JP2005212974A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 身体の不自由な人が容易に運転席に移動すると共に、車椅子を容易に車両に積み込むことができるシート装置を提供する。
【解決手段】 車両横方向に延びた第一レール21A,21Bと、第一レールに摺動可能に取り付けたスライドプレート22と、スライドプレートの上面に設けられ車両前後方向に延びた第二レール23A,23Bと、第二レールに摺動可能に取り付けたシート10とを備えており、スライドプレート22にクレーン装置40を取り付けている。
【選択図】 図2
【解決手段】 車両横方向に延びた第一レール21A,21Bと、第一レールに摺動可能に取り付けたスライドプレート22と、スライドプレートの上面に設けられ車両前後方向に延びた第二レール23A,23Bと、第二レールに摺動可能に取り付けたシート10とを備えており、スライドプレート22にクレーン装置40を取り付けている。
【選択図】 図2
Description
本発明は自動車のシート装置に係り、特に車両内で移動可能に配設されたシートに関する。
近年、身体の不自由な人が容易に乗降できるようにした福祉車両が普及している。また、乗降を円滑にするための設備機器を車両に搭載することに加え、身体の不自由な人が運転を行う場合に運転を補助する装置を組み入れた福祉車両も知られている。
従来の福祉車両において、車椅子を利用している人が車両を運転しようとするときに、車椅子から運転席に乗り移るに際しては、例えば、運転席側のフロントドアの前まで車椅子で移動し、そのフロントドアを開けて、自力で或いは補助者に介助されて運転席に乗り移るという一連の動作が必要となる。
また、道路脇での乗車に際しては、運転席側からの乗車行為は危険であるため、助手席側のフロントドアの前まで車椅子で移動し、そのフロントドアを開けて、自力で或いは補助者に介助されて助手席に乗り移り、さらに、助手席から運転席に移動しなければならない。そこで、助手席側での乗降を容易にするために、助手席が車内で車両前後方向にスライドし、さらに助手席が乗車口外側までスライドして乗降性を向上させた福祉車両が知られている(特許文献1〜4参照)。
しかしながら、身体の不自由な人が運転席側のフロントドアから運転席に乗車するときは、自動車の走行する道路に面していたり、道路に入った位置にあると、運転席に車椅子から乗り移る際に運転席側のフロントドアを大きく開くので、車両の横を通過する他の車両の走行の妨げになったり、開いたフロントドアに他の車両が接触する虞も生じる。
また、運転席側のフロントドアを開けて車椅子から車両に乗り移った後に車椅子を車内に積み込むにしても、簡易電動車椅子の重さは30kg程度であり、身体の不自由な人や力の弱い人にとっては容易な作業ではなかった。
本発明は、以上の点に鑑み、身体の不自由な人が容易に運転席に移動すると共に、車椅子を容易に車両に積み込むことができるシート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシート装置は、車両横方向に延びた第一レールと、第一レールに摺動可能に取り付けたスライドプレートと、スライドプレートの上面に設けられていて車両前後方向に延びた第二レールと、第二レールに摺動可能に取り付けたシートとを備えると共に、上記スライドプレートにクレーン装置を取り付けたことを特徴とするものである。
本発明のシート装置においては、前記クレーン装置が、支柱とヒンジ機構を介して上記支柱に支持されるアームとこのアームの先端に取り付けられたハンガ装置と、を備えている。
また、本発明のシート装置は、前記支柱にバーが枢支されており、好ましくは、互いに向かい合うように一対のベースを支柱に並設し、各ベースの対応する位置に孔と円弧状の案内溝とが形成されており、前記バーが、第一及び第二の軸通孔を有し、第一の軸通孔と孔とにピン等の固定具を挿入してバーがベースに枢支されており、さらに第二の軸通孔と案内溝にピン等の固定具を挿入してバーの回転が規制される。なお、前記バーにクッションを取り付けておくと良い。
