JP3039635B2 - 車 輌 - Google Patents

車 輌

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JP3039635B2
JP3039635B2 JP9160870A JP16087097A JP3039635B2 JP 3039635 B2 JP3039635 B2 JP 3039635B2 JP 9160870 A JP9160870 A JP 9160870A JP 16087097 A JP16087097 A JP 16087097A JP 3039635 B2 JP3039635 B2 JP 3039635B2
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親裕 岩崎
良昭 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌に係わり、特
に、開口部を形成可能な開閉扉を備えた車輌に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車輌に関する公知技術と
しては、例えば以下のものがある。 特開平7−266893号公報 この公知技術は、荷台後面を開閉する扉として観音扉を
設けるとともに、荷台上面を開閉する扉として連接蛇腹
構造の扉を設けることにより、荷台上面からのクレーン
による荷物積み卸を容易にするものである。 特開平7−117480号公報 この公知技術は、荷台後面を開閉する扉として観音扉を
設けるとともに、荷台上面を略上蓋形状とし、この上蓋
の側方下端にヒンジを設け上蓋全体を回動させて荷台上
面を開放することにより、上方・側方・後方から自由な
荷物積み卸を可能とするものである。 特開平3−217325号公報 この公知技術は、荷台上面を開閉する扉として、車輌前
後方向を回動中心として上方に回動可能な横断面略L字
形状の扉を2つ設けることにより、クレーン等による荷
物積み卸を安定かつ安全に行えるようにするものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術においては、それぞれ以下のような課題が存在す
る。公知技術においては、荷台上面の開口部と荷台後
面の開口部とが連続して設けられていないため、大きな
荷物を荷台後方かつ上方から積み込もうとする場合に不
便である。また、荷台上面を開閉する扉が連接蛇腹構造
であるため、扉を閉じた状態であっても剛性が小さく、
車輌構造体としての強度が十分でない。一方、公知技術
及びにおいては、開閉扉はすべて金属の板材で構成
されており上記のような強度上の問題はない。しかし
ながら、公知技術においては、巨大な略上蓋形状を手
動で持ち上げて開くのは極めて困難であり、また公知技
術においては横断面略L字形状の扉をアクチュエータ
で開閉するようになっており、手動操作は考慮されてい
ない。
【0004】本発明の目的は、車輌上面から上面以外の
面に連続している大きな開口部と、この大開口部を手動
操作で容易に開放できる扉とを備え、かつ、閉扉時の強
度を十分に確保できる車輌を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明によれ
ば、上面及び両側面を備えた荷台壁面と、この荷台壁面
の後方に設けられた第1の開口部と、前記荷台壁面の上
面に設けられた第2の開口部と、前記第1の開口部及び
前記第2の開口部をそれぞれ開閉するための第1の開閉
扉及び第2の開閉扉と、前記荷台壁面の下部に設けられ
たシャーシとを有する車輌において、前記シャーシの後
端下部に取り付け板を介し取り付けられ、略水平方向に
回動中心軸を持ち、前記第1の開閉扉の下端部を前記取
り付け板に回動可能に接続し、その回動によって前記第
1の開口部を開閉させる第1の回動接続手段と、略水平
方向に回動中心軸を持ち、前記第2の開閉扉の後端部
前記第1の開閉扉の上端部に回動可能に接続する第2の
回動接続手段とを有し、かつ、前記第1の開口部と前記
第2の開口部とは1つの開口部として連続して形成され
ていることを特徴とする車輌が提供される。以上のよう
に構成した本発明においては、後方に設けた第1の開口
