JPH0616133Y2 - ロ−ルブラインドの昇降ハンドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案はロールブラインドのスクリーンを昇降操作す
るためにスクリーン下縁に取着したハンドルに関するも
のである。

（従来の技術） 従来、ロールブラインドの一種類としてスクリーン下縁
に取着されたウェイトバーにハンドルを吊下支持し、そ
のハンドルを操作することによりスクリーンを昇降する
ようにしたものがある。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、上記のようなロールブラインドではウェイト
バーが窓の下枠近傍に達するまでスクリーンを引下げる
と、ハンドルが窓の下枠に当接してスクリーン下降操作
の障害となることがあった。そこで、ハンドルをウェイ
トバーに対し回動可能として窓の下枠に当接した後は側
方へ回動するようにしたものも提案されているが、二重
ガラスサッシに内蔵したロールブラインドでこのような
構造を採用すると、側方へ回動したハンドルがサッシの
下框等に当接してスクリーン下降操作の障害となること
があった。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、スクリーン下
縁に取着したウェイトバーにハンドルを吊下支持し、そ
のハンドルを操作してスクリーンを昇降可能としたロー
ルブラインドにおいて、前記ウエイトバーの下面にその
長手方向に延びる凹部を形成し、ハンドルを複数本のハ
ンドル片から構成するとともに、各ハンドル片をその長
手方向に連結してその連結部分にてそれぞれ回動可能と
し、前記ハンドルの両端を前記凹部内に沿って摺動可能
に取付けてハンドルをその自重でウェイトバーから吊下
支持し、さらに、下方からの押圧力により各ハンドル片
が一直線となるように前記凹部内に収容されるようにし
た構成としている。

（作用） 上記手段により、ウエイトバーが下限付近まで下降され
ていない場合には、ハンドルの各ハンドル片はその自重
により吊下支持されている。その結果、ハンドルは各ハ
ンドル片によりループが形成されるため、操作者はその
ループ内に手を入れて軽微な力で容易にスクリーンの昇
降操作を行うことができる。

一方、ウエイトバーを下限まで下降させると、ハンドル
は一直線状になってウエイトバー下面に形成された凹部
内に収納される。よって、ハンドルがウエイトバーの下
降の妨げとはならないとともに、ハンドルの収納スペー
スも非常に小さくなる。その結果、ウエイトバーの大型
化、ひいてはロールブラインドの大型化を防止すること
ができる。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、２本の二重ガラスサッシ１，２は窓枠３に２
本設けられた主レール４上をそれぞれ移動可能にすなわ
ち引き違い操作可能に支持されている。各二重ガラスサ
ッシ１，２はほぼ同一構成であるので内側の二重ガラス
サッシ１についてその構造を説明すると、その二重ガラ
スサッシ１は外側サッシ５と内側サッシ６とから構成さ
れ、その外側サッシ５が主レール４上を移動可能に支持
されている。外側サッシ５の下框７には副レール８が設
けられ、内側サッシ６はその副レール８上を移動可能に
支持されている。

外側サッシ６の上框９にはロールブラインド１０が取着
されている。すなわち、ロールブラインド１０は巻取軸
１１が上框９に回転可能に支持され、その巻取軸１１か
らスクリーン１２が吊下支持されるとともに、スクリー
ン１２の下縁には下面に凹部１３ａを備えたウェイトバ
ー１３が吊下支持されている。

巻取軸１１内には同巻取軸１１をスクリーン１２引上げ
方向に回転させるための捩りコイルスプリング等の駆動
手段と、その駆動手段の付勢力に抗してスクリーン１２
を所望位置に吊下支持するためのクラッチ装置とが内蔵
されている。そして、スクリーン１２を駆動手段の付勢
力に抗して下方へ引いて手放せばクラッチ装置によりス
クリーン１２の引上げが阻止され、その状態から巻取軸
１１をスクリーン下降方向へ若干回動させれば、クラッ
チ装置の作動が解除されて駆動手段の付勢力によりスク
リーン１２が上限まで引上げられるようになっている。

