JP2006137371A - 昇降装置のフラッパ - Google Patents

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芳幸 三浦
Yohei Taguchi
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Abstract

【課題】 人が着座した状態のまま車椅子を車室内外間で移動させる車両用昇降装置において、従来のフラッパは、路面の状況によっては一部が路面から浮いた状態となる問題があった。本発明では、フラッパを路面の状況に関係なく確実に接地させて、車椅子の路面とプラットホームとの間の移動を楽に行えるようにする。
【解決手段】 フラッパ30を三つのフラッパ部材31,32,33に分割し、それぞれ独立して傾動可能に設けることにより、路面の状況に合わせて各フラッパ部材31,32,33が異なる角度で傾斜して接地可能な構成とする。
【選択図】 図6

Description

この発明は、例えば車椅子を車両の室内外間で移動させるための昇降装置(車椅子リフタ装置)において、車椅子を載せるプラットホームと路面との間に掛け渡すためのフラッパ(スロープ板)に関する。
近年、老人や身障者等であって車椅子利用者の車両への乗降を容易にするための福祉車両の普及が図られている。福祉車両の一形態として、例えば特開2000-103277号公報に開示されているようにワンボックスカーの後部に、車椅子を載せて車両フロアと路面との間を水平に上下動するプラットホーム(昇降台)を備えた昇降装置を搭載したものが提供されている。
この種の昇降装置を用いることにより、車椅子利用者は車椅子に着座した状態のまま極めて楽に車両への乗降を行うことができるので、着座者本人のみならず介護者の負担を大幅に低減することができる。
特開2000-103277号公報
しかしながら、上記昇降装置にもさらに改良を加える必要があった。すなわち、水平に昇降動されるプラットホームの端縁には、当該プラットホームが下降端に至った際に路面との間に掛け渡すためのフラッパが設けられている。このフラッパは一定幅の平板形状をなすもので、プラットホームの先端に沿って上下に傾動可能に支持されている。
このフラッパは、プラットホームが下降端に至った際には、下方に傾動されて路面との間に掛け渡され、これにより路面との間に段差のあるプラットホームの上面と当該路面との間に傾斜面を形成する機能を有する一方、プラットホーム上に車椅子が乗り上がった状態では、上方へ傾動されてほぼ起立した位置に保持され、これにより車椅子のプラットホーム上での移動を規制する機能を有している。
従来、プラットホームが下降端に至って路面との間にフラッパを掛け渡した状態において、路面の凹凸が大きい場合あるいは接地させた路面がプラットホームに対して傾斜している場合には、フラッパがその全長にわたって路面に接地されず、一部路面から浮き上がった状態となる場合があった。このように、従来路面の状況によっては、フラッパの一部が路面から浮いた状態となる場合があり、この場合には車椅子をプラットホーム上へ移動させるのに依然として苦労する問題があった。
本発明は、プラットホームに対して傾斜した路面あるいは起伏(凹凸)の大きい路面であっても、この路面に対して確実に接地させ、若しくは路面との間の浮きを従来よりも大幅に小さくすることができ、その結果、プラットホームと路面との間の昇降対象物の移動をより楽に行うことができるフラッパを提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成のフラッパとした。
請求項1記載のフラッパによれば、当該フラッパは複数のフラッパ部材に分割されており、各フラッパ部材は、相互に独立して上下に回動可能に設けられている。このため、各フラッパ部材が独立して下方へ回動して路面に接地されることにより、フラッパ全体では路面との間の浮きを従来よりも小さくすることができる。
請求項2記載のフラッパによれば、各フラッパ部材が連結部材を介して相互に連結されて一体化されていることから、全てのフラッパ部材をほぼ一体の状態で下方へ取り出し、逆に上方へ格納することができるので、各フラッパ部材をばらばらに取り扱う必要がなく、これにより当該フラッパの取り扱い性を向上させることができる。