部と上面に設けた第2の開口部とが1つの開口部として
連続して形成されていることにより、車輌上部から後部
連続した大開口部を得ることができる。そして、第1
の開閉扉と第2の開閉扉とは第2の回動接続手段を介し
て水平軸まわりに回動可能に接続されており、さらに第
1の回動接続手段を介して、これら第1の開閉扉・第2
の回動接続手段・第2の開閉扉の連接構造体が、シャー
シ後端下部の取り付け板に対し水平軸まわりに回動可能
に接続されている。ここで、これら第1の開閉扉及び第
2の開閉扉で大開口部を塞いだ閉じ状態から大開口部を
開放する開き状態に移行するときには、第1の回動接続
手段を介し水平軸まわりに第1の開閉扉を回動させて開
く必要がある。この場合、本発明においては、第1の開
閉扉は第2の回動接続手段を介して第2の開閉扉と連接
構造体となっていることにより、作業員が壁面の上に登
り、第2の開口部を塞いでいる第2の開閉扉を水平かつ
やや上方に手動で押し出すようにすればよい。こうする
ことで、これら第2の開閉扉・第2の回動接続手段・第
1の開閉扉の連接構造体が自重により第1の回動接続手
段の水平軸まわりに回動し、第2の開閉扉が開くととも
にこれに連接する第1の開閉扉も開き、第2の開口部及
び第1の開口部を露出させ開放することができる。そし
てこれら連接構造体をある程度回動させた後、第2の回
動接続手段を介して第2の開閉扉を水平軸回りに回動さ
せ、第2の開閉扉を第1の開閉扉の上に折り畳むことに
より、第1の開口部の手前側を開放し、後方からの荷
搬入を容易にすることができる。
【0006】好ましくは、前記車輌において、一端が前
記第1の開閉扉に接続されるとともに他端が前記壁面に
接続され、該第1の開閉扉が前記第1の回動接続手段を
介して回動するのに連動して軸方向長さが変化する可
長支持部材をさらに有することを特徴とする車輌が提供
される。
【0007】さらに好ましくは、前記車輌において、前
記第1の開閉扉が略水平方向となったときにその回動動
作をロックするロック手段をさらに有することを特徴と
する車輌が提供される。例えば、ロック手段で第1の開
閉扉を略水平とすることにより、その後第2の開閉扉を
回動させて略水平にすれば、この第2の開閉扉を荷物の
積み卸のための作業台として利用することができる。こ
れにより、別途作業台を用意しなくても、大型の開口部
に近接して配置される作業台を実現することができ、良
好な作業性を確保することができる。したがって、大型
荷物の位置決め等、微調整作業が必要な場合において特
に有効である。
【0008】
【0009】
【0010】また好ましくは、前記車輌において、前記
第1の回動接続手段は、前記第1の開閉扉を閉じる方向
に付勢力を作用させる第1のバネ手段を備えていること
を特徴とする車輌が提供される。これにより、第1の開
閉扉を開くときに、第2の開閉扉・第2の回動接続手段
・第1の開閉扉の連接構造体の自重により第1の開閉扉
が急激に開こうとするのを緩和することができ、第1の
開閉扉を閉じるときにはより少ない力で閉じることがで
きる。したがって、第1の開閉扉の手動開閉をさらに軽
快かつ安定的に行うことができる。
【0011】また好ましくは、前記車輌において、前記
第2の回動接続手段は、前記第2の開閉扉と前記第1の
開閉扉とのなす角を大きくする方向に付勢力を作用させ
る第2のバネ手段を備えていることを特徴とする車輌が
提供される。これにより、第2の開閉扉を折り畳むとき
に、自重により第2の開閉扉が急激に畳まれるのを緩和
することができ、第2の開閉扉を伸ばすときには、より
少ない力で伸ばすことができる。したがって、この第2
の開閉扉の手動による折り畳み・伸ばし操作をさらに軽
快かつ安定的に行うことができる。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態による車輌
の全体構成を表す側面図である。この図1において、車
輌100は、走行装置部分に相当するシャーシ101
と、運転室102と、荷台103とによって構成されて
いる。
【0014】本実施形態の要部は、荷台103の構造に
ある。図2は、荷台103における上面扉9及び後面扉
