生モード画面では、撮影順に複数(4つ)の被写体像を表示するようにしており、当該画面に表示しきれない被写体像をLCD30に表示させたい場合には、カーソル枠CFが被写体像の表示領域の下端に位置された状態で下方向を示す矢印キーを押圧操作するか、又はカーソル枠CFが被写体像の表示領域の上端に位置された状態で上方向を示す矢印キーを押圧操作する。これによって、表示されている被写体像が、上方向ないし下方向にスクロールされて未表示となっている被写体像を表示することができる。
そして、ユーザは、カーソル枠CFが位置され、選択候補とされた被写体像に対応する画像ファイルをPC90に転送したい画像ファイルとして選択する場合には、十字カーソルボタン64に設けられている決定キーを押圧操作する。また、ユーザは、転送したい画像ファイルの選択を終了する場合には、十字カーソルボタン64の操作によってマルチ再生モード画面の最下に表示された「選択終了」ボタンを指定する。
そこで次のステップ302では、十字カーソルボタン64の決定キーが押圧操作されたか否かを判定することにより、ユーザによりPC90に転送したい画像ファイルが選択されたか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ304に移行してユーザにより選択された画像ファイルのファイル名を第1メモリ38の所定領域に記憶し、更に、次のステップ306で、選択された画像ファイルに対応する被写体像の表示状態を通常とは異なる状態に更新する。
図8(C)には、この時点のマルチ再生モード画面の表示状態例が示されている。同図に示す例では、上記通常とは異なる状態として、ユーザにより選択された被写体像に対してマスクMによりマスキングした状態を適用している。このように、本実施の形態に係るマルチ再生モード処理では、十字カーソルボタン64の操作によって選択された転送すべき画像ファイルをLCD30による表示対象から除外するようにしているので、転送すべき画像ファイルとして同一の画像ファイルを複数回選択してしまう、といった転送作業における無駄の発生を未然に防止することができる。なお、このとき、マスキングする形態に限らず、選択された被写体像の表示をカラー表示からモノクロ表示に変える、選択された被写体像をブリンク(点滅)表示とする、選択された被写体像をリバース(反転)表示とする、等の、選択された被写体像と他の被写体像とを区別できる表示状態であれば、如何なる形態も適用できる。
次のステップ308では、この時点の空容量ESからユーザによって選択された画像ファイルの記憶容量を減算することにより、空容量ESが当該画像ファイルを記憶した場合のハードディスク装置92の空容量となるように空容量ESを更新し、次のステップ310で、LCD30に表示されている空容量の値を上記ステップ308で得られた空容量ESの値となるように更新し、その後に上記ステップ302に戻る。
一方、上記ステップ302において否定判定された場合、すなわち、ユーザによりPC90に転送したい画像ファイルが選択されていない場合にはステップ312に移行し、十字カーソルボタン64による操作によりマルチ再生モード画面の最下に表示された「選択終了」ボタンが指定されたか否かを判定することにより、ユーザによるPC90に転送したい画像ファイルの選択が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ314に移行する。
ステップ314では、上記ステップ302〜ステップ310の繰り返し処理によってユーザにより選択された全ての画像ファイルのファイル名を第1メモリ38から読み出し、読み出したファイル名により示される画像ファイルをUSBインタフェース46及びレセプタクル72を介してPC90に転送し、次のステップ316では、転送した画像ファイルを記録メディア42Aから消去し、その後にマルチ再生モード処理を終了する。
なお、上記ステップ312において否定判定された場合には上記ステップ302に戻る。また、上記ステップ314の処理に応じて画像ファイルを受信したPC90は、ハードディスク装置92の空領域に受信した画像ファイルを順次記録する。
次に、図9を参照して、ファイル名表示モード処理について説明する。なお、図9は、ファイル名表示モード処理を実行する際にデジタルカメラ10のCPU32で実行されるファイル名表示モード処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
同図のステップ400では、予め定められたフォーマットのファイル名表示モード画面がLCD30に表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御する。
図10(A)には、本ステップ400の処理によってLCD30に表示されたファイル名表示モード画面が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係るファイル名表示モード画面では、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルの全てはPC90に転送することができない旨を示すメッセージと、表示されている複数のファイル名の中からPC90に転送したい画像ファイルに対応するファイル名の選択を促す旨のメッセージと、表示されているファイル名のうちのリバース表示(反転表示)されたファイル名に対応する画像ファイルの記憶容量(同図では「選択画像容量」と表示。)と、バックアップ先となるハードディスク装置92の空容量ES(同図では「転送先空容量」と表示。)と、が表示されると共に、記録メディア42Aに記録されている画像ファイルのうちの複数に各々対応するファイル名が表示される。
