JP2002224165A - 車両用介護リフト装置 - Google Patents

車両用介護リフト装置

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JP2002224165A
JP2002224165A JP2001024274A JP2001024274A JP2002224165A JP 2002224165 A JP2002224165 A JP 2002224165A JP 2001024274 A JP2001024274 A JP 2001024274A JP 2001024274 A JP2001024274 A JP 2001024274A JP 2002224165 A JP2002224165 A JP 2002224165A
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Japan
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vehicle
support arm
arm
lift device
rail
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JP2001024274A
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Soichi Kurazono
宗一 藏薗
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用介護リフト装置において、不使用時に
は乗員の邪魔にならないように室内天井に格納できるよ
うにする。 【解決手段】 車両の室内天井65に車幅方向に沿って
レール2を設け、そのレール2に沿って移動するスライ
ダー4を備える。スライダー4には該スライダー4と共
に移動することによって車両側面の乗降口から出入する
支持アーム6を取り付け、その支持アーム6の先端には
スリングシート吊り下げ用の昇降可能な吊り具を設け
る。支持アーム6はスライダー4に対して蝶番32を介
して上下方向に回動可能に取り付けられており、使用時
には下方へ回動されて昇降口から出入可能な使用位置へ
変位され、格納時には上方へ回動されて使用位置よりも
高所の格納位置に保持される構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両と車椅子と
の間で身体障害者等の要介護者を乗せ替える、すなわち
移乗に用いる車両用介護リフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用介護リフト装置は、例え
ば特開平8−40135号公報に記載されている。上記
公報記載の車両用介護リフト装置は、車両室内の天井部
に車両前後方向のレールと車幅方向のレールを交差して
取り付け、そのレールに移動可能に取り付けたハンガー
にスリングシートを吊り下げ、そのスリングシートに要
介護者を載せて乗降口から車両側のシートと車椅子との
間で移乗する構成としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の車両
用介護リフト装置の場合、天井に配置されたレールがヘ
ッドクリアランスを狭めてしまい、不使用時に邪魔にな
るという問題がある。
【0004】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、不使用
時には乗員の邪魔にならないように室内天井に格納する
ことが可能な車両用介護リフト装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る車両用介護リフト装置は、特許請求の
範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。請求項1
に記載の発明においては、スリングシート吊り下げ用の
昇降可能な吊り具を有する支持アームを備えている。そ
の支持アームは、車両の室内天井に設けられたレールに
沿って移動することで車両の乗降口から出入可能とされ
ている。また、支持アームは使用位置と格納位置との間
で上下動可能に構成されている。従って、要介護者を車
内のシートと車外の車椅子との間で移乗する場合は、支
持アームを使用位置へ降下した状態で、スリングシート
に要介護者を乗せるとともに、支持アームをレールに沿
って移動する動作と、吊り具を昇降する動作とを行うこ
とによって乗降口から要介護者を出入させ、車内のシー
トと車外の車椅子との間で移乗することができる。一
方、不使用時には、支持アームを使用位置から上方へ移
動させて格納位置へ格納する。このことによってシート
に着座している要介護者等の頭部から支持アームまでの
高さ、すなわちヘッドクリアランスが大きくなり、従っ
て要介護者等の邪魔にならない。
【0006】また、請求項2に記載の発明においては、
車両の室内天井に配置される支持アームが、天井に水平
回動可能に連結された第1の可動アームと、その第1の