5(ともに後述)を開いた開き状態の側面図を示し、図
3は、図2中A方向からみた裏面図を示し、図4は、後
面扉9を折り畳んだ折り畳み状態(後述)の側面図を示
している。なお、図1は、上面扉9及び後面扉5をとも
に閉じた閉じ状態となっており、図5に、荷台103を
図1中B方向からみた後面図を示す。図1〜図5におい
て、荷台103は、上部開口部1A及び後部開口部1B
を備えた荷台壁面1と、前部9A及び後部9Bとの2分
割連接構造(後述)であって、全体として上部開口部1
Aを開閉可能な上面扉9と、上面扉9の前部9Aと後部
9Bとを回動可能に接続する上部ヒンジ機構7と、上面
扉9の後部9Bと直角に固定され、後部開口部1Bを開
閉可能な後面扉5と、両端が上面扉9の前部9Aと後部
9Bとのそれぞれに接続された折り畳み用折り曲げ支持
部材6と、後面扉5が固定される後面補強材10と、両
端が荷台壁面1の後端上部と後面補強材10とのそれぞ
れに接続された開閉用折り曲げ支持部材3と、シャーシ
101の後端下部に取り付け板21を介し取り付けられ
た後部ヒンジ機構2とを備えている。
【0015】後部ヒンジ機構2は、後面補強材10を介
して後面扉5を水平中心軸まわりに回動可能に支持して
おり、図1の閉じ状態から後面扉5及び後面補強材10
を手動で約90°回動させることにより図2の開き状態
へ移行可能となっている。このときには、作業員がひと
りで荷台壁面1上に登り、上面扉9を水平かつやや上方
に手動で押し出すようにすればよい。こうすることで、
これら上面扉9及び後面扉5が自重により後部ヒンジ機
構2の水平軸まわりに回動し、上面扉9が開くとともに
上面扉5も開き、図2のように上部開口部1A及び後部
開口部1Bを露出させ開放することができる。すなわ
ち、連設された上面扉9と後面扉5とを手動で一体的に
回動させ上部開口部1Aから後部開口部1Bに連続した
大型の開口部を確保できるようになっている。なお、逆
の動作を行って上面扉9及び後面扉5を閉じる場合も、
作業員の数を増やすことで手動操作可能である。また、
例えばロープ等を用いることにより、ひとりの作業員で
閉じられるようにしてもよい。このような後部ヒンジ機
構2の詳細構造を表す断面図を図6に示す。この図6に
おいて、後部ヒンジ機構2は、後面補強材10に固定さ
れたシリンダ部材2aと、シャーシ101の後端下部に
固定され、シリンダ部材2aに対し周方向に回転摺動自
在に接続されたシリンダ部材2bと、両端近傍がシリン
ダ部材2a,2bにそれぞれボルト固定されたねじりバ
ネ(プレートバネ)2cとを備えている。このねじりバ
ネ2cは、後面扉5を開閉するときに、後部ヒンジ機構
2の中心軸まわりに後面補強材10・後面扉5・上面扉
9の重さで加わる回転モーメントを緩和する方向(上
方)にバネの付勢力を作用させるようになっている(図
1及び図5参照)。すなわち、図6(a)が図1で説明
した閉じ状態に相当し、ねじりバネ2cはねじられてお
らず、付勢力を作用させていない。そして図6(b)が
図2で説明した開き状態に相当し、後面扉5及び後面補
強材10が90°回動して開くことにより後面補強材1
0に固定されたシリンダ部材2aが手前に90°回動
し、ねじりバネ2cの図示右側部分のみが手前にねじら
れる結果、もとに戻ろうとする付勢力がはたらく。これ
により、後面扉5を開くときには、上面扉9及び後面扉
5の自重で後面扉5が急激に開こうとするのを緩和する
ことができ、後面扉5を閉じるときには、より少ない力
で閉じることができる。これにより、後面扉5の手動開
閉をさらに軽快かつ安定的に行うことができる。
【0016】図1〜図5に戻り、上部ヒンジ機構7は、
上面扉9の前部9Aと後部9Bとを水平中心軸まわりに
回動可能に接続しており、これによって、図2の開き状
態から上面扉9の前部9Aを手動で約90°回動させて
折り畳み、図4の折り畳み状態へ移行可能であり、また
その逆へも移行可能となっている。すなわち、上述した
ように後部ヒンジ機構2を介して上面扉9及び後面扉5
をある程度(例えば90°)回動させた後、上部ヒンジ
機構7を介して上面扉9の前部9Aを水平軸回りに回動
させ、後部9Aを後面扉5の上に折り畳むことにより、
後部開口部1Bの手前側を開放し、後方(図4中右方)
