JP2003073048A - エレベータの乗りかご - Google Patents

エレベータの乗りかご

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JP2003073048A
JP2003073048A JP2001270850A JP2001270850A JP2003073048A JP 2003073048 A JP2003073048 A JP 2003073048A JP 2001270850 A JP2001270850 A JP 2001270850A JP 2001270850 A JP2001270850 A JP 2001270850A JP 2003073048 A JP2003073048 A JP 2003073048A
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JP
Japan
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case
rescue
connecting rod
lid
case rescue
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JP2001270850A
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English (en)
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Kenichi Okada
健一 岡田
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース救出口の開放を従来より小さな力で、
且つ短時間に作業できる乗りかごの提供。 【解決手段】 天井救出口3を有する天井プレート2の
乗りスペース5側に照明ケース6を設け、照明ケース6
の下面部6aにケース救出口8を設け、ケース救出口8
に開閉自在にケース救出蓋9を設けたエレベータの乗り
かご1において、天井プレート2に回転自在に連結ロッ
ド12を支持し、連結ロッド12の回転に追従して上下
方向に移動し、且つ、連結ロッド12に対してスライド
自在にケース救出蓋9を連結し、ケース救出蓋9をケー
ス救出口8の装着位置から真上位置とする回転方向Bに
連結ロッド12を付勢するばね18を設けた。このよう
な構成により、作業者への負担を軽減し、作業時間を短
くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、救出口を有するエ
レベータの乗りかごに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの乗りかごは、ビル等のエレ
ベータ昇降空間に配置され、このエレベータ昇降空間内
をエレベータ昇降機構の駆動力によって上下動される。
そして、エレベータ昇降機構の制御によって乗りかごが
所望の階に停止可能に構成されている。ところで、停電
等によりエレベータ昇降機構の制御が正常になされない
ような事態が発生すると、乗りかごが階間(階と階との
間)に緊急停止される場合があり、このような場合を想
定して従来より救出口が乗りかごに設けられている。
【0003】この種の従来の乗りかごとしては、図13
及び図14に示すものがある。なお、図13は乗りかご
100の縦断面図、図14は乗りかご100内から見た
天井の底面図1である。図13及び図14に示すよう
に、乗りかご100の天井プレート101には天井救出
口102が設けられており、この天井救出口102は天
井蓋103によって開閉される。天井プレート101の
乗りスペース104側には照明ケース105が設けられ
ている。なお、天井プレート101の下面には、証明ケ
ース105内に位置するランプ106が複数箇所に設け
られている。照明ケース105の下面部105aにはケ
ース救出口107が設けられており、このケース救出口
107には開閉自在にケース救出蓋108が設けられて
いる。また、照明ケース105の下面部105aの上に
は載置台109が設けられている。また、ケース救出蓋
108及び照明ケース105の下面部105aには例え
ばアクリル樹脂などで形成された導光体110が適所に
