JP3543410B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば光磁気ディスクなどの記録媒体に対応した記録装置であって、既に記録されているデータを消去しながら新たなデータの記録を行なう、いわゆる上書き記録が可能な記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種記録媒体及びそれらに対応する記録装置が開発されているが、特に近年ミニディスクシステムとして知られているように、ユーザーが自由に上書き記録を行なうことのできるものも普及している。
【0003】
例えばこのミニディスクシステムの場合は、ディスク上でユーザーが録音を行なった領域や、まだ何も録音されていない領域を管理するために、音楽等の主データとは別に、ユーザーTOC(以下U−TOCという)という目次情報が記録されており、記録装置はこのU−TOCを参照しながら録音を行なう領域を判別している。つまり、U−TOCには録音された各楽曲等がトラックという単位で管理され、そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。また何も録音されていない未記録領域(フリーエリア)についても、そのスタートアドレス、エンドアドレス等が記される。
【0004】
そして、例えば或る楽曲の録音を行なおうとする際には、録音装置はU−TOCからディスク上のフリーエリアのアドレスを確認し、そこに音声データを記録していったり、或はある曲(トラック)を消去しながら上書き録音をする場合は、そのトラックのアドレスを確認してそこに音声データを記録していくことになる。
【0005】
例えば今、ディスクに図8(a)のようにトラックTK1〜TK4として4曲が録音されているとする。
なお、この図はディスク半径方向を直線的なイメージで示したもので、ディスク最内周側はリードインエリアとされ、ここにはU−TOCその他の情報が記録される。また最外周側はリードアウトエリアとして録音には用いられない。
図8(a)ではトラックTK4に続く外周側のエリアはフリーエリアF1とされている状態が示されている。
【0006】
このようなディスクに対してミニディスクシステムの場合、大きくわけて2つの録音方式が可能となる。1つはフリーエリアに録音していく方式(フリーエリア録音)、もう1つは既に記録されているトラックを消去しながら録音を行なう方式(上書き録音)である。
【0007】
図8(a)のようなディスクに対してフリーエリア録音を行なう場合は、図8(b)のような録音動作が行なわれる。
即ち記録装置はフリーエリアF1のスタートアドレスに録音ヘッドをアクセスさせ、録音を開始させる。そして図8(b)の矢印で示す区間で録音を実行したとすると、その録音した音声は斜線部として示す第5トラックTK5とされることになる。このとき、それまでに既に記録されていたトラックTK1〜TK4については変化はない。
【0008】
この録音動作により、U−TOCにおいては、斜線部のスタートアドレス及びエンドアドレスはトラックTK5のスタートアドレス及びエンドアドレスとして管理され、またフリーエリアF1は、斜線部を除いた残りの部分のみが新たなフリーエリアF1として、そのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されている状態に更新される。
【0009】
また図8(a)のようなディスクに対して上書き録音を行なう場合は、図8(c)のような録音動作が行なわれる。
今、ユーザーがトラックTK4の先頭位置に記録ヘッドをアクセスさせた状態で上書き録音操作を行なったとする。すると、それまで記録されていたトラックTK4(旧トラックTK4)のデータが記録されていた領域に新たなデータが新トラックTK4として上書き録音されていく。また、この場合、旧トラックTK4は最後のトラックであったため、新トラックTK4の録音中に旧トラックTK4の領域を使い切ってしまった場合は、そのまま後続するフリーエリアF1に録音が行なわれていく。
そして図8(c)の矢印で示す区間で録音を実行したとすると、その録音した音声は斜線部として示す、新トラックTK4とされることになる。もちろん旧トラックTK4としてのデータは消失される。
【0010】
この録音動作により、U−TOCにおいては、斜線部のスタートアドレス及びエンドアドレスはトラックTK4のスタートアドレス及びエンドアドレスとして管理され、またフリーエリアF1は、新トラックTK4の録音に使われた部分を除いた残りの部分のみが新たなフリーエリアF1として、そのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されている状態に更新される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにU−TOCによってトラックやフリーエリアを管理するシステムでは、単に録音や再生を行なうのみでなく、U−TOCを書き換えることにより、1つのトラックを2つのトラックに分割したり、逆に2つのトラックを1つのトラックに連結したり、さらに曲順を任意に変更させるなどの各種編集処理が可能である。つまり、ディスク1上で実際の音声データの記録位置を変更させなくても、U−TOC上で各トラックのスタートアドレスやエンドアドレスを書き換えるのみでこれらの編集が可能となる。
【0012】
ところが、これらの編集処理や、録音時の最小区間単位の設定、U−TOC管理上での最小区間単位の設定などによって、ディスク上ではU−TOCに全く管理されない微小なエリアが生じる場合もある。このようなエリアはトラッシュエリアと呼ばれ、U−TOCからみた場合ディスク上では存在していない無効区間として扱われる。図8にはトラッシュエリアTSがトラックTK2の前後に発生している例が示されている。
【0013】
また、上書き録音を行なう場合は、既に記録されているデータにおいて上書きしない部分を消失させないためなどの目的から、録音する区間の前後にガードバンドを設けるようにしている。図8(c)には新トラックTK4の録音について、その前後にガードバンドGBを設けた例が示されている。この場合、旧トラックTK4のスタートアドレスから上書き録音が行なわれることになるわけであるが、実際には旧トラックTK4のスタートアドレスからガードバンドGBとなる多少のマージンをとった位置から録音を開始するようにしている。