からの荷物搬入を容易にすることができる。また上部ヒ
ンジ機構7は、後述する折り曲げ支持部材3,6の作用
により、図4の折り畳み状態では略水平となり、折り畳
まれた上部扉前部9Aの上面を荷物の積み卸のための作
業台として用いることができるようになっている。これ
により、別途作業台を用意しなくても、大型開口部1
A,Bに連続配置される作業台を実現することができ、
したがって、大型荷物の位置決め等、微調整作業が必要
な場合において良好な作業性を確保することができる。
このとき、上面扉前部9Aの上面を作業台として用いる
ことにより、足に付着していた泥土等により荷台壁面1
内部を汚す心配がない。なお、上部ヒンジ機構7も上記
後部ヒンジ機構2と同様の構造であり、図3に示すよう
に上面扉9の前部9Aに固定されたシリンダ部材7a
と、上面扉9の後部9Bに固定され、シリンダ部材7a
に対し周方向に回転摺動自在に接続されたシリンダ部材
7bと、これらシリンダ部材7a,7bに両端近傍がそ
れぞれ固定されたねじりバネ(図示せず)とを備えてい
る。そして、上面扉9の前部9Aを折り畳むときに前部
9Aの重さで上部ヒンジ機構7の中心軸まわりに加わる
回転モーメントを緩和する方向(上方)にバネの付勢力
を作用させる。これにより、上面扉9の前部9Aを折り
畳むときに、自重により前部9Aが急激に畳まれるのを
緩和することができ、逆に前部9Aを伸ばすときには、
より少ない力で伸ばすことができる。したがって、上面
扉9の前部9Aの手動による折り畳み・伸ばし操作をさ
らに軽快かつ安定的に行えるようになっている。
【0017】開閉用折り曲げ支持部材3は、後面扉5及
び後面補強材10が回動するのに連動して軸方向長さが
変化するようになっており、その詳細構造を表す側面図
を図7(a)〜(c)に示す。これらはそれぞれ、図7
(a)が図1の閉じ状態に、また図7(c)が図2の開
き状態に相当し、図7(b)が閉じ状態から開き状態に
移行している中間状態に相当する。図7(a)〜(c)
において、開閉用折り曲げ支持部材3は、一端が上面扉
9の前部9Aに回動可能に接続された上アーム部3a
と、この上アーム部3aの他端にヒンジ3bを介して一
端が接続されるとともに、他端が後面補強材10に回動
可能に接続された下アーム部3cと、この下アーム部3
cの一端側に固定されたロック用アーム部3dと、この
ロック用アーム部3dの先端に固定された略コの字形状
の把持部3eとを備えている。上記構成の開閉用折り曲
げ支持部材3において、図1で説明した閉じた閉じ状態
においては、図7(a)に示すように、下アーム部3c
が上アーム部3aに密着するように折り曲げられてい
る。そして、図2で説明した開き状態に移行するときに
は、上面扉9及び後面扉5が開いていくのにしたがって
図7(b)に示すように下アーム部3cがヒンジ3bを
中心に回動し、これに伴ってロック用アーム部3dが上
アーム部3aに向かって回動する。そして、上面扉9及
び後面扉5が完全に開いて図2の開き状態になると、下
アーム部3cはさらに回動して上アーム部3aと一直線
になり、後面扉5を略水平にする。このとき、ロック用
アーム部3d先端の把持部3eが略コの字形状内に上ア
ーム部3aを把持することで、後面扉5及び後面補強材
10の後部ヒンジ機構2まわりの回動をロックし、後面
扉5の略水平状態を維持する。これにより、前述したよ
うな上面扉9の前部9Aの上面を作業台として使用する
のを容易にしている。なお、開き状態(図2)から折り
畳み状態(図4)に移行すると、上面扉9の前部9Aを
折り畳むことで後部ヒンジ機構2の中心軸まわりの回転
モーメントが減少する。これにより、上記したねじりバ
ネ2cの付勢力がこの回転モーメントに打ち勝ち、後面
扉5及び後面補強材10を持ち上げようとする可能性が
あるが、このときはこの開閉用折り曲げ支持部材3がこ
れを防止するように機能する。
【0018】図1〜図5に戻り、折り畳み用折り曲げ支
持部材6は、上記した開閉用折り曲げ支持部材3とほぼ
同様の構造であり、上面扉9の前部9Aが上部ヒンジ機
構7まわりに回動するのに連動し軸方向長さが変化する
ようになっている。すなわち、前述した閉じ状態及び開
き状態(図1及び図2)では伸ばされた状態にあり、上
