JP3942339B2 - プラットホームの乗降補助装置および、その設置方法 - Google Patents

プラットホームの乗降補助装置および、その設置方法 Download PDF

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    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
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    • F16H19/02Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion
    • F16H19/04Gearings comprising essentially only toothed gears or friction members and not capable of conveying indefinitely-continuing rotary motion for interconverting rotary or oscillating motion and reciprocating motion comprising a rack

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車とプラットホームの端縁との間に形成される隙間を塞ぐようにしたプラットホームの乗降補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラットホームの乗降補助装置としては、プラットホームの端縁部に平板形状の乗降補助部材が設けられ、非使用時には乗降補助部材がプラットホームの上面を形成するように略水平姿勢になり、使用時には乗降補助部材の基端部を中心にしてその先端部が上方に傾動する傾動姿勢になって、列車のドア開口の下縁と、プラットホームの端縁部との間の隙間に緩いスロープを形成して、車椅子での乗降を可能にするものである。このような乗降補助部材は、例えば、リンク機構が作動することにより、略水平姿勢や傾動姿勢になるものである。
【0003】
また、列車とプラットホームの端縁との間に乗降客が転落するおそれのあるような隙間がある場合に、例えば、プラットホームの端縁がカーブしているものやプラットホームの端縁が直線状であっても幅の異なる車両が停車する場合にもプラットホームの乗降補助装置が設置される。このようなプラットホームの乗降補助装置としては、特開平07−108925号公報に開示されているものがある。
【0004】
すなわち、本装置はプラットホームの下方に設置されており、列車とプラットホーム端縁との間の隙間を塞いで使用位置となるステップ部材と、そのステップ部材をプラットホームの下方位置からレール側に略水平方向に進退移動させる横移動装置と、その横移動装置によってレール側に移動した位置で前記ステップ部材を昇降させる昇降装置とを有しており、前記横移動装置は、先端を前記昇降装置に連結され基端が架台の基軸に回動可能に支持された複数本の平行なアームと、そのアームを回動させるようにアームと基枠の間に設けた流体圧シリンダとで前記昇降装置が水平面内で平行移動するように構成したものである。
【0005】
また、このような乗降補助装置は転落防止のために使用されるばかりでなく、車椅子での乗降を補助するためにも使用されることが望まれている。
【0006】
一方、このような乗降補助装置などをプラットホームに設置する場合には、列車の発着が行われない非発着時間帯(たとえば、深夜から明け方までの時間内)を利用して行う必要があり、プラットホームを工事する場合には、列車の発着が開始されるとき迄に、プラットホームを乗降可能な元の状態に修復しておく必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、前者の車椅子での乗降を目的としたものでは、プラットホームの端縁部と列車のドア開口の下縁との相対位置が装置の設置場所毎に異なることから、設置場所に応じた傾動姿勢に乗降補助部材がなるようにする必要があり、乗降補助部材を駆動するものとしてリンク機構が用いられている関係で、種々な形のリンク機構を製作しておく必要があり、種々な形のリンク機構の製品管理は困難であり、また、コストが嵩む要因になるという問題点があった。
【0008】
