JPH10332091A - 気体貯蔵ならびに計量分配装置 - Google Patents

気体貯蔵ならびに計量分配装置

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JPH10332091A
JPH10332091A JP9350093A JP35009397A JPH10332091A JP H10332091 A JPH10332091 A JP H10332091A JP 9350093 A JP9350093 A JP 9350093A JP 35009397 A JP35009397 A JP 35009397A JP H10332091 A JPH10332091 A JP H10332091A
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container
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gas flow
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行技術による物質移動の制限問題を事前に
除去する形態の改良貯蔵ならびに計量分配流体供給装置
を提供する。 【解決手段】 容器で、貯蔵され、そして前記容器から
選択的に計量分配されるべき気体に対する親和力を備え
る吸着剤材料のベッドを入れる内部容積がその中に形成
された容器からなる気体貯蔵ならびに計量分配装置であ
る。弁ヘッド、マスフロー制御器、減圧器アセンブリー
などを配設して、前記容器からの気体の排出に要する気
体の流れ連通を選択的に確立することができる。気体流
れ抵抗を減ずる構造部材、例えば気体透過性多孔質チュ
ーブ、不活性充填物、あるいは拡散不活性材料を容器の
内部容積に配置して、吸着剤のベッドからの気体の流れ
に対する抵抗を、前記容器からの気体の排出に要する前
記気体の流れ連通の確立中に減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体を、その流体成
分が中で固体吸着剤により吸着的に保持される容器もし
くは貯蔵用容器から選択的に計量分配し、また前記成分
を計量分配操作中に前記吸着剤から脱着的に剥離させる
貯蔵ならびに計量分配システムに総体的に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】広範な種類の工業プロセスならびに用途
において、要求のあり次第、流体を供給できる小型、ポ
ータブルかつ有用なプロセス流体の確実な供給源の必要
がある。このようなプロセスと用途は、半導体製造、イ
オン注入、フラットパネルディスプレーの製造、医療、
水処理、救急救命装置、溶接作業、液体や気体の搬送を
必要とする空間補給用を含む。
【0003】米国特許第4,744,221号はアルシ
ンの貯蔵と続く搬送を、約−30℃乃至約+30℃の温
度で、気孔の大きさが約5乃至約15オングストローム
の範囲のゼオライトと接触させ、その後ゼオライトを最
高約175℃の高温に十分な時間をかけて加熱し、アル
シンをゼオライト材料から剥離させることでアルシンを
計量分配する方法を開示している。
【0004】前記米国特許に開示された方法は、それが
ゼオライト材料の加熱手段でゼオライトを、所望の量の
ゼオライトから先に吸着したアルシンを脱着するだけの
十分な温度に加熱する構造と配置にする必要のある手段
の設置を要する点で不都合である。
【0005】加熱ジャケットもしくは他の手段を、アル
シン含有ゼオライトを入れる容器の外側に用いること
は、前記容器が典型的例として相当な熱容量を有し、従
って著しい遅延時間を計量分配作業に導入する点に問題
がある。さらにアルシンの加熱はその分解の原因とな
り、その結果水素ガスの生成をもたらし、プロセスシス
テムに爆発の危険を導く。またこのようなアルシンの熱
媒介による分解がプロセスシステムにおける気体圧力に
かなりの増大を引き起こし、システムの耐用年数と作業
効率の見地から極めて不利となる。
【0006】内部に配置された加熱コイルもしくは他の
加熱素子をゼオライトのベッドそれ自体に設置すること
はゼオライトのベッドを均一に加熱してアルシンガスを
所望の均一度に前記手段を用いて放出させることが困難
であるから問題である。
【0007】ゼオライトのベッドを通過する加熱キャリ
ヤーガスをその収納容器内で用いると、前述の欠点を克
服できるが、アルシンの前記加熱キャリヤーガス脱着の
達成に必要な温度が好ましくない高温もしくはアルシン
ガスの最終用途に別の形で不適当になることがあって、
冷却もしくは他の処理で最終用途用の計量分配ずみ気体
を条件に整える必要がある。
【0008】米国特許第5,518,528号は、気
体、例えば水素化物ガス、ハロゲン化物ガス、有機金属
族V化合物などの貯蔵ならびに計量分配用の気体貯蔵な
らびに計量分配装置で、前記米国特許第4,744,2
21号に開示された気体供給法の様々な欠点を克服する
装置を説明している。
【0009】米国特許第5,518,528号の気体貯
蔵ならびに計量分配装置は、気体の貯蔵ならびに計量分
配用で、固相物理的吸着剤を入れる貯蔵ならびに計量分
配用容器を備え、気体を前記容器に対し選択的に流出・
流入させる配置にした吸着・脱着装置からなる。吸着物
気体を吸着剤に物理的に吸着させる計量分配アセンブリ
