JPH10328239A - 車両用乗降補助装置 - Google Patents

車両用乗降補助装置

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JPH10328239A
JPH10328239A JP9142720A JP14272097A JPH10328239A JP H10328239 A JPH10328239 A JP H10328239A JP 9142720 A JP9142720 A JP 9142720A JP 14272097 A JP14272097 A JP 14272097A JP H10328239 A JPH10328239 A JP H10328239A
Authority
JP
Japan
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grip
vehicle
use position
getting
movable
Prior art date
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Application number
JP9142720A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Tamura
孝義 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIRIYUU KOGYO KK
Subaru Corp
Original Assignee
KIRIYUU KOGYO KK
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安全性及び利便性に優れると共に、車両乗降時
における利用者の身体的な負担軽減が得られる車両用乗
降補助装置を提供する。 【解決手段】基端部12aが車室2内フロア5上に回動
自在に軸支され先端が車室5内に収容される不使用位置
と上記乗降用開口部3から車室2外に突出する使用位置
と回動するアーム部12及びアーム部12の先端に設け
られる乗降用補助ステップ15を有する可動ステップ機
構11と、基端部25aが車室2内において車体部材に
回動自在に軸支され先端25bが車室2内に収容される
不使用位置と上記乗降用開口部3から車室外に突出する
使用位置とに回動する乗降用補助グリップ25を有する
可動グリップ機構21と、アーム部12とグリップ15
とを連動可能に連結する連結ロッド31を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用乗降補助装
置に係わり、特に乗降用開口部に配置されるステップ及
びグリップを具備する車両用乗降補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両の乗降用開口部に設けられ
て乗車及び降車を容易にする車両用乗降補助装置として
ステップ及びグリップ等が配設されている。
【0003】ステップは、一般に例えば図5に車両10
0の側部斜視図を示すように、乗降用開口部101の下
方において両端がフロア102の下面に取付けられ先端
部が下方に折曲形成される平面視略コ字状のアーム部1
11を介してその先端に取付けられ、このステップ11
2は車体前後方向に長なる平板状に形成されている。
【0004】一方、グリップ115は、上下方向に長な
る略コ字状であって、その両端部115aを上記乗降用
開口部101の前縁部にボルト等で取付けることによっ
て車室内に設けられている。なお、図中符号103は乗
降用開口部101を開閉するスライドドアである。
【0005】またステップに関する先行技術としては、
例えば実開平6ー27342号公報がある。
【0006】この先行技術には、乗降用開口部にフロア
より低く階段状にステップ部を形成すると共に、この乗
降用開口部の下部に自由端部を上方にした斜状の格納状
態及びステップ部の底壁上に重畳する水平な使用状態と
の間で回動可能なステッププレートを設け、スライドド
アの開作動に連動してステッププレートをステップ部の
底壁上に重畳する水平な使用状態に、またスライドドア
の閉作動に連動してステッププレートを斜状の格納状態
に回動することによって、スライドドアの開放時に幅広
なステッププレートの使用を可能にし、閉鎖時にはステ