また、後者の転落防止を目的としたものでは、プラットホームの下方に装置を設置するための空間がない場合には、本装置を採用し難い。また、ステップ部材を略水平移動するための横移動装置と、ステップ部材を昇降させるための昇降装置とを有していて、装置の構成が複雑であり、コストが嵩む要因になる。さらに、ステップ部材が2つの異なる動作(水平方向の動作および昇降動作)を別個に行う必要があるので、ステップ部材の動作を短時間に行うには困難な構造であり、ステップ部材の動作を短時間に行えないと、乗降に要する時間を短縮する際に支障になるという問題点があった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、製品管理を容易にし、また、コストが嵩む要因をなくし、また、プラットホームの下方の設置用空間の有無に関係なく、装置を設置することができ、簡単な構成にして、コストを低減し、かつ、乗降補助部材の動作を一連のものにして短時間に行うことができ、また、どのような発着状況のプラットホームにも採用することができるプラットホームの乗降補助装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、転落防止のためばかりでなく車椅子での乗降を補助するためにも使用することができるプラットホームの乗降補助装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間に形成される隙間(S1)を塞ぐようにしたプラットホーム(10)の乗降補助装置(20)において、
前記プラットホーム(10)の端縁(12)から線路側に突出可能な乗降補助部材(21)と、前記乗降補助部材(21)を駆動するための駆動機構(30)とを有し、
前記乗降補助部材(21)は、プラットホーム(10)の端縁部(13)の上面(14)を凹設して成る収納部(15)に収容された没入位置と、プラットホーム(10)の端縁(12)から線路側へ突出して前記隙間(S1)を塞ぐようにした突出位置と、当該突出位置でその基端部(211)を略中心にしてその先端部(212)を上方へ傾動し、前記突出位置からさらに線路側に突出する傾斜位置とに移動するものであり、
前記駆動機構(30)は、1つの動力源(31)と、カム部材(301)またはカムフォロア部材(302)の一方と、を有し、
前記カム部材(301)またはカムフォロア部材(302)の一方は、前記乗降補助部材(21)に設けられるカム部材(301)またはカムフォロア部材(302)の他方に相対的に移動して、前記乗降補助部材(21)を前記没入位置と前記突出位置と前記傾斜位置との各位置にそれぞれ案内可能なものであることを特徴とするプラットホーム(10)の乗降補助装置(20)。
【0014】
[2]前記カム部材(301)は、前記駆動機構(30)または前記乗降補助部材(21)の一方に位置調整可能に取り付けられていることを特徴とする[1]に記載のプラットホーム(10)の乗降補助装置(20)。
【0015】
[3]前記カム部材(301)は、前記駆動機構(30)または前記乗降補助部材(21)の一方に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする[1]に記載のプラットホーム(10)の乗降補助装置(20)。
【0021】
次に、前記各項に記載された事項の作用を説明する。
プラットホーム(10)の端縁(12)は、安全上、列車との関係で線路側へ突出する限界位置が決められており、プラットホーム(10)の端縁(12)とそのプラットホーム(10)の端縁(12)に列車が最接近する位置との間に確実に隙間(S1)が存在する。この隙間(S1)の範囲内にプラットホーム(10)側から突出したものには列車が接触することはない。
【0022】
したがって、乗降補助部材(21)が線路側へ突出する限界位置も決められている。乗降補助部材(21)は、駆動機構(30)によって没入位置と傾斜位置とに移動する。乗降補助部材(21)は、非乗降時には没入位置にあって収納部(15)に収容され、プラットホーム(10)の端縁(12)から線路側へ突出せず、乗降時には傾斜位置にあって、線路側に突出し、かつ、その基端を略中心にしてその先端部(212)を上方へ傾動する。それにより、列車のドア開口の下縁とプラットホーム(10)の端縁部(13)との間に乗降補助部材(21)が掛け渡されるようになる。このとき、ドア開口の下縁は列車の床面とほぼ同じ高さにあり、車椅子での乗降は、緩めのスロープの乗降補助部材(21)を渉ることでスムーズに行われる。
