JP3086999B2 - 多段式立体駐車装置 - Google Patents

多段式立体駐車装置

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JP3086999B2
JP3086999B2 JP05331593A JP33159393A JP3086999B2 JP 3086999 B2 JP3086999 B2 JP 3086999B2 JP 05331593 A JP05331593 A JP 05331593A JP 33159393 A JP33159393 A JP 33159393A JP 3086999 B2 JP3086999 B2 JP 3086999B2
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真一 山辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多段式立体駐車装置の
改良に関し、詳しくは、車両搭載用パレットの落下防止
対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、入出庫に際し、車両搭載用パレ
ットを昇降させて車両を上下多段に格納する多段式立体
駐車装置では、パレットをその四隅に連結された吊下げ
チェーンで吊り下げて水平に保持したり、あるいは2条
のバランスチェーンをパレット裏面の前後2箇所に幅方
向に掛け渡してパレットを水平に保持し、パレットをこ
れらのチェーンで昇降ガイドするようになされている。
【0003】このような多段式立体駐車装置では、パレ
ット上昇中に吊下げチェーンやバランスチェーンが切れ
るとパレットが落下して非常に危険であることから、パ
レットの上昇端位置にパレットの四隅に対応してソレノ
イド式のストッパーを1つずつ設け、これらのストッパ
ーをパレット上昇状態で内向きに突出させて、吊下げチ
ェーン等が切れた際に落下しようとするパレットを各ス
トッパーで下方から受けてパレットの落下を防止してい
る。
【0004】ところが、上記の多段式立体駐車装置で
は、ソレノイド式のストッパーを4つ必要とすることか
ら、装置が高価なものとなる。
【0005】そこで、例えば実公平5−3644号公報
に開示されているように、パレットの四隅に対応して設
けたストッパーのうち一方の対角線上にある2つのスト
ッパーを上述の如きソレノイド式の可動ストッパーとす
るとともに、他方の対角線上にある2つのストッパーを
柱に突設した突片等からなる固定ストッパーとし、上昇
状態にあるパレットの一方の対角線上にある2つの隅
(例えば右前端と左後端)を上記2つのソレノイド式の
可動ストッパーで下方から受けるとともに、上記パレッ
トの他方の対角線上にある2つの隅(例えば左前端と右
後端)を上記2つの固定ストッパーで上方から受け、パ
レットを傾かないように水平に保持することにより、高
価なソレノイド式のストッパーの数を半減して設備費を
節減するようにした多段式立体駐車装置が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の提案
例の多段式立体駐車装置では、高価なソレノイド式のス
トッパーの数の半減によって設備費を節減することがで
きるものの、パレットを水平に保持するためには、2つ
のソレノイド式のストッパーをパレットの対角線上の両
端に設けなければならず、このためには双方のソレノイ
ド式のストッパーに接続されているハーネスを左右の柱
間を横切るように掛け渡さなければならず、電気工事に
手間がかかって電気工事費が嵩むという問題がある。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、一方側の前後2つのス
トッパーをパレットの上昇動作に関連付けて自動的に突
出させることにより、ソレノイド式のストッパーを他方
側の前後2つのみとし、高価なソレノイド式のストッパ
ーの数を半減して設備費を節減するとともに、ソレノイ
ド式のストッパーに接続されるハーネスを片側に集めて
電気工事を簡単に行い電気工事費を低減せんとすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、車両搭載用パレットを水平に保持した状
態で昇降させ、該パレットに対し車両を入出庫する多段
式立体駐車装置を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0009】すなわち、本発明の第1の解決手段は、パ
レットの落下を防止する落下防止手段を上記パレットの