ッププレートの自由端部を上方にした斜状の格納状態に
する可動ステップが開示されている。
【0007】更に、他の先行技術として実開平4ー37
046号公報があり、この先行技術は、バスの乗降口に
設けられ、車室フロア下方の格納位置と車幅方向外向き
に略水平に張り出した第1の使用位置及びこの第1の使
用位置から更に車体側の枢支軸線の周りに下向きに回動
した第2の使用位置とに変位可能な可動ステップと、こ
の可動ステップを上記格納位置、第1使用位置及び第2
使用位置の何れかに選択的に可動させるアクチュエータ
と、可動ステップに立設するグリップとを具備し、アク
チュエータによって可動ステップを上記各格納位置、第
1使用位置、第2使用位置に選択的に可動することによ
りグリップも可動ステップと一体的に移動するものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ステップをフロアの下
面にアーム部を介して固設し、グリップを乗降用開口部
の前縁部に取付けた上記従来技術によると、ステップを
フロア下面から突出するように固設することから、車両
全幅寸法や車両の地上高確保等の制約によってステップ
部を車両側方、即ち乗降用開口部の下縁側部から充分に
突出させることが困難であり、かつステップをフロアに
対して充分な低位置に設定し得るものではなく、従って
乗降用ステップとしての機能を充分に発揮できず、特に
降車時の使用を困難にしている。
【0009】特に、ステップが常時車室外に露出される
ことから、雨水や泥はね等によって汚れたり、寒冷地で
の使用にあたってステップに付着した雪や水滴等が凍結
するおそれがある。
【0010】一方、グリップが、乗降用開口部の前縁部
に車室内側に突出するように固定的に取付られることか
ら乗車時の使用は可能である。しかし、利用者の身体が
車室内から外方に出る降車時にあっては、グリップが利
用者の背後に位置し、その使用には困難を来たし、乗降
時の安全性及び利便性を充分には確保し得るものではな
く、特に高齢者や肢体不自由者等の負担軽減を得るには
不充分なものである。
【0011】また上記先行技術、実開平6ー27342
号公報にあっては、スライドドアの開作動に連動してス
テッププレートをステップ部の底壁上に重畳する使用状
態に可動することから、幅広なステッププレートに使用
が可能になる。
【0012】しかし、使用状態においてステッププレー
トをフロアより低く形成したステップ部の底壁上に重畳
することから、車両の要求地上高の制約によってステッ
ププレートをフロアに対して充分な低位置に設定し得る
ものではなく、乗降用ステップとして充分に達成し得る
ものではない。
【0013】上記、先行技術、実開平4ー37046号
公報にあっては、車室フロア下方の格納位置から可動ス
テップを使用位置に張り出した際、グリップも可動ステ
ップと一体的に張り出され、グリップの使用を容易にす
るが、グリップが可動ステップと一体に設けられること
から収納時に大なる収納スペースを要し、路面と固定ス
テップとの間に可動ステップによってスロープを形成す
ることから可動ステップが大となり、バス等の格納スペ
ースの確保が可能な大型車両での使用は可能できるが、
格納スペースが制限される小型車への装着は困難なもの
である。
【0014】従って、かかる点に鑑みてなされる本発明
の目的は、容易に格納可能で安全性及び利便性に優れる
と共に、車両乗降時における利用者の身体的な負担軽減
が得られる車両用乗降補助装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記、目的を達成する請
求項1に記載の発明は、車室内に格納される不使用位置
と車室外に突出する使用位置との間を選択的に移動可能
なる乗降用補助ステップを具備する可動ステップ機構
と、車室内に格納される不使用位置と車室外に突出する
使用位置との間を選択的に移動可能なる乗降用補助グリ
ップを具備する可動グリップ機構と、上記ステップの移
動とグリップの移動とを連動せしめる連結手段とを有す
ることを特徴とする。
【0016】従って、可動ステップ機構のステップを、
車室内に格納する不使用位置と車室外に突出する使用位
置との間を選択的に移動することによって、乗降用補助
グリップも連結手段を介して車室内に格納する不使用位
置と車室外に突出する使用位置とに選択的に連動するこ
とから、車両の全幅寸法や要求地上高に制約されること