【0023】
具体的には、カム部材(301)にカムフォロア部材(302)が従動することにより、乗降補助部材(21)の没入位置と傾斜位置との移動が一連のものになり、乗降補助部材(21)の移動を短時間に行うことができ、乗降に要する時間を短縮することができる。カム部材(301)にカムフォロア部材(302)が従動するという簡単な機構により、乗降補助部材(21)を移動することができるので、駆動機構(30)を簡易なもので構成することができる。
【0024】
このような駆動機構(30)を構成するカム部材(301)は、位置調整可能に、また、着脱可能に取り付けられるものである。
プラットホーム(10)の端縁部(13)と列車のドア開口の下縁との相対位置が装置の設置場所毎に異なり、設置場所に応じた傾動姿勢に乗降補助部材(21)がなるようにする必要がある場合には、第1の手段としてカム部材(301)の位置調整をすればよいので、機構を変更する必要がなく、部品点数の種類が多くならず、部品管理が容易で、また、コストを低減することができる。
【0025】
第1の手段では所望の傾動姿勢にならない場合には、第2の手段として、形状の異なるカム部材(301)を他種類用意しておき、適宜、所定形状のカム部材(301)を用いるようにすればよいので、必要最小限の種類のカム部材(301)を管理すればよく、部品管理が容易であり、また、コストが嵩む要因をなくすことができる。
【0026】
上述の乗降補助部材(21)は、没入位置と傾斜位置とに移動するものであるが、没入位置と傾斜位置との間の一連の動きの中に、突出位置も設けられており、乗降補助部材(21)が突出位置にあるとき、乗降補助部材(21)が列車とプラットホーム(10)の端縁(12)との間に形成される隙間(S1)を塞ぐようにして、転落防止を図るようにしてもよい。
【0027】
すなわち、乗降補助部材(21)が突出位置から傾斜位置に移動する際に、乗降補助部材(21)は、その突出位置でその基端部(211)を略中心にしてその先端部(212)を上方へ傾動する。このとき、突出位置からさらに線路側に突出するようにしてもよい。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する一実施の形態を説明する。
各図は、本発明の一実施の形態を示している。
【0037】
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る乗降補助装置20は、プラットホーム10の端縁部13に設けられ、プラットホームの端縁と列車との間に形成される隙間S1を塞ぐようにして、列車への乗降時における乗客の安全性を確保するものである。
【0038】
乗降補助装置20は、プラットホーム10の端縁12から線路側に突出しかつ傾動可能な乗降補助部材21と、乗降補助部材21を駆動するための駆動機構30と、乗降補助部材21を出没可能に案内するためのガイド機構40と、収納部15を上方から覆う天井部材50とを有している。
ここで、天井部材50は、収納部15の半分(線路側と反対側の半分)上方から覆うものであるが、収納部15の全体を上方から覆うようにしても良い。
【0039】
図2および図3に示すように、収納部15は、プラットホーム10の端縁部13の上面14を厚さ一定に、かつ、矩形状に削り取るようにして形成される。収納部15の底面16の略中央部には円形断面形でプラットホーム10の下方に凹入する嵌装孔17が穿設されている。嵌装孔17は、駆動機構30のモータ31を嵌挿するためのものである。
【0040】
図1〜図4に示すように、乗降補助装置20は、その収納部15に嵌め込まれて、収納部15の底面16に固定されている。乗降補助部材21は、収納部15に収容された図4に示す没入位置から当該没入位置とほぼ同一水平面上にある突出位置へ突出して隙間S1を塞ぎ、さらに、当該突出位置から線路側に突出するとともに、その基端部211を中心にしてその先端部212が上方に傾動する図1に示す傾斜位置に移動するものである。
【0041】
収納部15内は、駆動機構30とガイド機構40との組み合わせを一対にしたものが3セット設けられている。各セットはプラットホーム10の端縁に沿ってほぼ等間隔で配置され、ベースプレート300を介して収納部15の底面16に固定されている。
【0042】
