JP2000237238A - 車両の車椅子格納装置 - Google Patents
車両の車椅子格納装置Info
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Abstract
なく車両の屋根上に車椅子を格納することのできる、極
めて簡単な構成の車椅子格納装置を提供する。 【解決手段】折り畳まれた車椅子20を格納する装置本
体5と、装置本体5を車両Aの屋根に取り付ける取付手
段2,3と、装置本体5に対して進退移動自在なスライ
ダ7と、スライダ7に設けられ乗降口Bの車椅子20を
昇降させる車椅子昇降手段10,10a,13と、この
昇降手段の持ち上げ動作に連動して車椅子20を折り畳
む車椅子折り畳み手段13,20aと、スライダ7に回
転自在に設けられ、車椅子20を折り畳んだ状態で保持
する車椅子保持体12と、車椅子保持体12を車椅子2
0とともに回転させて格納姿勢に姿勢変更する姿勢変更
手段10,10a,13,14とを有し、スライダ7に
防水カバー16を被せた。
Description
車椅子を自動車等の車両の屋根上に格納する車両の車椅
子格納装置に関する。
動車等の車両を運転する際には、車椅子を折り畳んで後
部座席や荷台、助手席などに積み込んでいた。車椅子は
相当の重量があり、また嵩張ることから、このような作
業は身体障害者にとってかなりの重労働であった。かか
る問題を解決するべく、折り畳んだ車椅子を自動的等の
車両の屋根に設けられた格納部に格納する装置が、例え
ば実公平3−12598号などで提案されている。
た車両の車椅子格納装置は、車両の屋根の上に折り畳ん
だ車椅子を格納するケース装置本体が設けられ、このケ
ース装置本体内に、車両の屋根と乗降口の近傍との間で
伸縮自在な第1,第2,第3のレールからなるレール機
構を設け、最下端の前記第3のレールに折り畳んだ車椅
子を係止させて前記第1,第2,第3のレールの縮退動
作によってケース装置本体内に車椅子を格納するように
したものである。
平3−12598号の車椅子格納装置は次のような問題
点がある。
らなるレール機構の伸長、縮退動作によって車椅子を格
納するものであるため、構成が複雑になって故障が生じ
やすく、製造コストも高くなる。また、ワンボックスタ
イプの車両のように車高がある程度以上に高くなるとレ
ールの数を増やす必要があるなど装置の汎用性に乏し
く、車を買い代えた場合などに新たに装置を購入しなけ
ればならないことがある。
着する作業は車外で行われるが、雨天時には身体障害者
の体のみならず車椅子も濡れやすく、身体障害者の健康
上好ましくない。身体障害者及び車椅子が濡れないよう
に防水シートを設けることは、その構成上困難である。
ール機構を有しているので、車椅子格納装置がかなり大
型になり、車両に取り付けることのできる位置がかなり
制限される。そのため、身体障害者が車椅子から自動車
に乗り移る乗降口から離れたところで車椅子の格納作業
を行わなければならないという不都合が生じる場合があ
る。
で、構成が簡素で、かつ、車高などが変化しても何ら構
成を変更する必要がなく、汎用性に優れ故障も生じにく
い安価なコストの車椅子格納装置を提供することを第1
の目的とする。また、雨天時においても身体障害者及び
車椅子を濡らすことがなく、かつ、防水性のシートやカ
バーの取付構造や出し入れ構造が極めて簡単な車椅子格
納装置を提供することを第2の目的とする。
車椅子を停止させる位置)に合わせて格納作業位置を簡
単に変えることのできる車椅子格納装置を提供すること
を第3の目的とする。
するために本発明の車両の車椅子格納装置は、身体障害
者が使用している車椅子を車両の屋根に設けた格納部に
折り畳んで格納する車両の車椅子格納装置において、折