面扉9の前部9Aと後部扉9との間の角度を直角にし、
その状態でロックすることができる。これにより、閉じ
状態(図1)から開き状態(図2)への移行又はその逆
の移行が、上面扉9と後面扉5とを一体としたまま一動
作で容易に可能となっている。また、折り畳み状態(図
4)ではストッパー20に当接し、これによって上面扉
9の前部9Aと後部扉9との間を略平行に維持する。す
なわち前部9Aを略水平状態に維持する。なおこのと
き、上面扉9の前部9Aの高さ位置は、上部ヒンジ機構
7及び後部ヒンジ機構2の取付け位置を変えることによ
り適宜調整可能であり、作業台として適切な高さ位置と
なるようにあらかじめ構成されている。
【0019】なお、以上説明した構成において、後部開
口部1B及び上部開口部1Aがそれぞれ第1の開口部及
び第2の開口部に相当し、後面扉5及び上面扉9の後部
9Bが第1の開閉扉に相当し、上面扉9の前部9Aが第
2の開閉扉に相当する。また、後部ヒンジ機構2及び上
部ヒンジ機構7が、それぞれ第1の回動接続手段及び第
2の回動接続手段を構成し、開閉用折り曲げ支持部材3
が可変長支持部材を構成し、そのうちロック用アーム部
3d及び把持部3eがロック手段を構成する。さらに、
ねじりバネ2cが第1のバネ手段を構成する。
【0020】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、車輌上部から後部に連続した大開口部1A,1Bを
得ることができる。また、作業員が荷台壁面1の上に登
り、上面扉9を水平かつやや上方に手動で押し出すよう
にすることで、上面扉9と後面扉5とを手動で一体的に
回動させ、大開口部1A,1Bを手動操作で容易に開放
することができる。そしてこのとき、後部・上部ヒンジ
機構2,7で上面扉9の前部9A、後部9B、及び後面
扉5を回動可能に支持する構成であることにより、扉が
連接蛇腹構造である従来構造と異なり、閉扉時の強度を
確保することができる。
【0021】なお、上記実施形態においては、荷台壁面
1の上部及び後部にそれぞれ上部開口部1A及び後部開
口部1Bを設け、それぞれを上面扉9及び後面扉5で開
閉したが、これに限られない。すなわち、後部開口部1
Bの代わりに荷台壁面1の側面に開口部を形成するとと
もに、これを開閉する側面扉を取り付け、この側面扉と
上面扉9とを一体的に開閉してもよい。この場合も、同
様の効果を得る。また、上記実施形態においては、後部
ヒンジ機構2は後面補強材10を介し、間接的に後面扉
5を回動可能に支持していたが、これに限られず、直接
支持してもよい。この場合も、同様の効果を得る。
【0022】さらに、上記実施形態においては、車輌1
00としてトラックを例にとり、荷台103に開口部1
A,1Bを形成した場合を説明したが、これに限られな
い。すなわち、ワゴン車やワンボックスカー等、積載の
便宜を図るために開口部を設ける他の車輌にも適用で
き、これらの場合にも同様の効果を得る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、車輌上部から後部に連
続した大開口部を得ることができる。また、作業員が壁
面の上に登り、第2の開口部を塞いでいる第2の開閉扉
を水平かつやや上方に手動で押し出すようにすること
で、この大開口部を手動操作で容易に開放することがで
きる。そしてこのとき、第1及び第2の回動接続手段で
第1及び第2の開閉扉を回動可能に支持する構成である
ことにより、扉が連接蛇腹構造である従来構造と異な
り、閉扉時の強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による車輌の全体構成を表す側面図
である。
【図2】図1に示した車輌に備えられた荷台の扉開き状
態を表す側面図である。
【図3】図2中A方向からみた裏面図である。
【図4】図1に示した車輌に備えられた荷台の扉閉じ状
態を表す側面図である。
【図5】図1中B方向からみた後面図である。
【図6】後部ヒンジ機構の詳細構造を表す断面図であ
る。
【図7】折り畳み用折り曲げ支持部材の詳細構造を表す
側面図である。
【符号の説明】
