JP2000054675A - フォーク式立体駐車装置 - Google Patents

フォーク式立体駐車装置

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JP2000054675A
JP2000054675A JP10226387A JP22638798A JP2000054675A JP 2000054675 A JP2000054675 A JP 2000054675A JP 10226387 A JP10226387 A JP 10226387A JP 22638798 A JP22638798 A JP 22638798A JP 2000054675 A JP2000054675 A JP 2000054675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に
対して直交する方向に設定した型式のフォーク式立体駐
車装置において、部品を共通化してコストダウンを図
る。 【解決手段】 自動車の入出庫部1において、自動車の
乗入方向をエレベータの前後方向に対して直交する方向
に設定し、ピット3の開口4上に、自動車の乗入方向に
着床された旋回ステージ12の各フォーク部122の隙
間124を埋めるように挿通可能に配置され、旋回ステ
ージ12の各フォーク部122とともに自動車の乗入部
30を形成するフォーク状の床部材31と、その旋回ス
テージ12の両側に昇降ステージ22が通り抜け可能に
配置され、乗員乗降用ステージ40を形成するフォーク
状の床部材41とを備えることにより、旋回ステージ、
昇降ステージ、さらに横行台車などに従来品を利用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の入出庫部
で自動車を支持、旋回するフォーク式の旋回ステージ
と、自動車の入出庫部と格納部との間で自動車を支持、
昇降するフォーク式の昇降ステージとを備えたエレベー
タ式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の立体駐車装置において、
自動車の乗入方向をエレベータの前後方向と同じ方向に
設定された型式では、図5に示すように、エレベータの
昇降路501がその前後方向を駐車装置の奥行方向に向
けて形成されて、そこにエレベータ502が設置されて
いる。なお、ここでエレベータ502は、その昇降路5
01の四隅に立ち上げ設置された合計4本の昇降ガイド
503とこれらの昇降ガイド503の案内により昇降さ
れるフォーク状の昇降ステージ504と、その昇降駆動
機構(不図示)とを備える。このような駐車装置におい
て、自動車の入出庫部505の正面側に入出庫口506
がエレベータ502への乗込方向に対向して設けられて
いる。また、自動車の入出庫部505には、自動車を前
進で入出庫させるために、エレベータ502の着床位置
下方に形成されたピット507に自動車旋回装置508
が設置され、そのフォーク式の旋回ステージ509がピ
ット507上で旋回可能に配置されている。
【0003】したがって、入庫の自動車は正面の入出庫
口506を通じて自動車の入出庫部505に乗り入れ、
そこに待機中の昇降ステージ504上に直接乗り込んで
いく。そして、自動車が昇降ステージ504上に載せら
れると、昇降ステージ504の昇降により自動車の格納
部へ移送され、自動車は入庫時と同じ向きで格納され
る。反対に、出庫の自動車は、自動車の格納部から昇降
ステージ504に載せられて自動車の入出庫部505に
移送され、昇降ステージ504が着床すると同時に自動
車が昇降ステージ504から旋回ステージ509へ受け
渡しされる。そして、旋回ステージ509の180度の
旋回により自動車のフロントが入出庫口506に向けら
れて、自動車は前進で出庫される。
【0004】この型式の駐車装置の場合、自動車の入出
庫部に乗り入れた自動車は左右の狭い昇降ガイド間を通
って昇降ステージ上に乗り込んでいくために、運転者は
自動車が昇降ガイドに接触しないように注意が必要であ
り、このため運転操作が容易とは言い難い。出庫に際し
てもまた同様である。また、このようなエレベータ式で