なく使用位置におけるステップを充分に突出する位置に
設定することが可能になり、かつグリップを車外に突出
することにより乗降の安全性及び利便性が向上し、不使
用時には車室内に格納されて雨水、泥はね等から保護さ
れ清潔に保たれる。
【0017】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明をより具体化したものであって、可動ステッ
プ機構を、車室内に回動自在に軸支された基端部を中心
として上記不使用位置と上記使用位置との間を選択的に
回動するアーム部と、上記アーム部に取り付けられた上
記ステップとから構成し、上記連結手段は、上記アーム
部と上記グリップを連動可能に連結する連結ロッドから
構成して、構成の簡単化を図り、コンパクトな格納が可
能になる。
【0018】請求項3に記載の発明は、上記アーム部
が、基端部が車室内フロア上に回動自在に軸支され先端
が上記使用位置において車室内から突出しかつ下方に湾
曲する略L字状乃至C字状の一対のアーム基部と、該両
アーム基部の先端間を連結する先端連結部とにより形成
し、ステップを先端連結部に設けられるすることにより
使用位置でのステップを充分に低位置にすることが可能
になり、乗降性を良好にする。
【0019】請求項4に記載の発明は、上記ステップ
を、略水平な使用状態とアーム部上に重畳する不使用状
態との間を選択的に回動するよう構成することにより取
り扱いを容易なる。
【0020】請求項5及び6に記載の発明は、上記グリ
ップを、車室両側に各々配置されるピラー間に架設され
る棒状のグリップ部材の端部或いは、車体部材に基端部
を回動自在に軸止することによって、グリップ部材とグ
リップの連続性を付与して安全性及び利便性の向上が得
られると共にグリップ取付部の剛性が確保される。
【0021】請求項7に記載の発明は、乗降用開口部を
開閉するドアの開作動に連動してステップ及びグリップ
を使用位置へ移動すると共にドアの閉作動に連動してス
テップ及びグリップを車室内に格納する不使用位置へ移
動する駆動装置を有することにより、利用者の負担軽減
が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用乗降補
助装置の一実施の形態を図1乃至図4によって説明す
る。
【0023】図1は、車両1の要部側面斜視図、図2は
図1におけるA−A線断面図であって、符号2は車室を
示し、3は車両1の側部に開口する乗降用開口部、4は
この乗降用開口部3を開閉するスライドドア、5はフロ
アであり、10は乗降補助装置である。
【0024】乗降用補助装置10は、可動ステップ機構
11と、可動グリップ機構21と、これら可動ステップ
機構11と可動グリップ機構21とを連動せしめる連結
手段31とを有している。
【0025】可動ステップ機構11は、図1に示すよう
に基端12aがヒンジ13を介してフロア5の上面に回
動自在に軸支された一対のアーム部基部12bと、両ア
ーム部基部12bの先端を連結する先端連結部12cか
らなる略コ字形状のアーム部12を有し、先端連結部1
2cにヒンジ14によって乗降用補助ステップ15の一
側が回動可能に軸支されている。
【0026】アーム部基部12bは、図1及び図1の矢
視B方向の側面図を図3に示すように、略L字状乃至C
字状に湾曲形成され、図3に実線で示すよう起立する不
使用位置と2点鎖線で示す使用位置との間で回動自在に
上記ヒンジ13を介してフロア5の上面に軸支され、不
使用位置において車室2内に格納されると共に、約18
0゜回動した図1及び図3に2点鎖線で示す使用位置で
は先端、換言すれば先端連結部12cが車室2内から乗
降用開口部3を経て車外に突出してフロア5よりも低位
置となるよう形成されている。
【0027】アーム部12の先端連結部12cにヒンジ
14によって軸支されるステップ15は、先端連結部1
2cに沿って長なる平板な略矩形であって、一端が互い
に揺動自在に連結され他端が各々アーム部基部12b及
びステップ15の側部に各々軸支された一対のリンク部
材16a、16bからなるリンク16によって図1に示
す使用状態において、その上面15aが略水平に維持さ
れ、またヒンジ14を中心に折畳むことのよって図3に
示すようにアーム部12上に重畳する不使用状態に維持
されるよう構成されている。
【0028】なお、ステップ15の上面15aには、例
