JP2021171228A - 自走式歯科診療椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
また、患者自身の車椅子に乗ったまま歯科診療を受ける場合には、歯科医師又は歯科医院スタッフが車椅子を押して歯科医院内を移動することとなる。
ここで、図1は、本発明の自走式歯科診療椅子がスピットンに近接配置された状態を椅子正面側から観た斜視図であり、図2は、本発明の自走式歯科診療椅子がスピットンに近接配置された状態を椅子背面側から観た斜視図であり、図3は、図2の自走式歯科診療椅子におけるバックレストの背面側の構成を示す模式図であり、図4は、本発明に用いた操作ハンドルの操作を説明するための図3のA−A断面図であり、図5は、本発明に用いた操作ハンドルの起倒動作及び設置位置調整動作を説明するための図3のB−B断面図であり、図6は、図1に示す自走式歯科診療椅子の底面図であり、図7は、本発明の自走式歯科診療椅子における制御関係を示すブロック図である。
コンターシート120は、床面Fに対してほぼ水平に配されて患者の臀部を支持するシート部121と、このシート部121の前方に設けられて患者の脚を支持するレッグレスト部122と、このレッグレスト部122の下方に設けられて患者の足を支持するフットレスト部123とを有し、これらが患者の下半身を支持するコンターシート120を構成している。
バックレスト110は、患者の背中を支持する背凭れ部111と、患者の頭部を支持するヘッドレスト部112と、患者の腕を支持するアームレスト部113と、コンターシート120の昇降とバックレスト110の起倒を指示制御するための補助操作部114と、背凭れ部111の逆側にある背面部115とバックレスト起倒センサ部116とを備えている。
シート下降指示ボタン114bを押すと、補助操作部114は、後述のベースフレーム130を構成している昇降部131を介してコンターシート120を下降させる椅子下降信号を制御装置190に送信する。
バックレスト傾倒指示ボタン114dを押すと、補助操作部114は、バックレスト傾倒信号を制御装置190に送信する。
バックレスト110が、コンターシート120に対して起立した着座姿勢をとっている場合には、バックレスト起倒センサ部116は、着座姿勢信号を制御装置190に送信する。
フットレスト部123も、レッグレスト部122と同様に床面Fから離間し、着座姿勢では、床面Fに対してほぼ水平となっている。
操作ハンドル150は、ハンドル本体部151と、このハンドル本体部151の先端に配置されている把持部153と、この把持部153の両側に設けられて自走式歯科診療椅子100の前進及び後退を指示する進退操作部としての進退スロットル部152R及び昇降部131の昇降動作を指示する昇降操作部としての昇降スロットル部152Lと、操作ハンドル150の起倒操作時に回動中心となるハンドル起倒軸部155と、このハンドル起倒軸部155を操舵自在に支持するブッシュ部154と、操作ハンドル150の左右回動操作時に回動中心となる方向転換シャフト部156と、この方向転換シャフト部に連結して操作ハンドル150の左右回動を検知する方向転換センサ部157と、飛出防止機構としてのつるまきばね158と、操作ハンドル150がハンドル収容位置にあるか操作可能位置にあるかを検知するハンドル起倒センサ部159とを備えている。
ハンドル起倒センサ部159は、操作ハンドル150が操作可能位置にあるときに、ハンドル起倒センサ部159は操縦可能信号を制御装置190に送信する。
操作ハンドル150の回動操作は、方向転換シャフト部156を介して方向転換センサ部157により検知される。
ハンドル収容凹部117は、操作ハンドル150を収容するためにバックレスト110の背面部115に設けられ、ハンドル収容凹部117の縁に沿って深さ方向に延在するハンドル収容凹部側壁117aと、取付位置調整機構としての上下調整用レール117b及びハンドル取付板117cと、衝撃吸収機構としてのダンパー117dを備えている。
また、ハンドル収容凹部117は、操作ハンドル150を収容した状態において、把持部153が、ハンドル収容凹部側壁117aとの間に把持部用隙間寸法CO2を有する形状となっている。
CO1>CO2
の関係がある。
このような寸法に設定してあることにより、歯科医師又は歯科医院スタッフは、ハンドル収容凹部117内のハンドル収容位置にある操作ハンドル150を操作可能位置に突出させる際に、スロットル部152の周囲の隙間に手指を挿入してスロットル部152に触れた状態で操作ハンドル150を回動させる。