前後2箇所に設ける。さらに、該各落下防止手段とし
て、パレット幅方向一端側および他端側にそれぞれ回動
可能にかつ前後で同じ側になるように1つずつ設けられ
た第1および第2レバーを備えたものとし、該第1およ
び第2レバーの各々一端側を連結部材で連結し、該連結
部材で第1および第2レバーを同期して回動させるよう
にする。また、上記第2レバー他端側を付勢手段で常時
内方に付勢し、該第2レバー他端が外側方に突出しない
ように、かつ上記第1レバー他端が外側方に突出するよ
うにする。加えて、回動規制手段を設け、該回動規制手
段で上記第1および第2レバーの回動範囲を規制するよ
うにする。一方、上記第1レバー外側方の固定側のパレ
ット上昇端位置に出退可能なソレノイド式のストッパー
と第1当接部材とを設け、上記ストッパーの突出状態で
上記パレットの片側の前後2箇所を下方から保持すると
ともに、上記パレットの上昇動作により第1レバーを上
記第1当接部材に下方から当接させて該第1レバー他端
を上記付勢手段の付勢力に抗して内側方に回動させると
ともに、上記第2レバー他端を外側方に回動させるよう
にする。さらに、上記第2レバー外側方の固定側のパレ
ット上昇端位置に第2当接部材を設け、該第2当接部材
を上記第1レバー他端の第1当接部材との当接により突
出する第2レバー他端の下方に接近して対応させるよう
にしたことを特徴とする。
【0010】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、各落下防止手段として、パレット幅方向一
端側でかつ第1レバー上方で連結部材の一端側に連結さ
れ、該第1レバーと共に回動可能に設けられた第3レバ
ーを備えたものとする。そして、該第3レバー他端をパ
レットの下降動作により第1当接部材に上方から当接さ
せて内側方に回動させ、第1レバー他端を外側方に回動
させるとともに、第2レバー他端を内側方に回動させる
ようにしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、本発明の第1の解決手段で
は、パレット上昇時、パレットの前後2箇所に1つずつ
同じ側になるように連結部材に連結されて設けられた第
1および第2レバーのうち第1レバーが、固定側のパレ
ット上昇端位置に設けられた第1当接部材に下方から当
接し、上記第2レバー他端側を常時内方に付勢する付勢
手段の付勢力に抗して内側方に回動する。この回動動作
に連動して上記第2レバー他端が外側方に回動して突出
し、固定側のパレット上昇端位置に設けられた第2当接
部材の上方に接近して対応する。
【0012】このことから、パレットを水平に保持して
昇降案内する吊下げチェーンやバランスチェーンが切れ
ても、パレットの一方側は前後2つの第2当接部材で下
方から受けられる。また、パレットの他方側の前後2箇
所は突出したソレノイド式のストッパーで下方から受け
られる。
【0013】したがって、パレットは四隅が第2当接部
材およびソレノイド式のストッパーによって受けられて
水平に保持され、落下しない。
【0014】また、ソレノイド式のストッパーの設置箇
所がパレットの片側の前後2箇所となり、他の側の前後
2箇所はパレットの上昇動作によって自動的に作動する
リンク方式となっていることから、高価なソレノイド式
のストッパーの数が半減して設備費が節減する。さら
に、ソレノイド式のストッパーに接続されるハーネスが
片側に集められて電気工事が簡単に行われて電気工事費
が低減する。
【0015】本発明の第2の解決手段では、パレット下
降時、第3レバー他端がパレットの下降動作により第1
当接部材に上方から当接して内側方に回動し、第1レバ
ー他端が外側方に回動するとともに、第2レバー他端が
内側方に回動する。これにより該第2レバー他端が第2
当接部材の上方から退避して第2当接部材との干渉が避
けられる。この際、ソレノイド式のストッパーを後退さ
せる。
【0016】このように、第2レバーがパレットの下降
動作によって自動的に退避することから、電動式や手動
式の場合における誤動作ということがなくなり、信頼性
が高くなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1ないし図4は本発明の実施例に係る多
段(二段)式立体駐車装置Aを示す。該二段式立体駐車
装置Aは、車両乗入れ面である床面1に凹設された平面
矩形のピット2に設置され、該ピット2の入出庫口側を
除く周りには安全柵3が立設されている一方、上記入出
庫口側には保安用チェーン4が入出庫時に取外し可能に
水平に張られている。
【0019】上記ピット2内には、2台のパレット昇降
