JPH10976A - 車両の車椅子自動乗降装置 - Google Patents

車両の車椅子自動乗降装置

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Publication number
JPH10976A
JPH10976A JP27119796A JP27119796A JPH10976A JP H10976 A JPH10976 A JP H10976A JP 27119796 A JP27119796 A JP 27119796A JP 27119796 A JP27119796 A JP 27119796A JP H10976 A JPH10976 A JP H10976A
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JP
Japan
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slope plate
vehicle
slope
attached
wheelchair
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Withdrawn
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JP27119796A
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English (en)
Inventor
Mare Sasaki
希 佐々木
Hiromi Matsuo
宏美 松尾
Makoto Mizukami
命 水上
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NISHI NIPPON RAILROAD CO Ltd
NISHI NIPPON SHATAI KOGYO KK
NISHI NIPPON TETSUDO KK
SUGIMOTO KOGYO KK
Original Assignee
NISHI NIPPON RAILROAD CO Ltd
NISHI NIPPON SHATAI KOGYO KK
NISHI NIPPON TETSUDO KK
SUGIMOTO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の乗降口部の下部付近から路面へ向かっ
て、車椅子用のスロープ板を自動的に出し入れさせる車
両の車椅子自動乗降装置を提供する。 【解決手段】 車両の乗降口部の下部付近に出し入れ口
を有して、車体フレームに取付けられたスロープ板収納
部と、該スロープ板収納部に収納されて、前記出し入れ
口から車両側方へ出し入れされるスロープ板と、前記車
体フレームに取付けられた駆動部付きのスロープ板出し
入れ機構と、前記車体フレームに取付けられて、前記ス
ロープ板出し入れ機構により車両側方へ突出された前記
スロープ板を、該車両側方の突出位置から、前記スロー
プ板の先端が地面に接する使用位置まで、前記スロープ
板の基端部を中心に垂直回動させるスロープ板回動手段
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の乗降口部の
下部付近から路面へ向かって、車椅子用のスロープ板を
自動的に出し入れさせる車両の車椅子自動乗降装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば市内路線バスは、バスの左
側壁の中途部に乗車口部を設け、この左側壁の全部に降
車口部を設けて、乗車口部より乗車した乗客が降車口部
より降車できるようになっている。
【0003】例えば身体障害者などの車椅子を利用して
いる乗客が、市内路線バスに乗降する際には、乗降口部
の床面と地面(路面又は歩道面)との間に、スロープ板
を傾斜状態で架け渡して、車椅子の乗客が自力で、又は
介添人により楽に乗降できるようにしている。
【0004】従来、そのスロープ板を乗降口部付近から
出し入れさせる車椅子乗降装置として、例えば本出願人
が先に出願した実開平4−65253号公報の「車椅子
乗降装置を具備する車両」などが知られている。
【0005】このものは、それまで市内路線バスの収納
庫内に収納されて、必要に応じて運転手が収納庫より取
出していたスロープ板を、乗降口部に近接する車体フレ
ームに着脱可能に取付けられたスロープ板収納部から、
スロープ板収納部に摺動可能に取付けられた左右一対の
スロープ板支持アームを介して運転手が引き出し、それ
から乗降口部の床面と地面との間に傾斜配置するもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
車椅子乗降装置では、スロープ板を使用する際に運転手
が運転席から降りて、手作業によりスロープ板をスロー
プ板収納部から引き出したり、押し込んだりしており、
手間と時間がかかって、市内路線バスの運行に遅れが生
じる虞れがあるという問題があった。
【0007】また、前述したようにスロープ板を車椅子
の乗客が利用する際には、この乗客が自力で、又は介添
人の助力を借りて、車椅子の車輪を回転させることによ
り乗降している。傾斜面で車椅子を走行させるには大き
な力が必要となり、車椅子を動かそうとする者に多大な
労力を強いるという問題があった。
【0008】さらに、スロープ板収納部のスロープ板の
出し入れ口には蓋がなく、常時開放状態となっているの
で、雨水や塵がスロープ板収納部内に侵入し易く、スロ
ープ板やスロープ板支持アームなどが錆びたり、塵が付
着して、円滑なスロープ板の出し入れ操作に支障を来す