ーが貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連
結され、その容器の外側に容器の内圧以下の圧力を供給
して、吸着物の前記固相物理的吸着剤からの脱着と、脱
着ずみ気体の計量分配アセンブリーを通る流れを起こさ
せる。加熱手段を用いて脱着プロセスを増進させるが、
しかし上述のように、加熱が吸着/脱着システムにとっ
て様々な不利益を必然的に伴うので、従って、米国特許
第5,518,528号のシステムを、吸着物気体を吸
着剤から差圧媒介により剥離させて少くとも部分的に実
施する脱着と併行することが好ましい。
【0010】米国特許第5,518,528号の貯蔵な
らびに計量分配用容器は技術上、高圧ガスボンベを使用
する先行技術に対しては技術上かなりの利点を具体化し
ている。従来の高圧ガスボンベは損傷をうけているか、
あるいは機能不全の減圧器アセンブリーからの漏れと、
ボンベ内の内部気体圧が許容限度を超えた場合、破壊
と、ボンベからの気体の好ましくない大量の放出にもな
りやすい。このような過圧は、例えば気体の内部分解か
ら誘導され、ボンベ内の気体圧力の急速な増加に繋がり
得る。
【0011】米国特許第5,518,528号の気体貯
蔵ならびに計量分配用容器はこのようにして貯蔵ずみ吸
着物気体の圧力をキャリヤー吸着剤、例えばゼオライト
もしくは活性化炭素材料上に前記吸着物気体を逆に吸着
させることで低下させる。
【0012】米国特許第5,518,528号の貯蔵な
らびに計量分配用容器は垂直方向に細長い、例えば高さ
の直径(各々を同一の寸法単位で測定)に対するアスペ
クト比が、例えば3対6の範囲の特性をもつボンベもし
くは気体容器からなる。このような貯蔵ならびに計量分
配用容器と関連する計量分配流れの回路構成は幅広く変
化することができるが、多孔質焼結金属のフリットを流
れ導管の容器との接合点に具備することが普通である。
このフリットは物理的濾過遮断ベッドを、吸着剤のベッ
ドからの粒状固形物の出口に対し、気体の容器からの脱
着/計量分配中に挿入する。
【0013】気体は貯蔵ならびに計量分配用容器からそ
の一端だけにある前記フリットを通して排出されるの
で、計量分配ずみ気体の搬送速度は逃散気体分子を物質
移動制限する場合、妨害されることがある。容器の底に
貯蔵された気体は容器の上部への通路を吸着的/脱着的
に「仕事」をする必要がある。このような通路に沿っ
て、気体を吸着剤のベッド(容器の下端と、外部気体流
れの回路構成と連結される容器の上端の間)の付近に存
在する数多い気体吸着部位の付近での排出を遅らせる
か、あるいは妨げることができる。
【0014】従って、高排出速度で、しかもいくつかの
事例での標準的作業中でも、気体の貯蔵ならびに計量分
配用容器の搬送容量が物質移動制限されることもあり、
最適どころではなくなる。
【0015】
【発明が解決しようとうする課題】従って、本発明の目
的は前記米国特許第5,518,528号の上述の物質
移動の制限問題を事前に除去する該米国特許に開示され
た形態の改良貯蔵ならびに計量分配流体供給装置を提供
することである。
【0016】本発明の他の目的ならびに利点は後述の開
示からさらに十分明白になるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は吸着性流体の貯
蔵ならびに計量分配用で、前記吸着性流体に対し吸着親
和力を有する固相物理的吸着剤を入れる構成と配置にし
た貯蔵ならびに計量分配用容器からなり、また前記吸着
性流体を前記容器に対し選択的に流入ならびに流出させ
る装置に関するものである。前記流体に対し吸着親和力
を有する固相物理的吸着剤を前記貯蔵ならびに計量分配
用容器内に内部気体圧力で配置する。前記吸着性流体を
前記吸着剤上に物理的に吸着させる。計量分配アセンブ
リーは前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通
して連結され、また前記流体を炭素吸着剤から熱および
/または差圧媒介吸着してから吸着ずみ流体の選択的必
要に応じて計量分配するような構成と配置にしたもので
あり、そのアセンブリーを次のように構成ならびに配置
する。 (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外側に内圧以
下の圧力を供給して、流体を炭素吸着剤材料から脱着
し、その脱着ずみ流体を前記容器から計量分配アセンブ
リーを通して流出させること、および/または(II) 熱
脱着ずみ流体をそれに通して流すことと、(III)前記ア
ンブリーが前記炭素吸着剤材料を加熱する手段からな
り、前記流体をそれから脱着して、脱着ずみ流体が前記
容器から計量分配アセンブリーに流入させることであ
る。
【0018】本発明の一実施態様では、流体貯蔵ならび
に搬送用容器の流体排出特性を前記貯蔵/計量分配用容
器内の「流路化」吸着剤のベッドに貯蔵ずみ流体を容器
から関連する外部計量分配流れ回路構成に流出させる強
化流路を設けて改良する。
【0019】このような実施態様の一実施例では、流体
透過性流れ導管が前記貯蔵ならびに計量分配用容器の内
部容積内に配設される。前記流れ導管は流体透過性、例
えば多孔質もしくは有孔性壁面を備え気体貯蔵ならびに
計量分配用容器の下部からその容器の出口の上部に延長
する(用語「出口」はここでは容器を前記計量分配アセ