このため、現に触れているスロットル部152を持ち替えることなく、スムーズに進退操作又は昇降操作に移行できるので、好ましい。
このような寸法に設定していることにより、歯科医師又は歯科医院スタッフは、ハンドル収容凹部117内のハンドル収容位置にある操作ハンドル150を操作可能位置に突出させる際に、把持部の周囲の隙間には手指を挿入できないため、自然とスロットル部152の周囲の隙間に手指を挿入するように誘導されて、スロットル部152に触れた状態で操作ハンドル150を回動させることとなる。
このため、現に触れているスロットル部152を持ち替えることなく、スムーズに進退操作又は昇降操作に移行できるので、好ましい。
ベースフレーム130は、基台部132とその上に昇降自在に配置されている昇降部131を有している。
走行車輪140は、図1、図2、図6及び図8に示すように、基台部132の下面側の前方両隅に配置されている駆動輪141と、後方中央に配置されている操舵輪142と、前方2つの駆動輪141のそれぞれを連結する駆動シャフト141aからなる。
駆動装置170は、駆動輪141を回転させるための走行駆動用モーター172と、この走行駆動用モーター172の回転を前方側の駆動シャフト141aに伝達する伝達ベルト部173と走行駆動用モーター172に電力を供給する電源バッテリー171を備えている。
昇降機構180は、昇降用モーター部181、ポンプ部182、タンク部183、電磁弁部184、ジャッキ部185から構成されている。
制御装置190は、図10に示すように、各種の入力信号に応じて自走式歯科診療椅子100の各種動作を制御する。
自走式歯科診療椅子100を構成するものではないが、歯科診療において用いられ、自走式歯科診療椅子100と電気的に接続するスピットンSについて説明する。
次に、このように構成された自走式歯科診療椅子100のシステム構成について、図10に基づいて、説明する。
以下、患者が自走式歯科診療椅子100に座り、歯科医師又は歯科医院スタッフが、自走式歯科診療椅子100に対して指示操作する場合について、以下に詳しく説明する。
操作ハンドル150の進退スロットル部152Rが初期位置にある場合、操作ハンドル150から制御装置190に駆動信号が送信されないため、駆動装置170は、走行駆動用モーター172を駆動せず、あるいは、駆動を止めることにより駆動輪141が回転せず、自走式歯科診療椅子100は、静止する。
操作ハンドル150が後ろ向きに倒して突出させ、操縦可能状態のうちの初期位置にある場合、操作ハンドル150から制御装置190に方向制御信号が送信されないため、駆動装置170は、方向転換用モーター部174を駆動せず、あるいは、操舵輪142を初期の向きに戻して、自走式歯科診療椅子100は、直進する。
右回動信号を受信した制御装置190は、方向転換部としての方向転換用モーター部174を駆動させて、操舵輪142を初期位置から右向きに回動させる。
右回動信号を受信した制御装置190は、方向転換部としての方向転換用モーター部174を駆動させて、操舵輪142を左向きに回動させる。
次に、図7を参照して、自走式歯科診療椅子100の昇降部131の昇降(すなわち、コンターシート120の昇降)について、以下に詳しく説明する。
バックレスト110に設けられた補助操作部114は、シート上昇指示ボタン114aを押すと、上昇信号を制御装置190に送信し、シート下降指示ボタン114bを押すと、下降信号を制御装置190に送信する。
制御装置190は、補助操作部114のバックレスト起立指示ボタン114cの操作により送信されるバックレスト起立信号、又は、バックレスト傾倒指示ボタン114dの操作により送信されるバックレスト傾倒信号の入力に応じて、不図示の起倒手段を制御してバックレスト110を起倒させる。
自走式歯科診療椅子100のスピットン接続部分132aの上面に設けられた電極ソケット部分132bが、スピットンSの接続アーム部分S10aの下面に設けられた電極プラグ部分S10bの真下になるように位置決めし、前述のようにジャッキ部185を駆動させれば、自走式歯科診療椅子100全体が上昇して電極プラグ部分S10bと電極ソケット部分132bとが係合する。
110 ・・・バックレスト
111 ・・・背凭れ部
112 ・・・ヘッドレスト部
113 ・・・アームレスト部
114 ・・・補助操作部