という問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、車両
の乗降口部の下部付近に出し入れ口を有して、車体フレ
ームに取付けられたスロープ板収納部と、該スロープ板
収納部に収納されて、前記出し入れ口から車両側方へ出
し入れされるスロープ板と、前記車体フレームに取付け
られた駆動部付きのスロープ板出し入れ機構と、前記車
体フレームに取付けられて、前記スロープ板出し入れ機
構により車両側方へ突出された前記スロープ板を、該車
両側方の突出位置から、前記スロープ板の先端が地面に
接する使用位置まで、前記スロープ板の基端部を中心に
垂直回動させるスロープ板回動手段とを備えたことを特
徴とする車両の車椅子自動乗降装置を提供せんとするも
のである。
【0010】また、請求項2記載の車両の車椅子自動乗
降装置は、請求項1記載の車両の車椅子自動乗降装置に
おいて、前記スロープ板が、前記スロープ板収納部の両
側部に取付けられた車幅方向へ延びる一対のガイドレー
ルに沿って摺動可能であり、前記スロープ板出し入れ機
構が、前記各ガイドレールに沿って摺動可能なスロープ
板押し引き従動部材と、該スロープ板押し引き従動部材
の下方に配置されて、前記駆動部が配備されたねじ送り
手段により車幅方向へ移動されるスロープ板押し引き駆
動部材とを有し、前記スロープ板押し引き従動部材のス
ロープ板側の端部に連結リンクの途中部が軸着され、該
連結リンクの上端部が前記スロープ板の基端部に軸着さ
れる一方、前記連結リンクの下端部が前記スロープ板押
し引き駆動部材のスロープ板側の端部に軸着されている
ことを特徴とするものである。
【0011】さらに、請求項3記載の車両の車椅子自動
乗降装置は、請求項2記載の車両の車椅子自動乗降装置
において、前記スロープ板回動手段が、前記スロープ板
押し引き従動部材のスロープ板側の両側下部にそれぞれ
の基端部が軸着され、かつ前記スロープ板の途中部の両
側部に形成された各長穴に、それぞれの先端部がスロー
プ長さ方向へ摺動可能に取付けられた一対の第1のスロ
ープ板回動操作リンクと、前記スロープ板押し引き従動
部材のスロープ板側とは反対側の両端下部に各シリンダ
基端部が軸着され、かつそれぞれのロッドの先端部が前
記各第1のスロープ板回動操作リンクの基端部付近から
下方へ突出した各突片に軸着されている一対の第1のス
ロープ板回動シリンダとを有することを特徴とするもの
である。
【0012】そして、請求項4記載の車両の車椅子自動
乗降装置は、請求項2記載の車両の車椅子自動乗降装置
において、前記スロープ板回動手段が、前記スロープ板
押し引き従動部材のスロープ板側とは反対側の両側下部
にそれぞれの基端部が軸着され、かつ前記スロープ板の
途中部の両側部に形成された各長穴に、上方屈曲したそ
れぞれの先端部がスロープ長さ方向へ摺動可能に取付け
られた一対の第2のスロープ板回動操作リンクと、前記
乗降口部付近の車体フレームに各途中部が軸着されて、
各上端部に取付けられた支持ローラにより前記それぞれ
の第2のスロープ板回動操作リンクを車幅方向へ摺動可
能に支持する一対のリンク操作部材と、前記乗降口部付
近の車体フレームに各シリンダ基端部が軸着され、かつ
それぞれのロッドの先端部が前記各リンク操作部材の下
端部に軸着された一対の第2のスロープ板回動シリンダ
とを有することを特徴とするものである。
【0013】次いで、請求項5記載の車両の車椅子自動
乗降装置は、請求項1〜4のうち何れか1項に記載の車
両の車椅子自動乗降装置において、前記スロープ板に、
車椅子を自動乗降させるベルトコンベアを取付けたこと
を特徴とするものである。
【0014】また、請求項6記載の車両の車椅子自動乗
降装置は、請求項1〜5のうち何れか1項に記載の車両
の車椅子自動乗降装置において、前記乗降口部1の下部
付近に、前記スロープ板収納部の出し入れ口の開閉蓋を
設け、該開閉の開閉手段を、前記車両の下部に設けたこ
とを特徴とするものである。
【0015】
【作用】車椅子自動乗降装置のスロープ板の使用時に、
駆動部によりスロープ板出し入れ機構を作動させると、
乗降口部付近の車体フレームに取付けられたスロープ板
収納部の出し入れ口から、スロープ板が車両側方へ突出
され、その突出長さが所定ストロークに達すると、車体
フレームに取付けられたスロープ板回動手段により、こ
のスロープ板が、その基端部を中心にして、車両側方の
突出位置から、その先端が地面に接する使用位置まで下
方回動することにより、スロープ板が乗降口部の床面と
地面との間に、自動的に傾斜状態で架け渡される。
【0016】また、スロープ板の収納時に、駆動部によ
りスロープ板出し入れ機構及びスロープ板回動手段を前
記使用時とは反対方向へ作動させると、使用位置にあっ
たスロープ板は、その基端部を中心に突出位置まで上方
回動すると共に、スロープ板が出し入れ口からスロープ
板収納部に引き戻されるので、スロープ板を使用する毎
に、運転手が運転席から降りて、手作業により、スロー
プ板を乗降口部の床面と地面との間に架け渡したり、そ
の後、スロープ板を車体内に収納するという手間が省略
できる。
【0017】特に、請求項2記載の車両の車椅子自動乗
降装置においては、車椅子自動乗降装置のスロープ板の
使用時に、駆動部によるねじ送り手段の作動により、ス
ロープ板押し引き駆動部材が車両側方へ送り出され、こ
れに伴って、連結リンクを介して、それぞれ軸着状態で
連結されたスロープ板押し引き従動部材及びスロープ板
が、ガイドレールに沿って車両側方へ移動して行く。
【0018】この移動時、スロープ板押し引き駆動部材
の押し込み力は、途中部がスロープ板押し引き従動部材
