JP2003348518A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003348518A
JP2003348518A JP2002152428A JP2002152428A JP2003348518A JP 2003348518 A JP2003348518 A JP 2003348518A JP 2002152428 A JP2002152428 A JP 2002152428A JP 2002152428 A JP2002152428 A JP 2002152428A JP 2003348518 A JP2003348518 A JP 2003348518A
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JP2002152428A
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Tomoyuki Nishimura
朋幸 西村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影によって得られた画像情報の外部への転
送作業における無駄の発生を未然に防止することのでき
るデジタルカメラを得る。 【解決手段】 外部に設けられたハードディスク装置9
2の残記録容量を示す空容量ESを取得し、取得した空
容量ESによって示される残記録容量に基づいて、撮影
によって記録メディア42Aに記憶された画像ファイル
からハードディスク装置92に容量的に記録可能な記録
可能画像ファイルを検出し、検出した記録可能画像ファ
イルの少なくとも1つをハードディスク装置92を備え
たPC90に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
係り、特に、通信機能を備えたデジタルカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラの多機能化に伴
い、通信機能を備えたデジタルカメラが普及している。
この種のデジタルカメラによれば、当該デジタルカメラ
に内蔵又は装着された画像データ記録用の記録媒体に対
し撮影によって記録された画像データを、通信機能を用
いて外部に設けられた記録装置又は記録装置を備えた外
部装置に転送することにより、上記記録媒体の残記録容
量を増加させることができる。
【0003】この種のデジタルカメラにおける、撮影に
よって記録された画像データの記録装置又は記録装置を
備えた外部装置への転送に関する技術としては、特開2
000−287115や特開平11−252423号公
報に記載の技術があった。
【0004】特開2000−287115に記載の技術
では、デジタルカメラにおいて送信すべき画像ファイル
の全ファイル数をファイル情報として外部装置に送信し
た後に上記送信すべき画像ファイルを外部装置に順次送
信し、外部装置において上記ファイル情報を受信した後
に上記画像ファイルを順次受信し、受信したファイル情
報に基づいて画像ファイルの転送の終了を判断してデー
タ通信モードを自動的に終了させており、これによって
デジタルカメラから外部装置への画像データの送信を簡
易化していた。
【0005】一方、特開平11−252423号公報に
記載の技術では、外部装置の装着面をデジタルカメラの
本体部に設けられた接続板に接続することにより、カメ
ラ本体部側の接続端子と外部装置側の接続端子とを直接
接続するようにしており、これによってカメラ本体部と
外部装置とをケーブルで接続することなく、簡易な手順
で画像データを転送できるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000−287115や、特開平11−25242
3号公報に記載の技術では、外部装置に備えられた画像
データを記録するための記録媒体の残記録容量が転送す
べき画像データの容量以上である場合には簡易に画像デ
ータを外部装置に転送することができるものの、外部装
置に備えられた記録媒体の残記録容量が転送すべき画像
データの容量より少ない場合には、当該画像データの転
送途中で容量不足が判明して当該画像データの転送が中
止されるので、画像データの転送作業に無駄が生じる、
という問題点があった。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、撮影によって得られた画像情報の外部
への転送作業における無駄の発生を未然に防止すること
のできるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のデジタルカメラは、撮影時に被写体
を撮像して被写体像を示す画像情報を得る撮像手段と、
前記画像情報を記憶する記憶手段と、記録装置又は当該
記録装置を備えた外部装置との間で通信を行う通信手段
と、前記記録装置の残記録容量を示す残容量情報を前記
通信手段を介して取得する取得手段と、前記取得手段に
より取得された前記残容量情報によって示される前記残
記録容量に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前
記画像情報から前記記録装置に容量的に記録可能な記録
可能画像情報を検出する検出手段と、前記検出手段によ
り検出された前記記録可能画像情報の少なくとも1つを
前記通信手段を介して前記記録装置又は前記外部装置に
転送する転送手段と、を備えている。
【0009】請求項1に記載のデジタルカメラによれ
ば、撮像手段によって撮影時に被写体が撮像されて被写
体像を示す画像情報が得られ、当該画像情報が記憶手段
によって記憶される。
【0010】なお、上記撮像手段には、CCD(Charge
Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal O
xide Semiconductor)センサ等の固体撮像素子が含まれ
る。また、上記記憶手段としては、スマート・メディア
(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(Compact
Flash)、ATA(AT Attachment)カード、マイクロド
ライブ、フロッピィディスク、CD−R(Compact Disc
-Recordable)、CD−RW(Compact Disc-ReWritabl
e)、光磁気ディスク、磁気テープ等の可搬型記録媒体
やハードディスク等の固定記録媒体、RAM(Random A
ccess Memory)、EEPROM(Electrically Erasabl
e and Programmable Read Only Memory)、フラッシュ
EEPROM(Flash EEPROM)等の記憶素子等を用いる
ことができる。
【0011】ここで、請求項1に記載のデジタルカメラ
には、記録装置又は当該記録装置を備えた外部装置との
間で通信を行う通信手段が設けられており、上記記録装
置の残記録容量を示す残容量情報が上記通信手段を介し
て取得手段により取得され、取得された残容量情報によ
って示される残記録容量に基づいて、記憶手段に記憶さ
れている画像情報から上記記録装置に容量的に記録可能
な記録可能画像情報が検出手段により検出され、検出さ
れた記録可能画像情報の少なくとも1つが転送手段によ
り上記通信手段を介して上記記録装置又は上記外部装置
に転送される。ここで、転送手段により記録可能画像情
報が外部装置に転送された場合には、外部装置は転送さ
れてきた記録可能画像情報を当該外部装置に備えられた
記録装置に転送することによって記録可能画像情報を記
録装置に記録する。
【0012】なお、上記通信手段による通信には、有線
通信の他、無線通信も含まれる。ここで、上記有線通信
には、USB(Universal Serial Bus)による通信、I
EEE(Institute of Electrical and Electronics En
gineers)1394による通信等が含まれ、上記無線通
信には、ブルートゥース(Bluetooth)等の電波による
通信、IrDA(Infrared Data Association)等の赤
外線による通信等が含まれる。また、上記記録装置に
は、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、A
TAカード、マイクロドライブ、フロッピィディスク、
CD−R、CD−RW、光磁気ディスク、磁気テープ等
の可搬型記録媒体のドライブ装置や、ハードディスク・
ドライブ装置等が含まれる。また、上記外部装置には、
パーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Data As
sistants;個人向け携帯型情報通信機器)等が含まれ
る。
【0013】すなわち、本発明では、外部に設けられた
記録装置の残記録容量を示す残容量情報を取得し、当該
残容量情報によって示される残記録容量に基づいて、記
憶手段に記憶されている画像情報から上記記録装置に容
量的に記録可能な記録可能画像情報を検出して当該記録
装置又は当該記録装置を備えた外部装置に転送するよう
にしており、これによって画像情報の転送途中で転送先
の記録装置の容量不足が判明して当該画像情報の転送が
中止される事態の発生を確実に防止し、画像情報の転送
作業の無駄の発生を未然に防止するようにしている。
【0014】このように、請求項1に記載のデジタルカ
メラによれば、外部に設けられた記録装置の残記録容量
を示す残容量情報を取得し、取得した残容量情報によっ
て示される残記録容量に基づいて、記憶手段に記憶され
ている画像情報から上記記録装置に容量的に記録可能な
記録可能画像情報を検出し、検出された記録可能画像情
報の少なくとも1つを上記記録装置又は当該記録装置を