各駆動機構30は、ローラ部材であるカムフォロア部材302を有している。中央のセットの駆動機構30は、特にラック部材25、モータ31、ピニオン32を有している。各ガイド機構40は、ガイドレール48とそのガイドレール48に移動可能に嵌合するスライド部材400とを有して成る。ガイドレール48は、ベースプレート300に固設され、プラットホーム10の端縁部13側から線路側へ延ばされている。
【0043】
また、ラック部材25は、スライド部材400の側縁に沿って延設されている。ラック部材25にピニオン32が噛合しており、ピニオン32が正逆回動することにより、乗降補助部材21を没入位置と突出位置と傾斜位置とに移動するものである。
【0044】
乗降補助部材21の先端部212はプラットホーム10の端縁12に沿うように形成されている。乗降補助部材21の基端部211と先端部212との間の中間部213には、カム部材301が固設されている。カム部材301の基端部(乗降補助部材21の基端部211)は、枢軸215を介してスライド部材400に取り付けられている。
【0045】
また、カム部材301の下面にはカム面が形成されている。すなわち、カム面は、先端側から基端側へ順番に第1水平面部311、傾斜面部312および、第2水平面部313を並べて成る。
【0046】
カム部材301の下面(カム面)に対向する位置には、ローラ部材であるカムフォロア部材302が設けられている。カムフォロア部材302は、軸受け部材303を介してベースプレート300に支持されている。カム部材301の下面に対してカムフォロア部材302が相対的に転動することにより、乗降補助部材21が収納部15に収容された没入位置と、プラットホーム10の端縁12から線路側へ突出した突出位置と、さらに傾斜位置とに案内されている。
【0047】
図5に示すように、このような乗降補助装置20は、可動ホーム柵装置60と共に設置される。プラットホーム10脇に延びる線路上の定位置に停止する列車との間に柵を形成して、列車への乗降時における乗客の安全性を確保するものである。可動ホーム柵装置60は、一対の戸袋柵61(図5では片側のみ示す)と、各戸袋柵61より側方に出没して乗降口を開閉可能な一対の乗降扉70(図5では片側のみ示す)とから成る。
【0048】
次に作用を説明する。
乗降補助装置20をプラットホーム10の端縁部13に設置するには、先ず、プラットホーム10の端縁部13の上面14に収納部15を凹設する。例えば、プラットホーム10の上面14を一定の厚さ分はぎ取るようにして収納部15を形成する。
【0049】
次に、収納部15に乗降補助装置20を嵌め込み、プラットホーム10側に固定する。乗降補助装置20は、収納部15に嵌め込むと同時にあるいは、その嵌め込みに前後して組み立ててもよい。また、完成された乗降補助装置20を工事現場に持ち込むようにすれば、作業性がよく、乗降補助装置20の設置工事に要する時間が短縮される。
【0050】
乗降補助装置20を収納部15に嵌め込んだ後に、収納部15を上方から天井部材50により覆ぐようにすれば、簡単に、収納部15を隠すことができ、また、乗降補助部材21を保護することもできる。
【0051】
また、特に天井部材50が収納部15の全部を上方から覆い、かつ、そのような天井部材50がプラットホーム10の端縁部13の上面14を構成するものでは、収納部15を天井部材50で覆うだけで、プラットホーム10を乗降可能な元の状態に容易に修復することができる。これは、非発着時間帯内で設置工事が完成しない場合であっても、次に設置工事する非発着時間帯までの間、プラットホーム10に凹設した収納部15を天井部材50で覆っておくだけでよく、また、次に設置工事する際には、天井部材50を外すだけでよく、設置工事が極めて容易になる。また、プラットホーム10の端縁部13の上面14として用いられる天井部材50の上面には、滑り止めを施すようにすればよい。
【0052】
一方、天井部材50がプラットホーム10の端縁部13の上面14を構成するものがなくても、天井部材50がプラットホーム10の端縁部13の上面14に沿うようにして埋設されているものでは、同じく、収納部15を天井部材50で覆い、さらに、その天井部材50の上にマット部材など敷くだけで、プラットホーム10を乗降可能な元の状態に容易に修復することができ、同じように、設置工事が極めて容易になる。このような天井部材50は、最後にはプラットホーム10の表面材で埋設される。
【0053】