は、その奥行方向、すなわち自動車の格納方向を自動車
の全長に若干の余裕を加えたくらいの寸法まで縮小する
ことができるものの、その間口方向にあっては少なくと
も自動車3台分の幅が不可欠であり、したがって奥行方
向よりも間口方向の寸法が大きくなって、この寸法関係
と同じ据え付け面でなければ、この駐車装置の場合、設
置することができない。
【0005】これに対して、従来から、図6に示すよう
に、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して
直交する方向に設定された型式が提案されている。ここ
では、特公平7−56180号公報に開示されたフォー
ク式駐車装置を例示してある。
【0006】この駐車装置では、自動車の乗入方向をエ
レベータの前後方向に対して直交する方向に設定され、
エレベータの昇降路601がその前後方向を駐車装置の
間口方向に向けて形成されて、エレベータ602が設置
されている。ここでエレベータ602の昇降ステージ6
03は自動車の前後のタイヤが搭載され、かつ同じ高さ
で同期して同時に1本の駆動チェーンにより昇降する個
々独立の4個のフォーク部材604が具備されている。
このような駐車装置において、自動車の入出庫部605
の正面側に入出庫口607がエレベータ602の側方に
対向して設けられている。また、自動車の入出庫部60
5にはエレベータ602の着床位置下方に形成されたピ
ット608に自動車旋回装置609が設置され、その旋
回ステージ610がピット608上で旋回可能に配置さ
れている。この旋回ステージ610は、昇降ステージ6
03と相互に通り抜け可能に、十字状に構成された4本
の幹部611の両側に外方に向けて多数のフォーク61
2を備えたもので、1動作毎に90度ずつ旋回されるよ
うになっている。
【0007】また、この駐車装置において、昇降ステー
ジ603、旋回ステージ610、さらにここでは図示し
ていない格納部の横行台車にそれぞれ、中心に近い一部
のフォーク612が長手方向に対し45度に傾斜されて
いて、昇降ステージ603、旋回ステージ610、さら
に横行台車が相互に通り抜け可能な構造を持ちながら車
軸間距離の小さい自動車を搭載できるようにしてある。
【0008】自動車を入庫する場合、正面の入出庫口6
07を通じて自動車の入出庫部605に乗り入れ、そこ
に待機中の旋回ステージ610上に乗り込んでいく。そ
して、旋回ステージ610が所定の高さまで上昇された
状態から90度旋回される。続いて、昇降ステージ60
3の上昇により自動車が旋回ステージ610から昇降ス
テージ603へ受け渡しされて、自動車の格納部へ移送
される。自動車を出庫する場合は、自動車の格納部で自
動車が昇降ステージ603に載せられて自動車の入出庫
部605へ移送され、さらに自動車が昇降ステージ60
3から旋回ステージ610へ受け渡しされる。そして、
旋回ステージ610の90度の旋回により、自動車のフ
ロントが入出庫口607に向けられて、自動車は前進で
出庫される。
【0009】このフォーク式駐車装置の場合、間隔の広
い前後の昇降ガイド間を通って旋回ステージに乗り込
み、または旋回ステージから降りることができるので、
運転者は自動車と昇降ガイドとの接触を気にすることな
く、容易に運転操作を行うことができる。また、駐車装
置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、これ
を有効に利用して設置することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフォーク式立体駐車装置では、自動車の乗入方向を
エレベータの前後方向に対して直交する方向に設定する
ことにより、自動車の入出庫に際し、エレベータの昇降
ガイドが邪魔にならず、自動車を容易に旋回ステージ上
に載せることができ、また駐車装置の据え付け面の間口
が奥行よりも小さい場合に、これを有効に利用すること
ができるなど、実用的効果を奏するものの、昇降ステー
ジ、旋回ステージ、さらに格納部の横行台車に、その中
心に近い一部のフォーク部を斜めに向けた特殊なものを