設けられており、ランプ106より射出された光が導光
体110を介して下方の乗りスペース104に照射され
るようになっている。
【0004】上記構成において、乗りかご100が階間
に緊急停止された場合には、救出を行う作業者は、上階
のエレベータ乗り口(図示せず)よりエレベータ昇降空
間(図示せず)に入り、乗りかご100の天井プレート
101上に乗り移る。次に、天井蓋103を図13の仮
想線位置から実線位置に回転して天井救出口102を開
く。次に、図13の仮想線位置で示す装着位置のケース
救出蓋108を持ち上げ図13の実線位置で示すように
載置台109上に移動する。そして、乗りかご100の
乗りスペース104内の人間をケース救出口107及び
天井救出口102を利用して救出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエレベータの乗りかご100では、作業者が
ケース救出蓋108を装着位置から持ち上げ、この持ち
上げたケース救出蓋108をケース救出口107より外
側の載置台109まで移動しなければならなかった。従
って、ケース救出口107の開放には強い力が必要であ
り、救出に時間がかかるという問題があった。特に、図
14に示すように、ケース救出蓋108に長い導光体1
10が設けられているような場合には、ケース救出蓋1
08の重量がその分重くなり(例えば20〜30kg)、
ケース救出口107の開放に要する力の重量化、救出時
間の長時間化につながる。
【0006】そこで、本発明は、上記の課題を解決すべ
くなされたものであり、ケース救出口の開放を弱い力
で、且つ短時間にできるエレベータの乗りかごを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の特徴
は、天井救出口を有する天井プレートの乗りスペース側
にケースを設け、このケースの下面部にケース救出口を
設け、このケース救出口に開閉自在にケース救出蓋を設
けたエレベータの乗りかごであって、前記天井プレート
に回転自在に連結ロッドを支持し、この連結ロッドの回
転に追従して上下方向に移動し、且つ前記連結ロッドに
対してスライド自在に前記ケース救出蓋を連結し、前記
ケース救出蓋を前記ケース救出口の装着位置から上方へ
移動させる回転方向に前記連結ロッドを付勢する付勢手
段が設けられていることを要旨とする。
【0008】このエレベータの乗りかごでは、作業者が
連結ロッドを上方向に回転させると、ケース救出蓋がケ
ース救出口の装着位置から上方に移動され、この真上位
置のケース救出蓋を連結ロッドに対してスライドさせる
と、ケース救出蓋がケース救出口の真上位置より外位置
に移動されてケース救出口が開かれるものであり、連結
ロッドを回転させる際には付勢手段の付勢力が作用する
ことから弱い力でケース救出蓋を上方に持ち上げること
ができ、真上位置のケース救出蓋を移動させる際には連
結ロッドに対してスライド移動させることから弱い力で
移動させることができる。
【0009】なお、この第1の特徴に係る発明では、付
勢手段が、連結ロッドにばね力を作用させるばねである
ことが好ましい。ここで、連結ロッドの一端部分を作業
者の操作部とし、この操作部と前記天井プレート側の回
転支持位置との中間位置をケース救出蓋の連結位置とす
る配置しててこの原理を用いることが好ましい。また、
付勢手段は、連結ロッドに自重を作用させた重りとして
もよい。さらに、付勢手段として、連結ロッドに固定さ
れたワイヤをドラムに巻き付けることで巻き上げる巻き
上げ手段としてもよい。また、ケース救出蓋には、走行
ローラを、ケース内には走行用レールをそれぞれ設け、
ケース救出蓋が連結ロッドに対してスライド移動する際
に、ケース救出蓋の走行ローラがケースの走行用レール
上に乗り上げ、乗り上げた走行ローラが走行用レール上
を移動する構成とすることが好ましい。
【0010】この発明の第2の特徴は、天井救出口を有
する天井プレートの乗りスペース側にケースを設け、こ
のケースの下面部にケース救出口を設け、このケース救
出口に開閉自在にケース救出蓋を設けたエレベータの乗
りかごであって、前記天井プレートに回転自在に支持さ
れた連結ロッドを設け、この連結ロッドに回転自在に補
助リンクを設け、この補助リンクに回転自在に前記ケー
ス救出蓋を連結し、前記ケース救出蓋を前記ケース救出
