JP2004216060A - 車両用乗降補助装置 - Google Patents

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直樹 上野
Keigo Hikita
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Abstract

【課題】本発明の目的は、従来に比して、搭乗者の車両への乗降の利便性を向上させることが可能な車両用乗降補助装置を提供することにある。
【解決手段】本発明は、搭乗者の車両50への乗降を補助するために車両50のドア開口部52に設けられた乗降用ステップ40および乗降用グリップ130を有する車両用乗降補助装置に関する。
この車両用乗降補助装置は、乗降用ステップ40を格納させた格納位置と車両の水平方向外側へ展開させた展開位置とドア開口部52の下方へ降下させた降下位置とに移動させる展開昇降駆動手段と、車両50のフロントピラー56に設けられ、乗降用グリップ130をフロントピラー56の延設方向に沿ってスライドさせるスライド駆動手段と、乗降用グリップ130が乗降用ステップ40の昇降動作に連動するように展開昇降駆動手段およびスライド駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用乗降補助装置に係り、特に、搭乗者が乗降車する際に使用する乗降用ステップおよび乗降用グリップの高さ位置を可変させることが可能な車両用乗降補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、オフロード走行などを考慮した貨客用型の四輪駆動車等は、車両フロアの高さ(地面から車両フロアまでの高さ)が、セダンタイプ等の一般乗用車に比べて高い位置に設定されている。
【0003】
従って、四輪駆動車等の中には、ドア開口部(乗降口)に乗降用グリップおよび乗降用ステップを設け、この乗降用グリップおよび乗降用ステップを用いて搭乗者が乗り降りできるようになっているものがある。
【0004】
ところが、上記四輪駆動車等においては、乗降用ステップおよび乗降用グリップが比較的に高い位置に設けられているので、搭乗者が車両へ乗り込む際には、片方の足を高く上げて乗降用ステップに乗せ、手を大きく伸ばして乗降用グリップを握る必要がある。
【0005】
また、搭乗者が車両から降りる際には、片方の足を乗降用ステップに乗せた状態で、乗降用グリップを握ったまま手を大きく伸ばすと同時に他方の足を地面にまで大きく伸ばす必要があった。
【0006】
従って、幼児や老人あるいは和服を着た婦人などは、車両への乗降を円滑に行うことができないという不具合があった。
【0007】
そこで、このような不具合に対処するために、乗降用ステップおよび乗降用グリップが連結機構によって車両の幅方向に大きくせり出すように構成された車両用乗降補助装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−328239号(第3−5頁、図1、図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記車両用乗降補助装置において、乗降用ステップおよび乗降用グリップが展開した状態では、乗降用ステップと地面との間および乗降用ステップとフロアとの間に段差が生じ、また、乗降用グリップの高さ位置も固定されているため、搭乗者の車両への乗降の利便性が向上されているとは言い難い。
【0010】
また、上記車両用乗降補助装置は、大掛かりな連結機構を備えているので、大きな搭載スペースを要し、このため、一般的な乗用車としての四輪駆動車やワンボックスカーなどに上記車両用乗降補助装置を搭載することは困難である。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、従来に比して、搭乗者の車両への乗降の利便性を向上させることができると共に、大きな搭載スペースを必要とせず、容易に車両に搭載することが可能な車両用乗降補助装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の車両用乗降補助装置によれば、搭乗者の車両への乗降を補助するために前記車両の乗降口に設けられた乗降用ステップおよび乗降用グリップを有する車両用乗降補助装置において、前記乗降口の下方に設けられ、前記乗降用ステップを前記車両の水平方向内側へ格納させた格納位置と前記乗降口に隣接させるように前記車両の水平方向外側へ展開させた展開位置と前記乗降口の下方へ降下させた降下位置とに移動させる展開昇降駆動手段と、前記車両の躯体に設けられ、前記乗降用グリップを前記躯体の延設方向に沿ってスライドさせるスライド駆動手段と、前記乗降用グリップが前記乗降用ステップの昇降動作に連動するように前記展開昇降駆動手段および前記スライド駆動手段を駆動制御する制御手段と、を備えたこと、により解決される。
【0013】
このように、乗降口の下方に設けられ、乗降用ステップを車両の水平方向内側へ格納させた格納位置と乗降口に隣接させるように車両の水平方向外側へ展開させた展開位置と乗降口の下方へ降下させた降下位置とに移動させる展開昇降駆動手段と、車両の躯体に設けられ、乗降用グリップを躯体の延設方向に沿ってスライドさせるスライド駆動手段と、乗降用グリップが乗降用ステップの昇降動作に連動するように展開昇降駆動手段およびスライド駆動手段を駆動制御する制御手段と、を備えていると、搭乗者の乗降車に応じて乗降用ステップおよび乗降用グリップが予め定められた位置に移動するように構成されているので、乗車の際には、乗降用ステップと地面との間の段差を小さくでき、また、降車の際には、乗降用ステップとフロアとの間の段差を小さくできる。これにより、従来に比して、搭乗者の車両への乗降の利便性を向上させることができる。
【0014】
また、搭乗者を乗降用ステップにより昇降させるようにして乗降車させることができると共に、昇降中の乗降用ステップの動作に合わせて乗降用グリップの高さ位置を調節することができるので、乗車中又は降車中の搭乗者が乗降用グリップを有効に活用することが可能となる。これにより、従来に比して、搭乗者の車両への乗降の利便性を向上させることが可能となる。
【0015】
さらに、乗降用ステップを前記格納位置、展開位置、降下位置に移動させる展開昇降駆動手段と、乗降用グリップをスライドさせるスライド駆動手段とが別体で構成されているので、展開昇降駆動手段とスライド駆動手段とを車両の異なる場所に配設することができる。これにより、乗降口付近に大きな搭載スペースを必要とせず、容易に車両に搭載することが可能となる。
【0016】
このとき、前記車両用乗降補助装置が、請求項2に記載のように、搭乗者の操作に従って乗降用ステップおよび乗降用グリップの移動位置に関する指令信号を制御手段に出力する操作手段を備え、制御手段が、指令信号に基づいて、展開昇降駆動手段およびスライド駆動手段を駆動制御するように構成されていると、操作手段を用いることにより、搭乗者の乗降状況に応じて乗降用ステップおよび乗降用グリップの高さ位置を最適に調節することができるので、搭乗者の車両への乗降の利便性をさらに向上させることが可能となり好適である。
【0017】
また、前記車両用乗降補助装置は、さらに好適には、請求項3に記載のように、搭乗者の車両への乗車状況を検出して乗車検出信号を制御手段に出力すると共に搭乗者の車両からの降車状況を検出して降車検出信号を制御手段に出力する乗降車検出手段を備え、制御手段は、乗車検出信号により乗車と判断して、乗降用ステップが降下位置に移動するように展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に乗降用グリップが躯体の下側にスライドした状態となるようにスライド駆動手段を駆動制御し、且つ、降車検出信号により降車と判断して、乗降用ステップが展開位置に移動するように展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に乗降用グリップが躯体の上側にスライドした状態となるようにスライド駆動手段を駆動制御するように構成される。
【0018】
このように構成されていると、搭乗者がこれから乗車又は降車しようとする乗降状況に応じて、自動的に乗降用ステップおよび乗降用グリップが搭乗者にとって最適な位置に移動されるので、乗降車する際に搭乗者が乗降用ステップおよび乗降用グリップの高さ位置や移動位置等を調整する必要が無く、車両への乗降の利便性をさらに向上させることが可能となる。
【0019】
また、請求項2に記載の車両用乗降補助装置は、請求項4に記載のように、乗降口に配設されたドアが開いたことを検出してドア開信号を制御手段に出力するドア開閉検出器を備え、制御手段は、ドア開信号により、乗降用ステップが展開位置に移動するように展開昇降駆動手段を駆動制御するように構成されていても良い。
【0020】
このように構成されていると、搭乗者が降車するためにドアを開けるだけで、自動的に乗降用ステップおよび乗降用グリップが搭乗者にとって最適な位置に移動されるので、降車する際に搭乗者が乗降用ステップおよび乗降用グリップの位置等を調整する必要が無く、搭乗者の車両からの降車時における利便性を向上させることが可能となる。
【0021】
また、請求項3に記載の車両用乗降補助装置は、より好適には、請求項5に記載のように、乗降用ステップに搭乗者が搭乗したことを検出して乗降用ステップ搭乗検出信号を制御手段に出力する乗降用ステップ搭乗検出手段を備え、制御手段は、乗車と判断した後に、降下位置にある乗降用ステップに搭乗者が搭乗することによって出力された乗降用ステップ搭乗検出信号により、乗降用ステップが展開位置に移動するように展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に乗降用グリップが躯体の上側にスライドするようにスライド駆動手段を駆動制御し、且つ、降車と判断した後に、展開位置にある乗降用ステップに搭乗者が搭乗することによって出力された乗降用ステップ搭乗検出信号により、乗降用ステップが降下位置に移動するように展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に乗降用グリップが躯体の下側にスライドするようにスライド駆動手段を駆動制御するように構成される。
【0022】
このように構成されていると、乗車時には、搭乗者が降下位置にある乗降用ステップに搭乗するだけで、自動的に乗降用ステップが展開位置にまで上昇すると共に乗降用グリップが躯体の上側にスライドし、降車時には、搭乗者が展開位置にある乗降用ステップに搭乗するだけで、自動的に乗降用ステップが降下位置にまで下降すると共に乗降用グリップが躯体の下側にスライドする。従って、乗降車する際に搭乗者が乗降用ステップおよび乗降用グリップの高さ位置や移動位置等を調整する必要が無いため、車両への乗降の利便性をさらに向上させることが可能となる。
【0023】
また、上記乗降車検出手段は、より具体的には、請求項6に記載のように、乗降口に設けられたドアの開閉を検出するドア開閉検出器と、ドアの外側に設けられたドアノブの操作を検出する外側ドアノブ操作検出器と、ドアの内側に設けられたドアノブの操作を検出する内側ドアノブ操作検出器と、から構成されるものである。このとき、上記乗車検出信号は、外側ドアノブ操作検出器から出力される外側ドアノブ操作信号と、ドア開閉検出器から出力されるドア開信号と、から構成され、上記降車検出信号は、内側ドアノブ操作検出器から出力される内側ドアノブ操作信号と、ドア開信号と、から構成される。
【0024】
また、上記乗降車検出手段は、請求項7に記載のように、乗降口に設けられたドアの開閉を検出するドア開閉検出器と、車両に設けられた座席への着座の有無を検出する着座検出器と、から構成されても良い。このとき、上記乗車検出信号は、着座検出器から出力される着座無し信号と、ドア開閉検出器から出力されるドア開信号と、から構成され、上記降車検出信号は、着座検出器から出力される着座有り信号と、ドア開信号と、から構成される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0026】
図1乃至図18は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1は車両乗降補助装置の車両における取付位置を示す説明図、図2は図1に示す車両を車両左後方から見た図、図3は乗降用ステップ装置の斜視図、図4は乗降用ステップ装置のアクチュエータの一部断面を含む側面図、図5は乗降用ステップ装置のスライダおよびレールの構成を示す説明図、図6は乗降用ステップ装置の動作説明図、図7は乗降用グリップ装置の正面図、図8は図7におけるA−Aから見た矢視図、図9は乗降用グリップ装置のスライダ部の構成を示す要部拡大図、図10は図9のB−B方向から見た矢視図、図11は乗降用ステップ装置の車両における配置および動作説明図、図12は乗降用グリップ装置の車両における配置および動作説明図、図13は車両用乗降補助装置の接続構成を示すブロック図、図14は昇降スイッチの構成を示す斜視図、図15,図16は車両用乗降補助装置を用いて搭乗者が乗車する様子を示す説明図、図17,図18は車両用乗降補助装置を用いて搭乗者が降車する様子を示す説明図である。
