JP4203891B2 - シート装置及びそれを備えた車両 - Google Patents
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Description
また、車室空間内においても、適切にステアリングハンドルの前方位置まで、容易に移動することができる。
図1は本発明の実施形態に係るシート装置1を示す斜視図であり、図2は図1に示すシート装置1の分解斜視図である。シート装置1は、運転席10を備えており、車両前後及び車両横方向に運転席10をスライド可能とし、さらに、所定の軸まわりに運転席10を回転可能としている。
シート装置1は、車両のフロアパネルの上に設置したフレーム20を備えている。このフレーム20は、フロアパネルと接続する下方を開放した箱形に形成されており、上面20Aが平面状に形成されている。このように形作られたフレーム20は、車両横方向に延びるようにフロアパネルに設置される。フレーム20の長さLは、車室空間の横幅にほぼ対応しており、具体的には、この長さLは、後述するように、運転席10がステアリングハンドルの前方からグローブボックスの前方まで移動する距離程度に設定されるが、車種によってその長さLは様々である。
スライドプレート22は方形状の鉄板であり、その下面の四隅にはスライドブロック23C〜23Fが取り付けられている。各スライドブロック23C〜23Fには、第一レール21A(或いはレール21B)の上端部に対応した溝23gが形成されている。よって、各スライドブロック23C〜23Fの溝23gに各第一レール21A,21Bの上端部が若干緩めに入り込むことで、スライドプレート22を第一レール21A,21Bに摺動可能に取り付けることができる。
さらに、スライドプレート22の左右の側部には、後述する運転席10のトランスファーボード11A,11Bを支持する受け部22B,22Cが取り付けられている。受け部22B,22Cも、フットレスト22Aと同様に、鉄パイプ等の棒状の鋼材を略コ字状に折曲して構成されている。
なお、シャフトブッシュ26が移動する際に、そのフランジ26Aをフレーム20に衝接させないために、スライドシャフト25に沿った細長い開口20Bがフレーム20の上面20Aに開設されている(図1)。
先ず、運転席10を図1の矢印Aで示すように、車両後方へ移動させる。尚、後方への移動距離は、図3に示すように、足をフットレスト22Aに載せて横方向のスライドを行わせる際に、脚(膝など)がステアリングハンドル28と干渉しない程度に脚(膝など)の前方が若干空く程度であれば足りる。
そして、図1に二点鎖線で示す運転席10に着座した状態で、ドライバーは、歩道側のフロントドアを開ける。さらにトランスファーボード11Bを展開して、シートクッション11上を車両外側方向に移動し、車外におかれた車椅子に乗り移る。
このようにして、ステアリングハンドル28の前方位置からグローブボックスの前方位置まで運転席10を移動し、他の車両などが走行しない側のドアを開けて、そこから降りることができる。なお、車椅子から運転席10に乗り移る場合には、上記と逆の動作・操作を行えばよい。
そのために、本発明のシート装置は、好ましくは、シートを車両前方向から外側方向へ略90度回転させるよう円弧状の開口34Aを回転プレート34に開設し、シートの底面から下方へ突出したピン37をこの円弧状の開口34Aに貫入して、このピン37が円弧状の開口に沿って回転するようにすると共に、さらに、シートが車両前方向に向いた状態でピン37をロックする回転止め38を開口34Aの一端近傍に設け、この回転止め38によりピン37がシートの前方向でロックされるようになっている。なお、図示を省略するが、ピン37は、回転止め38にリリース可能にロックされており、従来知られている遠隔操作用などのリンク部材を介して、回転止め36から分離できるようになっている。また、運転席10の回転範囲は、回転プレート34に形成された開口34Aの円弧の角度範囲を適宜設計変更することで、所望の範囲に規制することができる。このような、回転機構30を備えていれば、運転者の乗降の際に、シートを略90度回転させて車両外側方向にシートを向けることにより、さらにシート装置2の乗降性が向上する。
例えば、図6に示すような、センターピラーがドアに内蔵されたパノラマオープンドア(所謂、センターピラー内蔵ドア;フロントドアとリヤドアの中にセンターピラーに相当する部材がそれぞれ内蔵されており、両ドアが閉じたときに、従来の車両のセンタピラーと同様の作用効果を発揮する。)を備えた車両40にシート装置1,2を適用すると、シート装置1,2の作用効果がその車種のボディ構造との特徴と相俟って、向上する。