また、本発明のシート装置は、前記支柱にバーが枢支されており、好ましくは、互いに向かい合うように一対のベースを支柱に並設し、各ベースの対応する位置に孔と円弧状の案内溝とが形成されており、前記バーが、第一及び第二の軸通孔を有し、第一の軸通孔と孔とにピン等の固定具を挿入してバーがベースに枢支されており、さらに第二の軸通孔と案内溝にピン等の固定具を挿入してバーの回転が規制される。なお、前記バーにクッションを取り付けておくと良い。
本発明のシート装置は、好ましくは、前記フレームを、前記フロアパネルと接続する下方を開放した箱形に形成すると共に、その上面を平面状に形成し、フレームの内壁に第一レールと平行にスライドシャフトを軸架し、スライドシャフトの表面に刻設された溝の回転に従って、スライドシャフトに沿って移動するシャフトブッシュをスライドシャフトに螺着し、シャフトブッシュのフランジを、スライドシャフトに沿ってフレームの上面に形成した開口を介して、スライドプレートの底面に接続し、スライドシャフトに回転力を与えるモータをフレームの内側に配設し、モータによりスライドシャフトを回転させることによって、シートを車両横方向にスライドする。
さらに、本発明のシート装置は、前記シートがシートクッションとシートバックとを備えており、上記シートクッションの側面に、トランスファーボードを折り畳み可能に取り付けている。
本発明のシート装置は、好ましくは、前記トランスファーボードが展開しているときに、トランスファーボードを支える受け部が前記スライドプレートに取り付けられる。
本発明のシート装置は、好ましくは、前記スライドプレートの前端から前下方向に突出するようにフットレストが設けられる。
本発明のシート装置は、好ましくは、前記トランスファーボードが展開しているときに、トランスファーボードを支える受け部が前記スライドプレートに取り付けられる。
本発明のシート装置は、好ましくは、前記スライドプレートの前端から前下方向に突出するようにフットレストが設けられる。
本発明のシート装置は、前記シートとして、運転席,リヤシートなどに適用し得る。なお、シート装置の配置位置は、フロントシートの位置にかかわらず、セカンドシート,サードシートの位置であっても良い。
本発明によれば、身体の不自由な人が、車両の側面、即ち、他の車両が走行する道路と反対側から安全に乗降することができる。また、車室空間内においても、適切にステアリングハンドルの前方位置まで、容易に移動することができる。
さらに、クレーン装置によって、力の弱い人でも30Kg程の車椅子などの荷物を容易に車両に積み込むことができる。
さらに、クレーン装置によって、力の弱い人でも30Kg程の車椅子などの荷物を容易に車両に積み込むことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係るシート装置1を示す斜視図であり、図2は図1に示すシート装置1の分解斜視図である。シート装置1は、運転席10を備えており、車両前後及び車両横方向に運転席10をスライド可能としている。
図1は本発明の実施形態に係るシート装置1を示す斜視図であり、図2は図1に示すシート装置1の分解斜視図である。シート装置1は、運転席10を備えており、車両前後及び車両横方向に運転席10をスライド可能としている。
このため、シート装置1は、以下のように構成されている。シート装置1は、車両のフロアパネルの上に設置したフレーム20を備えている。このフレーム20は、フロアパネルと接続する下方を開放した箱形に形成されており、上面20Aが平面状に形成されている。このように形成されたフレーム20は、車両横方向に延びるようにフロアパネルに設置される。フレーム20の長さLは、車室空間の横幅にほぼ対応しており、具体的には、この長さLは、後述するように、運転席10がステアリングハンドルの前方からグローブボックスの前方まで移動する距離程度に設定されるが、車種によってその長さLは様々である。
フレーム20の上面20Aには、横スライド用の一対の第一レール21A,21Bが車両横方向に延びるように並設されている。これらの第一レール21A,21Bに対して摺動可能に横スライド用のスライドプレート22が設けられている。
スライドプレート22は、外形が方形状で、且つ、内部に開口を有した枠型状に、例えば鉄板により形成されている。このスライドプレート22の後端隅には、ブラケット31が延設されている。このブラケット31を介してクレーン装置がスライドプレート22に取り付けられている。