連結部材は、各フラッパ部材を相互に面一に保持する方向に弾性力を作用させることから、単に下方へ回動させて取り出した状態では、各フラッパ部材は相互に面一状態に保持されているため、路面の状況によっては従来と同様路面との間に浮きが発生する。しかしながら、例えば車椅子等の車輪を備えた昇降対象物をプラットホーム上へ移動させる際に、車輪が一部のフラッパ部材を押し下げることにより当該一部のフラッパ部材が連結部材の弾性力に抗して独立して下方へ回動され、これにより当該一部のフラッパ部材と路面との間の浮きが吸収されて昇降対象物の車輪を路面上からプラットホーム上へ楽に転動させることができ、ひいては昇降対象物をプラットホーム上へ楽に移動させることができる。上記一部のフラッパ部材は、昇降対象物の車輪が通過した後は、連結部材の弾性力によって自動的に他のフラッパ部材と面一になる位置に戻される。
請求項3記載のフラッパによれば、中央のフラッパ部材が駆動装置によって上下に回動される。中央のフラッパ部材と左右のフラッパ部材は相互に連結部材を介して連結されているため、中央のフラッパ部材が駆動装置によって上下動されると、これと一体かつ面一状態で左右のフラッパ部材が上下動される。このように、手動操作によりフラッパを格納し、取り出す構成とした場合のみならず、駆動装置によりフラッパを取り出し、格納する構成とした場合においても、当該フラッパの取り扱い性を高めることができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本実施形態のフラッパ30を備えた昇降装置10及びこれを装備した車両1を示している。図示するように以下説明する実施形態では、車椅子50を車両1の運転席側のドア開口部2を経て乗降させるための昇降装置10を例示して説明する。図中符号3は、ステアリングハンドルを示している。
本実施形態に係る昇降装置10は、車椅子50を載せるプラットホーム11と、これを水平姿勢のまま上下に平行移動させるための昇降駆動装置20を備えている。
先ず、昇降駆動装置20について説明する。この昇降駆動装置20は、例えば特開2004−50968号公報に開示されているように従来公知のもので、本実施形態においてそのまま用いられている。この昇降駆動装置20の大まかな構成が図2及び図3に示されている。
この昇降駆動装置20は、車両フロア4上を左右一対の前後スライドレール22,22を介して車両前後方向(図2及び図3において紙面に直交する方向)に移動する前後スライドベース21を備えている。この前後スライドベース21上には、前後一対の左右スライドレール23,23を介して左右スライドベース24が車幅方向(図2及び図3において左右方向)に移動可能に支持されている。図示は省略したが、この左右スライドベース24及び前記前後スライドベース21は、それぞれねじ軸とこれを軸回りに回転させる駆動モータとねじ軸に噛み合うナットを有する駆動機構によりスライドされ、それぞれのスライド位置はセンサにより検知されて動作タイミング等が適切に制御されるようになっている。
左右スライドベース24の両側部には、それぞれ昇降アーム25が上下に回動可能に支持されている。両昇降アーム25,25は、それぞれ上側の上アーム25aと下側の下アーム25bを有している。両アーム25a,25bの基端側が左右スライドベース24の側部に上下に回動可能に連結されている。左右一対の昇降アーム25,25の先端部間には昇降ベース27が連結されている。この昇降ベース27の両側部に対してそれぞれ上下アーム25a,25bの先端側が上下に回動可能に連結されている。このことから、左右スライドベース24と昇降ベース27と、左右一対の昇降アーム25,25によって左右一対の四節平行リンク機構が構成されている。
また、図示は省略したが、左右の下アーム25b,25bには、それぞれガイドローラが回転可能に支持されている。この両ガイドローラは、前後スライドベース21上に左右に平行に配置したガイドレール上を転動される。
