JP3605356B2 - 舞台下格納式昇降台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大重量の物品、並びに車椅子で移動する身障者や高齢者等を舞台上下間で容易に移動できる様にした舞台下格納昇降台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特に車椅子で移動する身障者等が舞台へ登降するには、数人の介助者が車椅子ごと身障者等を持ち上げて階段を移動していたが、近時バリアフリーの観点から舞台下から舞台上を結ぶスロープや、舞台に隣接した下段の観覧席フロアより出没するリフターを設置した設備が見受けられる様になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記スロープは、車椅子が無理なく移動できる様に勾配を緩やかにせねばならないため、その全長が非常に長くなり、そのための設置面積や未使用時の収納場所を確保せねばならなかった。
又、上記リフターでは、その本体を設置するための空間(ピット)を観覧席フロアに凹設せねばならず、リフター本体の費用のみならずピットの工費が嵩むため、その設備費全体が高騰するといった課題を有すると共に、舞台が既設された講堂、コンサートホール等ではリフターの設置場所が規制されたり、その他の諸条件によりその施工が困難な場合が多かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、舞台の下部空間を格納部と成し、該格納部から舞台外部へ出没自在に設けた荷台を舞台外部に隣接した進出位置で昇降自在と成した昇降台車を提供することにより、舞台下の既存の空間を昇降台車の格納部として利用し、既設又は新設に拘らずその設置を容易にし、昇降台車にて舞台上下間を昇降移送させ、上記課題を解決する。
又、昇降台車の最前部に立設した前壁を舞台の幕板の一部と成し、格納時に前壁を幕板に一体化させて、昇降台車が目につかない様にする。
荷台に立設した側壁又は前壁の少なくとも一方は、荷台外部へ揺動自在に設けて下り傾斜状の踏板に変形自在と成すと共に、該踏板を下り傾斜方向へ伸展自在に設けて緩斜面を構成する様にして、観覧席フロアから荷台へのスロープを装備する。
又、荷台の床面と同一平面上で正逆回転自在に設けた回転盤により、所望する進行方向への方向転換を簡便とする。
又、走行体上に設置された荷台の昇降装置を、平行クランク機構又はパンタグラフ等から成る平行運動機構部と、駆動源に連繋して平行運動機構部を作動させる伝動手段と、この作動に応じて伸縮する様に連繋したバネを前記機構部の上動方向に付勢して成る助勢手段とから構成して、荷台を自動的に昇降させると共に、荷台上昇時にかかる駆動源の負担を軽減する。
走行体は、その往復直線軌道と平行な左右側壁を全長に渡って形成すると共に、左右側壁の前後に走行輪を設けて成り、格納部内で荷台の出没位置に対応する様に設定された後輪の往路軌道終端及び前輪の復路軌道終端の夫々に車止めを固定することにより、走行輪が車止めに当接することで、荷台を出没位置で制止させる。
車止め間には、左右側壁に外接した案内ローラーを設置して、走行体の往復直線軌道を保持し、走行体には荷台の進出位置で停留させるストッパーを設け、荷台の昇降時に走行体が動かない様にする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
1は昇降台車であり、該昇降台車1は走行体2上に昇降装置3を介して荷台4を設置して成り、舞台Sの下部空間を格納部Hと成して、格納部Hから舞台S外部へ荷台4を出没自在に設けると共に、荷台4を舞台S外部に隣接した進出位置Xで昇降自在と成している。
【0006】
格納部Hは、舞台Sの前面に設けた幕板S1を開口形成して昇降台車1の出入口H1と成し、走行体2は格納部Hから出入口H1前方の観覧席側における進出位置Xへ至る直線軌道を往復移動する様に成している。
走行体2は、前後方向に長い矩形枠状のフレーム5を設け、該フレーム5において、その全長(フレーム5の前後長に相当)に渡って形成した左右側壁6、6aは、走行体2の往復直線軌道と平行と成しており、左右側壁6、6aの前後に走行輪7、8を設けている。
【0007】
