JP3319162B2 - 隙間閉塞機構を備えた立体駐車装置 - Google Patents

隙間閉塞機構を備えた立体駐車装置

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JP3319162B2 JP17610894A JP17610894A JP3319162B2 JP 3319162 B2 JP3319162 B2 JP 3319162B2 JP 17610894 A JP17610894 A JP 17610894A JP 17610894 A JP17610894 A JP 17610894A JP 3319162 B2 JP3319162 B2 JP 3319162B2
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清 山岸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、隙間閉塞機構を備え
た立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】立体駐車装置の一つとして、車両載置用
のパレットを等間隔で複数段に連結してなる昇降体を、
屋外に設けた格納用ピット内に昇降可能に配設してなる
構成のものが知られている(例えば、特公昭62−40
496号,特公平4−44756号公報等参照)。
【0003】この種の駐車装置は、前記昇降体を構成す
る各パレットの上面がそれぞれ地面と面一となるように
前記昇降体を昇降及び停止させて各パレット上への車両
の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行うように
したものである。
【0004】ところで、前記昇降体が前記ピット内を昇
降する際には、わずかながら必然的に前記昇降体が揺動
する。そこで、該昇降体が昇降する際に前記パレットの
周縁部と前記ピットの開口部周縁とが上下方向から衝突
して前記昇降体の安静な昇降作動が妨げられたりあるい
は駐車装置が損傷したりすることのないように、前記各
パレットの周縁部と前記ピットの開口部周縁との間に、
20mm乃至40mm程度の水平方向の干渉防止用の隙
間が設けられていた。この程度の隙間であれば、車両の
入出庫には何ら不都合はなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、駐車装置の利
用者には、車椅子利用者もいる。そして、入庫した車両
から降りて運転者が車椅子で駐車装置の外へ出る場合
や、駐車中の車両の脇まで車椅子で進んで車両に乗り込
んだりする場合に、幅の狭い車椅子の車輪が前記干渉防
止用隙間に落ち込んでしまう危険があった。このため、
車椅子利用者には従来の駐車装置の利用は困難であっ
た。
【0006】本発明は、前記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、車椅子利用者でも何ら不都合なく利用でき
る立体駐車装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、次のような立体駐車装置についてのもので
ある。
【0008】すなわち、左右幅の等しい車載用パレット
の左右側部同士を連結柱で複数段に連結してなる昇降体
と、この昇降体を収容する格納用ピットとからなり、こ
のピットの開口部における左右側方の固定部と前記各パ
レットの左右側部との間に、前記昇降体が昇降作動する
に際して前記固定部と前記各パレットとが互いに衝突す
ることを避けるための水平方向の干渉防止用隙間を開け
て前記ピット内に前記昇降体を昇降可能に設けてなる立
体駐車装置についてのものである。
【0009】そして、前記のようなものにおいて、前記
連結柱に当接するように付勢される回転体を前記固定部
側に設け、前記連結柱における前記回転体の転接軌道上
に凸形カムを断続的に設け、さらに、前記隙間を塞ぐよ
うに付勢されるとともに前記凸形カムによる前記回転体
の変位に連動して前記隙間を開放する閉塞部材を前記固
定部側に設けてなり、前記各パレットが上から及び下か
ら前記閉塞部材の脇を通過する少なくとも直前には前記
隙間が開放されるとともに前記各パレットの車載面が地
面と面一の状態においては前記隙間が閉塞されるように
前記凸形カムを配設したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】前記昇降体が昇降するとき、前記連結柱に当接
するように付勢されている前記回転体が前記連結柱の上