備えた外部装置に転送しているので、画像情報の転送途
中で転送先の記録装置の容量不足が判明して当該画像情
報の転送が中止される事態の発生を確実に防止し、画像
情報の転送作業の無駄の発生を未然に防止することがで
きる。
【0015】また、請求項2記載のデジタルカメラは、
請求項1記載の発明において、前記検出手段は、撮影時
刻が早い画像情報を優先して前記記録可能画像情報を検
出するか、又は容量が大きい画像情報を優先して前記記
録可能画像情報を検出するものである。
【0016】請求項2に記載のデジタルカメラによれ
ば、本発明の検出手段により、撮影時刻が早い画像情報
が優先されて本発明の記録可能画像情報が検出される
か、又は容量が大きい画像情報が優先されて本発明の記
録可能画像情報が検出される。この結果、撮影時刻が早
い画像情報を優先する場合には古い画像情報を優先的に
外部に転送してバックアップをとることができ、古い画
像を重視する場合の要求に応えることができる。また、
容量が大きい画像情報を優先する場合には検出される記
録可能画像情報の数を少なくすることができ、画像情報
を短時間に転送したい場合の要求に応えることができ
る。
【0017】一方、上記目的を達成するために、請求項
3記載のデジタルカメラは、撮影時に被写体を撮像して
被写体像を示す画像情報を得る撮像手段と、前記画像情
報を記憶する記憶手段と、記録装置又は当該記録装置を
備えた外部装置との間で通信を行う通信手段と、前記記
録装置の残記録容量を示す残容量情報を前記通信手段を
介して取得する取得手段と、前記記憶手段により記憶さ
れた前記画像情報を特定できる特定情報、当該画像情報
の記憶容量、及び前記取得手段により取得された前記残
容量情報によって示される前記残記録容量を表示する表
示手段と、前記表示手段により表示された前記特定情報
によって特定される前記画像情報から前記記録装置に記
録すべき画像情報の選択指示を入力する指示入力手段
と、前記指示入力手段により入力された選択指示によっ
て示される前記画像情報を前記通信手段を介して前記記
録装置又は前記外部装置に転送する転送手段と、を備え
ている。
【0018】請求項3に記載のデジタルカメラによれ
ば、撮像手段によって撮影時に被写体が撮像されて被写
体像を示す画像情報が得られ、当該画像情報が記憶手段
によって記憶される。なお、上記撮像手段には、CC
D、CMOSセンサ等の固体撮像素子が含まれる。ま
た、上記記憶手段としては、スマート・メディア、コン
パクト・フラッシュ、ATAカード、マイクロドライ
ブ、フロッピィディスク、CD−R、CD−RW、光磁
気ディスク、磁気テープ等の可搬型記録媒体やハードデ
ィスク等の固定記録媒体、RAM、EEPROM、フラ
ッシュEEPROM等の記憶素子等を用いることができ
る。
【0019】ここで、請求項3に記載のデジタルカメラ
には、記録装置又は当該記録装置を備えた外部装置との
間で通信を行う通信手段が設けられており、上記記録装
置の残記録容量を示す残容量情報が上記通信手段を介し
て取得手段により取得され、記憶手段により記憶された
画像情報を特定できる特定情報、当該画像情報の記憶容
量、及び上記取得手段により取得された残容量情報によ
って示される残記録容量が表示手段により表示される。
【0020】従って、表示手段により表示された上記特
定情報、上記記憶容量、及び上記残記録容量を参照する
ことによって、外部に設けられた記録装置に容量的に記
録することのできる画像情報を容易に把握することがで
きる。
【0021】なお、上記通信手段による通信には、有線
通信の他、無線通信も含まれる。ここで、上記有線通信
には、USBによる通信、IEEE1394による通信
等が含まれ、上記無線通信には、ブルートゥース等の電
波による通信、IrDA等の赤外線による通信等が含ま
れる。また、上記記録装置には、スマート・メディア、
コンパクト・フラッシュ、ATAカード、マイクロドラ
イブ、フロッピィディスク、CD−R、CD−RW、光
磁気ディスク、磁気テープ等の可搬型記録媒体のドライ
ブ装置や、ハードディスク・ドライブ装置等が含まれ
る。また、上記外部装置には、パーソナル・コンピュー
タ、PDA等が含まれる。また、上記特定情報には、特
定する画像情報により示される画像(被写体像)の他、
画像情報が画像ファイルとして記憶手段に記憶される場
合におけるファイル名が含まれる。更に、上記表示手段
としては、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Lumi
nescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CR
Tディスプレイ等のあらゆるディスプレイを適用するこ
とができる。
【0022】更に、本発明に係るデジタルカメラでは、
表示手段により表示された上記特定情報によって特定さ
れる画像情報から上記記録装置に記録すべき画像情報の
選択指示が指示入力手段によって入力され、入力された
選択指示によって示される画像情報が転送手段により通
信手段を介して上記記録装置又は上記外部装置に転送さ
れる。ここで、転送手段により画像情報が外部装置に転
送された場合には、外部装置は転送されてきた画像情報
を当該外部装置に備えられた記録装置に転送することに
よって当該画像情報を記録装置に記録する。
【0023】従って、表示手段によって表示された特定
情報、記憶容量、及び残記録容量を参照することによっ
て把握された、上記記録装置に容量的に記録することの
できる画像情報の選択指示を指示入力手段により入力す
ることによって、画像情報の転送途中で転送先の記録装
置の容量不足が判明して当該画像情報の転送が中止され
る事態の発生を確実に防止でき、画像情報の転送作業の
無駄の発生を未然に防止することができる。
【0024】このように、請求項3に記載のデジタルカ
メラによれば、外部に設けられた記録装置の残記録容量
を示す残容量情報を取得し、記憶手段により記憶された
画像情報を特定できる特定情報、当該画像情報の記憶容
量、及び取得された上記残容量情報によって示される残
記録容量を表示すると共に、表示された上記特定情報に
よって特定される画像情報から上記記録装置に記録すべ
き画像情報の選択指示を入力し、入力した選択指示によ
って示される画像情報を上記記録装置又は当該記録装置
を備えた外部装置に転送しているので、画像情報の転送
途中で転送先の記録装置の容量不足が判明して当該画像
情報の転送が中止される事態の発生を確実に防止し、画
像情報の転送作業の無駄の発生を未然に防止することが
できる。
【0025】なお、請求項1乃至請求項3の何れか1項
記載の発明の好適な態様(以下、「第1態様」とい
う。)として、前記転送手段によって転送された前記画
像情報を前記記憶手段から消去する消去手段を更に備え
るものが挙げられる。
【0026】本第1態様によれば、消去手段により、転
送手段によって転送された画像情報が記憶手段から消去
される。
【0027】このように、本第1態様によれば、転送手
段によって転送された画像情報を記憶手段から消去して
いるので、画像情報を転送した場合には記憶手段の記憶
容量を増加させることができる。
【0028】また、請求項3記載の発明の好適な態様
(以下、「第2態様」という。)として、前記表示手段
に表示した前記残記録容量が、前記指示入力手段により
入力された選択指示によって示される前記画像情報の記
憶容量を減算したものとなるように更新する更新手段を
更に備えるものが挙げられる。
【0029】本第2態様によれば、更新手段により、表
示手段に表示された残記録容量が、指示入力手段により
入力された選択指示によって示される画像情報の記憶容
量が減算されたものとなるように更新される。この結
果、外部に転送する画像情報を連続して複数選択する場
合において、画像情報を選択する毎に選択した画像情報
を転送した後を想定した記録装置の残記録容量を把握す
ることができ、上記記録装置に容量的に記録することの
できる画像情報のみを連続して確実に選択することがで
きる。この結果、画像情報の転送途中で転送先の記録装
置の容量不足が判明して当該画像情報の転送が中止され
る事態の発生を確実に防止でき、画像情報の転送作業の
無駄の発生を未然に防止することができる。
【0030】このように、本第2態様によれば、表示手
段に表示した残記録容量が、指示入力手段により入力さ
れた選択指示によって示される画像情報の記憶容量を減
算したものとなるように更新しているので、外部に転送
する画像情報を連続して複数選択する場合においても、
画像情報の転送途中で転送先の記録装置の容量不足が判
明して当該画像情報の転送が中止される事態の発生を確
実に防止でき、画像情報の転送作業の無駄の発生を未然
に防止することができる。
【0031】更に、請求項3記載の発明の好適な態様
(以下、「第3態様」という。)として、前記指示入力
手段により入力された選択指示によって示される前記画
像情報に対応する前記特定情報及び前記記憶容量を前記
表示手段による表示対象から除外する除外手段を更に備
えるものが挙げられる。
【0032】本第3態様によれば、除外手段により、指
示入力手段によって入力された選択指示によって示され
る画像情報が表示手段による表示対象から除外される。
従って、ユーザによって選択されていない画像情報のみ
が表示手段による表示対象とされるので、転送すべき画
像情報として同一の画像情報を複数回選択してしまう、
といった転送作業における無駄の発生を未然に防止する
ことができる。
【0033】このように、本第3態様によれば、転送す
べき画像情報として既に選択された画像情報を表示手段
による表示対象から除外しているので、転送作業におけ
る無駄の発生を、より防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照