えばゴム製シート等を張設する等のスリップ防止処理を
施すことが好ましい。
【0029】可動グリップ機構21は、図1及び図2に
示すように車室2の両側に配設される車体部材、例えば
ピラー6間に取付ブラケット22を介して架設される棒
状のグリップ部材23を有し、両ピラー6間をグリップ
部材23によって連結して剛性向上が確保された上記取
付ブラケット22或いはグリップ部材23の端部に、車
体前後方向の軸線を有する支軸24によって長径の環状
に形成された乗降用補助グリップ25の基端部25aが
回動自在に軸支されている。
【0030】なお、グリップ部材23及びグリップ25
は、衝撃緩衝及びスリップ防止機能を有する緩衝材、例
えばゴム製チューブ等によって被覆処理を施すことが好
ましい。
【0031】可動ステップ機構11のアーム部12と、
可動グリップ機構21のグリップ25の基端部25a近
傍との間には、それらの間を動力伝達可能に連結してア
ーム部12とグリップ25を連動せしめる連結手段31
が配設されている。
【0032】連結手段31は、アーム部12のアーム部
基部12bの側部及びグリップ25の基端部25aに設
けられたブラケット25cに各々両端が回動自在に軸支
されてアーム部12とグリップ25との間に架設する連
結ロッド32を有している。
【0033】そして、図3に実線で示すように、可動ス
テップ機構11のアーム部12を起立せしめた不使用位
置では、連結ロッド32を介してグリップ25は、起立
して車室2内に格納される不使用位置に維持される。
【0034】また2点鎖線で示すようにアーム部12を
ヒンジ13を中心に不使用位置から使用位置まで回動す
ることによってグリップ25は、連結ロッド32を介し
て支軸24を中心に2点鎖線で示すように約90゜回動
し、グリップ25は図1及び図2に示すように先端部2
5bが車室2内から乗降用開口部3を経て略水平状態で
車外に突出する使用位置に維持される。
【0035】一方、図3に2点鎖線で示す使用位置のア
ーム部12を、ヒンジ13を中心に不使用位置へ回動す
ることによって連結ロッド32を介してグリップ25が
支軸24を中心に回動して起立し、車室2内に格納され
る不使用位置まで起立するよう構成されている。
【0036】なお、不使用位置では、アーム部基部12
bが湾曲形成されアーム部12上にステップ15が重畳
されてステップ15及びアーム部12の重心がヒンジ1
3より車体幅方向中心側に位置され、ストッパ(図示せ
ず)にアーム部12を当接せしめることによって安定的
に保持されるが、アーム部12を不使用位置に保持する
固定手段(図示せず)を設けることが好ましい。
【0037】次にこのように構成される乗降用補助装置
10の使用方法及び作動について説明する。
【0038】不使用状態においては、図3に実線で示す
ようにフロア5上に可動ステップ機構11のアーム部1
2が起立せしめられ、アーム部12上にステップ15が
重畳するように折り畳まれてコンパクトに車室2内に容
易に格納されると共に、可動グリップ機構21のグリッ
プ25は、起立して車室2内に格納される不使用位置に
連結ロッド32を介して上記アーム部12によって維持
されている。
【0039】使用にあたっては、先ず、利用者或いは介
護者等は、可動ステップ機構11のステップ15乃至ア
ーム部12等を握持し、図3に矢印aで示すように不使
用位置に位置するアーム部12を、先端連結部12cが
車室2内から乗車用開口部3を介して車室外に突出して
フロア5より低位置となる2点鎖線で示す使用位置まで
フロア5に設けられたヒンジ13を中心に回動する。
【0040】アーム部12の不使用位置から使用位置ま
での回動に伴って、アーム部12と連結ロッド32を介
して回動自在に連結された可動グリップ機構21のグリ
ップ25は、実線で示す起立して車室2内に格納された
不使用位置から支軸24を中心に2点鎖線で示す使用位
置まで回動する。
【0041】そして、アーム部12の先端連結部12c
にヒンジ14によって軸支されかつアーム12上に重畳
するステップ15を、図4に矢印bで示すようにリンク
部材16a、16bが直線状に展開してステップ15が
略水平な使用状態に維持されるまでヒンジ14を中心に
回動する。
【0042】このようにステップ15を使用位置に可動
することによって、図1に示すようにステップ15は車
両全幅寸法や地上高確保等の制約を受けることなく、フ