クレーン装置としては、特開2001−019362号公報などに開示されているものを用いることができる。例えば、図3及び図4に示すように、クレーン装置40は、支柱41と、ヒンジ機構42を介して支柱41に支持されるアーム43と、アーム43の先端に取り付けられたハンガ装置45と、から構成されており、ハンガ装置45に内蔵されたモータ45Aが、ロープ46Aを巻回したリールを回転することでロープ46Aの先端のフック46Bを昇降させるようになっている。
ここで、ヒンジ機構42は、支柱41の上部に設けられたブラケット42Aを有し、このブラケット42Aによりヒンジピン42Bのまわりにヒンジパイプ42Cが上下方向に回転可能に支持される。このヒンジパイプ42Cは、アーム43と一体結合している。
さらに、アーム43の左右方向への揺動は、ブラケット42Aの下部に装着した連結パイプ42Dによりなされる。この連結パイプ42Dは支柱41の上部から挿入されており、その上端は、ブラケット42Aに固着されてこのブラケット42Aの下側にベアリング42Eが周囲方向に設けられている。また、連結パイプ42Dの下端部は、支柱41の円周方向に一定長さで形成された切欠部41Aを介してスクリュー41Bでねじ止めされると共に、その最下端には支柱41の内周に接してベアリング41Cが介在されている。これにより、連結パイプ42Dは支柱41内で、切欠部41Aの長さの範囲内で水平方向に回動され、従ってアーム43は左右方向に揺動されることができる。また、この連結パイプ42Dは、支柱41に装着したねじ込みハンドル41Dの締め付け操作により、適宜の回動位置で停止ロックできるようになっている。なお、切欠部41A内に挿入したスクリュー41Bにより、連結パイプ42Dは支柱41の上から抜け出ることがない。
さらにクレーン装置40には、ヒンジピン42Bのまわりにアーム43の上下方向への回動を規制する自動ロック機構が備えられる。この自動ロック機構は、ヒンジピン42Bのまわりにアーム43と一体回転可能に配置構成されたロック凹部43A,43Bと、このロック凹部43A,43Bと係合し得るように支柱41に支持されたロックレバー47と、を含んでいる。
この例では、図5及び図6に示すようにヒンジピン42Bのまわりに、すなわちヒンジパイプ42Cの周上に所定角度で隔置された2つのロック凹部43A,43Bを有する。ロックレバー47がそれぞれのロック凹部43A,43Bに係合することにより、アーム43が使用状態(図5)と格納状態(図6)にロックされるようになっている。
この例では、図5及び図6に示すようにヒンジピン42Bのまわりに、すなわちヒンジパイプ42Cの周上に所定角度で隔置された2つのロック凹部43A,43Bを有する。ロックレバー47がそれぞれのロック凹部43A,43Bに係合することにより、アーム43が使用状態(図5)と格納状態(図6)にロックされるようになっている。
ロックレバー47は、ブラケット42Aに設けた支軸42Fのまわりに回動可能に取り付けられる。ロックレバー47の一端47Aはヒンジパイプ42C側へ突出形成されており、他端47Bはブラケット42Aの上部まで延出している。また、ロックレバー47はコイルスプリング48により、一端47Aがヒンジパイプ42Cに圧接するように付勢されている。
また、クレーン装置40には、アーム43の格納時にその適所に弾接する弾機手段を有している。この例では図5に示されるように、ブラケット42Aの基部に配置されたクッションゴム49を有し、このクッションゴム49によりアーム43のがたつき等を防止するようにしている。
このように構成されたクレーン装置40は、図1に示すように、支柱41の下端部をブラケット31に当接し、さらに、カバー32をボルトやナット等の固定具33によりブラケット31に取り付けることで、支柱41の下端部がブラケット31とカバー32とで挟持されて、クレーン装置40はスライドテーブル22に固定される。なお、クレーン装置40の支柱41の高さは、例えば運転席10に着座した乗員の肩位置に前述のブラケット42Aが配置されるように設定されている。
さらに、本発明の実施形態に係るシート装置1においては、クレーン装置40の支柱41に、乗員の体を支えるサポート部材50が取り付けられている。
サポート部材50は、図7及び図8に示すように、支柱41に固着した板状のベース51,52と、各ベース51,52に枢支されたバー53と、バー53の表面を覆うクッション54と、から構成されている。各ベース51,52は、互いに向かい合うように並設されており、各ベース51,52の対応する位置に孔51B,52Bと円弧状の案内溝51C,52Cとが形成されている。