り畳まれた車椅子を格納する格納部を備えた装置本体
と、該装置本体を車両の屋根に取り付ける取付手段と、
前記装置本体と前記車両の乗降口の上方との間で進退移
動自在なスライダと、該スライダに設けられ前記乗降口
の車椅子を持ち上げる車椅子昇降手段と、該昇降手段の
持ち上げ動作に連動して前記車椅子を折り畳む車椅子折
り畳み手段と、折り畳まれた前記車椅子を保持する車椅
子保持体を備え、該車椅子保持体を前記車椅子とともに
回転させて格納姿勢まで姿勢変更を行う姿勢変更手段と
を有することを特徴とする。前記車椅子の折り畳み手段
は、車椅子の折り畳み方向の両側に端部が連結され、該
端部の中間で前記車椅子を吊り下げるベルト又はワイヤ
であるとよい。
れたスライダが乗降口の上方まで車両の左右方向に水平
に移動し、ベルトやワイヤなどが垂直上方に車椅子を吊
り上げ、折り畳まれた車椅子を車椅子保持体ごと回転さ
せて格納部に格納する。そのため、車椅子格納装置の構
成を簡単なものにすることができ、故障も生じにくく、
低廉な価格の車椅子格納装置を提供することができる。
屋根に設けた格納部に折り畳んで格納する車両の車椅子
格納装置において、折り畳まれた車椅子を格納する格納
部を備えた装置本体と、該装置本体を回転自在に取り付
ける取付手段と、前記装置本体を車椅子の格納位置と乗
降口の真上位置との間で回転させる回転手段と、前記装
置本体に設けられ前記乗降口の車椅子を昇降させる車椅
子昇降手段と、該昇降手段の持ち上げ動作に連動して前
記車椅子を折り畳む車椅子折り畳み手段と、前記装置本
体に回転自在に設けられ、前記車椅子を折り畳んだ状態
で保持する車椅子保持体と、該車椅子保持体を前記車椅
子とともに回転させて格納姿勢に姿勢変更する姿勢変更
手段とを有するようにしてもよい。このように構成すれ
ば、請求項1に記載の車椅子格納装置からスライダを無
くすことができ、構成をさらに簡単なものとすることが
できる。
車両の車椅子格納装置は、前記スライダには防水カバー
を被せたことを特徴とする。前記防水カバーは伸縮性を
有する材料で形成されているとよい。本発明では請求項
1に記載のスライダが屋根と乗降口の上方との間を水平
方向に移動し、或いは、請求項5に記載の装置本体が屋
根と乗降口の上方との間で回転移動する構成であるの
で、身体障害者を雨濡れから保護する防水カバーを簡単
にスライダや装置本体に設けることが可能になる。これ
によって身体障害者のみならず、車椅子も濡らすことが
ない。
ものは、シートが車椅子や車椅子保持体の形状に従って
自在に変形するので、スライダ内部にカバーと車椅子保
持体及び車椅子とが干渉しないようにするための空間を
特に設ける必要がなくなり、車椅子格納装置の高さを低
く抑えることができるうえコストも安価にできる。
車両の車椅子格納装置は、請求項3及び4に記載するよ
うに、前記車椅子の格納位置と前記乗降口の真上位置と
の間で前記装置本体を前記車両に対して回転させる回転
手段を設けたことを特徴とする。回転手段は、請求項6
に示すように、前記装置本体を前記取付手段に回転自在
に取り付ける軸体と、前記取付手段に取り付けられ、前
記スライダが進退移動する軸線に対して前記軸体から偏
心した位置に配置されたストッパと、該ストッパと当接
する前記スライダの当接部と、前記装置本体を格納位置
に復帰させる方向に常時付勢する付勢手段とを有するよ
うにするとよい。
ら移動させると、移動の途中でスライダの当接部がスト
ッパに当接する。スライダはさらに前進しようとするた
め、スライダ及び装置本体が軸体を中心に回転する。前
記ストッパと前記軸体との位置関係を種々に選択するこ
とにより、身体障害者が車椅子から自動車に乗り移る乗
降口の真上に、スライダを位置させることが可能にな
る。回転手段を請求項4に記載の発明のように構成すれ