これに対して、図6に示す車両内のフロントシートの位置に本発明の実施形態に係るシート装置1,2を設置すれば、前述したように、ステアリングハンドル前に位置していた運転席10を、矢印Aで示すように後方へスライドし、その後矢印Bで示すように、横方向にスライドさせて、グローブボックス前まで移動することができ、さらに、図に斜線で示すように、車両の広い開口Sを通して乗降することができ、一般のセンタピラー52を設けた車両への乗降よりも円滑に動作を行うことができる。
10 運転席
11 シートクッション
11A トランスファーボード
12 シートバック
13 ブラケット
20 フレーム
20A フレームの上面
20B フレーム上面に開設された開口
21A,21B 第一レール
22 スライドプレート
22A フットレスト
22A,22B 受け部
23A,23B 第二レール
23C〜23F スライドブロック
24A,24B 第一摺動部
25 スライドシャフト
25A スライドシャフト表面の溝
26 シャフトブッシュ
26A シャフトブッシュのフランジ
27 モータ
28 ブラケット
30 回転機構
31 ベース部
32 回転受け部
32A,33A 溝
33 第二摺動部
34 回転プレート
34A 開口
35 ボールベアリング
36 押さえ部材
37 ピン
38 回転止め
40 パノラマオープンドアを備えた車両
Claims (10)
- パノラマオープンドアを備えた車両のフロントシート位置に配置されるシート装置であって、
車室空間の横幅にほぼ対応した長さで車両横方向に延びた第一レールと、該第一レールに摺動可能に取り付けたスライドプレートと、該スライドプレートの上面に設けられていて車両前後方向に延びた第二レールと、該第二レールに摺動可能に取り付けたシートと、を備え、
上記第二レールによる車両前後方向のスライド幅が長く形成され、シートを後方向へスライドさせることで広い開口を通して乗降し得る、シート装置。 - 前記第一レールを、車両のフロアパネルに設置されたフレームの上面に配設したことを特徴とする、請求項1に記載のシート装置。
- 前記フレームを、前記フロアパネルと接続する下方を開放した箱形に形成すると共に、その上面を平面状に形成し、
前記フレームの内壁に前記第一レールと平行にスライドシャフトを軸架し、
該スライドシャフトの表面に刻設された溝の回転に従って、前記スライドシャフトに沿って移動するシャフトブッシュを前記スライドシャフトに螺着し、
該シャフトブッシュのフランジを、前記スライドシャフトに沿って前記フレームの上面に形成した開口を介して、前記スライドプレートの底面に接続し、
前記スライドシャフトに回転力を与えるモータを前記フレームの内側に配設し、
前記モータにより前記スライドシャフトを回転させることによって、前記シートを車両横方向にスライドすることを特徴とする、請求項2に記載のシート装置。 - 前記座席シートと前記第二レールとの間に回転機構を設けたことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のシート装置。
- 前記回転機構が、前記第二レールに摺動可能に取り付けたベース部と、該ベース部に取り付けた回転受け部を介して回転可能に取り付けられた回転プレートとにより構成され、前記座席を前記回転プレートの上面に取り付けたことを特徴とする、請求項4に記載のシート装置。
- 前記シートが、シートクッションとシートバックとを備えており、前記シートクッションの側面に、トランスファーボードを折り畳み可能に取り付けたことを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載のシート装置。
- 前記トランスファーボードが展開しているときに、該トランスファーボードを支える受け部を、前記スライドプレートに取り付けたことを特徴とする、請求項6に記載のシート装置。
- 前記スライドプレートの前端から前下方向に突出するようにフットレストを設けたことを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載のシート装置。
- 前記シートが運転席であることを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載のシート装置。
- センターピラーがドアに内蔵されたパノラマオープンドアを備えた車両において、
前記請求項1〜9の何れかに記載のシート装置を、フロントシート位置に配置したことを特徴とする、シート装置を備えた車両。
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