口の装着位置から真上位置とする回転方向に前記連結ロ
ッドを付勢する付勢手段を設けたことを要旨とする。
【0011】このエレベータの乗りかごでは、作業者が
連結ロッド及び補助リンクを一体として上方向に回転す
ると、ケース救出蓋がケース救出口の装着位置から真上
位置に移動され、連結ロッドに対して補助リンクを折り
曲げると、ケース救出蓋がケース救出口の真上位置より
外位置に移動されてケース救出口が開かれるものであ
り、連結ロッド及び補助リンクを一体として回転させる
際には付勢手段の付勢力が作用することから弱い力でケ
ース救出蓋を上方に持ち上げることができ、上方位置の
ケース救出蓋を移動させる際には連結ロッドに対して補
助リンクを折り曲げれば良いことから弱い力で移動させ
ることができる。
【0012】請求項2の発明によれば、付勢手段はばね
であるので、付勢手段をシンプルに、且つ低コストにで
きる。
【0013】請求項3の発明によれば、付勢手段は、連
結ロッドにてこの原理を採用して天井プレートの回転支
点及び作業者の操作部及びケース救出蓋の連結位置を配
置したので、付勢手段として特別の部品を使用しないた
め、付勢手段を低コストにできる。
【0014】請求項4の発明によれば、付勢手段は重り
であるので、付勢手段をシンプルに、且つ、低コストに
できる。
【0015】請求項5の発明によれば、付勢手段は巻き
上げ手段であるので、ドラムの回転操作によってケース
救出蓋の持ち上げを行うことができる。
【0016】請求項6の発明によれば、ケース救出蓋に
は走行ローラを、ケース内には走行用レールをそれぞれ
設けたので、ケース救出口の真上位置から外側へのケー
ス救出蓋の移動が更に容易にできるため、ケース救出口
の開放をより弱い力で、且つより短時間にできる。
【0017】請求項7の発明によれば、天井プレートに
回転自在に支持された連結ロッドを設け、この連結ロッ
ドに回転自在に補助リンクを設け、この補助リンクに回
転自在にケース救出蓋を連結し、ケース救出蓋をケース
救出口の装着位置から真上位置とする回転方向に連結ロ
ッドを付勢する付勢手段を設けたので、作業者が連結ロ
ッド及び補助リンクを一体として上方向に回転すると、
ケース救出蓋がケース救出口の装着位置から真上位置に
移動され、連結ロッドに対して補助リンクを折り曲げる
と、ケース救出蓋がケース救出口の真上位置より外位置
に移動されてケース救出口が開かれるものであり、連結
ロッド及び補助リンクを一体として回転させる際には付
勢手段の付勢力が作用することから弱い力でケース救出
蓋を上方に持ち上げることができ、真上位置のケース救
出蓋を移動させる際には連結ロッドに対して補助リンク
を折り曲げれば良いことから弱い力で移動させることが
できる。従って、ケース救出口の開放を弱い力で、且つ
短時間にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る乗りかごの詳
細を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0019】(第1実施形態)図1〜図4は本発明の第
1実施形態を示し、図1(a)はケース救出蓋がケース
救出口に装着されている状態を示す乗りかごの要部断面
図、図1(b)はケース救出蓋の側面図、図2はケース
救出蓋がケース救出口の上方へ持ち上げられた状態を示
す乗りかごの要部断面図、図3はケース救出蓋がケース
救出口の真上位置から外れた位置に位置する状態を示す
乗りかごの要部断面図、図4はケース救出蓋がスライド
移動する状態を示す側面図である。
【0020】図1に示すように、乗りかご1の天井プレ
ート2には天井救出口3が設けられている。この天井救
出口3は、天井蓋4によって開閉されるようになってい
る。天井プレート2の乗りスペース5側にはケースとし
ての照明ケース6が設けられている。この照明ケース6
内の上部には、ランプ7が複数箇所に配置されている。
なお、これらランプ7は、天井プレート2の下面に所定
の配列で取り付けられている。照明ケース6の下面部6
aには、天井救出口3の真下位置にケース救出口8が設
けられている。このケース救出口8には、開閉自在のケ
ース救出蓋9が設けられている。このケース救出蓋9
は、後述する蓋開閉機構A1によって開閉される。
【0021】また、ケース救出蓋9及び照明ケース6の