下動にしたがって回転する。そして、前記連結柱におけ
る前記回転体の転接軌道上には断続的に凸形カムが設け
られているので、この凸形カムが前記回転体のところま
でくると該回転体が前記凸形カムの上に乗り上がり、前
記回転体は付勢力に抗して強制的に変位させられる。
【0011】その結果、それまで前記干渉防止用隙間を
塞いでいた閉塞部材が前記回転体の変位に連動して変位
させられ、前記隙間が開放される。
【0012】すなわち、前記凸形カムは、前記干渉防止
用隙間を塞ぐように付勢されている前記閉塞部材を前記
回転体と連動して変位させ、所定のときに前記干渉防止
用隙間を開かせるように作用するものである。
【0013】そして、前記凸形カムは、前記各パレット
が上から及び下から前記閉塞部材の脇を通過する少なく
とも直前には前記隙間が開放されるとともに前記各パレ
ットの車載面が地面と面一の状態においては前記隙間が
閉塞されるように断続的に配設されている。よって、前
記各パレットの昇降時に該各パレットと前記閉塞部材と
が上下方向から衝突する危険は全くなく、さらに、各パ
レット上に車両を入庫する場合や各パレット上から車両
を出庫する場合には、前記閉塞部材によって前記隙間が
塞がれているので、この隙間に車椅子の車輪が落ち込ん
だりすることもない。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0015】まず、図2に示すように、地表面Gを掘削
して直方体形状の車両格納用ピット1が設けられる。こ
のピット1の深さは車両格納段数に応じて決められ、ま
た該ピット1を平面的に見たときの前後長さと左右幅と
は、格納される車両Cの形状に則して適宜に決められ
る。
【0016】前記ピット1の開口部2には、その前後長
さ方向側縁に沿って、二本の梁部材3,3が互いに平行
となるように配設される。これらの梁部材3,3は、前
記ピット1の左右両側壁に沿って前後二本ずつ立設され
た四本の基礎支柱5,6の上端部に架け渡されて水平に
固定されている。
【0017】前記梁部材3は、後述するように、昇降体
7の昇降の基礎となる固定部である。したがって、鋼材
を用いて、前記各基礎支柱5,6とともに頑丈に構成さ
れている。
【0018】前記ピット1の内部には、上中下三段構成
の前記昇降体7が配設される。この昇降体7は、それぞ
れ車両Cを載置し得る広さを有する長方形の上段パレッ
ト8、中段パレット9及び下段パレット10を、それら
の後部寄りの左右両側部において適当長さの連結柱1
1,11で上下に車両Cの高さ以上の等間隔を開けて連
結してなるものである。前記各パレット8,9,10の
左右幅は共に等しい。12は、前記上段パレット8及び
中段パレット9の左右両側部の後部と前記各連結柱11
との間に斜めに架け渡された補強用の筋交いである。
【0019】なお、昇降体7の構成は図示したものに限
定されず、例えば、前記パレットを二段構成若しくは四
段以上の構成にしてもよく、又は、前記パレットを前後
長さ方向に見て左右両側部においてそれぞれ二か所ずつ
合計四本の連結柱で連結したものとしてもよい。
【0020】前記ピット1内に収容された前記昇降体7
は、前記各パレット8,9,10の車載面8a,9a,
10aが地表面Gと面一となったときにその昇降作動を
停止して、該各パレット8,9,10上に車両Cを受け
入れ又は該各パレット8,9,10上から車両Cを出す
ものである。
【0021】ここで、前記昇降体7の昇降機構の概略に
ついて、図3を用いて説明する。なお、図3では、簡略
化のため、前記昇降体7として下段パレット10のみを
示し、中段パレット9と上段パレット8の記載を省略し
ている。
【0022】前記下段パレット10の前部及び後部の下
面の左右両側対向位置には、互いに同形同大の前側吊上
げ用スプケット13,13及び後側吊上げ用スプロケッ
ト14,14がそれらの回転軸(図示せず)を前後方向
に向けてそれぞれ軸支されている。これら前側吊上げ用
スプロケット13,13及び後側吊上げ用スプロケット
14,14には、ピッチが互いに等しい前側吊上げ用チ
ェーン15と後側吊上げ用チェーン16とが互いに平行
に下側から巻き掛けられる。
【0023】そして、該各チェーン15,16の各一端
部側が一方の梁部材3の下面にそれぞれ止着され、各他
端部側が巻上げ自在に構成される。
【0024】すなわち、前記梁部材3の内の他方のもの
の下方には、駆動軸17が回転自在に支持されている。
この駆動軸17は、その両端側を図示しない軸受けで支
持され、この軸受けは、前記梁部材3の前後両端側の裏