サポート部材50は、図7及び図8に示すように、支柱41に固着した板状のベース51,52と、各ベース51,52に枢支されたバー53と、バー53の表面を覆うクッション54と、から構成されている。各ベース51,52は、互いに向かい合うように並設されており、各ベース51,52の対応する位置に孔51B,52Bと円弧状の案内溝51C,52Cとが形成されている。
バー53の基部53Aは、棒状本体の軸に対して略直交するように屈曲しているとともに、第一及び第二の軸通孔53B,53Cを有する。基部先端寄りに配設された第一の軸通孔53Bは、各ベース51,52の先端寄りに配設された孔51B,52Bに対応しており、これらの孔53B,51B,52Bにピン等の固定具55を挿入し、第二の軸通孔53Cと案内溝51C,52Cにもピン等の固定具56を貫通することで、バー53は支柱41に取り付けられる。
このようにして、バー53は、ベース51,52の先端寄りに配設された孔51B,52Bの位置でピンで軸支されて揺動し、その回転が案内溝51C,52Cにガイドされるので、図8に示すように所定の角度範囲で矢印α方向に回転するように規制されている。即ち、バー53が図8にて二点鎖線で示す起立状態と実線で示す水平状態間を移動する際に、軸通孔53Cを貫通する固定具56(ピン)が案内溝51C,52Cを摺動し、案内溝51C,52Cの端に固定具56が当接することで、バー53の回転が規制される。なお、バー53が水平状態にあるときには、案内溝51C,52Cの端に固定具56が当接してストッパーの役割を果たすので、バー53がそれ以上下方に回転することはなく、バー53が水平に延在するようになっている。
以上述べたクレーン装置40を取り付けたスライドプレート22には、さらに、スライドプレート下面の四隅にスライドブロック23C〜23Fが取り付けられている。各スライドブロック23C〜23Fには、第一レール21A(或いはレール21B)の上端部に対応した溝23gが形成されている。よって、各スライドブロック23C〜23Fの溝23gに各第一レール21A,21Bの上端部が若干緩めに入り込むことで、スライドプレート22を第一レール21A,21Bに摺動可能に取り付けることができる。
なお、スライドプレート22には、その前端から前下方向に突出するようにフットレスト22Aが設けられている。このフットレスト22Aは、鉄パイプ等の棒状の鋼材を略コ字状に折り曲げてその両端がスライドプレート22の前端に接続されている。さらに、スライドプレート22の左右の側部には、後述する運転席10のトランスファーボード11A,11Bを支持する受け部22B,22Cが取り付けられている。受け部22B,22Cも、フットレスト22Aと同様に、鉄パイプ等の棒状の鋼材を略コ字状に折曲して構成されている。
このように構成されたスライドプレート22の上面には、車両前後方向のスライドのための一対の第二レール23A,23Bが、車両前後方向に延びるように並設されている。さらに、これらの第二レール23A,23Bに対応して、各レール23A,23Bに案内支持される第一摺動部24A,24Bが設けられている。これらの第一摺動部24A,24Bが運転席10の底面に取り付けられることで、運転席10は車両前後方向にスライドできるようになっている。
また、本発明の実施形態に係るシート装置1においては、運転席10の車両前後方向のスライドが、従来の運転席の前後方向のスライド幅よりも、10cm〜25cm程度広い範囲でスライド可能に設定されており、これに対応して、第二レール23A,23Bが従来のものよりも長く形成されている。
第二レール23A,23B及び第一摺動部24A,24Bの形状は、図に示す構成例の他、第一摺動部24A,24Bがスライド移動に際して第二レール23A,23Bに案内支持されるものであれば良く、これは、従来の車両における運転席を車両前後方向にスライドさせる機構と同一或いは同等であり、従来の前後方向のスライド機構と同様に、所定の位置でスライド移動を解除可能にロックすることができる機能を備えるようにしてもよいことは勿論である。
