JP3810180B2 - 車両に装備されるスロープ板装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バス等の車両の乗降口部に装備されて乗客の乗降を可能とする車両に装備されるスロープ板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両に装備されるスロープ板装置は、スロープ板をスロープ板収納部に収納した収納位置と、スロープ板収納部より引き出して乗降口部の床面と地面との間に傾斜状態に架設した使用位置との間で出し入れ自在とし、身体障害者等のように車椅子を利用している乗客でも楽に乗降できるようにしている。(例えば、実開平6−27343号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる従来の車両に装備されるスロープ板装置では、運転手等の人力により、スロープ板を収納位置と使用位置との間で出し入れしているため、スロープ板を使用する都度に、運転手が車両から降りてスロープ板を出し入れしなければならず、スロープ板の出し入れに手間がかかるという問題点があった。
【0004】
本発明は、スロープ板を自動的に出し入れして、スロープ板の出し入れを容易にし得るようにした車両に装備されるスロープ板装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の車両に装備されるスロープ板装置は、車両の乗降口部の床面下方に設けて乗降口部に向けて開口を有するスロープ板収納部と、スロープ板収納部内へ移動自在に設けたスライド部材と、スライド部材に一端側を枢支して連結したスロープ板とを具備し、スライド部材はスロープ板収納部の開口より離間した原位置と開口に近接する作動位置との間を移動自在に電動モータにより駆動して設け、スロープ板はスライド部材の原位置でスロープ板収納部に収納した収納位置に位置すると共に、スライド部材の作動位置で一端側をスライド部材で支持して他端側を地面に接地して乗降口部の床面と地面との間に傾斜状態に保持した使用位置に位置し、スライド部材にはスロープ板の一端側を先端で相対移動自在に枢支する支持部を突設し、支持部の内部にはスロープ板をスライド部材と一体的に移動するよう弾性力により付勢するばねを収装し、スロープ板の枢支個所より突設してスライド部材の支持部内を延在するロッド部材を設け、スロープ板は収納位置から使用位置への移動における先端への障害物の当接でばねの弾性力に抗してスライド部材と相対移動して設け、スロープ板の相対移動により作動してスロープ板を収納位置へ戻すか又はスロープ板を停止するよう電動モータを制御するスイッチを設け、ロッド部材の先端には電動モータを制御するスイッチを作動するためのドグ部材を取り付けて成る。
【0006】
この場合、スロープ板収納部の開口下方部には、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で弾性力により上方に回動して開口を閉じると共に、スロープ板の収納位置から使用位置への移動で弾性力に抗してスロープ板に押されて下方に回動して開口を開く回動自在な開閉蓋を設け、スロープ板収納部の開口上方部には、スロープ板の収納位置から使用位置への移動でスロープ板に押されて上方に回動し、スロープ板の使用位置でスロープ板と乗降口部の床面との間に存在する隙間を塞ぎ、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で自重により下方に回動する回動自在な補助板を設け、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で弾性力により上方に回動して開口を閉じる開閉蓋の上方への回動により補助板の下方への回動を助成するよう補助板の回動中心を開閉蓋の回動中心よりスロープ板収納部内側に位置して設けても良い。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