【0014】
ここで、録音時の録音可能時間の表示について考える。録音装置では、録音動作が行なわれるときに、録音可能時間を表示してユーザーに利便性を与えるようにすることが多いが、例えばフリーエリア録音の場合は、単にフリーエリアの区間長を時間に換算して表示すればよい。
【0015】
ところが、上書き録音の場合は、トラッシュエリアTSやガードバンドGBの影響により正確な録音可能時間を算出することが難しいという問題がある。
例えば単純にいえば、図8(a)の状態から図8(c)のような録音を行なうときは、旧トラックTK4の区間と、フリーエリアF1の区間を足して、それを時間に換算すれば良いわけであるが、これはかならずしも正確な録音可能時間とはいえないことになる。
【0016】
これは、例えば上書き録音により消去される区間に挟まれてトラッシュエリアTSが存在するような場合は、そのトラッシュエリアTSについても有効利用して録音を行なっていけば良いことや、さらにガードバンドGBは1つの物理的に連続した区間の前後に設けるものであって、例えば録音中にアクセスを行なって物理的に離れた区間に、時間的に連続するデータを記録していったような場合、それらの動作に応じてガードバンドGBが設定されていくことになるためである。
【0017】
そして、録音に利用できるトラッシュエリアTSや、録音動作に応じて設けなければならないガードバンドGBによる録音可能時間の変動分についても考慮して、正確な録音可能時間を録音開始時点で算出するには、U−TOCのトラック管理状態のほぼ全体をチェックしていかなければならず、非常に煩雑な演算処理が必要になる。
このため録音モードとなってもなかなか録音可能時間が表示できない(例えば場合によっては録音開始から数分間かかる)ということになり、ユーザーにとって不便なものとなってしまう。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点に鑑みて、録音時に迅速に大まかな録音可能時間を提示できるようにするとともに、その後正確な時間に補正していくことで。使用性を向上させること目的とする。
【0019】
このため本発明の記録装置は、データが記録される記録領域と、上記記録領域における未記録領域を管理する未記録領域管理情報と、上記記録領域における既にデータが記録済みの領域を管理する記録済み領域管理情報とが記録される管理領域とからなる記録媒体に情報を記録する記録手段と、上記記録手段によって上記記録領域に既に記録済みのデータ上に新たなデータを上書記録する際、上記上書記録される記録済みデータの前後に、上記管理領域に記録された情報では管理されない無効領域が存在するか否かを判別する判別手段と、隣接する他のデータとの境界に記録を行わないガード領域を設けて上記上書記録を開始するとき、上記判別手段にて無効領域が存在すると判断された場合には上記記録済み領域管理情報と、上記未記録領域管理情報と、上記無効領域の量と、上記ガード領域の量とに基づいて記録可能時間を算出し、上記判別手段にて無効領域が存在しないと判断された場合には上記記録済み領域管理情報と、上記未記録領域管理情報と、上記ガード領域の量とに基づいて記録可能時間を算出する記録可能時間算出手段とを備える。
または隣接する他のデータとの境界に記録を行わないガード領域を設けて上記上書記録を開始するとき、上記判別手段にて無効領域が存在すると判断された場合には上記記録済み領域管理情報に基づいて算出される上記上書記録が開始される位置から連続される記録済みデータの量と、上記無効領域の量と、上記ガード領域の量と、上記未記録領域管理情報とに基づいて記録可能時間を算出し、上記判別手段にて無効領域が存在しないと判断された場合には上記記録済み領域管理情報に基づいて算出される上記上書記録が開始される位置から連続される記録済みデータの量と、ガード領域の量と、上記未記録領域管理情報とに基づいて記録可能時間を算出する。
【0020】
【作用】
上記記録可能時間算出手段では、記録時には、管理情報から把握できるデータ未記録領域の量と、消去していく領域の量とから大まかな記録可能時間を算出できる。また記録動作中には、無効領域やガード領域の量に応じて正確な記録可能時間を算出できる。
記録可能時間算出手段によって大まかに録音可能時間を算出し、これを提示することで、録音モードとなったときに即座にユーザーに録音動作ガイドを行なうことができる。そして、録音進行に伴って録音可能時間を補正していくことで、複雑な計算処理を要せずに正確な録音時間を算出できる。
【0021】
【実施例】
以下、図1〜図7を用いて本発明の記録装置の実施例を説明する。
この実施例は光磁気ディスク(ミニディスク)を記録媒体として用いる記録再生装置とする。
説明は次の順序で行なう。
1.記録再生装置の構成
2.クラスタフォーマット
3.U−TOCセクター
4.上書き録音動作例
5.上書き録音動作時の録音可能時間算出処理
【0022】
1.記録再生装置の構成
図1は実施例の記録再生装置の要部のブロック図を示している。
音声データが記録されている光磁気ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動される。そして光磁気ディスク1に対しては記録/再生時に光学ヘッド3によってレーザ光が照射される。
【0023】
光学ヘッド3は、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力を行なう。
このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されている。
【0024】
また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界を光磁気ディスク1に印加する動作を行なう。
光学ヘッド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0025】