ロア5より充分な低位置でかつ車体幅方向に充分に突出
して配置され、グリップ25は先端部25bが車室2内
から乗降用開口部3を経て略水平状態で車外に突出する
使用位置に維持される。
【0043】従って、ステップ15は乗降用ステップと
しての機能を充分に確保でき、グリップ25の先端部2
5bが車室2内から乗降用開口部3を経て略水平状態で
車外に突出することによって乗車時での使用は勿論、利
用者の身体が車室2内から外方に出る降車時にあっても
グリップ25が常時利用者の側部に位置し、グリップ部
材23がグリップ25と連続的に配置されることと相俟
って、乗降時の安全性及び利便性が充分には確保され、
特に高齢者や肢体不自由者等の大幅な負担軽減が得られ
る。
【0044】使用位置から車室2内に格納する不使用位
置に可動させるには、図4に矢印cで示すように、リン
ク部材16a、16bを折り曲げるように屈曲せしめつ
つステップ15をヒンジ14を中心にアーム部12上に
重畳するまで回動して不使用状態にする。
【0045】次に、互いに重畳する可動ステップ機構1
1のステップ15乃至アーム部12等を握持し、図3に
矢印dで示すように2点鎖線で示す不使用位置に位置す
るアーム部12を、先端連結部12cが乗車用開口部3
より車室2内へヒンジ13を中心に回動させて実線で示
す不使用位置に復帰させる。
【0046】アーム部12の使用位置から不使用位置ま
での回動に伴って、アーム部12と連結ロッド32を介
して回動自在に連結された可動グリップ機構21のグリ
ップ25は、2点鎖線で示す使用位置から実線で示すよ
うに起立して車室2内に格納された不使用位置まで回動
する。
【0047】不使用位置において可動ステップ機構1
1、特にステップ15やアーム部12及び可動グリップ
機構21のグリップ25等が車室内に収納され、走行等
によって雨水、雪、泥はね等によって汚されることがな
く清潔に保持されると共に、寒冷地での使用にあたって
ステップ15の凍結が回避されて使用の安全性が向上
し、かつ利用者の身体的負担の軽減が図れる。
【0048】また、本実施の形態によると、使用位置か
ら不使用位置或いは不使用位置から使用位置にアーム部
12及びグリップ25を可動する際、可動ステップ機構
11のアーム部12が約180゜回動するのに対し、グ
リップ25は約90゜の回動であることから、アーム部
12等を握持しての操作は容易であるが、グリップ25
を持って操作することは困難であり、誤ってグリップ2
5に掴まってグリップ25に不意の操作力が作用しても
グリップ25等が回動することはなく、安全性が確保さ
れる。
【0049】以上説明した、実施の形態では可動ステッ
プ機構11のアーム部12等を人為により回動させるこ
とにより、使用位置及び不使用位置に選択的に移動させ
る場合を例に説明したが、可動ステップ機構11のアー
ム部12を正逆回動せしめる電動モータ或いは油圧シリ
ンダ等の駆動装置を設け、乗降用開口部3を開閉するス
ライドドア4の開閉作動に連動して駆動装置を作動せし
め、スライドドア4の開動作に連動してアーム部12を
不使用位置から使用位置へ回動し、またスライドドア4
の閉動作に連動してアーム部12を不使用位置から使用
位置へ回動せしめるよう構成せしめ、可動ステップ機構
11及び可動グリップ機構21をスライドドア4と連動
させることにより利用者の負担の軽減を図れことも可能
である。
【0050】更に、グリップ25は、グリップ部材23
に回動自在に軸支したが、グリップ部材23を用いるこ
となく、グリップ25をピラーに取り付けることも可能
であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更する
ことも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した本発明の車両用乗降補助装
置によると、可動ステップ機構の乗降用補助ステップ
を、車室内に格納する不使用位置と車室外に突出してフ
ロアより低位置な使用位置とに移動すると共に、可動グ
リップ機構の乗降用補助グリップも連結手段を介して車
室内に格納する不使用位置と車室外に突出する使用位置
とに連動することから、車両の全幅寸法や地上高に制約
されることなくステップを充分に車幅方向に突出し、か
つ低位置に設定することが可能になり、更にグリップを
車外に突出することによりステップ及びグリップの機能