かかる本発明の車両に装備されるスロープ板装置によると、スライド部材を電動モータにより駆動して原位置から作動位置に移動して停止すると、スライド部材に一端側を枢支して連結したスロープ板は、スロープ板収納部に収納した収納位置からスロープ板収納部の開口を介して外部に出され、一端側をスライド部材で支持して他端側を地面に接地して乗降口部の床面と地面との間に傾斜状態に保持される使用位置に位置し、身体障害者等の車椅子を利用している乗客でも楽に乗降できる。そして、このスロープ板が使用位置に位置している状態で、スライド部材を電動モータにより駆動して作動位置から原位置に移動して停止すると、スロープ板は開口を介してスロープ板収納部に入れられ、収納位置に位置する。このため、スライド部材を電動モータにより駆動して原位置と作動位置との間で移動することで、スロープ板を収納位置と使用位置との間で自動的に出し入れできるから、スロープ板の出し入れを容易にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1は車両としての低床式バスで、乗降口部2の床面3下方に後述詳記する車両に装備されるスロープ板装置を備え、この車両に装備されるスロープ板装置のスロープ板4が乗降口部2の床面3と車道より高く設置された歩道の地面5との間に傾斜状態に保持された使用位置に位置し、スロープ板4は両端を上方に折り曲げ形成している。
【0012】
図2及び図3において、6は図1の低床式バス1の乗降口部2の床面3下方に設けたスロープ板収納部で、上方(図3の右方向)及び乗降口部2に向かう一方の側方(図2及び図3の下方向)を開口する略矩形状に板材を折り曲げ形成して設け、上方の開口を上板3Aで閉塞して設け、上板3Aは図1に示す如き、乗降口部2の床面3を構成している。7はスロープ板収納部6内へ移動自在に設けたスライド部材で、略矩形状に板材を折り曲げ形成して設け、スロープ板収納部6の側方の開口より離間した原位置と側方の開口に近接する作動位置(図2及び図3に示す位置)との間を移動自在に電動モータ8により駆動して設けている。電動モータ8はスロープ板収納部6内へスライド部材7の原位置近傍に配置している。
【0013】
10はスロープ板収納部6内へ回転自在に配置した送りねじで、スライド部材7の原位置と作動位置との間を延在して設け、減速歯車9A、9Bを介して電動モータ8により回転駆動され、その外周部にはスライド部材7の中心部に取り付けたナット部材7Aを螺合して設けている。これにより、スライド部材7は電動モータ8により駆動され原位置と作動位置との間を移動する。
【0014】
11はスライド部材7へ図2の紙面直交方向を軸として回転自在に取り付けた4個のローラー部材で、スロープ板収納部6の底面に送りねじ10を介して図2の左右方向へ間隙を有して配置した2本のレール部材12に摺接して設け、スライド部材7の図2左右方向への振れを阻止して設けている。13はスライド部材7の両端へそれぞれ2個づつ図2左右方向を軸として回転自在に取り付けたローラー部材で、スロープ板収納部6の開口と直交する両側面にそれぞれ配置した断面がコ字状のレール部材14の内部に摺接して設け、スライド部材7の図2の紙面直交方向への振れを阻止して設けている。スライド部材7はこれらの図2左右方向及び紙面直交方向への振れ阻止により原位置と作動位置との間をスムースに移動することができる。
【0015】
15は上板3Aに穿設した手動操作用の操作穴で、通常は蓋16で閉塞して設け、故障等で電動モータ8による送りねじ10の回転駆動が不能となった非常時に、蓋16を取り外してスパナ等の工具を床面3から差し込み可能に設け、工具による送りねじ10の回転駆動でスライド部材7を移動自在に設けている。
【0016】
17A、17Bはスライド部材7に図2左右方向へ間隙を有して配置した2個の支持部で、スロープ板収納部6の側方の開口側へ向けて突設し、その先端にはスロープ板4の一端側を相対移動自在に枢支して連結している。スロープ板4はスライド部材7の原位置でスロープ板収納部6に収納した収納位置に位置すると共に、スライド部材7の作動位置で一端側をスライド部材7の支持部17A、17Bで支持して他端側を地面5に接地して乗降口部2の床面3と地面5との間に傾斜状態に保持された使用位置(図2及び図3に示す位置)に位置して設けている。
【0017】
以下、スライド部材7の支持部17Aを図4及び図5に基づき説明し、支持部17Bは支持部17Aと同一構成であるため、同一個所に同符号を付して説明を省略する。
支持部17Aの先端には保持穴19を穿設し、保持穴19にはスロープ板4の一端側の裏面に突設した枢支部20を軸部材21により回転自在に保持する保持部材22を図4及び図5の上下方向へ移動自在に嵌挿している。このため、スロープ板4は支持部17Aに相対移動自在に枢支して連結することになる。23は支持部17Aの内部に収装したばねで、弾性力により保持部材22を図4及び図5の下方向へ付勢して保持穴19の下端に当接し、スロープ板4をスライド部材7と一体的に移動するよう設けている。そして、スロープ板4の収納位置から使用位置への移動におけるスロープ板4先端への障害物(例えば、乗客の足等)の当接でばね23の弾性力に抗してスロープ板4をスライド部材7と相対移動して設け、この相対移動に伴い保持穴19の下端に当接した保持部材22は図4及び図5の上方向へ移動自在に設けている。
【0018】