格納部Hにおける観覧席フロアと同一平面上にある格納フロアH2には、走行体2の往復直線軌道を保持すると共に、走行体2を規定の荷台出没位置X、Yで制止する走行制御手段9を設けている。
ここに荷台4の進出位置Xは、走行体2上の荷台4の後端が出入口H1外部に隣接する様に走行体2が進出した位置であり、没入位置Yは、荷台4の前端が出入口H1に存する様に走行体2が格納部Hに後退した位置である。
走行制御手段9は、格納部Hで荷台4の出没位置X、Yに対応する様に設定された後輪8の往路軌道終端x及び前輪7の復路軌道終端yの夫々に車止め10、11を固定し、該車止め10、11間には、左右側壁6、6aに外接した前後一対の案内ローラー12を設置している。
そして、案内ローラー12が左右側壁6、6aに摺接して走行体2を案内支持することにより、走行体2が格納部Hから観覧席フロアへの直線軌道に沿って往復運動する様に成し、走行体2の前輪7が車止め11に当接した時に荷台4を含む昇降台車1全体が格納部H内に収容され、又走行体2の後輪8が車止め10に当接した時に荷台4が格納部Hより進出する。
又、進出位置Xにある荷台4は、昇降装置3により上下動するため、その際に生ずる振動等により走行体2が勝手に動作しない様に、その位置で停止固定するストッパー13を左右側壁6、6aの内側適所に配置している。
図示例のストッパー13は、一般に丸落としと称される錠であり、荷台4の進出状態で丸落としの落とし棒13aを、これに対応して格納フロアH2に設けたピン孔H3に挿入することより、走行体2を停留させる。
【0008】
昇降装置3は、走行体2と荷台4に介装したリンクLの起伏に従って走行体2に対し荷台4が平行運動を成す様に構成した平行運動機構部14と、電動モーターから成る駆動源15に連繋してリンクLを起伏させる伝動手段16と、リンクLの起伏に応じて伸縮する様に連繋した圧縮コイル状のバネ17をリンクLの起き上がり方向に付勢した助勢手段18とから成る。
平行運動機構部14は、走行体2の左右側壁6、6a間に架設した横手杆19、19aと荷台4の底部との間に、前後一対で同長の平行なリンクLを左右対称となる様に枢着連結し、リンクLの起伏に従い荷台4を常に上下に平行運動する様に成している。
左右のリンクLの中間部位の間には支持杆20を架設し、該支持杆20に伝動手段16を連繋している。
【0009】
伝動手段16は、走行体2の前後方向に移動する牽引車21と、該牽引車21の駆動機構部22とから主に構成されている。
牽引車21は、横手杆19、19aの前方に夫々平行配置した車軸杆23、23a間に縦走杆24を左右で平行に架設すると共に、車軸杆23、23aの端部に車輪25を設けている。
車輪25は、走行体2の左右側壁6、6aの内側に突設した前後に長い帯板状のレール26上に接地している。
牽引車21は、車軸杆23、23a上と支持杆20とを枢着連結した連接杆27を介してリンクLに連繋しており、牽引車21の前後移動により、連接杆27を俯仰させてリンクLを起伏させる。
【0010】
駆動機構部22は、横手杆19、19a間に縦貫した左右一対の送りネジ棒28と、該送りネジ棒28を貫通装着すると共に、後方の車軸杆23aに固定した送りナット29とから主に構成される。
送りネジ棒28は、その両端部が横手杆19、19aに回転自在に支持されている。
一方、駆動源15は、走行体2の最後部に設置され、その駆動軸に取付けた一対のスプロケットMSと、横手杆19aの後方に突出した送りネジ棒28の基端部に取付けたスプロケットMSとにチェーンMCを掛け渡し、駆動源15の作動で同一方向に回転する送りネジ棒28により、送りナット29を固定した牽引車21(車軸杆23a)を前後動させる。
【0011】
助勢手段18は、各リンクLの下端の枢着部に隣接する様に横手杆19、19a上に軸着固定されたスプロケット30と、牽引装置31とから成る。
牽引装置31は、ヘッド部をスプロケット30に指向する様にテール部をリンクL側部適所に枢着したシリンダ32と、シリンダ32内をその長さ方向に摺動自在に配設したピストン33と、ピストン33とヘッド部間に介装されたバネ17と、ピストン33より突設してヘッド部を貫通突出して成るロッド34と、該ロッド34の突出端部に一端を連結したチェーン35とから成り、チェーン35は、その他端が横手杆19、19aに固定されると共に、スプロケット30に巻着されている。