体5,6が昇降可能に並設され、該各パレット昇降体
5,6は、車両搭載用の上段パレットP1 と下段パレッ
トP2とを前後左右の4本のパレット支持枠7,7,…
で上下二段に一体に連結して構成され、該両上段および
下段パレットP1 ,P2 は共に一体となって昇降するよ
うになっている。上記両上段および下段パレットP1 ,
P2 のうち下段パレットP2 の裏面には、幅方向に延び
る2つのパレット受梁8,8が前後に所定間隔をあけて
取り付けられ、該各パレット受梁8の両端には2つのガ
イドスプロケット9,9が1つずつ取り付けられてい
る。
【0020】一方、図5(上段パレットP1 省略)にも
示すように、上記ピット2の左右両端前後には固定側と
しての4本の補助柱10,10,…が1本ずつ立設さ
れ、該各補助柱10上端にはバランスチェーン11の一
端が固定され、該バランスチェーン11は、上記両ガイ
ドスプロケット9,9のうちピット2外寄りのガイドス
プロケット9に下側から掛け渡されて上記パレット受梁
8に沿って下段パレットP2 の幅方向に延び、ピット2
内寄りのガイドスプロケット9に上側から掛け渡された
後、ピット2底面に固定されている。そして、各上段お
よび下段パレットP1 ,P2 に対し車両Cを入出庫する
際、該各パレット昇降体5,6をつまり各上段および下
段パレットP1 ,P2 を上記前後2本のバランスチェー
ン11,11で水平に保持した状態で昇降させるように
なされている。
【0021】上記ピット2内の相隣るパレット昇降体
5,6間には、固定側としての2本の主柱12,12が
前後に所定間隔をあけて立設され、該両主柱12,12
のうち前側の主柱12内側の上寄りには、ブレーキ付ギ
ャードモータ13が据付台14に設置されて配置され、
該ブレーキ付ギャードモータ13の出力軸15には2列
の歯部を有する駆動スプロケット16が取り付けられて
いる。一方、上記両主柱12,12の上端にはシャフト
17が橋絡され、該シャフト17の前寄りには2つの従
動スプロケット18,18が並設され、該各従動スプロ
ケット18および駆動スプロケット16には、2条のエ
ンドレスチェーンからなる駆動チェーン19,19が巻
き掛けられている。
【0022】図6に拡大詳示するように、上記各主柱1
2は断面略C字状の型鋼からなる2本の柱20,20の
開口側を向かい合わせにして構成され、該両柱20,2
0間の空間には上記シャフト17の両端が嵌挿され、該
嵌挿部分に2つの上側スプロケット21,21が並設さ
れている。また、上記両柱20,20間の空間下端には
同じく2つの下側スプロケット22,22が並設され、
この上下一対の上側および下側スプロケット21,22
には、2条のエンドレスチェーン23,23が巻き掛け
られている。そして、これら上側スプロケット21、下
側スプロケット22およびエンドレスチェーン23によ
ってチェーン駆動機構24が構成され、該チェーン駆動
機構24は前後の主柱12,12にそれぞれ設けられて
いる。また、この前後のチェーン駆動機構24,24、
ブレーキ付ギャードモータ13、駆動スプロケット1
6、従動スプロケット18、駆動チェーン19およびシ
ャフト17等により、上記各パレット昇降体5,6を昇
降させる昇降駆動装置25が構成されている。
【0023】図7に拡大詳示するように、上記各チェー
ン駆動機構24の両エンドレスチェーン23,23に
は、1つのパレット掛止具26が該両エンドレスチェー
ン23,23間に立ちはだかるように橋絡され、一方、
上記各パレット昇降体5,6における下段パレットP2
の昇降駆動装置25側の前後2箇所には、上記各パレッ
ト昇降体5,6と係合するフック27,27が取り付け
られている。
【0024】そして、上記ブレーキ付ギャードモータ1
3の回転トルクを上記駆動および従動スプロケット1
6,18を経てシャフト17に伝え、さらに、前後のチ
ェーン駆動機構24,24に伝えて該各チェーン駆動機
構24を同期駆動させることにより、上記各パレット掛
止具26を下側スプロケット22を反転させて上昇させ
ようとする各パレット昇降体5,6側に移動させ、該各
パレット昇降体5,6の各フック27に下方から係合さ
せて該各パレット昇降体5,6を昇降させるようになさ
れている。
【0025】つまり、本実施例の二段式立体駐車装置A
では、昇降駆動装置25の駆動により、各パレット昇降
体5,6の上段パレットP1 に対する入出庫時には、下
段パレットP2 が上記ピット2底面に接地するととも
に、上段パレットP1 が床面1とほぼ同じ高さレベルに
位置するよう各パレット掛止具26を各フック27に係
合させて各パレット昇降体5,6を下降させる一方、下