スロープ板4の枢支部20を回転自在に保持する保持部材22(スロープ板4の枢支個所)にはロッド部材24を突設し、ロッド部材24は支持部17A内を延在してスライド部材7の支持部17A突設側との対向側に先端を突出し、この先端にはドグ部材25を取り付け、ドグ部材25はスロープ板4のスライド部材7との相対移動に伴う保持部材22の図4及び図5の上方向への移動でスライド部材7に取り付けたリミットスイッチ26を作動自在に設けている。リミットスイッチ26はドグ部材25による作動で、収納位置から使用位置に移動するスロープ板4を収納位置に戻すよう電動モータ8を制御して設けている。なお、リミットスイッチ26はドグ部材25による作動で、収納位置から使用位置に移動するスロープ板4を停止するよう電動モータ8を制御して設けても良い。図4において、6Aはスライド部材7の作動位置を規定する止め部材で、スロープ板収納部6の底面に配置し、作動位置に位置するスライド部材7と当接して設けている。
【0019】
図2及び図3において、27A、27Bは一端側をスライド部材7に枢支して他端側にスロープ板4の裏面に当接するローラー部材28A、28Bを回転自在に有した2個の支持アームで、以下、支持アーム27Aを図5及び図6に基づき説明し、支持アーム27Bは支持アーム27Aと同一構成であるため、同一個所に同符号を付して説明を省略する。
支持アーム27Aはその中間部に、スロープ板収納部6の底面に配置したカム部材29に形成のカム面30と接する摺接部としてローラー部材31を回転自在に有し、スライド部材7への枢支個所を支点X、スロープ板4裏面への当接個所を作用点Y、カム面30と接する摺接個所を力点Zとしている。そして、支持アーム27Aはカム面30の形状に沿う力点Zの上下動(図6左右方向)に伴い支点Xを中心として作用点Yを上下動して設け、スロープ板4は作用点Yの上下動に伴いスライド部材7の支持部17A先端に枢支した枢支個所を中心として図6の左右方向へ持ち上げ持ち下げ作動されながら収納位置と使用位置との間で出し入れ自在に設けている。なお、図6において、支持アーム27Aのローラー部材28Aはスロープ板4の裏面に有した補強フレーム4Aに当接して設けている。
【0020】
図2及び図3において、32はスロープ板収納部6の開口を開閉する開閉蓋で、開口の下方部に回動自在に設けている。33はスロープ板4の使用位置でスロープ板4と乗降口部2の床面3との間に存在する隙間を塞ぐ補助板で、スロープ板収納部6の開口の上方部に回動自在に設けている。そして、図4及び図6に示す如き、開閉蓋32は蝶番34により回動自在に設け、蝶番34に有するねじりばねの弾性力により上方(図4及び図6の右方向)へ付勢され、スロープ板4の使用位置から収納位置への移動でねじりばねの弾性力により上方に回動して開口を閉じると共に、スロープ板4の収納位置から使用位置への移動でねじりばねの弾性力に抗してスロープ板4に押されて下方に回動して開口を開くよう設けている。補助板33はスロープ板4の収納位置から使用位置への移動でスロープ板4に押されて上方に回動すると共に、スロープ板4の使用位置から収納位置への移動で自重により下方に回動して設けている。さらに、補助板33はその回動中心を開閉蓋32の回動中心よりスロープ板収納部6の内側、すなわち図4及び図6において上方に位置して設けると共に、その長さ寸法(図4及び図6の上下方向の寸法)を開閉蓋32より短く設け、スロープ板4の使用位置から収納位置への移動でねじりばねの弾性力により上方に回動して開口を閉じる開閉蓋32の上方への回動により押されて下方への回動を助成されるよう設け、開閉蓋32が開口を閉じた状態で開閉蓋32の内側に重ね合わせて設けている。
【0021】
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1ないし図3は、スライド部材7が作動位置に停止しており、スロープ板4は一端側をスライド部材7で支持して他端側を地面5に接地して乗降口部2の床面3と地面5との間に傾斜状態に保持される使用位置に位置し、身体障害者等の車椅子を利用している乗客でも楽に乗降できる。そして、開閉蓋32は、図4及び図6に示す如き、スロープ板4の使用位置において、支持アーム27A、27Bに当接して上方への回動を阻止されてスロープ板収納部6の開口を開く状態を保持している。また、補助板33は上方に回動してスロープ板4と乗降口部2の床面3との間に存在する隙間を塞いでいる。
【0022】