左右スライドベース24が車室外側(図2及び図3において右側)へスライドされると、これと一体で左右の昇降アーム25,25が車室外側へ移動する。この時、両ガイドローラがガイドレール上を転動されることによって、両下側アーム25b,25bひいては両昇降アーム25,25の回動動作が制御される。左右のガイドレールの上面(ガイドローラの転動面)のうち車室外側の先端部は下方へ変位している。このため、左右スライドベース24が車室外側のスライド端付近に至ると、両ガイドローラがガイドレールの車室外側先端部付近に至ると両ガイドローラが下方へ変位し、これにより左右の昇降アーム25,25がその先端側を下方へ変位させる方向に回動する。左右スライドベース24が車室外側のスライド端に至ると、左右の昇降アーム25,25の先端側ひいては昇降ベース27が車室側の最も低い位置に至る。図3は、この段階を示している。
昇降ベース27に、プラットホーム11が車幅方向にスライド可能に支持されている。図示は省略したが、このプラットホーム11は、ねじ軸及びこれを軸回りに回転させる駆動モータ及びねじ軸に噛み合うナット等からなる駆動機構により昇降ベース27に対してスライドする。プラットホーム11のスライド動作はセンサ等により検知され、左右スライドベース24のスライド動作に合わせて適切なタイミングでなされるように制御される。
次に、プラットホーム11は、車椅子50を搭載可能かつ車室内に収容可能な面積の平板形状を有している。このプラットホーム11の詳細が図4及び図5に示されている。このプラットホーム11上に、車椅子50は着座者が車両正面を向いた方向に搭載される。従って、図4は、車室内側から見た状態を示しており、左側が車両正面方向となる。また、図5においても、左側が車両前側であり、右側が車椅子着座者の背面側となる。図4及び図5において、前後左右の各方向は、車椅子50の着座者を基準にした方向で示されている。
着座者が着座したままで車椅子50を移動させてプラットホーム11上に移動し、その後前記昇降駆動装置20の左右スライドベース24が車室内側へスライドすることにより、またプラットホーム11が昇降ベース27に対して車室内側へスライドすることにより、着座者及び車椅子50は左手方向(図4において手前側、図5において下方)に横移動して車室内へ移動できる。
このプラットホーム11には、搭載した車椅子50を固定するための固定装置12を備えている。この固定装置12は、車椅子50のフレーム51に引き掛けられる合計4つの固定フック13,13,14,14を備えている。
前側の固定フック13,13は、前側ベース16の左右両側部にそれぞれ支軸13aを介して上下に回動可能に支持されている。前側ベース16は、プラットホーム11上に前後に沿って相互に平行に設けたガイドレール15,15を介して前後に移動可能に設けられている。両前側固定フック13,13にはそれぞれ規制アーム18の一端側が支軸18bを介して回転可能に連結されている。この規制アーム18,18の他端側は、それぞれ支軸18aを介してプラットホーム11の上面に前後に傾動可能に連結されている。規制アーム18によって前側固定フック13の移動が規制されることにより、前側ベース16が前側に移動すると前側固定フック13が起立方向に回動してフレーム51の前側の左右連結バー51aに後ろ側から引き掛けられる。
後ろ側の固定フック14,14は、それぞれ支軸14aを介してプラットホーム11上に前後に傾動可能に支持されている。一方、上記前側ベース16の後ろ側において同じくガイドレール15,15を介して後ろ側ベース19が前後に移動可能に設けられている。この後ろ側ベース19の両側部には、ガイドカム29,29が固定されている。両ガイドカム29,29の上面(カム面)には、それぞれ後ろ側固定フック14の側面から突き出した状態に設けたフォロワ14bが当接されている。両後ろ側固定フック14は、引っ張りばね28によりフォロワ14bをカム面に押圧する方向に付勢されている。