再生動作によって、光学ヘッド3によりディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)GFM等を抽出する。
抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路9に供給され、グルーブ情報GFMはアドレスデコーダ10に供給される。
【0026】
サーボ回路9は供給されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、マイクロコンピュータにより構成されるシステムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0027】
アドレスデコーダ10は供給されたグルーブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いられる。
また再生RF信号についてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復調、CIRC等のデコード処理が行なわれるが、このときデータとして再生RF信号に含まれているアドレス、サブコードなども抽出され、システムコントローラ11に供給される。
【0028】
エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理された音声データ(セクターデータ)は、メモリコントローラ12によって一旦バッファRAM13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファRAM13までの系における再生データの転送は1.41Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行なわれる。
バッファRAM13に書き込まれたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナログ信号とされ、出力端子16から所定の増幅回路部へ供給されて再生出力される。例えばL,Rアナログオーディオ信号として出力される。
【0029】
光磁気ディスク1に対して記録動作が実行される際には、入力端子17に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。
エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCD−ROMエンコード、CIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
なお音声データとともに後述するセクター単位で記録されるシンクパターン、アドレスなども記録データに付加される。
【0030】
磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対して磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘッドに対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
なお録音動作方式としては、フリーエリア録音と上書き録音のいづれかを、ユーザーが選択可能とされている。
【0031】
また、このような記録動作において、上記のように音声データは一旦バッファRAM13に蓄積された後にバッファRAM13から読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に供給されるが、この転送は、バッファRAMに1クラスタ分以上(クラスタ及びセクターという単位については後述)のデータ量が蓄積される毎に、セクター単位で読み出される。ディスク1に対するデータの記録動作は少なくとも1クラスタ単位で行なわれる。
そしてディスク1に対する書込動作は上述したようなバッファRAM13を境とする転送レートの差に応じて、間欠的に実行されることになる。
【0032】
操作部19には、ユーザー操作に供される各種キーが設けられている。例えば録音キー、再生キー、停止キー、AMSキー、早送りキー、早戻しキー等が設けられ、その操作情報はシステムコントローラ11に供給される。
表示部20は例えば液晶ディスプレイによって構成され、動作状態、トラックナンバ、時間情報等をシステムコントローラ11の制御に基づいて表示する動作を行なう。特に録音時には、システムコントローラ11は、そのとき装填されているディスク1について録音可能な残り時間を算出し、それを表示部20で表示する動作を行なう。
【0033】
録音可能時間は、録音が進むに従って徐々に減少していくわけであるが、このため表示部20での表示についても、録音進行に伴って録音可能時間がカウントダウンされていくように表示されることになる。
ただし、本実施例では上書き録音の場合には録音開始時点(録音スタンバイ時点)で簡易的に算出した録音可能時間を表示し、また録音中の或るタイミングで録音可能時間表示がより正確な時間となるように補正している。この処理については後述する。
【0034】
また、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてディスク1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管理情報はバッファRAM13に保持される。このためバッファRAM13は、上記した記録データ/再生データのバッファエリアと、これら管理情報を保持するエリアが分割設定されている。
そして、システムコントローラ11はこれらの管理情報を、ディスク1が装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファRAM13に記憶しておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の際に参照できるようにしている。
【0035】