して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上
の構成を説明する。
【0035】同図に示すように、デジタルカメラ10の
正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、
撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファ
インダ70と、が備えられている。また、デジタルカメ
ラ10の上面には、撮影を実行する際にユーザによって
押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)60
と、電源スイッチ66と、が備えられている。
【0036】なお、本実施の形態に係るレリーズボタン
60は、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し
状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位
置まで押下される状態(以下、「全押し状態」とい
う。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されて
いる。
【0037】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10は、静止画像の撮影の他、動画像の撮影も行うこと
ができるように構成されており、静止画像の撮影を行う
際には、レリーズボタン60を半押し状態にすることに
よりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働い
て露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定
された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて
合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露
光(撮影)が行われる。
【0038】これに対し、動画像の撮影を行う際には、
レリーズボタン60を全押し状態とすることによって動
画像の撮影が開始され、レリーズボタン60の押下状態
を一旦未押下状態まで戻した後、再度全押し状態とする
ことによって当該動画像の撮影が停止されるように構成
されている。このように、本実施の形態に係るデジタル
カメラ10では、動画像の撮影を開始するときにレリー
ズボタン60を全押し状態とし、当該撮影を停止すると
きに再度レリーズボタン60を全押し状態とするもので
あるが、これに限らず、レリーズボタン60を全押し状
態としている期間中に動画像の撮影を行う形態とするこ
ともできる。
【0039】一方、デジタルカメラ10の背面には、前
述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られた
デジタル画像データにより示される被写体像や各種メニ
ュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプ
レイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行う
モードである撮影モード及び撮影によって得られたデジ
タル画像データにより示される被写体像をLCD30に
表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモ
ードに設定するために操作されるモード切替スイッチ6
2と、LCD30の表示領域における上下左右の4方向
の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キ
ーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含
んで構成された十字カーソルボタン64と、表示切替ス
イッチ68と、が備えられている。
【0040】一方、デジタルカメラ10の底面には、外
部装置と所定のインタフェース規格(本実施の形態で
は、USB(Universal Serial Bus))により電気的に
接続するために用いられるレセプタクル72が設けられ
ている。
【0041】次に、図2を参照して、本実施の形態に係
るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0042】同図に示すように、デジタルカメラ10
は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット
13と、レンズ12の光軸後方に配設されたCCD14
と、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」とい
う。)16と、入力されたアナログ信号をデジタルデー
タに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「AD
C」という。)18と、を含んで構成されており、CC
D14の出力端子はCDS16の入力端子に、CDS1
6の出力端子はADC18の入力端子に、各々接続され
ている。
【0043】ここで、CDS16による相関二重サンプ
リング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイ
ズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体
撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスル
ー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることに
より正確な画素データを得る処理である。
【0044】一方、デジタルカメラ10は、所定容量の
ラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画
像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記
憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジ
タル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処
理回路22と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに
対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画
像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路2
4と、デジタル画像データにより示される画像やメニュ
ー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成し
てLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる
画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信
号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデ
オ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されてい
る。なお、画像入力コントローラ20の入力端子はAD
C18の出力端子に接続されている。
【0045】また、デジタルカメラ10は、デジタルカ
メラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)32
と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本
実施の形態では、CCD14による撮像によって得られ
た画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路3
4と、AE機能及びAWB(Automatic White Balanc
e)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施
の形態では、CCD14による撮像によって得られた画
像の明るさを示す量。)を検出するAE・AWB検出回
路36と、CPU32による各種処理の実行時のワーク
エリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dy
namic Random Access Memory)により構成された第1メ
モリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像
データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成さ
れた第2メモリ40と、を含んで構成されている。
【0046】更に、デジタルカメラ10は、スマートメ
ディア(Smart Media(R))により構成された記録メ
ディア42A及びマイクロドライブにおける記録メディ
ア42Bをデジタルカメラ10でアクセス可能とするた
めのメディアコントローラ42と、前述のレセプタクル
72に接続されると共にUSB規格による外部との間の
通信を司るUSBインタフェース46と、を含んで構成
されている。
【0047】以上の画像入力コントローラ20、画像信
号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/L
CDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、
AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモ
リ40、メディアコントローラ42、及びUSBインタ
フェース46は、各々、バスBUSを介して相互に接続
されている。
【0048】従って、CPU32は、画像入力コントロ
ーラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路
24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動
の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路
36により検出された物理量の取得と、第1メモリ3
8、第2メモリ40、記録メディア42A、及び記録メ
ディア42Bへのアクセスと、レセプタクル72に接続
された外部装置との相互通信と、を各々行うことができ
る。
【0049】なお、本実施の形態では、上記外部装置と
して、ハードディスク装置92が接続されたパーソナル
・コンピュータ(以下、「PC」という。)90を適用
する場合について説明する。また、本実施の形態では、
撮影によって得られたデジタル画像データは、画像ファ
イルとして記録メディア42Aに撮影順に記録される。
【0050】一方、デジタルカメラ10には、主として
CCD14を駆動させるためのタイミング信号を生成し
てCCD14に供給するタイミングジェネレータ48が
設けられており、当該タイミングジェネレータ48の入
力端子はCPU32に、出力端子はCCD14に、各々
接続されており、CCD14の駆動は、CPU32によ
りタイミングジェネレータ48を介して制御される。
【0051】更に、CPU32はモータ駆動部50の入
力端子に接続され、モータ駆動部50の出力端子は光学
ユニット13に備えられた焦点調整モータ、ズームモー
タ及び絞り駆動モータに接続されている。
【0052】本実施の形態に係る光学ユニット13に含
まれるレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の
変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されてお
り、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレン
ズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞
り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、
ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU32の制
御下でモータ駆動部50から供給された駆動信号によっ
て駆動される。
【0053】CPU32は、光学ズーム倍率を変更する
際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット13に
含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0054】また、CPU32は、CCD14による撮
像によって得られた画像のコントラスト値が最大となる
ように上記焦点調整モータを駆動制御することによって
合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタ
ルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像
のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定
する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用して
いる。
【0055】更に、前述のレリーズボタン60、モード
切替スイッチ62、十字カーソルボタン64、電源スイ
ッチ66、及び表示切替スイッチ68の各種ボタン類及
びスイッチ類はCPU32に接続されており、CPU3
2は、これらのボタン類及びスイッチ類に対する操作状
態を常時把握できる。
【0056】ところで、本実施の形態に係るデジタルカ
メラ10は、撮影によって記録メディア42Aに記録さ
れた画像ファイルを外部装置に転送するモードであるバ
ックアップモードが、LCD30に表示される不図示の
メニュー画面上で設定できるように構成されている。
【0057】また、当該バックアップモードには、転送
候補となる画像ファイルにより示される被写体像を1枚
ずつLCD30に表示させて転送すべき画像ファイルを
選択することができる1コマ再生モードと、転送候補と
なる画像ファイルにより示される被写体像(本実施の形
態では、サムネール(Thumbnail))を複数(本実施の
形態では、4画像)ずつLCD30に表示させて転送す
べき画像ファイルを選択することができるマルチ再生モ
ードと、転送候補となる画像ファイルのファイル名をL
CD30に一覧表示させて転送すべき画像ファイルを選
択することができるファイル名表示モードと、の3種類
のモードが用意されている。表示切替スイッチ68は、
バックアップモードが設定されているときに、1コマ再
生モード、マルチ再生モード、及びファイル名表示モー
ドの何れのモードを適用するかを設定するものである。
【0058】一方、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10には、バックアップモードが設定された状態におい
て、レセプタクル72に接続されている外部装置に備え
られた記録媒体(本実施の形態では、ハードディスク装
置92のハードディスク。)に記録可能な画像ファイル
(以下、「記録可能画像ファイル」という。)を記録メ
ディア42Aに記録されている画像ファイルから自動的
に検出する機能(以下、「自動検出機能」という。)が
備えられている。そして、当該自動検出機能の実行時に
おけるモードとして、画像ファイルを得るために行った
撮影時刻が早いものを優先して記録可能画像ファイルを
検出するモードである撮影順優先モード、及び容量が大
きい画像ファイルを優先して記録可能画像ファイルを検
出するモードである容量優先モードの2つのモードが用
意されており、何れのモードを適用するかは、LCD3
0に表示される不図示のメニュー画面上で設定される。
【0059】CCD14が本発明の撮像手段に、LCD
30が本発明の表示手段に、CPU32が本発明の取得
手段、検出手段及び転送手段に、記録メディア42Aが
本発明の記憶手段に、USBインタフェース46が本発
明の通信手段に、十字カーソルボタン64が本発明の指
示入力手段に、各々相当する。
【0060】次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10の作用を説明する。まず、撮影時におけるデジタル
カメラ10の作用を簡単に説明する。
【0061】光学ユニット13を介した撮像によってC
CD14から出力された被写体像を示す信号は順次CD
S16に入力されて相関二重サンプリング処理が施され
た後にADC18に入力され、ADC18は、CDS1
6から入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号
を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像デー
タ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0062】画像入力コントローラ20は内蔵している
ラインバッファにADC18から順次入力されるデジタ
ル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域
に格納する。
【0063】第2メモリ40の所定領域に格納されたデ
ジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信
号処理回路22によって読み出され、これらにAE・A
WB検出回路36により検出された物理量に応じたデジ
タルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行な
うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって
8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号
処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以
下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を第2
メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0064】なお、LCD30は、CCD14による連
続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表
示してファインダとして使用することができるものとし
て構成されているが、このようにLCD30をファイン
ダとして使用する場合には、生成したYC信号を、ビデ
オ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出
力する。これによってLCD30にスルー画像が表示さ
れることになる。
【0065】ここで、ユーザにより静止画像の撮影が設
定されているときには、レリーズボタン60がユーザに
よって全押し状態とされたときに、この時点で第2メモ
リ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回
