JP3830539B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は例えばディスクやテープ等の記録媒体に対応する記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばユーザーが楽曲等の音楽、音声等を記録することのできる記録装置として、音声信号をデジタル信号として記録する光磁気ディスク、或は磁気テープ等を記録媒体として用いたものが知られている。
例えば、記録媒体を光磁気ディスクとしたものでは、いわゆるミニディスクシステムとして開発されている。
【0003】
このミニディスクシステムは、一般に音楽用に用いられるが、特に、録音した楽曲に対応して、ユーザーが文字情報を記録することができるようになされている。例えば録音した楽曲について曲名をユーザーが登録することができる。そして、例えば再生時においては再生装置に設けられた表示部において、ディスクタイトルや曲名、アーティスト名等を表示することができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来のミニディスクなど、楽曲などのデータに対応して曲名などの文字データを登録することのできる記録媒体に対応する記録装置では、文字データの記録ついては、対応されるべきデータが記録された後、もしくは記録中にのみ実行可能とされていた。例えば、楽曲等のデータがまだ記録されていない時点では、その楽曲の曲名をあらかじめ記録することはできなかった。
【0005】
このため、例えば他のディスク再生装置等の音声信号ソースから音楽のダビング録音を行なおうとした場合などは、その全ての録音が終了するまで全ての楽曲について曲名登録を行なうことができないことになっており、操作性が悪いという問題があった。
【0006】
例えばCDプレーヤをダビング時のソースとしてCDに記録されている10曲をダビングしようとする場合、あらかじめ録音する曲はわかっているため、録音開始時点で文字登録まで実行できることがユーザーにとって都合がよいが、これが曲名登録は10曲全部録音を終えた後か、もしくは曲毎に曲名登録を操作していく際はその曲の録音が開始された後においてしか文字入力を行なうことができないため、ユーザーは録音に関して録音操作と文字登録操作を別々の時点で、しかも場合によっては何度も行なわなくてはならず、操作が煩雑である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点にかんがみてなされたもので、特にミニディスクシステム等の文字情報を記録することができる記録媒体を用いる記録装置においてメインのデータに対応して記録できる文字データについての登録操作性を向上させることを目的とする。
【0008】
このために、記録媒体に複数の一連の楽曲データを書き込む書込手段と、複数の文字から構成される曲名を複数入力する入力手段と、上記入力手段による入力順に対応させて上記複数の曲名を記憶する記憶手段と、上記書込手段による上記複数の一連の楽曲データの書込みが完了した後、上記入力手段による入力順に基づいて、上記記憶手段に記憶されている上記複数の曲名を上記複数の一連の楽曲データの上記記録媒体への書込み順を示すトラックナンバに順次対応させて上記記録媒体に書き込ませる書込制御手段を備えて構成する。
【0009】
ここで、上記書込み制御手段は、上記書込手段による上記複数の一連の楽曲データの書込みが完了した後、上記入力手段による入力順に基づいて、上記記憶手段に記憶されている上記複数の曲名を上記複数の一連の楽曲データの上記記録媒体への書込み順を示すトラックナンバに順次対応させて上記記録媒体に書込み、書込みが完了した全ての一連の楽曲データを示すトラックナンバへの曲名の対応が終了した際上記記憶手段に記憶された曲名のうち上記一連の楽曲データを示すトラックナンバとの対応付けが未実行の曲名については上記記録媒体への書込みを終了させるようにする。
【0010】
【作用】
あらかじめ記録すべきデータ(例えば楽曲)に対応して、文字データ(例えば曲名)を入力して記憶手段に保持しておけるようにすれば、ユーザーは録音操作と文字登録操作を同時期に実行できる。そして、実際の文字データの記録媒体への書き込みについては、録音終了後に制御手段が記憶手段から文字データを読み出して実行することで実現できる。また記録媒体への書き込みは記録終了後とされるため、実際に記録がされなかったデータに対応する文字データについては登録を行なわないように制御することもできる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の記録装置の実施例を説明する。
図1は実施例となる記録再生装置及び対応する記録媒体(ミニディスク)の外観、図2は記録再生装置の要部のブロック図を示す。
【0012】
1はミニディスクシステムの記録媒体として、例えば複数の楽曲(音声データ)が記録されている光磁気ディスクを示し、カートリッジK内に光磁気ディスクが収納されて回転されるようになされている。そして通常はシャッタSが図示する位置に付勢されており、カートリッジKの表面からは内部のディスク1は隠蔽されているが、このカートリッジKが記録再生装置30にディスク挿入部31から装填されることにより、図示しない内部機構によってシャッタSがスライドされ、内部のディスク1の記録面が表出されるようになされている。
【0013】
記録再生装置30としては、その外筺上に各種の入出力手段が用意される。例えば入力手段として音声信号の入力端子や操作キーが設けられる。
操作キーとしては録音キー51、再生キー52、一時停止キー53、停止キー54、AMSキー55、サーチキー56、曲名入力モードキー57、ディスク名入力モードキー58、日付入力モードキー59、テンキー61、表示モードキー62、エンターキー63等がユーザー操作に供されるように設けられている。
テンキー61の各数字キーにはそれぞれ3個又は2個アルファベット、或はスペースが対応され、文字入力の際に用いられる。
【0014】
また、各種文字、数字、画像等を表示する表示部20も筺体上部表面に配置されている。表示部20は再生している楽曲のトラックナンバ、再生進行時間、動作モード、時計情報等の他、再生曲名やディスク名、或は曲名登録の際の文字入力モニタ画像等を表示出力する。
【0015】