面から下方へ向けてそれぞれ設けられた図示しないブラ
ケットに固着されている。そして、前記駆動軸17は、
前記ピット1の内部において前記梁部材3と同方向に延
びている。
【0025】前記駆動軸17の前後適位置には、互いに
同形同大の巻上げスプロケット18,19がそれぞれ固
着されている。この巻上げスプロケット18,19に
は、前記チェーン15,16の前記各他端部側がそれぞ
れ巻き掛けられる。
【0026】また、前記駆動軸17が設けられた梁部材
3には、前記駆動軸17に回転駆動力を付与する昇降駆
動源としての減速機付き電動モーター20が取り付けら
れている。このモーター20は、図2に見られるように
前記梁部材3の下方の前記基礎支柱6に取り付けた台座
21に対して取り付けられ、前記梁部材3の下方であっ
て前記ピット1の内部の上方に位置している。
【0027】そして、前記モーター20を正逆いずれか
の方向に回転させることにより、前記各チェーン15,
16を均等に巻き取り又は巻き解きして、前記昇降体7
を昇降させることができる。なお、図3における符号
4,4は、従来公知のパランスチェーンである。
【0028】ところで、左右の前記梁部材3,3と前記
昇降体7を構成する各パレット8,9,10との間に
は、2cm〜4cm程度の水平方向の隙間Sが設けられ
ている(図4参照)。この隙間Sは、前記各パレット
8,9,10の側部と前記各梁部材3,3との干渉を防
止するための干渉防止用隙間である。
【0029】すなわち、前記昇降体7が昇降作動する際
には、該昇降体7に若干の揺れが生ずることが避けられ
ない。このため、あらかじめ前記干渉防止用隙間Sを設
けておくことにより、前記昇降体7の昇降作動中に前記
各パレット8,9,10の側部が前記各梁部材3,3と
上下方向から接触して安静な昇降作動が妨げられたり、
装置が破損したりすることがないように配慮しているの
である。
【0030】前記各梁部材3,3には、前記干渉防止用
隙間Sを塞ぐ閉塞部材22が取り付けられている。この
閉塞部材22は、少なくとも前記各パレット8,9,1
0が車両Cの入出庫のために地表面Gと面一となってい
る状態のときに前記干渉防止用隙間Sを塞ぎ、駐車装置
の利用者が車椅子利用者である場合でも、車椅子の車輪
が前記干渉防止用隙間Sに落ち込むことがないように機
能するものである。
【0031】前記閉塞部材22は、図示例では断面コ字
形の鋼材よりなり、駐車装置の前部側から前記連結柱1
1の手前まで延びている。前記閉塞部材22は、図4に
示すように、その開口部側をそれぞれ左右外方へ向けて
前記梁部材3の上面に引っ掛けるようにして配置されて
いる。
【0032】前記閉塞部材22は、図1及び図5に示す
ように、平行リンクプレート23,23を介して前記梁
部材3に取り付けられている。前記平行リンクプレート
23,23は、前記梁部材3に固定されたブラケット2
4,24に対してそれぞれ回動自在に取り付けられてい
る。図中、25,25,26,26はいずれも上下方向
の枢軸である。
【0033】また、前記閉塞部材22と前記梁部材3と
の間には、引っ張りばね27が設けられている。この引
っ張りばね27は、前記平行リンクプレート23,23
を介して前記昇降体7側へ張り出すように前記閉塞部材
22を常時付勢する作用をする。
【0034】さらに、前記閉塞部材22の後端部には、
レバー部材28の前端部が回動自在に連結されている。
このレバー部材28の前端部と前記閉塞部材22の後端
部とは、該閉塞部材22の後端部と前記平行リンクプレ
ート23とを回動可能に連結している前記枢軸26によ
って連結されている。前記レバー部材28の後端部は、
前記梁部材3に固定されたブラケット29に対して上下
方向の枢軸30で回動可能に連結されている。
【0035】前記レバー部材28には、緩衝用板ばね3
1を介して回転体としてのローラー32が設けられてい
る。前記板ばね31は、その前端部側を前記レバー部材
28に止着され、その後端部側に前後方向の支軸33を
介して前記ローラー32を有している。なお、このロー
ラー32に代えて、球体を用いてもよい。
【0036】前記ローラー32は、前記閉塞部材22が
前記引っ張りばね27によって前記平行リンクプレート
23,23を介して前記昇降体7側へ付勢されることに
より、前記レバー部材28を介して昇降体7側へ常時付
勢されており、その結果、前記昇降体7を構成している
前記連結柱11の前記梁部材側側面11aに当接してい
る。
【0037】前記ローラー32は、前記昇降体7が昇降