路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、J
PEG形式)で圧縮した後にメディアコントローラ42
を介して記録メディア42Aに記録する。
【0066】また、ユーザにより動画像の撮影が設定さ
れているときには、レリーズボタン60が全押し状態と
された時点から次にレリーズボタン60が全押し状態と
される時点までの期間、すなわち動画像の撮影を行って
いる期間において、所定期間(本実施の形態では、1/
30秒(0.033・・・秒))毎に、第2メモリ40
に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24
によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、Moti
on JPEG形式)で圧縮した後にメディアコントロ
ーラ42を介して記録メディア42Aに記録する。従っ
て、本実施の形態に係るデジタルカメラ10で動画像の
撮影を行うときには、30フレーム/秒の動画像を記録
メディア42Aに記録することができる。
【0067】次に、図3を参照して、デジタルカメラ1
0において実行されるバックアップ処理について説明す
る。なお、図3は、モード切替スイッチ62により再生
モードが設定され、かつ不図示のメニュー画面上でバッ
クアップモードが設定されているときに、外部装置(本
実施の形態では、PC90)がレセプタクル72に接続
された場合にデジタルカメラ10のCPU32で実行さ
れるバックアップ処理プログラムの処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【0068】同図のステップ100では、ハードディス
ク装置92の残記録容量(以下、「空容量」という。)
ESを、USBインタフェース46を介してPC90に
問い合わせる。これに応じてPC90は、ハードディス
ク装置92の空容量ESを検出して当該空容量ESを示
す情報をデジタルカメラ10に送信する。
【0069】そこで、次のステップ102では、PC9
0からの空容量ESを示す情報の受信待ちを行い、次の
ステップ104では、記録メディア42Aに記録されて
いる全ての画像ファイルの記憶容量を当該記録メディア
42AのFAT(File Allocation Table)及びディレ
クトリに基づいて取得し、更に、次のステップ106で
は、取得した全ての画像ファイルの記憶容量の合計値で
ある合計容量ASを導出する。
【0070】次のステップ108では、上記ステップ1
02において取得した空容量ESが上記ステップ106
において導出した合計容量ASより少ないか否かを判定
し、否定判定の場合はステップ110に移行して記録メ
ディア42Aに記録されている全ての画像ファイルをP
C90に転送した後、次のステップ112で、転送した
全ての画像ファイルを記録メディア42Aから消去した
後に本バックアップ処理を終了する。
【0071】一方、上記ステップ108において肯定判
定となった場合、すなわち、空容量ESが合計容量AS
より少ない場合にはステップ114に移行し、自動検出
機能として不図示のメニュー画面上で前述の撮影順優先
モードが設定されているか否かを判定し、肯定判定の場
合にはステップ116に移行して、撮影順に記録可能画
像ファイルを検出した後にステップ120に移行し、否
定判定の場合には容量優先モードが設定されているもの
と見なしてステップ118に移行し、記憶容量の大きな
順に記録可能画像ファイルを検出した後にステップ12
0に移行する。
【0072】なお、上記ステップ116では、記録メデ
ィア42Aから撮影順に画像ファイルの記憶容量を検出
して当該記憶容量を順次合算していき、合算値が空容量
ESを超えたときに、最後に記憶容量を合算した画像フ
ァイルを除く合算対象とした画像ファイルを記録可能画
像ファイルとして検出する。また、上記ステップ118
では、記録メディア42Aから記憶容量の大きい順に画
像ファイルの記憶容量を順次合算していき、合算値が空
容量ESを超えたときに、最後に記憶容量を合算した画
像ファイルを除く合算対象とした画像ファイルを記録可
能画像ファイルとして検出する。
【0073】ステップ120では、予め定められたフォ
ーマットの転送要否確認画面がLCD30に表示される
ようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御し、次のス
テップ122では、所定情報の入力待ちを行う。
【0074】図4には、上記ステップ120の処理によ
ってLCD30に表示された転送要否確認画面が示され
ている。同図に示すように、本実施の形態に係る転送要
否確認画面では、以上によって自動的に検出した記録可
能画像ファイルの転送を行うか否かの指定を促すメッセ
ージが表示されると共に、「転送する」ボタン及び「転
送しない」ボタンが表示される。このような転送要否確
認画面がLCD30に表示されるとユーザは、記録可能
画像ファイルの全てを外部装置に転送したい場合は「転
送する」ボタンを、記録メディア42Aに記録されてい
る画像ファイルから所望の画像ファイルのみを転送した
い場合は「転送しない」ボタンを、各々十字カーソルボ
タン64の操作によって指定する。この操作により、ユ
ーザによって指定された「転送する」ボタン又は「転送
しない」ボタンを示す情報が入力されて上記ステップ1
22が肯定判定となってステップ124に移行する。
【0075】ステップ124では、上記ステップ122
において入力された情報により示されるボタンが「転送
する」ボタンであったか否かを判定し、肯定判定の場合
はステップ126に移行して、上記ステップ116又は
上記ステップ118により検出された全ての記録可能画
像ファイルをPC90に転送した後、次のステップ12
8で、転送した全ての記録可能画像ファイルを記録メデ
ィア42Aから消去した後に本バックアップ処理を終了
する。
【0076】一方、上記ステップ124において否定判
定となった場合、すなわち、ユーザにより「転送しな
い」ボタンが指定された場合にはステップ130に移行
する。
【0077】ステップ130では、表示切替スイッチ6
8の操作によって設定されているモードが1コマ再生モ
ードであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ
132に移行して後述する1コマ再生モード処理を実行
した後に本バックアップ処理を終了し、否定判定の場合
にはステップ134に移行する。
【0078】ステップ134では、表示切替スイッチ6
8の操作によって設定されているモードがマルチ再生モ
ードであるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ
136に移行して後述するマルチ再生モード処理を実行
した後に本バックアップ処理を終了し、否定判定の場合
には設定されているモードがファイル名表示モードであ
るものと見なしてステップ138に移行し、後述するフ
ァイル名表示モード処理を実行した後に本バックアップ
処理を終了する。
【0079】次に、図5を参照して、1コマ再生モード
処理について説明する。なお、図5は、1コマ再生モー
ド処理を実行する際にデジタルカメラ10のCPU32
で実行される1コマ再生モード処理プログラムの処理の
流れを示すフローチャートである。
【0080】同図のステップ200では、予め定められ
たフォーマットの1コマ再生モード画面がLCD30に
表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御
する。
【0081】図6には、本ステップ200の処理によっ
てLCD30に表示された1コマ再生モード画面が示さ
れている。同図に示すように、本実施の形態に係る1コ
マ再生モード画面では、記録メディア42Aに記録され
ている画像ファイルの全てはPC90に転送することが
できない旨を示すメッセージと、表示されている被写体
像に対応する画像ファイルを外部装置に転送する場合に
「転送する」ボタンを指定する旨を示すメッセージと、
表示されている被写体像に対応する画像ファイルの記憶
容量(同図では「表示画像容量」と表示。)と、バック
アップ先となるハードディスク装置92の空容量ES
(同図では「転送先空容量」と表示。)と、が表示され
ると共に、記録メディア42Aに記録されている画像フ
ァイルのうちの何れか1つに対応する被写体像が表示さ
れる。
【0082】なお、同図に示すように、本実施の形態に
係る1コマ再生モード画面では、前述のバックアップ処
理(図3も参照)のステップ116又はステップ118
において検出した記録可能画像ファイルの被写体像を表
示する場合に、当該被写体像の周囲に転送可能明示枠T
Fを表示している。これにより、ユーザによって転送可
能明示枠TFにより囲まれている被写体像のみを転送す
べき画像ファイルとして指定しているときには指定した
全ての画像ファイルを確実に転送できる、ということを
明示している。
【0083】このような1コマ再生モード画面がLCD
30に表示されるとユーザは、表示されている被写体像
に対応する画像ファイルを転送したい場合で、かつ当該
画像ファイルの記憶容量(「表示画像容量」)が空容量
ES(「転送先空容量」)以下である場合には「転送す
る」ボタンを、他の被写体像をLCD30に表示させた
い場合には「次の画像」ボタンを、各々十字カーソルボ
タン64の操作によって指定する。
【0084】そこで、次のステップ202では、上記ス
テップ200によりLCD30に表示された被写体像に
対応する画像ファイルがユーザによって転送したい画像
ファイルとして選択されたか否かを判定し、肯定判定の
場合はステップ204に移行して、当該画像ファイルの
