JP3410419B2 - 機械式駐車場の乗降室構造 - Google Patents

機械式駐車場の乗降室構造

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JP3410419B2
JP3410419B2 JP2000052721A JP2000052721A JP3410419B2 JP 3410419 B2 JP3410419 B2 JP 3410419B2 JP 2000052721 A JP2000052721 A JP 2000052721A JP 2000052721 A JP2000052721 A JP 2000052721A JP 3410419 B2 JP3410419 B2 JP 3410419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車場の乗
降室構造に関し、特に、パレット上に車両を搭載させた
状態で車両を取り扱ういわゆるパレット式の機械式駐車
場の乗降室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、機械式駐車場は、車両を格納する
駐車室,及び,利用者が車両に乗降する乗降室を、備え
ている。この乗降室には入出庫兼用のものもあるが、あ
る種の機械式駐車場は、入庫時に使用される入庫乗降
室,及び,出庫時に使用される出庫乗降室を、ともに備
えている。
【0003】このように、入庫乗降室及び出庫乗降室を
備えた機械式駐車場において、利用者によってその入庫
乗降室に乗り入れられた車両は、駐車室へ搬送されて格
納される。この駐車室に格納された車両は、出庫の際、
出庫乗降室へ搬送される。そして、出庫乗降室に待機し
ていた利用者は、搬送されてきた車両に乗り込み、この
車両を運転して出庫乗降室から退出する。
【0004】いわゆるパレット式の機械式駐車場では、
入庫乗降室から駐車室への車両の搬送,及び,駐車室か
ら出庫乗降室への車両の搬送の際に、パレットが利用さ
れる。即ち、車両は、パレット上に搭載された状態でこ
のパレットごと搬送されるのである。なお、車両が搭載
されていない状態のパレットを空パレットと称し、車両
が搭載された状態のパレットを実車パレットと称する。
【0005】このようなパレット式の駐車場において、
入庫乗降室の床面における所定の位置には、パレットよ
りもやや大きな矩形の開口が形成されている。そして、
空パレットは、その上面を略水平に向けて、入庫乗降室
の床面よりも低い所定の経路を通じて搬送され、入庫乗
降室内の開口の直下において停止する。この状態におけ
る空パレットの下側には昇降装置が配置されており、こ
の昇降装置が、空パレットを床面と略面一になるまで上
昇させる。
【0006】そして、利用者は、車両を運転して入庫乗
降室内に乗り入れ、床面と略面一になった空パレット上
に当該車両を停止させる。このことにより、車両は、パ
レット上に搭載されたことになる。そのうえで、利用者
が降車して入庫乗降室から退出すると、車両は、パレッ
ト上に搭載された状態で、床面よりも若干高い位置に設
定された所定の経路を経て駐車室へ搬送され、格納され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、入庫乗降
室において、床面下に配置された昇降装置は、空パレッ
トを上昇させて床面と略面一にして停止させる。この状
態において、床面にあいた開口の縁辺とパレットの外縁
との間には、(例えば20mm程度の)隙間が開いてい
る。この隙間は、上昇する空パレットが開口の縁辺に接
触することがないように、確保されているのである。な
お、出庫乗降室においても、同様の開口が形成されてお
り、パレット外縁と開口縁辺との間にも同様の隙間が開
いている。
【0008】ところで、乗降室は、利用者との唯一の接
点であるため、安全で利用しやすいだけでなく美観に優
れていることが望ましい。しかしながら、パレットの外
縁と乗降室床面における開口縁辺との間に隙間が開いて
いると、利用者が、この隙間に鍵やその他の小物を落と
してしまうことがある。さらに、このような隙間は、利
用者の安全上好ましくないばかりか、乗降室の美観を損
ねるという問題がある。
【0009】そこで、安全で利用しやすい機械式駐車場
の乗降室構造を提供することを、本発明の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下のような構成を採用した。