また、U−TOCはデータの記録や消去に応じて編集されて書き換えられるものであるが、システムコントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集処理をバッファRAM13に記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでディスク1のU−TOCエリアについても書き換えるようにしている。
【0036】
2.クラスタフォーマット
ミニディスクシステムにおいては、記録動作はクラスタという単位で行なわれる。このクラスタのフォーマットは図5に示される。
ディスク上の記録トラックとしては図5のようにクラスタCLが連続して形成されており、この1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラスタは2〜3周回トラック分に相当する。
そして1クラスタCLは、4セクターの(1セクタ=2352バイト)サブデータ領域と32セクターのメインデータ領域から形成されている。
4セクターのサブデータ領域はサブデータやリンキングエリアとしてなどに用いられ、TOCデータ、音声データ等の記録は32セクターのメインデータ領域に行なわれる。
なお、アドレスは1セクター毎に記録される。
【0037】
また、セクターはさらにサウンドグループに細分化され、2セクターが11サウンドグループに分けられている。そして、424バイトのサウンドグループ内にはデータがLチャンネルとRチャンネルに分けられて記録されることになる。1サウンドグループは11.61msec の時間に相当する音声データ量となり、1クラスタは再生時間として約2秒のデータ量となる。
なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよんでいる。
【0038】
3.U−TOCセクター
ここで、ディスク1においてトラックの記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、U−TOCセクターについて説明する。
なおTOC情報としてはU−TOCのほかに、P−TOC(プリマスタードTOC)情報が設けられている。このP−TOCはディスク1の最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報である。そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行なわれる。なお、ミニディスクシステムでは、全てのデータがピット形態で記録されている再生専用の光ディスク(プリマスタードディスク)も使用できるが、プリマスタードディスクの場合は、P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−TOCは形成されない。
P−TOCについては詳細な説明を省略し、ここでは記録可能な光磁気ディスクに設けられるU−TOCについて説明する。
【0039】
図6はU−TOCセクター0のフォーマットを示すものである。
なお、U−TOCセクターとしてはセクター0〜セクター7まで設けることができるが、セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされる。ここでは、ディスク1の記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0についてのみ説明を行なうこととする。
U−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
【0040】
例えばディスク1に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0041】
U−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期パターンが記録される。
続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスや、モード情報(MODE)が4バイト付加され、以上でヘッダとされる。
セクターとは、上述のように2352バイトのデータ単位であり、36セクターが1クラスタとなる。アドレスについては、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクターや、実際に音声データが記録されるセクターでも、そのセクター単位に記録されている。
クラスタアドレスは、上位アドレス(Cluster H) と下位アドレス(Cluster L) の2バイトで記され、セクターアドレス(Sector)は1バイトで記される。
【0042】
続いて所定バイト位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0043】
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後述する管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0044】
そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
なお本明細書において『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものである。また、パーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
【0045】
この種の記録再生装置では、1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。
【0046】
そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
【0047】
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0048】
テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0049】
テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
【0050】
テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0051】
図7にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0052】ところで、全く楽曲等の音声データの記録がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル(01h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録されることになる。
【0053】
テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えば第1トラックとされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0054】
また、例えば第2トラックとされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図8と同様の形態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバライトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0055】
4.上書き録音動作例
このようなミニディスクシステムにおいては、録音動作としてフリーエリア録音と上書き録音の両方を行なうことができるが、ここで上書き録音としての動作例を説明する。
図2、図3はそれぞれ上書き録音の動作事例を示したものである。
【0056】
まず図2(a)のようにディスク1上にデータが記録されていたとする。
この図はディスク1を半径方向にみて記録データを模式的に示したもので、ディスク最内周側のリードインエリアにはP−TOC、U−TOC等が記録されている。また最外周のリードアウトエリアは記録動作に用いられない領域である。リードインエリアとリードアウトエリアの間の領域がいわゆるレコーダブルユーザーエリアであり、ユーザーが自由に楽曲等の録音を行なうことにできるエリアである。
【0057】
この図2(a)の場合、TK1〜TK4として例えば4つの楽曲が録音された状態が示されている。またフリーエリアF1も残されている。
トラックTK2は2つのパーツTK2(1) とTK2(2) に別れ、即ち連続した音声データとしてのパーツが物理的に離れた位置に分割されて記録されている状態となっている。
なお、この例ではトラックTK1とトラックTK3の間にトラッシュエリアTS1、トラックTK2のパーツTK2(2) の両側にトラッシュエリアTS2,TS3が生じている状態が示されている。
【0058】
今、ユーザーがトラックTK2の先頭にアクセスさせた状態で録音操作を行ない、録音スタンバイ状態になったとする。つまり、ユーザーが2曲目以降は消去しても良いと判断して1曲目(トラックTK1)を残して新たな楽曲を録音しようとした場合である。
録音が開始されると、録音されるエリアは図2(b)のように遷移していくことになる。
【0059】
まず矢印Rec(1) として示すように、新たな音声データは、パーツTK2(1) が録音されていた領域に上書きされていくことになる。ここでパーツTK2(1) とされていた領域を使い切ってもまだ録音が終了されていなければ、続いてシステムコントローラ11は光学ヘッド3及び磁気ヘッド6aを、一点鎖線Acs(1) として示すようにパーツTK2(2) の先頭にアクセスさせ、矢印Rec(2) として示すようにパーツTK2(2) が録音されていた領域に新たな音声データの上書き録音を継続することになる。
【0060】
ここで、パーツTK2(2) が録音されていた領域の両側にはトラッシュエリアTS2,TS3が生じている。これは、U−TOC上では存在していない領域として扱われているが、U−TOC上でパーツTK2(2) のスタートアドレスより小さいアドレスでしかも最も近いエンドアドレスを有するパーツを探し、そのエンドアドレスとパーツTK2(2) のスタートアドレスを比較することで、トラッシュエリアの有無を判別できる。つまりパーツTK2(2) のスタートアドレスと、それに最も近いパーツ(この場合トラックTK4のパーツ)のエンドアドレスが隣接した値であればトラッシュエリアはないと確認でき、また隣接した値でなければトラッシュエリアがあると判断できる。パーツTK2(2) の後方のトラッシュエリアの有無についても同様の手法で確認できる。
【0061】
この場合、パーツTK2(2) の両側にトラッシュエリアTS2,TS3が存在し、このエリアは録音動作に利用できるため、パーツTK2(2) への録音に先立ってパーツTK2(2) にトラッシュエリアTS2,TS3を組み込む処理を行なう。これによって無駄なトラッシュエリアを排除し、録音エリアとして有効利用できることになる。
【0062】
パーツTK2(2) とされている領域に対しての上書き録音を続けていった後、、パーツTK2(2) とされていた領域を使い切ってもまだ録音が終了されていなければ、続いてシステムコントローラ11は光学ヘッド3及び磁気ヘッド6aを、一点鎖線Acs(2) として示すようにトラックTK3の先頭にアクセスさせ、矢印Rec(3) として示すようにトラックTK3が録音されていた領域に新たな音声データの上書き録音を継続する。なお、トラックTK3の直前にもトラッシュエリアTS3が存在するため、上書き録音時に、このトラッシュエリアTS3をトラックTK3に組み込んで無効エリアを解消する処理が行なわれる。
【0063】
ここで、トラックTK3とされていた領域への上書き録音の途中で録音が終了されたとする。
すると、ディスク1上の記録状態は図2(c)のようになり、U−TOCではこの状態が管理されるように更新される。
つまり今回録音された新たなデータは2曲目(トラックTK2)とされ、これが斜線部として示すようにパーツTK2(1) 、パーツTK2(2) 、パーツTK2(3) としての3つのパーツで形成された状態となる。
そして旧トラックTK3のうち、上書き録音されなかった領域が新たなトラックTK3として管理され、また旧トラックTK4はそのまま残されている。