1 荷台壁 1A 上部開口部(第2の開口部) 1B 後部開口部(第1の開口部) 2 後部ヒンジ機構(第1の回動接続手段) 2c ねじりバネ(第1のバネ手段) 3 開閉用折り曲げ支持部材(可変長支持部材) 3d ロック用アーム部(ロック手段) 3e 把持部(ロック手段) 5 後面扉(第1の開閉扉) 6 折り畳み用折り曲げ支持部 7 上部ヒンジ機構(第2の回動接続手段) 9 上面扉 9A 前部(第2の開閉扉) 9B 後部(第1の開閉扉) 100 車輌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石森 博樹 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社 日立製作所 土浦工場内 (72)発明者 矢頭 順一 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社 日立製作所 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平7−266893(JP,A) 特開 平7−117480(JP,A) 特開 平3−217325(JP,A) 実開 昭59−70822(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/10 B60J 5/04 - 5/06 B60J 7/08 B62D 33/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面及び両側面を備えた荷台壁面(1)と、
    この荷台壁面(1)の後方に設けられた第1の開口部(1B)
    と、前記荷台壁面(1)の上面に設けられた第2の開口
    (1A)と、前記第1の開口部(1B)及び前記第2の開口部(1
    A)をそれぞれ開閉するための第1の開閉扉(5,9B)及び第
    2の開閉扉(9A)と、前記荷台壁面(1)の下部に設けられ
    たシャーシ(101)とを有する車輌において、前記シャーシ(101)の後端下部に取り付け板(21)を介し
    取り付けられ、 略水平方向に回動中心軸を持ち、前記第
    1の開閉扉(5,9B)の下端部を前記取り付け板(21)に回動
    可能に接続し、その回動によって前記第1の開口部(1B)
    を開閉させる第1の回動接続手段(2)と、 略水平方向に回動中心軸を持ち、前記第2の開閉扉(9A)
    の後端部を前記第1の開閉扉(5,9B)の上端部に回動可能
    に接続する第2の回動接続手段(7)とを有し、 かつ、 前記第1の開口部(1B)と前記第2の開口部(1A)とは1つ
    の開口部として連続して形成されていることを特徴とす
    る車輌。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車輌において、一端が前記
    第1の開閉扉(5,9B)の幅方向両端部でかつ上下方向中間
    に接続されるとともに他端が前記荷台壁面(1)の両側
    面の上部後端に接続され、該第1の開閉扉(5,9B)が前記
    第1の回動接続手段(2)を介して回動するのに連動して
    軸方向長さが変化する可変長支持部材(3)をさらに有す
    ることを特徴とする車輌。
  3. 【請求項3】請求項2記載の車輌において、前記第1の
    開閉扉(5,9B)が略水平方向となったときにその回動動作
    をロックするロック手段(3d,3e)をさらに有することを
    特徴とする車輌。
  4. 【請求項4】請求項1記載の車輌において、前記第1の
    回動接続手段(2)は、前記第1の開閉扉(5,9B)を閉じる
    方向に付勢力を作用させる第1のバネ手段(2c)を備えて
    いることを特徴とする車輌。
  5. 【請求項5】請求項1記載の車輌において、前記第2の
    回動接続手段(7)は、前記第2の開閉扉(9A)と前記第1
    の開閉扉(5,9B)とのなす角を大きくする方向に付勢力を
    作用させる第2のバネ手段を備えていることを特徴とす
    る車輌。
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