段パレットP2 に対する入出庫時には、下段パレットP
2 が床面1とほぼ同じ高さレベルに位置するとともに、
上段パレットP1 が床面1上方に位置するよう各パレッ
ト掛止具26を各フック27に係合させて各パレット昇
降体5,6を上昇させるようにしている。
【0026】このように、本実施例の二段式立体駐車装
置Aでは、上記昇降駆動装置25の切換え駆動によって
チェーン駆動機構24,24を正転あるいは逆転駆動さ
せることにより、一方側のパレット昇降体5,6を各パ
レット掛止具26から切り離して接地させた状態で他方
側のパレット昇降体5,6を昇降させ、該パレット昇降
体5,6に対し車両Cを入出庫するようにしている。
【0027】図8および図9に示すように、上記各パレ
ット昇降体5,6の下段パレットP2 の前後2箇所、つ
まり前後のパレット受梁8,8には、上段および下段パ
レットP1 ,P2 (パレット昇降体5,6)の落下を防
止する落下防止手段としての落下防止装置38,38が
それぞれ設置されている。
【0028】該各落下防止装置38は、パレット幅方向
一端側(主柱12側)のガイドスプロケット9の回転軸
9aにブラケット39を介して回動可能に取り付けられ
た第1レバー40と、パレット幅方向他端側(補助柱1
0側)のガイドスプロケット9の回転軸9aに回動可能
に取り付けられた第2レバー41とを備えてなり、該第
1および第2レバー40,41は前後のパレット受梁
8,8側でそれぞれ同じ側になるようにその両側に1つ
ずつ取り付けられている。また、上記第1および第2レ
バー40,41の各々一端(上端)側は、パレット幅方
向に水平に延びるロッド状の連結部材42の両端に回動
軸43,43によってそれぞれ回動可能に連結され、該
連結部材42の水平移動により上記第1および第2レバ
ー40,41を同期して回動させるようになされてい
る。
【0029】上記パレット受梁8の第2レバー41側に
は、付勢手段としてのコイルスプリング44の一端が取
り付けられ、該コイルスプリング44の他端はパレット
受梁8の側面に取り付けられ、該第2レバー41の下端
側をコイルスプリング44のばね力によって常時内側方
に付勢し、上記第2レバー41下端が外側方に突出しな
いようにするとともに、連結部材42を第2レバー41
側に移動させて第1レバー40を外側方に突出するよう
にしている。
【0030】上記パレット受梁8の第1レバー40側の
回動軸43内側方には、回動規制手段としての第1規制
ピン45が突設され、図8実線にて示すように、該第1
規制ピン45にブラケット39側端を当接させて第1レ
バー40下端の回動範囲を規制し、該第1レバー40下
端の外側方への突出状態を保持するようになされてい
る。また、上記パレット受梁8の第2レバー41側の回
動軸43内側方にも、回動規制手段としての第2規制ピ
ン46が突設され、図8仮想線にて示すように、該第2
規制ピン46に第2レバー41上端側を当接させて該第
2レバー41下端の回動範囲を規制し、該第2レバー4
1下端の外側方への突出状態を保持するようになされて
いる。
【0031】一方、上記第1レバー40側の固定側であ
る前後2本の主柱12,12両側のパレット上昇端位置
には、逆L字形の第1当接部材47,47が設置され、
図8仮想線にて示すように、該各第1当接部材47は、
上記各パレット昇降体5,6(下段パレットP2 )の上
昇動作により第1レバー40が下方から当接して該第1
レバー40下端を上記コイルスプリング44のばね力に
抗して内側方(時計回り方向)に回動させるとともに、
上記連結部材42を第1レバー40側に水平移動させて
上記第2レバー41を外側方(時計回り方向)に回動さ
せるようになされている。
【0032】また、上記第2レバー41側の固定側の前
後2本の補助柱10,10のパレット上昇端位置には、
板材からなる第2当接部材48が設置され、図8仮想線
にて示すように、該第2当接部材48は、上記第1レバ
ー40下端の第1当接部材47との当接により突出する
第2レバー41下端の下方に僅かに距離を隔てて接近し
て対応するように設置されている。そして、この前後2
つの第2レバー41下端の突出状態で、上記各バランス
チェーン11が切れると、上記各パレット昇降体5,6
の補助柱10側は各バランスチェーン11によって保持
されず落下しようとするが、上記突出する各第2レバー
41下端が各第2当接部材48に当接してその落下を防
止するようにしている。なお、上記各パレット昇降体
5,6の主柱12側はチェーン駆動機構24に設けられ
たパレット掛止具26とフック27との係合によってパ