図2に示されるように、記録再生装置30内では光磁気ディスク(又は光ディスク)1は、スピンドルモータ2により回転駆動されるようにローディングされる。3はディスク1に対して記録/再生時にレーザ光を照射する光学ヘッドであり、光磁気ディスクに対して記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力をなす。
なお、ディスク1がデータをCDと同様にピット形態で記録している光ディスクの場合は、光学ヘッド3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同様にピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再生RF信号を取り出すものである。もちろん光ディスクに対しては後述する音声やそれに対応する文字データの磁界記録動作は実行されない。
【0016】
このようにディスク1からのデータ読出動作を行なうため、光学ヘッド3はレーザ出力手段としてのレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッド3全体はスレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0017】
また、6は供給されたデータによって変調された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示し、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に配置されている。
【0018】
再生動作によって、光学ヘッド3によりディスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、絶対位置情報(光磁気ディスク1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、フォーカスモニタ信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ回路9に供給される。
さらにフォーカスモニタ信号は、例えばマイクロコンピュータによって構成されるシステムコントローラ11に供給される。
【0019】
サーボ回路9は供給されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEや、システムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、シーク指令、回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ2を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CLV)に制御する。
【0020】
再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、メモリコントローラ12によって一旦バッファRAM13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気ディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファRAM13までの再生データの転送は1.41Mbit/secで(間欠的に)行なわれる。
【0021】
バッファRAM13に書き込まれたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナログ信号とされ、端子16から所定の増幅回路部へ供給されて再生出力される。例えばL,Rオーディオ信号として出力される。
【0022】
また、アドレスデコーダ10から出力される、プリグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置情報、又はデータとして記録されたアドレス情報はエンコーダ/デコーダ部8を介してシステムコントローラ11に供給され、各種の制御動作に用いられる。
さらに、記録/再生動作のビットクロックを発生させるPLL回路のロック検出信号、及び再生データ(L,Rチャンネル)のフレーム同期信号の欠落状態のモニタ信号もシステムコントローラ11に供給される。
【0023】
ディスク(光磁気ディスク)1に対して記録動作が実行される際には、端子17に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッファRAM13に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後磁気ヘッド駆動回路15に供給される。
【0024】
磁気ヘッド駆動回路15はエンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6に磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対して磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
【0025】
19はユーザー操作に供されるキーが設けられた操作入力部、20は前述した例えば液晶ディスプレイによって構成される表示部を示す。
操作入力部19としては、図1において前述した各種操作キー(録音キー51〜エンターキー63)が該当する。
【0026】
また、この実施例の記録再生装置が対応するディスク1としては、予め楽曲等が記録されているプリマスタードタイプ(光ディスク)のものとユーザーが音楽データ等を記録することのできるデータ書き換え可能とされるもの(光磁気ディスク)、及び楽曲等を予め記録したROMエリアと録音可能な光磁気エリアを設けたハイブリッドタイプのものがあり、これらのディスクにはそのタイプに応じて、既に楽曲等のデータが記録されているエリアや未記録エリアを管理するデータ等がTOC情報として記録されている。
【0027】
そして、ディスク1が装填された時点或は記録又は再生動作の直前等において、システムコントローラ11はスピンドルモータ2及び光学ヘッド3を駆動させ、ディスク1の例えば最内周側に設定されているTOC領域のデータを抽出させる。そして、RFアンプ7、エンコーダ/デコーダ部8を介してメモリコントローラ12に供給されたTOC情報はバッファRAM13に蓄えられ、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の制御に用いられる。
【0028】