【0027】
図13において、符号Sは、本発明の一実施形態に係る車両用乗降補助装置である。この車両用乗降補助装置Sは、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビーグル)やRV(レジャー・ビーグル)といった比較的車高の高い車両に搭載されて、搭乗者の車両への乗降を補助するものである。
【0028】
本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sは、図13に示すように、乗降用ステップ装置1と、乗降用グリップ装置101と、昇降操作スイッチ60(本発明に係る操作手段に相当するもの)と、ドア開閉検出器70と、中央制御装置80(本発明に係る制御手段に相当するもの)と、電源供給装置90とを主要構成とするものである。
【0029】
(乗降用ステップ装置の構成)
はじめに、本発明の一実施形態に係る乗降用ステップ装置1の構成について説明する。本実施形態に係る乗降用ステップ装置1は、図1,図2に示すように、乗降用ステップ40を昇降させることにより、搭乗者の足元において車両50への乗降を補助するものである。
【0030】
この乗降用ステップ装置1は、図3に示すように、アクチュエータ10と、リンク機構部30と、乗降用ステップ40とを有して構成されている。なお、アクチュエータ10とリンク機構30とによって本発明に係る展開昇降駆動手段が構成されている。
【0031】
アクチュエータ10は、後述するリンク機構部30を介して乗降用ステップ40を昇降させるための動力源となるものであり、図4に示すように、モータ11と、減速機構部12と、スライド機構部13とを有して構成されている。
【0032】
モータ11は、例えば、DCブラシレスモータや、ブラシ付きモータ等で構成されており、電源供給装置(図13参照)から電源供給されることにより、回転軸11aを正逆方向に切り替えて回転することができるように構成されている。
【0033】
減速機構部12は、モータ11の回転を減速させながら後述するボールネジ19に伝達するためのものであり、ギアハウジング14と、ピニオンギア15と、第一減速ギア16と、第二減速ギア17とを有して構成されている。
【0034】
ギアハウジング14の内側には、空間部14aが形成されており、この空間部14a内に、各ギア15,16,17がそれぞれ歯合された状態で回転可能に配置されている。
【0035】
そして、ピニオンギア15は、回転軸11aの先端部に固定され、第二減速ギア17の出力軸には、後述するボールネジ19が一体に配設されている。
【0036】
スライド機構部13は、モータ11による減速機構部12の回転駆動を直線駆動に変換するためのものであり、箱状のボールネジハウジング18と、ボールネジ19と、スライダ20とを有して構成されている。
【0037】
ボールネジ19は、本乗降用ステップ装置1を後述する車両50の所定箇所に配設した際に、車両50の略水平方向(車両横方向)に沿って延びるように形成されている。
【0038】
スライダ20は、スライダ本体21と、スライダハウジング22と、を有して構成されている。スライダ本体21の中央部分には、ボールネジ19の回転軸方向に沿ってネジ穴21aが形成されており、このネジ穴21aにボールネジ19が螺入されることにより、スライダ20がボールネジ19の回動に伴ってスライドするようになっている。
【0039】
スライド機構部13には、スライダ20のスライド方向に沿って、スライド案内部材としてのレール部材23が設けられ、スライダ本体21には、レール部材23が挿入可能な溝部24が形成されている。
【0040】
そして、図5に示すように、溝部24内にレール部材23が係合されることによって、スライダ本体21がレール部材23によって支持されながら、スライダ20全体がスライド可能になっている。
【0041】
このようにすると、レール部材25によってスライダ20の支持剛性、特に、ボールネジ19の長手方向と垂直な方向に沿って働く回転モーメントに対する支持剛性を高めることができるので、図3に示す乗降用ステップ40に荷重が掛かることにより、リンク機構部30を介してスライダ20に回転モーメントが作用しても、スライダ20を円滑にスライドさせることが可能となる。
【0042】
そして、図3に示すシャフト33aに形成されたピン36aは、図4に示すスライダハウジング22の側面部22aにおけるボールネジ19よりも鉛直上側部分に形成された図示しないピン挿通穴に挿入固定されている。
【0043】
また、図3に示すシャフト34aに形成されたピン37aは、スライダハウジング22の側面部22aにおけるボールネジ19よりも鉛直下側部分に形成された図示しないピン挿通穴に挿入固定されている。
【0044】
なお、図4において図示していないが、図3に示すシャフト33bに形成されたピン36bは、図4に示すスライダハウジング22の側面部22aとは反対側の側面部(図4の紙面裏側の側面部)におけるボールネジ19よりも鉛直上側部分に形成されたピン挿通穴に挿入固定されている。
【0045】
また、図3に示すシャフト34aに形成されたピン37aは、図4に示すスライダハウジング22の側面部22aとは反対側の側面部(図4の紙面裏側の側面部)におけるボールネジ19よりも鉛直下側部分に形成されたピン挿通穴に挿入固定されている。
【0046】
ボールネジハウジング18の上面部所定箇所には、図4に示すように、スライダ20の位置を検出するための第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73が配設されている。
【0047】
この第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73は、ローラプランジャタイプの接点スイッチで構成されており、各スイッチには、スライダハウジング22と接触可能なローラが設けられている。
【0048】
そして、第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73では、各スイッチに設けられた上記ローラがスライダハウジング22の一部と接触することによりスイッチオンとなり、中央制御装置80(図13参照)に位置検出信号を出力することができるようになっている。
【0049】
このように、第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73を設けることにより、スライダ20の位置を検出することが可能となり、乗降用ステップ40を確実に格納、展開、昇降させることが可能となる。
【0050】
なお、第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73は、ローラプランジャタイプの接点スイッチの他にも、ローラレバータイプの接点スイッチや、レバータイプの接点スイッチで構成されていても良い。
【0051】
図3に示すリンク機構部30は、アクチュエータ10による直線駆動力を乗降用ステップ40に伝達するためのものであり、上アーム31a,31bと、下アーム32a,32bと、シャフト33a,33b,34a,34bと、支持部としてのローラ35a,35bとを有して構成されている。
【0052】
上アーム31a,31bは、断面四角状の細長い板状体で形成されており、ボールネジ19の軸方向に沿って形成された水平部Aと、この水平部Aから乗降用ステップ40側へ傾斜して形成された傾斜部Bとを有して構成されている。
【0053】
上アーム31a,31bの乗降用ステップ40側の端部は、後述する乗降用ステップ40に配設された上ヒンジ44a,44bにそれぞれ回動可能に固定されており、上アーム31a,31bの乗降用ステップ40とは反対側の端部は、上アーム31a,31bの延設方向と垂直な方向に延びるシャフト33a,33bによってそれぞれ回動可能に固定されている。
【0054】
シャフト33a,33bのアクチュエータ10側の端部には、互いに向き合うようにピン36a,36bが形成されており、このピン36a,36bは、上述のように、図4に示すスライダハウジング22の側面部のボールネジ19よりも上側部分に形成された図示しないピン挿通穴にそれぞれ挿入固定されている。
【0055】
下アーム32a,32bは、断面四角状の細長い板状体で形成されており、ボールネジ19の軸方向に沿って形成された中央水平部Cと、この中央水平部Cからスライダ20側へ傾斜して形成された第一傾斜部Dと、中央水平部Cから乗降用ステップ40側へ傾斜して形成された第二傾斜部Eと、を有して構成されている。
【0056】
下アーム32a,32bの乗降用ステップ40側の端部は、後述する乗降用ステップ40に配設された下ヒンジ45a,45bにそれぞれ回動可能に固定されており、下アーム32a,32bの乗降用ステップ40とは反対側の端部は、下アーム32a,32bの延設方向と垂直な方向に延びるシャフト34a,34bによってそれぞれ回動可能に固定されている。
【0057】
シャフト34a,34bのアクチュエータ10側の端部には、互いに向き合うようにピン37a,37bが形成されており、このピン37a,37bは、上述のように、図4に示すスライダハウジング22の側面部のボールネジ19よりも下側部分に形成された図示しないピン挿通穴にそれぞれ挿入固定されている。
【0058】
ローラ35a,35bは、下アーム32a,32bの延設方向と垂直な方向に延びるピン38a,38bによってそれぞれ回転可能に支持されており、このピン38a,38bは、ボールネジハウジング18における乗降用ステップ40側の端部の下側部分にそれぞれ固定されている。
【0059】
ローラ35aの両方の円形側面部には、下アーム32aの脱落を防止するために、ローラ本体よりも大きな外径からなる円形壁状のガイド部39aが設けられており、このガイド部39aの間で周方向に沿って形成された溝状の部分に、下アーム32aが入り込むようにして移動可能に支持されている。
【0060】
同様に、ローラ35bの両方の円形側面部には、下アーム32bの脱落を防止するために、ローラ本体よりも大きな外径からなる円形壁状のガイド部39bが設けられており、このガイド部39bの間で周方向に沿って形成された溝状の部分に、下アーム32bが入り込むようにして移動可能に支持されている。
【0061】
乗降用ステップ40は、搭乗者の足を載置するためのものであって、搭乗者の足の載置に適した広さからなる乗降用ステップ面41と、この乗降用ステップ面41の車両外側部分を保護するガードパイプ42と、乗降用ステップ面41のアクチュエータ側部分に配設された側面板43とを有して構成されている。
【0062】
側面板43の鉛直方向上側の部分には、上ヒンジ44a,44bが配設されており、側面板43の鉛直方向下側の部分には、下ヒンジ45a,45bが配設されている。
【0063】
そして、上述のように、上ヒンジ44a,44bに上アーム31a,31bが接続され、下ヒンジ45a,45bに下アーム32a,32bが接続されることにより、乗降用ステップ40がリンク機構部30に対して回動可能になっている。
【0064】
(乗降用ステップ装置の各部動作機能)
次に、図6を参照しながら、上記構成からなる乗降用ステップ装置1の各部動作機能について説明する。
【0065】
なお、以下の説明では、図6に示す側面図の符号表現上、乗降用ステップ装置1における図示された部材のみに着目するが、不図示の部材は図示された部材と同様な動作機能を有することとする(例えば、図6に図示されていない上アーム31bの動作機能に関する説明をしないが、上アーム31bは、図6に図示された上アーム31aと同じ動作機能を有する)。
【0066】
また、図6に示す上欄のように、乗降用ステップ40が乗降用ステップ装置1本体側に引き寄せられている状態を、以下「格納」状態といい、図6に示す中欄のように、乗降用ステップ40が乗降用ステップ装置1の水平方向にスライドしている状態を、以下「展開」状態といい、図6に示す下欄のように、乗降用ステップ40が乗降用ステップ装置1の下方に移動している状態を、以下「降下」状態という。
【0067】
図6の上欄に示す「格納」状態にある乗降用ステップ装置1においては、スライダ20がボールネジ19のギアハウジング14側の部分に位置しており、これにより、第1位置検出器71がスイッチオンとなり、装置全体が無作動状態にある。