従って、旧トラックTK2の全部と旧トラックTK3の一部が消去されて新トラックTK2が形成された状態となって上書き録音が完了する。
【0064】
ここで、この上書き録音では物理的に離れた3つのパーツへの録音が実行されたわけであるが、新トラックTK2の各パーツの前後にはガードバンドGBが形成された状態とされる。即ちパーツTK2(1) の前後にはガードバンドGB1、GB2が、パーツTK2(2) の前後にはガードバンドGB3、GB4が、、パーツTK2(3) の前後にはガードバンドGB5、GB6が形成された状態となっている。つまり、上書き録音時にはアクセス後の最初のスタートアドレス(つまり実際に録音を行なうスタートアドレス)がガードバンド分だけ後方に移動され、またアクセスとなる位置では、そのパーツの最後の位置(エンドアドレス)に到達する前にアクセスが実行されることで、新たなパーツの前後に、録音を行なわないガードバンドGBが確保される。
ガードバンドGBは1〜2クラスタ程度の領域とされる。
また、この動作例の場合、上書き録音前に生じていたトラッシュエリアTS1〜TS3は全て解消されたことになる。
【0065】
次に図3の事例をみる。図3(a)の場合、TK1〜TK6として6つの楽曲が録音された状態が示されている。フリーエリアは残されていない。
各トラックはすべて1つのパーツで記録されている。そしてディスク内周側からみて物理的な位置としてはトラックTK1,TK2,TK3,TK6,TK4,TK5の順番で記録されている。
【0066】
なお、この例ではトラックTK1とトラックTK2の間にトラッシュエリアTS11、トラックTK2とトラックTK3の間にトラッシュエリアTS12、トラックTK3とトラックTK6の間にトラッシュエリアTS13、トラックTK4とトラックTK5の間にトラッシュエリアTS14が生じている状態が示されている。
【0067】
今、ユーザーがトラックTK2の途中にアクセスさせた状態で録音操作を行ない、録音スタンバイ状態になったとする。つまり、ユーザーが2曲目の途中以降は消去しても良いと判断して1曲目(トラックTK1)及び2曲目(トラックTK2)の前半を残して新たな楽曲を録音しようとした場合である。
録音が開始されると、録音されるエリアは図3(b)のように遷移していくことになる。
【0068】
まず矢印Rec(11)として示すように、新たな音声データは、トラックTK2の後半が録音されていた領域に上書きされていくことになる。ここでトラックTK2の後半とされていた領域を使い切ってもまだ録音が終了されていなければ、続いてトラックTK3の領域に上書き録音を続ける。
【0069】
ここで、トラックTK2とトラックTK3の間はトラッシュエリアTS12が存在するのみであり、従ってこのようなときはアクセスを行なわずにそのまま録音動作を続行していく。これによってトラッシュエリアTS12は有効利用され、無効エリアが1つ解消されることになる。またトラックTK3の直後にもトラッシュエリアTS13が存在するため、これをトラックTK3の領域に組み込んで録音を行なうことによりトラッシュエリアTS13も解消される。
トラックTK3(及びトラッシュエリアTS13)とされていた領域を使い切っても録音が終了しなければ、続いてシステムコントローラ11は光学ヘッド3及び磁気ヘッド6aを、一点鎖線Acs(11)として示すようにトラックTK4の先頭にアクセスさせ、矢印Rec(12)として示すようにトラックTK4が録音されていた領域に新たな音声データの上書き録音を継続する。
【0070】
さらにトラックTK4とされていた領域を使い切ってもまだ録音が終了されていなければ、そのままトラックTK5とされていた領域への録音が継続される。なお、このときアクセスは行なわれず、そのまま録音が継続されるため、トラックTK4とトラックTK5の間のトラッシュエリアTS14は録音エリアとして有効利用されることになる。
【0071】
ここで、トラックTK5とされていた領域への上書き録音の途中で録音が終了されたとする。
すると、ディスク1上の記録状態は図3(c)のようになり、U−TOCではこの状態が管理されるように更新される。
つまり今回録音された新たなデータは3曲目(トラックTK3)とされ、これが斜線部として示すようにパーツTK3(1) 、パーツTK3(2) としての2つのパーツで形成された状態となる。
【0072】
そして旧トラックTK2のうち、上書き録音されなかった前半の領域が新たなトラックTK2として管理され、また旧トラックTK2の後半、旧トラックTK3,旧トラックTK4、旧トラックTK5の前半として記録されていたデータは消失されている。上書きされていない旧トラックTK5の後半部分はそのまま1つのトラックとして残されるが、トラックナンバが繰り上ってトラックTK4として管理される。また旧トラックTK6はそのまま残されるが、トラックナンバが繰り上ってトラックTK5として管理された状態となる。
従って、旧トラックTK2の後半と旧トラックTK3,TK4及び旧トラックTK5の一部が消去されて新トラックTK3が形成された状態となって上書き録音が完了する。
【0073】
この場合、上書き録音では物理的に離れた2つのパーツへの録音が実行されたわけであるが、新トラックTK3の各パーツの前後にはガードバンドGBが形成された状態とされる。即ちパーツTK3(1) の前後にはガードバンドGB11、GB12が、パーツTK3(2) の前後にはガードバンドGB13、GB14が形成された状態となっている。
なお、上書き録音の際にパーツが変化しても、物理的に連続して録音が継続されている区間(つまり新トラックとしてパーツ分割されない地点)ではガードバンドGBは必要ないため設けられない。例えばこの場合、旧トラックTK2と旧トラックTK3の間に相当する位置、及び旧トラックTK4と旧トラックTK5の間に相当する位置ではガードバンドGBは形成されない。
【0074】
5.上書き録音動作時の録音可能時間算出処理
以上のように上書き録音が行なわれるわけであるが、この記録再生装置では録音開始時及び録音動作中に、録音可能時間(残り時間)をシステムコントローラ11が算出し、表示部20に表示するようにしている。