例えば或る楽曲の録音を行なおうとする際には、TOC情報の一部であるユーザーTOC(音声信号の録音、消去等に応じて書き換えられるTOC情報領域)からディスク上の未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことができるようになされている。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをTOC情報から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0029】
なお、このためバッファAM13はTOC情報を保持するエリアと、上述した音声データを蓄積するエリアが分けられて設定されている。
そして、さらにバッファRAM13には、後述するように入力された文字データを保持するエリア(以下、ネームデータ領域という)も設定される。
【0030】
TOC情報としての構造を図3〜図6に示す。図3は主に予めディスクに記録された楽曲等(ROM情報)についてのTOC情報が記録されるデータ領域(以下、P−TOCセクター0という)、図4はディスクに予め記録された楽曲等の曲名、ディスクタイトル等の文字情報が記録されたデータ領域(以下、P−TOCセクター1という)、図5は主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに録音可能な未記録エリアについてのTOC情報が記録されているデータ領域(以下、U−TOCセクター0という)、図6はユーザーが録音を行なった楽曲についてユーザーが書き込んだ曲名、ディスクタイトル等の文字情報が記録されたデータ領域(以下、U−TOCセクター1という)を示している。
【0031】
なお、P−TOCフォーマットとしてはセクター0〜セクター4までのエリアが用意され、セクター1以降はオプションとされて必要に応じて用いられる。
また、U−TOCフォーマットとしてはセクター0〜セクター4までのエリアが用意され、セクター1以降はオプションとされて必要に応じて用いられる。
【0032】
図3〜図6の各データ領域は、それぞれ例えば4バイト×588 のデータ領域に構成され、TOCの領域であることを示すため先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータによって成る同期パターン、及びアドレスを有するヘッダが設けられている。
【0033】
図3のP−TOCセクター0については、ヘッダに続いて所定アドレス位置に、ディスクタイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO) 、リードアウトスタートアドレスROA 、パワーキャルエリアスタートアドレスPCA 、U−TOC(図5のU−TOCセクター0のデータ領域)のスタートアドレスUSTA 、録音可能なエリアのスタートアドレスRSTA 等が記録され、さらに続いて、記録されている各楽曲等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有する対応テーブル指示データ部が用意されている。
【0034】
そして対応テーブル指示データ部に続く領域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) に対応して、(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理テーブル部が用意される。(なお、本明細書中『h』を付した数値は16進表記のものである)
それぞれのパーツテーブルには、或るセグメント(この場合、セグメントとはディスクのトラック上で物理的に連続してデータが記録されたトラック部分をいう)について起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、及びそのセグメント(トラック)のモード情報が記録できるようになされている。
【0035】
各パーツテーブルにおけるトラックのモード情報とは、そのセグメントが例えばオーバーライト禁止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別などが記録されている。
【0036】
管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部のテーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、そのセグメントの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲についてはテーブルポインタP-TNO1として或るパーツテーブル(例えば(01h) 。ただし実際にはテーブルポインタは所定の演算処理によりP−TOCセクター0内のバイトポジションを示すことになる数値で或るパーツテーブルを示している)が記録されており、この場合パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1曲目の楽曲が記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエンドアドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンドアドレスとなる。
さらに、トラックモード情報はその第1曲目についての情報となる。
【0037】
同様に第2曲目についてはテーブルポインタP-TNO2に示されるパーツテーブル(例えば(02h) )に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エンドアドレス、及びトラックモード情報が記録されている。
以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意されているため、P−TOC上では第255曲目まで管理可能とされている。
そして、このようにP−TOCセクター0が形成されることにより、例えば再生時において、所定の楽曲をアクセスして再生させることができる。
【0038】
図4のP−TOCセクター1には、ディスク及びそのディスクに予め記録され、上記のようにP−TOCセクター0によって管理されている楽曲に対応して、文字情報を記録することができるようになされている。
【0039】
