JP2000027479A - 機械式駐車装置の可動式フロアデッキ - Google Patents

機械式駐車装置の可動式フロアデッキ

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JP2000027479A
JP2000027479A JP10191989A JP19198998A JP2000027479A JP 2000027479 A JP2000027479 A JP 2000027479A JP 10191989 A JP10191989 A JP 10191989A JP 19198998 A JP19198998 A JP 19198998A JP 2000027479 A JP2000027479 A JP 2000027479A
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deck
floor
panel
deck panel
vehicle
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JP10191989A
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Wataru Uda
弥 宇田
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Nissei Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の乗入部において、フロア全体のフラ
ット化により自動車の乗員の乗り降りを円滑に行えるよ
うにするとともに、このフラットなフロア上で、新たな
動力を必要とすることなしに、自動車旋回装置の旋回経
路を確保する。 【解決手段】 自動車の乗入部11のフロアに少なくと
も自動車旋回装置79の旋回経路を確保するために必要
な範囲に亘って所定の深さの凹部14を設け、この凹部
14内に凹部開口140を閉塞可能なデッキパネル21
と、デッキパネル21を支持する伸縮可能なデッキ支持
装置25と、エレベータ76を利用してデッキパネル2
1を下方向に向けて変位させるデッキ駆動装置35とを
備え、通常デッキパネル21で凹部14を覆うことによ
りフロアをフラット化する一方、自動車旋回装置79の
旋回に際して、デッキパネル21を凹部14内に下げ
て、フロア上にその旋回経路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の乗入部に
自動車をその乗入レベルで支持し、旋回してその向きを
変える自動車の旋回手段を備え、自動車の前進入庫、前
進出庫により円滑な入出庫を行い得る機械式駐車装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の機械式駐車装置を図9、
図10を用いて説明する。図9は地上1階に設定された
自動車の乗入部を示し、(a)はその平面図であり、
(b)はその正面断面図である。
【0003】図9(a)において、71は自動車の乗入
部であり、72はその正面部中央に設けられた自動車の
入出庫口である。この乗入部71において、その躯体側
のフロア面は後述する各種機械装置の据え付けに必要な
段差形状になっている。図9(a)、(b)に示すよう
に、その中央部にエレベータ76の動作(下降動作)上
必要であり、また自動車旋回装置79の設置に必要な矩
形状のピット73が所定の深さに設けられている。ま
た、フロア面においてピット73の前部および後部が庫
外の車路と同じレベル(以下、自動車の乗入レベルとい
う。)を設定されていて、ピット73の左右両側(図9
(a)中、2点鎖線で囲む領域。以下、凹面74とい
う。)が、自動車旋回装置79による旋回経路を確保す
るために、ピット73の前部、後部の高さに比べて、所
定の寸法(約160mm程度)だけ下げられている。
【0004】このような自動車の乗入部71において、
その中央に上方に向けてエレベータの昇降路75が設定
され、そこにエレベータ76が設置されている。このエ
レベータ76は、昇降路75の四隅に立ち上げ設置され
た合計4本のガイドレール77と、これら4本のガイド
レール77に案内されて昇降される自動車搭載用のフォ
ーク状ステージ78と、このフォーク状ステージ78を
昇降駆動する図示されない昇降駆動機構とを備える。な
お、ここでフォーク状ステージ78は、2本のサイドフ
レーム781と、その内側に突出されて自動車の前後車
輪を支持可能なフォーク部782とを有し、各サイドフ
レーム781の基端部側を外側方向に斜めに延長され、
その端部が各ガイドレール77内の図示されない昇降杆
に連結されている。エレベータの昇降路75において、
フォーク状ステージ78の着床位置は自動車の乗入レベ
ルと同じ位置に設定されている。
【0005】また、エレベータ76の着床位置下方にな
るピット73には、さらに自動車旋回装置79が設置さ
れている。自動車旋回装置79は、旋回板791と、そ
の旋回駆動装置794とを備える。旋回板791は、自
動車の前後の各車輪を支持可能に、かつエレベータ76
のフォーク状ステージ78と相互に通り抜け可能に、中
央の細長い板状のフレーム792とその両側のフォーク
部793とからなり、フォーク状ステージ78の着床位