ば、装置本体を回転させるための個別の駆動手段が不要
となり、回転手段の構成を簡素かつ安価なものにするこ
とができる。また、乗降口の真上にスライダを位置させ
ることができるので、請求項2,3の構成とも相俟っ
て、雨天時においても身体障害者及び車椅子を濡らすこ
とがない。なお、上記の第3の課題は請求項5に記載の
発明によっても解決することができる。
面に従って詳細に説明する。図1及び図2は本発明の車
両の車椅子格納装置の構成を説明する図で、図1はその
平面図、図2はその正面図である。なお、以下の説明に
おいて、「前後」というときには車両の前後(例えば図
1では紙面の上下)を指し、「左右」というときには車
両の左右(例えば図1では左右)を指すものとする。
びる左右のサイドレールに沿って、支持部材3,3が取
り付けられる。この支持部材3,3は、本発明の車椅子
格納装置1用に特別に設計するものとしてもよいが、市
販のスキーキャリアやその他の荷物キャリアなどをその
まま利用することが可能である。この支持部材3,3に
は、車両Aの屋根を左右方向に横断する枠状の取付部材
2が取り付けられる。この取付部材2に、折り畳まれた
車椅子20を格納する格納部8を備えた装置本体5が取
り付けられる。従って、この実施形態では、取付部材2
と支持部材3,3とで、装置本体5を車両Aの屋根に取
り付ける取付手段が形成される。
延びる中央の横桟5aには、長手方向に沿ってラック9
が取り付けられる。装置本体5の前後両側の横桟はラッ
ク9と平行なガイドレール6,6で形成され、このガイ
ドレール6,6に沿って左右方向に移動自在に枠状のス
ライダ7が設けられる(スライダ7の移動方向を図中矢
印Xで示す)。スライダ7の進退移動をスムースに行う
ことができるように、ガイドレール6,6にはローラや
ベアリングを設けるのが好ましい。
移動用モータ11が取り付けられ、このスライダ移動用
モータ11の回転軸に取り付けられたピニオン11aが
ラック9と噛み合っている。従って、スライダ移動用モ
ータ11が駆動すると、ピニオン11aがラック9と噛
み合った状態でラック9に沿って移動し、スライダ7を
移動させる。なお、スライダ7を左右方向に進退移動さ
せることができるものであれば、上記のようなラック・
ピニオン機構に限らずリニヤモータなどあらゆる公知の
直線移動機構を用いることができる。
7の進退移動機構は、車椅子20の格納時や格納作業
時、車両Aの走行時や停車時などにおいてスライダ7が
容易に移動しないように、ブレーキ機構を設けることが
好ましい。また、スライダ移動用モータ11の駆動の制
御は、身体障害者が車椅子20を格納する際に操作しや
すいように、運転席又はその近傍に設けられた手元スイ
ッチや無線操作の手元スイッチによって行なわれるのが
好ましい。この手元スイッチは、誤動作を防止して安全
を確保するために、車両Aのエンジンが駆動していると
きやキースイッチがONの状態のとき、或いは車両Aの
走行中には作動しないようにしておくことが好ましい。
リミットスイッチや近接スイッチ等の検知手段を設ける
のが好ましい。このような検知手段を設ければ、スライ
ダ7がガイドレール6の左端又は右端に達したときに、
この検知手段がスライダ7の位置を検知し、スライダ移
動用モータ11の駆動を自動的に停止させることができ
る。
の昇降モータ10が取り付けられ、その回転軸に取り付
けられた巻取りドラム10aにはフック13aを先端に
備えたベルト13が巻かれている。昇降モータ10の駆
動制御も前記したような手元スイッチで行うようにされ
るのが好ましい。
の中央で左右方向に折り畳まれる。そのため、車椅子2
0には吊下げベルト20aが座席を左右方向に横断して
張設されている。フック13aは、この吊下ベルト20