下面部6aには外形が略直方体形状の導光体(アクリ
ル)10が適所に設けられている。このため、ランプ7
より射出した光がこれら導光体10を介して下方の乗り
スペース5に照射されるようになっている。
【0022】蓋開閉機構A1は、図1及び図2に示すよ
うに、天井プレート2に一端側が支持ピン11を介して
回転自在に支持された一対の連結ロッド12を有し、こ
の一対の連結ロッド12の他端側は図示しないリンク部
材で連結されている。この各連結ロッド12は、互いに
対向する内面部の一部のみが切り欠かれた断面方形状に
形成され、その内周部がレール部12aとされている。
この各レール部12aにはローラ13がそれぞれ配置さ
れ、この一対のローラ13の各ローラ支持部14がケー
ス救出蓋9に固定されている。つまり、連結ロッド12
には、支持ピン11を支点とする連結ロッド12の回転
に追従して上下方向に移動し、且つ、連結ロッド12に
対してスライド自在にケース救出蓋9が連結されてい
る。
【0023】また、蓋開閉機構A1は、ケース救出蓋9
に回転自在に設けられた走行ローラ15と、照明ケース
6の下面部6aに設けられた走行用レール16とを有す
る。ケース救出蓋9が連結ロッド6に対してスライド移
動する時には、ケース救出蓋9の走行ローラ15が照明
ケース6の走行用レール16上に乗り上げ、乗り上げた
走行ローラ15が走行用レール16上を移動するように
なっている。
【0024】また、蓋開閉機構A1は、天井プレート2
に固定されたばね保持部17と連結ロッド12との間に
掛けられた付勢手段であるばね18を有し、このばね1
8のばね力によってケース救出蓋9をケース救出口8の
装着位置から真上位置とする回転方向Bに連結ロッド1
2が付勢されている。但し、連結ロッド12に作用する
ばね18の回転モーメントは、ケース救出蓋9による回
転モーメントよりも小さく設定されている。
【0025】上記構成において、乗りかご1が階間に緊
急停止された場合には、救出を行う作業者は、上階のエ
レベータ乗り口(図示せず)よりエレベータ昇降空間
(図示せず)に入り、乗りかご1の天井プレート2上に
乗り移る。次に、天井蓋4を図1の仮想線位置から実線
位置に回転して天井救出口3を開く。次に、連結ロッド
12を上方向(B矢印)に回転する。すると、ケース救
出蓋9が図1に示すケース救出口8の装着位置から図2
に示す真上位置に移動される。次に、作業者がケース救
出蓋9を連結ロッド12に対してスライドさせる。する
と、ケース救出蓋9がケース救出口8の真上位置より外
れる位置(図3に示す)に移動されてケース救出口8が
開かれる。そして、乗りかご1の乗りスペース5内の人
間をケース救出口8及び天井救出口3を利用して救出す
る。
【0026】上記動作過程にあって、連結ロッド12を
上方に回転させる際にはばね18のばね力が作用するこ
とから弱い力でケース救出蓋9を上方に持ち上げること
ができ、真上位置のケース救出蓋9を移動させる際には
連結ロッド9に対してスライド移動させることから弱い
力で移動させることができるため、ケース救出口8の開
放を弱い力で、且つ、短時間にできる。特に、前記第1
実施形態のように、ケース救出蓋9に導光体10が設け
られているような場合には、ケース救出蓋9の重量がそ
の分重くなるが(例えば20〜30kg)、このような場
合にもケース救出口8の開放を弱い力で、且つ、短時間
にできる。尚、後述する第2から第6実施形態でも同様
の効果が得られる。
【0027】また、この第1実施形態では、付勢手段
は、連結ロッド12にばね力を作用させたばね18であ
るので、付勢手段をシンプルに、且つ、低コストにでき
る。尚、ばね18は、ケース救出蓋9をケース救出口8
の装着位置から真上位置とする回転方向Bに連結ロッド
12を付勢するものであれば良く、連結ロッド12への
ばね18の掛け位置、及び、ばね18の種類を問わな
い。
【0028】また、第1実施形態では、ケース救出蓋9
には走行ローラ15を、照明ケース6内には走行用レー
ル16をそれぞれ設け、ケース救出蓋9が連結ロッド1
2に対してスライド移動する時には、ケース救出蓋9の
走行ローラ15が照明ケース6の走行用レール16上に
乗り上げ、乗り上げた走行ローラ15が走行用レール1
6上を移動するので、ケース救出口8の真上位置から外