スロープ板4が使用位置に位置している図1ないし図3の状態で、電動モータ8により送りねじ10を回転駆動してスライド部材7を作動位置から原位置に移動して停止すると、スライド部材7の作動位置から原位置への移動により、支持アーム27A、27Bは、図6に示す力点Zがカム面30に沿って上動するのに伴い支点Xを中心として作用点Yが上動し、スロープ板4は作用点Yの上動に伴いスライド部材7の支持部17A、17B先端に枢支した枢支個所を中心として持ち上げ作動されて傾斜状態より水平状態になって、スロープ板収納部6の開口を介してスロープ板収納部6に入れられ、収納位置に位置する。そして、開閉蓋32は蝶番34に有するねじりばねの弾性力によって上方に回動して開口を閉じる。また、補助板33は自重により下方に回動して開閉蓋32の内側に重ね合わされるが、この時、開閉蓋32の上方への回動により押されて下方への回動を助成される。
【0023】
スロープ板4が収納位置に位置している状態で、電動モータ8により送りねじ10を前記と逆方向に回転駆動してスライド部材7を原位置から図1ないし図3に示す作動位置に移動して停止すると、スライド部材7の原位置から作動位置への移動により、支持アーム27A、27Bは、力点Zがカム面30に沿って下動して図6に示す状態になるのに伴い支点Xを中心として作用点Yが下動して図4に示す状態になり、スロープ板4はスロープ板収納部6に収納した収納位置から開閉蓋32、補助板33を押してスロープ板収納部6の開口を介して外部に出され、作用点Yの下動に伴いスライド部材7の支持部17A、17B先端に枢支した枢支個所を中心として持ち下げ作動されて水平状態より傾斜状態になって、図1ないし図3に示す使用位置に位置する。そして、開閉蓋32はスロープ板4の収納位置から使用位置への移動で蝶番34に有するねじりばねの弾性力に抗してスロープ板4に押されて下方に回動し、図1ないし図3に示す開口を開く状態になる。また、補助板33はスロープ板4の収納位置から使用位置への移動でスロープ板4に押されて上方に回動し、図1ないし図3に示すスロープ板4と乗降口部2の床面3との間に存在する隙間を塞ぐ状態になる。
【0024】
かかる作動で、電動モータ8により送りねじ10を回転駆動してスライド部材7を原位置と作動位置との間で移動することで、スロープ板4を収納位置と使用位置との間で自動的に出し入れできるから、スロープ板4の出し入れを容易にすることができる。
【0025】
そして、スロープ板4の収納位置から使用位置への移動において、スロープ板4の先端に乗客の足等の障害物が当接すると、スロープ板4はばね23の弾性力に抗してスライド部材7と相対移動してリミットスイッチ26を作動し、リミットスイッチ26の作動で電動モータ8を制御して逆方向に回転駆動しスロープ板4を収納位置へ戻すか、又は電動モータ8を制御して駆動を停止しスロープ板4の移動を停止する。このため、スロープ板4を電動モータ8により自動的に出し入れしながらも、安全性を低下することなくできる。
【0026】
また、スロープ板4を弾性力で付勢するばね23は、スライド部材7に突設して先端でスロープ板4の一端側を相対移動自在に枢支する支持部17A、17Bの内部に収装し、リミットスイッチ26を作動するドグ部材25を先端に取り付けたロッド部材24は、スロープ板4の枢支個所より突設して支持部17A、17B内を延在して設けているため、スロープ板4の一端側を相対移動自在に枢支する支持部17A、17Bを利用してばね23、ロッド部材24を配置でき、ばね23、ロッド部材24を配置するための格別なスペースを不要にできる。そして、電動モータ8を制御するスイッチを、ドグ部材25で作動するリミットスイッチ26としているため、スイッチの作動を確実なものとすることができる。
【0027】
また、スライド部材7に枢支してスロープ板4の裏面に当接する支持アーム27A、27Bを設け、支持アーム27A、27Bにはカム面30と接する摺接部を有し、支持アーム27A、27Bのスライド部材7への枢支個所を支点X、支持アーム27A、27Bのスロープ板4裏面への当接個所を作用点Y、支持アーム27A、27Bの摺接部を力点Zとし、支持アーム27A、27Bはスライド部材7の原位置と作動位置との間の移動で力点Zがカム面30の形状に沿って上下動するのに伴い支点Xを中心として作用点Yを上下動し、スロープ板4は作用点Yの上下動に伴いスライド部材7への枢支個所を中心として持ち上げ持ち下げ作動されながら収納位置と使用位置との間で出し入れされる。このため、スロープ板4の持ち上げ持ち下げ作動をカム面30の形状に応じて設定でき、スロープ板4の長さ寸法(図2及び図3の上下方向の寸法)に応じた最適な持ち上げ持ち下げ作動を得ることができる。
【0028】
また、スロープ板4の使用位置から収装位置への移動で蝶番34に有するねじりばねの弾性力により上方に回動してスロープ板収納部6の開口を閉じると共に、スロープ板4の収納位置から使用位置への移動で弾性力に抗してスロープ板4に押されて下方に回動して開口を開く開閉蓋32を設けているため、電動モータ8の駆動によるスロープ板4の出し入れに伴い開口を自動的に開閉でき、開口を開閉するための格別な作業を不要にできる。