また、同図に示すように、本実施の形態に係るファイル名表示モード画面でも、前述の1コマ再生モード画面と同様に、前述のバックアップ処理(図3も参照)のステップ116又はステップ118において検出した記録可能画像ファイルのファイル名を取り囲むように転送可能明示枠TFが表示されている。これにより、ユーザによって転送可能明示枠TFにより囲まれているファイル名のみを転送すべき画像ファイルとして選択しているときには選択した全ての画像ファイルを確実に転送できる、ということを明示している。
ここで、ファイル名のリバース表示は、ユーザによる画像ファイルの選択候補を示すものであり、十字カーソルボタン64に設けられている上下左右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キーに対する操作により、一例として図10(B)に示すように、操作された矢印キーの指し示す方向に位置するファイル名が対象とされるものである。
なお、本実施の形態のファイル名表示モード画面では、撮影順に複数のファイル名を表示するようにしており、当該画面に表示しきれないファイル名をLCD30に表示させたい場合には、ファイル名の表示領域の下端に位置されたファイル名がリバース表示とされた状態で下方向を示す矢印キーを押圧操作するか、又はファイル名の表示領域の上端に位置されたファイル名がリバース表示とされた状態で上方向を示す矢印キーを押圧操作する。これによって、表示されているファイル名が、上方向ないし下方向にスクロールされて未表示となっているファイル名を表示することができる。
そして、ユーザは、リバース表示とされ、選択候補とされたファイル名に対応する画像ファイルをPC90に転送したい画像ファイルとして選択する場合には、十字カーソルボタン64に設けられている決定キーを押圧操作する。また、ユーザは、転送したい画像ファイルの選択を終了する場合には、十字カーソルボタン64の操作によってファイル名表示モード画面の最下に表示された「選択終了」ボタンを指定する。
そこで次のステップ402では、十字カーソルボタン64の決定キーが押圧操作されたか否かを判定することにより、ユーザによりPC90に転送したい画像ファイルが選択されたか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ404に移行してユーザにより選択された画像ファイルのファイル名を第1メモリ38の所定領域に記憶し、更に、次のステップ406で、選択された画像ファイルに対応するファイル名の表示状態を通常とは異なる状態に更新する。
図10(C)には、この時点のファイル名表示モード画面の表示状態例が示されている。同図に示す例では、上記通常とは異なる状態として、ユーザにより選択されたファイル名に対してマスクMによりマスキングした状態を適用している。このように、本実施の形態に係るファイル名表示モード処理では、十字カーソルボタン64の操作によって選択された転送すべき画像ファイルをLCD30による表示対象から除外するようにしているので、転送すべき画像ファイルとして同一の画像ファイルを複数回選択してしまう、といった転送作業における無駄の発生を未然に防止することができる。なお、このとき、マスキングする形態に限らず、選択されたファイル名の表示色を他のファイル名とは異ならせる、選択されたファイル名をブリンク表示する等の、選択されたファイル名と他のファイル名とを区別できる表示状態であれば、如何なる形態も適用できる。
次のステップ408では、この時点の空容量ESからユーザによって選択された画像ファイルの記憶容量を減算することにより、空容量ESが当該画像ファイルを記憶した場合のハードディスク装置92の空容量となるように空容量ESを更新し、次のステップ410で、LCD30に表示されている空容量の値を上記ステップ408で得られた空容量ESの値となるように更新し、その後に上記ステップ402に戻る。
一方、上記ステップ402において否定判定された場合、すなわち、ユーザによりPC90に転送したい画像ファイルが選択されていない場合にはステップ412に移行し、十字カーソルボタン64による操作によりファイル名表示モード画面の最下に表示された「選択終了」ボタンが指定されたか否かを判定することにより、ユーザによるPC90に転送したい画像ファイルの選択が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ414に移行する。
ステップ414では、上記ステップ402〜ステップ410の繰り返し処理によってユーザにより選択された全ての画像ファイルのファイル名を第1メモリ38から読み出し、読み出したファイル名により示される画像ファイルをUSBインタフェース46及びレセプタクル72を介してPC90に転送し、次のステップ416では、転送した画像ファイルを記録メディア42Aから消去し、その後にファイル名表示モード処理を終了する。
なお、上記ステップ412において否定判定された場合には上記ステップ402に戻る。また、上記ステップ414の処理に応じて画像ファイルを受信したPC90は、ハードディスク装置92の空領域に受信した画像ファイルを順次記録する。
上記バックアップ処理(図3参照)のステップ102の処理が本発明の取得手段に、ステップ116及びステップ118の処理が本発明の検出手段に、各々相当する。
また、上記バックアップ処理のステップ126の処理、上記1コマ再生モード処理(図5参照)のステップ212の処理、上記マルチ再生モード処理(図7参照)のステップ314の処理、及び上記ファイル名表示モード処理(図9参照)のステップ414の処理が本発明の転送手段に相当する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、外部に設けられたハードディスク装置92の残記録容量を示す空容量ESを取得し、取得した空容量ESによって示される残記録容量に基づいて、記録メディア42Aに記憶されている画像ファイルからハードディスク装置92に容量的に記録可能な記録可能画像ファイルを検出し、検出された記録可能画像ファイルの少なくとも1つをハードディスク装置92を備えたPC90に転送しているので、画像ファイルの転送途中で転送先のハードディスク装置92の容量不足が判明して当該画像ファイルの転送が中止される事態の発生を確実に防止し、画像ファイルの転送作業の無駄の発生を未然に防止することができる。