用いるため、コスト高になっているという問題がある。
【0011】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、この種のフォーク式立体駐車装置におい
て、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して
直交する方向に設定することにより、自動車の入出庫に
際し、エレベータの昇降ガイドが邪魔にならず、自動車
を容易に旋回ステージ上に載せることができ、また駐車
装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、こ
れを有効に利用することができるようにするとともに、
この構造を特殊な部品を用いることなしに実現し、従来
部品の利用により部品を共通化して、コストダウンを図
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフォーク式駐車装置においては、自動車の
乗入方向をエレベータの前後方向に対して直交する方向
に設定した自動車の入出庫部において、ピットの開口上
に、自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージ
の各フォーク部の隙間に挿通して、旋回ステージの各フ
ォーク部とともに自動車の乗入部を形成するフォーク状
の床部材と、その旋回ステージの両側に乗員乗降用ステ
ージを形成する昇降ステージが通り抜け可能なフォーク
状の床部材とを設けることにより、旋回ステージ、昇降
ステージ、さらに横行台車などに特殊な部品を用いるこ
となく、従来部品を利用できるようにしている。
【0013】このようにして、自動車の乗入方向をエレ
ベータの前後方向に対して直交する方向に設定すること
により、自動車の入出庫に際し、エレベータの昇降ガイ
ドが邪魔にならず、自動車を容易に旋回ステージ上に載
せることができ、また駐車装置の据え付け面の間口が奥
行よりも小さい場合に、これを有効に利用することがで
きる構造を、特殊な部品を用いることなしに実現し、従
来部品の利用により部品を共通化して、コストダウンを
図る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のフォー
ク式立体駐車装置は、自動車の乗入方向に向けて着床さ
れた旋回ステージと、この旋回ステージの各フォーク部
の隙間を埋めるように挿通可能に固定されたフォーク状
の床部材とで乗入部を形成し、前記旋回ステージの両側
に、昇降ステージの各フォーク部を通過可能に形成さ
れ、乗員乗降用ステージを形成するフォーク状の床部材
とを備え、自動車の入出庫口から旋回ステージ上に乗り
入れた自動車を90度旋回させて昇降ステージとの間で
受け渡しを行うようにしたものである。
【0015】本発明の請求項2に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項1の構成において、旋回ステージ
は、その中央部のセンタープレート部と、その両側前後
に外側に向けて突出したフォーク部と、この前後の各フ
ォーク部間に設けられたサイドプレート部とからなり、
昇降ステージは、左右一対のサイドフレームと、これら
のサイドフレームの前後に内側に向けて突出したフォー
ク部とで形成され、旋回ステージのフォーク部の隙間を
埋めるようにして乗入部を形成するフォーク状の床部材
は、ピット内に設けられたブラケットに複数のフォーク
状の棒材を固定して取り付けられて、昇降ステージの昇
降の外側に配置されるとともに、乗員乗降用ステージを
形成するフォーク状の床部材は、中央のプレート部と、
その両側に突出するフォーク部とにより形成され、昇降
ステージ前後の昇降路上に配置されたものである。
【0016】本発明の請求項3に記載のフォーク式立体
駐車装置は、請求項1または2の構成において、乗入部
を形成する床部材のフォーク部と旋回ステージのフォー
ク部とが挿通しない旋回ステージのフォークの内側に、
昇降ステージのフォーク部が通り抜け可能な程度の間隔
を残し隙間を埋める部材が設けられたものである。
【0017】以上の構成から、自動車の入庫に際し、自