なお、第一摺動部24A,24Bを底面に取り付けた運転席10は従来知られているものと同様の構成であり、図に示すように、シートクッション11と、このシートクッション11に対して起伏可能に取り付けられたシートバック12と、シートバック12を揺動可能に支持し、シートクッション11に固着したブラケット13と、を備えている。シートバック12は、従来の運転席と同様に、所定の揺動位置で解除可能にロックされ、所定の姿勢を保持することができるのは勿論である。
また、図に示す運転席10にあっては、身体の不自由な人の乗降を容易にするために、シートクッション11の両側面にそれぞれトランスファーボード11A,11Bが取り付けられている。このトランスファーボード11A,11Bは、車椅子と運転席との乗り移りを容易にするための補助部材であり、シートクッション11に折り畳み可能に取り付けられており、展開しその上に人が乗った場合にその自重を前述の受け部22B,22Cによって支え得るようになっている。
ところで、運転中に運転席10が車両横方向に不用意にスライド移動するのを規制するため、フレーム20の内壁に、第一レール21A,21Bと平行に、スライドシャフト25が軸架されている。このスライドシャフト25の表面には螺旋状の溝25Aが刻設されて、この溝25Aの回転に従って移動するシャフトブッシュ26がスライドシャフト25に螺着している。シャフトブッシュ26には、上方に突出するフランジ26Aが設けられ、このフランジ26Aが前述のスライドプレート22の下面に取り付けられる。
さらに、スライドシャフト25に軸回転を与えるモータ27がブラケット28を介してスライドシャフト25に取り付けられている。このモータ27の起動スイッチは、例えば、図示を省略するが、運転席10の側面等に設置しておくと良い。
なお、シャフトブッシュ26が移動する際に、そのフランジ26Aをフレーム20に衝接させないために、スライドシャフト25に沿った細長い開口20Bがフレーム20の上面20Aに開設されている(図1)。
なお、シャフトブッシュ26が移動する際に、そのフランジ26Aをフレーム20に衝接させないために、スライドシャフト25に沿った細長い開口20Bがフレーム20の上面20Aに開設されている(図1)。
このように構成されたシート装置1の使用方法を説明する。車椅子に乗った身体の不自由な人が車両に移乗する場合について例示する。
まず、車椅子で助手席側ドアの前まで移動し、ドアを開ける。そして、モータ27を駆動して、運転席10をグローブボックスの前までスライドさせ、トランスファーボード11Bを展開して、車椅子からトランスファーボード11Bに乗り移る。
まず、車椅子で助手席側ドアの前まで移動し、ドアを開ける。そして、モータ27を駆動して、運転席10をグローブボックスの前までスライドさせ、トランスファーボード11Bを展開して、車椅子からトランスファーボード11Bに乗り移る。
次に、トランスファーボード11Bに着座し状態で、クレーン装置40のロックレバー47を操作してアーム43を図5の使用状態のように持ち上げ、アーム43を車椅子方向に揺動する。そして、ハンガ装置45のモータ45Aを駆動してロープ46Aを繰り出し、ロープ先端のフック46Bを車椅子に引っ掛ける。その後、モータ45Aを逆回転させてロープ46Aをハンガ装置45内に巻き取り、車椅子を持ち上げる。
なお、クレーン装置40を操作する際に、バー53を図9に示すようにベース51,52間の収納領域から引き出して水平に延在させ、上体をバー53で支えるようにすれば、両手で作業を行えて効率的である。
なお、クレーン装置40を操作する際に、バー53を図9に示すようにベース51,52間の収納領域から引き出して水平に延在させ、上体をバー53で支えるようにすれば、両手で作業を行えて効率的である。
次に、トランスファーボード11Bからシートクッション11に移動して、足をフットレスト22Aに載せた状態で、モータ27を駆動して運転席10をステアリングハンドルの前までスライドさせる。このとき、脚(膝など)がステアリングハンドル28と干渉しない程度に脚(膝など)の前方が若干空く程度に運転席10はスライドプレート22上で後方に位置していると良い。また、スライドプレート22にクレーン装置40が一体に取り付けられているので、運転席10の車両横方向へのスライドと共に、車椅子も車内に入れられる。
運転席10をステアリングハンドルの前方に移動させた後にモータ27の駆動を停止し、運転席10を前方方向に所望の位置までスライドする。そして、車両のフロアパネルに取り付けたベルトなどを用いて、車椅子を固定する。