【0068】
そして、上記のように、スライダ20がボールネジ19のギアハウジング14側の部分に位置しているとき、下アーム32aの中央水平部Cがローラ35aに支えられるようになっている。
【0069】
これにより、下アーム32aの第二傾斜部Eが斜め上方に向けられ、乗降用ステップ40全体がボールネジハウジング18に形成された側面18aの真横位置まで持ち上げられている。
【0070】
このとき、上アーム31aの水平部Aは、ボールネジ19の回転軸線と平行になるように保たれており、上アーム31aの傾斜部Bが乗降用ステップ40の斜め上方に向けられるようになっている。
【0071】
これにより、乗降用ステップ40に配設された側面板43の上側の部分が、上アーム31aに連結された上ヒンジ44aを介してボールネジハウジング18側へ引き寄せられ、乗降用ステップ40の乗降用ステップ面41が水平に保たれている。
【0072】
そして、電源供給装置(図13参照)からモータ11に所定の電圧を印加すると、モータ11の回転力が各ギア15,16,17を介してボールネジ19に伝達され、スライダ20が乗降用ステップ40側に向けて移動する。
【0073】
図6に示す中欄は、スライダ20が、上欄に示す位置から乗降用ステップ40側に向けて移動し、ボールネジ19の中央部よりもややギアハウジング14側の部分に位置している状態を示している。
【0074】
図6の上欄,中欄に示すように、スライダ20がボールネジ19のギアハウジング14側の位置から、ボールネジ19の中央部よりもややギアハウジング14側の位置までスライドする間は、下アーム32aの中央水平部Cがローラ35aに支えられるようになっている。
【0075】
これにより、乗降用ステップ40は、スライダ20の動きに合わせて、X1方向へスライドすることができる。なお、スライダ20は、第2位置検出器72がスイッチオンとなったところで停止する。
【0076】
図6の下欄は、スライダ20が、中欄に示す位置から乗降用ステップ40側に向けてさらに移動し、ボールネジ19の最も乗降用ステップ40側の部分に位置している状態を示している。
【0077】
図6の中欄,下欄に示すように、スライダ20がボールネジ19の中央部よりもややギアハウジング14側の位置から、ボールネジ19の最も乗降用ステップ40側に近い位置までスライドする間は、下アーム32aの第一傾斜部Dがローラ35aに支えられるようになっている。
【0078】
そして、スライダ20が乗降用ステップ40側へ移動するに従って、乗降用ステップ40を含めたリンク機構部30が移動し、これにより、乗降用ステップ40を含めたリンク機構部30の重心Gは、ローラ35aよりも車体下方側、すなわちボールネジハウジング18とは反対側へ徐々に移行する。
【0079】
ここで、下アーム32aは、第一傾斜部Dがローラ35aに支えられると共に、第一傾斜部Dが中央水平部Cに対して傾斜した構成となっている。また、上アーム31aおよび下アーム32aは、いずれも一端がスライダ20に対して回動可能に構成され、他端が乗降用ステップ40に対して回動可能に構成されている。
【0080】
従って、乗降用ステップ40を含めたリンク機構部30の重心Gが、ローラ35aよりも車体下方側、すなわちボールネジハウジング18とは反対側へ移行するに従って、リンク機構部30全体がボールネジハウジング18の長手方向軸線に対して徐々に傾斜していくことになる。
【0081】
そして、図6の下欄に示すように、スライダ20がボールネジ19に沿って移動し、ボールネジ19の端部位置に到達したときには、リンク機構部30全体がボールネジハウジング18の長手方向軸線に対して大きく傾斜し、これにより、乗降用ステップ40が最も低い位置に移動される。なお、スライダ20は、第3位置検出器73がスイッチオンとなったところで停止する。
【0082】
このように、本実施形態に係る乗降用ステップ装置1では、乗降用ステップ40が、リンク機構部30に支えられながら、その自重により、Z1方向へ下降するように構成されている。
【0083】
また、上アーム31aには、上述のように、水平部Aに対して傾斜する傾斜部Bが形成されているので、乗降用ステップ40の下降中においても、乗降用ステップ40に配設された側面板43の上側の部分が、上アーム31aに連結された上ヒンジ44aを介してボールネジハウジング18側へ引き寄せられるようなっている。
【0084】
これにより、乗降用ステップ40の下降中においても、乗降用ステップ40の乗降用ステップ面41は水平に保たれるようになっている。
【0085】
一方、降下した乗降用ステップ40を上昇させるためには、モータ11を、乗降用ステップ40を下降させたときとは反対周りに回転駆動するように制御すればよい。
【0086】
このように、モータ11を反対周りに回転駆動させることにより、ボールネジ19も、乗降用ステップ40を下降させたときとは反対周りに回転し、これにより、スライダ20がギアハウジング14側に移動する。
【0087】
そして、スライダ20がギアハウジング14側に移動するに従って、傾斜していたリンク機構部30が徐々に水平な状態になり、これにより、乗降用ステップ40がZ2方向へ上昇される。
【0088】
このとき、上アーム31aの傾斜部Bによって、乗降用ステップ40に配設された側面板43の上側の部分が、上アーム31aに連結された上ヒンジ44aを介してボールネジハウジング18側へ引き寄せられるので、乗降用ステップ40の上昇中においても、乗降用ステップ40の乗降用ステップ面41は水平に保たれている。
【0089】
そして、図6の下欄に示すスライダ20が、中欄に示す位置に移動したとき、リンク機構部30が水平な状態になり、乗降用ステップ40が最も高い位置に上昇される。なお、スライダ20は、第2位置検出器72がスイッチオンとなったところで停止する。
【0090】
この状態から、さらにスライダ20をギアハウジング14側に移動することによって、乗降用ステップ40は、X2方向へスライドされる。
【0091】
そして、図6の中欄に示すスライダ20が、上欄に示す位置に移動することにより、乗降用ステップ40は、ボールネジハウジング18に形成された側面18aの真横位置まで引き寄せられ、上記一連の動作前における元の位置に戻ることができるようになっている。なお、スライダ20は、第1位置検出器71がスイッチオンとなったところで停止する。
【0092】
以上詳述した通り、本実施形態に係る乗降用ステップ装置1は、スライダ20の水平方向への移動に応じて、乗降用ステップ40水平方向にスライドさせることができると共に昇降させることができるようになっている。
【0093】
なお、下アーム32a,32bに形成された中央水平部C、第一傾斜部Dの長さは、乗降用ステップ装置1が配設される車両の車高や形状等に応じて自在に変更することが可能である。
【0094】
すなわち、下アーム32a,32bの中央水平部Cの長さを長くすることにより、乗降用ステップ40の水平方向へのスライド量を大きくすることが可能であり、下アーム32a,32bの第一傾斜部Dの長さを長くすることにより、乗降用ステップ40の鉛直方向へのリフト量を大きくすることが可能である。
【0095】
(乗降用グリップ装置の構成)
次に、本発明の一実施形態に係る乗降用グリップ装置101の構成について説明する。本実施形態に係る乗降用グリップ装置101は、図1,図2に示すように、乗降用グリップ130を車両の高さ方向にスライドさせることにより、搭乗者の手元において車両への乗降を補助するものである。
【0096】
この乗降用グリップ装置101は、図7,図8に示すように、モータ110と、スライド機構部120と、乗降用グリップ130とを有して構成されている。なお、モータ110とスライド機構部120とによって本発明に係るスライド駆動手段が構成されている。
【0097】
モータ110は、スライド機構部120を介して乗降用グリップ130を車両50の高さ方向(上下方向)に上下動させるための動力源となるものである。このモータ110は、例えば、減速ギアを内蔵したブラシ付きモータで構成されており、電源供給装置90(図13参照)から電源供給されることにより、回転軸111を正逆方向に切り替えて回転することができるように構成されている。
【0098】
モータ110は、図7,図8に示すように、モータブラケット112により、スライド機構部120に設けられた本体121の一端部に固定されている。
【0099】
スライド機構部120は、モータ110による回転駆動を直線駆動に変換するためのものであり、図9,図10に示すように、本体121と、ボールネジ122と、ナット123a,123bと、スライダ124と有して構成されている。
【0100】
ナット123a,123bは、ボールネジ122にそれぞれ螺合されると共に、スライダ124のスライダハウジング127内に回動不能となるように一体的に固定されている。
【0101】
ボールネジ122のモータ110と反対側の端部は、図7,図8に示すように、軸受部125によって軸支されており、また、ボールネジ122のモータ110側の端部は、ジョイント126によってモータ110の回転軸111に接続されている。これにより、ボールネジ122は、モータ110の回転駆動に伴って回転することができるようになっている。
【0102】
スライド機構部120の本体121には、長手方向に沿って一対のレール128が配設されており、スライダ124には、図9,図10に示すように、この一対のレール128に摺動可能に係合されるガイド部129が配設されている。
【0103】
そして、スライダ124のガイド部128がレール127に摺動可能に係合された状態で、ボールネジ122が回転することにより、スライダ124が、本体121の長手方向に沿ってスライドするようになっている。
【0104】
本体121の両端側には、図7,図8に示すように、第1位置検出器140,第2位置検出器141が配設されている。この第1位置検出器140および第2位置検出器141は、例えば、ローラプランジャタイプの接点スイッチで構成されている。
【0105】
そして、第1位置検出器140は、乗降用グリップ130が最もモータ110側(最下部)に位置しているときにスイッチオンとなり、第2位置検出器141は、乗降用グリップ130が最も軸受部125側(最上部)に位置しているときにスイッチオンとなるように配置されている。
【0106】
また、第1位置検出器140および第2位置検出器141は、それぞれスイッチオンとなったときに、中央制御装置80(図13参照)に位置検出信号を出力することができるように構成されている。
【0107】
乗降用グリップ130は、搭乗者が乗降する際の補助をするためのものであり、搭乗者が手で握り易いような形状からなる断面略円形状の乗降用グリップ体131を有して構成されている。
【0108】
乗降用グリップ体131の両端は、図7に示すように、それぞれ湾曲して固着部132によってブラケット133に一体的に固定されており、このブラケット133は、固着部144によってスライダ124と一体的に固定されている。
【0109】
このようにして、乗降用グリップ130がスライダ124に一体的に固定されることにより、スライダ124の移動に伴い、乗降用グリップ130がスライド機構部120上を移動することができるようになっている。
【0110】
なお、詳細は後述するが、乗降用グリップ130は、スライド機構部120よりも室内側に配設されると共に、図8に示すように、フロントピラー56に配設されたトリム部材57を介してスライダ124に接続されるようになっている。
【0111】
(車両への取り付け位置)
次に、図1,図2,図12,図13を参照しながら、本実施形態に係る車両用乗降補助装置の構成要素である乗降用ステップ装置1および乗降用グリップ装置101の車体への取り付け位置について、車両50の各部構成と共に説明する。
【0112】
図1,図2に示す符号50は、本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sが取り付けられた車両を示している。この車両50は、例えば、オフロード走行などを考慮した貨客用型の四輪駆動車であって、車両フロアの高さ(地面から車両フロアまでの高さ)が、セダンタイプ等の一般乗用車に比べて高い位置に設定されている。
【0113】
車両50の側面には、ドア51が配設されており、このドア51を開閉することにより、搭乗者がドア開口部(乗降口)52より乗降車することができるようになっている。
【0114】
車両50のドア51が位置する床面裏側の部分、すなわち、図11に示す車体底部53には、車両50のシャーシと一体となるように乗降用ステップ装置1が配設されており、ドア開口部52の足元部分に、乗降用ステップ40が位置するようになっている。