即ち、上記P−TOCセクター0におけるテーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) と同様に、文字テーブル指示データ部として記録された各楽曲(最大第255曲目まで)に対応するテーブルポインタ(P-TNA1〜P-TNA255)が用意され、さらにディスクネーム(タイトル)を記録するテーブル、及びテーブルポインタ(P-TNA1〜P-TNA255)によって指定されディスクネーム又はトラックネーム(曲名)を記録する(01h) 〜(FFh) の255のパーツテーブルからなる文字テーブル部が用意されている。
【0040】
文字テーブル部の各パーツテーブルにはアルバムタイトルや、楽曲タイトルが図8に示すアスキーコードによって記録される。そして、文字情報が記録されたパーツテーブルはテーブルポインタ(P-TNA1〜P-TNA255)によって指定されていることにより、どの曲に対応した文字情報であるかが判別される。例えばテーブルポインタP-TNA1によって指定されるパーツテーブルには第1曲目の曲名が記録されているようにすることができる。
【0041】
なお、図示及び説明を省略するが、P−TOCセクター4についても、P−TOCセクター1とほぼ同様の形式で文字情報が記録できるようになされている。
また、このようなP−TOCについては、プリマスタードの楽曲データが記録されない光磁気ディスクについては、楽曲単位の管理情報は全て『00h』とされ、楽曲管理は以下のU−TOCによって行なわれる。
【0042】
図5に示すデータ領域、即ちU−TOCセクター0には、ヘッダに続いて所定アドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初の楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO)、セクター使用状況、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録され、さらに、ユーザーが録音を行なって記録されている楽曲の領域や未記録領域等を後述する管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
【0043】
そして対応テーブル指示データ部のテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応して、管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、上記図3のP−TOCセクター0と同様に或るセグメントについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのセグメントのモード情報が記録されており、さらにこのU−TOCセクター0の場合、各パーツテーブルのセグメントが他のセグメントへ続いて連結される場合があるため、その連結されるセグメントのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようになされている。
【0044】
ミニディスクの場合、例えば1つの楽曲のデータが物理的に不連続に、即ち複数のセグメントにわたって記録されていてもセグメント間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数セグメントにわけて記録する場合もある。そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションを示すことができる数値で示される)によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。(なお、あらかじめ記録される楽曲等については通常セグメント分割されることがないため、前記図3のようにP−TOCセクター0においてリンク情報はすべて『(00h) 』とされている。)
【0045】
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのセグメントを表現しており、例えば3つのセグメントが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのセグメント位置の管理はなされる。
【0046】
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのセグメントの内容が示される。
【0047】
テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥セグメントが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥セグメントがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥セグメントが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥セグメントが示されている。そして、さらに他の欠陥セグメントがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0048】
テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
【0049】
テーブルポインタ P-FRA は光磁気ディスク1上のデータの書込可能な未記録領域(消去領域を含む)について示しており、未記録領域となるトラック部分(=セグメント)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、未記録領域が存在する場合はテーブルポインタ P-FRA において (01h) 〜 (FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、未記録領域であるセグメントがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなセグメントが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『 (00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
【0050】
図7にパーツテーブルにより、未記録領域となるセグメントの管理状態を模式的に示す。これはセグメント (03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) が未記録領域とされている時に、この状態が対応テーブル指示データ P-FRA に引き続きパーツテーブル (03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