前側ベース16と後ろ側ベース19は、ねじ軸35の回転により相互に反対方向に移動する。すなわち、ねじ軸35の前側半分と後ろ側半分には、相互に逆向きのねじ部35a,35bが形成されている。前側の右ねじ部35aに、前側ベース16の下面に取り付けたナット16aが噛み合わされ、後ろ側の左ねじ部35bに、後ろ側ベース19の下面に取り付けたナット19a噛み合わされている。このため、ねじ軸35が駆動モータ36を駆動源としてその軸回りに回転すると、それぞれ図5に示す位置から前側ベース16が前方へ移動する一方、後ろ側ベース19は後方へ移動する。前側ベース16が前方へ移動すると、前側固定フック13,13が起立方向に傾動し、後ろ側ベース19が後方へ移動すると、後ろ側固定フック14,14が起立方向に傾動する。それぞれ起立方向に傾動されることにより、前側固定フック13,13は、車椅子50の幅方向に掛け渡し状に設けられた前側左右連結バー51aに後ろ側から引き掛けられ、後ろ側固定フック14,14は後ろ側左右連結バー51bに前側から引き掛けられ、これにより車椅子50がプラットホーム11上で移動不能に固定される。なお、プラットホーム11の前端縁には、車椅子50の前輪50aの脱落を防止するための壁部11aが設けられている。
駆動モータ36が逆転されると、前側ベース16は後退し、後ろ側ベース19は前進して両固定フック13,14は下方へ傾動されて、それぞれ左右連結バー51a,51bから外される。
次に、プラットホーム11の後端縁に、フラッパ30が設けられている。このフラッパ30は、プラットホーム11と路面Rとの間に掛け渡して、路面Rとの間に段差のあるプラットホーム11の上面と当該路面Rとの間に傾斜面を形成し、車椅子50を路面R上とプラットホーム11上との間の移動を楽に行うためのスロープとしての機能を有している。このフラッパ30の詳細が図6に示されている。本実施形態のフラッパ30は、プラットホーム11の幅方向(着座者から見て左右方向)に3分割されたフラッパ部材31,32,33を備えている。各フラッパ部材31〜33は、共通の支軸34を介して相互に独立して上下に傾動可能に支持されている。図6において、右側のフラッパ部材31は、車椅子50の右側の前輪50a及び後輪50bを乗り上げるためのスロープであり、左側のフラッパ部材33は、左側の前輪50a及び後輪50bを乗り上げるためのスロープとして機能する。
中央のフラッパ部材32は、上記固定フック13,14の駆動源を利用して上下動される。図5に示すように後ろ側ベース19には作動ロッド19bが後方へ延びる状態に固定されている。この作動ロッド19bの先端は、プラットホーム11の上面に支軸37aを介して当該プラットホーム11の面方向に回動可能に支持されて作動プレート37の一端に連結されている。この作動プレート37の他端側には開閉ロッド38の一端側が連結されている。この開閉ロッド38の他端側は、中央のフラッパ部材32に支軸39を介して上下に傾動可能に連結されている。
駆動モータ36が起動して後ろ側ベース19が後方に移動すると、前記したように後ろ側固定フック14,14が起立方向に傾動されるとともに、上記作動ロッド19bが後方へ移動する。作動ロッド19bが後方へ移動すると、作動プレート37が支軸26を中心にして図5において反時計回り方向(格納側)に回動する。作動プレート37が格納側に回動すると、開閉ロッド38が図5において左方に移動するため、中央のフラッパ部材32が起立方向に回動される。このことから、前後の固定フック13,14の固定動作(上方への傾動動作)と中央のフラッパ部材32の格納側への傾動動作が予め定められた一定のタイミングでなされる。
駆動モータ36が逆転して、固定フック13,14が下方へ傾動されると、後ろ側ベース19が前方へ移動することにより作動ロッド19bが前方へ移動し、従って作動プレート37が支軸37aを中心にして図5において時計回り方向に回動し、これにより開閉ロッド38が後方へ移動して中央のフラッパ部材32が下方へ取り出される。図4には、中央のフラッパ部材32が起立位置に回動されて格納された状態が実線で示され、下方へ傾動されて取り出された状態が二点鎖線で示されている。