レット上昇端位置に保持されている。したがって、バラ
ンスチェーン11が切れても、上段および下段パレット
P1 ,P2 (パレット昇降体5,6)は落下することな
くパレット上昇端位置に水平に保持されることとなる。
【0033】上記ブラケット39の第1レバー40上方
には、第3レバー49の一端(下端)が該第1レバー4
0と共に回動可能に一体に設けられ、該第3レバー49
は第1レバー40下端の突出状態で上記第1当接部材4
7に干渉しないように垂直になっている。つまり、上記
第3レバー49は第1レバー40と共に共通のブラケッ
ト39に「ヘ」の字形の取り付けられ、パレット幅方向
一端側(主柱12側)でかつ第1レバー40上方で連結
部材42の一端側に連結されている。この第3レバー4
9はパレット昇降体5,6が下降する際に機能するもの
であり、該第3レバー49他端(上端)は、パレット昇
降体5,6(上段および下段パレットP1 ,P2 )の下
降動作により第1当接部材47に上方から当接して内側
方(反時計回り方向)に回動し、第1レバー40下端を
外側方(反時計回り方向)に回動させるとともに、第2
レバー41下端を連結部材42の第2レバー41側への
水平移動によって内側方(反時計回り方向)に回動させ
るようになされている。これにより、図8実線にて示す
ように、ブラケット39側端が第1規制ピン45に当接
して第3レバー49が垂直状態に、第1レバー40下端
が突出状態にそれぞれ保たれる一方、第2レバー41下
端が第2当接部材48上方から退避し、パレット昇降体
5,6(上段および下段パレットP1 ,P2 )のピット
2内への下降を可能にすることができる。
【0034】上記第1レバー40外側方の固定側である
前後2本の主柱12,12のパレット上昇端位置には、
ソレノイド式のストッパー33,33が互いに前後方向
外向きに出退可能に1つずつ設置されている。図10お
よび図11に拡大詳示するように、該各ストッパー33
は、シリンダ状のストッパー本体51を備えてなり、該
ストッパー本体51にはピストン52が出退可能に装着
され、該ピストン52先端には両端に受片53a,53
aを有するコの字形の爪53が連結されている。そし
て、図10および図11仮想線にて示すように、上記各
ストッパー33は、常時は消磁状態でピストン52を突
出させて爪53を主柱12の柱20,20間に突出さ
せ、この突出状態で上記下段パレットP2 の片側の前後
2箇所のフック27,27を上記爪53の一方の受片5
3aで下方から保持し、各チェーン駆動機構24のエン
ドレスチェーン23,23が切れた際に各パレット昇降
体5,6(下段パレットP2 )が落下しないように前後
のストッパー33,33で保持するようにしている。一
方、各パレット昇降体5,6が昇降する際には、図10
および図11実線にて示すように、上記各ストッパー3
3を励磁して各爪53を後退させ、該各爪53が各スト
ッパー33に干渉しないようにする。なお、図10中、
54は各パレット昇降体5,6が下降する際に各爪53
が横振れしないように案内するガイド部材である。
【0035】なお、図2ないし図4中、31は入出庫口
側方の柱32上端に設けられた運転盤、34はパレット
昇降体5,6が上昇した際に下段パレットP2 を床面1
高さに保持するための上昇停止リミットスイッチ、35
はパレット昇降体5,6が下降した際に上段パレットP
1 を床面1高さに保持するための下降停止リミットスイ
ッチ、36はピット2の左右両側および中程に設けられ
たデッキである。また、上段および下段パレットP1 ,
P2 の奥部両サイドには、バック入庫した車両Cが動か
ないようにの後輪を係合させて停止する車止め37が設
けられている。
【0036】次に、上述の如く構成された二段式立体駐
車装置Aの入出庫要領を説明する。
【0037】前提として、図2のように、左側のパレッ
ト昇降体5が前後のパレット掛止具26,26に支持さ
れて上昇状態にあり、右側のパレット昇降体6が下降状
態にあるとする。この状態では、左側のパレット昇降体
5の下段パレットP2 と右側のパレット昇降体6の上段
パレットP1 とが共に床面1とほぼ同じ高さレベルにあ
り、入出庫が可能である。
【0038】この状態において、上記左側のパレット昇
降体5の上段パレットP1 に対して入出庫する時には、
運転盤31を操作して昇降駆動装置25を駆動させるこ
とにより、チェーン駆動機構24,24の各々2条のエ
ンドレスチェーン23,23を反時計回り方向に同期駆
動させ、左側のパレット昇降体5を支持している前後の
パレット掛止具26,26を下降させる。これに伴い、
上記左側のパレット昇降体5が下降し、このことを下降