【0115】
ここで、乗降用ステップ40は、図11に示すように、格納した状態では、車両50の側面部54よりも車両横方向外側へ突出しないようになっている。
【0116】
このとき、乗降用ステップ40よりも上側の部分には、車両50に形成された凹部55が位置するようになっており、乗降用ステップ40が格納した状態であっても、凹部55を通じて搭乗者が乗降用ステップ面41に足を載せることができるようになっている。
【0117】
また、乗降用ステップ40は、最も車両横方向へスライドした状態、すなわち、展開した状態では、車両50の側面部54よりも車両横方向外側へ突出するようになっている。このとき、乗降用ステップ40の高さ位置は、上述の格納状態にあるときと変わらないようになっている。
【0118】
さらに、乗降用ステップ40は、最も降下した状態では、地面に接するようになっている。このとき、乗降用ステップ40は、上述の展開状態にあるときよりも僅かに車両横方向外側に位置するようになっている。
【0119】
一方、乗降用グリップ装置101は、図12に示すように、車両50のフェンダとルーフとを繋ぐフロントピラー56(本発明に係る躯体の一例)にその長手方向に沿うように一体的に固定されている。なお、図12は、車両50の室内から図1に示す車両50の左前方のフロントピラー56を見た図である。
【0120】
フロントピラー56の室内側には、例えば、樹脂製のトリム部材57が被せられている。乗降用グリップ装置101の本体部、すなわち、モータ110とスライド機構部120(いずれも図8参照)は、このトリム部材57によって覆われるようになっており、室内において目立たないようになっている。
【0121】
また、トリム部材57には、スリット58が設けられており、乗降用グリップ130は、図8に示すように、トリム部材57に形成されたスリット58を介してスライダ24に接続されている。
【0122】
そして、乗降用グリップ装置101は、スライド可能範囲R内において、乗降用グリップ130をフロントピラー56の長手方向に沿わせてスライドできるようになっている。
【0123】
(周辺装置の構成)
次に、図13を参照しながら、本実施形態に係る車両において、乗降用ステップ装置1および乗降用グリップ装置101を動作させるための周辺装置について説明する。
【0124】
図13に示すように、本実施形態に係る車両には、乗降用ステップ装置1および乗降用グリップ装置101を動作させる装置として、昇降操作スイッチ60と、ドア開閉検出器70と、中央制御装置80と、電源供給装置90とが設けられている。
【0125】
昇降操作スイッチ60は、図14に示すように、主電源スイッチ61と、操作レバー62と、を有して構成され、主電源スイッチ61をONにすることにより、操作レバー62の操作が可能な状態になるように構成されている。
【0126】
この昇降操作スイッチ60は、図2に示すように、例えば、センターピラー58に配設され、搭乗者によって操作可能になっている。なお、昇降操作スイッチ60は、ドア開口部52付近であれば、センターピラー58以外に配設されても良い。
【0127】
また、昇降操作スイッチ60は、操作レバー62が上側へ操作されることにより、UP操作信号を中央制御装置80に出力すると共に、操作レバー62が下側へ操作されることにより、DOWN操作信号を中央制御装置80に出力するように構成されている。
【0128】
ドア開閉検出器70は、図2に示すように、車両50のドア51とドア開口部52との間に配設され、搭乗者によるドア51の開閉を検出することができるように構成されている。
【0129】
すなわち、ドア開閉検出器70は、搭乗者によってドア51が開けられたことを検出してドア開信号(例えば、HIGH信号)を中央制御装置80に出力すると共に、搭乗者によってドア51が閉められたことを検出してドア閉信号(例えば、LOW信号)を中央制御装置80に出力するように構成されている。
【0130】
中央制御装置80は、CPU等を備えた演算回路で構成され、昇降操作スイッチ60、ドア開閉検出器70、第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73、第1位置検出器140、第2位置検出器141からの出力信号を検出することにより、モータ駆動に関する信号を電源供給装置90に出力することができるように構成されている。
【0131】
なお、中央制御装置80は、車両50に配設された車両全体を制御するための車両制御装置(不図示)に一体的に組み込まれていても良い。
【0132】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力されたモータ駆動に関する信号を検出して、車両50に配設されたバッテリ等から乗降用ステップ装置1のモータ11および乗降用グリップ装置101のモータ110へ所定の電力を供給することができるように構成されている。
【0133】
(乗降車する際の動作)
次に、図15乃至図18を参照しながら、搭乗者が車両へ乗降する際における車両用乗降補助装置の動作について説明する。
【0134】
なお、図15,図16は、搭乗者Pが車両50へ乗車する様子を連続的に示した図であり、図17,図18は、搭乗者Pが車両50から降車する様子を連続的に示した図である。
【0135】
はじめに、図15,図16を参照しながら、搭乗者Pが車両へ乗車する際の車両用乗降補助装置の動作について説明する。
【0136】
図15(a),(b)に示すように、車両50へ乗車するために、搭乗者Pが車外からドア51を開けると、ドア開閉検出器70によりドア51が開いたことが検出され、図13に示すドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア開信号が出力される。
【0137】
中央制御装置80は、ドア開閉検出器70から出力されたドア開信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ展開命令信号を出力する。
【0138】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ展開命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ11に印加する。
【0139】
これにより、モータ11(図6の上欄,中欄参照)が回転し、乗降用ステップ40が、図15(b)の一点鎖線で示す位置まで車両50の横方向に展開する。
【0140】
このとき、モータ11は、スライダ20(図6の中欄参照)の一部が第2位置検出器72に接触し、この第2位置検出器72がスイッチオンとなったところで停止する。
【0141】
そして、図15(b)に示すように、搭乗者Pが昇降操作スイッチ60を「DOWN」方向へ操作すると、図13に示す中央制御装置80にDOWN操作信号が出力される。
【0142】
中央制御装置80は、昇降操作スイッチ60から出力されたDOWN操作信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ下降命令信号を出力すると共に、乗降用グリップ下降命令信号を出力する。
【0143】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ11およびモータ110に印加する。
【0144】
これにより、モータ11(図6の中欄,下欄参照)が回転して、図15(b)に示すように、乗降用ステップ40が地面に接するまで下降する。
【0145】
また、これと同時に、モータ110(図7参照)が回転して、図15(b)に示すように、乗降用グリップ130がフロントピラー56の下側へスライドする。
【0146】
ここで、乗降用ステップ40は、図6の下欄に示すように、アクチュエータ10の駆動力によって強制的に下降されるのではなく、その自重によって下降することができる。
【0147】
従って、乗降用ステップ40と地面との間に障害物等(例えば、搭乗者の足や荷物等)が挟まった場合でも、この障害物等にアクチュエータ10の駆動力が作用してしまうことがない。
【0148】
また、乗降用ステップ40と地面との間に障害物等が挟まった状態で、アクチュエータ10が作動しても、アクチュエータ10には乗降用ステップ40からの反力等が作用することがないので、アクチュエータ10の破損を防止することができる。
【0149】
なお、モータ11(図6の下欄参照)は、スライダ20の一部が第3位置検出器73に接触し、この第3位置検出器73がスイッチオンとなったところで停止する。また、モータ110(図7参照)は、乗降用グリップ130の一部が第1位置検出器140に接触し、この第1位置検出器140がスイッチオンとなったところで停止する。
【0150】
そして、図15(c)に示すように、乗降用ステップ40が地面に接するまで降下した状態では、地面と乗降用ステップ40との間に段差が生じていないので、搭乗者Pは、乗降用ステップ40に容易に移り乗ることができる。
【0151】
また、乗降用グリップ130がフロントピラー56の下側に位置しているので、搭乗者Pが身長の低い人である場合でも、乗降用グリップ130に手が届き、体重を支えるようにすることができる。
【0152】
そして、図15(c)に示すように、搭乗者Pが乗降用グリップ130に掴まりながら乗降用ステップ40に乗った状態で、昇降操作スイッチ60を「UP」方向へ操作すると、図13に示す中央制御装置80にUP操作信号が出力される。
【0153】
中央制御装置80は、昇降操作スイッチ60から出力されたUP操作信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ上昇命令信号を出力すると共に、乗降用グリップ上昇命令信号を出力する。
【0154】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ上昇命令信号および乗降用グリップ上昇命令信号を検出すると、乗降用ステップ40を下降させたときと反対の極性の電圧をモータ11に印加すると共に、乗降用グリップを下降させたときと反対の極性の電圧をモータ110に印加する。
【0155】
これにより、モータ11(図6の下欄参照)が、乗降用ステップ40が下降するときの回転方向と反対方向へ回転して、図16(d)に示すように、乗降用ステップ40が上昇する。
【0156】
また、これと同時に、モータ110(図7参照)が、乗降用グリップ130が下方へスライドするときの回転方向と反対方向へ回転して、図16(d)に示すように、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側にスライドする。
【0157】
ここで、モータ11(図6の下欄,中欄参照)は、スライダ20の一部が第2位置検出器72に接触し、この第2位置検出器72がスイッチオンとなったところで停止する。また、モータ110(図7参照)は、乗降用グリップ130の一部が第2位置検出器141に接触し、この第2位置検出器141がスイッチオンとなったところで停止する。
【0158】
これにより、乗降用ステップ40が、ドア開口部52に隣接するように車両50の水平方向外側へ展開した状態で停止し、乗降用グリップ130は、フロントピラー56の上部で停止する。
【0159】
そして、図16(d),(e)に示すように、乗降用ステップ40が上昇して停止している状態では、乗降用ステップ40とドア開口部52の床面との間に段差が生じないようになっているので、搭乗者Pは、車内に容易に乗り込むことができる。また、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側に位置しているので、車内に乗り込む際に手で体重を支えるようにすることができる。
【0160】
そして、図16(e),(f)に示すように、搭乗者Pが座席に腰掛けた状態でドア51を閉めると、ドア開閉検出器70によりドア51が閉まったことが検出され、図13に示すドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア閉信号が出力される。
【0161】
中央制御装置80は、ドア開閉検出器70から出力されたドア閉信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ格納命令信号を出力する。
【0162】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ格納命令信号を検出すると、乗降用ステップ展開命令信号を検出したときと反対の極性の電圧をモータ11に印加する。
【0163】