そして、上記の様に構成された助勢手段18は、リンクLの起立状態で、チェーン35による引張力がバネ17に作用しない様に設定し、リンクLの倒伏状態で、チェーン35がスプロケット30に前記状態よりも長く巻き付いてロッド34を引張してバネ17を圧縮させる様に設定して成り、リンクLの倒伏状態において、バネ17の復元力がリンクLの起き上がり方向に付勢する様に成している。
【0012】
荷台4は方形板状に形成され、その床面4a中央には、正逆回転自在な回転盤36を床面4aと同一平面上に設けている。
回転盤36は、その中心に設けた回転軸が、床面4aに凹設した回転盤36の支持空間に設けたスラスト軸受により回転自在に支持され、回転盤36外周において90度変位した位置には、ピンホール36aを貫設している。
そして、ピンホール36aと合致する支持孔37を上記支持空間内に配したブラケットに貫設し、支持孔37にいずれかのピンホール36aを合致させてロックピン38を差し込む様にして回転盤36を静止させる。
【0013】
荷台4の前端部には、昇降台車1が格納部Hに収容された時に、出入口H1を閉塞すると共に、舞台Sの幕板S1の一部となる前壁39を立設配置している。
又、荷台4の左右には、側壁40を立設し、該側壁40の少なくとも一方(図示例では左右両方)は、その下端を枢軸として荷台4外部へ揺動自在に設けて下り傾斜状の踏板Vに変形自在と成しており、該踏板Vは下り傾斜方向へ伸展自在に設けている。
この側壁40は、内外2枚の方形板41、41aを折り畳んで立設したものであり、踏板Vとして使用する場合、該踏板V(内外側方形板41、41a)を伸展させて側壁高さの約2倍に延長した緩斜面を構成している。
荷台4底部の左右側縁には、その前後方向に長い略帯板状の側壁支持板42が延設され、該側壁支持板42上に蝶番43の一片(下片)を固着している。
蝶番43の他片(上片)は、荷台4外部へのみ屈曲自在と成すと共に、上下に長い長孔44を設けている。
蝶番43の屈曲側でない背面(荷台4の内側に相当)には、側壁40を構成する内側方形板41の下端を重合すると共に、該内側方形板41下端に突設したピン45を上記長孔44に摺動自在に装着し、蝶番43に対し内側方形板41を上下動自在に設けている。
外側方形板41aは、内側方形板41より上下に長く形成され、該内側方形板41の上端と外側方形板41aの裏面上方をヒンジ連結し、側壁40を伸展した時に内側方形板41の上端の上に外側方形板41aの上端が重なって当止めし、その伸展状態を保持する様に成している。
又、側壁支持板42の外側縁には、外側方形板41aの下端を当止めする立壁46を直立配置し、該立壁46は内側方形板41と共に外側方形板41aを上動した時に、外側方形板41aの下端の障害とならない様に高さ設定され、かかる上動時に折り返し状態の外側方形板41aを伸展しながら、内側方形板41を荷台4の外部へ屈曲して床面4aより下方へ緩やかに傾斜した踏板Vを構成する。
尚、本実施例では、側壁40を踏板Vに変形自在に設けたものを示したが、前壁39を上記と同様なる構成にて踏板Vに変形自在と成しても良い。
又、荷台4の床面4aの後端には、その幅方向に下端を枢着した帯板状の渡り板47を設けている。
この渡り板47は、未使用時には荷台4側に傾倒して成り、荷台4が上昇してその床面4aが舞台フロアSと同一面上に位置した時に、外方へ押し倒す様に回転操作して水平に倒伏し、床面4aと舞台フロアSとの隙間を閉塞して床面4aから舞台フロアSへ掛け渡す様に成している。
【0014】
次に、昇降台車1の第2実施例を図10〜14に基づいて説明する。
尚、上記第1実施例と同一又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。図において、ストッパー13、回転盤36及び側壁40は省略している。
この昇降台車1は、主に昇降装置3における平行運動機構部14と助勢手段18の構成を異にしている。