作動するとき、前記連結柱11の上下動にしたがって回
転する。そして、前記ローラー32が前記連結柱11に
当接することにより、前記閉塞部材22が必要以上に前
記昇降体7側へ張り出すことが規制され、前記ローラー
32が前記連結柱11の側面11aに当接している状態
のとき、前記閉塞部材22が前記昇降体7側へ適度に張
り出して前記干渉防止用隙間Sを塞いだ状態となってい
る。
【0038】前記各連結柱11には、図1に示すよう
に、複数の凸形カム34(第一の凸形カム34a,第二
の凸形カム34b,第三の凸形カム34c及び第四の凸
形カム34d)が断続的に設けられている。これらの凸
形カム34は、前記各連結柱11の内、前記ローラー3
2が回転しながら接触する転接軌跡上に上下方向に並べ
て設けられている。前記各凸形カム34は、前記昇降体
7の昇降(すなわち、前記連結柱11の上下動)に応じ
て、所定のときに前記ローラー32を前記梁部材3側へ
変位させ、したがって、前記昇降体7側へ張り出して前
記干渉防止用隙間Sを塞いでいる前記閉塞部材22を前
記梁部材3側へ変位させて前記干渉防止用隙間Sを開放
する作用をする。
【0039】前記凸形カム34は、前記ローラー32を
滑らかに変位させるように、図6に拡大して示した如
く、それぞれ台形状となっている。
【0040】前記各凸形カム34の断続的な付設位置は
次の通りである。
【0041】すなわち、前記の如く、前記昇降体7が昇
降するとき、該昇降体7には不可避的に若干の揺れが生
ずる。よって、前記閉塞部材22が張り出して前記干渉
防止用隙間Sが常時塞がれていると、各パレット8,
9,10が前記閉塞部材22の脇を通過する際に、パレ
ット8,9,10の左右側部が前記閉塞部材22に上下
方向から衝突する危険がある。この危険を回避するた
め、前記各パレット8,9,10が前記閉塞部材22の
脇を通過する際には、該閉塞部材22が引っ込んで前記
干渉防止用隙間Sが開放されていければならない。
【0042】一方、前記各パレット8,9,10の車載
面8a,9a,10aが地表面Gと面一となって前記昇
降体7が停止しているときには、前記閉塞部材22が張
り出して前記干渉防止用隙間Sが塞がれていることを要
する。該干渉防止用隙間Sを塞いでおかなければ、車椅
子利用者にとって不便だからである。
【0043】この相反する要請を同時に満足させるため
には、前記各パレット8,9,10が上から及び下から
前記閉塞部材22に近づいてそれらが同一レベルとなる
直前に、前記閉塞部材22を一時的に引っ込めて前記干
渉防止用隙間Sが開放されるように前記凸形カム34を
配置すればよい。
【0044】この点についてより詳細に述べると、前記
昇降体7が上昇して前記中段パレット9及び前記下段パ
レット10が下から前記閉塞部材22の脇まで上がって
来る場合には、前記各パレット9,10の側面の上縁が
前記閉塞部材22の下面と同一レベルとなる直前に前記
閉塞部材22を引っ込めてそれらの衝突を防止し、それ
らが同一レベルとなった直後に再度前記閉塞部材22が
張り出すように前記凸形カム34を配置させればよい。
【0045】逆に、前記昇降体7が下降して前記上段パ
レット8及び前記中段パレット9が上から前記閉塞部材
22の脇まで下がって来る場合には、前記各パレット
8,9の側面の下縁が前記閉塞部材22の上面と同一レ
ベルとなる直前に前記閉塞部材22を引っ込めてそれら
の衝突を防止し、それらが同一レベルとなった直後に再
度前記閉塞部材22が張り出すように前記凸形カム34
を配置させればよい。
【0046】前記閉塞部材22は、大部分の状態におい
て前記昇降体7側へ張り出して前記干渉防止用隙間Sを
塞いでおり、前記凸形カム34が存在する部分でのみ一
時的に前記梁部材3側へ引っ込んで前記干渉防止用隙間
Sを開放するようになっている。
【0047】図4における前記各凸形カム34が機能す
る場面についてまとめると、次の通りである。
【0048】第一の凸形カム34aは、前記昇降体7が
下降する際に前記上段パレット8と前記閉塞部材22と
が上下方向から衝突することを防止するためのものであ
る。
【0049】第二の凸形カム34bは、前記昇降体7が
上昇する際に前記中段パレット9と前記閉塞部材22と
が上下方向から衝突することを避けるためのものであ
る。
【0050】第三の凸形カム34cは、前記昇降体7が
下降する際に前記中段パレット9と前記閉塞部材22と
が上下方向から衝突することを避けるためのものであ
る。
【0051】第四の凸形カム34dは、前記昇降体7が
上昇する際に前記下段パレット10と前記閉塞部材22