置と同じ高さ、すなわち自動車の乗入レベルに配置さ
れ、この高さで旋回駆動されるようになっている。旋回
板791はピット73上でその矩形状の開口領域内に停
止された状態から自動車の乗入レベルに対して低い左右
の凹面74上を回転移動され、ここでは1動作毎に18
0°ずつ旋回される。
【0006】図10は自動車の乗入部上方の格納部を示
す平面図である。図10において、1は自動車の格納部
であり、自動車の乗入部71の上方で昇降路75の両側
に階層状に形成された複数の駐車区画2からなり、各駐
車区画2に自動車搭載用の横行フォーク台車3が昇降路
75に向けて横行可能に配置されている。図示されてい
るように、各駐車区画2と昇降路75との間に一対の横
行レール6が配置され、その中間部にフォーク状ステー
ジ78が通過するための間欠部7が斜めに設けられてい
る。横行フォーク台車3は、フォーク状ステージ78が
通り抜け可能に中央のフレーム4とその両側のフォーク
部5とからなり、図示されない横行駆動機構により一対
の横行レール6上を駐車区画2から昇降路75に向け
て、またはその反対方向に横行駆動されるようになって
いる。
【0007】自動車を入庫する場合、まず入出庫口72
を通じ、自動車が前進で自動車の乗入部71に入庫さ
れ、その乗入レベルと同じフラットな状態に着床されて
いるエレベータ76のフォーク状ステージ78上に乗り
入れられる。ここで乗員は降車し、左右のフロア(凹面
74)上を通って自動車の乗入部71から退出される。
乗員の退出後、エレベータ76の駆動によりフォーク状
ステージ78が昇降路75上を上昇され、指定された駐
車階層の所定の高さ位置で停止される。次いでその階層
の駐車区画2の横行フォーク台車3がその横行駆動機構
により一対の横行レール6上を、駐車区画2から昇降路
75へ横行され、昇降路75上のフォーク状ステージ7
8の下部に進入される。続いてフォーク状ステージ78
が下降され、その横行フォーク台車3を通り抜けると同
時に自動車がフォーク状ステージ78から横行フォーク
台車3へ受け渡しされる。続いて横行フォーク台車3は
その駐車区画2に戻されて自動車が格納される。
【0008】自動車を出庫する場合は、まず、出庫の自
動車が格納されている駐車区画2の横行フォーク台車3
がその横行駆動機構により一対の横行レール6上を、駐
車区画2から昇降路75まで横行される。次いでエレベ
ータ76の昇降駆動機構によりフォーク状ステージ78
が昇降路75上を上昇され、その横行フォーク台車3を
通り抜けると同時に自動車が横行フォーク台車3からフ
ォーク状ステージ78へ受け渡しされる。続いて横行フ
ォーク台車3がその駐車区画2へ戻されると、フォーク
状ステージ78は自動車の乗入部71へ向けて下降され
る。ここでフォーク状ステージ78は、その着床位置を
通過し、さらにピット73内の所定の位置まで下降され
る。フォーク状ステージ78が着床位置の通過により自
動車旋回装置79の旋回板791を通り抜けると同時
に、自動車がフォーク状ステージ78から旋回板791
へ受け渡しされる。次いで旋回板791がその旋回駆動
装置794により180°旋回されて、自動車のフロン
トが入出庫口72に向けられる。ここで乗員が自動車の
乗入部71に入室され、左右の凹面74を通って乗車す
る。そして自動車が前進され、入出庫口72を通じて出
庫される。
【0009】このように、この機械式駐車装置では、入
庫に際し、自動車を乗入部71に乗り入れ、そこに待機
中のフォーク状ステージ78に載せて自動車の格納部1
へ移送し、自動車を出庫するときは、自動車をその格納
部1からフォーク状ステージ78に載せて自動車の乗入
部71へ移送するとともに、その自動車を自動車旋回装
置79に載せ替えて、自動車のフロントを入出庫口に向
けて旋回するようにしている。したがって自動車を前進
入庫し、前進出庫できるので、自動車の入出庫作業を迅
速に行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな機械式駐車装置では、自動車の乗入部において、自
動車旋回装置の旋回経路を確保するために、自動車の乗
入位置に対して両側のフロアを自動車の乗入レベルより
も少なくとも旋回板の高さ分だけ低くする必要があり、
このため、図9に示しているように、両側のフロア面と
自動車の乗入レベルとの間に段差Gが生じ、自動車の乗
員の乗り降りが容易でないという問題があった。
【0011】また、従来、自動車旋回装置に昇降機構を
備え、その旋回部をフロア面に対して上昇させてから旋
回させることにより、フロア全体をフラット化すること
があるが、この場合は自動車旋回装置に昇降機構を備え
る必要があり、その分だけコストアップになっていると
いう問題があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、機械式駐車装置の自動車の乗入部におい
て、フロア全体をフラット化して、自動車の乗員の乗り
降りをスムーズに行うことができるとともに、このフラ
ット化されたフロア上で、新たな動力を必要とすること
なしに、自動車の旋回手段を旋回できるようにした機械
式駐車装置の可動式フロアデッキを提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の機械式駐車装置の可動式フロアデッキにお