【0075】
ところが、上書き録音では上述のように録音中にトラッシュエリアTSを解消させていったり、また必要に応じてガードバンドGBを形成するようにしているため、正確な録音可能時間を簡単に算出することができない。そこで本実施例ではシステムコントローラ11は図4の処理で録音可能時間を算出/補正し、表示部20に表示させるようにしている。
【0076】
上書き録音についての録音スタンバイ状態とされると、まずシステムコントローラ11はステップF101の処理として大まかな録音可能時間の算出を行なう。
この録音可能時間Aの算出は、ディスク1上のフリーエリアの区間長と、上書きを行なうことのできるエリアの区間長を加算し、これを時間に換算すれば良い。
【0077】
フリーエリアの区間長はU−TOCでフリーエリアとして管理されているパーツテーブルにおける(エンドアドレス)−(スタートアドレス)の演算で算出できる。もちろんフリーエリアとなるパーツが複数ある場合は、各パーツの区間長を加算すればよい。
また上書き区間とは、ユーザーが設定する上書き録音の開始位置以降のデータ記録区間となる。例えば図2のようにトラックTK2の先頭から上書きを行なう場合は、トラックTK2〜TK4となる各パーツの区間長を加算すればよい。
【0078】
このようにして簡単に算出される録音可能時間は、その後のトラッシュエリアTSの解消やガードバンドGBの設定による時間の増減を含んでいないため、完全に正確なものとはいえないが、それほど間違った値ともならない。従って、まず大まかな録音可能時間として算出し、これを表示部20に表示している。
なお、録音可能時間は、録音が進むに従って減少していくものである。従ってシステムコントローラ11は録音開始以降はその時間をカウントダウンしていくように表示部20に表示させることになる。
【0079】
録音動作で或るパーツの上書き開始するときは、処理はステップF102からF103に進む。つまり録音開始時、及び上書きしていた旧音声データのパーツを使い切って次のパーツに進む時に、処理はステップF103に進むことになる。
ステップF103では、その上書きを行なうパーツの区間長から換算した時間長を変数Bとする。
次にそのパーツの前後に隣接してトラッシュエリアTSが存在するか否かを確認する(F104)。トラッシュエリアTSの有無の確認方法は前述のとおりである。
【0080】
トラッシュエリアTSが存在しなければステップF107に進み、変数Cに変数Bの値をセットしてステップF108に進む。
一方トラッシュエリアTSが存在した場合は、そのトラッシュエリアを上書きを行なおうとするパーツの一部として組み込む処理を行なう(F105)。つまり、パーツの前にトラッシュエリアTSがある場合には、このパーツのスタートアドレスをトラッシュエリアの先頭アドレスに変更し、また パーツの後にトラッシュエリアTSがある場合には、このパーツのエンドアドレスをトラッシュエリアの最後の位置のアドレスに変更する。これによってトラッシュエリアが解消された状態で録音が実行されることになる。
【0081】
トラッシュエリアを解消させたことに伴って、そのトラッシュエリアは録音可能領域となるため、録音可能時間は増えることになる。このため変数Bとして保持している時間に、解消させたトラシュエリアの区間長から換算した時間を加算し、これを変数Cとして保持する(F106)。
【0082】
次にステップF108では、このパーツの先頭及び前に上書きを行なっていたパーツの最後にガードバンドGBを設けるか否かを判別する。つまり、パーツ変化時に前のパーツと今回のパーツが物理的に離れた位置にあるか否かを確認する。
録音開始時の最初のパーツの場合は、前のパーツはないため否定結果が出る。つまり、上書き録音の場合では、その録音開始位置には必ずガードバンドGBを設けるようにしている。
また、図2の例で録音中に上書きするパーツがパーツTK2(1) からパーツTK2(2) に移行するような場合は、今回のパーツ(TK2(2) )と前回のパーツ(TK2(1) )は物理的に離れているために、ステップF107で否定結果が出る。
【0083】
一方、図3の例で、録音中に上書きするパーツがトラックTK2のパーツからトラックTK3の移行するような場合は、今回のパーツ(TK3)と前回のパーツ(TK2)は物理的に連続している(この場合、トラシュエリアTS12が存在するが、トラシュエリアTS12は既にステップF105でパーツTK3に組み込まれているため連続となる)ため、ステップF108で肯定結果が出る。
【0084】
ステップF108で肯定結果が出たときはそのままステップF111に進むが、否定結果が出たとき、即ち前のパーツの最後部分と今回のパーツの先頭にガードバンドGBを設けることとする場合は、ステップF109でガードバンド設定処理を行なう。つまり、前のパーツのエンドアドレスを約1クラスタ分小さいアドレスに変更して、前のパーツの最後の1クラスタ程度はガードバンドGBとして録音が行なわれないようにする。また今回のパーツのスタートアドレスを約1クラスタ分大きい値に変更して、今回のパーツの先頭がガードバンドGBとして録音動作が行なわれないエリアが設けられるようにする。
例えば図2において録音動作がパーツTK2(1) からパーツTK2(2) に移行するような場合を考えれば、ステップF109の処理で、図2(c)におけるガードバンドGB2,GB3が設定されることになる。
【0085】
なお、この処理は前のパーツの最後のガードバンドGBの設定処理も行なうものであり、従って、実際にはディスク1上での録音動作が、ここで言う前回のパーツについて終了する時点より前に実行されるものである。つまり、システムコントローラ11が入力データ(録音データ)に付加するアドレスを確認することができるタイミング(入力データが記録される部位としてのパーツ変化を確認するタイミング)は、磁気ヘッド6aの間欠的な記録動作を行なうことから実際にはディスク1への書込動作のタイミングより前の時点となるため、この図4でいっている前のパーツの最後のガードバンドGBの設定処理がステップF109で実行できる。
【0086】