平行運動機構部14は、中間部位を相互に支点としてX字状に交差する同長のリンクL、L1を左右対称に設けたものであり、リンクLの下端を左右側壁6、6aの後方に枢着すると共に、リンクL1の上端を荷台4底部の左右に設けた垂下壁48の後方に枢着連結し、リンクLの上端に設けたコロ49に荷台4底部の前後方向に設けたレール50を摺動自在に接地し、リンクL1の下端を伝動手段16における牽引車21の前方車軸杆23に枢着している。
そして、牽引車21の前後動により、リンクL、L1を起伏させ、この起伏に従い荷台4を常に上下に平行運動する。
【0015】
助勢手段18は、送りネジ棒28に平行配置した一対のシャフト51と、該シャフト51に装着したバネ17から主に構成されている。
シャフト51は、その基端を後方の横手杆19aに固定すると共に、先端を牽引車21の後方車軸杆23aを貫通して片持梁状と成し、シャフト51の先端にはバネ受け52を設け、該バネ受け52と後方車軸杆23aとの間にはシャフト51を挿通したバネ17を介装すると共に、該バネ17の一端を後方車軸杆23aに設けたバネ支持面53に固定している。
そして、上記の様に構成された助勢手段18は、リンクL、L1の起立状態で、バネ受け52に対し後方車軸杆23aがバネ17と共に後方へ離間し、バネ17を伸長させて無負荷状態とする様に設定し、リンクL、L1の倒伏状態で、バネ受け52に後方車軸杆23aが近接してバネ支持面53とバネ受け52間でバネ17を圧縮させる様に設定して成り、リンクL、L1の倒伏状態において、バネ17の復元力がリンクL、L1の起き上がり方向に付勢する様に成している。
【0016】
舞台Sの幕板S1と一部と成る前壁39は、昇降台車1aの最前部に相当する走行体2の前端部に立設しており、荷台4の前端部には手摺り54を立設し、又走行体2において荷台4の後方には、荷台4を格納部Hより進出させた状態でその奥行きを隠蔽する様にした目隠し板55を立設している。
【0017】
次に本発明に係る昇降台車の作用について説明する。
昇降台車1の格納状態では、走行体2の前輪7が車止め11に当接し、リンクL(第2実施例ではリンクL、L1)が略水平に倒伏して荷台4を降下させ、この降下状態はリンクLに連繋した牽引車21が走行体2の後方(第2実施例では前方)に位置していることで保持されている。
そして、昇降台車1の最前部に相当する前壁39が、格納部Hの出入口H1を閉塞すると共に、幕板S1と同一平面上に配置して成る。
【0018】
上記格納状態から昇降台車1を観覧席側に引き出すと、走行体2は、その左右側壁6、6aを転動する案内ローラー12によって格納部Hから観覧席側への直線軌道が保持されて直進する。
そして、後輪8が車止め10に当接することにより、走行体2は停止し、この時荷台4は、格納部H外部にして舞台Sに隣接して配置して成り、かかる状態において、ストッパー13の落とし棒13をピン孔H3に挿入し、走行体2を格納フロアH2に固定する。
【0019】
次いで、一方の側壁40における内側方形板41と外側方形板41aを上動すると共に、折り返し状態の外側方形板41aを伸展しながら、内側方形板41を荷台4の外部へ屈曲して、側壁40を荷台4の床面4aより下方の観覧席フロアへ緩やかに傾斜した踏板Vに変形し、観覧席フロアから踏板Vを経て荷台4上に大重量の物品、又は車椅子で移動する身障者や高齢者等を移動させ、その後踏板Vを側壁40に復元する。
【0020】
そして、駆動源15を作動させることにより、送りネジ棒28を回転させ、牽引車21を前方(第2実施例では後方)へ移動させ、リンクL(又はリンクL、L1)を起立させる。
この時、助勢手段18における圧縮状態のバネ17が伸長しようとする復元力が、リンクL(又はリンクL、L1)の起き上がり方向に作用して、この復元力が牽引車21によるリンクL(又はリンクL、L1)の起き上がり動作に要する作動力を助勢している。
【0021】
一方、荷台4は、リンク(又はリンクL、L1)の起き上がりにより走行体2に対し平行に上昇し、荷台4の床面4aが舞台フロアSと同一平面上に位置した時に停止する。
そして、渡り板47を回転操作して床面4aと舞台フロアSとの間に掛け渡し、車椅子等を舞台フロアS上へ移動する。
尚、荷台4上の車椅子等は、回転盤36上に載置され、荷台4の停止時に方向転換し、その際には、ピンホール36aと支持孔37に挿入されているロックピン38を抜き取り、回転盤36を回転可能と成して該回転盤36を回転させることにより、所望の方向へ転換し、方向転換後は、ロックピン38を差し戻して回転盤36を静止させる。