に軸着された連結リンクの下端部に伝達され、これによ
り連結リンクの上端部が軸着されているスロープ板に、
途中部の軸着部を中心とした上方回動力が加えられる。
しかしながら、スロープ板はスロープ板押し引き従動部
材と同じガイドレールに取付けられているので、ガイド
レールが有する直線性により上方回動を抑え込みながら
車両側方へ移動して行く。
【0019】スロープ板が車両側方へ完全に突出される
と、スロープ板のガイドレールによる直線的な移動規制
が解除され、スロープ板押し引き駆動部材の押し込み力
が連結リンクの回動力に変換されて、スロープ板の基端
部が若干持ち上げられることにより、スロープ板が、ス
ロープ板回動手段により垂直回動可能な車両側方の突出
位置に配置される。
【0020】また、スロープ板の収納時に、駆動部によ
るねじ送り手段の前記使用時とは反対方向への作動によ
り、スロープ板押し引き駆動部材がガイドレールに沿っ
て引き戻され、これに伴い、連結リンクを介してスロー
プ板押し引き従動部材及びスロープ板が、スロープ板収
納部の元の位置まで引き戻される。
【0021】スロープ板押し引き駆動部材の引き戻し力
は、連結リンクの下端部に伝達され、これによりこの引
き戻しの初期に、スロープ板の基部が若干下降されてガ
イドレールと平行になり、その後、連結リンクの上端部
が軸着されているスロープ板が、途中部の軸着部を中心
に下方回動しようとする。ところが、同様にガイドレー
ルの直線性により、その下方回動がガイドレールによっ
て抑えられるので、スロープ板はスロープ板押し引き従
動部材と共に、ガイドレールに沿って直線的に引き戻さ
れて行く。
【0022】請求項3記載の車両の車椅子自動乗降装置
においては、スロープ板が突出位置にある状態で、各第
1のスロープ板回動操作リンクの突片に軸着された第1
のスロープ板回動シリンダのロッドを出し入れさせる
と、第1のスロープ板回動操作リンクがスロープ板押し
引き従動部材のスロープ板側に軸着された基端部を中心
に垂直回動し、これにより第1のスロープ板回動操作リ
ンクの先端部の軸着部がスロープ板の両側部の長穴に沿
って摺動しながら、スロープ板が、その連結リンクの上
端部に軸着された基端部を中心に、前記突出位置から先
端がほぼ地面に接する使用位置まで垂直回動する。
【0023】請求項4記載の車両の車椅子自動乗降装置
においては、スロープ板が突出位置にある状態で、シリ
ンダ基端部を乗降口部付近の車体フレームに軸着した第
2のスロープ板回動シリンダのロッドを出し入れさせる
と、下端部がロッドの先端部に軸着されたリンク操作部
材が、乗降口部付近の車体フレームとの軸着部を中心に
垂直回動して、その上端部の支持ローラにより下方から
支持されていた第2のスロープ板回動操作リンクが、ス
ロープ板押し引き従動部材に軸着された基端部を中心に
垂直回動し、これにより第2のスロープ板回動操作リン
クの先端部の軸着部がスロープ板の両側部の長穴に沿っ
て摺動しながら、スロープ板が、その連結リンクの上端
部に軸着された基端部を中心に、前記突出位置から先端
がほぼ地面に接する使用位置まで垂直回動する。
【0024】請求項5記載の車両の車椅子自動乗降装置
においては、車椅子の車輪がスロープ板のベルトコンベ
ア上に乗ると、ベルトコンベアが作動して、車椅子を自
動乗降させる。
【0025】請求項6記載の車両の車椅子自動乗降装置
において、スロープ板の使用時には、開閉手段を開蓋側
へ作動させて開閉蓋を開き、スロープ板収納部の出し入
れ口を開放する。一方、スロープ板の収納時には、スロ
ープ板がスロープ板収納部に収納されてから、開閉手段
により閉蓋側へ可動させて開閉蓋を閉じ、スロープ板収
納部の出し入れ口を閉蓋する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面を参照し
ながら説明する。
【0027】図1に示すBは、本発明に係る車両の車椅
子自動乗降装置Aを具備する車両としての市内路線バス
であり、1は乗降口部、1aは乗降口部1の床面(図4
参照)、2はタイヤ、3は窓部、4は道路、5は歩道、
6はステップ部である。
【0028】本発明に係る車両の車椅子自動乗降装置A
は、図1〜図3に示すように、市内路線バスBの乗降口
部1の下部付近に出し入れ口10aを有して、車体フレ
ーム7に取付けられたスロープ板収納部10と、スロー
プ板収納部10に収納されて、出し入れ口10aから車
両側方へ出し入れされるスロープ板12と、車体フレー
ム7に取付けられた駆動部としての電動モータ40付き
のスロープ板出し入れ機構41と、車体フレーム7に取
付けられて、スロープ板出し入れ機構41により車両側
方へ突出されたスロープ板12を、車両側方の突出位置
aから、スロープ板12の先端がほぼ地面に接する使用
位置bまで、スロープ板12の基端部を中心に垂直回動
させるスロープ板回動手段42とを備えている。8は市
内路線バスBの右側壁である。
【0029】図3〜5に示すように、乗降口部1の床面
1aの下方には架台収納部43が設けられており、架台
収納部43に車両の車椅子自動乗降装置Aの装置架台4
4が収納されている。装置架台44は、車幅方向の全長
とほぼ等しい長さを有しており、その上部の車長方向の
両側部に、車幅方向へ長い一対のガイドレール45が床
面1aと平行に配設されている。両ガイドレール45間
の横長矩形枠状の空間部が、前記スロープ板収納部10
となっている。
【0030】スロープ板収納部10には、スロープ板1
2が、その両側面に配設された前中後3対の走行ローラ
46を介して配置されている。スロープ板12は、横長
矩形板であり、その幅方向の両側部に、車幅方向に延び