ステップF109の処理でガードバンドGBを設定した場合、そのガードバンド分だけ録音可能時間が減ることになる。このためステップF110として、変数Cとして保持している時間に、設定したガードバンドGBの区間長から換算した時間を減算し、これを変数Cとして保持する。
【0087】
ステップF111間で進む時点では、今回のパーツについて、トラッシュエリア解消処理及びガードバンド付加を考慮していない時点での時間長が変数Bとして保持されており、一方、今回のパーツについて、トラッシュエリア解消処理及びガードバンド付加を考慮したうえでの時間長が変数Cとして保持されている。
従ってその時点の録音可能時間A(ただし、この録音可能時間AはステップF101で算出された後、録音動作に伴ってカウントダウンされている)から変数Bの値を減算し、さらに変数Cの値を加算すれば、今回のパーツに対する録音状況を考慮した分だけ正確な録音可能時間Aが得られる。
つまり、録音可能時間が補正され、補正された時間が表示部20に表示されることになる。
【0088】
この図4のステップF102以降の処理は上書き録音するエリアとしてパーツが変わる度に行なわれ、従ってそのたびに必要量だけ録音可能時間が補正されていくことになる。このため、簡易な演算で常時、録音可能時間を表示できるとともに、複雑な演算を行なわずに、トラッシュエリアやガードバンドに関する状況に応じて録音可能時間が補正されていくため、システムコントローラ11の演算処理負担も大きくすることもないまま、録音が進むにつれ正確な残り時間を表示させることができるようになる。
【0089】
以上実施例を説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されず各種変更可能である。特にガードバンドやトラッシュエリアに対する処理方法などは各種考えられる。またミニディスクシステムに限らず、ディスクやテープを用いた録音装置であって、同様にU−TOCのような管理情報によって管理される形態のシステムであれば、本発明を適用できる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の記録装置は、記録時には、記録可能時間算出手段によって、データ未記録領域の量と、消去していく領域の量とから大まかな記録可能時間を算出するようにしているため、ユーザーに対して迅速に録音可能時間を提示できるという効果があるとともに、記録動作中に、記録動作を実行する領域に応じてガード領域を発生させる場合、及び記録動作に伴って無効領域を解消させる場合に、これらのガード領域や無効領域に応じて記録可能時間を補正できるため、複雑で時間のかかる演算処理を行なわずに正確な録音可能時間を提示することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置のブロック図である。
【図2】実施例の記録再生装置による上書き録音動作例の説明図である。
【図3】実施例の記録再生装置による上書き録音動作例の説明図である。
【図4】実施例の記録再生装置による上書き録音動作時の録音可能時間算出処理のフローチャートである。
【図5】ディスクのクラスタフォーマットの説明図である。
【図6】ディスクのU−TOCセクター0の説明図である。
【図7】ディスクのU−TOCセクター0のリンク形態の説明図である。
【図8】記録動作の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク
3 光学ヘッド
6a 磁気ヘッド
11 システムコントローラ
12 メモリコントローラ
13 バッファRAM
19 操作部
20 表示部

Claims (2)

  1. データが記録される記録領域と、上記記録領域における未記録領域を管理する未記録領域管理情報と、上記記録領域における既にデータが記録済みの領域を管理する記録済み領域管理情報とが記録される管理領域とからなる記録媒体に情報を記録する記録手段と、
    上記記録手段によって上記記録領域に既に記録済みのデータ上に新たなデータを上書記録する際、上記上書記録される記録済みデータの前後に、上記管理領域に記録された情報では管理されない無効領域が存在するか否かを判別する判別手段と、
    隣接する他のデータとの境界に記録を行わないガード領域を設けて上記上書記録を開始するとき、上記判別手段にて無効領域が存在すると判断された場合には上記記録済み領域管理情報と、上記未記録領域管理情報と、上記無効領域の量と、上記ガード領域の量とに基づいて記録可能時間を算出し、上記判別手段にて無効領域が存在しないと判断された場合には上記記録済み領域管理情報と、上記未記録領域管理情報と、上記ガード領域の量とに基づいて記録可能時間を算出する記録可能時間算出手段と
    を備える記録装置。
  2. データが記録される記録領域と、上記記録領域における未記録領域を管理する未記録領域管理情報と、上記記録領域における既にデータが記録済みの領域を管理する記録済み領域管理情報とが記録される管理領域とからなる記録媒体に情報を記録する記録手段と、
    上記記録手段によって上記記録領域に既に記録済みのデータ上に新たなデータを上書記録する際、上記上書記録される記録済みデータの前後に、上記管理領域に記録された情報では管理されない無効領域が存在するか否かを判別する判別手段と、
    隣接する他のデータとの境界に記録を行わないガード領域を設けて上記上書記録を開始するとき、上記判別手段にて無効領域が存在すると判断された場合には上記記録済み領域管理情報に基づいて算出される上記上書記録が開始される位置から連続される記録済みデータの量と、上記無効領域の量と、上記ガード領域の 量と、上記未記録領域管理情報とに基づいて記録可能時間を算出し、上記判別手段にて無効領域が存在しないと判断された場合には上記記録済み領域管理情報に基づいて算出される上記上書記録が開始される位置から連続される記録済みデータの量と、ガード領域の量と、上記未記録領域管理情報とに基づいて記録可能時間を算出する記録可能時間算出手段と
    を備える記録装置。
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