動車の入出庫部において、旋回ステージが自動車の乗入
方向に向けて着床され、このとき、旋回ステージの各フ
ォーク間の隙間にピット開口上に配置されたフォーク状
の床部材が挿通され、そこに自動車の乗入部が形成され
る。一方、エレベータの昇降ステージは着床位置からピ
ットへ下降されて、乗員乗降用ステージの床部材と同じ
レベルまで下げられる。ここで、自動車が前進で入出庫
口を通じて自動車の入出庫部に乗り入れられ、そこに待
機中の旋回ステージへ乗入部上を通ってスムーズに乗り
込んでいく。このとき自動車は、広い間隔の前後の昇降
ガイド間を通り、また旋回ステージの両側に突出されて
いるガイドに案内されて旋回ステージ上に乗り込むの
で、運転者の運転操作が容易に行われる。自動車が旋回
ステージ上に載せられると、乗員は旋回ステージの両側
で、昇降ステージの昇降路上に設置された乗員乗降用ス
テージ上に降りて、入出庫部を退出する。次いで、旋回
ステージが上方所定の高さまで上昇され、さらに90度
旋回される。続いて昇降ステージが上昇されて、旋回ス
テージを通り抜けると同時に、自動車が旋回ステージか
ら昇降ステージへ受け渡しされ、自動車の格納部へ移送
される。
【0018】また、自動車を出庫する場合は、自動車の
格納部から自動車がエレベータの昇降ステージに載せら
れて、自動車の入出庫部へ移送されるとともに、旋回ス
テージがエレベータの着床位置から所定の高さまで上昇
され、昇降ステージがこの旋回ステージを通り抜けると
同時に、自動車が昇降ステージから旋回ステージへ受け
渡しされる。昇降ステージはその着床位置を通過し、乗
員乗降用ステージと同じレベルまで下げられる。次いで
旋回ステージが90度旋回され、自動車のフロントが入
出庫口の方向に向けられてから下降され、着床される。
このとき、旋回ステージの各フォーク間の隙間にピット
開口上に配置されたフォーク状の床部材が挿通され、自
動車の乗入部が形成される。ここで、乗員が自動車の入
出庫部へ進入し、旋回ステージ両側の乗員乗降用ステー
ジを通って乗車する。そして自動車は広い間隔の前後の
昇降ガイドの間を通り、旋回ステージ両側のガイドの案
内により前進され、入出庫口を通じて自動車の入出庫部
を退出する。
【0019】本駐車装置の構造から、自動車の乗入方向
をエレベータの前後方向に対して直交する方向に設定し
た型式により、自動車の入出庫に際し、エレベータの昇
降ガイドが邪魔にならず、自動車を容易に旋回ステージ
上に載せることができ、また駐車装置の据え付け面の間
口が奥行よりも小さい場合に、これを有効に利用するこ
とができるとともに、旋回ステージ、昇降ステージ、さ
らに格納部の横行台車などに特殊な構造を用いることな
く、従来品を用いることができ、したがってコストの低
減を図ることができる。
【0020】(実施例)以下、本発明の一実施例による
フォーク式立体駐車装置について図1乃至図4を用いて
説明する。図1において、1はフォーク式立体駐車装置
において地上1階に設けられた自動車の入出庫部であ
り、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して
直交する方向に設定され、エレベータの側方に対向する
前面部(壁)中央に自動車の入出庫口2が設けられてい
る。この自動車の入出庫部1内には入出庫口2から見て
その奥行方向中間部に、ほぼ間口相当分の範囲に亘って
平面形状が矩形状のピット3が所定の深さにして形成さ
れている。また、このピット3の長手方向となる前後の
側縁部中央に、後述する自動車旋回装置11の旋回ステ
ージ12を90度旋回させて着床させるための溝5が形
成されていて、これらの溝5間に90度旋回後の旋回ス
テージ12が嵌合されるようになっている。また、これ
らの溝5の両サイドにはこれらの溝5上に降下され、着
床された旋回ステージ12への自動車の乗込方向を案内
するためのガイド6が上方に向けて凸状に設けられてい
る。このようにして形成されたピット3内に、ピット開
口4上に自動車の旋回経路10を設定された自動車旋回
装置11、ピット3上をエレベータの昇降路20とする
フォーク式のエレベータ21がそれぞれ据え付けられて
いる。なお、ピットの開口4上には、エレベータ21の