可動アームに回動可能に連結された第2の可動アームと
から形成されている。そして、第2の可動アームにはス
リングシート吊り下げ用の昇降可能な吊り具が設けられ
ている。すなわち、支持アームは2つの水平回動支点を
有しており、従って、その2つの支点回りの水平回動動
作によって第2の可動アームを車両の乗降口から出入す
ることができる。従って、請求項2に記載の発明の場合
も請求項1の発明の場合と同様に、車内のシートと車外
の車椅子との間で要介護者を移乗することができる。一
方、格納時には、支持アームは車内の天井中央部に車両
前後方向に沿って折り畳まれた状態で配置される。すな
わち、車室内において、横並びに配置される左右のシー
ト間の上方位置に配置されるため、要介護者等の頭部か
ら外れた位置となり、要介護者等の邪魔にならない。
【0007】請求項3の発明においては、支持アームは
レールに沿って移動可能なスライダーに上下方向に回動
可能に取り付けられている。このことにより、支持アー
ムは使用位置と格納位置との間で昇降することができ
る。また、請求項1又は2に記載の発明において、吊り
具は、支持アームが上下方向に傾動することによって昇
降される構成とすることが好ましい。このような構成に
よれば、構造の簡素化が図れるとともに、要介護者を車
内のシートと車椅子との間で移乗する際の昇降作業を合
理的に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明の請求項1に対応する第1
の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1は本
発明の概念を説明するための概略図である。図2は介護
リフト装置の平面図、図3は同じく正面図、図4は図2
のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図であ
る。図1に示すように、車両用介護リフト装置は、車両
63の室内天井65に組み付けられている。介護リフト
装置1は、大別して車両63の車幅方向に沿って配置さ
れる固定のレール2、そのレール2に沿って直線的に移
動するスライダー4、そのスライダー4と共に移動する
ことによって車両63の側面に形成された乗降口64か
ら出入可能な支持アーム6及び要介護者を乗せるスリン
グシート66を吊り下げる吊り具8(昇降装置)等から
構成される。
【0009】レール2は車両63の側面に形成される乗
降口64と対応する部位において、車幅方向に配置され
るとともに、その両端がアシストグリップの取付部分に
固着される。レール2は、図5に示すように、開口側を
下向きとする断面略C形の溝形に形成されるとともに、
車両前後方向の内面側にそれぞれ車輪転動用のレール部
2aが形成されている。スライダー4はレール2のレー
ル部2aを転動する左右2組の車輪16を有し、レール
2の溝内を転動する構成とされている。なお、車輪16
の脱輪を防止するためにレール2の開口端末が上向きに
折り返されている。また、車輪16は車軸15に対して
回転可能に支持されている。スライダー4は直線移動機
構9を介して移動される。直線移動機構9は、主として
図2に示すように、駆動源としての電動モータ10、そ
の電動モータ10によって図示省略のギヤを介して回転
されるボールネジ12、そのボールネジに螺合されるボ
ールネジナット14から構成され、電動モータ10及び
ボールネジ12がレール2に取り付けられ、ボールネジ
ナット14がスライダー4に取り付けられている。
【0010】支持アーム6は図3及び図5に示すよう
に、レール2の下方に平行に配置されており、その基端
部がスライダー4に縦向き配置のプレートからなるアー
ムブラケット18を介して吊り下げ状に支持されてい
る。従って、支持アーム6はスライダー4と共にレール
2に沿って移動することによってその先端側が車両63
の一方の側面(例えば車内から見て左側)に形成された
乗降口64から出入可能とされている。支持アーム6に
は図3又は図5に示すように、スリングシート66を吊
り下げるハンガー67を昇降するための昇降装置20が
設けられている。昇降装置20は駆動源としての電動モ
ータ22、その電動モータ22によって歯車装置24を
介して回転駆動される巻き取り部26、その巻き取り部
26に巻き取り可能なワイヤロープ28及びそのワイヤ
ロープ28を案内するガイドプーリ30等から構成され
る。支持アーム6は断面矩形の中空状に形成されてお
り、その基端部外面には電動モータ22及び歯車装置2
4が組み付けられ、また筒内には巻き取り部26及びガ
イドプーリ30が組み付けられている。そして、先端側
のガイドプーリ30を介してワイヤロープ28の先端が
引き出されるとともに、そのロープ先端に設けた吊り具
(吊り輪)8にハンガー67を介してスリングシート6
6が取り付け可能(着脱可能)となっている。
【0011】この場合、昇降装置20の歯車装置24と
しては、ウオームギヤ式が採用されている。従って、基
本的には電動モータ22を停止したときに要介護者の重
量でずり落ちることを防止できるが、ウオームギヤの摩