【0029】
また、スロープ板4の収納位置から使用位置への移動でスロープ板4に押されて上方に回動し、スロープ板4の使用位置でスロープ板4と乗降口部2の床面3との間に存在する隙間を塞ぐ補助板33を設けているため、乗客が乗降する際の安全性をより確実なものとすることができる。そして、補助板33はスロープ板4の使用位置から収納位置への移動で自重により下方に回動し、さらに、この下方への回動を開閉蓋32の弾性力による上方への回動で助成されるため、スロープ板4の使用位置から収納位置への移動に伴い補助板33を自動的に迅速かつ確実に下方へ回動することができる。
【0030】
なお、本発明の一実施形態では、電動モータ8により送りねじ10を回転駆動してスライド部材7を原位置と作動位置との間で移動自在に設けたが、これに限定されるものではなく、送りねじ10に換えて、例えばボールねじや無端索条等を用いても良いことは勿論である。また、電動モータ8を制御するスイッチとしてリミットスイッチ26を設けたが、近接スイッチ等でも良いことは勿論である。また、スロープ板収納部6の底面に配置したカム部材29に形成のカム面30と接する力点Zを、支持アーム27A、27Bの支点Xと作用点Yとの中間部に設けたが、スロープ板収納部6の上板3A裏面にカム面30を形成するカム部材29を配置し、支持アーム27A、27Bを支点Xより延在し、この延在した先端部にカム面30と接する力点Zを設けても良いことは勿論である。さらに、支持部17A、17B、リミットスイッチ26、支持アーム27A、27Bはそれぞれ2個設けたが、それぞれ1個でも良いことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
このように請求項1にかかる発明では、スライド部材を電動モータにより駆動して原位置と作動位置との間で移動することで、スロープ板を収納位置と使用位置との間で自動的に出し入れできるから、スロープ板の出し入れを容易にすることができる。
【0032】
また、請求項1にかかる発明では、スロープ板の収納位置から使用位置への移動において、スロープ板の先端に障害物が当接すると、スロープ板は弾性力に抗してスライド部材と相対移動してスイッチを作動し、このスイッチの作動で、電動モータを制御してスロープ板を収納位置へ戻すか又はスロープ板の移動を停止するため、スロープ板を電動モータにより自動的に出し入れしながらも、障害物が乗客の足等である場合の安全性を低下することなくできる。
【0033】
【0034】
また、請求項1にかかる発明では、スロープ板を弾性力で付勢するばねは、スライド部材に突設して先端でスロープ板の一端側を相対移動自在に枢支する支持部の内部に収装し、スイッチを作動するドグ部材を先端に取り付けたロッド部材は、スロープ板の枢支個所より突設して支持部内を延在して設けているため、スロープ板の一端側を相対移動自在に枢支する支持部を利用してばね、ロッド部材を配置でき、ばね、ロッド部材を配置するための格別なスペースを不要にできる。そして、電動モータを制御するスイッチを、ドグ部材で作動するため、スイッチの作動を確実なものとすることができる。
【0035】
【0036】
また、請求項2にかかる発明では、請求項1にかかる発明の効果に加え、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で弾性力により上方に回動してスロープ板収納部の開口を閉じると共に、スロープ板の収納位置から使用位置への移動で弾性力に抗してスロープ板に押されて下方に回動して開口を開く開閉蓋を設けているため、電動モータの駆動によるスロープ板の出し入れに伴い開口を自動的に開閉でき、開口を開閉するための格別な作業を不要にできる。
【0037】
また、請求項2にかかる発明では、請求項1にかかる発明の効果に加え、スロープ板の収納位置から使用位置への移動でスロープ板に押されて上方に回動し、スロープ板の使用位置でスロープ板と乗降口部の床面との間に存在する隙間を塞ぐ補助板を設けているため、乗客が乗降する際の安全性をより確実なもとすることができる。そして、補助板はスロープ板の使用位置から収納位置への移動で自重により下方に回動し、さらに、この下方への回動を開閉蓋の弾性力による上方への回動で助成されるため、スロープ板の使用位置から収納位置への移動に伴い補助板を自動的に迅速かつ確実に下方へ回動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示した車両に装備されるスロープ板装置の概略図である。