いては、自動車の乗入部のフロアに少なくとも自動車の
旋回手段の旋回経路を確保するために必要な範囲に亘っ
て所定の深さの凹部を設け、この凹部内に凹部開口を閉
塞可能なデッキパネルと、デッキパネルを支持する伸縮
可能なデッキ支持手段と、エレベータの降下荷重を利用
してデッキパネルを下方向に向けて変位させるデッキ駆
動手段とを備え、通常デッキパネルで凹部を覆うことに
よりフロアをフラット化する一方、自動車の旋回手段の
旋回に際して、デッキパネルを凹部内に下げて、フロア
上にその旋回経路を形成するようにしている。
【0014】上記構成により、機械式駐車装置の自動車
の乗入部において、フロア全体をフラット化して、自動
車の乗員の乗り降りをスムーズに行えるとともに、この
フラット化したフロア上で新たな動力を必要とすること
なしに、自動車の旋回手段を旋回できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の機械式
駐車装置の可動式フロアデッキは、自動車の乗入部のフ
ロアに少なくとも自動車の旋回手段の旋回経路を確保す
るために必要な範囲に亘って形成された所定の深さの凹
部に、凹部開口を閉塞可能なデッキパネルと、デッキパ
ネルを支持する伸縮可能なデッキ支持手段と、デッキパ
ネルを下方向に向けて変位させるデッキ駆動手段とを備
え、通常デッキパネルで凹部を覆うことによりフロアを
フラット化する一方、自動車の旋回手段の旋回動作に際
して、デッキパネルを凹部内に下げることによりフロア
上に旋回手段の旋回経路を形成するようにしたものであ
る。
【0016】本発明の請求項2に記載の機械式駐車装置
の可動式フロアデッキは、請求項1の構成において、デ
ッキ支持手段は、凹部の底面上に固定されたガイド部材
と、ガイド部材の案内により上下方向の一定範囲を上下
動可能なシャフト部材と、ガイド部材とシャフト部材と
の間に介装され、常態においてシャフト部材を上方に向
けて押圧付勢するばね手段とを備えたものである。
【0017】本発明の請求項3に記載の機械式駐車装置
の可動式フロアデッキは、請求項1または2の構成にお
いて、デッキパネルは、その外側部が自動車の乗入部の
躯体側にヒンジ部材を介して連結され、その内側部側
で、下面側をデッキ支持手段により支持されながら、凹
部内を斜めに向けて変位可能に構成されたものである。
【0018】本発明の請求項4に記載の機械式駐車装置
の可動式フロアデッキは、請求項3の構成において、デ
ッキ駆動手段には自動車を昇降するエレベータが利用さ
れ、デッキパネルにエレベータの昇降手段に衝接可能な
アーム部材が突設されて、昇降手段の降下荷重によりデ
ッキパネルが駆動されるものである。
【0019】上記各構成から、自動車の乗入部において
フロア全体を自動車の乗入レベルにフラット化すること
ができ、自動車の入出庫に際し、自動車の乗員の乗り降
りを容易に、かつスムーズに行うことができる。
【0020】また、デッキパネルの駆動により、凹部内
を下方に向けて変位できるので、自動車の旋回手段を自
動車の乗入レベル上で旋回することができる。
【0021】本発明の請求項5に記載の機械式駐車装置
の可動式フロアデッキは、請求項1または2の構成にお
いて、デッキパネルは、その下面側を複数のデッキ支持
手段により水平状態に支持されながら、水平状態を保っ
たままで凹部内を垂直方向に変位可能に構成されたもの
である。
【0022】本発明の請求項6に記載の機械式駐車装置
の可動式フロアデッキは、請求項5の構成において、デ
ッキ駆動手段には自動車を昇降するエレベータが利用さ
れ、デッキパネルにエレベータの昇降手段に衝接可能な
アーム部材が突設されるとともに、デッキパネルの両側
部間がチェーンまたはロープ伝動手段を介して連結さ
れ、昇降手段の降下荷重によりデッキパネルが駆動され
るものである。
【0023】上記各構成から、自動車の乗入部において
フロア全体を自動車の乗入レベルにフラット化すること
ができ、自動車の入出庫に際し、自動車の乗員の乗り降
りを容易に、かつスムーズに行うことができる。
【0024】また、デッキパネルの駆動により、凹部内
を下方に向けて変位できるので、自動車の旋回手段を自
動車の乗入レベル上で旋回することができる。
【0025】(実施例1)図1、図2は本発明の第1の
実施例の構成を示している。なお、この実施例において
もまた、エレベータ式の機械式駐車装置として例示して
いる。図1は地上1階に設定された自動車の乗入部を示
し、(a)はその平面図、(b)はその正面断面図であ
り、図2は図1(b)の要部を拡大して示す部分拡大断
面図である。
【0026】図1(a)において、11は自動車の乗入
部であり、12はその正面部中央に設けられた自動車の
入出庫口である。この乗入部においては、その躯体側の
フロア面が後述する各種部材、機械装置の据え付けに必
要な従来とは異なる段差形状になっている。図1
(a)、(b)に示すように、その中央部にエレベータ
76の動作(下降動作)上必要な、また自動車旋回装置
79の設置に必要な矩形状のピット13が所定の深さに
設けられている。また、ピット13の左右両側において
は自動車旋回装置79の旋回経路に相当する領域部分乃
至左右の壁面近傍まで、平面形状が矩形の凹部14が所
定の深さを設定されて形成され、そして、この凹部14
を除いて、ピット13の周囲が庫外の車路と同じレベル