擦に打ち勝ってずり落ちる場合も考慮して、支持アーム
6の内部にはブレーキ装置52が設置されている。ブレ
ーキ装置52は、図3に示すように、駆動源としてのソ
レノイド54、支持アーム6にピン56aを介して回動
可能に支持されるとともに、ソレノイド54の通電時に
直線動作する可動ロッド54aによって一端を加圧され
るベルクランク56、そのベルクランク56の他端に設
けられた可動ブレーキパッド58、支持アーム6に固定
された固定ブレーキパッド60、及びベルクランク56
を常にブレーキ解除方向に回動させる解除バネ62から
構成されている。すなわち、ソレノイド54に通電する
ことで可動ブレーキパッド58によってワイヤロープ2
8を固定ブレーキパッド60に押し付けることでブレー
キを掛ける構成となっている。
【0012】また、支持アーム6の基端部が固着された
アームブラケット18は、図4及び図5に示すように、
スライダー4に蝶番32を介して上下方向に回動可能に
取り付けられており、格納装置としてのリンク機構34
によって回動される。すなわち、支持アーム6は、乗降
口64から出入可能な高さとなる使用位置(図5の実線
位置)と、その使用位置よりも高所の格納位置(図5の
仮想線位置)との間で回動可能とされており、格納位置
へ回動されたときは、レール2の前面に横並びの形態で
位置するように設定されている。リンク機構34は、図
4に示すように、略L字形に形成されたベルクランク3
6、そのベルクランク36とアームブラケット18とを
連結するリンクレバー38及びベルクランク36を回動
させるためのストッパ40とから構成されている。ベル
クランク36はその屈曲部が左右の車輪16のうちの一
方(図では左側)の車輪16の車軸15に回転可能に取
り付けられ(図5参照)、一端にはローラ42を備え、
他端にはリンクレバー38が連結されている。ストッパ
40はレール2の奥側(乗降口の反対側端部付近)に固
着されている。
【0013】そして、ベルクランク36は、スライダー
4がレール2に沿って乗降口64側から室内の奥側に向
かって移動されたとき、図4に仮想線で示すように、奥
側付近においてローラ42がストッパ40に当接するこ
とによって回動され、リンクレバー38を介してアーム
ブラケット18を上方へ回動させ、支持アーム6を格納
位置へ変位させる。一方、スライダー4が乗降口64側
に向かって移動されたときは、ローラ42がストッパ4
0から離れるにつれてベルクランク36が逆方向に回動
され、支持アーム6が自重で使用位置へ回動される。
【0014】また、レール2には図2及び図3に示すよ
うに、格納位置へ回動された支持アーム6を保持するア
ームロック装置44が備えられている。このアームロッ
ク装置44は、駆動源としてのソレノイド46と、その
ソレノイド46によって直線的に往復移動されるラッチ
錠48と、該ラッチ錠48が係脱可能な掛止板51とか
ら構成されており、ソレノイド46及びラッチ錠48が
それぞれブラケット50を介してレール2の前面に取り
付けられ、掛止板51が支持アーム6の前面に固着され
ている。そして、ラッチ錠48は支持アーム6が格納位
置へ回動されたとき、掛止板51の掛止孔(切欠)51
aに係合することによって支持アーム6を格納位置に保
持する(図5仮想線参照)。
【0015】なお、ラッチ錠48は先端が傾斜面に形成
されるとともに、常には図示省略のバネによって突出位
置に保持された状態で待機しており、支持アーム6が格
納位置へ回動されるとき、掛止板51によって押し戻さ
れて掛止孔51aに対向すると同時に該掛止孔51a内
に突入して係合する。すなわち、掛止板51に対する係
合(ロック)は自動的に行われる。一方、掛止板51に
対するラッチ錠48のロックは、ソレノイド46に通電
してラッチ錠48を引き込むことで解除されるようにな
っている。
【0016】次に、上記のように構成された本実施の形
態に係る介護リフト装置1の使用態様を説明する。先
ず、アームロック装置44のソレノイド46に通電する
ことによってラッチ錠48による支持アーム6のロック
を解除する。その後、直線移動機構9の電動モータ10
を作動し、スライダー4を乗降口64側に向かって移動
すると、前述したように、リンク機構34におけるベル
クランク36のローラ42がストッパ40から離れ、そ
れに伴って支持アーム6が自重で図5に仮想線で示す格
納位置から実線で示す使用位置へ回動される。このこと
によって支持アーム6が乗降口64から出入可能な高さ
位置となる。
【0017】その後は、直線移動機構9の電動モータ1
0を作動してスライダー4と共に支持アーム6をレール
2に沿って移動させることによって、支持アーム6の先
端を乗降口64から車外へ突き出す又は車内へ引き込む
作業、及び昇降装置20の電動モータ22を作動してワ
イヤロープ28にて吊られたハンガー67を上昇又は下
降させる作業、とを適宜に行うことによって、図1に示
すように、スリングシート66に載せられた要介護者を
車内のシート68と車外の車椅子69との間で移乗する
ことができる。
【0018】使用後は、スリングシート66及びハンガ