とが上下方向から衝突することを避けるためのものであ
る。
【0052】前記のように構成される本実施例に係る立
体駐車装置は次のように作動する。
【0053】いま、図4に示すように、前記昇降体7が
前記ピット1内に完全に納まり、前記上段パレット8の
車載面8aが地表面Gと面一となっている状態にあると
する。この状態が前記昇降体7の下限位置である。この
状態では、地表面Gを走行してきた車両Cは前記上段パ
レット8上に例えば後退運転で自走して乗り込むことが
できる。
【0054】図4の状態では、前記引っ張りばね27の
はたらきによって、前記ローラー32が前記連結柱11
の側面11aに当接するとともに、前記閉塞部材22が
前記昇降体7の方向に張り出して前記干渉防止用隙間S
を塞いでいる(図1参照)。よって、車両Cの運転者が
車椅子利用者であっても、車両Cから降ろした車椅子の
車輪が前記干渉防止用隙間Sの中に嵌り込む等の不都合
はない。
【0055】次に、別の車両Cが前記中段パレット9上
に駐車しようとしたとする。この場合、その車両Cの運
転者は、車両Cの入出庫の邪魔にならない適宜の位置に
設けられている操作盤(図示せず)上の中段パレット呼
び寄せスイッチを押す。すると、前記モーター20が前
記チェーン15,16を巻き取る方向に回転し、前記昇
降体7がゆっくりと上昇する。
【0056】該昇降体7が上昇する際には、前記第一の
凸形カム34aの部分で前記閉塞部材22が一旦引っ込
むが、その後、前記中段パレット9が間近に来るまで
は、前記閉塞部材22は前記昇降体7側へ張り出してい
る。前記上段パレット8と前記中段パレット9との間は
開放された空間であるので、前記閉塞部材22が張り出
していても不都合はない。
【0057】そして、前記中段パレット9の側面の上縁
が前記閉塞部材22の下面と同一レベルに来る直前に、
前記ローラー32が前記第二の凸形カム34bの上に乗
り上り、前記引っ張りばね27の付勢力に抗して前記梁
部材3側へ引っ込むように前記ローラー32が変位させ
られる。このローラー32の変位に連動して、前記レバ
ー部材28を介して前記閉塞部材22が前記梁部材3側
へ引っ込む。よって、上昇してきた前記中段パレット9
の側面の上縁が前記閉塞部材22に下から衝突すること
が防止される。
【0058】前記昇降体7がさらに上昇して前記第二の
凸形カム34bが前記ローラー32を通り過ぎると、こ
のローラー32は、前記引っ張りばね27の作用によっ
て、前記連結柱11の側面11aに当接した状態に復帰
する。これと連動して、前記閉塞部材22も前記干渉防
止用隙間Sを塞ぐ状態に復帰する。
【0059】そして、前記閉塞部材22が前記干渉防止
用隙間Sを塞ぐ状態に復帰した直後に、前記中段パレッ
ト9が地表面Gと面一となって前記昇降体7の上昇が停
止する。
【0060】よって、前記運転者は車両Cを走らせて前
記中段パレット9の上に乗り込むことができる。このと
き、前記の如く、前記干渉防止用隙間Sは前記閉塞部材
22によって塞がれている。よって、車両Cの運転者が
車椅子利用者であっても、車両Cから降ろした車椅子の
車輪が前記干渉防止用隙間Sの中に嵌り込む等の不都合
はない。
【0061】前記中段パレット9上に車両Cを入庫して
降車した運転者は、前記昇降体7を元の状態(下限位
置)に戻すべく、前記操作盤の所定のスイッチを押す。
すると、前記モーター20が前記チェーン15,16を
巻き解く方向に回転し、前記昇降体7がゆっくりと下降
する。
【0062】前記昇降体7が下降し始めると、前記第二
の凸形カム34bの部分で前記閉塞部材22が一旦引っ
込むが、その後、前記上段パレット8が間近に来るまで
は、前記閉塞部材22は前記昇降体7側へ張り出してい
る。
【0063】そして、前記上段パレット8の側面の下縁
が前記閉塞部材22の上面と同一レベルに来る直前に、
前記ローラー32が前記第一の凸形カム34aの上に乗
り上り、前記引っ張りばね27の付勢力に抗して前記梁
部材3側へ引っ込むように前記ローラー32が変位させ
られる。このローラー32の変位に連動して、前記レバ
ー部材28を介して前記閉塞部材22が前記梁部材3側
へ引っ込む。よって、下降してきた前記上段パレット8
の側面の下縁が前記閉塞部材22に上から衝突すること
が防止される。
【0064】前記昇降体7がさらに下降して前記第一の
凸形カム34aが前記ローラー32を通り過ぎると、こ
のローラー32は、前記引っ張りばね27の作用によっ
て、前記連結柱11の側面11aに当接した状態に復帰