ンブリーに接合する入口もしくは開口部をいう)。
【0020】前記計量分配アセンブリーを前記貯蔵/計
量分配用容器に接合して、導管、流路、減圧弁、カップ
リング、弁および/または容器に接合される他の構造部
材からなり、計量分配ずみ流体をそこから前記容器のル
ーカス外部へ搬送する。
【0021】前記貯蔵ならびに計量分配用容器の内部容
積内に配設された流れ導管はこのようにして、容器内に
入っている気体が計量分配に必要な沿って流れる非吸着
性流路を、このような非吸着性(吸着剤を含まない)流
路に沿って吸着剤に接触することなく提供できる。
【0022】その結果、内部に配置された流れ導管は脱
着ずみ流体と、それに隣接して僅かな量の間隙流体も導
管の流体透過性壁体を通して流出して、その流体が容器
の出口まで妨害もなく流れるようになる。この流れ導管
の流体透過性壁体を多孔性材料、例えば金属、セラミッ
ク、複合材料などで形成できるし、あるいは穿孔、開口
部、巣などを中に備える連続的な中実壁体にすることも
できる。
【0023】流体透過性導管は、流体透過性特性を備
え、細長い容器の断面一杯に拡がる容器の内部容積内に
配置され、供給管路としてまた容器からの脱着物ならび
に間隙流体の流路化された吸着剤を含まない流れを起こ
すことに役立つ。
【0024】前記流体透過性導管は脱着流体の流れを容
器の出口に流す低圧力低下流路を提供する。
【0025】好ましい実施例では、有効壁つき導管は容
器の内部容積内の中央に配置され、容器の内部容積の下
端から上方方向に容器の上端まで延長する。このような
配置により、吸着物流体の拡散対流性の大量流れが気体
貯蔵ならびに計量分配用容器の中心に向って半径方向に
移動し、その後気体は流体透過性導管を上昇して容器出
口に至る。
【0026】本発明のこのような実施態様の他の実施例
では、容器の内部容積内にある吸着物気体の強化流れ流
路が適量の不活性材料(例えば化学的不活性ガラスビー
ズ)を吸着剤材料と混合して設けられる。
【0027】本明細書で用いられる用語「不活性」は、
前記容器中に吸着的に貯蔵され、かく容器から吸着的に
計量分配される流体の非吸着性であり、かつ前記流体と
は無反応性であることを意味する。不活性材料は互いに
連通するボイド容積からなり、様々な非吸着性流体流れ
流路をそれを通して形成する間隙空間をつくる充填特性
を備える。
【0028】不活性充填材料を離散した付着のベッドに
局在化させるか、あるいは吸着剤材料によって散在させ
ることができる。不活性材料はさらに容器の内部容積の
上部、吸着剤材料のベッドの真上に離して配設して、流
体の吸着剤材料からの遊離を、脱着ずみ流体用に充填容
積もしくは溜めを設けることで強化できる。
【0029】ボンベの上部に充填材料を用いることも、
吸着剤の量のレベリングに使用効果があり、ボンベ容積
の変動や、あるいは吸着剤充填容量の変動に関係なく、
容器が常に一定量の吸着物流体を充填することになる。
【0030】差圧だけに限っての操作が一般に好ましい
が、続いて計量分配することになる流体の吸着ならびに
脱着に関して、本発明の装置はいくつかの事例では、貯
蔵ならびに計量分配用容器に関連して固相物理的吸着剤
の選択加熱用に機能的に配置されたヒーターが有利に用
いられて、吸着物流体の固相物理的吸着剤からの熱強化
脱着を実施できる。
【0031】問題の流体にとって吸着親和力をもつ適当
であればどのような吸着剤材料も用いることができる
が、好ましい固相物理的吸着剤は、結晶性アルミノ珪酸
塩組成物と、他のいわゆる分子篩、シリカ、アルミナ、
マクロ網状重合体、多孔質珪藻土、炭素などを含むが、
結晶性アルミノ珪酸塩組成物(ゼオライト)と、炭素吸
着剤材料が最も好ましい。好ましい炭素材料は高度の均
質球状粒子形状の、いわゆるビーズ活性化炭素を含む。
【0032】さらに詳述すれば、一実施態様での本発明
は気体貯蔵ならびに計量分配装置に関するもので、 ・その中に貯蔵され、その容器から選択計量分配される
べき気体に対する親和力を有する吸着剤材料のベッドを
入れる内部容積を形成される容器と、 ・前記気体の前記容器からの排出のための気体流れ連通
を選択的に確立する手段と、 ・容器の内部容積内に配置して前記容器からの気体の排
出のための気体流れ連通の確立中に吸着剤材料のベッド
からの気体の流れに対する抵抗を減ずる手段と、からな
る。
【0033】前記気体の容器からの排出のための気体流
れ連通を選択的に確立する手段は、開放と閉鎖の両流れ
位置の間を選択的に作動できる弁、または気体の容器か
らの流れの速度を制御するマスフロー制御器もしくは他
の適当な流量制御器と原料容器からの気体計量分配の技
術上一般に用いられる流量制御装置から適切になること
ができる。
【0034】容器の内部容積内に配置され、容器からの
気体の排出のための気体流れ連通の確立中に、気体の吸
着剤材料のベッドからの流れに対する抵抗を減ずる手段
は、容器の内部容積内にあって、気体流れに対し透過性
のある不活性充填材料、または吸着剤材料のベッドに拡
散された不活性材料、例えばガラスビーズもしくは他の
適当な分離および/または不連続材料、あるいは気体の
容器からの排出で吸着剤のベッドからの気体を流すに要
する吸着剤のベッド中に配置された透過性拡散チュー
ブ、もしくは適当であればどのような手段であってもよ
く、それにより吸着剤のベッドを通る気体の流れに対す
る抵抗をこのような手段を欠く対応装置に関して減ずる