ー67をワイヤロープ28から外した後、ワイヤロープ
28を巻き取り部26に巻き取るとともに、スライダー
4を室内の奥側まで移動させ、支持アーム6を車内に引
き込む。この引き込み時において、前述したように、支
持アーム6はリンク機構34の作用によって格納位置へ
自動的に回動されるとともに、アームロック装置44に
よって格納位置に自動ロックされる。なお、上記の移乗
作業時における電動モータ10,22及びソレノイド4
6の作動、停止等の制御は、車内に設けたスイッチパネ
ルあるいは手元操作が可能なリモコン操作によって行う
ように構成される。
【0019】本実施の形態においては、要介護者を乗降
口64から出入するための車幅方向(横方向)への移動
動作、及び要介護者をシート68又は車椅子69から持
ち上げる又は座らせるための昇降動作をそれぞれ電動で
行う構成のため、要介護者のシート68と車椅子69と
の間における移乗作業を楽に行うことができる。この場
合において、本実施の形態によれば、支持アーム6の使
用位置から格納位置への回動動作、及びその逆の回動動
作を自動的に行うことができるため、その回動動作に関
する駆動源が不要となり、コスト低減が達成される。
【0020】また、不使用時にあっては、支持アーム6
を使用位置からそれよりも高所の格納位置へ回動させて
格納する構成としたので、要介護者等のヘッドクリアラ
ンスを確保し易く、介護リフト装置1に要介護者等の頭
が当たることを回避できる。また、支持アーム6を乗降
口64から出入可能な位置である下方へ回動させて使用
する構成としたので、支持アーム6の移動を案内するレ
ール2をルーフの内面に極力近づけて取り付けることが
可能となる。その結果、支持アーム6を格納した状態で
は、屈み込んで見ない限り車外から見えないように介護
リフト装置1の取付位置を設定できる。このことは、介
護リフト装置1がルーフの内側に隠れる態様となり、福
祉車両としてではなく、一般の車両としても支障なく使
用することが可能となる。更に、本実施形態では、支持
アーム6を中空状に形成し、その内部に昇降装置20と
しての巻き上げ装置における巻き取り部26及びワイヤ
ロープ28を収容して外から見えないようにしてあるた
め、外観見栄えが良好となる。
【0021】次に、本発明の第2の実施形態を図6及び
図7に基づいて説明する。この実施の形態は、前述した
第1の実施形態の変更例である。第2の実施形態におい
ては、レール2に沿って行われるスライダー4、すなわ
ち支持アーム6の移動動作は、手動によって行われる構
成としている。そのために支持アーム6には、ハンドル
88が設けられている。支持アーム6はその基端部が、
スライダー4に取り付けられたアームブラケット18に
支軸6aによって上下方向に傾動可能に取り付けられる
とともに、先端にはハンガー67を吊るための吊り具7
2が固着されている。そして、支持アーム6は、アーム
ブラケット18に備えられた昇降装置74によって上下
動される。なお、アームブラケット18は対向状に配置
されるとともに互いに結合された前後2枚の縦長のプレ
ート18aからなり、両プレート18a間に支持アーム
6の基端部が挿入されて支軸6aにて支持されている。
【0022】昇降装置74は、駆動源としての電動モー
タ76、その電動モータ76から歯車装置78を介して
回転されるボールネジ80、そのボールネジ80に螺合
されたボールネジナット82と一体的に直線移動するラ
ンナー84、そのランナー84と支持アーム6とを連結
するリンク86等から構成されている。従って、電動モ
ータ76によってボールネジ80が回転されると、ボー
ルネジナット82と共にランナー84が直線的に移動
し、これに伴いリンク86が支持アーム6を上傾又は下
傾させることができる。
【0023】また、支持アーム6を支持するアームブラ
ケット18は、蝶番32によって回動可能に取り付けら
れ、ハンドル88によって操作されるようになってい
る。すなわち、この実施形態ではハンドル88を用いて
手動によって支持アーム6を使用位置と格納位置とへ回
動させるように構成したものである。この場合、格納位
置へ回動された支持アーム6は、図示はしないが、手動
操作式のラッチ錠あるいはフック等の適宜ロック機構に
よって保持されるように構成される。
【0024】上記のように構成された第2の実施形態に
よれば、支持アーム6を上下に傾動させることで吊り具
72にハンガー67を介して吊られたスリングシート6
6を昇降することができる。従って、この昇降動作とス
ライダー4と共に支持アーム6をレール2に沿って移動
させる動作とを組み合わせることによって、第1の実施
形態の場合と同様に、要介護者を車内のシート68と車
外の車椅子69との間で移乗することができる。また、
この第2の実施形態では、支持アーム6のレール2に対
する移動動作及び使用位置と格納位置との間での回動動
作を手動操作によって行う構成のため、構造の簡素化及
びコストの低減を図ることができる。
【0025】次に、本発明の請求項2に対応する第3の
実施形態を図8〜図11に基づいて説明する。この実施