(以下、自動車の乗入レベルという。)のフラットな面
に形成されている。
【0027】このような自動車の乗入部11において、
その中央に上方に向けてエレベータの昇降路15が設定
され、そこに従来と同様なエレベータ76が設置されて
いる。すなわちエレベータ76は、昇降路15の四隅に
立ち上げ設置された合計4本のガイドレール77と、こ
れら4本のガイドレール77に案内されて昇降される自
動車搭載用のフォーク状ステージ78と、このフォーク
状ステージ78を昇降駆動する図示されない昇降駆動機
構とを備える。ここで、フォーク状ステージ78の着床
位置は自動車の乗入レベルと同じ位置に設定されてい
る。
【0028】また、エレベータ76の着床位置に対して
下方のピット13に、従来と同様な自動車旋回装置79
が設置されている。すなわち自動車旋回装置79は、旋
回板791と、その旋回駆動装置794とを備える。こ
こで、旋回板791は、フォーク状ステージ78の着床
位置と同じ高さに配置され、この高さで旋回駆動される
ようになっている。すなわち、旋回板791はピット1
3上でその矩形状の開口領域内に停止された状態から自
動車の乗入レベルに対して低い左右両側の凹部14上を
回転移動され、ここでは1動作毎に180°ずつ旋回さ
れる。
【0029】この自動車の乗入部11においてはまた、
そのフロアにおいて自動車の乗入位置の両側、すなわち
エレベータの昇降路15の左右両側に形成した各凹部1
4上に可動式フロアデッキ20が設置されて、フロア全
体がフラット化されている。この可動式フロアデッキ2
0は、凹部開口140を覆うデッキパネル21と、デッ
キパネル21を支持する伸縮可能なデッキ支持装置25
と、デッキパネル21を下方に向けて変位させるデッキ
駆動装置35とを備える。
【0030】デッキパネル21はフロアの左右各凹部1
4の上部開口140よりも僅かに小さい矩形状の板材か
らなり、デッキパネル21の平面がフロアに対して面一
になる位置から傾動可能に取り付けられている。すなわ
ち、図2に示すように、デッキパネル21には、自動車
の乗入部11中心から見て外側になる側部で、その下面
側の両端と中央の合計3箇所にヒンジプレート22が下
方に向けて固着されている。一方、各凹部14の側面に
はこれらのヒンジプレート22と対向する位置3箇所に
それぞれ、取付ブラケット23が固定され、デッキパネ
ル21は各ヒンジプレート22を各取付ブラケット23
にヒンジピン24を介して結合され、ヒンジピン24を
回動中心として傾動可能に取り付けられている。
【0031】デッキパネル21はまた、図1に示すよう
に、自動車の乗入部11中心から見て内側になる側部
で、その下面側の両端と中央の合計3箇所が3本のデッ
キ支持装置25により支持されて、通常デッキパネル2
1の水平が保持されている。
【0032】各デッキ支持装置25は、図2に示すよう
に、円筒状のガイドスタンド26と、ガイドスタンド2
6内に挿通配置され、スプリング33によりガイドスタ
ンド26から常態として上方に突出されたガイドシャフ
ト31とを備える。
【0033】ここで、ガイドスタンド26は円筒部27
とその下端の固定座部28とからなり、円筒部27の周
面には相互に対向する位置に軸方向に向けて長穴状のガ
イド部29が形成されている。また、このガイド部29
の上部端の直上位置に当たる円筒部27の内部にはスプ
リング固定部30が設けられている。
【0034】一方、ガイドシャフト31はガイドスタン
ド26内を上下動可能な例えば丸棒材であり、その周面
下部側で相互に対称な位置にそれぞれ、上下に並んで2
本ずつガイドピン32が突設されている。上側一方のガ
イドピン32はガイドシャフト31の上昇端位置決め用
であり、下側他方のガイドピン32はガイドシャフト3
1の下降端位置決め用であり、それぞれガイドスタンド
26のガイド部29上に突出されている。また、ガイド
シャフト31の周囲にスプリング33を装着されてい
て、スプリング33の一端がガイドシャフト31の上部
にピン34により固定される一方、スプリング33の他
端はガイドスタンド26内のスプリング固定部30に固
定されている。ここでスプリング33のばね力には、デ
ッキパネル21の自重に乗員、荷物その他の負荷を加え
た荷重よりも大きく、またフォーク状ステージ78の降
下荷重(フォーク状ステージ78の自重ばかりでなく、
エレベータ76の昇降駆動機構により降下されるときの
フォーク状ステージ78に発生する荷重)よりも小さい
所定の値が設定されている。このスプリング33の付勢
力により常態としてガイドシャフト31の上昇端位置決
め用のガイドピン32がガイドスタンド26のガイド部
29の上端に圧接され、ガイドシャフト31の上部側が
ガイドスタンド26から上方所定の高さ、ここではデッ
キパネル21の水平を保持し得る高さに突出される。反
対に、後述するデッキ駆動装置35の動作によりガイド
シャフト31がスプリング33を圧縮されながら押下さ
れ、ガイドシャフト31の下降端位置決め用のガイドピ
ン32がガイドスタンド26のガイド部29の下端に圧
接され、ガイドシャフト31の上部側がガイドスタンド
26から上方所定の高さまで、すなわちデッキパネル2
1を所定位置に傾斜させる高さまで押し下げられる。
【0035】デッキ駆動装置35は、ここでは特別の動