手段から適切になることができる。
【0035】とりわけ好ましい実施態様では、本発明は
気体貯蔵ならびに計量分配装置に関するものであって、 ・その中に貯蔵されかつその容器から選択計量分配され
るべき気体に対する親和力を有する吸着剤材料のベッド
を入れる内部容積を形成する垂直方向に直立する円筒状
容器と、 ・前記気体の容器からの充填空積排出のための気体流れ
連通を選択的に確立し、前記容器の上端にある気体排出
口と、該気体排出口に連結された気体流量制御器を備え
る手段と、 ・前記気体排出口と連結され、かつ容器の内部容積内に
下方方向に延長して、気体の容器からの排出のための気
体流れ連通の確立中に吸着剤材料のベッドからの気体の
流れに対する抵抗を減ずる気体流れに対し透過性のある
多孔質チューブと、 からなる。
【0036】本発明の他の実施態様と特徴を下記する開
示から十分に明らかになるであろう。
【0037】
【発明の実施の形態】米国特許第5,518,528号
の開示と、1996年5月20日に出願された米国特許
願第08/650,634号の開示をこの明細書でその
全体を参考として取入れる。
【0038】次の開示では、本発明を吸着物流体として
の気体に関して記述することになるが、しかしながら、
本発明は液体類、気体類、蒸気類ならびに多相流体類に
広範に利用でき、また流体混合物と、同様に単一成分流
体類の貯蔵ならびに計量分配も企図している。
【0039】ここで図面を参照すると、図1は貯蔵なら
びに計量分配用容器12からなる貯蔵ならびに計量分配
装置10の略図である。この貯蔵ならびに計量分配用容
器は、例えば細長い特性をもつ通常型気体ボンベ容器か
らなる。このような容器の内部容積内に適当な吸着剤1
6のベッド14を配置する。
【0040】前記吸着剤16は貯蔵され、その後前記容
器12から計量分配されるべき流体に対し吸着親和力を
備え、かつ吸着物を適切に脱着できる適当であればどの
ような種類の吸着上有効な材料からもなることができ
る。実施例は結晶性アルミノ珪酸塩組成物例えば、ボイ
ドの大きさが約4乃至13オングスクトロームの範囲の
微孔アルミノ珪酸塩組成物と、炭素吸着剤材料、例えば
高度に均一性を有する球状粒子形状、例えばBAC−M
P、BAC−LPおよびBAC−G−70Rビーズ炭素
材料(米国.ニューヨーク州.ニューヨークのクレハ.
コーポレーション.オブ.アメリカ社製)、珪素、アル
ミナ、マクロ網状重合体、多孔質珪藻土などを含む。
【0041】前記吸着剤材料は、流体貯蔵ならびに計量
分配装置の性能に有害に影響することもある微量成分の
全くないことを確める適切な加工と処理を施せる。例え
ば、前記吸着剤を、例えば弗化水素酸で洗浄処理にかけ
て、それを、例えば金属および酸化物の遷移金属種のよ
うな十分に微量成分のないようにする。
【0042】図示のように気体ボンベ容器12はその上
端で従来の装置の圧力監視ならびに流量制御素子からな
る気体制御器アセンブリーに接続される。容器の内部容
積11内に多孔質金属チューブ20が配置される。この
多孔質チューブは前記貯蔵ならびに計量分配用容器の内
部容積内にこの容器の内部容積の下部領域から前記気体
制御器アセンブリー18とのその接合部に垂直方向で上
方方向に延長して中心方向に配置される。このチューブ
20は一連の開口部22をその中にその全長に亘って備
える。前記チューブの吸着剤材料16の吸着剤のベッド
14に配置された部分が吸着剤の粒子に関し適当に大き
さをとった開口部をその中に備えて、該開口部を吸着剤
のベッド粒子で栓をしたり、あるいは閉塞したりしない
ようにする。
【0043】図1の実施例における多孔質金属チューブ
を適当であればどのような大きさにも、また所定の最終
用途に用いられる特定の気体貯蔵ならびに計量分配装置
に適した寸法にすることができる。
【0044】図1の実施例で示された多孔質金属チュー
ブの替わりとして、チューブが多孔質焼結金属部材や、
細長いフリット部材もしくは、計量分配されている流体
に、吸着剤素材を通って延長し、また吸着剤がその中に
全くない上方方向に延長する流路を提供するならば他の
流体透過性構造のものであってもよい。このような吸着
剤のない流路にあっては気体は、吸着剤からの妨害もな
く流れることができ、それにより流体がこのような流路
に入る半径方向の流れを流体は、容器から外部の計量分
配位置への気体の流体力学的流れに影響する容器の外部
の比較的低い圧力を含む加えられた差圧の下で、容器の
内部容積内の吸着剤からの気体の現場脱着を用いて、流
体を流体/吸着剤収納容器の出口に対し上方方向に移動
させる。
【0045】図1に示された気体容器12は垂直方向に
細長い特性のもので、例えば高さの直径に対するアスペ
クト比(各々を同一の寸法単位で測定する)の約3乃至
約6であっても差支えない。しかしながら容器が本発明
の幅広い実施の中で、広範に変動する形態(大きさ、形
状および寸法)のものであってもよい。
【0046】図6は本発明の他の実施例による貯蔵なら
びに計量分配用容器112の内部容積111内の上部領
域にある不活性充填材料130からなる貯蔵ならびに計
量分配装置110の概略斜視図である。
【0047】不活性充填材料、例えば多孔質気泡材料、
焼結ガラスマトリックスもしくは他の不活性充填材料
は、脱着物気体の、その気体にとっての吸着親和力を有
する吸着剤116を含むベッド114から容器の入口1
06までの流れに対する吸着剤のない充填空積を設ける