昇降ステージ22を昇降させる昇降路20を残してその
周囲に、1枚板または複数枚板からなるフロアパネル7
が敷設されていて、ピット3上を覆っている。
【0021】自動車旋回装置11は、図2または図3に
示すように、ピット3上で旋回される自動車搭載用の旋
回ステージ12と、旋回ステージ12を支持、旋回する
モータ駆動の旋回駆動装置13と、旋回ステージ12を
旋回駆動装置13とともに支持、昇降するモータ駆動の
クランク機構からなる昇降駆動装置14とを備える。こ
こで、旋回ステージ12は、図1に示すように、中央の
センタープレート部121と、その両側前後に外側方に
向けて突出されたフォーク部122と、両側前後の各フ
ォーク部122間に突出されたサイドプレート部123
とを備え、後述するエレベータ21の昇降ステージ22
と相互に通り抜け可能な形状および構造になっている。
また、各フォーク部122において、旋回ステージ12
の回転中心側にある所定範囲のフォーク122f間の隙
間124にそれぞれ、昇降ステージ22のフォーク22
2fが通り抜け可能な程度の間隔を残してゴム部材15
が装着され、その隙間124が狭められている。この旋
回ステージ12は、エレベータ21の着床位置で相互の
嵌合により一体的に組み合わされた状態から上方所定の
高さまで上昇されて旋回され、ここでは1動作毎に90
度旋回され、ピット3の開口4縁部に形成された溝5上
に着床されて自動車の乗入方向に向けられる旋回動作
と、この動作からまた上方所定の高さまで上昇されて旋
回され、エレベータ21の着床位置に下降されて、エレ
ベータ21の前後方向に向けられる旋回動作とを駐車装
置全体の制御に基づいて行われる。なお、この自動車旋
回装置11自体には特殊な構造はなく、従来品が用いら
れている。
【0022】エレベータ21は、図2または図3に示す
ように、昇降路20の四隅、すなわちピット3の四隅に
立ち上げ設置された合計4本の昇降ガイド23と、図示
されない上部駆動機構から吊り下げられ、4本の昇降ガ
イド23に沿って昇降可能な昇降杆24と、これら昇降
杆24に連結され、上部駆動機構の作動により昇降路2
0上を昇降される自動車搭載用の昇降ステージ22とを
備える。ここで、昇降ステージ22は、旋回ステージ1
2と相互に通り抜け可能に、図1に示すように、一対の
サイドフレーム221と、これらサイドフレーム221
の内側部前後に内側方に向けて突出されたフォーク部2
22とを備え、各サイドフレーム221が前後の各昇降
ガイド23間に掛け渡され、昇降杆24に連結されてい
る。なお、昇降ステージ22はピット3上においてフロ
ア面に一致する着床位置に待機され、ここから上方の自
動車の格納部50に向けて上昇され、また、反対に下
方、ピット3の所定位置まで下降可能になっている。な
お、このエレベータ21の装置自体には特殊な構造はな
く、従来品が用いられている。
【0023】このような自動車の入出庫部1において、
ピット3の開口4上には、自動車の乗入方向に向けて着
床された旋回ステージ12に対し、各フォーク部122
のフォーク122f間の隙間124を埋めるように、挿
通可能に配置固定され、旋回ステージ12の各フォーク
部122とともに自動車の乗入部30を形成するフォー
ク状の床部材31と、その旋回ステージ12の両側に昇
降ステージ22の昇降路20上に干渉することなく、す
なわち昇降ステージ22が通過可能に配置され、そこに
乗員乗降用ステージ40を形成するフォーク状の床部材
41とを備えている。
【0024】ここで、自動車の乗入部30用の床部材3
1は、旋回ステージ12の各フォーク部122の隙間1
24に嵌合可能な、例えば複数の角形の棒材により形成
されている。これらの棒材は、ピット3の開口4縁部に
形成された各溝5からピット3上、昇降ステージ22の
昇降路20に対して外側の範囲に設けられたブラケット
に、旋回ステージ12の4箇所のフォーク部122に互
い違いになるようにして配列固定されている。なお、旋
回ステージ12の各フォーク部122において昇降ステ
ージ22の昇降路20に対して内側に相当するフォーク
122fの隙間124には、前述したように、昇降ステ