力を用いずに、エレベータ76の昇降駆動機構によるフ
ォーク状ステージ78の昇降動作を利用している。この
昇降動作を利用するために、デッキパネル21の内側の
側部下面側で、各デッキ支持装置25に対応する位置に
アーム部材36が取り付けられている。このアーム部材
36はL字形のアーム部37とその先端に軸支されたガ
イドローラ38とからなり、アーム部37の基端をデッ
キパネル21に固定されて、アーム部37の水平部とガ
イドローラ38がエレベータの昇降路15上に突出さ
れ、下降してくるフォーク状ステージ78のサイドフレ
ーム781がガイドローラ38に衝接可能になってい
る。
【0036】この実施例において、自動車の格納部は従
来例と同じであり、ここではその重複した説明を省略す
る。次の動作説明において、自動車の格納部については
従来例の図10を参照することにする。
【0037】次に、この機械式駐車装置の動作について
図1乃至図4並びに図10を用いて説明する。自動車を
入庫する場合、図1において、自動車が入出庫口12を
通じて、自動車の乗入部11に前進入庫され、自動車の
乗入部11において自動車の乗入レベルと同じ高さに着
床されているエレベータ76のフォーク状ステージ78
上に乗り入れられる。ここで乗員は降車し、フロアの左
右に設置された可動式フロアデッキ20のデッキパネル
21上を通って自動車の乗入部11から退出される。こ
の乗入部11では、図3に示すように、可動式フロアデ
ッキ20によりフロア全体がフラットであり、従来のよ
うに自動車の乗入位置両側のフロア面と自動車の乗入レ
ベルとの間に段差がないので、自動車から降りる乗員の
足がフロア上に容易にとどき、安心して降車が行われ
る。
【0038】乗員の退出後、エレベータ76の昇降駆動
機構によりフォーク状ステージ78が昇降路15上を上
昇され、指定の駐車階層の所定の高さ位置で停止され
る。次いで、図10において、その階層の駐車区画2の
横行フォーク台車3がその横行駆動機構により一対の横
行レール6上を、駐車区画2から昇降路15へ横行さ
れ、昇降路15上のフォーク状ステージ78の下部に進
入される。続いてフォーク状ステージ78が下降され、
その横行フォーク台車3を通り抜けると同時に自動車が
フォーク状ステージ78から横行フォーク台車3へ受け
渡しされる。続いて横行フォーク台車3はその駐車区画
2に戻されて自動車が格納される。
【0039】自動車を出庫する場合は、図10におい
て、まず、自動車が格納されている駐車区画2の横行フ
ォーク台車3がその横行駆動機構により一対の横行レー
ル6上を、駐車区画2から昇降路15まで横行される。
次いでエレベータ76の昇降駆動機構によりフォーク状
ステージ78が昇降路15上を上昇され、その横行フォ
ーク台車3を通り抜けると同時に自動車が横行フォーク
台車3からフォーク状ステージ78へ受け渡しされる。
続いて横行フォーク台車3がその駐車区画2へ戻される
と、フォーク状ステージ78は自動車の乗入部11へ下
降される。ここでフォーク状ステージ78は着床位置を
通過し、ピット13内の所定の位置まで下降されてい
く。フォーク状ステージ78が着床位置の通過により自
動車旋回装置79の旋回板791を通り抜けると同時
に、自動車がフォーク状ステージ78から旋回板791
へ受け渡しされ、さらにフォーク状ステージ78の両サ
イドフレーム781が両デッキパネル21内側の各アー
ム部材36に衝接して、これを押し下げていく。フォー
ク状ステージ78の各ガイドローラ38に対する圧接に
よりアーム部材36とともにデッキパネル21が傾動さ
れる。
【0040】すなわち、図4に示すように、各デッキパ
ネル21は、ガイドスタンド26からデッキパネル21
の水平を取る高さに突出されたガイドシャフト31が、
スプリング33を圧縮されながら、押し下げられること
により、傾動されていく。ガイドシャフト31の押下と
ともにその下部の各ガイドピン32が下方に変位され、
上昇端位置決め用のガイドピン32がガイドスタンド2
6のガイド部29の上端から離れていくとともに、下降
端位置決め用のガイドピン32がガイド部29の下端に
接近していく。下降端位置決め用のガイドピン32がガ
イド部29の下端に圧接されたところで、ガイドシャフ
ト31の下降が停止され、デッキパネル21の傾動が停
止される。ここでエレベータ76の昇降駆動機構が停止
され、フォーク状ステージ78によりアーム部材36が
押下されたままの状態に保持される。このようにして、
各デッキパネル21は内側の側部が下げられた傾斜され
た状態になり、これにより自動車旋回装置79の旋回板
791の周囲に旋回経路が形成される。
【0041】次いで、図4に図示しているように、旋回
板791がその旋回駆動装置794により180°旋回
されて、自動車のフロントが入出庫口12に向けられ
る。旋回が終了すると、再びエレベータ76の昇降駆動
機構によりフォーク状ステージ78が正規の着床位置ま
で上昇される。この上昇とともにデッキ支持装置25の
スプリング33への押圧が漸次解除されていき、アーム
部材36とともに各デッキパネル21は弾性復帰により
上方に向けて傾動変位され、フォーク状ステージ78の
着床と同時に凹部14を覆う元の位置に戻される。ここ
で乗員が自動車の乗入部71に入室され、左右のデッキ
パネル21上を通って乗車する。すなわち、この乗入部