る一対のコンベア収納部30が形成されている。各コン
ベア収納部30には、無端ベルト31と、多数個の小径
なガイドローラ32とを有する一対のベルトコンベア3
3が、無端ベルト31の表ベルトの上面をほぼスロープ
板12の上面に揃えて収納されている(図2も参照)。
両ベルトコンベア33は、スロープ板12の基端部側に
設けられた1個の駆動モータ34により同期駆動される
(図1も参照)。
【0031】スロープ板出し入れ機構41は、スロープ
板12より右側壁8側に配置されて、車長側の両側枠に
配設された2対の走行ローラ47を介して、各ガイドレ
ール45に沿って摺動可能な長枠状のスロープ板押し引
き従動部材48と、スロープ板押し引き従動部材48の
下方に配置されて、前記電動モータ40を備えるねじ送
り手段49により車幅方向へ移動されるスロープ板押し
引き駆動部材50とを有している。前記電動モータ40
は、装置架台44の右側壁8側の側枠の上部中央部に取
付けられており、この電動モータ40の出力軸と、装置
架台44の出し入れ口10a側の側枠の中央部上に取付
けられた軸受51との間に、車幅方向へ延びる送りねじ
52が横架されている。送りねじ52に螺合したナット
53が、スロープ板押し引き駆動部材50の中央部の下
面に取付けられている。
【0032】スロープ板押し引き従動部材48のスロー
プ板12側にある側枠の両端部には、一対の連結リンク
54の途中部がそれぞれピン55を介して軸着されてい
る。
【0033】各連結リンク54の上端部は、スロープ板
12の基端部の両端部にピン56を介して軸着されてお
り、また各連結リンク54の下端部は、スロープ板押し
引き駆動部材50のスロープ板12側の側枠の両端部に
それぞれ長ピン57を介して軸着されている。また、各
長ピン57の一端部は、スロープ板押し引き駆動部材5
0の両端部の下面からスロープ板12側へ延びる連結板
58の先端部に、若干スロープ板12側へ上方傾斜した
短尺な長穴58aを介して軸着されている。
【0034】また、スロープ板押し引き従動部材48の
スロープ板12側にある側枠の両側下部には、短尺な対
配置される突片59を介して、スロープ板12側へ延び
る一対の第1のスロープ板回動操作リンク60の基端部
が、ピン59aにより軸着されている。第1のスロープ
板回動操作リンク60の先端部は、スロープ板12の途
中部の両側部に形成された各長穴61に、ピン62を介
してスロープ長さ方向へ摺動可能に取付けられており、
また各第1のスロープ板回動操作リンク60の基端部付
近には、下方へ突出する突片63が固着されている。
【0035】スロープ板押し引き従動部材48のスロー
プ板12側とは反対側にある側枠の両端下部には、長尺
な対配置される突片64が垂設されており、各突片64
間に、スロープ板12側へ延びる一対の第1のスロープ
板回動シリンダ65の各シリンダ基端部が、ピン66を
介して垂直回動可能に軸着されている。各第1のスロー
プ板回動シリンダ65のロッド65aの先端部は、第1
のスロープ板回動操作リンク60の突片63にピン67
を介して軸着されている。
【0036】図3において、68はスロープ板押し引き
従動部材48を収納位置で停止させる一対のストッパ、
69は各ストッパ68の先端部に取付けられて、スロー
プ板押し引き従動部材48の収納状態を検出することに
より、間接的にスロープ板12の収納状態を検出する一
対のリミットスイッチ、70は電動モータ40のケーシ
ングである。図5において、51aは軸受51のブラケ
ット、図6〜図8において、71はスロープ板押し引き
従動部材48のスロープ板12側にある側枠上に固着さ
れた当接板、72は乗降口部1aの端部の床面1a下に
固着されたストッパ、73はストッパ74に取付けられ
て、スロープ板押し引き従動部材48の当接板71が当
接することにより、スロープ板12の車両外方への完全
な突出状態を間接的に検出するリミットスイッチであ
る。
【0037】次に第1の実施例の作用について説明す
る。
【0038】図3〜5に示すように、車両の車椅子自動
乗降装置Aのスロープ板12の使用時には、電動モータ
40によりスロープ板出し入れ機構41の送りねじ52
を回転させると、スロープ板押し引き駆動部材50が車
両側方へ送り出され、これに伴って、連結リンク54を
介して、それぞれ軸着状態で連結されたスロープ板押し
引き従動部材48及びスロープ板12が、ガイドレール
45に沿って車両側方へ移動する(図6も参照)。
【0039】この移動時、スロープ板押し引き駆動部材
50の押し込み力は、途中部がスロープ板押し引き従動
部材48に軸着された連結リンク54の下端部に伝達さ
れ、これにより連結リンク54の上端部が軸着されてい
るスロープ板12に、途中部の軸着部を中心とした上方
回動力が加えられる。
【0040】しかしながら、スロープ板12はスロープ
板押し引き従動部材48と同じガイドレール45に取付
けられているので、ガイドレール45が有する直線性に
より上方回動を抑え込みながら車両側方へ移動して行
く。
【0041】図7に示すように、当接板71がストッパ
72のリミットスイッチ73に当接した状態、すなわち
スロープ板12が車両側方へ完全に突出されると、スロ
ープ板12のガイドレール45による直線的な移動規制
が解除され、スロープ板押し引き駆動部材50の押し込
み力が連結リンク54の回動力に変換されて、スロープ
板12の基端部が若干持ち上げられる。これによりスロ
ープ板12が、スロープ板回動手段42により垂直回動
可能な車両側方の突出位置aに配置される。
【0042】その後、このスロープ板12が突出位置a
にある状態で、各第1のスロープ板回動シリンダ63の