ファイル名を第1メモリ38の所定領域に記憶し、次の
ステップ206で、この時点の空容量ESから当該画像
ファイルの記憶容量を減算することにより、空容量ES
が当該画像ファイルを記憶した場合のハードディスク装
置92の空容量となるように空容量ESを更新し、更
に、次のステップ208で、LCD30に表示されてい
る空容量の値を上記ステップ206で得られた空容量E
Sの値となるように更新する。
【0085】上記ステップ206、ステップ208の処
理により、LCD30に表示されているハードディスク
装置92の空容量が、表示中の被写体像に対応する画像
ファイルの転送後の空容量を示すものに更新される。
【0086】次のステップ210では、記録メディア4
2Aに記録されている全ての画像ファイルについて上記
ステップ200〜ステップ208の処理が終了したか否
かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ200に戻
って再び上記ステップ200〜ステップ208の処理を
実行し、肯定判定となった時点でステップ212に移行
する。なお、上記ステップ200〜ステップ210の繰
り返し処理の実行時にステップ200では、それまでに
処理対象としなかった画像ファイルを処理対象とするよ
うにする。
【0087】ステップ212では、上記ステップ200
〜ステップ210の繰り返し処理によってユーザにより
選択された全ての画像ファイルのファイル名を第1メモ
リ38から読み出し、読み出したファイル名により示さ
れる画像ファイルをUSBインタフェース46及びレセ
プタクル72を介してPC90に転送し、次のステップ
214では、転送した画像ファイルを記録メディア42
Aから消去し、その後に本1コマ再生モード処理を終了
する。なお、上記ステップ212の処理に応じて画像フ
ァイルを受信したPC90は、ハードディスク装置92
の空領域に受信した画像ファイルを順次記録する。
【0088】次に、図7を参照して、マルチ再生モード
処理について説明する。なお、図7は、マルチ再生モー
ド処理を実行する際にデジタルカメラ10のCPU32
で実行されるマルチ再生モード処理プログラムの処理の
流れを示すフローチャートである。
【0089】同図のステップ300では、予め定められ
たフォーマットのマルチ再生モード画面がLCD30に
表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を制御
する。
【0090】図8(A)には、本ステップ300の処理
によってLCD30に表示されたマルチ再生モード画面
が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係
るマルチ再生モード画面では、記録メディア42Aに記
録されている画像ファイルの全てはPC90に転送する
ことができない旨を示すメッセージと、表示されている
複数(本実施の形態では、4。)の被写体像の中からP
C90に転送したい画像ファイルに対応する被写体像の
選択を促す旨のメッセージと、表示されている被写体像
のうちのカーソル枠CFで囲まれた被写体像に対応する
画像ファイルの記憶容量(同図では「選択画像容量」と
表示。)と、バックアップ先となるハードディスク装置
92の空容量ES(同図では「転送先空容量」と表
示。)と、が表示されると共に、記録メディア42Aに
記録されている画像ファイルのうちの複数(本実施の形
態では、4。)に各々対応する被写体像が表示される。
【0091】また、同図に示すように、本実施の形態に
係るマルチ再生モード画面でも、前述の1コマ再生モー
ド画面と同様に、前述のバックアップ処理(図3も参
照)のステップ116又はステップ118において検出
した記録可能画像ファイルの被写体像の周囲に転送可能
明示枠TFが表示されている。これにより、ユーザによ
って転送可能明示枠TFにより囲まれている被写体像の
みを転送すべき画像ファイルとして選択しているときに
は選択した全ての画像ファイルを確実に転送できる、と
いうことを明示している。
【0092】ここで、上記カーソル枠CFは、ユーザに
よる被写体像の選択候補を示すものであり、十字カーソ
ルボタン64に設けられている上下左右の4方向の移動
方向を示す4つの矢印キーに対する操作により、一例と
して図8(B)に示すように、操作された矢印キーの指
し示す方向に位置する被写体像の表示位置に移動される
ものである。
【0093】なお、本実施の形態のマルチ再生モード画
面では、撮影順に複数(4つ)の被写体像を表示するよ
うにしており、当該画面に表示しきれない被写体像をL
CD30に表示させたい場合には、カーソル枠CFが被
写体像の表示領域の下端に位置された状態で下方向を示
す矢印キーを押圧操作するか、又はカーソル枠CFが被
写体像の表示領域の上端に位置された状態で上方向を示
す矢印キーを押圧操作する。これによって、表示されて
いる被写体像が、上方向ないし下方向にスクロールされ
て未表示となっている被写体像を表示することができ
る。
【0094】そして、ユーザは、カーソル枠CFが位置
され、選択候補とされた被写体像に対応する画像ファイ
ルをPC90に転送したい画像ファイルとして選択する
場合には、十字カーソルボタン64に設けられている決
定キーを押圧操作する。また、ユーザは、転送したい画
像ファイルの選択を終了する場合には、十字カーソルボ
タン64の操作によってマルチ再生モード画面の最下に
表示された「選択終了」ボタンを指定する。
【0095】そこで次のステップ302では、十字カー
ソルボタン64の決定キーが押圧操作されたか否かを判
定することにより、ユーザによりPC90に転送したい
画像ファイルが選択されたか否かを判定し、肯定判定の
場合はステップ304に移行してユーザにより選択され
た画像ファイルのファイル名を第1メモリ38の所定領
域に記憶し、更に、次のステップ306で、選択された
画像ファイルに対応する被写体像の表示状態を通常とは
異なる状態に更新する。
【0096】図8(C)には、この時点のマルチ再生モ
ード画面の表示状態例が示されている。同図に示す例で
は、上記通常とは異なる状態として、ユーザにより選択
された被写体像に対してマスクMによりマスキングした
状態を適用している。このように、本実施の形態に係る
マルチ再生モード処理では、十字カーソルボタン64の
操作によって選択された転送すべき画像ファイルをLC
D30による表示対象から除外するようにしているの
で、転送すべき画像ファイルとして同一の画像ファイル
を複数回選択してしまう、といった転送作業における無
駄の発生を未然に防止することができる。なお、このと
き、マスキングする形態に限らず、選択された被写体像
の表示をカラー表示からモノクロ表示に変える、選択さ
れた被写体像をブリンク(点滅)表示とする、選択され
た被写体像をリバース(反転)表示とする、等の、選択
された被写体像と他の被写体像とを区別できる表示状態
であれば、如何なる形態も適用できる。
【0097】次のステップ308では、この時点の空容
量ESからユーザによって選択された画像ファイルの記
憶容量を減算することにより、空容量ESが当該画像フ
ァイルを記憶した場合のハードディスク装置92の空容
量となるように空容量ESを更新し、次のステップ31
0で、LCD30に表示されている空容量の値を上記ス
テップ308で得られた空容量ESの値となるように更
新し、その後に上記ステップ302に戻る。
【0098】一方、上記ステップ302において否定判
定された場合、すなわち、ユーザによりPC90に転送
したい画像ファイルが選択されていない場合にはステッ
プ312に移行し、十字カーソルボタン64による操作
によりマルチ再生モード画面の最下に表示された「選択
終了」ボタンが指定されたか否かを判定することによ
り、ユーザによるPC90に転送したい画像ファイルの
選択が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合はステ
ップ314に移行する。
【0099】ステップ314では、上記ステップ302
〜ステップ310の繰り返し処理によってユーザにより
選択された全ての画像ファイルのファイル名を第1メモ
リ38から読み出し、読み出したファイル名により示さ
れる画像ファイルをUSBインタフェース46及びレセ
プタクル72を介してPC90に転送し、次のステップ
316では、転送した画像ファイルを記録メディア42
Aから消去し、その後にマルチ再生モード処理を終了す
る。
【0100】なお、上記ステップ312において否定判
定された場合には上記ステップ302に戻る。また、上
記ステップ314の処理に応じて画像ファイルを受信し
たPC90は、ハードディスク装置92の空領域に受信
した画像ファイルを順次記録する。
【0101】次に、図9を参照して、ファイル名表示モ
ード処理について説明する。なお、図9は、ファイル名
表示モード処理を実行する際にデジタルカメラ10のC
PU32で実行されるファイル名表示モード処理プログ
ラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0102】同図のステップ400では、予め定められ
たフォーマットのファイル名表示モード画面がLCD3
0に表示されるようにビデオ/LCDエンコーダ28を
制御する。
【0103】図10(A)には、本ステップ400の処
理によってLCD30に表示されたファイル名表示モー
ド画面が示されている。同図に示すように、本実施の形
態に係るファイル名表示モード画面では、記録メディア
42Aに記録されている画像ファイルの全てはPC90
に転送することができない旨を示すメッセージと、表示
されている複数のファイル名の中からPC90に転送し
たい画像ファイルに対応するファイル名の選択を促す旨