このようにして、車椅子から車両への移乗作業が終了する。なお、降車する際には、前述の作業と逆の作業を行えばよい。
このようにして、車椅子から車両への移乗作業が終了する。なお、降車する際には、前述の作業と逆の作業を行えばよい。
このように、本発明の実施形態に係るシート装置1によれば、身体の不自由な人が、車両の側面、即ち、他の車両が走行する道路と反対側から安全に乗降することができる。また、車室空間内においても、適切にステアリングハンドル28の前方位置まで容易に移動することができる。さらに、クレーン装置40によって、力の弱い人でも30Kg程の車椅子などの荷物を容易に車両に積み込むことができる。
以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施し得ることは勿論である。上記の説明では、本発明を運転席に適用した場合を例示したが、それに限らずリヤシートなどに適用して、前後,左右にスライド可能に構成すると共にクレーン装置を具備すると良い。また、上述の構成例で例示した部材の形状や材質等は、本発明と同一の作用効果を奏する範囲内で他のものを代用しても良いことは勿論である。
以上述べたように、本発明は、特に福祉車両に搭載すれば、身体の不自由な人の車両への乗降の利便性に富み、福祉車両の価値を向上することができる。
1 シート装置
10 運転席
11 シートクッション
11A トランスファーボード
12 シートバック
13 ブラケット
20 フレーム
20A フレームの上面
20B フレーム上面に開設された開口
21A,21B 第一レール
22 スライドプレート
22A フットレスト
22B,22C 受け部
23A,23B 第二レール
23C〜23F スライドブロック
24A,24B 第一摺動部
25 スライドシャフト
25A スライドシャフト表面の溝
26 シャフトブッシュ
26A シャフトブッシュのフランジ
27 モータ
28 ブラケット
31 ブラケット
32 カバー
33 固定具
40 クレーン装置
41 支柱
41A 切欠部
41B スクリュー
41C ベアリング
41D ハンドル
42 ヒンジ機構
42A ブラケット
42B ヒンジピン
42C ヒンジパイプ
42D 連結パイプ
42E ベアリング
42F 支軸
43 アーム
43A,43B ロック凹部
45 ハンガ装置
45A モータ装置
46A ロープ
46B フック
47 ロックレバー
48 コイルスプリング
49 クッションゴム
50 サポート部材
51,52 ベース
51B,52B 孔
51C,52C 案内溝
53 バー
53A バーの基部
53B 第一の軸通孔
53C 第二の軸通孔
54 クッション
55,56 固定具
10 運転席
11 シートクッション
11A トランスファーボード
12 シートバック
13 ブラケット
20 フレーム
20A フレームの上面
20B フレーム上面に開設された開口
21A,21B 第一レール
22 スライドプレート
22A フットレスト
22B,22C 受け部
23A,23B 第二レール
23C〜23F スライドブロック
24A,24B 第一摺動部
25 スライドシャフト
25A スライドシャフト表面の溝
26 シャフトブッシュ
26A シャフトブッシュのフランジ
27 モータ
28 ブラケット
31 ブラケット
32 カバー
33 固定具
40 クレーン装置
41 支柱
41A 切欠部
41B スクリュー
41C ベアリング
41D ハンドル
42 ヒンジ機構
42A ブラケット
42B ヒンジピン
42C ヒンジパイプ
42D 連結パイプ
42E ベアリング
42F 支軸
43 アーム
43A,43B ロック凹部
45 ハンガ装置
45A モータ装置
46A ロープ
46B フック
47 ロックレバー
48 コイルスプリング
49 クッションゴム
50 サポート部材
51,52 ベース
51B,52B 孔
51C,52C 案内溝
53 バー
53A バーの基部
53B 第一の軸通孔
53C 第二の軸通孔
54 クッション
55,56 固定具
Claims (10)
- 車両横方向に延びた第一レールと、該第一レールに摺動可能に取り付けたスライドプレートと、該スライドプレートの上面に設けられていて車両前後方向に延びた第二レールと、該第二レールに摺動可能に取り付けたシートと、を備えており、