【0051】
ところで全く楽曲等の音声データの記録がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタ P-FRA によってパーツテーブル (01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体が未記録領域(フリーエリア)であることが示される。そしてこの場合、残る (02h) 〜 (FFh) までのパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタ P-EMPTY によってパーツテーブル (02h) が指定され、また、パーツテーブル (02h) のリンク情報としてパーツテーブル (03h) が指定され、パーツテーブル (03h) のリンク情報としてパーツテーブル (04h) が指定され、というようにパーツテーブル (FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル (FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『 (00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル (01h) のスタートアドレスとしては、レコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またパーツテーブル (01h) のエンドアドレスとしては、リードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録されることになる。
【0052】
テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディスク1にユーザーが記録を行なった楽曲について示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では1曲目のデータが記録された1又は複数のセグメントのうちの時間的に先頭となるセグメントが示されたパーツテーブルを指定している。
【0053】
例えば1曲目とされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに(つまり1つのセグメントで)記録されている場合は、その1曲目の記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
【0054】
また、例えば2曲目とされた楽曲がディスク上で複数のセグメントに離散的に記録されている場合は、その楽曲の記録位置を示すため各セグメントが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図7と同様の形態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全セグメントが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバライトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なセグメントから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
【0055】
図6のU−TOCセクター1の領域には、ユーザーが録音を行ない、U−TOCセクター0において管理された各楽曲に対応して、文字情報が記録できるようになされている。
【0056】
即ち、上記U−TOCセクター0におけるテーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) と同様に、文字テーブル指示データ部として記録された各楽曲(最大第255曲目まで)に対応するテーブルポインタ(P-TNA1〜P-TNA255)が用意され、さらにディスクネーム(タイトル)を記録するテーブル及びテーブルポインタ(P-TNA1〜P-TNA255)によって指定されディスクネーム又はトラックネーム(曲名)を記録する(01h) 〜(FFh) の255のパーツテーブルからなる文字テーブル部が用意されている。
【0057】
文字テーブル部の各パーツテーブルにはアルバムタイトルや、楽曲タイトルが図8のアスキーコードによって記録される。そして、文字情報が記録されたパーツテーブルはテーブルポインタ(P-TNA1〜P-TNA255)によって指定されていることにより、どの曲に対応した文字情報であるかが判別される。例えばテーブルポインタP-TNA1によって指定されるパーツテーブルには第1曲目の曲名を記録することができる。
【0058】
このようにユーザーが録音した楽曲等に対応して、その楽曲の曲名やディスク名(アルバムタイトル)等の文字情報を保持するU−TOCセクター1の領域が設けられているため、ユーザーが自分で録音した楽曲についても、その楽曲に対応させて曲名等を書き込むことが可能とされている。例えばユーザーが録音されている楽曲に対応して操作部19のテンキー61等を操作してアルファベット文字情報を入力することにより、バッファRAM13内で読み込まれているTOC情報に対して文字データが書き加えられ、このように書き換えられたTOC情報は所定時点で光磁気ディスク1のTOC領域に書き込まれる。
【0059】
なお、図示及び説明を省略するが、U−TOCセクター4についても、U−TOCセクター1とほぼ同様の形式で文字情報が記録できるようになされている。また、ユーザーが入力した文字が1つのパーツテーブルのみでは記録できない長さであるときは、複数のパーツテーブルにわたって記録されていくことになり、この状態はリンク情報により管理される。
【0060】
これらのTOC情報のうち、P−TOCセクター0〜P−TOCセクター4についてはデータの書き換えは不要であるため、ROMデータとしてディスクに記録され、一方U−TOCセクター0〜U−TOCセクター4についてはユーザーが録音、消去等の操作を行なう毎にデータを書き換える必要があるため光磁気データとしてディスクに記録されている。
【0061】
このようなTOC情報が記録された光磁気ディスク1(又は光ディスク)に対する本実施例の記録再生装置は、バッファRAM13に読み込んだTOC情報を用いてディスク上の記録領域の管理を行なって再生動作を制御し、また光磁気ディスクについては、ユーザーが音声データを録音し、またそれに対応させて曲名等の文字データを上記U−TOCセクター1に登録することができる。