【0011】即ち、本発明による機械式駐車場の乗降室
構造は、車両を搭載するパレットの外縁に対して所定の
間隔を開けて縁辺を対向させる開口が形成された乗降室
における該開口の下方に配置され、前記パレットを支持
するとともに、少なくとも該パレットを前記床面と面一
になる所定位置を含む複数位置に昇降させる昇降装置
と、前記開口の縁辺に軸支され、前記所定位置に移動し
た状態の前記パレットの外縁と前記開口の縁辺との間に
形成された隙間を塞いだ保護位置,又は,この保護位置
にある状態から上方へ回転変位した所定の退避位置の間
でのみ回転変位可能な保護部材とを、備えたことを特徴
とする。
【0012】このように構成されると、昇降装置がパレ
ットをその下降位置から上昇位置へ移動させた場合に、
このパレットの外縁近傍は、保護部材の下面に接する。
従って、パレットと保護部材との間の隙間は、保護部材
により塞がれるのである。
【0013】なお、上方へ回転変位するとは、回転変位
時の速度成分を上方へ向けて、保護部材のピンヒンジさ
れていない側の端部が近似的に上方へ変位するように当
該保護部材が回転変位することに相当する。
【0014】そして、前記保護部材の先端部は、前記パ
レットが前記所定位置又は該所定位置よりも上側の所定
範囲内に位置している場合に、当該パレット上に乗せ掛
けられていてもよい。
【0015】また、前記保護部材は、前記乗降室に形成
された矩形状の開口の縁辺における各辺に夫々対応させ
て、複数設けられていてもよい。なお、前記保護部材
は、ピンヒンジにより軸支されていてもよい。さらに、
前記保護部材を、保護位置又は退避位置へ移動させる揺
動駆動部が、設けられていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は、機械式駐車場の入庫乗降室
を示す平面図である。この入庫乗降室の床面は略長方形
状であり、その中央部分には矩形状に掘られたのと同等
の形状のピットが形成されている。そして、このピット
内には、後述する昇降装置が設置されている。但し、図
1には、この昇降装置により支持されたパレットPは示
されているものの、昇降装置自身は示されていない。な
お、図2は、図1におけるパレットP周辺の拡大図にな
っている。
【0017】このパレットPは、略長方形状の平板状に
形成されており、その上面に車両を搭載することができ
る。なお、このパレットPは、車両の前輪を固定する一
対の車止めP1,P1を有している。そして、このパレ
ットPは、その長手方向を入庫乗降室の長手方向に対し
て平行に向けた状態で、後述する昇降装置により支持さ
れている。
【0018】また、このパレットPの四周は、4つの歩
道Wにより取り囲まれている。これら各歩道Wは、床面
からピット上へ張り出すように夫々配置されている。な
お、各歩道Wにおける内縁(開口の縁辺)により構成さ
れる長方形は、パレットPの外縁よりもやや大きくなっ
ている。このため、パレットPの外縁と各歩道Wの内縁
との間に隙間が形成されるが、この隙間は、各歩道Wに
夫々取り付けられた短冊板状の4つの保護部材14によ
り塞がれている。
【0019】入庫乗降室の図1における右側の壁面に
は、シャッタにより開閉可能に塞がれた進入口11が設
けられている。利用者は、車両を運転してこの進入口か
ら入庫乗降室内へ進入する。入庫乗降室1の図1におけ
る右側の壁面には、その図1の上側部分に、利用者が退
出する際に用いる退出口12が設けられている。
【0020】また、入庫乗降室の図1における下側の壁
面は、車両を搭載したパレットP(実車パレット)を通
過させるために開口しており、この開口部分を開閉可能
に塞ぐように、昇降扉13が設けられている。なお、各
歩道Wのうち図1における下側の歩道Wは、昇降扉13
の下端に取りつけられており、この昇降扉12とともに
昇降する。そして、昇降扉13が上昇した場合に、実車
パレットPは、図示せぬ搬送機構により搬送されて、こ
の昇降扉13に取り付けられた歩道Wの下を通過するこ
とができる。一方、昇降扉13が下降した場合に、該昇
降扉13に取り付けられた歩道Wは、床面と略面一にな
る。また、他の3つの歩道W(図1の上側,左側及び右
側)は、床面と略面一に固定配置されている。
【0021】図3は、図2のIII−III線に沿った
断面図である。以下、この図3を参照して、ピット内に
設置された昇降装置2について説明する。この昇降装置
2は、パレットPをその下面側から支持する支持部2