がを充分に発揮でき、乗降の安全性及び利便性が向上
し、不使用時には車室内に格納されて雨水、泥はね等か
ら保護され清潔に保たれ、更に使用時の過度の車外へ突
出が防止されると共に容易に車室に格納される等本発明
特有の効果を有し、ステップ及びグリップを具備する車
両の安全性及び利便性の向上に貢献すること大なるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用乗降補助装置の一実施の形
態の概要を説明する要部斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】同じく、図1における矢視B方向からの作動説
明図である。
【図4】同じく、本実施の形態の作動説明図である。
【図5】従来の車両用のステップ及びグリップを説明す
る要部斜視図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車室 3 乗降用開口部 5 フロア 6 ピラー 10 車両用乗降補助装置 11 可動ステップ機構 12 アーム部 12a 基端部 12b アーム部基部 12c 先端連結部 15 乗降用補助ステップ 12c 先端連結部 21 可動グリップ機構 23 グリップ部材 25 乗降用補助グリップ 25a 基端部 25b 先端 31 連結手段 32 連結ロッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に格納される不使用位置と車室外に
    突出する使用位置との間を選択的に移動可能なる乗降用
    補助ステップを具備する可動ステップ機構と、 車室内に格納される不使用位置と車室外に突出する使用
    位置との間を選択的に移動可能なる乗降用補助グリップ
    を具備する可動グリップ機構と、 上記ステップの上記移動とグリップの上記移動とを連動
    せしめる連結手段と、 を有することを特徴とする車両用乗降補助装置。
  2. 【請求項2】上記可動ステップ機構は、車室内に回動自
    在に軸支された基端部を中心として上記不使用位置と上
    記使用位置との間を選択的に回動するアーム部と、上記
    アーム部に取り付けられた上記ステップとから構成し、 上記連結手段は、上記アーム部と上記グリップを連動可
    能に連結する連結ロッドから構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の車両用乗降補助装置。
  3. 【請求項3】上記アーム部は、基端部が車室に軸支され
    先端が上記使用位置にて車室内から突出して車室内のフ
    ロアより下方に位置する略L字状乃至C字状の一対のア
    ーム部基部と、該両アーム部基部の先端間を連結する先
    端連結部とから構成し、 上記ステップは、上記先端連結部に連結したことを特徴
    とする請求項2に記載の車両用乗降補助装置。
  4. 【請求項4】上記ステップは、上記先端連結部に回動可
    能に連結すると共にリンク部材を介して上記アーム部に
    連結し、車体のフロアに対して略平行となる上記使用状
    態と上記アーム部上に重畳する上記不使用状態とに選択
    的に回動する構成としたことを特徴とする請求項2また
    は3に記載の車両用昇降用補助装置。
  5. 【請求項5】上記グリップ機構は、車体を構成するピラ
    ー間に架設される棒状のグリップ部材と、該グリップ部
    材に回動自在に軸支した上記グリップとから構成したこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の車両用乗降補
    助装置。
  6. 【請求項6】上記グリップ機構は、車体部材に回動自在
    に軸支した上記グリップから構成したことを特徴とする
    請求項1または2に記載の車両用乗降補助装置。
  7. 【請求項7】車体の乗降用開口部を開閉するドアの開作
    動に連動して上記ステップ及び上記グリップを上記使用
    位置へ移動すると共にドアの閉作動に連動して上記ステ
    ップ及び上記グリップを車室内に格納する不使用位置へ
    移動する駆動装置を有することを特徴とする請求項1〜
    5に記載の車両用乗降補助装置。
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