のメッセージと、表示されているファイル名のうちのリ
バース表示(反転表示)されたファイル名に対応する画
像ファイルの記憶容量(同図では「選択画像容量」と表
示。)と、バックアップ先となるハードディスク装置9
2の空容量ES(同図では「転送先空容量」と表示。)
と、が表示されると共に、記録メディア42Aに記録さ
れている画像ファイルのうちの複数に各々対応するファ
イル名が表示される。
【0104】また、同図に示すように、本実施の形態に
係るファイル名表示モード画面でも、前述の1コマ再生
モード画面と同様に、前述のバックアップ処理(図3も
参照)のステップ116又はステップ118において検
出した記録可能画像ファイルのファイル名を取り囲むよ
うに転送可能明示枠TFが表示されている。これによ
り、ユーザによって転送可能明示枠TFにより囲まれて
いるファイル名のみを転送すべき画像ファイルとして選
択しているときには選択した全ての画像ファイルを確実
に転送できる、ということを明示している。
【0105】ここで、ファイル名のリバース表示は、ユ
ーザによる画像ファイルの選択候補を示すものであり、
十字カーソルボタン64に設けられている上下左右の4
方向の移動方向を示す4つの矢印キーに対する操作によ
り、一例として図10(B)に示すように、操作された
矢印キーの指し示す方向に位置するファイル名が対象と
されるものである。
【0106】なお、本実施の形態のファイル名表示モー
ド画面では、撮影順に複数のファイル名を表示するよう
にしており、当該画面に表示しきれないファイル名をL
CD30に表示させたい場合には、ファイル名の表示領
域の下端に位置されたファイル名がリバース表示とされ
た状態で下方向を示す矢印キーを押圧操作するか、又は
ファイル名の表示領域の上端に位置されたファイル名が
リバース表示とされた状態で上方向を示す矢印キーを押
圧操作する。これによって、表示されているファイル名
が、上方向ないし下方向にスクロールされて未表示とな
っているファイル名を表示することができる。
【0107】そして、ユーザは、リバース表示とされ、
選択候補とされたファイル名に対応する画像ファイルを
PC90に転送したい画像ファイルとして選択する場合
には、十字カーソルボタン64に設けられている決定キ
ーを押圧操作する。また、ユーザは、転送したい画像フ
ァイルの選択を終了する場合には、十字カーソルボタン
64の操作によってファイル名表示モード画面の最下に
表示された「選択終了」ボタンを指定する。
【0108】そこで次のステップ402では、十字カー
ソルボタン64の決定キーが押圧操作されたか否かを判
定することにより、ユーザによりPC90に転送したい
画像ファイルが選択されたか否かを判定し、肯定判定の
場合はステップ404に移行してユーザにより選択され
た画像ファイルのファイル名を第1メモリ38の所定領
域に記憶し、更に、次のステップ406で、選択された
画像ファイルに対応するファイル名の表示状態を通常と
は異なる状態に更新する。
【0109】図10(C)には、この時点のファイル名
表示モード画面の表示状態例が示されている。同図に示
す例では、上記通常とは異なる状態として、ユーザによ
り選択されたファイル名に対してマスクMによりマスキ
ングした状態を適用している。このように、本実施の形
態に係るファイル名表示モード処理では、十字カーソル
ボタン64の操作によって選択された転送すべき画像フ
ァイルをLCD30による表示対象から除外するように
しているので、転送すべき画像ファイルとして同一の画
像ファイルを複数回選択してしまう、といった転送作業
における無駄の発生を未然に防止することができる。な
お、このとき、マスキングする形態に限らず、選択され
たファイル名の表示色を他のファイル名とは異ならせ
る、選択されたファイル名をブリンク表示する等の、選
択されたファイル名と他のファイル名とを区別できる表
示状態であれば、如何なる形態も適用できる。
【0110】次のステップ408では、この時点の空容
量ESからユーザによって選択された画像ファイルの記
憶容量を減算することにより、空容量ESが当該画像フ
ァイルを記憶した場合のハードディスク装置92の空容
量となるように空容量ESを更新し、次のステップ41
0で、LCD30に表示されている空容量の値を上記ス
テップ408で得られた空容量ESの値となるように更
新し、その後に上記ステップ402に戻る。
【0111】一方、上記ステップ402において否定判
定された場合、すなわち、ユーザによりPC90に転送
したい画像ファイルが選択されていない場合にはステッ
プ412に移行し、十字カーソルボタン64による操作
によりファイル名表示モード画面の最下に表示された
「選択終了」ボタンが指定されたか否かを判定すること
により、ユーザによるPC90に転送したい画像ファイ
ルの選択が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合は
ステップ414に移行する。
【0112】ステップ414では、上記ステップ402
〜ステップ410の繰り返し処理によってユーザにより
選択された全ての画像ファイルのファイル名を第1メモ
リ38から読み出し、読み出したファイル名により示さ
れる画像ファイルをUSBインタフェース46及びレセ
プタクル72を介してPC90に転送し、次のステップ
416では、転送した画像ファイルを記録メディア42
Aから消去し、その後にファイル名表示モード処理を終
了する。
【0113】なお、上記ステップ412において否定判
定された場合には上記ステップ402に戻る。また、上
記ステップ414の処理に応じて画像ファイルを受信し
たPC90は、ハードディスク装置92の空領域に受信
した画像ファイルを順次記録する。
【0114】上記バックアップ処理(図3参照)のステ
ップ102の処理が本発明の取得手段に、ステップ11
6及びステップ118の処理が本発明の検出手段に、各
々相当する。
【0115】また、上記バックアップ処理のステップ1
26の処理、上記1コマ再生モード処理(図5参照)の
ステップ212の処理、上記マルチ再生モード処理(図
7参照)のステップ314の処理、及び上記ファイル名
表示モード処理(図9参照)のステップ414の処理が
本発明の転送手段に相当する。
【0116】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るデジタルカメラ10では、外部に設けられたハー
ドディスク装置92の残記録容量を示す空容量ESを取
得し、取得した空容量ESによって示される残記録容量
に基づいて、記録メディア42Aに記憶されている画像
ファイルからハードディスク装置92に容量的に記録可
能な記録可能画像ファイルを検出し、検出された記録可
能画像ファイルの少なくとも1つをハードディスク装置
92を備えたPC90に転送しているので、画像ファイ
ルの転送途中で転送先のハードディスク装置92の容量
不足が判明して当該画像ファイルの転送が中止される事
態の発生を確実に防止し、画像ファイルの転送作業の無
駄の発生を未然に防止することができる。
【0117】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、上記記録可能画像ファイルとして、撮影時刻
が早い画像ファイルを優先して検出するか、又は容量が
大きい画像ファイルを優先して検出しているので、撮影
時刻が早い画像ファイルを優先する場合には古い画像フ
ァイルを優先的に外部に転送してバックアップをとるこ
とができ、古い画像ファイルを重視する場合の要求に応
えることができ、容量が大きい画像情報を優先する場合
には検出される記録可能画像ファイルの数を少なくする
ことができ、画像ファイルを短時間に転送したい場合の
要求に応えることができる。
【0118】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、ハードディスク装置92の残記録容量を示す
空容量ESを取得し、記録メディア42Aにより記憶さ
れた画像ファイルを特定できる特定情報(1コマ再生モ
ード及びマルチ再生モードでは被写体像、ファイル名表
示モードではファイル名。)、当該画像ファイルの記憶
容量、及び取得された空容量ESによって示される残記
録容量を表示すると共に、表示された上記特定情報によ
って特定される画像ファイルからハードディスク装置9
2に記録すべき画像ファイルの選択指示を十字カーソル
ボタン64により入力し、入力した選択指示によって示
される画像ファイルをハードディスク装置92を備えた
PC90に転送しているので、画像ファイルの転送途中
で転送先のハードディスク装置92の容量不足が判明し
て当該画像ファイルの転送が中止される事態の発生を確
実に防止し、画像ファイルの転送作業の無駄の発生を未
然に防止することができる。
【0119】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、PC90に転送した画像ファイルを記録メデ
ィア42Aから消去しているので、画像ファイルを転送
した場合には記録メディア42Aの記憶容量を増加させ
ることができる。
【0120】また、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、LCD30に表示した残記録容量が、十字カ
ーソルボタン64の操作により入力された選択指示によ
って示される画像ファイルの記憶容量を減算したものと
なるように更新しているので、転送する画像ファイルを
連続して複数選択する場合においても、画像ファイルの
転送途中で転送先のハードディスク装置92の容量不足
が判明して当該画像ファイルの転送が中止される事態の
発生を確実に防止でき、画像ファイルの転送作業の無駄
の発生を未然に防止することができる。