1,及び,この支持部21を昇降させる一対の駆動機構
22,22を、備えている。
【0022】支持部21は、平面視において井桁状のフ
レームを有し、このフレームに取り付けられた図示せぬ
複数の支持ローラを有する。これら各支持ローラは、そ
の回転軸を図3の左右方向に向けて軸支されており、パ
レットPの下面に接してこのパレットPを支持すること
ができる。
【0023】さらに、この支持部21は、床面に対して
垂直な方向にのみ当該支持部21を移動可能に案内する
複数の直動ガイド211を、有する。これら各直動ガイ
ド211は、例えば直動ベアリングであってもよい。そ
して、これら各直動ガイド211は、長手方向を鉛直に
向けてピット内に固定されたレールに沿って移動しても
よい。
【0024】駆動機構22は、図示せぬモータ及び該モ
ータの主軸に取り付けられた駆動スプロケット221,
第1リンク222,並びに,第2リンク223を、有す
る。駆動スプロケット221は、図3の紙面内において
回転する。また、第1リンク222は、その基端側に従
動スプロケットを有し、該従動スプロケットの回転軸に
おいて軸支されている。なお、この従動スプロケットの
回転軸の位置は、不変である。そして、駆動スプロケッ
ト221,及び,第1リンク222の従動スプロケット
には、チェーンが巻き掛けられている。
【0025】また、第1リンク222の先端と第2リン
ク223の基端とは、ピンにより(図3の紙面内で)回
転自在に連結されている。さらに、第2リンク223の
先端と、支持部21の端部とは、ピンにより(図3の紙
面内で)回転自在に連結されている。なお、図3におけ
る左側の駆動機構22における第2リンク223の先端
は、支持部21の図3における左側の端部に対して連結
されており、図3における右側の駆動機構22における
第2リンク223の先端は、支持部21の図3における
右側の端部に対して連結されている。
【0026】そして、これら各駆動機構22,22のモ
ータが互いに同期して回転することにより、支持部21
は、その姿勢を一定に保ったまま昇降する。即ち、各モ
ータによって回転した各駆動スプロケット221,22
1は、夫々、各チェーンを介して各第1リンク機構22
2,222の従動スプロケットを回転させ、これら各第
1リンク機構222,222が回転することにより夫々
駆動された各第2リンク機構223,223は、支持部
21を昇降させるのである。このため、支持部21は、
図3に実線で示された所定の上昇状態,又は,二点鎖線
で示された所定の下降状態をとることができる。
【0027】なお、支持部21が、その図示せぬ支持ロ
ーラによってパレットPの下面を支持している状態にお
いて、この支持部21が上昇状態になると、パレットP
の上面は、入庫乗降室の床面に対して略面一になる。こ
の状態におけるパレットPの位置が、当該パレットPの
上昇位置である。一方、支持部21が下降状態にある場
合のパレットPの位置が、当該パレットPの下降位置で
ある。
【0028】このように構成された昇降装置2の他に、
ピット内には、一対の補助装置3,3が夫々設けられて
いる。これら各補助装置3,3は、複数の補助ローラを
有し、ピット内における図3の左右両端近傍に夫々配置
されている。図3における左側の補助装置3は、その各
補助ローラを図3の右側へ突出させており、図3におけ
る右側の補助装置3は、その各補助ローラを図3におけ
る左側へ突出させている。
【0029】そして、これら各補助装置3,3は、互い
に近接又は離反することができる。なお、各補助装置
3,3が図3において実線で示された所定の近接位置を
とると、その各補助ローラは、上昇位置にあるパレット
Pの下面における縁辺近傍を支持することになる。一
方、各補助装置3,3が図3において二点鎖線で示され
た所定の離反位置をとると、当該各補助装置3,3は、
パレットPの下方の領域から退避することになる。
【0030】図1乃至図3では、空パレットPが昇降装
置2の支持部21に支持されて上昇位置をとった状態が
示されている。以下に、空パレットPが搬送されてきて
このように支持部21上に支持されるまでの手順を説明
する。
【0031】まず、各補助装置3,3が退避位置に移動
するとともに、昇降装置2の支持部21が下降状態にな
った状態で、図示せぬ搬送機構は、図1における下側か
ら上側へ向けて、空パレットPを搬送する。なお、この
空パレットPは、その下面が、下降状態にある支持部2