又、荷台4を降下させるには上記と逆の手順にて成し、荷台4を降下させた後、走行体2をその前輪7が車止め10へ当接するまで後退させ、昇降台車1を格納部Hへ収容する。
【0022】
【発明の効果】
要するに本発明は、舞台Sの既存の下部空間を昇降台車1の格納部Hと成したので、既設又は新設に拘らず昇降台車1の収納場所を確保できる。
しかも、昇降台車1には荷台4を格納部Hから舞台S外部へ出没自在に設けて成るので、荷台4の未使用時には、格納部Hに荷台4ごと昇降台車1を収容することで、該昇降台車1が邪魔となることはなく、又荷台4は舞台S外部に隣接した進出位置Xで昇降自在と成したので、使用時には格納部Hから進出位置Xへ進出させた荷台4を昇降させて、車椅子利用者や、その他大重量物を舞台S下の観覧席から舞台S上に移動させることができる。
【0023】
最前部に立設した前壁39を舞台Sの幕板S1の一部と成したので、昇降台車1の格納時には、前壁39が幕板S1と一体化し、昇降台車1を隠蔽することができ、舞台Sの外観を損なうことがない。
【0024】
荷台4に立設した側壁40又は前壁39の少なくとも一方は、荷台4外部へ揺動自在に設けて下り傾斜状の踏板Vに変形自在と成したので、側壁40又は前壁39を踏板Vへ変形して観覧席フロアから荷台4上へのスロープを構成できるため、特に車椅子利用者が介助なしでも荷台4上に自力で移動でき、しかも荷台4に設けた側壁40が踏板Vに兼用できるため、荷台4にスロープを別設する必要がなく納まりが良く便利である。
又、上記踏板Vは、下り傾斜方向へ伸展自在に設けたので、踏板Vの傾斜をより緩やかと成すことが出来、車椅子利用者がより利用し易く、難なく観覧席フロアから荷台4上へ移動できる。
【0025】
荷台4の床面4aと同一平面上で正逆回転自在な回転盤36を設けたので、荷台4上で自ら方向を変換することなく、回転盤36上に載ってこれを回転させるだけで方向転換ができる。
【0026】
荷台4とこれが設置される走行体2との間に設けた昇降装置3は、走行体2と荷台4にリンクL、L1を介装した平行運動機構部14から成り、リンクL、L1の起伏に従って走行体2に対し荷台4が平行運動を成す様に構成したので、荷台4は昇降中常に水平状態が保持され、荷台4上の乗載物を安定且つ安全に移送できると共に、リンクL、L1を起伏させる伝動手段16を駆動源15に連繋したので、荷台4の昇降を自動化でき、大重量物でも容易に観覧席側と舞台S間を移送できる。
又、リンクL、L1の起伏に応じて伸縮する様に連繋したバネ17をリンクL、L1の起き上がり方向に付勢した助勢手段18を設けたので、リンクL、L1が倒伏した荷台4の降下状態でバネ17が収縮して、リンクL、L1の起き上がり方向への付勢力を蓄積し、駆動源15によってリンクL、L1を起き上がらせる時に、蓄積されたバネ17の付勢(復元)力が解放されて、この付勢力が駆動源15からの駆動力に助勢できるため、荷台上昇時にかかる駆動源15の負担を軽減し、延いては駆動源15の小型化が可能と成り、昇降台車1自体の重量を低減し、格納部Hからの昇降台車1の出し入れ時の負担をも軽減できる。
【0027】
走行体2は、その往復直線軌道と平行な左右側壁6、6aを全長に渡って形成すると共に、左右側壁6、6aの前後に走行輪7、8を設けて成り、格納部H内で荷台4の出没位置X、Yに対応する様に設定された後輪8の往路軌道終端x及び前輪7の復路軌道終端yの夫々に車止め10、11を固定し、走行体2を荷台4の出没位置X、Yで制止する様に成したので、昇降台車1の格納部Hからの引き出し時において、後輪8が荷台4の進出位置Xに対応した車止め10に当接する停止位置が、荷台4を舞台S外部で隣接して昇降させるのに適当な位置と成り、一方昇降台車1の格納部Hへの押し入れ時において、前輪7が荷台4の没入位置Yに対応した車止め11に当接する停止位置が、昇降台車1が格納部Hに収容され、その前壁39が幕板S1と面一となる位置と成り、各状態における昇降台車1の位置決めが正確にして簡単に行え、昇降台車1の出し入れ作業の効率化を図ることができる。