これにより、モータ11(図6の中欄,上欄参照)が回転し、図16(f)に示すように、乗降用ステップ40が、一点鎖線で示す位置から車両50の横方向内側へスライドするようにして格納される。このとき、乗降用ステップ40は、車両50の側面部よりも横方向外側へ突出しないように格納される。
【0164】
また、車両走行時においては、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側に位置しているので、運転者(不図示)の視界に入らないようにすることが可能である。
【0165】
このように、乗降用ステップ40を昇降させると共に、乗降用グリップ130をスライドさせることにより、搭乗者Pの乗車を補助することが可能である。
【0166】
なお、図示しないランプや音声装置を車両50に配設し、乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が動作していることを報知するように構成されていることが望ましい。このようにしておくと、乗降用ステップ40および乗降用グリップ130の動作状態を搭乗者Pが認識することができる。
【0167】
また、乗降用ステップ40が格納していない状態、すなわち、展開している状態や、下降している状態では車両50を発進させないように、ランプや音声装置などにより警告報知するように構成されていることが望ましい。
【0168】
次に、図17,図18を参照しながら、搭乗者Pが車両から降車する際の車両用乗降補助装置の動作について説明する。
【0169】
図17(g)に示すように、搭乗者が車両50に乗車している状態では、乗降用ステップ40は、車両50の側面部よりも車両横方向内側へ格納されており、乗降用グリップ130は、フロントピラー56の上側に位置している。
【0170】
そして、図17(h)に示すように、搭乗者Pが降車するために車内からドア51を開けると、ドア開閉検出器70によりドア51が開いたことが検出され、図13に示すドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア開信号が出力される。
【0171】
中央制御装置80は、ドア開閉検出器70から出力されたドア開信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ展開命令信号を出力する。
【0172】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ展開命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ11に印加する。
【0173】
これにより、モータ11(図6の上欄,中欄参照)が回転し、図17(h)に示すように、乗降用ステップ40が車両50の横方向に展開する。
【0174】
このように、乗降用ステップ40が車両50の外側に展開されるので、搭乗者Pは足を大きく伸ばさないでも、車内から乗降用ステップ面41に簡単に乗り移ることが可能である。
【0175】
なお、モータ11は、スライダ20(図6の中欄参照)の一部が第2位置検出器72に接触し、この第2位置検出器72がスイッチオンとなったところで停止する。
【0176】
そして、図17(i)に示すように、搭乗者Pが乗降用グリップ130に掴まりながら乗降用ステップ40に乗った状態で、昇降操作スイッチ60を「DOWN」方向へ操作すると、図13に示す中央制御装置80に操作信号が出力される。
【0177】
中央制御装置80は、昇降操作スイッチ60から出力されたDOWN操作信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ下降命令信号を出力すると共に、乗降用グリップ下降命令信号を出力する。
【0178】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ11およびモータ110に印加する。
【0179】
これにより、モータ11(図6の中欄,下欄参照)が回転して、図18(j)に示すように、乗降用ステップ40が地面に接するまで下降する。
【0180】
また、これと同時に、モータ110(図7参照)が回転して、図18(j)に示すように、乗降用グリップ130がフロントピラー56の下側へスライドする。
【0181】
このとき、乗降用ステップ40は、上述のように、アクチュエータ10(図6の中欄,下欄参照)の駆動力によって強制的に下降されるのではなく、アクチュエータ10によって下降量を規制されながら、その自重によって下降することができるようになっている。
【0182】
従って、地面に凸凹があったり、地面の上に障害物等があったりしても、乗降用ステップ40は、上記障害物等の上に接した状態で停止することができる。すなわち、アクチュエータ10の駆動力によって乗降用ステップ40が上記障害物等を押し退けたり、押し潰したりしないようにすることができる。
【0183】
また、乗降用ステップ40と地面との間に上記障害物等が挟まった状態で、アクチュエータ10が作動しても、アクチュエータ10には乗降用ステップ40からの反力等が作用することがないので、アクチュエータ10の破損を防止することができる。
【0184】
なお、モータ11(図6の下欄参照)は、スライダ20の一部が第3位置検出器73に接触し、この第3位置検出器73がスイッチオンとなったところで停止する。また、モータ110(図7参照)は、乗降用グリップ130の一部が第1位置検出器140に接触し、この第1位置検出器140がスイッチオンとなったところで停止する。
【0185】
このように、本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sでは、乗降用ステップ装置1のモータ11と乗降用グリップ装置のモータ110とを独立して制御することが可能である。
【0186】
そして、図18(k)に示すように、乗降用ステップ40が地面に接するまで降下するので、搭乗者Pは足を大きく伸ばさなくても地面に降り立つことができる。また、地面と乗降用ステップ40との間に段差が生じないので、円滑に降車することができる。
【0187】
さらに、乗降用グリップ130がフロントピラー56の下側へ移動しているので、大きく手を伸ばさなくても、乗降用グリップ130に掴まりながら降車することができる。
【0188】
そして、図18(l)に示すように、搭乗者Pが降車した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70によりドア51が閉まったことが検出され、図13に示すドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア閉信号が出力される。
【0189】
中央制御装置80は、開閉スイッチ70から出力されたドア閉信号を検出すると、電源供給装置90に乗降用ステップ格納命令信号を出力すると共に、乗降用グリップ上昇命令信号を出力する。
【0190】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ格納命令信号および乗降用グリップ上昇命令信号を検出すると、乗降用ステップ40を下降させたときと反対の極性の電圧をモータ11に印加すると共に、乗降用グリップを下降させたときと反対の極性の電圧をモータ110に印加する。
【0191】
これにより、モータ11(図6参照)が、乗降用ステップ40が下降するときの回転方向と反対方向へ回転する。また、これと同時に、モータ110(図7参照)が、乗降用グリップ130が下方へスライドするときの回転方向と反対方向へ回転する。
【0192】
そして、モータ11(図6の上欄参照)は、スライダ20の一部が第1位置検出器71に接触し、この第1位置検出器71がスイッチオンとなったところで停止する。また、モータ110(図7参照)は、乗降用グリップ130の一部が第1位置検出器140に接触し、この第1位置検出器140がスイッチオンとなったところで停止する。
【0193】
これにより、乗降用ステップ40が上昇して格納され、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側にスライドして停止する。
【0194】
このように、乗降用ステップ40を昇降させると共に、乗降用グリップ130を車両50の高さ方向にスライドさせることにより、搭乗者Pの降車を補助することが可能となる。
【0195】
なお、降車時においても、図示しないランプや音声装置によって、乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が動作していることを報知するように構成されていることが望ましい。
【0196】
また、乗降用ステップ40が格納していない状態、すなわち、展開している状態や、下降している状態では車両50を発進させないように、ランプや音声装置などにより警告報知するように構成されていることが望ましい。
【0197】
このように、本実施形態の車両用乗降補助装置S(図1,図2参照)によれば、乗降用ステップ40を昇降させると共に、乗降用グリップ130をスライドさせることにより、搭乗者Pの乗降車を補助することが可能である。
【0198】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sによれば、搭乗者Pの乗降車に応じて乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が予め定められた位置に移動するように構成されているので、乗車の際には、乗降用ステップと地面との間の段差を小さくでき、また、降車の際には、乗降用ステップとフロアとの間の段差を小さくできる。これにより、従来に比して、搭乗者の車両への乗降の利便性を向上させることができる。
【0199】
(ロ)また、搭乗者Pを乗降用ステップ40により昇降させるようにして乗降車させることができると共に、昇降中の乗降用ステップ40の動作に合わせて乗降用グリップ130の高さ位置を調節することができるので、乗車中又は降車中の搭乗者が乗降用グリップ130を有効に活用することが可能となる。これにより、従来に比して、搭乗者の車両50への乗降の利便性を向上させることが可能となる。
【0200】
(ハ)また、アクチュエータ10およびリンク機構部30と、モータ110およびスライド機構部120とを車両50の異なる場所に配設することができるので、ドア開口部52付近に大きな搭載スペースを必要とせず、容易に車両50に搭載することが可能である。
【0201】
(ニ)また、昇降操作スイッチ60を用いることにより、搭乗者の乗降状況に応じて乗降用ステップ40および乗降用グリップ130の高さ位置を最適に調節することができるので、搭乗者の車両50への乗降の利便性をさらに向上させることが可能である。
【0202】
(ホ)また、上述のように、搭乗者がこれから乗車又は降車しようとする乗降状況に応じて、自動的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が搭乗者にとって最適な位置に移動されるので、乗降車する際に搭乗者が乗降用ステップ40および乗降用グリップ130の高さ位置や移動位置等を調整する必要が無く、車両50への乗降の利便性をさらに向上させることが可能である。
【0203】
(ヘ)また、搭乗者が降車するためにドア51を開けるだけで、自動的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が搭乗者にとって最適な位置に移動されるので、降車する際に搭乗者が乗降用ステップ40および乗降用グリップ130の位置等を調整する必要が無く、搭乗者の車両50からの降車時における利便性を向上させることが可能である。
【0204】
なお、本発明の実施の形態は、以下のように改変することができる。以下、本発明の実施の形態における改変例をその作用と共に記載する。
【0205】
(1)上記実施形態において、車両用乗降補助装置Sは、昇降操作スイッチ60からの操作信号に基づいて、手動操作的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130を動作させるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0206】
例えば、本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sは、次のように改変されても良い。すなわち、図19に示すように、第1改変例に係る車両用乗降補助装置S1には、昇降操作スイッチ60、ドア開閉検出器70に加え、外側ドアノブ操作検出器74、内側ドアノブ操作検出器75が追加して設けられている。
【0207】
この外側ドアノブ操作検出器74、内側ドアノブ操作検出器75は、車両50のドア51に配設された外側ドアノブ59a(図1参照)、内側ドアノブ59b(図2参照)のそれぞれの開閉操作を検出するものである。