1の直上の高さになるように、略水平に搬送されてき
て、当該支持部21の各支持ローラにより支持されるこ
とになる。
【0032】この状態において、昇降装置2がその支持
部21を上昇させて上昇状態にすると、パレットPは上
昇位置をとり、その上面は、入庫乗降室の床面に対して
略面一になる。そのうえで、各補助装置3,3が夫々近
接位置に移動すると、パレットPは、昇降装置2の図示
せぬ支持ローラ,及び各補助装置3,3の各補助ローラ
によって、支持されることになる。
【0033】次に、保護部材14について説明する。図
4は、図2におけるIVに相当する拡大図である。ま
た、図5の(A)は、図3におけるV(A)に相当する
拡大図であり、図5の(B)は、図3におけるV(B)
に相当する拡大図である。なお、図2,図4,及び図5
において、パレットPは、上昇位置をとっている。
【0034】図2に示されるように、長尺の短冊板状に
形成された各保護部材14は、図5に示されるように、
その一方の長辺部分において、夫々、各歩道Wの内縁近
傍にピンヒンジにより軸支されている。
【0035】なお、これら各保護部材14は、各歩道W
に対して夫々固定された複数の規制部材W1により、そ
の回転範囲が規制されている。即ち、これら各保護部材
14は、図5において実線で示される所定の保護位置に
おいて、重力により回転する方向への変位のみが規制さ
れているのである。例えば、図5の(A)における保護
部材14は、その保護位置において、反時計方向にのみ
回転変位可能であり、図5の(B)における保護部材1
4は、その保護位置において、時計方向にのみ回転変位
可能である。
【0036】なお、図5には、図1における左右側の各
保護部材14,14のみが示されているが、図1におけ
る上下側の各保護部材14,14も、同様に、各歩道W
の内縁近傍に夫々ピンヒンジされるとともにその回転範
囲が規制されている。
【0037】また、図4に示されるように、各保護部材
14は、夫々、保護位置をとった状態において、そのピ
ンヒンジされていない側の長辺部分(先端部)において
パレットPの上面における縁辺近傍の領域上に接してい
る。即ち、各保護部材14は、夫々、上昇位置をとった
パレットPに掛け渡されることにより、各歩道Wの内縁
とパレットPの外縁との隙間を塞いでいるのである。
【0038】なお、各保護部材14は、短冊状である
が、より詳しくは、扁平な台形状に形成されている。そ
して、相隣接する各保護部材14,14同士は、保護位
置近傍にある場合に、その斜辺同士が互いに重なり合う
ことなく接した状態になる。
【0039】そして、パレットPが、その上昇位置より
もやや上側の位置にずれて停止したとしても、各保護部
材14はこのパレットPに追従して回転変位するので、
これら各保護部材14の先端部は、常に隙間なくパレッ
トPの上面に接している。即ち、パレットPがその上昇
位置近傍の所定範囲内に位置している場合に、各保護部
材14の先端部は、常にパレットPの上面に接してい
る。従って、昇降装置2は、パレットPを厳密にその上
昇位置に停止させる必要はなく、この上昇位置近傍の所
定範囲内にパレットPを停止させることにより、各歩道
Wの内縁とパレットPの外縁との隙間は確実に塞がれる
のである。即ち、パレットPの停止位置誤差は、各保護
部材14の回転変位によって吸収されてしまうのであ
る。
【0040】さらに、パレットPがやや傾いて停止した
としても、各保護部材14は、当該パレットPに追従し
て回転変位することにより、各歩道Wの内縁とパレット
Pの外縁との隙間を塞ぐことになる。また、上昇位置近
傍に停止したパレットPにたわみがあったとしても、各
保護部材14は、当該パレットPに追従して回転変位す
ることにより、各歩道Wの内縁とパレットPの外縁との
隙間を塞ぐことになる。
【0041】但し、保護部材14は、例えば鉄製により
剛性が高くかつ長く形成されていると、パレットPが傾
いたりたわんだりしている場合に、当該保護部材14の
先端部におけるある1箇所近傍の領域においてのみパレ
ットPに接し、他の領域においてはこのパレットPから
浮いて、該パレットPとの間に段差が生じることがあ
る。
【0042】このような段差を減少させるためには、保
護部材14がさらに分割されていればよい。図2に示さ
れた例では、4つの歩道Wに対応させて合計4つの保護
部材14が設けられているが、これら各保護部材14
は、さらに分割されていてもよい。例えば、保護部材1