【図2】 本発明の一実施形態を示した車両に装備されるスロープ板装置の図3の線B−Bに沿った断面図である。
【図3】 図2の線A−Aに沿った断面図である。
【図4】 図2の線C−Cに沿った拡大断面図である。
【図5】 図4の線D−Dに沿った断面図である。
【図6】 図2の線E−Eに沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
1車両
2乗降口部
3床面
4スロープ板
5地面
6スロープ板収納部
7スライド部材
8電動モータ
17A、17B支持部
23ばね
24ロッド部材
25ドグ部材
26リミットスイッチ
27A、27B支持アーム
30カム面
32開閉蓋
33補助板
X支点
Y作用点
Z力点
Claims (2)
- 車両の乗降口部の床面下方に設けて乗降口部に向けて開口を有するスロープ板収納部と、スロープ板収納部内へ移動自在に設けたスライド部材と、スライド部材に一端側を枢支して連結したスロープ板とを具備し、スライド部材はスロープ板収納部の開口より離間した原位置と開口に近接する作動位置との間を移動自在に電動モータにより駆動して設け、スロープ板はスライド部材の原位置でスロープ板収納部に収納した収納位置に位置すると共に、スライド部材の作動位置で一端側をスライド部材で支持して他端側を地面に接地して乗降口部の床面と地面との間に傾斜状態に保持した使用位置に位置し、スライド部材にはスロープ板の一端側を先端で相対移動自在に枢支する支持部を突設し、支持部の内部にはスロープ板をスライド部材と一体的に移動するよう弾性力により付勢するばねを収装し、スロープ板の枢支個所より突設してスライド部材の支持部内を延在するロッド部材を設け、スロープ板は収納位置から使用位置への移動における先端への障害物の当接でばねの弾性力に抗してスライド部材と相対移動して設け、スロープ板の相対移動により作動してスロープ板を収納位置へ戻すか又はスロープ板を停止するよう電動モータを制御するスイッチを設け、ロッド部材の先端には電動モータを制御するスイッチを作動するためのドグ部材を取り付けて成ることを特徴とする車両に装備されるスロープ板装置。
- スロープ板収納部の開口下方部には、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で弾性力により上方に回動して開口を閉じると共に、スロープ板の収納位置から使用位置への移動で弾性力に抗してスロープ板に押されて下方に回動して開口を開く回動自在な開閉蓋を設け、スロープ板収納部の開口上方部には、スロープ板の収納位置から使用位置への移動でスロープ板に押されて上方に回動し、スロープ板の使用位置でスロープ板と乗降口部の床面との間に存在する隙間を塞ぎ、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で自重により下方に回動する回動自在な補助板を設け、スロープ板の使用位置から収納位置への移動で弾性力により上方に回動して開口を閉じる開閉蓋の上方への回動により補助板の下方への回動を助成するよう補助板の回動中心を開閉蓋の回動中心よりスロープ板収納部内側に位置して設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両に装備されるスロープ板装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13943897A JP3810180B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 車両に装備されるスロープ板装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13943897A JP3810180B2 (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 車両に装備されるスロープ板装置 |
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JPH10309990A JPH10309990A (ja) | 1998-11-24 |
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- 1997-05-13 JP JP13943897A patent/JP3810180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10309990A (ja) | 1998-11-24 |
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