【0208】
そして、搭乗者Pが乗車するために、ドア51の外側に配設されたドアノブ59a(図1参照)を操作すると、外側ドアノブ操作検出器74から中央制御装置80に外側ドアノブ操作信号が出力される。また、ドア51が開けられると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア開信号が出力される。
【0209】
中央制御装置80は、外側ドアノブ操作検出器74から出力された外側ドアノブ操作信号と、ドア開閉検出器70から出力されたドア開信号とを検出すると、搭乗者が車両50に乗車すると判断する。
【0210】
そして、中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50に乗車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を出力する。
【0211】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ10およびモータ110に印加する。
【0212】
これにより、乗降用ステップ40が展開・下降すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56(いずれも図15参照)の下側へスライドする。
【0213】
このように、第1改変例に係る車両用乗降補助装置S1では、乗車時において、昇降操作スイッチ60の操作に依らずに、自動的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が乗車位置に移動するようになっている。
【0214】
そして、搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗った状態で、降下した乗降用ステップ40を上昇させると共に乗降用グリップ130を上側へスライドさせるには、昇降操作スイッチ60を「UP」方向へ操作すれば良い。
【0215】
搭乗者Pが乗車した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70からドア閉信号が中央制御装置80に出力される。これにより、中央制御装置80は、搭乗者の乗車が完了したと判断する。
【0216】
中央制御装置80は、搭乗者Pの車両50への乗車が完了したと判断すると、モータ11を展開するときの回転方向と反対方向へ回転させて乗降用ステップ40を格納させる(いずれも図16参照)。
【0217】
一方、搭乗者Pが降車するために、ドア51の内側に配設されたドアノブ59b(図2参照)を操作すると、内側ドアノブ操作検出器75から中央制御装置80に内側ドアノブ操作信号が出力される。また、ドア51が開けられると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア開信号が出力される。
【0218】
中央制御装置80は、内外側ドアノブ操作検出器75から出力された内側ドアノブ操作信号と、ドア開閉検出器70から出力されたドア開信号とを検出すると、搭乗者が車両50から降車すると判断する。
【0219】
そして、中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50から降車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ展開命令信号を出力する。これにより、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側位置を維持したまま、乗降用ステップ40が展開する(いずれも図17参照)。
【0220】
搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗った状態で、展開した乗降用ステップ40を下降させると共に乗降用グリップ130を下側へスライドさせるには、昇降操作スイッチ60を「DOWN」方向へ操作すれば良い。
【0221】
そして、搭乗者Pが降車を完了した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70からドア閉信号が中央制御装置80に出力される。これにより、乗降用ステップ40が、一点鎖線で示す位置から上昇し、車両50の横方向内側へスライドするようにして格納される(いずれも図18参照)。
【0222】
このように、外側ドアノブ操作検出器74もしくは内側ドアノブ操作検出器75から出力された操作信号に基づいて搭乗者の乗車又は降車を判断することができるように構成されていても良い。
【0223】
また、上述のように、乗車と判断された場合に、昇降操作スイッチ60の操作に依らずに、自動的に乗降用ステップ40を展開・下降させると共に、乗降用グリップ130をフロントピラー56(いずれも図15参照)の下側へスライドさせるように構成されていても良い。
【0224】
(2)さらに、本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sは、次のように改変されても良い。すなわち、図20に示すように、第2改変例に係る車両用乗降補助装置S2には、昇降操作スイッチ60、ドア開閉検出器70に加え、着座検出器76が追加して設けられている。
【0225】
要するに、第2改変例に係る車両用乗降補助装置S2は、第1改変例に係る車両用乗降補助装置S1(図19参照)に対し、外側ドアノブ操作検出器74および内側ドアノブ操作検出器75の代わりに、着座検出器76を設けたものである。
【0226】
この着座検出器76は、車内に配設された座席に搭乗者Pが腰掛けているか否かを検出するものであり、搭乗者が座席に着座しているときには、着座有り信号(例えば、HIGH信号)を中央制御装置80に出力し、搭乗者が座席に着座していないときには、着座無し信号(例えば、LOW信号)を中央制御装置80に出力するように構成されている。
【0227】
そして、搭乗者Pが乗車する際に、車外からドア51の外側のドアノブ59a(図1参照)を操作してドア51を開けると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80へドア開信号が出力される。このとき、着座スイッチ76からは中央制御装置80へ着座無し信号が出力されている。これにより、中央制御装置80は、搭乗者が乗車すると判断する。
【0228】
中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50に乗車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を出力する。
【0229】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ10およびモータ110に印加する。
【0230】
これにより、乗降用ステップ40が展開・下降すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56(いずれも図15参照)の下側へスライドする。
【0231】
このように、第2改変例に係る車両用乗降補助装置S2では、乗車時において、昇降操作スイッチ60の操作に依らずに、自動的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が乗車位置に移動するようになっている。
【0232】
そして、搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗った状態で、降下した乗降用ステップ40を上昇させると共に乗降用グリップ130を上側へスライドさせるには、昇降操作スイッチ60を「UP」方向へ操作すれば良い。
【0233】
搭乗者Pが乗車し座席へ着座すると、着座スイッチ76から中央制御装置80に着座有り信号が出力され、また、搭乗者Pがドア51を閉めると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア閉信号が出力される。これにより、中央制御装置80は、搭乗者Pの乗車が完了したと判断する。
【0234】
そして、中央制御装置80は、搭乗者の車両50への乗車が完了したと判断すると、モータ11を展開するときの回転方向と反対方向へ回転させて乗降用ステップ40を格納させる(いずれも図16参照)。
【0235】
一方、搭乗者Pが降車する際に、車内からドア51の内側のドアノブ59b(図2参照)を操作してドア51を開けると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80へドア開信号が出力される。このとき、着座スイッチ76からは中央制御装置80へ着座有り信号が出力されている。これにより、中央制御装置80は、搭乗者Pが降車すると判断する。
【0236】
中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50から降車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ展開命令信号を出力する。これにより、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側位置を維持したまま、乗降用ステップ40が展開する(いずれも図17参照)。
【0237】
搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗った状態で、展開した乗降用ステップ40を下降させると共に乗降用グリップ130を下側へスライドさせるには、昇降操作スイッチ60を「DOWN」方向へ操作すれば良い。
【0238】
搭乗者Pが降車を完了した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70からドア閉信号が中央制御装置80に出力される。これにより、乗降用ステップ40が、一点鎖線で示す位置から上昇し、車両50の横方向内側へスライドするようにして格納される(いずれも図18参照)。
【0239】
このように、着座検出器76から出力された着座検出信号に基づいて搭乗者Pの乗車又は降車を判断することができるように構成されていても良い。
【0240】
また、上述のように、乗車と判断された場合に、昇降操作スイッチ60の操作に依らずに、自動的に乗降用ステップ40を展開・下降させると共に、乗降用グリップ130をフロントピラー56(いずれも図15参照)の下側へスライドさせるように構成されていても良い。
【0241】
(3)さらに、本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sは、次のように改変されても良い。すなわち、図21に示すように、第3改変例に係る車両用乗降補助装置S3には、ドア開閉検出器70、外側ドアノブ操作検出器74、内側ドアノブ操作検出器75に加え、ステップ搭乗検出器77が設けられている。
【0242】
要するに、第3改変例に係る車両用乗降補助装置S3は、第1改変例に係る車両用乗降補助装置S1(図19参照)に対し、昇降操作スイッチ60の代わりに、ステップ搭乗検出器77を設けたものである。
【0243】
このステップ搭乗検出器77は、乗降用ステップ40(図1,2参照)に搭乗者Pが乗ったか否かを検出する(乗降用ステップに荷重が掛かったか否かを検出する)ものである。
【0244】
そして、搭乗者Pが乗車するために、ドア51の外側に配設されたドアノブ59a(図1参照)を操作すると、外側ドアノブ操作検出器74から中央制御装置80に外側ドアノブ操作信号が出力される。また、ドア51が開けられると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア開信号が出力される。
【0245】
中央制御装置80は、外側ドアノブ操作検出器74から出力された外側ドアノブ操作信号と、ドア開閉検出器70から出力されたドア開信号とを検出すると、搭乗者Pが車両50に乗車すると判断する。
【0246】
そして、中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50に乗車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を出力する。
【0247】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ10およびモータ110に印加する。
【0248】
これにより、乗降用ステップ40が展開・下降すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56(いずれも図15参照)の下側へスライドする。