上記スライドプレートにクレーン装置を取り付けたことを特徴とする、シート装置。 - 前記クレーン装置が、支柱と、ヒンジ機構を介して上記支柱に支持されるアームと、該アームの先端に取り付けられたハンガ装置と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のシート装置。
- 前記支柱にバーが枢支されていることを特徴とする、請求項2に記載のシート装置。
- 互いに向かい合うように一対のベースを前記支柱に並設し、各ベースの対応する位置に孔と円弧状の案内溝とが形成されており、
前記バーが、第一及び第二の軸通孔を有し、
該第一の軸通孔と上記孔とにピン等の固定具を挿入して前記バーが上記ベースに枢支されており、さらに上記第二の軸通孔と案内溝にピン等の固定具を挿入して前記バーの回転が規制されていることを特徴とする、請求項3に記載のシート装置。 - 前記バーにクッションを取り付けたことを特徴とする、請求項3又は4に記載のシート装置。
- 前記フレームを、前記フロアパネルと接続する下方を開放した箱形に形成すると共に、その上面を平面状に形成し、
前記フレームの内壁に前記第一レールと平行にスライドシャフトを軸架し、
該スライドシャフトの表面に刻設された溝の回転に従って、前記スライドシャフトに沿って移動するシャフトブッシュを前記スライドシャフトに螺着し、
該シャフトブッシュのフランジを、前記スライドシャフトに沿って前記フレームの上面に形成した開口を介して、前記スライドプレートの底面に接続し、
前記スライドシャフトに回転力を与えるモータを前記フレームの内側に配設し、
前記モータにより前記スライドシャフトを回転させることによって、前記シートを車両横方向にスライドすることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載のシート装置。 - 前記シートが、シートクッションとシートバックとを備えており、前記シートクッションの側面に、トランスファーボードを折り畳み可能に取り付けたことを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載のシート装置。
- 前記トランスファーボードが展開しているときに、該トランスファーボードを支える受け部を、前記スライドプレートに取り付けたことを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記載のシート装置。
- 前記スライドプレートの前端から前下方向に突出するようにフットレストを設けたことを特徴とする、請求項1〜8の何れかに記載のシート装置。
- 前記シートが運転席であることを特徴とする、請求項1〜9の何れかに記載のシート装置。
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Cited By (2)
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CN101856987A (zh) * | 2010-06-18 | 2010-10-13 | 张正生 | 车载座椅的应急避伤装置 |
JP2021171228A (ja) * | 2020-04-22 | 2021-11-01 | 長田電機工業株式会社 | 自走式歯科診療椅子 |
-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004022168A patent/JP2005212974A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN101856987B (zh) * | 2010-06-18 | 2012-08-08 | 张正生 | 车载座椅的应急避伤装置 |
JP2021171228A (ja) * | 2020-04-22 | 2021-11-01 | 長田電機工業株式会社 | 自走式歯科診療椅子 |
JP7421755B2 (ja) | 2020-04-22 | 2024-01-25 | 長田電機工業株式会社 | 自走式歯科診療椅子 |
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