ロッド65aを突出させると、第1のスロープ板回動操
作リンク60が、スロープ板押し引き従動部材48のス
ロープ板12側に軸着された基端部を中心に下方回動
し、これにより第1のスロープ板回動操作リンク60の
先端部の軸着部がスロープ板12の両側部の長穴61に
沿って摺動しながら、スロープ板12が、連結リンク5
4の上端部に軸着された基端部を中心に、突出位置aか
ら、先端が道路4又は歩道5に接する使用位置bまで下
方回動されるので、スロープ板12を乗降口部1の床面
1aと道路4又は歩道5との間に、自動的に傾斜状態で
架け渡しできる(図8参照)。
【0043】そして、例えば身体障害者の車椅子の両側
の車輪が、スロープ板12の各ベルトコンベア33上に
乗ると、駆動モータ34により各無端ベルト31が周回
して、車椅子に乗った身体障害者又は介添え人が、車椅
子を動かさなくても自動的に車内まで運び上げることが
できる。
【0044】スロープ板12の収納時には、第1のスロ
ープ板回動シリンダ63のロッド65aを引き込ませる
ことにより、第1のスロープ板回動操作リンク60が、
スロープ板押し引き従動部材48に軸着された基端部を
中心に上方回動し、これにより第1のスロープ板回動操
作リンク60の先端部の軸着部がスロープ板12の両側
部の長穴61に沿って摺動しながら、スロープ板12
が、連結リンク54の上端部に軸着された基端部を中心
に、使用位置bから突出位置aまで上方回動する(図8
参照)。
【0045】その後、電動モータ40を使用時とは反対
方向へ回転させることにより、スロープ板押し引き駆動
部材50がガイドレール45に沿って引き戻され、これ
に伴い、連結リンク54を介してスロープ板押し引き従
動部材48及びスロープ板12が、スロープ板収納部1
0の元の位置まで引き戻される。
【0046】スロープ板押し引き駆動部材50の引き戻
し力は、連結リンク54の下端部に伝達され、これによ
りこの引き戻しの初期に、スロープ板12の基部が若干
下降されてガイドレール45と平行になり、その後、連
結リンク54の上端部が軸着されているスロープ板12
が、途中部の軸着部を中心に下方回動しようとする。
【0047】ところが、同様にガイドレール45の直線
性により、その下方回動がガイドレール45によって抑
えられるので、スロープ板12はスロープ板押し引き従
動部材48と共に、ガイドレール45に沿って直線的に
引き戻されて行くので、スロープ板12の使用後、運転
手がスロープ板12を例えばスロープ板収納部10に押
し戻すという手間が省略できる。
【0048】そして、スロープ板押し引き従動部材48
の右側壁8側の側枠が、装置架台44の右側壁8側部か
ら内方へ突設された各ストッパ68に当接して、リミッ
トスイッチ69がそれを検出することにより、電動モー
タ40の回転が停止する。
【0049】このように、使用時に、ねじ送り手段49
を用いて、スロープ板押し引き駆動部材50を車両側方
へ送り出した際に、途中部がスロープ板押し引き従動部
材48に軸着された連結リンク54を介して、スロープ
板押し引き従動部材48及びスロープ板12がガイドレ
ール45に沿って直線的に車両側方へ移動するように構
成した点と、スロープ板12がガイドレール45から完
全に突出した際に、スロープ板押し引き駆動部材50が
更に若干幅だけ送り出されて、自動的にスロープ板12
の基端部が幾らか持ち上げられるようにした点とによ
り、比較的構成が簡単誤作動の少ないスロープ板出し入
れ機構41を、比較的低コストで提供できる。
【0050】また、第1のスロープ板回動シリンダ65
のロッド65aを出し入れさせると、第1のスロープ板
回動操作リンク60がスロープ板押し引き従動部材48
に軸着されたシリンダ基端部を中心に垂直回動して、ス
ロープ板12が連結リンク54に軸着された基端部を中
心に、突出位置aと、使用位置bとの間で垂直回動する
ので、比較的簡単な構造により確実にスロープ板12を
垂直回動できる。
【0051】次に、本発明の第2の実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0052】第2の実施例に係る車両の車椅子自動乗降
装置Cは、スロープ板12を垂直回動させるスロープ板
回動手段80として、スロープ板押し引き従動部材48
のスロープ板12側とは反対側の両側下部に配設された
突片64に、ピン66を介してそれぞれの基端部が軸着
され、かつスロープ板12の途中部の両側部に形成され
た各長穴61に、上方屈曲したそれぞれの先端部がスロ
ープ長さ方向へ摺動可能に取付けられた一対の第2のス
ロープ板回動操作リンク81と、乗降口部1付近の車体
フレーム7に各途中部が軸着されて、各上端部に取付け
られた支持ローラ82によりそれぞれの第2のスロープ
板回動操作リンク81を車幅方向へ摺動可能に支持する
一対のV字状に屈曲したリンク操作部材83と、乗降口
部1付近の車体フレーム7に各シリンダ基端部が軸着さ
れ、かつそれぞれのロッド84aの先端部が各リンク操
作部材83の下端部に軸着された一対の第2のスロープ
板回動シリンダ84とを有するものを採用した例であ
る。
【0053】使用時、スロープ板12が突出位置aにあ
る状態において、シリンダ基端部を乗降口部1付近の車
体フレーム7に軸着した第2のスロープ板回動シリンダ
84のロッド84aを出し入れさせると、下端部がロッ
ド84aの先端部に軸着されたリンク操作部材83が、
乗降口部1付近の車体フレーム7との軸着部を中心に垂
直回動して、その上端部の支持ローラ87により下方か
ら支持されていた第2のスロープ板回動操作リンク81
が、スロープ板押し引き従動部材48に軸着された基端
部を中心に垂直回動し、これにより第2のスロープ板回