【0249】
そして、搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗ると、ステップ搭乗検出器77から中央制御装置80に搭乗検出信号が出力される。これにより、降下した乗降用ステップ40が上昇すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側へスライドする(いずれも図16参照)。
【0250】
搭乗者Pが乗車した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70からドア閉信号が中央制御装置80に出力される。これにより、中央制御装置80は、搭乗者の乗車が完了したと判断する。
【0251】
そして、中央制御装置80は、搭乗者Pの車両50への乗車が完了したと判断すると、モータ11を展開するときの回転方向と反対方向へ回転させて乗降用ステップ40を格納させる(いずれも図16参照)。
【0252】
一方、搭乗者Pが降車するために、ドア51の内側に配設されたドアノブ59b(図2参照)を操作すると、内側ドアノブ操作検出器75から中央制御装置80に内側ドアノブ操作信号が出力される。また、ドア51が開けられると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア開信号が出力される。
【0253】
中央制御装置80は、内外側ドアノブ操作検出器75から出力された内側ドアノブ操作信号と、ドア開閉検出器70から出力されたドア開信号とを検出すると、搭乗者Pが車両50から降車すると判断する。
【0254】
中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50から降車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ展開命令信号を出力する。これにより、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側位置を維持したまま、乗降用ステップ40が展開する(いずれも図17参照)。
【0255】
そして、搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗ると、ステップ搭乗検出器77から中央制御装置80に搭乗検出信号が出力される。これにより、展開した乗降用ステップ40が下降すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56の下側へスライドする。
【0256】
搭乗者Pが降車を完了した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70からドア閉信号が中央制御装置80に出力される。これにより、乗降用ステップ40が、一点鎖線で示す位置から上昇し、車両50の横方向内側へスライドするようにして格納される(いずれも図18参照)。
【0257】
このように、乗降車する際に、昇降操作スイッチ60の操作に依らずに、乗降用ステップ40への荷重の有無を検出することにより、自動的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が動作するように構成されていても良い。
【0258】
また、上述のように、外側ドアノブ操作検出器74もしくは内側ドアノブ操作検出器75から出力された操作信号に基づいて搭乗者の乗車又は降車を判断することができるように構成されていても良い。
【0259】
なお、ステップ搭乗検出器77から中央制御装置80に搭乗検出信号が出力され、中央制御装置80が、モータ11およびモータ110を駆動させる(すなわち乗降用ステップ40および乗降用グリップ130を動作させる)ときに、不図示の音声案内装置から乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が始動する旨のアナウンスが発せられるように構成されていても良い。
【0260】
(4)さらに、本実施形態に係る車両用乗降補助装置Sは、次のように改変されても良い。すなわち、図22に示すように、第4改変例に係る車両用乗降補助装置S4には、ステップ搭乗検出器77、ドア開閉検出器70、着座検出器76が設けられている。
【0261】
要するに、第4改変例に係る車両用乗降補助装置S4は、第1改変例に係る車両用乗降補助装置S1(図19参照)に対し、昇降操作スイッチ60の代わりに、ステップ搭乗検出器77を設け、また、外側ドアノブ操作検出器74および内側ドアノブ操作検出器75の代わりに、着座検出器76を設けたものである。
【0262】
そして、搭乗者Pが乗車する際に、車外からドア51の外側のドアノブ59a(図1参照)を操作してドア51を開けると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80へドア開信号が出力される。このとき、着座スイッチ76からは中央制御装置80へ着座無し信号が出力されている。これにより、中央制御装置80は、搭乗者Pが乗車すると判断する。
【0263】
そして、中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50に乗車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を出力する。
【0264】
電源供給装置90は、中央制御装置80から出力された乗降用ステップ下降命令信号および乗降用グリップ下降命令信号を検出すると、所定の極性の電圧をモータ10およびモータ110に印加する。
【0265】
これにより、乗降用ステップ40が展開・下降すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56(いずれも図15参照)の下側へスライドする。
【0266】
そして、搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗ると、ステップ搭乗検出器77から中央制御装置80に搭乗検出信号が出力される。これにより、降下した乗降用ステップ40が上昇すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側へスライドする(いずれも図16参照)。
【0267】
搭乗者Pが乗車し座席へ着座すると、着座スイッチ76から中央制御装置80に着座有り信号が出力され、また、搭乗者Pがドア51を閉めると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80にドア閉信号が出力される。これにより、中央制御装置80は、搭乗者Pの乗車が完了したと判断する。
【0268】
そして、中央制御装置80は、搭乗者Pの車両50への乗車が完了したと判断すると、モータ11を展開するときの回転方向と反対方向へ回転させて乗降用ステップ40を格納させる(いずれも図16参照)。
【0269】
一方、搭乗者Pが降車する際に、車内からドア51の内側のドアノブ59b(図2参照)を操作してドア51を開けると、ドア開閉検出器70から中央制御装置80へドア開信号が出力される。このとき、着座スイッチ76からは中央制御装置80へ着座有り信号が出力されている。これにより、中央制御装置80は、搭乗者Pが降車すると判断する。
【0270】
中央制御装置80は、搭乗者Pが車両50から降車すると判断すると、電源供給装置90に乗降用ステップ展開命令信号を出力する。これにより、乗降用グリップ130がフロントピラー56の上側位置を維持したまま、乗降用ステップ40が展開する(いずれも図17参照)。
【0271】
そして、搭乗者Pが乗降用ステップ40に乗ると、ステップ搭乗検出器77から中央制御装置80に搭乗検出信号が出力される。これにより、展開した乗降用ステップ40が下降すると共に、乗降用グリップ130がフロントピラー56の下側へスライドする。
【0272】
搭乗者Pが降車を完了した後にドア51を閉めると、ドア開閉検出器70からドア閉信号が中央制御装置80に出力される。これにより、乗降用ステップ40が、一点鎖線で示す位置から上昇し、車両50の横方向内側へスライドするようにして格納される(いずれも図18参照)。
【0273】
このように、着座検出器76から出力された着座検出信号に基づいて搭乗者Pの乗車又は降車を判断することができるように構成されていても良い。
【0274】
また、上述のように、乗降車する際に、昇降操作スイッチ60の操作に依らずに、乗降用ステップ40への荷重の有無を検出することにより、自動的に乗降用ステップ40および乗降用グリップ130が動作するように構成されていても良い。
【0275】
(5)上記実施形態において、アクチュエータ10は、モータ11、減速機構部12、スライド機構部13を有して構成されているように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0276】
例えば、アクチュエータ10は油空圧シリンダで構成されていても良い。また、スライド機構部は、ラック・アンド・ピニオン、ベルト、チェーンを用いて構成されていても良い。このとき、ボールネジに限らず、他のネジ機構(例えば、三角ネジ、角ネジ、台形ネジ等)が用いられていても良い。
【0277】
また、上記実施形態において、乗降用グリップ130をスライド動作させる機構として、モータ110およびスライド機構部120が用いられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、乗降用グリップ130をスライド動作させる機構として、油圧シリンダ、空圧シリンダや、リニアモータでもよい。また、このとき、ボールネジに限らず、他のネジ機構(例えば、三角ネジ、角ネジ、台形ネジ等)が用いられていても良い。
【0278】
(6)上記実施形態において、乗降用ステップ装置1は、四輪駆動車に用いられるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他にも、ワゴンタイプの乗用車、ミニバンタイプの乗用車、大型トラック、バス、福祉車両等に用いられても良い。
【0279】
(7)上記実施形態において、乗降用ステップ装置1は、車両50の左前方のドア51(助手席)に用いられるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他にも、運転席のドア、後部座席のドア、背面ドアに用いられても良い。
【0280】
また、上記実施形態において、乗降用グリップ装置101は、車両50の助手席側(左前方)のフロントピラー56に設けられるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。その他にも、乗降用グリップ装置101は、運転席側(右前方)のフロントピラーや、センターピラーに設けられていても良い。
【0281】
さらに、乗降用グリップ装置101は、室内に設けられることに限定されるものではなく、車両50の外装部に一体的に配設されていても良い。なお、この場合には、外装部から乗降用グリップ130が突出しないように配設されることが望ましい。
【0282】
(8)上記実施形態において、乗降用ステップ装置1は、車両50の車体底部53に固定されるように説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。乗降用ステップ装置1は、ユニット化されて、車体底部53に着脱自在に構成されていても良い。
【0283】
また、上記実施形態において、乗降用グリップ装置101は、フロントピラー56に一体に固定されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ユニット化されて、着脱自在に構成されていても良い。
【0284】
(9)上記実施形態において、スライダ20の位置検出は、接点スイッチからなる第1位置検出器71、第2位置検出器72、第3位置検出器73が用いられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0285】
その他にも、スライダ20の位置を検出するための手段として、モータ11にロータリーエンコーダを設けてもよく、また、ボールネジハウジング18にリニアエンコーダを設けても良い。このように、エンコーダを設けることにより、パルスカウントによる位置検出を行なうことが可能となる。
【0286】
また、上記実施形態において、乗降用グリップ130の位置検出には、接点スイッチからなる第1位置検出器140、第2位置検出器141が用いられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0287】