側へのケース救出蓋9の移動が更に容易にできるため、
ケース救出口8の開放をより弱い力で、且つ、より短時
間にできる。
【0029】(第2実施形態)図5(a)および(b)
は、本発明に係るエレベータの乗りかごの第2実施形態
を示している。なお、本実施形態の構成において上記し
た第1実施形態と同一部分には、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。本実施形態では、図5(a)および
(b)に示すように、ばね18が図5(a)に示す状態
で圧縮されており、ケース救出蓋9を解放するときに、
このばね18の圧縮力を解放して連結ロッド12の回動
に補助力を与えるようにしたものである。このため、連
結ロッド12の中間部は、天井プレート2下面に突設し
た支持プレート40の下端に支持ピン41で回動自在に
支持されている。なお、図5(a)に示すように、ケー
ス救出蓋9を閉めているいる状態で、連結ロッド12の
図に示すB方向への回動を阻止するロッド状のストッパ
42を設けている。このストッパ42は、天井プレート
2の下面に回動自在に設けられ、図5(b)に示すよう
に、ケース救出蓋9を解放する際に、ストッパ42を連
結ロッド12から外すようになっている。
【0030】なお、第2実施形態における他の構成は、
上記した第1実施形態の構成と略同様である。
【0031】(第3実施形態)図6及び図7は本発明の
第3実施形態を示し、図6はケース救出蓋がケース救出
口に装着されている状態を示す乗りかごの要部断面図、
図7はケース救出蓋がケース救出口の真上位置まで持ち
上げられた状態を示す乗りかごの要部断面図である。
【0032】図6及び図7に示すように、この第3実施
形態の蓋開閉機構A2は、連結ロッド12の他端部分に
作業者の操作部である取手部20を設け、この取手部2
0と天井プレート2側の回転支持位置との中間位置をケ
ース救出蓋9の連結位置に配置することによって付勢手
段が構成されている。また、天井プレート2には取手部
20を掛けることができるフック21が設けられてい
る。その代わり、前記第1実施形態のような走行ローラ
15及び走行用レール16は、設けられていない。他の
構成は、前記第1実施形態と概略同様であるため、図面
に同一符号を付して説明を省略する。
【0033】この第3実施形態では、作業者が連結ロッ
ド12の取手部20を握持して上方向(B矢印)に回転
する。すると、ケース救出蓋9が図6に示すケース救出
口8の装着位置から図7に示す真上位置に移動される。
次に、作業者が取手部20をフック21に掛け、ケース
救出蓋9を連結ロッド12に対してスライドさせる。す
ると、ケース救出蓋9がケース救出口8の真上位置より
外位置に移動されてケース救出口8が開かれる。そし
て、乗りかご1の乗りスペース5内の人間をケース救出
口8及び天井救出口3を利用して救出する。
【0034】上記動作過程にあって、連結ロッド12を
上方に回転させる際にはてこの原理により弱い力でケー
ス救出蓋9を上方に持ち上げることができ、真上位置の
ケース救出蓋9を移動させる際には連結ロッド9に対し
てスライド移動させることから弱い力で移動させること
ができるため、従って、前記第1実施形態と同様に、ケ
ース救出口8を弱い力で、短時間で開放できる。
【0035】また、上記第3実施形態では、付勢手段を
てこの原理を用いて構成することから、付勢手段として
特別の部品を使用しないため、付勢手段を低コストに構
成できる。
【0036】尚、第3実施形態では、上記記第1実施形
態のような走行ローラ15及び走行用レール16が設け
られていないが、走行ローラ15及び走行用レール16
を設けても良い。
【0037】(第4実施形態)図8及び図9は本発明の
第4実施形態を示し、図8はケース救出蓋がケース救出
口に装着されている状態を示す乗りかごの要部断面図、
図9はケース救出蓋がケース救出口の真上位置まで持ち
上げられた状態を示す乗りかごの要部断面図である。
【0038】図8及び図9に示すように、この第4実施
形態の蓋開閉機構A3は、連結ロッド12がその一端側
より中央よりの位置で天井プレート2に支持ピン11を
介して回転自在に支持されていると共に、連結ロッド1
2の一端側には付勢手段である重り22が掛けられてい
る。そして、この重り22の自重によってケース救出蓋