の形態では支持アーム102が、互いに水平方向に回動
可能に連結された第1の可動アーム104と第2の可動
アーム106との2本のアームから構成されている。以
下の説明では、第1の可動アーム104を第1アームと
いい、第2の可動アーム106を第2アームという。
【0026】支持アーム102を取り付けるために、図
8に示すように、室内天井65には取付ベース108が
車幅方向に水平状に横架されて両端部がアシストグリッ
プの取付部分に固着される。図9及び図11に示すよう
に、第1アーム104はその基端部上面に垂直な回転支
軸110を備えており、その回転支軸110が取付ベー
ス108の車幅方向における略中央部に軸受112を介
して水平回動可能に支持されている。第2アーム106
は基端部が第1アーム104の先端部に連結軸114を
介して同一平面上において水平回動可能に連結されると
ともに、その先端には操作用のハンドル(取手)116
が備えられている。
【0027】従って、上記のように構成された支持アー
ム102は、ハンドル116を手動操作し、第1アーム
104の回動支点と、第2アーム106の回動支点(連
結点)とを中心にして水平方向に自由に移動させること
によって、図8に示すように、車両63の乗降口64か
ら先端部を出入することができる。また、支持アーム1
02は同一平面上において第1アーム104に対して第
2アーム106が折り重なるように折り畳んで車両前後
方向に沿って格納することができる。なお、第1アーム
104は回転支軸110を支点にして室内を自由に水平
回転することが可能な長さに設定され、また、第2アー
ム106は折り畳んだ状態において回転支軸110を支
点にして室内を自由に水平回転することが可能な長さに
設定されている。なお、図示はしないが、折り畳まれて
格納位置へ移動された支持アーム102は、取付ベース
108に対して適宜ロック手段によってロック(固定)
される構成となっている。
【0028】また、第1アーム104及び第2アーム1
06は、共に中空状に形成されており、その内部には巻
き上げ装置からなる昇降装置20及びずり落ち防止用の
ブレーキ装置52が備えられている。なお、昇降装置2
0及びブレーキ装置52については、それぞれ第1の実
施形態と同様であるため、同一符号を付してその説明を
昇略する。ただし、この実施形態の場合は、支持アーム
102の屈曲部である第2アーム106の回動支点の連
結軸114にもガイドプーリ30が回転可能に設けられ
ており、そのガイドプーリ30にワイヤロープ28を周
回することによって支持アーム102の屈曲動作、すな
わち、第1アーム104に対する第2アーム106の回
動動作に対応させてある。
【0029】第3の実施形態に係る介護リフト装置1
は、上記のように構成したものである。従って、不使用
時にあっては、支持アーム102は図9に仮想線で示す
ように、第1アーム104に対して第2アーム106を
折り畳んだ状態で車両前後方向に沿って延びるように格
納される。その場合、第2アーム106の先端側が車両
前方となるように格納することが好ましい。この格納状
態では支持アーム102は、図8に仮想線で示すよう
に、車幅方向の中間位置、すなわち車内に横並びに配置
されている左右のシート68間の上方に位置する。この
ため、シート68に着座する要介護者等の頭部の真上か
ら外れることになり、実質的に要介護者等のヘッドクリ
アランスを確保することが可能となり、頭部との干渉を
回避することができる。
【0030】また、使用時にあっては、ハンドル116
を掴み、支持アーム102を第1アーム104の回動支
点と、第2アーム106の回動支点(連結点)とを中心
にして水平方向に自由に移動させることで車両63の乗
降口64から先端部を出入する動作と、昇降装置20を
駆動してワイヤロープ28にて吊られたハンガー67を
上昇又は下降させる動作とを行うことによって、第1の
実施形態の場合と同様に、要介護者を車内のシート68
と車外の車椅子69との間で移乗することができる。こ
の場合、支持アーム102は2つの水平回動支点を有
し、その2つの支点回りの水平回動動作によって水平面
方向に関して自由に移動できるため、車両の特定の乗降
口64に限らず、他の乗降口(例えば反対側)から移乗
することも可能であるし、また、車両内における任意の
2列目に限らず3列目シートへ乗り込むことも可能とな
る。
【0031】なお、本発明は図示の実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変
更してもよい。例えば、第1の実施形態においては、車
両側面の乗降口64から移乗する構成としたが、レール
2を車両前後方向に沿って配置し、そのレール2に沿っ
てスライダー4が移動する構成に変更すれば、車両後方
を乗降口とする車両に適用することができる。また、レ
ール2に沿ってスライダー4を介して支持アーム6を移
動させる構成において、その移動動作を手動で行うよう
にしてもよい。また、第2の実施形態においては、支持
アーム6のレール2に沿う移動動作を第1の実施形態の