aの中央に引っ掛けられる。吊下ベルト20aにフック
13aを引っ掛けて車椅子20を持ち上げると、車椅子
20は自重によって左右に折り畳まれる。すなわち、こ
の実施形態ではフック13aと前記吊下ベルト20aと
で車椅子の折り畳み手段が構成される。
を横向き状態で収容することができる開口部15が形成
される。この開口部15の左端周縁に沿って前後方向に
軸体14が設けられ、この軸体14に車椅子保持体12
がその側面で支持される。車椅子保持体12は、図2に
示すように、ベルト13が車椅子Cを吊り上げるときに
正面視して逆U字形状に形成される。車椅子保持体12
は折り畳まれた車椅子20を受け取り、そのままの状態
で保持するように車椅子20を左右両側から支持する。
ルト13が挿通できる穴12aが形成される。車椅子保
持体12は前記頂部から偏心した位置で軸体14により
支持されているので、車椅子20を受け取った後も継続
してベルト13を巻き取ることにより、車椅子保持体1
2が軸体14を中心に図2において時計周り方向に回転
する。これにより、車椅子20はほぼ横向きの格納姿勢
に姿勢変更される。すなわち、この実施形態ではベルト
13、軸体14及び昇降モータ10が車椅子20の姿勢
を変更する姿勢変更手段を構成する。
伸縮性のある防水性のカバー16が被せられる。もちろ
ん、雨天時において車椅子20及び乗降口Bの障害者を
濡らすことが無いのであれば、スライダ7の一部に防水
カバー16を設けるものとしてもよい。このカバー16
は、プラスチックや金属板など硬質性のもので形成して
もよいが、ゴムやビニル、ポリエチレンなどのシートの
ように、柔軟性に富むシート材で形成するのが好まし
い。このようなシートは、車椅子保持体12や車椅子2
0が接触しても、車椅子保持体12や車椅子20の形状
に応じて自由にその形状を変えることが可能であるの
で、金属製や硬質樹脂製のカバーを設ける場合のよう
に、車椅子保持体12や車椅子20と干渉を避けるため
の空間や逃げを設ける必要がない。そのため、車椅子格
納装置1をコンパクトなものにすることができ、また、
製造コストも安価である。
装置1を設けた位置と、身体障害者が車椅子20から車
両Aに乗り移る乗降口Bの位置とのずれを解消するべ
く、装置本体5及びスライダ7を車両Aに対して回転さ
せる回転手段を設けている。図3は装置本体5の回転手
段の構成を説明する平面図であるが、図1と同一部位、
同一部材には同一の符号を付して詳しい説明は省略す
る。
部材2に取り付けられ、車両Aの屋根と平行な平面内で
回転自在である(回転方向を図3中矢印Zで示す)。横
桟5aを通る装置本体5の軸線から偏心した位置には、
取付部材2の右側前方に、スライダ7の縦桟7aの内側
と当接するストッパ18が設けられている。このストッ
パ18の取付位置は、本体5の回転角度を種々変更でき
るように、取付部材2に沿って左右方向に調節できるの
が好ましい。また、装置本体5と取付部材2との間には
付勢手段である引張コイルばね17が張設され、装置本
体5を車両Aにおける車椅子を格納すべき位置(格納位
置)に付勢している。図示はしないが、取付部材2に
は、装置本体5と当接し、引張コイルばね17の付勢力
に抗して装置本体5を前記格納位置に保持するストッパ
が設けられている。
11を駆動させてスライダ7を縮退状態からガイドレー
ル6に沿って移動させると、移動途中でスライダ7の縦
桟7aがストッパ18に当接する。スライダ7はスライ
ダ移動用モータ11の駆動によってガイドレール6に沿
って更に前進しようとするため、装置本体5及びスライ
ダ7が軸体4を中心として図3中反時計周り方向に回転
する。このときの回転角度は、ストッパ18の取付位置
を調節することによって変化させることができる。