9をケース救出口8の装着位置から真上位置とする回転
方向Bに連結ロッド12が付勢されている。但し、連結
ロッド12に作用する重り22による回転モーメント
は、ケース救出蓋9による回転モーメントよりも小さく
設定されている。また、前記第1実施形態のような走行
ローラ15及び走行用レール16は、設けられていな
い。他の構成は、前記第1実施形態と概略同様であるた
め、図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0039】この第4実施形態では、連結ロッド12を
上方に回転させる際には重り22の自重が作用すること
から弱い力でケース救出蓋9を上方に持ち上げることが
でき、真上位置のケース救出蓋9を移動させる際には連
結ロッド9に対してスライド移動させることから弱い力
で移動させることができるため、前記第1実施形態と同
様に、ケース救出口8を弱い力で、短時間で開放でき
る。
【0040】また、この第4実施形態では、付勢手段
は、連結ロッド12に自重を作用させた重り22である
ので、付勢手段をシンプルに、且つ、低コストに構成で
きる。尚、重り22は、ケース救出蓋9をケース救出口
8の装着位置から真上位置とする回転方向Bに連結ロッ
ド12を付勢するものであれば良く、連結ロッド12に
対する重り22の掛け位置を問わない。つまり、天井プ
レート2に設けた滑車を介して重り22を連結ロッド1
2に掛けても良い。
【0041】尚、前記第4実施形態では、前記第1実施
形態のような走行ローラ15及び走行用レール16が設
けられていないが、走行ローラ15及び走行用レール1
6を設けても良い。
【0042】(第5実施形態)図10及び図11は本発
明の第5実施形態を示し、図10はケース救出蓋がケー
ス救出口に装着されている状態を示す乗りかごの要部断
面図、図11はケース救出蓋がケース救出口の真上位置
まで持ち上げられた状態を示す乗りかごの要部断面図で
ある。
【0043】図10及び図11に示すように、この第5
実施形態の蓋開閉機構A4は、連結ロッド12に固定さ
れたワイヤ23をドラム24に巻き付けることで巻き上
げる巻き上げ手段25によって付勢手段が構成されてい
る。他の構成は、前記第1実施形態と概略同様であるた
め、図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0044】この第5実施形態にあっては、巻き上げ手
段25でワイヤ23を巻き上げることで連結ロッド12
をケース救出口8の装着位置から真上位置に持ち上げる
ことができるため、前記第1実施形態と同様に、ケース
救出口8を弱い力で、短時間で開放できる。
【0045】また、前記第5実施形態では、付勢手段
は、巻き上げ手段25で構成されているので、ドラム2
4の回転操作によってケース救出蓋9の持ち上げを行う
ことができる。
【0046】(第6実施形態)図12及び図13は本発
明の第6実施形態を示し、図12はケース救出蓋がケー
ス救出口に装着されている状態を示す乗りかごの要部断
面図、図13はケース救出蓋がケース救出口の真上位置
まで持ち上げられた状態を示す乗りかごの要部断面図で
ある。
【0047】図12及び図13に示すように、この第6
実施形態の蓋開閉機構A5は、天井プレート2に支持ピ
ン11を介して回転自在に支持された連結ロッド12を
有し、この連結ロッド12の他端側には支持ピン31を
介して補助リンク30が回転自在に設けられている。但
し、補助リンク30は連結ロッド12に対して一直線上
に配置された状態(図12の状態)では、連結ロッド1
2に対して時計回転方向に回転することが不可能に構成
され、反時計回転方向にのみ回転できるように構成され
ている。この補助リンク30の一端側には支持ピン32
を介してケース救出蓋9が回転自在に連結されている。
また、天井プレート2に固定されたばね保持部17と連
結ロッド12との間に掛けられた付勢手段であるばね1
8を有し、このばね18のばね力によってケース救出蓋
9をケース救出口8の装着位置から真上位置とする回転
方向Bに連結ロッド12が付勢されている。但し、連結
ロッド12に作用するばね18の回転モーメントは、ケ
ース救出蓋9による回転モーメントよりも小さく設定さ
れている。
【0048】この第6実施形態では、作業者が連結ロッ