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、上記記録可能画像ファイルとして、撮影時刻が早い画像ファイルを優先して検出するか、又は容量が大きい画像ファイルを優先して検出しているので、撮影時刻が早い画像ファイルを優先する場合には古い画像ファイルを優先的に外部に転送してバックアップをとることができ、古い画像ファイルを重視する場合の要求に応えることができ、容量が大きい画像情報を優先する場合には検出される記録可能画像ファイルの数を少なくすることができ、画像ファイルを短時間に転送したい場合の要求に応えることができる。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、ハードディスク装置92の残記録容量を示す空容量ESを取得し、記録メディア42Aにより記憶された画像ファイルを特定できる特定情報(1コマ再生モード及びマルチ再生モードでは被写体像、ファイル名表示モードではファイル名。)、当該画像ファイルの記憶容量、及び取得された空容量ESによって示される残記録容量を表示すると共に、表示された上記特定情報によって特定される画像ファイルからハードディスク装置92に記録すべき画像ファイルの選択指示を十字カーソルボタン64により入力し、入力した選択指示によって示される画像ファイルをハードディスク装置92を備えたPC90に転送しているので、画像ファイルの転送途中で転送先のハードディスク装置92の容量不足が判明して当該画像ファイルの転送が中止される事態の発生を確実に防止し、画像ファイルの転送作業の無駄の発生を未然に防止することができる。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、PC90に転送した画像ファイルを記録メディア42Aから消去しているので、画像ファイルを転送した場合には記録メディア42Aの記憶容量を増加させることができる。
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、LCD30に表示した残記録容量が、十字カーソルボタン64の操作により入力された選択指示によって示される画像ファイルの記憶容量を減算したものとなるように更新しているので、転送する画像ファイルを連続して複数選択する場合においても、画像ファイルの転送途中で転送先のハードディスク装置92の容量不足が判明して当該画像ファイルの転送が中止される事態の発生を確実に防止でき、画像ファイルの転送作業の無駄の発生を未然に防止することができる。
更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、転送すべき画像ファイルとして既に選択された画像ファイルをLCD30による表示対象から除外しているので、転送すべき画像ファイルとして同一の画像ファイルを複数回選択してしまう、といった転送作業における無駄の発生を未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、外部装置に転送した画像ファイルを記録メディア42Aから無条件に削除する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、外部装置に転送した画像ファイルを記録メディア42Aから削除する削除モードと、削除しない保持モードの2つのモードを用意しておき、削除モードが設定されている場合にのみ、転送した画像ファイルを記録メディア42Aから削除する形態とすることもできる。この場合、保持モードの設定時には、バックアップ処理(図3参照)のステップ112及びステップ128の処理、1コマ再生モード処理(図5参照)のステップ214の処理、マルチ再生モード処理(図7参照)のステップ316の処理、及びファイル名表示モード処理(図9)のステップ416の処理を実行しないようにすればよい。これにより、外部装置に転送した画像ファイルを記録メディア42Aに保持しておくことが可能となる。
また、本実施の形態では、本発明の記録装置としてPC90に接続されたハードディスク装置92を適用し、本発明の通信手段としてPC90との間で通信を行うUSBインタフェース46を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の記録装置としてPC90に接続されていない記録装置(例えば、ハードディスク装置、フロッピィディスク装置等)を適用し、本発明の通信手段として当該記録装置との間で直接通信を行うUSBインタフェース、SCSI(Small Computer System Interface)等の各種インタフェースを適用する形態とすることもできる。この場合は、記録装置の空容量を当該記録装置に直接問い合わせると共に、外部に転送する画像ファイルを当該記録装置に直接記録することになる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態では、被写体像ないしファイル名に転送可能明示枠TFを付することにより記録可能画像ファイルを明示する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、記録可能画像ファイル以外の画像ファイルの被写体像ないしファイル名をマスクすることにより記録可能画像ファイルのみを明示する形態や、記録可能画像ファイルのファイル名を他のファイル名と表示色を変えることにより記録可能画像ファイルを明示する形態等とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
更に、本実施の形態において説明した各種処理プログラム(図3、図5、図7、図9参照)の処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。