停止リミットスイッチ35が検知してこの検知信号に基
づき上記昇降駆動装置25が停止する。この状態で左側
のパレット昇降体5の上段パレットP1 が入出庫可能な
ように床面1とほぼ同じ高さレベルに位置するととも
に、下段パレットP2 が接地してピット2底面に載置さ
れる。
【0039】この状態から、今度は、下降状態にある右
側のパレット昇降体6の下段パレットP2 に対して入出
庫する時には、運転盤31を操作して昇降駆動装置25
を駆動させることにより、チェーン駆動機構24,24
の各々2条のエンドレスチェーン23,23を反時計回
り方向に同期駆動させ、今まで左側のパレット昇降体5
を支持していた各パレット掛止具26を各フック27か
ら切り離し、下側スプロケット22を経て反転させて右
側のパレット昇降体6側に移動させる。その後、上記各
パレット掛止具26を右側のパレット昇降体6の各フッ
ク27に下方から係合させて該パレット昇降体6を支持
し、この状態で各パレット掛止具26を上昇させる。こ
れに伴い、上記右側のパレット昇降体6が上昇し、この
ことを上昇停止リミットスイッチ34が検知してこの検
知信号に基づき上記昇降駆動装置25が停止する。この
状態で右側のパレット昇降体6の上段パレットP1 が床
面1上方に位置するとともに、下段パレットP2 が入出
庫可能なように床面1とほぼ同じ高さレベルに位置せし
められる。
【0040】この際、上記実施例では、パレット昇降体
5,6上昇時、下段パレットP2 の補助柱10側の前後
2箇所に設けた第2レバー41,41を、主柱12側の
前後2箇所に設けた第1レバー40,40が第1当接部
材47,47に当接することにより外側方に突出させ、
該各第2レバー41下端を上記補助柱10に設けた第2
当接部材48上方に接近して対応させるようにしている
ことから、バランスチェーン11が切れても、各パレッ
ト昇降体5,6の一方側を前後2つの第2当接部材4
8,48で下方から受けることができ、他方側の前後2
箇所を下方から受けるソレノイド式のストッパー33,
33とによって各パレット昇降体5,6を落下しないよ
うに水平に保持することができる。
【0041】また、上記実施例では、ソレノイド式のス
トッパー33を下段パレットP2 の片側の前後2箇所に
だけ設置すればよいことから、高価なソレノイド式のス
トッパー33の数を半減することができて設備費を節減
することができる。さらに、ソレノイド式のストッパー
33に接続されるハーネスを片側に集め得て電気工事を
簡単に行い得、電気工事費を低減することができる。
【0042】さらに、上記実施例では、第3レバー49
がパレット昇降体5,6の下降動作によって第1当接部
材47に当接することにより第2レバー41を内側方に
回動させ、上記第2レバー41が第2当接部材48と干
渉しないようにしていることから、第2レバー41をパ
レット昇降体5,6の下降動作によって自動的に退避さ
せることができ、電動式や手動式の場合における誤動作
をなくすことができて信頼性を高めることができる。
【0043】なお、上記実施例では、パレット昇降体
5,6が上下二段である二段式立体駐車装置Aを示した
が、図12に示すように、上段パレットP1 と下段パレ
ットP2 との間に中段パレットP3 を設けた上下3段で
ある三段式立体駐車装置Aの場合であっても適用するこ
とができるものである。そして、この場合には、パレッ
ト昇降体5,6の接地状態で上段パレットP1 を床面1
とほぼ同じ高さレベルに、中段パレットP3 および下段
パレットP2 をピット2内に位置付けるようにする。な
お、図12中、二段式立体駐車装置Aと同一構成部分に
ついては同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0044】また、上記実施例では、2台のパレット昇
降体5,6を並設した場合を示したが、3台以上並設し
た場合であってもよく、この場合は相隣るパレット昇降
体5,6間に昇降駆動装置25を上述の如くして設置す
ればよいのである。さらに、パレット昇降体5,6が1
台であってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、一方の固定側に対応してパレットの前後
2箇所に第2レバーを設け、パレット上昇時、他方の固
定側に対応してパレットの前後2箇所に設けた第1レバ
ーを上記他方の固定側に設けた第1当接部材に下方から
当接させて内側方に回動させ,この回動動作を連結部材
を介して上記第2レバーに伝えて該第2レバーを外側方
に回動させ、該第2レバー下端を上記一方の固定側に設