中央のフラッパ部材32と右側のフラッパ部材31との間、及び中央のフラッパ部材32と左側のフラッパ部材33との間は、それぞれ連結部材40,41を介して連結されている。本実施形態では、この両連結部材40,41として、それぞれ弾性を有するゴム成型体が用いられている。この両連結部材40,41は、図示するように中央のフラッパ部材32とその両側のフラッパ部材31,33との間の隙間を塞ぐ平板形状の本体部40a,41aと、この本体部40a,41aのそれぞれの両側面から側方へ突き出すように設けられた保持脚部40b〜40b、41b〜41bを備えている。本実施形態では、保持脚部40b〜40b、41b〜41bは、各連結部材40,41の各側面に3本づつ設けられている。両連結部材40,41は、各保持脚部40b〜40b、41b〜41bを、各フラッパ部材31,32,33の側面に抜き差し可能な状態で差し込んで、フラッパ部材31,32,33間に保持されている。この両連結部材40,41の弾性力によって各フラッパ部材31,32,33が相互に面一に保持されるとともに、この弾性力に抗して、及び保持脚部40b,41bが抜け出る方向に僅かに変位することによって各フラッパ部材31,32,33を相互に異なる角度に傾動させることができる。
また、両連結部材40,41の弾性力は、特別の外力(例えば、車椅子50の車輪50a,50bが乗り上がることによる下方への押し付け力)を加えない通常の状態(自重のみが付加される状態)では、左右のフラッパ部材31,33を中央のフラッパ部材32に対してほぼ面一状態に保持するに足る弾性力に設定されている。
このため、駆動モータ36が起動して各固定フック13,14が起立方向に傾動されると、作動プレート37の回動により各フラッパ部材31,32,33が相互に面一状態で起立側に回動し、かつこの面一状態で起立位置(図4において実線で示す位置)に格納される。
逆に、駆動モータ36が逆転して各固定フック13,14が下方へ傾動されて、前後の左右連結バー51a,51bから外されると(車椅子50の固定状態が解除されると)、これに伴って作動プレート37が図5において時計回り方向に回転し、これにより開閉ロッド38が後ろ側(図5において右方)に移動して中央のフラッパ部材32及び左右のフラッパ部材31,33が相互に面一の状態で下方へ取り出される。
少なくとも中央のフラッパ部材32は駆動モータ36を駆動源として直接的に駆動されることから、その先端を路面Rに接地させた位置まで回動する。路面Rが平坦であってプラットホーム11とほぼ平行な状態であれば、三つのフラッパ部材31,32,33が面一状態のままこれらの先端部を共に路面Rに接地させた状態となる。これに対して、例えば路面Rの状況によっては起伏(凸凹)が大きくあるいは傾斜しているために、中央のフラッパ部材32の先端が路面Rに接地した状態において、左右のフラッパ部材31,33の一方はより小さな傾斜角度で路面Rに接地し、他方はその先端と路面Rとの間に隙間が発生している状態(先端部が路面Rに接地していない状態)となる場合がある。この場合には、他方のフラッパ部材31(33)は、連結部材41の弾性力によって中央のフラッパ部材32と面一状態のまま保持され、従って路面Rから浮いた状態となっている。しかしながら、このような状態であっても、当該他方のフラッパ部材31(33)の上に車椅子50の車輪(前輪50a又は後輪50b)によって押し下げられることにより、当該他方のフラッパ部材31(33)が連結部材41の弾性力に抗して下方へ傾動され、これによりその先端が路面Rに接地されることから、結果的に他方のフラッパ部材31(32)を接地させた状態で車椅子50の車輪50a,50bを乗り上げることができる。
以上のように構成した本実施形態のフラッパ30によれば、昇降駆動装置20によりプラットホーム11を車室外に移動させた状態において、駆動モータ36の起動により両固定フック13,14を固定解除側(下方)へ傾動させると、この動作に連動して当該フラッパ30が下方へ取り出される。
フラッパ30は、プラットホーム11の端縁に沿って3つのフラッパ部材31,32,33に分割され、これらが相互に独立して上下に回動可能な構成を備えていることから、例えば路面Rがプラットホーム11に対して傾斜している場合、あるいは路面Rの起伏(凹凸)が大きい場合であっても、三つのフラッパ部材31,32,33を個別に下方へ傾動させてそれぞれの先端を路面Rに接地させることができる。