ウェイトバー１３の左右方向中央部にはハンドル１４が
吊下支持されている。そのハンドル１４は３節のハンド
ル片１５ａ，１５ｂ，１５ｃが回動可能に連結されると
ともに両端がウェイトバー１３に沿って摺動可能に支持
されている。そして、常にはその自重により中央のハン
ドル片１５ｂが両側のハンドル片１５ａ，１５ｂ，１５
ｃにより水平方向に吊下支持されている。

内側サッシ６の下框１６には外側サッシ５方向へ突出す
る支持片１７が形成され、ウェイトバー１３が下限まで
下降されるとその支持片１７上に支持されるようになっ
ている。

さて、上記のように構成された二重ガラスサッシ１に内
蔵されたロールブラインド１０のスクリーン１２を昇降
する場合には、内側サッシ６を外側サッシ５に対し引き
違い操作してロールブラインド１０を昇降操作可能と
し、この状態でハンドル１４を持ってスクリーン１２を
引下げれば所望位置までスクリーン１２を下降させるこ
とができ、その状態からハンドル１４を下方へ引いて巻
取軸１１を若干回転させれば駆動手段の付勢力によりス
クリーン１２が自動的に引上げられる。

このようなスクリーン昇降操作の際、ウェイトバー１３
を下限まで下降させると、ハンドル１４の各ハンドル片
１５ａ，１５ｂ，１５ｃはウェイトバー１３の重量によ
り直線状に押し伸ばされた状態となり、同ウェイトバー
１３下面の凹部１３ａ内に収納される。従って、スクリ
ーン１２を下限まで下降させてもハンドル１４がウェイ
トバー１３の下降の障害となることはない。

しかも、ウェイトバー１３が下限付近まで下降されてい
ない場合には、ハンドル１４の各ハンドル片１５ａ，１
５ｂ，１５ｃはその自重により吊下した状態となってい
る。その結果、第２図の左側のサッシ２に示されるよう
に、ハンドル１４は各ハンドル片１５ａ，１５ｂ，１５
ｃによりループが形成されるため、操作者はそのループ
内に手を入れて軽微な力で容易にスクリーンの昇降操作
を行うことができる。

なお、この考案は上記のような二重ガラスサッシに内蔵
したロールブラインドに限らず、通常のガラスサッシの
内側に吊下支持するロールブラインドにも同様に具体化
することができる。

考案の効果 以上詳述したように、この考案はウエイトバーが下限付
近まで下降されていない場合には、ハンドルの各ハンド
ル片はその自重により吊下支持され、各ハンドル片によ
りループが形成されるため、操作者はそのループ内に手
を入れて軽微な力で容易にスクリーンの昇降操作を行う
ことができる。又、ウエイトバーを下限まで下降させる
と、ハンドルは一直線状になってウエイトバー下面に形
成された凹部内に収納されるので、ハンドルがウエイト
バーの下降の妨げとはならないとともに、ハンドルの収
納スペースも非常に小さくなり、その結果、ウエイトバ
ーの大型化、ひいてはロールブラインドの大型化を防止
することができるという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した二重ガラスサッシの縦断
面図、第２図は同じくその正面図である。 ロールブラインド１０、スクリーン１２、ウェイトバー
１３、ハンドル１４、ハンドル片１５ａ，１５ｂ，１５
ｃ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スクリーン下縁に取着したウエイトバーに
   ハンドルを吊下支持し、そのハンドルを操作してスクリ
   ーンを昇降可能としたロールブラインドにおいて、 前記ウエイトバー（１３）の下面にその長手方向に延び
   る凹部（１３ａ）を形成し、ハンドル（１４）を複数本
   のハンドル片（１５ａ，１５ｂ，１５ｃ）から構成する
   とともに、各ハンドル片（１５ａ，１５ｂ，１５ｃ）を
   その長手方向に連結してその連結部分にてそれぞれ回動
   可能とし、前記ハンドル（１４）の両端を前記凹部（１
   ３ａ）内に沿って摺動可能に取付けてハンドル（１４）
   をその自重でウェイトバー（１３）から吊下支持し、さ
   らに、下方からの押圧力により各ハンドル片（１５ａ，
   １５ｂ，１５ｃ）が一直線となるように前記凹部（１３
   ａ）内に収容されるようにしたことを特徴とするロール
   ブラインドの昇降ハンドル。