ことに役立つ。
【0048】容器の入口106が周知の方法で減圧器ア
センブリー118と連結されると、そこで手動的もしく
は自動的に調整して、容器から減圧器アセンブリーによ
り下流の計量分配位置に至る差圧媒介の気体の流れを起
こすことができる。
【0049】容器112の上部にある充填材料130の
使用も吸着剤116の量のレベリングに使用価値があ
り、そのため容器容積もしくは吸着剤充填量の変化に関
係なく、貯蔵ならびに計量分配用容器は一定量の吸着物
気体を常に充填することになる。
【0050】容器内の吸着剤材料115も強化して、図
3に示されたように、計量分配条件下にあって吸着剤材
料116からの脱着物気体の改良流出量を供給できる。
【0051】図3は図2の貯蔵ならびに計量分配用容器
112にある吸着剤116からなる。図示のように、ベ
ッド114は、ガラスビーズ150の形になった不活性
気体と吸着剤粒子148との散在混合物からなる。
【0052】この実施例における不活性充填材料は、こ
のように吸着剤材料のベッド全体に拡がって適当な細か
く分離した形状で均一に散在する。吸着剤材料も同様に
微粒もしくは他の分離粒状の形、例えばペレットもしく
はビーズ特性のものにできる。
【0053】ガラスビーズ充填材料は適切な大きさと形
状にして吸着剤のベッドに有意の間隙接続するボイド容
積を導入される。このような間隙接続されたボイド容積
は、従って吸着剤のベッドからの吸着物流体の強化流出
量に必要な吸着剤のベッド114を通る流路を供給す
る。
【0054】このようにして、不活性充填材料の存在に
より脱着ならびに計量分配条件の下で、吸着物流体の上
昇流がこのような不活性充填材料強化を欠く対応するベ
ッドに関して強化される。
【0055】充填材料の不在の時、吸着剤はその粒子だ
けで囲まれた間隙容積をもち、従ってその最初の脱着の
後、流体の分子と著しい吸着的相互作用を示すような方
法で充填されることになるはずである。吸着剤の反復相
互作用は従って有意のマスフロー抵抗を形成し、流体の
貯蔵中、気体を残量の形で保持するには好ましいが、計
量分配の状態にある時は、流体の貯蔵ならびに計量分配
用容器からの好ましい流出物を遅らせることに役立つ。
【0056】従って、本発明の気体貯蔵ならびに計量分
配用容器の内部容積の「流路化」が計量分配条件下にあ
って、本発明の流出量強化に欠ける先行技術による貯蔵
ならびに計量分配用容器でできる以上に急速かつ大量の
計量分配ずみ流体の流出を可能にする。本発明の流出強
化は本明細書で具体的に示されているように、様々な特
定用途のため種々の形にして具体化できる。
【0057】図4は本発明のさらに他の実施例による中
央流れ強化多孔質主チューブと連通する多孔質分岐チュ
ーブの「スパイダー」装置からなる貯蔵ならびに計量分
配用容器200の概略斜視図である。
【0058】図4で示す貯蔵ならびに計量分配用容器2
00は内部容積204が中に形成される円筒状の容器壁
体202からなる。この内部容積204内に容器に貯蔵
され、また容器から選択的に計量分配されるべき流体に
とって吸着親和力をもつ吸着剤のベッド206を配置す
る。
【0059】前記吸着剤のベッドに、中心ボア210を
中に備えて、脱着物流体を上方方向に排出口と容器の計
量分配アセンブリー(図4には図示せず)へ流す主たる
細長い垂直方向に延長する主流れチューブ212からな
る。この主流れチューブは多孔質焼結金属構造で、その
周囲壁面がその構造を通して計量分配されるべく流体の
中心ボア210に透過できるもので差支えない。
【0060】図示のように、前記主流れチューブ212
に、各々がそれから外側方向に拡がる一連の分岐供給チ
ューブ214を配設する。この分岐供給チューブ214
は多孔質金属製もしくは他の流体透過性材料製にして、
脱着ずみ流体がその中を流れるようにする。前記分岐供
給チューブ214の各々は、ボアが前記主流れチューブ
212の中心ボア210と連通する中空構造にしてあ
る。各分岐供給チューブは、半径方向に延長するのが特
徴で、ボンベ容器の全横断面に拡がる脱着物を拾い上げ
させる。
【0061】この半径方向に拡がった供給チューブ21
4の真下に離れて交互に配置され、図のように「しだれ
枝」もしくは外側方向でかつ下方方向にアーチ形形状の
分岐供給チューブの配列である。各分岐供給チューブ2
16も中空構造になっていて、その中空ボア(図示せ
ず)も前記主流れチューブ212の中心ボア210と流
体流れ連通して取囲む流体透過壁体を備える。
【0062】前記分岐供給チューブが適当であればどの
ような大きさ、形状、そして軸方向もしくは半径方向に
分布していてもよく、また他の流体透過性流路導管装置
を利用し、また様々の形で多岐管集配して脱着物流体
の、吸着剤のベッドの容積から貯蔵ならびに計量分配装
置の計量分配構成部材と接続する容器入口への流れを搬
送できる。
【0063】
【実施例】本発明の特徴と利点は次の実施例からさらに
十分に明白になると思う。
【0064】実施例1:本発明により構成された気体貯
蔵ならびに計量分配用ボンベを備える試験装置を以下に
述べるように組立てて、その効力に対する試験を行っ
た:
【0065】試験装置:試験装置は図5で示されるよう
に組立てられた。吸着物気体は原料供給管路304によ
りマニホールドと流れ連通に接合された選択的に開口/
閉鎖できる弁302を備えた原料容器300から供給さ