更に、車止め10、11間には、左右側壁6、6aに外接した案内ローラー12を設置し、走行体2の往復直線軌道を保持する様に成したので、昇降台車1を常に真っ直ぐに出し入れできると共に、その出し入れ時における各停止位置(荷台4の出没位置X、Y)を正確に確定でき、昇降台車1の出し入れ作業を確実なものと成すことができる。
【0028】
走行体2には荷台4の進出位置Xで停留させるストッパー13を設けたので、荷台4の昇降時において振動等を生じても、走行体2がその場を動くことがなく、より一層安全で安定した移送を行える等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部省略した昇降台車の進出状態を示す断面図である。
【図2】荷台を上昇させた状態を示す断面図である。
【図3】荷台を上昇させた状態の昇降台車の平面図である。
【図4】図2のAーA断面図である。
【図5】図2のBーB断面図である。
【図6】助勢手段の構造を示す拡大断面図である。
【図7】側壁の踏板への変形過程を示す図である。
【図8】側壁の踏板への変形過程を示す要部拡大断面図であり、(a) は内外側方形板が起立した側壁の要部図、(b) は内外側方形板を上動した状態の要部図、(c) は伸展させた内外側方形板を傾倒して踏板と成した要部図である。
【図9】図3のCーC断面図である。
【図10】第2実施例の昇降台車の進出状態を示す一部破断側面図である。
【図11】第2実施例の荷台を上昇させた状態を示す一部破断側面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図10のDーD断面図である。
【図14】上下の夫々に位置する荷台の各状態での助勢手段の拡大断面図であり、(a) はリンクが倒伏した荷台降下時の助勢手段の状態を示す図、(b) はリンクが起立した荷台上昇時の助勢手段の状態を示す図である。
【符号の説明】
2 走行体
3 昇降装置
4 荷台
4a 床面
6、6a 左右側壁
7 前輪
8 後輪
9 走行制御手段
10 車止め
11 車止め
12 案内ローラー
13 ストッパー
14 平行運動機構部
15 駆動源
16 伝動手段
17 バネ
18 助勢手段
36 回転盤
39 前壁
40 側壁
H 格納部
L、L1 リンク
S 舞台
S1 幕板
V 踏板
X 進出位置
Y 没入位置
x 往路軌道終端
y 復路軌道終端

Claims (6)

  1. 舞台の下部空間を格納部と成し、該格納部から舞台外部へ出没自在に設けた荷台を舞台外部に隣接した進出位置で昇降自在と成し、荷台は昇降装置を介して走行体上に設置され、昇降装置は、走行体と荷台に介装したリンクの起伏に従って走行体に対し荷台が平行運動を成す様に構成した平行運動機構部と、駆動源に連繋してリンクを起伏させる伝動手段と、リンクの起伏に応じて伸縮する様に連繋したバネをリンクの起き上がり方向に付勢した助勢手段とから成り、走行体は、その往復直線軌道と平行な左右側壁を全長に渡って形成すると共に、左右側壁の前後に走行輪を設けて成り、格納部内で荷台の出没位置に対応する様に設定された後輪の往路軌道終端及び前輪の復路軌道終端の夫々に車止めを固定し、該車止め間には、左右側壁に外接した案内ローラーを設置したことを特徴とする舞台下格納昇降台車。
  2. 最前部に立設した前壁を舞台の幕板の一部と成したことを特徴とする請求項1記載の舞台下格納式昇降台車。
  3. 荷台に立設した側壁又は前壁の少なくとも一方は、荷台外部へ揺動自在に設けて下り傾斜状の踏板に変形自在と成したことを特徴とする請求項1又は2記載の舞台下格納式昇降台車。
  4. 上記踏板は、下り傾斜方向へ伸展自在に設けたことを特徴とする請求項3記載の舞台下格納式昇降台車。
  5. 荷台の床面と同一平面上で正逆回転自在な回転盤を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の舞台下格納式昇降台車。
  6. 走行体には荷台の進出位置で停留させるストッパーを設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の舞台下格納昇降台車。
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