114a・・・シート上昇指示ボタン
114b・・・シート下降指示ボタン
114c・・・バックレスト起立指示ボタン
114d・・・バックレスト傾倒指示ボタン
115 ・・・背面部
116 ・・・バックレスト起倒センサ部
117 ・・・ハンドル収容凹部
117a・・・ハンドル収容凹部側壁
117b・・・上下調整用レール(取付位置調整機構)
117c・・・ハンドル取付板(取付位置調整機構)
117d・・・ダンパー(衝撃吸収機構)
120 ・・・コンターシート
121 ・・・シート部
122 ・・・レッグレスト部
123 ・・・フットレスト部
130 ・・・ベースフレーム
131 ・・・昇降部
132 ・・・基台部
132a・・・スピットン接続部分
132b・・・電極ソケット部分
132c・・・底板部分
140 ・・・走行車輪
141 ・・・駆動輪
141a・・・駆動シャフト
142 ・・・操舵輪
150 ・・・操作ハンドル
151 ・・・ハンドル本体部
152 ・・・スロットル部(操作部)
152R・・・進退スロットル部(進退操作部)
152L・・・昇降スロットル部(昇降操作部)
153 ・・・把持部
154 ・・・ブッシュ部
155 ・・・ハンドル起倒軸部
156 ・・・方向転換シャフト部
157 ・・・方向転換センサ部
158 ・・・つるまきばね(飛出防止機構)
159 ・・・ハンドル起倒センサ部
170 ・・・駆動装置
171 ・・・電源バッテリー
172 ・・・走行駆動用モーター
173 ・・・伝達ベルト部
174 ・・・方向転換用モーター部(方向転換部)
180 ・・・昇降機構
181 ・・・昇降用モーター部
182 ・・・ポンプ部
183 ・・・タンク部
183a・・・ラム部分
183b・・・ポンプケース部分
183c・・・収容領域部分
184 ・・・電磁弁部
185 ・・・ジャッキ部
190 ・・・制御装置
S・・・・・スピットン
S10・・・スピットン本体部
S10a・・接続アーム部分
S10b・・電極プラグ部分
S11・・・ボウル部
S12・・・給水部
F・・・・・床面
CO1・・・スロットル部用隙間寸法
CO2・・・把持部用隙間寸法
Claims (7)
- 患者の下半身を支持するコンターシートと、該コンターシートに対して起倒自在に設けて患者の上半身を支持するバックレストと、前記コンターシートの下方位置に設けたベースフレームと、該ベースフレームの下方位置に設けて歯科医院内の床面を走行する走行車輪と、前記バックレストの背面に設けた操作ハンドルとを備えた自走式歯科診療椅子において、
前記操作ハンドルが、前記バックレストの背面に形成したハンドル収容凹部から突出した操作可能位置と前記ハンドル収容凹部内に収容されたハンドル収容位置との間で起倒自在に設けられていることを特徴とする自走式歯科診療椅子。 - 前記操作ハンドルが、前記操作可能位置において前記バックレストから後ろ向きに突出することを特徴とする請求項1に記載の自走式歯科診療椅子。
- 前記操作ハンドルが、前記ハンドル収容位置から前記操作可能位置に回動する際に回動方向と逆向きの復元力を生じさせる飛出防止機構を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自走式歯科診療椅子。
- 前記バックレストが、前記ハンドル収容位置にある前記操作ハンドルに当接する衝撃吸収機構を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自走式歯科診療椅子。
- 前記ベースフレームが、前記走行車輪を駆動する駆動装置と該駆動装置を駆動制御する制御装置とを備え、
前記操作ハンドルが、前記制御装置に制御信号を送信して前記駆動装置に前記走行車輪を駆動させる操作部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自走式歯科診療椅子。 - 前記制御装置が、前記操作ハンドルが前記操作可能位置にあるときに前記駆動装置を駆動制御することを特徴とする請求項5に記載の自走式歯科診療椅子。
- 前記ハンドル収容凹部が、前記ハンドル収容位置にある前記操作ハンドルに対して前記操作部の周囲に手指を挿入する隙間を生じさせる形状を有していることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の自走式歯科診療椅子。
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