れるSFであった。このマニホールドには、ヘリウム
(供給源は図示せず)を原料管路324により供給し
た。マニホールドには前記吸着物気体の圧力制御器PR
が入っていた。気体貯蔵ならびに計量分配用ボンベ30
6はマニホールド管路314に連結した排出弁312を
備えた。気体貯蔵ならびに計量分配用ボンベ310はマ
ニホールド管路316に連結した排出弁312を備え
た。マニホールド内の気体流量をマスフロー制御器31
8(MFC−1)と320(MFC−2)により制御し
た。前記マニホールドは一連の自動弁(AV−1、AV
−2など)を備え、また手動流量弁(MV−2)を図示
のように配置した。マニホールドからの排出気体を排出
管路322に入れ、排出気体清浄装置326とプロセス
スクラバー328に流して試験装置での排出気体清浄と
処理を行う。
【0066】気体ボンベ:2つのレクチャーボトルサイ
ズの気体貯蔵ならびに搬送用ボンベ306と310が試
験用に準備された。各ボンベは図5に略図で示すように
試験装置マニホールドアセンブリーに垂直方向に取付け
られると、全長は11.5インチ(弁を含まず約29.
2cm)、外径が2インチ(約5.08cm)、内部容
積が0.44リットルとなった。
【0067】ボンベ306は長さ10.5インチ(約2
6.7cm)×0.375インチ(約0.95cm)
(内径が0.25インチ(約5.08cm))の多孔質
フリットチューブを備え、それをボンベ弁の内端に取付
けた。ボンベ2はそれに比べて短い2インチ(約5.0
8cm)×外径0.375インチ(約0.95cm)
(内径0.125インチ(約0.32cm))の多孔質
フリットチューブを備えた。
【0068】両ボンベとも炭素系吸着剤(クレハ.ケミ
カル.インダストリー社から市販されているクレハビー
ズ活性炭素「G−BAC」)を充填した。ボンベのヘリ
ウム漏れ検査の後、ボンベを180℃の温度で12時間
の間、1×10−4mmHgの減圧にかけてガス抜きし
た。ボンベ306内の吸着剤の重量がガス抜きの後、2
14gであり、ボンベ310の吸着剤の重量が222g
であることがわかった。
【0069】吸着:両ボンベは図5に示されているよう
に試験マニホールドに接続された。マニホールドのヘリ
ウム漏れ検査の後、6×10−5mmHgに排気した。
SFをマスフロー制御器により両ボンベ内に導入し
た。流量は100乃至200sccmの範囲内であっ
た。ボンベ圧力を精度が0.1mmHgの2つの圧力変
換器で測定した。
【0070】ボンベ圧力が室温で所望のレベルに達した
時、SF流れを止めた。ボンベ圧力を安定させた後、
ボンベに導入されるSFの量を気体流量と吸着時間と
を用いて測定し、その後吸着剤上のSFの吸着量が最
終ボンベ圧力で測定された。下記する表1は3つの異な
る圧力での吸着量を要約する。
【0071】高流動性脱着:ボンベにSFを所望の圧
力になるまで充填した後、ボンベを開口して真空ポンプ
を30秒間、6×10−5mmHgのベース圧力にして
入れた。ボンベの圧力が吸入排出してから安定した時、
吸入排出前後の差圧を記録した。差圧に対する脱着され
たSFの量がその後、吸着試験で生成された吸着デー
タで推断の基礎とし、それぞれのボンベの脱着速度の測
定に用いられた。脱着の結果を下記する表2に要約し
た。両ボンベの脱着試験を同一条件の下で行った。両ボ
ンベをマニホールドの同一位置に接続して、装置からの
脱着速度に対する潜在的干渉を排除した。
【0072】真空ポンプの入口における圧力レベルも脱
着試験中記録し、下表3に要約する。
【0073】低流動性脱着:低流動性脱着試験では、ボ
ンベ内のSFガスが低流動性マスフロー制御器(10
sccm)を通して真空ポンプに脱着された。ボンベ圧
力と気体流量の両方がボンベに対し測定され、図6にグ
ラフで表示した。図6はボンベ圧力(mmHgで表示)
と、脱着流量(標準cmで表示)を、内部容積内に配
置された長いフリット多孔質チューブを備える気体貯蔵
ならびに計量分配用ボンベ(曲線A)と、内部容積内に
配置された短いフリット多孔質チューブを備える気体貯
蔵ならびに計量分配用ボンベ(曲線B)の分で示す脱着
時間の関数として示すグラフである。
【0074】結 果:高流動性脱着試験では、長いフ
リットボンベは、ボンベから脱着された気体の量に基く
ものとして、前記短い方のフリットボンベよりも60%
に当たる高い脱着速度を示した。さらに長い方のフリッ
トのボンベで気体の脱着中、真空ポンプ入口での高圧は
さらに、長い方のフリットのボンベがより多量のSF
を脱着したことを示唆した。すべての他の構成材料が同
一であるので、差異はフリットの長さが原因となってい
た。これらのデータは長い方のフリットの気体貯蔵なら
びに計量分配用ボンベが吸着剤媒体の気孔空間における
気体移動速度を短い方のフリット(多孔質チューブ)を
備えるボンベに関して増大させるという結論を裏書きす
る。
【0075】低流動性脱着試験では、前記2つのボンベ
の間の流量差が最小であることがわかった。低流動範囲
にある気体流量は吸着剤孔から気相になる気体脱着速度
による方が、吸着剤粒子の気孔空間における気体移動に
よるよりも一層限定される。
【0076】
【表1】 ─────────────────────────────── ボンベの圧力 吸着量(g/100g) (温度21〜22℃におけるmmHgで示す) ─────────────────────────────── 0 0 9.3 5.8 30.4 11.9 122 24.4 ───────────────────────────────