ように電動によって行う構成としてもよい。また、第3
の実施形態においては、支持アーム102における第1
アーム104を取付ベース108に対して水平回動可能
に組み付けたが、第1の実施形態の場合と同様に、レー
ル2に沿って移動可能なスライダー4に対して第1アー
ム104を水平回動可能に組み付ける構成に変更しても
よく、そのときはより大きな移動範囲を得ることが可能
となる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
車両と車椅子との間で身体障害者のような要介護者を乗
せ替えるために用いられる車両用介護リフト装置におい
て、不使用時には、乗員の邪魔にならないように、室内
天井に格納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る介護リフト装置の概念を
説明するための概略図である。
【図2】第1の実施形態に係る介護リフト装置の平面図
である。
【図3】同じく介護リフト装置の正面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】第2の実施形態に係る介護リフト装置の正面図
である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】第3の実施形態に係る介護リフト装置の概念を
説明するための概略図である。
【図9】第3の実施形態に係る介護リフト装置の平面図
である。
【図10】同じく介護リフト装置の正面図であり、格納
状態を示す。
【図11】図9のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 介護リフト装置 2 レール 4 スライダー 6 支持アーム 8 吊り具 9 直線移動機構 18 アームブラケット 20 昇降装置 32 蝶番 34 リンク機構 44 アームロック装置 52 ブレーキ装置 63 車両 64 乗降口 66 スリングシート 67 ハンガー 68 シート 69 車椅子 72 吊り具 74 昇降装置 102 支持アーム 104 第1の可動アーム(第1アーム) 106 第2の可動アーム(第2アーム) 108 取付ベース 110 回転支軸 114 連結軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の室内天井に設けられたレールと、
    そのレールに沿って移動することによって少なくとも先
    端が車両の乗降口から出入する支持アームと、その支持
    アームに設けられたスリングシート吊り下げ用の昇降可
    能な吊り具とを備え、前記支持アームは前記昇降口から
    出入可能な使用位置と、その使用位置よりも高所の格納
    位置との間で上下動可能に構成されていることを特徴と
    する車両用介護リフト装置。
  2. 【請求項2】 車両の室内天井に水平回動可能に取り付
    けられた第1の可動アーム及びその第1の可動アームの
    一端に水平回動可能に連結されるとともに前記第1の可
    動アームの回動支点及び該第1の可動アームとの連結点
    を回動中心とする回動動作によって少なくとも先端が車
    両の乗降口から出入可能な第2の可動アームによって構
    成される支持アームと、その支持アームに設けられたス
    リングシート吊り下げ用の昇降可能な吊り具とを備え、
    前記支持アームを構成する第1と第2の可動アームは、
    車幅方向の略中央部に車両前後方向に沿って折り畳まれ
    た状態で格納される構成としたことを特徴とする車両用
    介護リフト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用介護リフト装置
    であって、前記支持アームは、前記レールに移動可能に
    取り付けられたスライダーに上下方向に回動可能に取り
    付けられ、使用位置と格納位置とへ移動可能とされてい
    ることを特徴とする車両用介護リフト装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の車両用介護リフ
    ト装置であって、前記吊り具は、前記支持アームが上下
    方向に傾動することによって昇降される構成としたこと
    を特徴とする車両用介護リフト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099358A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Kanto Auto Works Ltd 車椅子収納装置
JP2012005817A (ja) * 2010-05-25 2012-01-12 Honda Access Corp 車両乗降補助装置
JP2013215596A (ja) * 2013-06-13 2013-10-24 Honda Motor Co Ltd 車載用介護リフト

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