4は、その長手方向に対して垂直に複数に分割されて、
その分割された各部分が、独立して回転変位するよう
に、構成されていてもよいのである。
【0043】このように構成されると、保護部材14に
おける各部分は、独立して回転変位することによりその
先端を夫々パレットP上に乗せ掛けるので、たとえパレ
ットPに傾きやたわみがあったとしても、当該保護部材
14とパレットPとの間の段差は減少するのである。
【0044】以下、本実施形態の動作について説明す
る。まず、利用者が車両を入庫乗降室に乗り入れる前
に、予め、空パレットPが入庫乗降室内に搬送される。
即ち、各補助装置3,3がその退避位置へ移動するとと
もに、昇降装置2の支持部21が下降状態になった状態
において、空パレットPは、図1における下側から上側
へ向けて水平搬送される。そして、空パレットPが昇降
装置2の支持部21直上に達すると、当該空パレットP
は、昇降装置2における支持部21の図示せぬ支持ロー
ラにより支持される。なお、各保護部材14は、初期状
態において保護位置をとっている。
【0045】そして、昇降装置2がその支持部21を上
昇させて上昇状態にすると、パレットPは、上昇位置を
とり、その上面における縁辺近傍が各保護部材14の下
面における端部近傍に接する。さらに、各補助装置3,
3が夫々近接位置に移動すると、当該空パレットPは、
昇降装置2における支持部21の図示せぬ支持ローラ,
及び,各補助装置3,3の補助ローラにより支持される
ことになる。
【0046】この状態において、進入口11のシャッタ
が開放すると、利用者は、車両を運転してこの進入口1
1から入庫乗降室内へ当該車両を乗り入れることができ
る。なお、利用者は、車両の各前輪をパレットPの各車
止め装置に夫々落とし込むことにより、当該車両をパレ
ットP上の所定の位置に位置決め固定する。
【0047】そのうえで、利用者は、降車し、歩道Wを
通って退出口12から入庫乗降室外へ退出する。なお、
パレットPと歩道Wとの間の隙間は保護部材14によっ
て塞がれているために、利用者は安全に歩行することが
できる。さらに、利用者が鍵やその他の小物を落とした
としても、このような落下物は、入庫乗降室の床面上,
又は,この床面と略面一になっている各歩道W上,パレ
ットP上,もしくは各保護部材14上に落下するのみで
あり、ピット内に落ち込むことがない。
【0048】利用者が退出すると、昇降扉13が上昇
し、実車パレットPは、その姿勢を略一定に保った状態
で、(図1の下方へ向けて)入庫乗降室外へ搬送され
る。そして、この実車パレットPは、駐車室内に格納さ
れることになる。
【0049】なお、実車パレットPが入庫乗降室外へ搬
送される際に、一旦、この実車パレットPが所定の高さ
に上昇したうえで水平搬送される方式が採用された場合
であっても、各保護部材14は、この実車パレットPに
干渉することはない。即ち、実車パレットPが上昇する
と、各保護部材14は、この実車パレットPに押し上げ
られることにより、図5の二点鎖線で示される退避位置
まで回転変位する。さらに、この実車パレットPが上昇
して行くと、各保護部材14は、実車パレットPの縁辺
から外れて、重力により回転変位して各規制部材W1に
突き当たり、その保護位置に復帰することになる。
【0050】このような方式では、空パレットPは、入
庫乗降室の床面よりやや低い所定の経路を経てこの入庫
乗降室内へ水平搬送されてくる。そして、実車パレット
Pは、床面よりやや高い所定の経路を経てこの入庫乗降
室外へ水平搬送されてゆく。
【0051】上述のように、本実施形態では、入庫乗降
室内において、各歩道Wの内縁とパレットPの外縁との
間にできる隙間が、各保護部材14により塞がれる。こ
のため、利用者にとって利用しやすく安全な入庫乗降室
構造が実現する。即ち、各保護部材14の先端部がパレ
ットP上に乗せ掛けられた状態において、利用者は、歩
道W上を安全に通行することができるのである。また、
このように隙間が塞がれることは、入庫乗降室内の美観
上好ましいことである。
【0052】さらに、各歩道Wの内縁とパレットPとの
間に所定の隙間を確保しておくことができるので、昇降
装置2の機械精度を必要以上に向上させなくともよい。
即ち、パレットPが、その上昇位置において、所定の設
計位置から僅かにずれて位置したとしても、パレットP
は、いずれの歩道Wにも接触することがない。そして、
このような場合であっても、各歩道Wの内縁とパレット
Pとの間にできた隙間は、各保護部材14により確実に