ージ22のフォーク部222が通り抜け可能な程度の間
隔を残してゴム部材15が装着されていて、隙間124
が狭められている。このようにして、これらの隙間12
4に床部材31が入らなくても、他の隙間124よりも
間隔が広がって見えないようにしてあるので、自動車乗
員の見た目の不安感をなくしている 。
【0025】また、乗員乗降用ステージ40の床部材4
1は、昇降ステージ22が通り抜け可能に、中央のプレ
ート部411と、その両側のフォーク部412とを備
え、昇降ステージ22の昇降路20上前後2箇所に配置
され、図2に示すように、ピット3上に固定して立ちあ
げられた支柱42に支持、固定されている。また、この
床部材41上にはピット3中心側の側縁に、ガイド43
が上方に向けて凸状に設けられていて、これがピット3
の開口4縁部の溝5の両サイドに形成されたガイド6に
連続的に配置され、自動車の旋回ステージ12への乗込
方向を案内するようになっている。
【0026】なお、このフォーク式立体駐車装置におい
ては、図4に示すように、自動車の入出庫部1の上方に
自動車の格納部50を備え、エレベータの昇降路20の
両側に沿って階層状に複数の駐車区画51が形成されて
いる。各駐車区画51には昇降ステージ22が通り抜け
可能な従来品のフォーク式の横行台車52が配置され、
図示されているように、これらの横行台車52が駐車区
画51と昇降路20との間に配設された一対の横行レー
ル53上を、その横行駆動機構54により、駐車区画5
1から昇降路20へ、反対に昇降路20から駐車区画5
1へ横行駆動されるようになっている。
【0027】次に上記実施例によるフォーク式立体駐車
装置の動作について図1および図4を用いて説明する。
自動車の入庫の場合、自動車の入出庫部1において、自
動車旋回装置11が作動される。すなわち、図1におい
て、旋回ステージ12はエレベータ21の前後方向に向
けられていて、エレベータ21の着床位置で相互の嵌合
により一体的に組み合わされた状態から、その昇降駆動
装置14によりピット3の上方、所定の高さまで上昇さ
れ、続いてその旋回駆動装置13により90度旋回され
る。続いてまた昇降駆動装置14により下降されて、ピ
ット3の開口4縁部の溝5上に着床される。これにより
旋回ステージ12の長手方向が自動車の乗入方向に向け
て、すなわち入出庫口2に向けて待機される。一方、自
動車旋回装置11の作動とともに、エレベータ21が駆
動され、昇降ステージ22がその着床位置からピット3
に向けて下降され、乗員乗降用ステージ40と同じレベ
ルまで下げられる。
【0028】ここで、自動車が前進で入出庫口2を通じ
て自動車の入出庫部1に乗り入れられ、そこに待機中の
旋回ステージ12に乗り込んでいく。このとき、広い間
隔の前後の昇降ガイド23の間を通り、また旋回ステー
ジ12の両側に突出されているガイド6、43を案内に
旋回ステージ12上に乗り込むので、運転車の運転操作
が容易に行われる。自動車が旋回ステージ12上に載せ
られると、乗員は旋回ステージ12両側の乗員乗降用ス
テージ40上に降りて、入出庫部1を退出する。
【0029】次に、旋回ステージ12が、その昇降駆動
装置14により上方所定の高さまで上昇され、次いでそ
の旋回駆動装置13により90度旋回される。続いてエ
レベータ21が駆動され、その昇降ステージ22が上昇
されて、旋回ステージ12を通り抜けると同時に、自動
車が旋回ステージ12から昇降ステージ22へ受け渡し
され、上方の格納部50へ移送される。
【0030】図4において、昇降ステージ22は昇降路
20上を予め指定された駐車区画51よりも少し高い所
定の高さ位置まで上昇され、そこで停止されると、その
駐車区画51の横行台車52が、横行駆動機構54によ
り、一対の横行レール53上を駐車区画51から昇降路
20へ横行されて、昇降ステージ22の直下に進入され
る。続いてエレベータ21が駆動され、昇降ステージ2
2が下降されると同時に、自動車が昇降ステージ22か
ら横行台車52へ受け渡しされる。そして横行台車52
が駐車区画51に戻されて、自動車が格納される。
【0031】自動車の出庫の場合は、入庫の動作の反対