その他にも、乗降用グリップ130の位置を検出するための手段として、モータ110にロータリーエンコーダを設けてもよく、また、スライド機構部120にリニアエンコーダを設けても良い。このように、エンコーダを設けることにより、パルスカウントによる位置検出を行うことが可能となる。
【0288】
すなわち、乗降時におけるドア51の開閉および昇降操作スイッチ60の操作時に、上記パルスカウントによる位置検出に基づいて乗降用グリップ130を予め設定した位置に移動させることが可能となる。
【0289】
上記各実施の形態から把握できる請求項以外の技術的思想について記載する。
▲1▼前記スライド駆動手段は、前記車両に設けられたピラーに配設されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用乗降補助装置。
【0290】
▲2▼前記展開昇降駆動手段は、前記車両の略水平方向にスライド可能なスライダを有して構成されたアクチュエータと、前記スライダのスライドに応じて、前記乗降用ステップを昇降させるリンク機構と、を備え、該リンク機構は、前記スライダおよび前記乗降用ステップに対してそれぞれ回動可能に形成された上アーム,下アームと、該下アームを移動可能に支持する支持部と、を備え、前記上アームは、前記乗降用ステップの格納時に、前記スライダのスライド方向に沿うように形成された水平部と、該水平部から前記乗降用ステップ側へ傾斜して形成された傾斜部と、を有して構成され、前記下アームは、前記乗降用ステップの格納時に、前記スライダのスライド方向に沿うように形成された中央水平部と、該中央水平部から前記スライダ側へ傾斜して形成された第一傾斜部と、前記中央水平部から前記乗降用ステップ側へ傾斜して形成された第二傾斜部と、を有して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗降補助装置。
【0291】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用乗降用ステップ装置によれば、搭乗者を乗降用ステップにより昇降させるようにして乗降車させることができると共に、昇降中の乗降用ステップの動作に合わせて乗降用グリップの高さ位置を調節することができるので、乗車中又は降車中の搭乗者が乗降用グリップを有効に活用することが可能となる。これにより、従来に比して、搭乗者の車両への乗降の利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両乗降補助装置の車両における取付位置を示す説明図である。
【図2】図1に示す車両を車両左後方から見た図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る乗降用ステップ装置の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る乗降用ステップ装置のアクチュエータの一部断面を含む側面図である。
【図5】本実施形態に係る乗降用ステップ装置のスライダおよびレールの構成を示す説明図である。
【図6】本実施形態に係る乗降用ステップ装置の動作説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る乗降用グリップ装置の正面図である。
【図8】図7におけるA−Aから見た矢視図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る乗降用グリップ装置のスライダ部の構成を示す要部拡大図である。
【図10】図9のB−B方向から見た矢視図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る乗降用ステップ装置の車両における配置および動作説明図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る乗降用グリップ装置の車両における配置および動作説明図である。
【図13】本実施形態に係る車両用乗降補助装置の接続構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る昇降スイッチの構成を示す斜視図である。
【図15】本実施形態に係る車両用乗降補助装置を用いて搭乗者が乗車する様子を示す第1説明図である。
【図16】本実施形態に係る車両用乗降補助装置を用いて搭乗者が乗車する様子を示す第2説明図である。
【図17】本実施形態に係る車両用乗降補助装置を用いて搭乗者が降車する様子を示す第1説明図である。
【図18】本実施形態に係る車両用乗降補助装置を用いて搭乗者が降車する様子を示す第2説明図である。
【図19】本実施形態に係る車両用乗降補助装置の第1改変例を示すブロック図である。
【図20】本実施形態に係る車両用乗降補助装置の第2改変例を示すブロック図である。
【図21】本実施形態に係る車両用乗降補助装置の第3改変例を示すブロック図である。
【図22】本実施形態に係る車両用乗降補助装置の第4改変例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 乗降用ステップ装置、10 アクチュエータ、11 モータ、11a 回転軸、12 減速機構部、13 スライド機構部、14 ギアハウジング、14a空間部、15 ピニオンギア、16 第一減速ギア、17 第二減速ギア、18 ボールネジハウジング、18a 側面、19 ボールネジ、20 スライダ、21 スライダ本体、21a ネジ穴、22 スライダハウジング、22a 側面部、23 上ローラ、24 下ローラ、25 レール部材、26 溝部、27 シャフト部材、28 孔部、30 リンク機構部、31a,31b 上アーム、32a,32b 下アーム、33a,33b,34a,34b シャフト、35a,35b ローラ、36a,36b,37a,37b,38a,38b ピン、39a,39b ガイド部、40 乗降用ステップ、41 乗降用ステップ面、42 ガードパイプ、43 側面板、44a,44b 上ヒンジ、45a,45b 下ヒンジ、50 車両、51 ドア、52 ドア開口部、53 車体底部、54 側面部、55 凹部、56 フロントピラー、57 トリム部材、58 スリット、59a 外側ドアノブ、59b 内側ドアノブ、60 昇降スイッチ、61 主電源スイッチ、62 操作レバー、70 ドア開閉検出器、71 第1位置検出器、72 第2位置検出器、73 第3位置検出器、74 外側ドアノブ操作検出器、75 内側ドアノブ操作検出器、76 着座検出器、77 ステップ搭乗検出器、80 中央制御装置、90 電源供給装置、101 乗降用グリップ装置本体部、110 モータ、111 回転軸、112 モータブラケット、120 スライド機構部、121 本体、122 ボールネジ、123a,123b ナット、124 スライダ、125 軸受部、126 ジョイント、127 スライダハウジング、128 レール、129 ガイド部、130 乗降用グリップ、131 グリップ体、132 固着部、133 ブラケット、134 固着部、140 第1位置検出器、141 第2位置検出器、S,S1,S2,S3,S4 車両用乗降補助装置

Claims (7)

  1. 搭乗者の車両への乗降を補助するために前記車両の乗降口に設けられた乗降用ステップおよび乗降用グリップを有する車両用乗降補助装置において、
    前記乗降口の下方に設けられ、前記乗降用ステップを前記車両の水平方向内側へ格納させた格納位置と前記乗降口に隣接させるように前記車両の水平方向外側へ展開させた展開位置と前記乗降口の下方へ降下させた降下位置とに移動させる展開昇降駆動手段と、
    前記車両の躯体に設けられ、前記乗降用グリップを前記躯体の延設方向に沿ってスライドさせるスライド駆動手段と、
    前記乗降用グリップが前記乗降用ステップの昇降動作に連動するように前記展開昇降駆動手段および前記スライド駆動手段を駆動制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用乗降補助装置。
  2. 前記車両用乗降補助装置は、搭乗者の操作に従って前記乗降用ステップおよび前記乗降用グリップの移動位置に関する指令信号を前記制御手段に出力する操作手段を備え、
    前記制御手段は、前記指令信号に基づいて、前記展開昇降駆動手段および前記スライド駆動手段を駆動制御するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用乗降補助装置。
  3. 前記車両用乗降補助装置は、搭乗者の前記車両への乗車状況を検出して乗車検出信号を前記制御手段に出力すると共に搭乗者の前記車両からの降車状況を検出して降車検出信号を前記制御手段に出力する乗降車検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記乗車検出信号により乗車と判断して、前記乗降用ステップが前記降下位置に移動するように前記展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に前記乗降用グリップが前記躯体の下側にスライドした状態となるように前記スライド駆動手段を駆動制御し、且つ、前記降車検出信号により降車と判断して、前記乗降用ステップが前記展開位置に移動するように前記展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に前記乗降用グリップが前記躯体の上側にスライドした状態となるように前記スライド駆動手段を駆動制御するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用乗降補助装置。
  4. 前記車両用乗降補助装置は、前記乗降口に配設されたドアが開いたことを検出してドア開信号を前記制御手段に出力するドア開閉検出器を備え、
    前記制御手段は、前記ドア開信号により、前記乗降用ステップが前記展開位置に移動するように前記展開昇降駆動手段を駆動制御するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両用乗降補助装置。
  5. 前記車両用乗降補助装置は、前記乗降用ステップに搭乗者が搭乗したことを検出して乗降用ステップ搭乗検出信号を前記制御手段に出力する乗降用ステップ搭乗検出手段を備え、
    前記制御手段は、乗車と判断した後に、前記降下位置にある前記乗降用ステップに搭乗者が搭乗することによって出力された前記乗降用ステップ搭乗検出信号により、前記乗降用ステップが前記展開位置に移動するように前記展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に前記乗降用グリップが前記躯体の上側にスライドするように前記スライド駆動手段を駆動制御し、且つ、降車と判断した後に、前記展開位置にある前記乗降用ステップに搭乗者が搭乗することによって出力された前記乗降用ステップ搭乗検出信号により、前記乗降用ステップが前記降下位置に移動するように前記展開昇降駆動手段を駆動制御すると共に前記乗降用グリップが前記躯体の下側にスライドするように前記スライド駆動手段を駆動制御するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の車両用乗降補助装置。
  6. 前記乗降車検出手段は、前記乗降口に設けられたドアの開閉を検出するドア開閉検出器と、前記ドアの外側に設けられたドアノブの操作を検出する外側ドアノブ操作検出器と、前記ドアの内側に設けられたドアノブの操作を検出する内側ドアノブ操作検出器と、から構成され、
    前記乗車検出信号は、前記外側ドアノブ操作検出器から出力される外側ドアノブ操作信号と、前記ドア開閉検出器から出力されるドア開信号と、から構成され、
    前記降車検出信号は、前記内側ドアノブ操作検出器から出力される内側ドアノブ操作信号と、前記ドア開信号と、から構成されたことを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の車両用乗降補助装置。
  7. 前記乗降車検出手段は、前記乗降口に設けられたドアの開閉を検出するドア開閉検出器と、前記車両に設けられた座席への着座の有無を検出する着座検出器と、から構成され、
    前記乗車検出信号は、前記着座検出器から出力される着座無し信号と、前記ドア開閉検出器から出力されるドア開信号と、から構成され、
    前記降車検出信号は、前記着座検出器から出力される着座有り信号と、前記ドア開信号と、から構成されたことを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の車両用乗降補助装置。
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