11では、図3に示すように、フロア全体がフラットで
あり、従来のように自動車の乗入位置両側のフロア面と
自動車の乗入レベルとの間に段差がないので、自動車に
乗り込む際に、乗員の足が自動車の乗入部11のフロア
から自動車のフロアへ容易に上がり、安心して乗車が行
われる。そして自動車が前進され、入出庫口12を通じ
て出庫される。
【0042】このように上記第1の実施例によれば、自
動車の乗入部11のフロアに少なくとも自動車旋回装置
79の旋回経路を確保するために必要な範囲に亘って形
成された所定の深さの凹部14に、可動式フロアデッキ
20を設置して、ピット13の周囲全体を自動車の乗入
レベルにフラット化しているので、自動車の入出庫に際
し、自動車の乗入部11において自動車の乗員の乗り降
りをスムーズに行うことができる。
【0043】また、これらの可動式フロアデッキ20は
それぞれ、デッキパネル21と、デッキ支持装置25
と、デッキ駆動装置35とを備え、デッキパネル21の
内側側部を各凹部14内に下げる方向に傾動させて、自
動車の乗入部11のフロア上に自動車旋回装置79の旋
回経路を形成するようにしているので、自動車旋回装置
79の旋回板791を自動車の乗入レベル上で旋回する
ことができ、従来と同様の自動車旋回装置79を用いる
ことで、コストの増大を防止することができる。
【0044】しかも、この可動式フロアデッキ20で
は、その駆動源にエレベータ76の昇降駆動機構を用
い、これを利用するためにデッキパネル21にアーム部
材36を設け、フォーク状ステージ78に押圧されるよ
うにしているだけなので、新たな動力を必要とすること
なしに、自動車旋回装置79を自動車の乗入レベルで旋
回することができ、さらにデッキ駆動装置35自体の簡
単な構造によりコストの大幅な低減を図ることができ
る。
【0045】(実施例2)図5、図6は本発明の第2の
実施例の構成を示している。図5は自動車の乗入部を示
し、(a)はその平面図、(b)はその正面断面図であ
り、図6は図5(b)の要部を拡大して示す部分拡大断
面図である。
【0046】図5(a)、(b)に示しているように、
この乗入部51において、躯体側のフロア面には、その
中央部に矩形状のピット53が所定の深さに設けられて
いて、さらにピット53の左右両側において自動車旋回
装置79の旋回経路に必要な最小限の範囲にだけ平面形
状が矩形の凹部54が所定の深さを設定されて形成され
ている。したがって第1の実施例に比べてこの凹部54
の平面積が小さくなっている。この凹部54を除いて、
ピット53の周囲は自動車の乗入レベルと同じ高さのフ
ラットな面に形成されている。
【0047】このような自動車の乗入部51にはその中
央に、第1の実施例と同様に、従来と同様なエレベータ
76が設置されている。ここでは従来例と同じ符号を付
してその重複した説明を省略する。
【0048】また、エレベータ76の着床位置に対して
下方のピット53に、第1の実施例と同様に、従来と同
様な自動車旋回装置79が設置されている。ここでもま
た、従来例と同じ符号を付してその重複した説明を省略
する。
【0049】この自動車の乗入部51にはまた、そのフ
ロアにおいて自動車の乗入位置に対して両側に形成した
各凹部54上に可動式フロアデッキ60が設置されて、
フロア全体がフラット化されている。この可動式フロア
デッキ60は、第1の実施例とは若干異なる構成のデッ
キパネル61、デッキ支持装置62、デッキ駆動装置6
3を備える。
【0050】デッキパネル61はフロアの各凹部54の
上部開口540よりも僅かに小さい矩形状の板材からな
り、デッキパネル61の平面がフロアに対して面一にな
る位置から垂直方向に変位可能に取り付けられている。
すなわち、図6に示すように、デッキパネル61は、そ
の下面側左右両側、合計6箇所をデッキ支持装置62に
より支持されて、通常デッキパネル61の水平が保持さ
れている。なお、個々のデッキ支持装置62は、第1の
実施例において説明したとおりである。
【0051】デッキ駆動装置63は、ここでもまた特別
の動力を用いずに、エレベータ76の昇降駆動機構によ
るフォーク状ステージ78の昇降動作を利用している。
この昇降動作を利用するために、デッキパネル61の内
側の側部下面側で、各デッキ支持装置62に対応する位
置に第1の実施例と同様なアーム部材36が取り付けら
れている。さらにデッキパネル61の前後においてはそ
の外側と内側とがチェーン伝動装置またはロープ伝動装
置(以下、単にチェーン伝動装置という。)65により
連結されている。ここでは、デッキパネル61の前部お
よび後部でその両側にそれぞれ、取付ブラケット66が
固着されている。凹部54の底部にはその前部および後
部でその両側にそれぞれ、さらに凹部54の前部および
後部において昇降路55側で上部開口540の直下にそ
れぞれ、スプロケットまたはプーリ(以下、単にスプロ
ケットという。)67が支持ブラケット68に軸支さ
れ、デッキパネル61前後部毎に、一端が内側の取付ブ
ラケット66に、他端が外側の取付ブラケット66に連
結されたチェーンまたはロープ(以下、単にチェーンと
いう。)69が各スプロケット67に掛け回されてい
る。すなわち、各チェーン69はデッキパネル61内側
の取付ブラケット66から上方のスプロケット67に巻
き掛けられて、下方に向けて導き出され、その下方のス