塞がれるのである。さらに、パレットPの高さ方向の位
置誤差は、各保護部材14の回転変位によって吸収され
てしまう。
【0053】<変形例>上記実施形態の構成において、
各保護部材14は、ピンヒンジされているだけであるた
め、従動的にのみ回転変位するが、これら各保護部材1
4に対して当該各保護部材14を回転変位させる揺動駆
動部としてのアクチュエータが、連結されてもよい。
【0054】このアクチュエータは、各保護部材14
を、図5に実線で示される保護位置,又は,図5に二点
鎖線で示される退避位置のいずれかの位置に移動させ
る。このように構成された乗降室構造は、入庫乗降室だ
けでなく、出庫乗降室,及び入出庫兼用型の乗降室に適
用可能である。
【0055】このような出庫乗降室や入出庫兼用型の乗
降室において出庫処理が行われる場合には、予め、各保
護部材14がアクチュエータに駆動されて夫々退避位置
に移動した状態において、実車パレットPは、乗降室の
床面よりもやや高い状態で水平搬送されてくる。そし
て、実車パレットPが、昇降装置2の支持部21の直上
に位置してやや下降し、この支持部21により支持され
た後、各保護部材14は、アクチュエータにより駆動さ
れて夫々保護位置に移動する。
【0056】この状態において、パレットPと各歩道W
との隙間は、各支持板14により塞がれているので、利
用者は、各歩道Wを通って安全に車両に乗り込むことが
できるのである。
【0057】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の乗降室
構造によると、乗降室の床面における開口とパレットと
の隙間が、各保護部材により塞がれるので、利用者にと
って利用しやすく安全な乗降室構造が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による機械式駐車場の入
庫乗降室を示す平面図
【図2】 図1におけるパレットP周辺の拡大図
【図3】 図1のIII−III線に沿った断面図
【図4】 図2におけるIVに相当する拡大図
【図5】 図3の一部拡大図
【符号の説明】
14 保護部材 2 昇降装置 P パレット W 歩道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/14 601 E04H 6/18 601 E04H 6/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両を搭載するパレットの外縁に対して所
    定の間隔を開けて縁辺を対向させる開口が形成された乗
    降室における該開口の下方に配置され、前記パレットを
    支持するとともに、少なくとも該パレットを前記床面と
    面一になる所定位置を含む複数位置に昇降させる昇降装
    置と、 前記開口の縁辺に軸支され、前記所定位置に移動した状
    態の前記パレットの外縁と前記開口の外縁との間に形成
    された隙間を塞いだ保護位置,又はこの保護位置にあ
    る状態から上方へ回転変位した所定の退避位置の間での
    み回転変位可能な保護部材と、前記パレットが前記所定位置よりも下方に位置している
    場合に前記保護部材の先端部が乗せ掛けられ、該保護部
    材における前記保護位置よりも下方への回転変位を規制
    する規制部材とを備え、 前記保護部材の先端部は、前記パレットが前記所定位置
    又は該所定位置よりも上側の所定範囲内に位置している
    場合に、当該パレット上に乗せ掛けられている ことを特
    徴とする機械式駐車場の乗降室構造。
  2. 【請求項2】前記保護部材は、前記乗降室に形成された
    矩形状の開口の縁辺における各辺に夫々対応させて、複
    数設けられたことを特徴とする請求項1記載の機械式駐
    車場の乗降室構造。
  3. 【請求項3】前記保護部材は、ピンヒンジにより軸支さ
    れたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    の機械式駐車場の乗降室構造。
  4. 【請求項4】前記保護部材を、保護位置又は退避位置へ
    移動させる揺動駆動部を、さらに備えたことを特徴とす
    請求項1〜3のいずれかに記載の機械式駐車場の乗降
    室構造。
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