【0062】
以下、光磁気ディスク1にユーザーが楽曲等を録音する際に、その録音する楽曲に対応して曲名等の文字データを登録する動作について図9〜図12を用いて説明する。
特に本実施例では、これからダビング等の録音を行なおうとする際に、ユーザーは予め録音する各楽曲について、曲名等を入力しておくことができるものである。
【0063】
今、例えばあるコンパクトディスク等から『EMOTIONS』、『BETTER DAYS』、『WHO IS IT』という3曲をダビング録音し、またそれに応じてこれらの曲名を登録すると仮定する。
【0064】
ユーザーは実際の録音を行なう前、もしくはこれら一連の楽曲の録音を開始後において、文字入力を行なえばよい。即ち、ユーザーはまず曲名入力モードキー57を押して、文字入力モードとする。この曲名入力モードキー57がおされることによりシステムコントローラ11は図9のトラックネーム入力処理を行なうことになる。なお、曲名入力モードキー57が操作された際にディスク1が記録再生装置30に装填されていなくても構わないとする。もし、装填されていない場合は、以下の処理によって入力される文字データは、次に装填されたディスク(即ち楽曲を録音するディスクとなる)を対象として楽曲等に対応して記録されるものとして扱う。
【0065】
トラックネーム入力処理として先ずシステムコントローラ11は、バッファRAM13内に一部の領域として設定しているネームデータ領域(図10(a)のアドレスAN0 〜ANn までの領域)を初期化する(F101)。続いて、バッファRAM13内の書込/読出アドレスとなる変数CTに、ネームデータ領域の先頭アドレスAN0 をセットする(F102)。ここで、文字入力操作時のキー入力を待つ。この文字入力モードの場合、テンキー61、エンターキー63及び曲名入力モードキー57を受け付ける(F103,F104,F105)。曲名入力モードキー57は文字入力モードに入った後は終了キーとして機能する。
【0066】
ユーザーはここで、テンキー61を用いてアルファベット入力を行なうことになる。例えば最初に上記曲名『EMOTIONS』の『E』を入力することになる。『E』の入力操作があったら、システムコントローラ11はこれをアスキーコードに変換する(F106)。図8からわかるように『E』は『45h』となる。
システムコントローラ11はこの『45h』のデータをアドレスCT、即ちこの場合アドレスAN0 にセットする(F108)。そして、変数CTをインクリメントし(F109)、ネームデータ領域がまだ残っているか(即ち変数CT=アドレスANn となったか)否かを判断し(F110)、残っていればステップF103に戻ってキー入力を待つ。
【0067】
この後、ユーザーは順次『M』『O』『T』『I』『O』『N』『S』という文字を入力することになるが、各文字の入力毎にアスキーコードへの変換(F106)、アスキーデータをアドレスCTにセット(F108)、及び変数CTのインクリメント(F109)が行なわれていき、これによってネームデータ領域におけるアドレスAN0 〜AN7 には図10(b)に示すように『EMOTIONS』に対応するアスキーコードが記憶されることになる。
【0068】
ここで、1曲目の曲名の入力が終了するため、ユーザーはエンター操作を行なう必要がある。エンターキー63が押されることにより、処理はステップF105からF107に進み、データ『FFh』が入力されたとする。そしてステップF108でアドレスCTにデータ『FFh』を書き込む。この場合、図10(b)に示すように『EMOTIONS』の文字データに続いてアドレスAN8 に『FFh』が記憶されることになり、これが1曲の曲名の終了位置を示すものとなる。
【0069】
引き続き、ユーザーは2曲目の曲名『BETTER DAYS』を入力するとともに、エンター操作を行ない、さらに3曲目の曲名『WHO IS IT』を入力して、エンター操作を行なう。すると、図10(b)のようにアドレスAN9 〜AN19に『BETTER DAYS』が記憶され、アドレスAN20に『FFh』が記憶され、アドレスAN21〜AN29に『WHO IS IT』が記憶され、アドレスAN30に『FFh』が記憶される。
【0070】
ここで、ユーザーが曲名入力モードキー57を押すと、システムコントローラ11はその時のアドレスCTに『00h』をセットして文字入力モードを終了させる (F104→F111) 。なお、文字入力を続けているうちにアドレスANn まで達してしまった場合(フル容量入力)は、自動的にシステムコントローラ11はその時のアドレスCTに『00h』をセットして文字入力モードを終了させる (F110→F111) 。
【0071】
ユーザーはこのような文字入力を録音開始前或は録音中の所望の時点で行なっておけばよい。例えばダビングの際に曲名入力を行なってから録音を開始させておけば、後は操作は不要となり、録音中に席を外してもかまわず、また、例えば停止操作が自動化されていれば、録音終了時点に戻ってきて操作を行なう必要はない。
【0072】
このような文字入力が行なわれた後において、録音(この場合3曲の録音)が終了されると、システムコントローラ11は図11,図12に示す処理を行なうことになる。
即ち、3曲の録音の終了に応じて、バッファRAM13内でU−TOCセクター0を書き換え(F201)、さらに前述した操作で入力されてバッファRAM13のネームデータ領域に保持されていた曲名を、U−TOCセクター1に書込(F202)、そしてこれらの編集を行なったU−TOC情報をディスク1に書き込む(書き換え)ことになる(F203)。
【0073】
ステップF201のU−TOCセクター0の書き換えとしては、3曲録音されたことに応じて、例えばそのディスクがそれまでバージンディスクであったとしたら、テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO3から続いて各曲のセグメントのスタート/エンドアドレスがパーツテーブルで管理されるようにし、また、これら録音されたエリアを未記録領域から除外するようにテーブルポインタP-FRA 及びそれから導かれるパーツテーブルを書き換えることになる。
【0074】