動操作リンク84の先端部の軸着部がスロープ板12の
両側部の長穴61に沿って摺動しながら、スロープ板1
2が、その連結リンク54の上端部に軸着された基端部
を中心に、突出位置aから先端がほぼ地面に接する使用
位置bまで垂直回動する。
【0054】このように、乗降口部1付近の車体フレー
ム7に取付けられた第2のスロープ板回動シリンダ84
により、垂直回動するリンク操作部材83及びスロープ
板押し引き従動部材48に軸着された第2のスロープ板
回動操作リンク84を介して、スロープ板12を突出位
置aから使用位置bまで垂直回動するようにしたので、
スロープ板出し入れ機構41の電動モータ40に、スロ
ープ板回動手段をスロープ板12と共に移動させる分の
出力が不要となり、またスロープ板押し引き従動部材4
8の移動中の振動によりスロープ板回動手段80の取付
け部にガタつきが生じない。
【0055】次に、本発明の第3の実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0056】図11及び図12に示すように、第3の実
施例に係る車両の車椅子自動乗降装置Dは、スロープ板
収納部10の出し入れ口10aを、開閉手段100によ
る開閉蓋101の操作により自動的に蓋開閉できるよう
にしたものである。
【0057】図13及び図14に示すように、開閉蓋1
01は、出し入れ口10aの形状に合わせた横長な板部
材であり、軸芯102aに開閉蓋を常開方向へ付勢する
ばね103が外挿されたヒンジ102を介して、出し入
れ口10aの下部に垂直回動可能に軸着されている。
【0058】開閉蓋101の両端部付近の下側部には、
ワイヤ掛止孔104aを有するワイヤ掛止突片104が
固着されており、各ワイヤ掛止突片104に対応する2
個のワイヤ取付けブラケット105が、それぞれ装置架
台44の出し入れ口10aとは反対側の側板44aの両
端部付近に片持ち状態で固着されている。
【0059】各ワイヤ取付けブラケット105の先端部
は下方へ屈曲されて、ワイヤ遊挿孔105aが形成され
ており、またスロープ板押し引き従動部材48の右側壁
8側の側枠48aの両端部付近には、ワイヤ遊挿孔10
6aを有するワイヤ遊挿片106が垂設されている。
【0060】装置架台44の左、右側には、車幅方向へ
延びる2本の蓋開閉ワイヤ107が配置されており、そ
れぞれの蓋開閉ワイヤ107の先端部が各ワイヤ掛止突
片104のワイヤ掛止孔104aに固着され、一方それ
ぞれの蓋開閉ワイヤ107の元部が、各ワイヤ遊挿片1
06のワイヤ遊挿孔106aを介して、各ワイヤ取付け
ブラケット105のワイヤ遊挿孔105aに挿通されて
いる。
【0061】なお、各蓋開閉ワイヤ107の元部側の端
には、小円板状の第1のストッパ108が固着されてお
り、また各蓋開閉ワイヤ107の元部付近には、同じく
小円板状の第2のストッパ109が固着されている。こ
れらの第1、2のストッパ108、109の間隔は、ス
ロープ板押し引き従動部材48が両ストッパ68に接触
するスロープ板収納時において、ワイヤ取付けブラケッ
ト105の先端部と、ワイヤ遊挿片106との長さより
若干長くなっている。
【0062】すなわち、スロープ板12の使用時には、
図14に示すように開閉蓋101がばね103の付勢力
より略90°だけ下方回動すると共に、各蓋開閉ワイヤ
107に固着された第1のストッパ108が、対応する
ワイヤ取付けブラケット105の先端部の裏面に当接状
態で掛止される一方、スロープ板12の収納時には、図
13に示すように第2のストッパ109がワイヤ遊挿片
106の裏面に当接状態で側板8側へ引っ張られること
で、ばね103の付勢力に抗して開閉蓋101が閉蓋さ
れる。なお、収納時には、蓋開閉ワイヤ107の引張力
は第2のストッパ108が受けるので、蓋開閉ワイヤ1
07の第2のストッパ109より元部側は弛んだ状態と
なる。
【0063】使用時、図11及び図12に示すように電
動モータ40により送りねじ52が回転して、スロープ
板押し引き駆動及び従動部材48、50が車両方向外側
へ移動し、スロープ板12が同方向への移動を始める
と、ばね103の付勢力によりワイヤ遊挿片106に当
接状態の第2のストッパ109も車両方向外側へ移動し
て行き、その後、開閉蓋101が略90°だけ下方回動
した全開状態となったときに、第1のストッパ108が
ワイヤ取付けブラケット105に当接して蓋開閉ワイヤ
107の移動が停止する(図14も参照)。
【0064】それ以降においても、電動モータ40によ
るスロープ板押し引き駆動及び従動部材48、50の車
両方向外側への移動は引き続けられ、これに伴ってスロ
ープ板12が開放された出し入れ口10aから外部突出
される。
【0065】収納時には、電動モータ40により送りね
じ52が逆回転して、スロープ板押し引き駆動及び従動
部材48、50が車両方向内側へ移動し、スロープ板1
2がスロープ板収納部10内へ引き戻される。その際、
スロープ板12の先端が出し入れ口10aを通過した直
後から、ワイヤ遊挿片106が第2のストッパ109を
側板8側へ押し込んで行き、これにより蓋開閉ワイヤ1
07が同方向へ引っ張られて、ばね103の付勢力に抗
して開閉蓋101が略90°だけ上方回動し、出し入れ
口10aが閉蓋される(図13も参照)。
【0066】このように、スロープ板収納部10の出し
入れ口10aを、開閉手段100による開閉蓋101の
操作により自動的に開閉するようにしたので、スロープ
板収納部10の出し入れ口10aから雨水や塵がスロー
プ板収納部10内に侵入し難くなり、これによりスロー
プ板12やスロープ板出し入れ機構41などに錆びが発