次に、乗降補助装置20の動作を説明する。
【0054】
列車がプラットホーム10に到着する前において、乗降補助部材21は図4に示す没入位置にあって、収納部15内に収納されており、プラットホーム10の端縁12から線路側へ突出していない。また、一対の乗降扉70の間の乗降口は閉じ状態にあり、一対の乗降扉70は各戸袋柵61の側方へ突出している。
【0055】
乗降の開始は次のように行われる。すなわち、列車がプラットホーム10に到着し、列車が停止すると、モータ31が作動して、ピニオン32がラック部材25を前方へ繰り出し、スライド部材400がガイドレール48に案内され、前進する。それにより、乗降補助部材21が没入位置から突出位置の線路側に突出して、隙間S1を塞ぐようになる。このとき、カムフォロア部材302はカム部材301の第1水平面部311を相対的に転動する。
【0056】
本乗降補助装置20を転落防止の目的で使用する場合には、モータ31を停止して、この突出位置に保持する。一方、乗降補助装置20を車椅子での乗降を目的として使用する場合には、乗降補助装置20を突出位置から図1に示す傾斜位置に移動する。
【0057】
すなわち、モータ31がさらに作動して、ピニオン32がラック部材25を前方へさらに繰り出し、スライド部材400がガイドレール48に案内され、前進する。それにより、乗降補助部材21が突出位置からさらに線路側に突出するとともに、カムフォロア部材302がカム部材301の傾斜面部312を相対的に転動し、やがて、第2水平面部313に乗り上がるようになる。それにより、乗降補助部材21が枢軸215を中心にして先端部212が上方に傾動し、乗降補助部材21がプラットホーム10の端縁12と列車のドア開口の下縁(列車の床面と同じ高さ)とに掛け渡されるようになり、端縁12とドア開口の下縁との間に緩やかな乗降補助部材21のスロープが形成され、車椅子での円滑な乗降が可能になる。
【0058】
次に、乗降扉70が駆動部(図示省略)によって没入方向に駆動されて、戸袋柵61に没入し、戸袋柵61に収納され、列車の乗客ドアの前から側方に離れるように移動し、乗降口を開き状態にする。そして、列車のドアが開いて乗降が開始される。
【0059】
乗降の終了は、次のように行われる。すなわち、乗降扉70が駆動部(図示省略)によって突出方向に駆動されて、戸袋柵61から突出し、先ず、乗降口を閉じ状態にする。次に、モータ31が逆転して、ピニオン32がラック部材25を後方へ繰り込み、スライド部材400がガイドレール48に案内され、後退する。それにより、乗降補助部材21が傾斜位置(あるいは突出位置)から没入位置に没入して、収納部15内に収容される。次に、列車のドアを閉じ状態にして、乗降が完了する。
【0060】
乗降補助部材21が傾斜位置から没入位置に移動するときは、カムフォロア部材302はカム部材301の第2水平面部313〜第1水平面部311を相対的に転動する。また、乗降補助部材21が突出位置から没入位置に移動するときは、カムフォロア部材302はカム部材301の第1水平面部311を相対的に転動する。
【0061】
乗降補助部材21を没入するとき、例えば、乗降補助部材21に設けられた圧力検出スイッチが乗客を検知すると、乗降補助部材21は没入動作をせず、また、没入動作を停止し、安全を確保する。
【0062】
すなわち、乗降の際には、カムフォロア部材302がカム部材301のカム面を相対的に転動することで、乗降補助部材21が没入位置と突出位置(あるいは傾斜位置)とに一連の動作を行うだけであり、乗降補助部材21の動作は短時間に行われ、乗降に要する時間を短縮することができる。
【0063】
なお、前記実施の形態では、駆動機構30がモータ31およびピニオン32を有して成るものを示したが、これに限らず、例えば、リンク機構などの他の機構により構成してもよい。
【0064】
また、乗降補助部材21は、単に金属製の平板で形成したものを示したが、これに限らず、軽量化や衝撃吸収性を考慮して、乗降補助部材21をサンドイッチパネルとし、その心材をハニカムコアとしたものであってもよい。それにより、突出位置にある乗降補助部材21に列車が万一衝突した場合にも、ハニカムコアが変形することで、衝突時の衝撃が吸収され、列車、駆動機構30などの損傷を防止することができる。
【0065】
また、動力源としてモータ31を設けたものを示したが、エアシリンダや油圧シリンダの駆動力により、乗降補助部材21を出没移動させてもよい。