で、上方の格納部50でエレベータ21の昇降ステージ
22に自動車が載せられて、自動車の入出庫部1へ下降
される。一方、旋回ステージ12がエレベータ21の着
床位置から所定の高さまで上昇され、昇降ステージ22
がこの旋回ステージ12を通り抜けると同時に、自動車
が昇降ステージ22から旋回ステージ12へ受け渡しさ
れる。昇降ステージ22はその着床位置を通過し、乗員
乗降用ステージ40と同じレベルまで下げられる。続い
て旋回ステージ12がその旋回駆動装置13により90
度旋回されて、自動車のフロントが入出庫口2の方向に
向けられる。次いでその昇降駆動装置14により下降さ
れて、ピット3の開口4縁部の溝5上に着床される。こ
れにより旋回ステージ12の長手方向が自動車の乗入方
向に向けられて、自動車のフロントが入出庫口2に向け
られる。
【0032】ここで、乗員が自動車の入出庫部1へ進入
し、旋回ステージ12両側の乗員乗降用ステージ40を
通って乗車する。そして広い間隔の前後の昇降ガイド2
3の間から、旋回ステージ12両側のガイド6、43の
案内により容易に自動車が前進され、入出庫口2を通じ
て自動車の入出庫部1を退出する。
【0033】このように上記実施例によれば、自動車の
乗入方向をエレベータ21の前後方向に対して直交する
方向に設定した型式により、自動車の入出庫に際し、エ
レベータ21の昇降ガイド23が邪魔にならず、自動車
を容易に旋回ステージ12上に載せることができ、また
駐車装置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合
に、これを有効に利用することができる。そして、本駐
車装置の構造から、すなわちピット3の開口4上に、自
動車の乗入方向に向けられた旋回ステージ12の各フォ
ーク部122のフォーク122fの隙間124を埋める
ように挿通されて、自動車の乗入部30を形成するフォ
ーク状の床部材31と、この旋回ステージ12の両側に
乗員乗降用ステージ40を昇降ステージ22の昇降に干
渉することなしに形成するフォーク状の床部材41とを
設けていることから、旋回ステージ12、昇降ステージ
22、さらに格納部50の横行台車52に特殊な構造を
用いることなく、低コストの従来品を用いることがで
き、駐車装置全体としてコストダウンを図ることができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記実施例から明らかなよう
に、自動車の乗入方向をエレベータの前後方向に対して
直交する方向に設定した自動車の入出庫部において、ピ
ットの開口上に、自動車の乗入方向に向けて着床された
旋回ステージの各フォーク部の隙間を埋めるように挿通
して、旋回ステージの各フォーク部とともに自動車の乗
入部を形成するフォーク状の床部材と、その旋回ステー
ジの両側に乗員乗降用ステージを形成する昇降ステージ
が通り抜け可能なフォーク状の床部材とを設けることに
より、旋回ステージ、昇降ステージ、さらに横行台車な
どに特殊な部品を用いることなく、従来部品を利用でき
るようにしているので、構造上、自動車の入出庫に際
し、エレベータの昇降ガイドが邪魔にならず、自動車を
容易に旋回ステージ上に載せることができ、また駐車装
置の据え付け面の間口が奥行よりも小さい場合に、これ
を有効に利用することができるとともに、旋回ステー
ジ、昇降ステージ、さらに横行台車などの部品を共通化
して、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるフォーク式立体駐車
装置に備えた自動車の入出庫部の平面図
【図2】同自動車の入出庫部を自動車の乗入方向から見
た側面断面図
【図3】同自動車の入出庫部を自動車の乗入方向に対し
て直交する方向から見た側面断面図
【図4】同フォーク式立体駐車装置に備えた自動車の格
納部の平面図
【図5】第1の従来例におけるフォーク式立体駐車装置
に備えた自動車の入出庫部の平面図
【図6】第2の従来例におけるフォーク式立体駐車装置
に備えた自動車の入出庫部の平面図
【符号の説明】