すなわち、図6に示すように路面Rの起伏が大きいために、右側のフラッパ部材31が中央のフラッパ部材32よりも小さな角度で傾斜して接地され、左側のフラッパ部材32が中央のフラッパ部材33と面一状態に保持されて、路面Rから浮き上がった状態となっている場合に、車椅子50を路面Rからプラットホーム11に向けて前進させて先ず左右の前輪50a,50aを左右のフラッパ部材31,33上に乗り上げる。右側のフラッパ部材31は既に接地した状態となっているので、右側の前輪50aはこのフラッパ部材31のスロープ機能によりスムーズにプラットホーム11上に移動させることができる。これとともに、左側の前輪50aが左側のフラッパ部材33に当接すると、この段階でフラッパ部材33が単独で、従って連結部材41の弾性力に抗して下方へ押し下げられて接地される。このため、そのまま車椅子50を前進させれば、左側の前輪50aもこの左側のフラッパ部材33のスロープ機構によりスムーズにプラットホーム11上に移動させることができる。また、後輪50b,50bについても、前輪50a,50aと同様に左右のフラッパ部材31,33のスロープ機能によりプラットホーム11上に移動させることができる。こうして、前後の車輪50a,50bをそれぞれ左右のフラッパ31,33のスロープ機能によりスムーズにプラットホーム11上に移動させることができ、これにより車椅子50をプラットホーム11上に楽に移動させることができる。
ここで、一枚の平板をフラッパとして上下に傾動させる従来構成の場合、路面が傾斜等している場合には、その一方の側は接地されるものの、他方の側は路面から浮いた状態となり、この浮いた部位(段差)に対して車輪を乗り上げるために苦労していたが、本実施形態のフラッパ30によれば、上記したように車椅子50の左右車輪(前輪50a,50a又は後輪50b,50b)に対応する両側のフラッパ部材31,33が相互に独立して傾動可能であるので、それぞれが路面状況に応じた角度で傾斜してその先端が確実に接地されるので、より楽に車椅子50をプラットホーム11上に移動させることができる。
こうして、車椅子50がプラットホーム11上に移動された後、駆動モータ36を逆転させると、両固定フック13,14が起立方向に傾動して前後の左右連結バー51a,51bに引き掛けられ、これにより車椅子50がプラットホーム11上に固定される。また、これに連動して、開閉ロッド19bが移動することにより中央のフラッパ部材32が上方の格納位置に戻される。また、左右のフラッパ部材31,33も、連結部材40,41を介して中央のフラッパ部材32と面一状態で上方へ傾動されて格納位置に戻される。
プラットホーム11上の車椅子50を路面R上に移動させる場合には、駆動モータ36を正転させて両固定フック13,14を下方へ傾動させると、これに連動してフラッパ30が下方へ取り出される。フラッパ30の取り出し状態は、前記と同様で、右側のフラッパ部材31が中央のフラッパ部材32よりも小さな角度傾斜して接地される一方、左側のフラッパ部材33は中央のフラッパ部材32と面一状態に保持されて、路面Rから浮いた状態となっている。次に、車椅子50を後退させると、右側の後輪50bが右側のフラッパ部材31のスロープ機能によりスムーズに路面R上に移動される。また、これとともに左側の後輪50bが左側のフラッパ部材33上に乗り上がることによりこのフラッパ部材33が連結部材41の弾性力に抗して下方へ傾動されて接地され、従って、左側の後輪50bは、接地された状態のフラッパ部材33のスロープ機能によりスムーズに路面R上に移動される。こうして、車椅子50はフラッパ部材31,33のスロープ機能によりプラットホーム11上から路面R上に楽に戻される。
以上説明したように、本実施形態のフラッパ30によれば、従来のように一枚物ではなく、プラットホーム11の端縁に沿って三つのフラッパ部材31,32,33に分割され、それぞれが独立にして傾動可能に設けられているので、路面Rに大きな起伏があっても各フラッパ部材31,32,33が個別に傾動されることによりそれぞれ確実に接地され、これにより路面Rとプラットホーム11との間で車椅子50を楽に移動させることができる。この分割式フラッパ30は、路面Rの起伏が大きい場合のみならず、平坦であってもプラットホーム11に対して傾斜している場合にも同様の作用効果を得ることができる。