20を格納する手順を、図2及び図4乃至図7に従って
説明する。図4に示すように、車椅子20を格納しよう
とするときには、乗降口Bの近くに車椅子20を停め、
図示しない手元スイッチを操作してスライダ移動用モー
タ11を駆動させ、スライダ7をガイドレール6に沿っ
て車両Aの右方側に移動させる。スライダ7が完全に車
両Aの屋根から突出し、図示しないリミットスイッチに
当接すると、昇降モータ10の駆動が停止される。
けられていれば、乗降口Bの位置(車椅子20の停車位
置)と車両Aにおける車椅子20の格納位置との間に若
干のずれがあっても、スライダ7を装置本体5とともに
所望の角度だけ回転させ、スライダ7の開口部15を車
椅子20のほぼ真上に位置させることができる。
ッチを操作して昇降モータ10を駆動させ、巻取りドラ
ム10aからベルト13を巻き出す。これにより、ベル
ト13の先端のフック13aがスライダ7から下降して
くる。また、ベルト13の巻き取り動作によってスライ
ダ7内に収容されていた車椅子保持体12が、自重によ
って軸体14を中心に回転し、逆U字状の開口部を車椅
子20の方へ向ける。身体障害者は、下降してきたフッ
ク13aを受け取り、車椅子20の座席に設けられた吊
上げベルト20aの中央に引っ掛ける。
作して昇降モータ10を逆駆動させる。これにより、ベ
ルト13が巻取りドラム10aに巻き取られて車椅子2
0を吊り上げる。車椅子20は、図5に示すように、そ
の自重によって自動的に左右に折り畳まれながら吊り上
げられ(吊り上げ方向を図中矢印Yで示す)、完全に折
り畳まれた状態で車椅子保持体12に挿入される。
た後にも昇降モータ10は駆動を継続するので、ベルト
13が車椅子保持体12の頂部を巻取りドラム10a側
に引っ張り、軸体14を中心にして車椅子保持体12を
図6中矢印Uで示す方向に回転させる。これにより、車
椅子20が横向きになって開口部15からスライダ7内
に収容される。車椅子20がスライダ7内に完全に収容
されると、図示しないリミットスイッチ又は昇降モータ
10の負荷スイッチなどの作用によって、昇降モータ1
0の駆動が自動的に停止される。
ダ移動用モータ11を逆駆動させれば、スライダ7が車
両Aの屋根側に移動して図7に示す格納状態になる。車
椅子20を車椅子格納装置1から取り出す際には、上記
の手順の逆を行えばよい。
に従って説明する。図8に示すように、この実施形態で
車椅子20は、乗降口Bから車両Aの後方側に振り込ん
だ位置に格納される。取付部材2には、曲率半径の異な
る部分円弧状のガイドレール24,25が同心状に設け
られ、このガイドレール24,25に支持されながら、
装置本体27が図8に示す格納位置と図9に示す車椅子
20の昇降位置(乗車口B)との間で往復回転できるよ
うになっている(回転方向を図中矢印Zで示す)。
上記の実施形態と同様の進退移動自在なスライダを設け
るものとしてもよい。しかし、この実施形態では、装置
本体27にスライダ7を設ける代わりに、スライダ移動
用モータ11(図1参照)を除いて図1の実施形態のス
ライダ7と同一の構成を装置本体27に設けている。そ
こで、図1の実施形態のスライダ7と同一の部位、同一
の部材には、図8及び図9の対応部位及び対応部材に同
一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
てある程度幅広に形成され、装置本体27を乗降口Bの
上方まで回転させるだけで装置本体27の一部が車両A
の右方に突出し、開口部15が乗降口Bの上方に位置す
るようになっている。上記のように構成された装置本体
27は、取付部材2の前方に取り付けられたは駆動体と
しての回転用モータ26の回転軸26aに連結される。
回転軸26aは円弧状のガイドレール24,25の曲率