する。これと連動して、前記閉塞部材22も前記干渉防
止用隙間Sを塞ぐ状態に復帰する。
【0065】そして、前記閉塞部材22が前記干渉防止
用隙間Sを塞ぐ状態に復帰した直後に、前記上段パレッ
ト8の車載面8aが地表面Gと面一となって前記昇降体
7の下降が停止する。
【0066】前記第三及び第四の凸形カム34c,34
dの作用は、それぞれ前記第一及び第二の凸形カム34
a,34bの作用と同等であり、以上の説明からその作
動状態は明瞭であるので重複した説明を省略する。
【0067】図7は、前記凸形カム34の断続的な付設
状態の他の実施例を示している。
【0068】図7の実施例では、前記凸形カム34が、
前記連結柱11の梁部材側側面11a上における前記ロ
ーラー32の転接軌跡上のほぼ大部分に渡って設けられ
ている。そして、前記凸形カム34が前記各パレット
8,9,10の付近で部分的に途切れており、前記ロー
ラー32が凸形カム34の途切れた部分にきたときに、
前記ローラー32が前記連結柱11に当接して前記閉塞
部材22によって前記干渉防止用隙間Sが塞がれるよう
になっている。図7の実施例のものによれば、前記各パ
レット8,9,10の車載面8a,9a,10aが地表
面Gと面一となっている状態のときのみ前記閉塞部材2
2によって前記干渉防止用隙間Sが塞がれ、それ以外の
とき(すなわち、前記昇降体7が昇降作動していると
き)には、前記干渉防止用隙間Sが開かれている。
【0069】
【発明の効果】本発明に係る立体駐車装置によれば、車
椅子の車輪がパレットと固定部側との間に落ち込むこと
がないので、車椅子利用者でも不都合なく利用すること
ができるとともに、昇降体の昇降に際して、各パレット
が閉塞部材と上下方向から衝突することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を開示した平面図であ
り、閉塞部材が張り出している状態を示すものである。
【図2】本発明の一実施例の一部切欠概略全体図であ
る。
【図3】昇降体の昇降機構の一例を示す斜視図である。
【図4】図2の駐車装置において、昇降体が下限位置に
あるときの概略縦断正面図である。
【図5】本発明の一実施例の要部を示す一部切欠斜視図
である。
【図6】図2におけるA−A線矢視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 格納用ピット 2 (格納用ピットの)開口部 3 固定部(梁部材) 7 昇降体 8,9,10 車載用パレット 8a,9a,10a (車載用パレットの)車載面 11 連結柱 22 閉塞部材 32 回転体 34 凸形カム G 地表面 S 干渉防止用隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右幅の等しい車載用パレット(8,
    9,10)の左右側部同士を連結柱(11,11)で複
    数段に連結してなる昇降体(7)と、この昇降体(7)
    を収容する格納用ピット(1)とからなり、このピット
    (1)の開口部(2)における左右側方の固定部(3,
    3)と前記各パレット(8,9,10)の左右側部との
    間に、前記昇降体(7)が昇降作動するに際して前記固
    定部(3,3)と前記各パレット(8,9,10)とが
    互いに衝突することを避けるための水平方向の干渉防止
    用隙間(S)を開けて前記ピット(1)内に前記昇降体
    (7)を昇降可能に設けてなる立体駐車装置において、 前記連結柱(11)に当接するように付勢される回転体
    (32)を前記固定部(3)側に設け、前記連結柱(1
    1)における前記回転体(32)の転接軌道上に凸形カ
    ム(34)を断続的に設け、前記隙間(S)を塞ぐよう
    に付勢されるとともに前記凸形カム(34)による前記
    回転体(32)の変位に連動して前記隙間(S)を開放
    する閉塞部材(22)を前記固定部(3)側に設けてな
    り、前記各パレット(8,9,10)が上から及び下か
    ら前記閉塞部材(22)の脇を通過する少なくとも直前
    には前記隙間(S)が開放されるとともに前記各パレッ
    ト(8,9,10)の車載面(8a,9a,10a)が
    地表面(G)と面一の状態においては前記隙間(S)が
    閉塞されるように前記凸形カム(34)を配設してなる
    隙間閉塞機構を備えた立体駐車装置。
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