生したり塵が付着して円滑なスロープ板12の出し入れ
操作ができなくなる虞れが減少する。
【0067】また、この第3の実施例では、蓋常開用の
ばね102aを有するヒンジ102により開閉される開
閉蓋101と、第1、2のストッパ108、109が固
着された蓋開閉ワイヤ107とを有し、スロープ板押し
引き従動部材48の移動に伴って蓋開閉ワイヤ107を
操作することにより開閉蓋101を開閉するようにした
ので、開閉手段100に別個の駆動部を設けることな
く、開閉蓋101を開閉操作できる。しかも、開閉手段
100の設計や製造が容易となり、低コスト化が図れ
る。
【0068】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等が
あっても本発明に含まれる。
【0069】例えば、実施例では、開閉蓋の開閉手段と
して、蓋常開用のばねを有するヒンジにより開閉される
開閉蓋と、第1、2のストッパが固着された蓋開閉ワイ
ヤとを有するものを採用したが、これに限定しなくて
も、例えば軸芯に蓋常閉用のばねが外挿されたヒンジに
より開閉蓋を閉蓋するようにして、使用時に、ばねの付
勢力に抗してスロープ板の先端で開閉蓋を押し開き、収
納時にスロープ板の引き戻しに伴ってばねの付勢力によ
り閉蓋するようにしてもよい。
【0070】その他、各種シリンダ及び電動モータなど
の駆動部により開閉蓋を自動開閉させるようにしてもよ
い。その際、開閉蓋の開閉は、垂直回動に限らずとも、
上下左右方向や斜め方向へのスライド又は各方向への回
動でもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0072】すなわち、請求項1記載の車両の車椅子自
動乗降装置では、スロープ板収納部を乗降口部付近の車
体フレームに取付けて、駆動部付きのスロープ板出し入
れ機構及びスロープ板回動手段により、スロープ板収納
部にスロープ板を出し入れ口から出し入れ可能に収納
し、使用時には、このスロープ板出し入れ機構及びスロ
ープ板回動手段により、スロープ板を車両側方へ自動的
に引き出して乗降口部の床面と地面との間に架設でき
る。
【0073】特に、請求項2記載の車両の車椅子自動乗
降装置は、請求項1記載の効果の他に、使用時に駆動部
付きのねじ送り手段により、スロープ板押し引き駆動部
材を車両側方へ送り出すと、途中部がスロープ板押し引
き従動部材に軸着された連結リンクを介して、それぞれ
軸着状態で連結されたスロープ板押し引き従動部材及び
スロープ板が、ガイドレールに沿って真っ直ぐに車両側
方へ移動できるようにしたと共に、スロープ板がガイド
レールから完全に突出した際には、スロープ板押し引き
駆動部材の更なる若干距離の送り出しにより、自動的に
スロープ板の基端部が幾らか持ち上げられるようにした
ので、設計がし易くて比較的低コストでかつ誤作動も少
なく、スロープ板を、垂直回動が楽な姿勢の車両側方の
突出位置に配置できる。
【0074】また、請求項3記載の車両の車椅子自動乗
降装置においては、請求項2記載の効果の他に、各第1
のスロープ板回動操作リンクの突片に軸着された第1の
スロープ板回動シリンダのロッドを出し入れさせると、
第1のスロープ板回動操作リンクがスロープ板押し引き
従動部材に軸着されたシリンダ基端部を中心に垂直回動
して、スロープ板が連結リンクに軸着された基端部を中
心に、突出位置から使用位置まで垂直回動するので、簡
単な構造により確実にスロープ板を垂直回動できる。
【0075】請求項4記載の車両の車椅子自動乗降装置
においては、請求項2記載の効果の他に、乗降口部付近
の車体フレーム取付けられた第2のスロープ板回動シリ
ンダにより、垂直回動するリンク操作部材及びスロープ
板押し引き従動部材に軸着された第2のスロープ板回動
操作リンクを介して、スロープ板を突出位置から使用位
置まで垂直回動するので、スロープ板出し入れ機構の駆
動部に、スロープ板回動手段をスロープ板と共に移動さ
せる分の出力が不要となり、またスロープ板押し引き従
動部材の移動中の振動によりスロープ板回動手段の取付
け部にガタつきが生じない。
【0076】請求項5記載の車両の車椅子自動乗降装置
においては、車椅子をスロープ板のベルトコンベア上に
乗せて自動乗降できる。
【0077】請求項6記載の車両の車椅子自動乗降装置
においては、開閉手段による開閉蓋の操作により自動的
に蓋開閉できるようにしたので、スロープ板収納部の出
し入れ口から雨水や塵がスロープ板収納部内に侵入し難
く、スロープ板やスロープ板支持アームなどが錆びた
り、塵が付着して、円滑なスロープ板の出し入れ操作に
支障を来す虞れが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例に係る車両の車椅子
自動乗降装置を具備する市内路線バスの部分斜視図。
【図2】図1における矢視S2−S2の拡大側断面図。
【図3】同車両の車椅子自動乗降装置の拡大平面図。
【図4】図3における矢視S4−S4の拡大側断面図。
【図5】同車両の車椅子自動乗降装置の拡大正面図。
【図6】同図3における矢視S6−S6の拡大側断面
図。
【図7】スロープ板の引き出し作業状態の説明図。
【図8】同スロープ板のセット作業状態の説明図。
【図9】本発明の第2の実施例に係る車両の車椅子自動
乗降装置の要部拡大側面図。
【図10】同スロープ板のセット作業状態の説明図。
【図11】本発明の第3の実施例に係る車両の車椅子自
動乗降装置の拡大平面図。
【図12】図11における矢視S12−S12の拡大側
断面図。
【図13】同開閉手段による開閉蓋の閉蓋状態を示す要
部拡大断面図。
【図14】同開閉手段による開閉蓋の開蓋状態を示す要