中心に位置し、回転軸26aと装置本体27とはキーな
どを介して連結されて一体に回転できるようになってい
る。回転用モータ26の駆動の制御は、前記の実施形態
と同様に手元スイッチの操作で行われるとよく、また、
リミットスイッチなどの検知手段で回転用モータの駆動
を自動的に停止させたり、ストッパなどで装置本体27
の必要以上の回転を阻止するようにするとよい。
構成すれば、上記の実施形態せ捏めいしたようなスライ
ダ7を不要とすることができ、車椅子格納装置1の構成
をより簡素なものにすることができる。また、前記リミ
ットスイッチや前記ストッパの配置位置を変えたり、手
元スイッチを操作して回転モータ26の駆動を調整し、
所望の位置で装置本体27を停止させることにより、先
の実施形態と同様、常に乗降口Bの真上に装置本体27
の開口部15を位置させることが可能である。
には、まず、回転用モータ26を駆動させて装置本体2
7の開口部15を乗降口Bの上方に位置させる。そし
て、上記と同様の手順によって車椅子20を吊り上げ、
姿勢変更を行って開口部15内に収容した後、回転用モ
ータ26を逆に駆動させて装置本体27を図8に示す格
納位置まで回転させればよい。
転軸26aを車両の中央を通る前後軸線上に位置させ、
ガイドレール24,25を適当に設けることにより、車
両Aの左右いずれの側にも装置本体27を回転させるこ
とが可能になる。
てきたが、この発明は上記の実施形態により何ら限定さ
れるものではない。例えば、車椅子の折り畳み手段はフ
ック13aと吊下ベルト20aであるとして説明した
が、フック13aに代えて二股のフックをベルト13の
先端に取り付け、その先端を車椅子20の座席の両側に
引っ掛けるものとしてもよい。このように構成しても、
車椅子20の持ち上げと連動して車椅子20を左右に折
り畳むことができる。
度回転させる回転手段は上記構成のものに限らず、モー
タとラック・ピニオン機構による回転手段やシリンダを
駆動体とする回転手段などの公知の手段を用いるものと
してもよい。同様に、スライダ7を進退移動させる手段
についても、シリンダを駆動体とするものやリニアモー
タを使用するものなど、様々な公知の手段を用いること
ができる。
段はベルト13、軸体14及び昇降モータ10からなる
ものとして説明したが、車椅子20とともに車椅子保持
体12を回転させることができれば他の形態であっても
よく、例えば、車椅子保持体12がベルト13の巻き取
りとともにスライダ7の内部に引き込まれてその姿勢を
変更させるように構成してもよい。
を回転可能に取り付けることにより、車椅子格納装置1
を反転させることが可能になり、乗車の際には運転席側
から乗車し、降車の際には助手席側から降車することが
可能になる。また、左ハンドル、右ハンドルのいずれの
車両にも同一の車椅子格納装置を取り付けることが可能
になり、装置の汎用性を一層向上させることが可能にな
る。
低廉なものにすることができ、かつ、故障の生じにくい
信頼性の高い車椅子の格納装置を得ることができる。ま
た、ベルトやワイヤの巻き出し、巻き込みによって車椅
子を昇降させる構成であるので、あらゆる車高の車両に
対して適用が可能であり、車椅子格納装置の汎用性を向
上させることができる。
乗降口の上方で進退移動するスライダ又は乗降口の上方
まで回転する装置本体に防水カバーを被せるだけで雨天
時において身体障害者及び車椅子の双方を雨濡れから保
護することができ、このような雨天時の防水手段を極め
て簡単且つ安価なコストで設けることが可能である。
ものは、車両の乗降口の位置と車椅子を格納すべき車両
上の格納位置とが一致していない場合でも、乗降口の真
上に車椅子を出し入れする開口部を位置させることがで
きる。また、上記の防水カバーと相俟って、常に身体障