【0121】更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ
10では、転送すべき画像ファイルとして既に選択され
た画像ファイルをLCD30による表示対象から除外し
ているので、転送すべき画像ファイルとして同一の画像
ファイルを複数回選択してしまう、といった転送作業に
おける無駄の発生を未然に防止することができる。
【0122】なお、本実施の形態では、外部装置に転送
した画像ファイルを記録メディア42Aから無条件に削
除する場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、外部装置に転送した画像フ
ァイルを記録メディア42Aから削除する削除モード
と、削除しない保持モードの2つのモードを用意してお
き、削除モードが設定されている場合にのみ、転送した
画像ファイルを記録メディア42Aから削除する形態と
することもできる。この場合、保持モードの設定時に
は、バックアップ処理(図3参照)のステップ112及
びステップ128の処理、1コマ再生モード処理(図5
参照)のステップ214の処理、マルチ再生モード処理
(図7参照)のステップ316の処理、及びファイル名
表示モード処理(図9)のステップ416の処理を実行
しないようにすればよい。これにより、外部装置に転送
した画像ファイルを記録メディア42Aに保持しておく
ことが可能となる。
【0123】また、本実施の形態では、本発明の記録装
置としてPC90に接続されたハードディスク装置92
を適用し、本発明の通信手段としてPC90との間で通
信を行うUSBインタフェース46を適用した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の記録装置としてPC90に接続されていな
い記録装置(例えば、ハードディスク装置、フロッピィ
ディスク装置等)を適用し、本発明の通信手段として当
該記録装置との間で直接通信を行うUSBインタフェー
ス、SCSI(Small Computer System Interface)等
の各種インタフェースを適用する形態とすることもでき
る。この場合は、記録装置の空容量を当該記録装置に直
接問い合わせると共に、外部に転送する画像ファイルを
当該記録装置に直接記録することになる。この場合も、
本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0124】また、本実施の形態では、被写体像ないし
ファイル名に転送可能明示枠TFを付することにより記
録可能画像ファイルを明示する場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
記録可能画像ファイル以外の画像ファイルの被写体像な
いしファイル名をマスクすることにより記録可能画像フ
ァイルのみを明示する形態や、記録可能画像ファイルの
ファイル名を他のファイル名と表示色を変えることによ
り記録可能画像ファイルを明示する形態等とすることも
できる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0125】更に、本実施の形態において説明した各種
処理プログラム(図3、図5、図7、図9参照)の処理
の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内
において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0126】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載のデジタル
カメラによれば、外部に設けられた記録装置の残記録容
量を示す残容量情報を取得し、取得した残容量情報によ
って示される残記録容量に基づいて、記憶手段に記憶さ
れている画像情報から上記記録装置に容量的に記録可能
な記録可能画像情報を検出し、検出された記録可能画像
情報の少なくとも1つを上記記録装置又は当該記録装置
を備えた外部装置に転送しているので、画像情報の転送
途中で転送先の記録装置の容量不足が判明して当該画像
情報の転送が中止される事態の発生を確実に防止し、画
像情報の転送作業の無駄の発生を未然に防止することが
できる、という効果が得られる。
【0127】また、請求項3に記載のデジタルカメラに
よれば、外部に設けられた記録装置の残記録容量を示す
残容量情報を取得し、記憶手段により記憶された画像情
報を特定できる特定情報、当該画像情報の記憶容量、及
び取得された上記残容量情報によって示される残記録容
量を表示すると共に、表示された上記特定情報によって
特定される画像情報から上記記録装置に記録すべき画像
情報の選択指示を入力し、入力した選択指示によって示
される画像情報を上記記録装置又は当該記録装置を備え
た外部装置に転送しているので、画像情報の転送途中で
転送先の記録装置の容量不足が判明して当該画像情報の
転送が中止される事態の発生を確実に防止し、画像情報
の転送作業の無駄の発生を未然に防止することができ
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観を
示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系
の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係るデジタルカメラ10で実行さ
れるバックアップ処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】実施の形態に係る転送要否確認画面の一例を示
す概略図である。
【図5】実施の形態に係るバックアップ処理の実行途中
で実行される1コマ再生モード処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図6】実施の形態に係る1コマ再生モード画面の一例
を示す概略図である。
【図7】実施の形態に係るバックアップ処理の実行途中
で実行されるマルチ再生モード処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図8】実施の形態に係るマルチ再生モード画面の一例
を示す概略図である。
【図9】実施の形態に係るバックアップ処理の実行途中
で実行されるファイル名表示モード処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図10】実施の形態に係るファイル名表示モード画面
の一例を示す概略図である。
【符号の説明】 10 デジタルカメラ 14 CCD(撮像手段) 30 液晶ディスプレイ(表示手段) 32 CPU(取得手段、検出手段、転送手段) 42A 記録メディア(記憶手段) 42B 記録メディア 46 USBインタフェース(通信手段) 64 十字カーソルボタン(指示入力手段) 90 パーソナル・コンピュータ(外部装置) 92 ハードディスク装置(記録装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時に被写体を撮像して被写体像を示
    す画像情報を得る撮像手段と、 前記画像情報を記憶する記憶手段と、 記録装置又は当該記録装置を備えた外部装置との間で通
    信を行う通信手段と、 前記記録装置の残記録容量を示す残容量情報を前記通信
    手段を介して取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記残容量情報によって
    示される前記残記録容量に基づいて、前記記憶手段に記
    憶されている前記画像情報から前記記録装置に容量的に
    記録可能な記録可能画像情報を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記記録可能画像情報の
    少なくとも1つを前記通信手段を介して前記記録装置又
    は前記外部装置に転送する転送手段と、 を備えたデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、撮影時刻が早い画像情
    報を優先して前記記録可能画像情報を検出するか、又は
    容量が大きい画像情報を優先して前記記録可能画像情報
    を検出する請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影時に被写体を撮像して被写体像を示
    す画像情報を得る撮像手段と、 前記画像情報を記憶する記憶手段と、 記録装置又は当該記録装置を備えた外部装置との間で通
    信を行う通信手段と、 前記記録装置の残記録容量を示す残容量情報を前記通信
    手段を介して取得する取得手段と、 前記記憶手段により記憶された前記画像情報を特定でき
    る特定情報、当該画像情報の記憶容量、及び前記取得手
    段により取得された前記残容量情報によって示される前
    記残記録容量を表示する表示手段と、 前記表示手段により表示された前記特定情報によって特
    定される前記画像情報から前記記録装置に記録すべき画
    像情報の選択指示を入力する指示入力手段と、 前記指示入力手段により入力された選択指示によって示
    される前記画像情報を前記通信手段を介して前記記録装
    置又は前記外部装置に転送する転送手段と、 を備えたデジタルカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014131184A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Canon Inc 撮像装置、その制御方法及びプログラム

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