プロケット67、さらにその外側のスプロケット67に
順次に巻き掛けられて、デッキパネル61外側の取付ブ
ラケット66に至る。これにより、フォーク状ステージ
78でアーム部材36が押下されて、デッキパネル61
内側の側部を下げる方向に力が加えられると、同時にこ
の下方への力がチェーン69と各スプロケット67とか
らなるチェーン伝動装置65により伝達されてデッキパ
ネル61外側の側部が同様に引き下げられ、デッキパネ
ル61全体が均等に下方変位されるようになっている。
【0052】このようにしても、図7に示すように、自
動車の入庫に際して、自動車を乗入部51に入れた後、
乗員が左右のフラットなフロアに容易に降車することが
でき、フラットなフロアを安心して通り、自動車の乗入
部51から退出することができる。また、自動車の出庫
に際して、自動車が乗入部51に戻されると、乗員が左
右のフラットなフロアを安心して通り、フラットなフロ
アから容易に乗車することができる。
【0053】また、図8に示すように、自動車の出庫に
際し、エレベータ76の昇降駆動機構によりフォーク状
ステージ78が昇降路55上を下降され、その着床位置
を通過して自動車がフォーク状ステージ78から旋回板
791へ受け渡しされ、さらにピット53内の所定の位
置に向けて下がっていく過程で、フォーク状ステージ7
8の両サイドフレーム781が両デッキパネル61内側
の各アーム部材36に衝接して、これを押し下げてい
く。このアーム部材36の押下により、デッキパネル6
1のデッキ支持装置62を圧縮して、デッキパネル61
内側の側部を下げると同時に、この下方への力がチェー
ン伝動装置65により伝達されてデッキパネル61外側
の側部を引き下げる。したがって、デッキパネル61全
体が均等に垂直方向に変位され、凹部54が露出されて
フロア上、自動車旋回装置79の旋回板791の周囲に
旋回経路が形成される。
【0054】このように上記第2の実施例においても、
自動車の乗入部51のフロアに少なくとも自動車旋回装
置79の旋回経路を確保するために必要な範囲に亘って
形成された所定の深さの凹部54にそれぞれ、可動式フ
ロアデッキ60を設置して、ピット53の周囲全体を自
動車の乗入レベルと同じ高さにフラット化しているの
で、自動車の入出庫に際し、自動車の乗入部51におい
て自動車の乗員の乗り降りをスムーズに行うことができ
る。
【0055】また、これらの可動式フロアデッキ60は
それぞれ、デッキパネル61と、デッキ支持装置62
と、デッキ駆動装置63とを備え、デッキパネル61を
水平な状態のままで凹部55内へ垂直方向に変位させ
て、自動車の乗入部51のフロア上に自動車旋回装置7
9の旋回経路を形成するようにしているので、自動車旋
回装置79の旋回板791を自動車の乗入レベル上で旋
回することができ、従来と同様の自動車旋回装置79を
用いることで、コストの増大を防止することができる。
【0056】しかも、その駆動源にエレベータ76の昇
降駆動機構を用い、これを利用するためにデッキパネル
61にアーム部材36の他にチェーン伝動装置65を備
え、フォーク状ステージ78の押圧により下降できるよ
うにしているだけなので、新たな動力を必要とすること
なしに、自動車旋回装置79の旋回板791を自動車の
乗入レベル上で旋回することができるうえ、デッキ駆動
装置63自体を簡単な構造にして、全体としてコストの
大幅な低減を図ることができる。
【0057】なお、上記各実施例における可動式フロア
デッキ20、60を、自動車の乗入部に自動車の旋回手
段を備えた各種機械式駐車装置に同様に適用することに
より、同様な作用効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】上記各実施例から明らかなように、本発
明の機械式駐車装置の可動式フロアデッキにおいては、
自動車の乗入部のフロアに少なくとも自動車の旋回手段
の旋回経路を確保するために必要な範囲に亘って所定の
深さの凹部を設け、この凹部内に凹部開口を閉塞可能な
デッキパネルと、デッキパネルを支持する伸縮可能なデ
ッキ支持手段と、エレベータの降下荷重を利用してデッ
キパネルを下方向に向けて変位させるデッキ駆動手段と
を備え、通常デッキパネルで凹部を覆うことによりフロ
アをフラット化する一方、自動車の旋回手段の旋回に際
して、デッキパネルを凹部内に下げて、フロア上にその
旋回経路を形成するようにしているので、自動車の乗入
部において、フロア全体をフラット化して、自動車の乗
員の乗り降りをスムーズに行うことができるとともに、
このフラット化したフロア上で新たな動力を必要とする
ことなしに、自動車の旋回手段を旋回することができる
など、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例の機械式駐車装置
において自動車旋回装置を備えた自動車の乗入部に設置
された可動式フロアデッキの平面図 (b)同可動式フロアデッキの正面断面図
【図2】同可動式フロアデッキの一部拡大断面図
【図3】機械式駐車装置の自動車の乗入部において同可
動式フロアデッキによりフロアがフラット化されている
正面断面図
【図4】機械式駐車装置の自動車の乗入部において同可
動式フロアデッキによりフロアに自動車旋回装置の旋回
経路が形成されている正面断面図
【図5】(a)本発明の第2の実施例の機械式駐車装置