部拡大断面図。
【符号の説明】
1 乗降口部 4 道路 5 歩道 7 車体フレーム 10 スロープ板収納部 10a 出し入れ口 12 スロープ板 33 ベルトコンベア 40 電動モータ 41 スロープ板出し入れ機構 42 スロープ板回動手段 45 ガイドレール 48 スロープ板押し引き従動部材 49 ねじ送り手段 50 スロープ板押し引き駆動部材 54 連結リンク 60 第1のスロープ板回動操作リンク 63 突片 65 第1のスロープ板回動シリンダ 65a ロッド A 車両の車椅子自動乗降装置 B 市内路線バス a 突出位置 b 使用位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 希 福岡県福岡市中央区天神1丁目11番17号 西日本鉄道株式会社内 (72)発明者 松尾 宏美 福岡県北九州市小倉北区西港町11番地 西 日本車体工業株式会社内 (72)発明者 水上 命 福岡県北九州市小倉南区横代北町1丁目2 番3号 杉本工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗降口部1の下部付近に出し入れ
    口10aを有して、車体フレーム7に取付けられたスロ
    ープ板収納部10と、 該スロープ板収納部10に収納されて、前記出し入れ口
    10aから車両側方へ出し入れされるスロープ板12
    と、 前記車体フレーム7に取付けられた駆動部40付きのス
    ロープ板出し入れ機構41と、 前記車体フレーム7に取付けられて、前記スロープ板出
    し入れ機構41により車両側方へ突出された前記スロー
    プ板12を、該車両側方の突出位置aから、前記スロー
    プ板12の先端が地面に接する使用位置bまで、前記ス
    ロープ板12の基端部を中心に垂直回動させるスロープ
    板回動手段42とを備えたことを特徴とする車両の車椅
    子自動乗降装置。
  2. 【請求項2】 前記スロープ板12が、前記スロープ板
    収納部10の両側部に取付けられた車幅方向へ延びる一
    対のガイドレール45に沿って摺動可能であり、 また、前記スロープ板出し入れ機構41が、 前記各ガイドレール45に沿って摺動可能なスロープ板
    押し引き従動部材48と、 該スロープ板押し引き従動部材48の下方に配置され
    て、前記駆動部40が配備されたねじ送り手段49によ
    り車幅方向へ移動されるスロープ板押し引き駆動部材5
    0とを有し、 前記スロープ板押し引き従動部材48のスロープ板12
    側の端部に連結リンク54の途中部が軸着され、該連結
    リンク54の上端部が前記スロープ板12の基端部に軸
    着される一方、前記連結リンク54の下端部が前記スロ
    ープ板押し引き駆動部材50のスロープ板12側の端部
    に軸着されていることを特徴とする請求項1に記載の車
    両の車椅子自動乗降装置。
  3. 【請求項3】 前記スロープ板回動手段42が、 前記スロープ板押し引き従動部材48のスロープ板12
    側の両側下部にそれぞれの基端部が軸着され、かつ前記
    スロープ板12の途中部の両側部に形成された各長穴6
    1に、それぞれの先端部がスロープ長さ方向へ摺動可能
    に取付けられた一対の第1のスロープ板回動操作リンク
    60と、 前記スロープ板押し引き従動部材48のスロープ板12
    側とは反対側の両端下部に各シリンダ基端部が軸着さ
    れ、かつそれぞれのロッド65aの先端部が前記各第1
    のスロープ板回動操作リンク60の基端部付近から下方
    へ突出した各突片63に軸着されている一対の第1のス
    ロープ板回動シリンダ65とを有することを特徴とする
    請求項2記載の車両の車椅子自動乗降装置。
  4. 【請求項4】 前記スロープ板回動手段80が、 前記スロープ板押し引き従動部材48のスロープ板12
    側とは反対側の両側下部にそれぞれの基端部が軸着さ
    れ、かつ前記スロープ板12の途中部の両側部に形成さ
    れた各長穴61に、上方屈曲したそれぞれの先端部がス
    ロープ長さ方向へ摺動可能に取付けられた一対の第2の
    スロープ板回動操作リンク81と、 前記乗降口部1付近の車体フレーム7に各途中部が軸着
    されて、各上端部に取付けられた支持ローラ83により
    前記それぞれの第2のスロープ板回動操作リンク81を
    車幅方向へ摺動可能に支持する一対のリンク操作部材8
    3と、 前記乗降口部1付近の車体フレーム7に各シリンダ基端
    部が軸着され、かつそれぞれのロッド84aの先端部が
    前記各リンク操作部材83の下端部に軸着された一対の
    第2のスロープ板回動シリンダ84とを有することを特
    徴とする請求項2記載の車両の車椅子自動乗降装置。
  5. 【請求項5】 前記スロープ板12に、車椅子を自動乗
    降させるベルトコンベア33を取付けたことを特徴とす
    る請求項1〜4のうち何れか1項に記載の車両の車椅子
    自動乗降装置。
  6. 【請求項6】 前記乗降口部1の下部付近に、前記スロ
    ープ板収納部10の出し入れ口10aの開閉蓋101 を設
    け、該開閉蓋101 の開閉手段100 を、前記車両の下部に
    設けたことを特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項
    に記載の車両の車椅子自動乗降装置。
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