【0077】
【表2】 ─────────────────────────────────── 長フリット 短フリット ───────────────────────── 開始 最終 脱着 脱着 最終 脱着 脱着 脱着速度差* 圧力 圧力 容積 速度 圧力 容量 速度 (mmHg) (l) (l/分) (mmHg) (ml) (ml/分) % ─────────────────────────────────── 111(22℃に 84 1.61 3.21 92 1 2 61 おける) 81(21℃に 64 1.5 3 69 0.995 1.99 51 おける) 71(20℃に 58 1.39 2.78 62 0.89 1.78 56 おける) 平均 56 ─────────────────────────────────── *(長フリット流量−短フリット流量)×100/短フリット流量
【0078】
【表3】 ──────────────────────────── 脱着中の真空度(mmHg) ──────────────────────────── 開始圧力 長フリット 短フリット ──────────────────────────── 111(22℃における) 3.0 2.9 80(21℃における) 2.9 2.6 71(20℃における) 2.8 2.7 ────────────────────────────
【0079】このようにして、本発明を特定の特性、実
施態様ならびに実施例を参照して本明細書で示し、説明
してきたが、本発明は本明細書中の開示と一致する広範
な種類の他の実施例、特性ならびに実施し易いことと、
また従って本発明が前述の開示の精神と範囲内で広く解
決でき、また説明できることがわかるであろう。
【0080】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によると、先行技
術による物質移動の制限の問題を事前に除去する形態を
改良した流体の貯蔵ならびに計量分配供給装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による多孔質チューブを貯蔵
ならびに計量分配用容器の中心に配置し、また前記容器
の上端にある出口に固定された流量制御計量分配アセン
ブリーに接続することを特徴とする貯蔵ならびに計量分
配用容器とその関連流れ回路構成の概略斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例による貯蔵ならびに計量分
配用容器の内部容積に入れる不活性充填材料からなる貯
蔵ならびに計量分配装置の概略斜視図である。
【図3】図2の貯蔵ならびに計量分配用容器内の吸着剤
のベッドの一部分で、不活性材料と吸着剤との間隙混合
物を示す断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例による中心流量強化多
孔質主チューブと連通する多孔質分岐チューブの「スパ
イダー」装置からなる貯蔵ならびに計量分配用容器の概
略斜視図である。
【図5】本発明により構成された気体貯蔵ならびに計量
分配装置の評価の試験装備の概略図である。
【図6】ボンベ圧力(mmHgで表示)と脱着流量(標
準cmで表示)を、内部容積内に配置された長いフリ
ット多孔質チューブを備える気体貯蔵ならびに計量分配
用ボンベ(曲線A)と、内部容積内に配置された短いフ
リットの多孔質チューブを備える気体貯蔵ならびに計量
分配用ボンベ(曲線B)の分で示す脱着時間の関数とし
て示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 貯蔵ならびに計量分配装置 11 内部容積 12 貯蔵ならびに計量分配用容器 14 吸着剤のベッド 16 適当な吸着剤 18 気体制御アセンブリー 20 多孔質金属チューブ 22 開口部 106 入口 110 貯蔵ならびに計量分配装置 111 内部容積 112 貯蔵ならびに計量分配用容器 114 吸着剤のベッド 115 吸着剤材料 116 吸着剤材料 118 制御器アセンブリー 130 内部充填材料 148 吸着剤粒子 150 ガラスビーズ 200 貯蔵ならびに計量分配用容器 202 容器壁体 204 内部容積 206 吸着剤のベッド 208 流体透過性流出物チューブ 210 中心ボア 212 主流れチューブ 214 分岐供給チューブ 216 交互配列分岐供給チューブの配列 300 原料容器 302 選択開閉弁 304 供給管路 306 気体貯蔵/計量分配(搬送)用ボンベ 308 排出弁 310 気体貯蔵/計量分配(搬送)用ボンベ 312 排出弁 314 マニホールド管路 316 マニホールド管路 318 マスフロー制御器 320 マスフロー制御器 322 排出管路 324 原料供給管路 326 排出気体清浄器装置 328 システムスクラバー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】・その中に貯蔵されかつ選択的に計量分配
    されるべき気体に対する親和力を有する吸着剤材料のベ
    ッドを入れるための内部容積を形成する容器と、 ・前記気体の前記容器からの排出のための気体流れ連通
    を選択的に確立する手段と、 ・前記容器の内部容積内に配置して、前記容器からの気