1 自動車の入出庫部 2 入出庫口 3 ピット 4 開口 5 溝 6 ガイド 7 フロアパネル 10 自動車の旋回経路 11 自動車旋回装置 12 旋回ステージ 121 センタープレート部 122 フォーク部 122f フォーク 123 サイドプレート部 124 隙間 13 旋回駆動装置 14 昇降駆動装置 15 ゴム部材 20 エレベータの昇降路 21 エレベータ 22 昇降ステージ 221 サイドフレーム 222 フォーク部 222f フォーク 23 昇降ガイド 24 昇降杆 30 自動車の乗入部 31 フォーク状の床部材 40 乗員乗降用ステージ 41 フォーク状の床部材 411 プレート部 412 フォーク部 42 支柱 43 ガイド 50 自動車の格納部 51 駐車区画 52 横行台車 53 横行レール 54 横行駆動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の入出庫部に形成されたピット上
    で自動車を載せて旋回し自動車の向きを変える旋回ステ
    ージと、自動車の入出庫部と格納部との間で自動車を移
    送する昇降ステージとを備え、これら旋回ステージと昇
    降ステージとを相互に通り抜け可能に形成されていて、
    両者間で自動車の受け渡しが行われるフォーク式立体駐
    車装置において、 自動車の乗入方向に向けて着床された旋回ステージと、
    この旋回ステージの各フォーク部の隙間を埋めるように
    挿通可能に固定されたフォーク状の床部材とで乗入部を
    形成し、 前記旋回ステージの両側に、昇降ステージの各フォーク
    部を通過可能に形成され、乗員乗降用ステージを形成す
    るフォーク状の床部材とを備え、 自動車の入出庫口から旋回ステージ上に乗り入れた自動
    車を90度旋回させて昇降ステージとの間で受け渡しを
    行うことを特徴とするフォーク式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 旋回ステージは、その中央部のセンター
    プレート部と、その両側前後に外側に向けて突出したフ
    ォーク部と、この前後の各フォーク部間に設けられたサ
    イドプレート部とからなり、昇降ステージは、左右一対
    のサイドフレームと、これらのサイドフレームの前後に
    内側に向けて突出したフォーク部とで形成され、旋回ス
    テージのフォーク部の隙間を埋めるようにして乗入部を
    形成するフォーク状の床部材は、ピット内に設けられた
    ブラケットに複数のフォーク状の棒材を固定して取り付
    けられて、昇降ステージの昇降の外側に配置されるとと
    もに、乗員乗降用ステージを形成するフォーク状の床部
    材は、中央のプレート部と、その両側に突出するフォー
    ク部とにより形成され、昇降ステージ前後の昇降路上に
    配置されている請求項1に記載のフォーク式立体駐車装
    置。
  3. 【請求項3】 乗入部を形成する床部材のフォーク部と
    旋回ステージのフォーク部とが挿通しない旋回ステージ
    のフォークの内側に、昇降ステージのフォーク部が通り
    抜け可能な程度の間隔を残し隙間を埋める部材が設けら
    れている請求項1または2に記載のフォーク式立体駐車
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102889015A (zh) * 2012-10-29 2013-01-23 何于江 顶部带开合转盘的立体车库升降机
CN113789981A (zh) * 2021-10-09 2021-12-14 常德中科利亨智能装备有限公司 一种停车库旋转结构

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CN102889015A (zh) * 2012-10-29 2013-01-23 何于江 顶部带开合转盘的立体车库升降机
CN113789981A (zh) * 2021-10-09 2021-12-14 常德中科利亨智能装备有限公司 一种停车库旋转结构
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