において自動車旋回装置を備えた自動車の乗入部に設置
された可動式フロアデッキの平面図 (b)同可動式フロアデッキの正面断面図
【図6】同可動式フロアデッキの一部拡大断面図
【図7】機械式駐車装置の自動車の乗入部において同可
動式フロアデッキによりフロアがフラット化されている
正面断面図
【図8】機械式駐車装置の自動車の乗入部において同可
動式フロアデッキによりフロアに自動車旋回装置の旋回
経路が形成されている正面断面図
【図9】(a)従来の機械式駐車装置において自動車旋
回装置を備えた自動車の乗入部のフロア構造を示す平面
図 (b)同自動車の乗入部のフロア構造を示す正面断面図
【図10】同機械式駐車装置に備えた自動車の格納部の
平面図
【符号の説明】
11 自動車の乗入部 12 入出庫口 13 ピット 14 凹部 140 凹部開口 15 エレベータの昇降路 20 可動式フロアデッキ 21 デッキパネル 22 ヒンジプレート(ヒンジ部材) 23 取付ブラケット(ヒンジ部材) 24 ヒンジピン(ヒンジ部材) 25 デッキ支持装置(デッキ支持手段) 26 ガイドスタンド 27 円筒部 28 固定座部 29 ガイド部 30 スプリング固定部 31 ガイドシャフト 32 ガイドピン 33 スプリング 34 ピン 35 デッキ駆動装置(デッキ駆動手段) 36 アーム部材 37 アーム部 38 ガイドローラ 51 自動車の乗入部 53 ピット 54 凹部 540 凹部開口 55 エレベータの昇降路 60 可動式フロアデッキ 61 デッキパネル 62 デッキ支持装置(デッキ支持手段) 63 デッキ駆動装置(デッキ駆動手段) 65 チェーン伝動装置(またはロープ伝動装置) 66 取付ブラケット 67 スプロケット(またはプーリ) 68 支持ブラケット 69 チェーン(またはロープ) 76 エレベータ 77 ガイドレール 78 フォーク状ステージ 781 サイドフレーム 79 自動車旋回装置 791 旋回板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の乗入部に自動車をその乗入レベ
    ルで支持し、旋回する自動車の旋回手段を備えた機械式
    駐車装置において、 自動車の乗入部のフロアに少なくとも自動車の旋回手段
    の旋回経路を確保するために必要な範囲に亘って形成さ
    れた所定の深さの凹部に、 凹部開口を閉塞可能なデッキパネルと、 デッキパネルを支持する伸縮可能なデッキ支持手段と、 デッキパネルを下方向に向けて変位させるデッキ駆動手
    段とを備え、 通常デッキパネルで凹部を覆うことによりフロアをフラ
    ット化する一方、自動車の旋回手段の旋回動作に際し
    て、デッキパネルを凹部内に下げることによりフロア上
    に旋回手段の旋回経路を形成することを特徴とする機械
    式駐車装置の可動式フロアデッキ。
  2. 【請求項2】 デッキ支持手段は、凹部の底面上に固定
    されたガイド部材と、ガイド部材の案内により上下方向
    の一定範囲を上下動可能なシャフト部材と、ガイド部材
    とシャフト部材との間に介装され、常態においてシャフ
    ト部材を上方に向けて押圧付勢するばね手段とを備える
    請求項1に記載の機械式駐車装置の可動式フロアデッ
    キ。
  3. 【請求項3】 デッキパネルは、その外側部が自動車の
    乗入部の躯体側にヒンジ部材を介して連結され、その内
    側部側で、下面側をデッキ支持手段により支持されなが
    ら、凹部内を斜めに向けて変位可能に構成された請求項
    1または2に記載の機械式駐車装置の可動式フロアデッ
    キ。
  4. 【請求項4】 デッキ駆動手段には自動車を昇降するエ
    レベータが利用され、デッキパネルにエレベータの昇降
    手段に衝接可能なアーム部材が突設されて、昇降手段の
    降下荷重によりデッキパネルが駆動される請求項3に記
    載の可動式フロアデッキ。
  5. 【請求項5】 デッキパネルは、その下面側を複数のデ
    ッキ支持手段により水平状態に支持されながら、水平状
    態を保ったままで凹部内を垂直方向に変位可能に構成さ
    れた請求項1または2に記載の機械式駐車装置の可動式
    フロアデッキ。
  6. 【請求項6】 デッキ駆動手段には自動車を昇降するエ
    レベータが利用され、デッキパネルにエレベータの昇降
    手段に衝接可能なアーム部材が突設されるとともに、デ
    ッキパネルの両側部間がチェーンまたはロープ伝動手段
    を介して連結され、昇降手段の降下荷重によりデッキパ
    ネルが駆動される請求項5に記載の可動式フロアデッ
    キ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005248566A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Nippon Cable Co Ltd エレベータ式駐車装置の可動デッキ装置
KR101785951B1 (ko) * 2015-07-23 2017-10-17 경인산기(주) 저피트 차량용 주차 시스템

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