    体の排出用の前記気体流れ連通の確立中に吸着剤材料層
    からの気体の流れに対する抵抗を減ずる手段と、からな
    ることを特徴とする気体貯蔵ならびに計量分配装置。
  2. 【請求項2】 前記気体の容器からの排出のための気体
    の流れ連通を選択的に確立する手段が開閉流れ位置の間
    で選択的に作動できる弁からなることを特徴とする請求
    項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記気体の容器からの排出に必要な気体
    流れの連通を選択的に確立する手段が、前記気体の容器
    からの流れの速度を制御するマスフロー制御器からなる
    ことを特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記容器の内部容積内に配置され、吸着
    剤材料のベッドからの気体の流れに対する抵抗を、前記
    容器からの気体の排出に要する前記気体の流れ連通の確
    立中に減少させる前記手段は、容器の内部容積内に充填
    され、気体流れに対し透過性を有する不活性充填材料か
    らなることを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記容器の内部容積内に配置され、吸着
    剤材料のベッドからの気体の流れに対する抵抗を、前記
    容器からの気体の排出に要する前記気体の流れ連通の確
    立中に減少させる前記手段は、前記吸着剤材料のベッド
    に分散させられた不活性材料からなることを特徴とする
    請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記不活性気体がガラスビーズからなる
    ことを特徴とする請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記容器の内部容積内に配置され、吸着
    剤材料のベッドからの気体の流れに対する抵抗を、前記
    容器からの気体の排出に要する前記気体の流れ連通の確
    立中に減少させる前記手段は、容器からの気体が排出に
    要する吸着剤のベッドからの気体を流すに必要な吸着剤
    ベッドに配置された透過性拡散チューブからなることを
    特徴とする請求項1記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記容器は前記気体の排出に必要な排出
    口を備えることを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記拡散チューブはその一端で前記排出
    口に接続され、かつ他端で吸着剤材料ベッド内に延長す
    る直線状の多孔質チューブからなることを特徴とする請
    求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記容器は、気体の上端排出用に配置
    された垂直方向に細長い円筒状容器であることを特徴と
    する請求項1記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記容器は、気体の上端排出用に配置
    された垂直方向に細長い円筒状容器であり、また前記多
    孔質チューブは排出口から前記吸着剤材料のベッドの下
    部部分に垂直方向で下方方向に伸びることを特徴とする
    請求項1記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記多孔質チューブは焼結多孔質金属
    構造のものであることを特徴とする請求項11記載の装
    置。
  13. 【請求項13】 前記多孔質チューブは前記容器と全長
    に亘ってほぼ同一の広がりを有することを特徴とする請
    求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記吸着剤のベッドにある活性炭素吸
    着剤材料をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の
    装置。
  15. 【請求項15】 ・中に貯蔵され、かつ選択的に計量分
    配されるべき気体に対し親和力を有する吸着剤材料のベ
    ッドを入れる内部容積を形成する垂直方向に直立する円
    筒状容器と、 ・前記容器からの気体の上部排出に要する気体の流れ連
    通を選択的に確立し、前記容器の上部に気体排出口と、
    前記気体排出口に連通された気体流量制御器を備える手
    段と、 ・前記気体排出口に連結され、前記容器の内部容積に下
    方方向に延長して、前記吸着剤材料のベッドからの気体
    の流れに対する抵抗を、前記容器からの気体の排出に要
    する前記気体の流れ連通の確立中に減少させる気体流れ
    に透過性のある多孔質チューブと、からなることを特徴
    とする気体貯蔵ならびに計量分配装置。
JP35009397A 1997-05-20 1997-12-04 気体貯蔵ならびに計量分配装置 Expired - Lifetime JP3205533B2 (ja)

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