また、フラッパ30は、三つのフラッパ部材31,32,33に分割されているので、支軸34に付加される外力(曲げモーメント)を低減することができ、これにより当該フラッパ30の耐久性を高めることができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、一つのフラッパ30を三つのフラッパ部材31,32,33に分割する構成を例示したが、二つのフラッパ部材に分割し、あるいは四つ以上のフラッパ部材に分割する構成としてもよい。
また、駆動モータ36を駆動源とする駆動機構を用いて、中央のフラッパ部材32ひいては当該フラッパ30を上下に傾動させる構成を例示したが、駆動機構を省略して手動操作により上下動させる構成としてもよい。
さらに、ゴム成型品の連結部材40,41に代えて、ゴムひもあるいは引っ張りばね、捩りばね等の弾性部材を用いることもできる。
また、この連結部材(40,41)を省略してもよい。
さらに、車椅子50を運転席へ乗降させる昇降装置におけるフラッパ30を例示したが、例えば助手席等車両のその他の座席に車椅子等を乗降させるための昇降装置に同様の分割式フラッパを適用することができる。従って、車椅子50の路面Rからプラットホーム11上へ移動を前進させて行う形態、逆に後退させて行う形態のいずれの形態においても例示した分割式フラッパ30を適用することができる。また、この分割式フラッパ30をプラットホーム11の後端縁に限らず、その他の端縁に沿って設けてもよいし、ドア開口部2側を除いた全ての端縁に沿って分割式フラッパを設ける構成としてもよい。
また、車椅子50を車室内と車室外との間で昇降させる昇降装置10を例示し、この車椅子50を路面Rとプラットホーム11との間で移動させる際の便宜を図るためのフラッパ30を例示したが、車椅子50に限らず例えば荷物搬送用の台車等であって車輪を備えた車両搭載物を車室内に積み込むための昇降装置に例示した分割式フラッパ30を適用することもできる。
さらに、例示した昇降装置10は車両に限らず、航空機や船舶等に適用することができ、また例えば荷物集配場(トラックターミナル)における据え置き式の昇降装置に適用することもできる。
本発明の実施形態を示す図であって、プラットホームを車室外側に移動させた状態の昇降装置及び車両の平面図である。 昇降装置により車室内の運転席に乗り込んだ着座者を背後(車両後方)から見た図である。 車室外側に移動したプラットホーム上に車椅子を乗り上げた状態を着座者の背後から見た図である。 実施形態に係るプラットホーム上の車椅子及び着座者を車室内側から見た図である。 実施形態に係るプラットホーム及びフラッパの平面図である。 実施形態のフラッパの斜視図である。本図は、各フラッパ部材が下方に傾動されて路面の凹凸状況に合わせて異なる角度で傾斜した状態を示している。
符号の説明
R…路面
1…車両
10…昇降装置
11…プラットホーム
12…固定装置
13…前側固定フック
14…後ろ側固定フック
20…昇降駆動装置
24…左右スライドベース
25…昇降アーム
27…昇降ベース
30…フラッパ
31…フラッパ部材(右側)
32…フラッパ部材(中央)
33…フラッパ部材(左側)
35…ねじ軸、35a…右ねじ部、35b…左ねじ部
36…駆動モータ
38…開閉ロッド
40,41…連結部材
50…車椅子

Claims (3)

  1. 昇降対象物を載置することができるプラットホームと、該プラットホームを水平姿勢のまま所定の高さと路面との間を上下に平行移動させるための昇降駆動装置を備えた昇降装置において、前記プラットホームと路面との間に掛け渡すためのフラッパであって、
    前記プラットホームの端縁に設けられてこの端縁に沿って複数のフラッパ部材に分割されており、各フラッパ部材が相互に独立して上下に回動可能で、路面状況に応じて相互に異なる角度で路面に接地可能な構成となっているフラッパ。
  2. 請求項1記載のフラッパであって、各フラッパ部材間を、該各フラッパ部材を相互に面一に保持する方向に弾性力を作用させる連結部材を介して連結したフラッパ。
  3. 請求項2記載のフラッパであって、三つのフラッパ部材に分割されており、中央のフラッパ部材が駆動装置を用いて上下に回動させられるフラッパ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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