なお、そのディスクに既に楽曲が録音済である場合は、今回録音した楽曲はそれに続くトラックナンバとして管理される。例えば2曲が録音されていたディスク(U−TOCセクター0のLast TNO=2となっているディスク)に上記3曲を録音した場合は、これらはテーブルポインタP-TNO3,P-TNO4,P-TNO5からのパーツテーブルで管理されることになる。
【0075】
そして、このようにU−TOCセクター0の書き換えがなされると、つづいてU−TOCセクター1に曲名データが書き込まれるが、この処理は図12に示される。
【0076】
まずシステムコントローラ11は変数CTにネームデータ領域の先頭アドレス(=アドレスAN0 )をセットし(F301)、続いて、トラックナンバを示す変数TNOとして、今回録音を行なった最初のトラックナンバをセットする(F302)。従って、例えばバージンディスクに録音した場合はTNO=1となり、また既に2曲が録音されていたディスクに今回の録音を行なった場合はTNO=3となる。以下、バージンディスクに録音されたものと仮定して説明する。
【0077】
ここで、ネームデータ領域におけるアドレスCTのデータが『00h』であるか否かを判別する(F303)。『00h』は上記図9の処理で初期化処理及び文字入力がすべて終了したアドレス(文字入力モードを脱する際)にセットされているもので、ここでアドレスAN0 =『00h』であるということは文字データ入力がなされていないことになり、この場合、そのまま処理を終了する (F303→YES)。
【0078】
アドレスAN0 =『00h』でなければ、変数TNOが最終曲(バージンディスクに3曲を録音した場合、最終曲は3となる)より大きい数値になっているかを判別する(F304)。
【0079】
この時点でTNO=1であるためステップF305に進み、アドレスCT(即ちアドレスAN0 )のデータを読み出して、これを、U−TOCセクター1においてトラックTNOに対応するように、テーブルポインタP-TNA1から導かれるパーツテーブルの第1バイトに書き込む(F305)。従ってこの場合『45h』(=『E』)という文字データがバッファRAM13上でU−TOCセクター1内に書き込まれる。そして、変数CTをインクリメントし(F306)、アドレスCTのデータが『00h』もしくは『FFh』になるまで(F307,F308) 、このU−TOCセクター1への書込処理(F305,F306)を続ける。
【0080】
図10(b)のようにネームデータ領域に文字データが保持されている場合、『EMOTIONS』という文字に対応する8バイトのアスキーコードがU−TOCセクター1においてテーブルポインタP-TNA1から導かれるパーツテーブルに書き込まれることになる。ただし、図6から分かるように1つのパーツテーブルは7バイトしか記憶できないため、第8バイト目はリンクされる他のパーツテーブルに書き込まれる。
【0081】
続いて変数CT=AN8 にインクリメントされた時点で、アドレスCTのデータは『FFh』となるため、ステップF308からF309に進んで、変数TNOをインクリメントする。また、変数CTもインクリメントする(F309,F310) 。そしてステップF303に戻る。
【0082】
この時点でTNO=2となり、ステップF305に進み、アドレスCT(即ちアドレスAN9 )のデータを読み出して、これを、U−TOCセクター1においてトラックTNOに対応するように、テーブルポインタP-TNA2から導かれるパーツテーブルの第1バイトに書き込む(F305)。この場合『42h』(=『B』)という文字データがU−TOCセクター1に書き込まれる。そして、変数CTをインクリメントし(F306)、アドレスCTのデータが『00h』もしくは『FFh』になるまで(F307,F308) 、このU−TOCセクター1への書込処理を(F305,F306) 続けることで、『BETTER DAYS』という文字に対応する11バイトのアスキーコードがU−TOCセクター1においてテーブルポインタP-TNA2から導かれる複数のパーツテーブルに書き込まれることになる。
【0083】
以後同様に第3曲目についても、『WHO IS IT』という文字に対応するアスキーコードがU−TOCセクター1においてテーブルポインタP-TNA3から導かれる複数のパーツテーブルに書き込まれることになる。
そして、この例の場合は、変数CT=アドレスAN31となった時点で読み出されるデータは『00h』となり、処理が終了される (F303→YES)。
【0084】
以上の処理により、U−TOCセクター1においては録音された全ての楽曲に対応して文字データが書き込まれたことになり、トラックネームセット処理を終了する。
このようにU−TOCのセクター0,セクター1のバッファRAM13上での編集が終了したら、これを新たな管理情報としてディスク1に書き込む。
【0085】
ところで、上記例の場合、録音する予定であった3曲がそのまま録音が完了された場合であるが、例えばディスクの記録可能残り時間と録音すべきとしてユーザーが設定した楽曲の演奏時間により、録音できなくなる楽曲が発生する場合もある。例えば10曲を録音するつもりで曲名の入力も予め行なっておいたが、実際には8曲を録音している途中でディスク1のレコーダブルエリアが使いきられてしまうことなども発生する。
【0086】
このような場合、U−TOCセクター0においては、最終楽曲ナンバは8とされるため(ただしバージンディスクに録音した場合)、図12のトラックネームセット処理の際に、TNO=9となった時点でステップF304の判断で肯定結果が得られ、処理は終了してしまう。即ち、録音されなかった楽曲については、あらかじめ曲名入力をしておいても、これがU−TOCセクター1内にセットされることはなく、録音された楽曲についてのみ正確な文字登録が実現されることになる。(なお、この実施例では曲の途中でとぎれて最後まで録音できなかった楽曲については、トラックネームの登録は行なうようにしている)
【0087】
なお、この実施例では、一連のデータ(1又は複数の楽曲)のディスク1への記録が終了した時点で、対応する文字データ(曲名)をバッファRAM13内においてU−TOCセクター1に書き込むようにしたが(図12の処理)、このバッファRAM13内での処理は、録音中に実行してもよい。つまり、或る楽曲の録音が開始された時点で、その楽曲の曲名についてはバッファRAM13内でU−TOCセクター1に書き込むようにしても問題はない。
【0088】
なお、実施例は記録再生装置としての実施例を例をあげたが、本発明は記録専用装置であっても良い。また、音響データに対応して曲名等の文字データを記録するもののみに限らず、例えば文字や画像によるデータファイルに対応してファイル名等の文字データを記録できる記録システムにおいて適用することもできる。