けた第2当接部材上方に接近して対応させる。したがっ
て、パレットを水平に保持して昇降案内する吊下げチェ
ーンやバランスチェーンが切れても、パレットを一方側
の前後2つの第2レバーと他方側の前後2つのソレノイ
ド式のストッパーとで落下しないように水平に保持する
ことができる。また、高価なソレノイド式のストッパー
が片側の2箇所と半減して設備費を節減することができ
る。さらに、ソレノイド式のストッパーに接続されるハ
ーネスを片側に集めて簡単な電気工事で電気工事費を低
減することができる。
【0046】請求項2に係る本発明によれば、第3レバ
ー他端をパレットの下降動作によって第1当接部材に当
接させ、この当接動作によって第2レバー他端を自動的
に内側方に回動させて第2当接部材との干渉を避けるの
で、電動式や手動式の場合における誤動作をなくして信
頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二段式立体駐車装置のチェーン掛けを説明する
斜視図である。
【図2】二段式立体駐車装置の正面図である。
【図3】二段式立体駐車装置の側面図である。
【図4】二段式立体駐車装置の平面図である。
【図5】バランスチェーンのチェーン掛け部分を拡大し
て示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】図5のVII −VII 線における断面図である。
【図8】左側のパレット昇降体に設けた落下防止装置を
示す正面図である。
【図9】左側のパレット昇降体に設けた落下防止装置を
示す平面図である。
【図10】ストッパーの設置部分を一部破断して示す側
面図である。
【図11】図10のXI−XI線における断面図である。
【図12】三段式立体駐車装置の正面図である。
【符号の説明】
10 補助柱(固定側) 12 主柱(固定側) 33 ソレノイド式ストッパー 38 落下防止装置(落下防止手段) 40 第1レバー 41 第2レバー 42 連結部材 44 コイルスプリング(付勢手段) 45 第1規制ピン(回動規制手段) 46 第2規制ピン(回動規制手段) 47 第1当接部材 48 第2当接部材 49 第3レバー A 二段(三段)式立体駐車装置 C 車両 P1 上段パレット P2 下段パレット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭載用パレットを水平に保持した状
    態で昇降させ、該パレットに対し車両を入出庫する多段
    式立体駐車装置であって、 上記パレットの前後2箇所には、パレットの落下を防止
    する落下防止手段が設けられ、 該各落下防止手段は、パレット幅方向一端側および他端
    側にそれぞれ回動可能にかつ前後で同じ側になるように
    1つずつ設けられた第1および第2レバーと、 該第1および第2レバーの各々一端側を連結し、第1お
    よび第2レバーを同期して回動させる連結部材と、 上記第2レバー他端が外側方に突出しないように、かつ
    上記第1レバー他端が外側方に突出するように第2レバ
    ー他端側を常時内方に付勢する付勢手段と、 上記第1および第2レバーの回動範囲を規制する回動規
    制手段とを備え、 一方、上記第1レバー外側方の固定側のパレット上昇端
    位置には、突出状態で上記パレットの片側の前後2箇所
    を下方から保持する出退可能なソレノイド式のストッパ
    ーと、上記パレットの上昇動作により第1レバーが下方
    から当接して該第1レバー他端を上記付勢手段の付勢力
    に抗して内側方に回動させるとともに、上記第2レバー
    他端を外側方に回動させる第1当接部材とが設けられ、 上記第2レバー外側方の固定側のパレット上昇端位置に
    は、上記第1レバー他端の第1当接部材との当接により
    突出する第2レバー他端の下方に接近して対応する第2
    当接部材が設けられていることを特徴とする多段式立体
    駐車装置。
  2. 【請求項2】 各落下防止手段は、パレット幅方向一端
    側でかつ第1レバー上方で連結部材の一端側に連結さ
    れ、該第1レバーと共に回動可能に設けられた第3レバ
    ーを備え、 該第3レバー他端は、パレットの下降動作により第1当
    接部材に上方から当接して内側方に回動し、第1レバー
    他端を外側方に回動させるとともに、第2レバー他端を
    内側方に回動させるようになされていることを特徴とす
    る請求項1記載の多段式立体駐車装置。
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