ド12及び補助リンク30を一体として上方向(図12
のB矢印方向)に回転すると、ケース救出蓋9がケース
救出口8の装着位置から真上位置に移動され、連結ロッ
ド12に対して補助リンク30を図13のC矢印方向に
折り曲げると、ケース救出蓋9がケース救出口8の真方
位置より外れる位置に移動されてケース救出口8が開か
れる。そして、乗りかご1の乗りスペース5内の人間を
ケース救出口8及び天井救出口3を利用して救出する。
【0049】上記動作過程にあって、連結ロッド12及
び補助リンク30を一体として回転させる際にはばね1
8のばね力がB矢印方向に作用することから弱い力でケ
ース救出蓋9を上方に持ち上げることができ、真上位置
のケース救出蓋9を移動させる際には連結ロッド12に
対して補助リンク30を折り曲げれば良いことから弱い
力で移動させることができる。従って、ケース救出口8
の開放を弱い力で、且つ、短時間にできる。
【0050】また、前記第6実施形態では、付勢手段を
ばね18にて構成したが、前記第3実施形態から第5実
施形態の付勢手段を利用して構成しても良い。
【0051】尚、本発明は救出口を有するエレベータの
乗りかごであれば、シングルデッキ、ダブルデッキ、屋
外用エレベータ、屋内用エレベータ、展望用エレベータ
を問わず適用可能であることはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、天井プレートに回転自在に連結ロッドを支持
し、この連結ロッドの回転に追従して上下方向に移動
し、且つ、連結ロッドに対してスライド自在にケース救
出蓋を連結し、ケース救出蓋をケース救出口の装着位置
から真上位置とする回転方向に連結ロッドを付勢する付
勢手段を設けたので、作業者が連結ロッドを上方向に回
転すると、ケース救出蓋がケース救出口の装着位置から
真上位置に移動され、この真上位置のケース救出蓋を連
結ロッドに対してスライドさせると、ケース救出蓋がケ
ース救出口の真上位置より外位置に移動されてケース救
出口が開かれるものであり、連結ロッドを回転させる際
には付勢手段の付勢力が作用することから弱い力でケー
ス救出蓋を上方に持ち上げることができ、真上位置のケ
ース救出蓋を移動させる際には連結ロッドに対してスラ
イド移動させることから弱い力で移動させることができ
る。従って、ケース救出口の開放を弱い力で、且つ、短
時間にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、(a)はケース
救出蓋がケース救出口に装着されている状態を示す乗り
かごの要部断面図、(b)はケース救出蓋の側面図。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、ケース救出蓋が
ケース救出口の真上位置まで持ち上げられた状態を示す
乗りかごの要部断面図。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、ケース救出蓋が
ケース救出口の真上位置から外れた位置に位置する状態
を示す乗りかごの要部断面図。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、ケース救出蓋が
スライド移動する状態を示す側面図。
【図5】(a)および(b)は本発明の第2実施形態を
示す乗りかごの要部断面図。
【図6】本発明の第3実施形態を示し、ケース救出蓋が
ケース救出口に装着されている状態を示す乗りかごの要
部断面図。
【図7】本発明の第3実施形態を示し、ケース救出蓋が
ケース救出口の真上位置まで持ち上げられた状態を示す
乗りかごの要部断面図。
【図8】本発明の第4実施形態を示し、ケース救出蓋が
ケース救出口に装着されている状態を示す乗りかごの要
部断面図。
【図9】本発明の第4実施形態を示し、ケース救出蓋が
ケース救出口の真上位置まで持ち上げられた状態を示す
乗りかごの要部断面図。
【図10】本発明の第5実施形態を示し、ケース救出蓋
がケース救出口に装着されている状態を示す乗りかごの
要部断面図。
【図11】本発明の第6実施形態を示し、ケース救出蓋
がケース救出口の真上位置まで持ち上げられた状態を示
す乗りかごの要部断面図。
【図12】本発明の第6実施形態を示し、ケース救出蓋
がケース救出口に装着されている状態を示す乗りかごの
要部断面図。