【0089】
さらに、記録媒体としてミニディスクに対応する記録装置に限らず、各種光磁気ディスク、磁気ディスクや、磁気テープに対応する記録装置、例えばDAT方式やデジタルコンパクトカセット方式の記録装置でも本発明を適用できる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、記録する各データに対応させた文字データを記録することができる記録媒体に対応する記録装置において、1又は複数単位の一連のデータを記録媒体に記録する前もしくは記録中において、記録する各データに対応して入力手段により入力された文字データを記憶することのできる記憶手段と、1又は複数単位の一連のデータの記録媒体への記録が終了した後において記憶手段に記憶されている文字データを記録された各データに対応させて記録媒体に書き込むように制御する制御手段とを備えて構成することにより、ユーザーは録音しようとするデータについて予め対応する文字データを入力しておくことができ、例えば記録操作の際と同時点でこの操作を実行できるため、操作性、使用性が非常に向上するという効果がある。
【0091】
また制御手段が、データ記録前にユーザーに入力された文字データのうち、実際に記録できなかったデータに対応する文字データは登録しないように制御することにより、記録動作に応じた文字データの正確な登録が実行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の記録再生装置及び記録媒体の外観図である。
【図2】実施例の記録再生装置のブロック図である。
【図3】実施例の記録再生装置に読み込まれるP−TOCセクター0のデータ構造の説明図である。
【図4】実施例の記録再生装置に読み込まれるP−TOCセクター1のデータ構造の説明図である。
【図5】実施例の記録再生装置に読み込まれるU−TOCセクター0のデータ構造の説明図である。
【図6】実施例の記録再生装置に読み込まれるU−TOCセクター1のデータ構造の説明図である。
【図7】実施例の記録再生装置に読み込まれるU−TOCセクター0のデータのリンク構造の説明図である。
【図8】実施例のTOC領域に記録されるアスキーコードの説明図である。
【図9】実施例のトラックネーム入力処理のフローチャートである。
【図10】実施例のトラックネーム入力処理の説明図である。
【図11】実施例の録音終了後の処理のフローチャートである。
【図12】実施例のトラックネームセット処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク
3 光学ヘッド
6 磁気ヘッド
8,14 エンコード/デコード部
11 システムコントローラ
12 メモリコントローラ
13 バッファRAM
19 操作入力部
20 表示部
30 記録再生装置
57 曲名入力モードキー
61 テンキー
63 エンターキー
Claims (2)
- 記録媒体に複数の一連の楽曲データを書き込む書込手段と、
複数の文字から構成される曲名を複数入力する入力手段と、
上記入力手段による入力順に対応させて複数の曲名を記憶する記憶手段と、
上記書込手段による上記複数の一連の楽曲データの書込みが完了した後、上記入力手段による入力順に基づいて、上記記憶手段に記憶されている上記複数の曲名を上記複数の一連の楽曲データの上記記録媒体への書込み順を示すトラックナンバに順次対応させて上記記録媒体に書き込ませる書込制御手段と
からなるデータ記録装置。 - 上記書込み制御手段は、上記書込手段による上記複数の一連の楽曲データの書込みが完了した後、上記入力手段による入力順に基づいて、上記記憶手段に記憶されている上記複数の曲名を上記複数の一連の楽曲データの上記記録媒体への書込み順を示すトラックナンバに順次対応させて上記記録媒体に書込み、書込みが完了した全ての一連の楽曲データを示すトラックナンバへの曲名の対応が終了した際上記記憶手段に記憶された曲名のうち上記一連の楽曲データを示すトラックナンバとの対応付けが未実行の曲名については上記記録媒体への書込みを終了させることを特徴とする請求項1記載のデータ記録装置。
Priority Applications (1)
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JP11930593A JP3830539B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 記録装置 |
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JP11930593A JP3830539B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 記録装置 |
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JPH06309853A JPH06309853A (ja) | 1994-11-04 |
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Family Applications (1)
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JP11930593A Expired - Fee Related JP3830539B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 記録装置 |
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JP (1) | JP3830539B2 (ja) |
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1993
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Also Published As
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JPH06309853A (ja) | 1994-11-04 |
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