害者及び車椅子を雨濡れから保護することが可能にな
る。
る図で、その平面図である。
する平面図である。
ライダを車両の屋根から移動させた状態を示す正面図で
ある。
椅子を吊り上げ、車椅子保持体に挿入した状態を示す正
面図である。
ルトをさらに巻き取って車椅子保持体に保持した車椅子
をスライダ内に格納する状態を示す正面図である。
椅子を車椅子格納装置に格納した状態を示す正面図であ
る。
の構成を説明する図で、その平面図である。
平面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】車椅子を車両の屋根に設けた格納部に折り
畳んで格納する車両の車椅子格納装置において、 折り畳まれた車椅子を格納する格納部を備えた装置本体
と、 該装置本体を車両の屋根に取り付ける取付手段と、 前記装置本体と前記車両の乗降口の上方との間で進退移
動自在なスライダと、 該スライダに設けられ前記乗降口の車椅子を昇降させる
車椅子昇降手段と、 該昇降手段の持ち上げ動作に連動して前記車椅子を折り
畳む車椅子折り畳み手段と、 前記スライダに回転自在に設けられ、前記車椅子を折り
畳んだ状態で保持する車椅子保持体と、 該車椅子保持体を前記車椅子とともに回転させて格納姿
勢に姿勢変更する姿勢変更手段と、 を有することを特徴とする車両の車椅子格納装置。 - 【請求項2】 前記スライダには防水カバーを被せたこ
とを特徴とする請求項1に記載の車両の車椅子格納装
置。 - 【請求項3】 前記車椅子の格納位置と前記乗降口の真
上位置との間で前記装置本体を前記車両に対して回転さ
せる回転手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2
に記載の車両の車椅子格納装置。 - 【請求項4】 前記装置本体を前記取付手段に回転自在
に取り付ける軸体と、前記取付手段に取り付けられ、前
記スライダが進退移動する軸線に対して前記軸体から偏
心した位置に配置されたストッパと、該ストッパと当接
する前記スライダの当接部と、前記装置本体を前記車椅
子の格納位置に復帰させる方向に常時付勢する付勢手段
とを有することを特徴とする請求項3に記載の車両の車
椅子格納装置。 - 【請求項5】 車椅子を車両の屋根に設けた格納部に折
り畳んで格納する車両の車椅子格納装置において、 折り畳まれた車椅子を格納する格納部を備えた装置本体
と、 該装置本体を回転自在に取り付ける取付手段と、 前記装置本体を車椅子の格納位置と乗降口の真上位置と
の間で回転させる回転手段と、 前記装置本体に設けられ前記乗降口の車椅子を昇降させ
る車椅子昇降手段と、 該昇降手段の持ち上げ動作に連動して前記車椅子を折り
畳む車椅子折り畳み手段と、 前記装置本体に回転自在に設けられ、前記車椅子を折り
畳んだ状態で保持する車椅子保持体と、 該車椅子保持体を前記車椅子とともに回転させて格納姿
勢に姿勢変更する姿勢変更手段と、 を有することを特徴とする車両の車椅子格納装置。 - 【請求項6】 前記装置本体には防水カバーを被せたこ
とを特徴とする請求項5に記載の車両の車椅子格納装
置。 - 【請求項7】 前記防水カバーは伸縮性を有する材料で
形成されていることを特徴とする請求項1乃至4又は請
求項6のいずれかに記載の車両の車椅子格納装置。 - 【請求項8】 前記車椅子折り畳み手段は、車椅子の折
り畳み方向の両側に端部が連結され、該端部の中間で前
記車椅子を吊り下げるベルト又はワイヤであることを特
徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両の車椅
子格納装置。
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