【図13】本発明の第6実施形態を示し、ケース救出蓋
がケース救出口の真上位置まで持ち上げられた状態を示
す乗りかごの要部断面図。
【図14】従来例の乗りかごの要部断面図。
【図15】従来例にあって、乗りかごの乗りスペースか
ら天井側を見た天井部の底面図。
【符号の説明】
A1〜A5 蓋開閉機構 1 乗りかご 2 天井プレート 3 天井救出口 4 天井蓋 5 乗りスペース 6 照明ケース(ケース) 6a 下面部 8 ケース救出口 9 ケース救出蓋 12 連結ロッド 15 走行ローラ 16 走行用レール 18 ばね(付勢手段) 20 取手部(操作部) 22 重り(付勢手段) 23 ワイヤ 24 ドラム 25 巻き上げ手段(付勢手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井救出口を有する天井プレートの乗り
    スペース側にケースを設け、このケースの下面部にケー
    ス救出口を設け、このケース救出口に開閉自在にケース
    救出蓋を設けたエレベータの乗りかごであって、 前記天井プレートに回転自在に連結ロッドを支持し、こ
    の連結ロッドの回転に追従して上下方向に移動し、且つ
    前記連結ロッドに対してスライド自在に前記ケース救出
    蓋を連結し、前記ケース救出蓋を前記ケース救出口の装
    着位置から上方へ移動させる回転方向に前記連結ロッド
    を付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする
    エレベータの乗りかご。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータの乗りかごで
    あって、 前記付勢手段は、前記連結ロッドを回転付勢するばねで
    あることを特徴とするエレベータの乗りかご。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエレベータの乗りかごで
    あって、 前記連結ロッドは、一端部が前記天井プレート側に回転
    自在に支持されると共に、他端部側が作業者の操作部と
    なり、前記操作部と前記天井プレート側の回転支持位置
    との中間位置に前記ケース救出蓋がスライド自在に連結
    されていることを特徴とするエレベータの乗りかご。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のエレベータの乗りかごで
    あって、 前記付勢手段は、前記連結ロッドに取り付けられた重り
    であることを特徴とするエレベータの乗りかご。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のエレベータの乗りかごで
    あって、 前記付勢手段は、前記連結ロッドに固定されたワイヤを
    ドラムに巻き付けることで巻き上げる巻き上げ手段であ
    ることを特徴とするエレベータの乗りかご。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5記載のエレベータの
    乗りかごであって、 前記ケース救出蓋には走行ローラを、前記ケース内には
    走行用レールをそれぞれ設け、前記ケース救出蓋が前記
    連結ロッドに対してスライド移動する際に、前記ケース
    救出蓋の前記走行ローラが前記ケースの前記走行用レー
    ル上を走行することを特徴とするエレベータの乗りか
    ご。
  7. 【請求項7】 天井救出口を有する天井プレートの乗り
    スペース側にケースを設け、このケースの下面部にケー
    ス救出口を設け、このケース救出口に開閉自在にケース
    救出蓋を設けたエレベータの乗りかごであって、 前記天井プレートに回転自在に支持された連結ロッドを
    設け、この連結ロッドに回転自在に補助リンクを設け、
    この補助リンクに回転自在に前記ケース救出蓋を連結
    し、前記ケース救出蓋を前記ケース救出口の装着位置の
    上方へ向かわせる回転方向に前記連結ロッドを付勢する
    付勢手段を設けたことを特徴とするエレベータの乗りか
    ご。
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