【0066】
さらに、乗降補助装置20を設置する場所としては特別に限定するものではないが、プラットホーム10の端縁12がカーブしていて、プラットホーム10の端縁12と列車との間の隙間S1が広い個所に採用すればよい。
【0067】
さらに、乗降補助部材21の上面は、エスカレータ装置の各ステップのようにその上面を細かな凹凸の波板形状にし、かつ、そのような形状の乗降補助部材21の上面に噛み合うように、収納部15側の出没口の上縁を細かな凹凸の波形にすればよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明に係るプラットホームの乗降補助装置によれば、カム部材にカムフォロア部材が従動することにより、乗降補助部材を没入位置と突出位置と傾斜位置とに1つの動力源で移動する簡単な構成にして、コストを低減することができ、乗降補助部材は没入位置と傾斜位置とに移動するという一連の動作を行うだけであるので、乗降補助部材の動作を短時間に行うことができ、乗降に要する時間を短縮することができる。
【0069】
また、プラットホームの端縁部の上面を凹設した収納部に嵌め込むようにして装置を設置したので、プラットホームの下方の設置用空間の有無に関係なく、本装置を設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る乗降補助装置の設置場所を破断して傾動位置にある乗降補助部材を示した側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る乗降補助装置の取り付け状態を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る乗降補助装置を取り付け状態を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る乗降補助装置の設置場所を破断して没入位置にある乗降補助部材を示した側面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【符号の説明】
S1…隙間
10…プラットホーム
12…端縁
13…端縁部
14…上面
15…収納部
16…底面
17…嵌装孔
20…乗降補助装置
21…乗降補助部材
25…ラック部材
30…駆動機構
31…モータ
32…ピニオン
40…ガイド機構
48…ガイドレール
50…天井部材
60…可動ホーム柵装置
211…基端部
212…先端部
213…中間部
215…枢軸
300…ベースプレート
301…カム部材
302…カムフォロア部材
303…軸受け部材
311…第1水平面部
312…傾斜面部
313…第2水平面部
400…スライド部材

Claims (3)

  1. 列車とプラットホームの端縁との間に形成される隙間を塞ぐようにしたプラットホームの乗降補助装置において、
    前記プラットホームの端縁から線路側に突出可能な乗降補助部材と、前記乗降補助部材を駆動するための駆動機構とを有し、
    前記乗降補助部材は、プラットホームの端縁部の上面を凹設して成る収納部に収容された没入位置と、プラットホームの端縁から線路側へ突出して前記隙間を塞ぐようにした突出位置と、当該突出位置でその基端部を略中心にしてその先端部を上方へ傾動し、前記突出位置からさらに線路側に突出する傾斜位置とに移動するものであり、
    前記駆動機構は、1つの動力源と、カム部材またはカムフォロア部材の一方と、を有し、
    前記カム部材またはカムフォロア部材の一方は、前記乗降補助部材に設けられるカム部材またはカムフォロア部材の他方に相対的に移動して、前記乗降補助部材を前記没入位置と前記突出位置と前記傾斜位置との各位置にそれぞれ案内可能なものであることを特徴とするプラットホームの乗降補助装置。
  2. 前記カム部材は、前記駆動機構または前記乗降補助部材の一方に位置調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のプラットホームの乗降補助装置。
  3. 前記カム部材は、前記駆動機構または前記乗降補助部材の一方に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のプラットホームの乗降補助装置。
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