JPH0616127Y2 - ロ−ルブラインドを内蔵した二重ガラスサッシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案はロールブラインドを内蔵した二重ガラスサッ
シに関するものである。

（従来の技術） 従来、二重ガラスの間にロールブラインドのスクリーン
を昇降可能として室内への採光量の調節及びプライバシ
ーの確保を可能とした二重ガラスサッシが実用化されて
いる。このように二重ガラスサッシに内蔵されたロール
ブラインドの一種類としてスクリーンを巻取る巻取軸が
上框内に回転可能に支持され、その巻取軸にはスクリー
ンを引上げるための捩りコイルスプリング等の駆動手段
が内蔵され、スクリーン下縁に取着したウェイトバーを
サッシ外から操作可能とした操作コードで駆動手段の付
勢力に抗して下方へ引くことによりスクリーンを引下げ
可能とするとともに、駆動手段の付勢力で同スクリーン
を引上げ可能としたものがある。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、上記のようなロールブラインドではウェイト
バーを常に水平方向に引下げるためには操作コードでウ
ェイトバーの長手方向中央部を下方へ引く必要がある
が、このような構成ではスクリーンを上方へ引上げた場
合に操作コードがサッシ正面に露出して美観上好ましく
ないという問題点があった。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、二重ガラスサ
ッシ内で昇降可能に支持されるとともに常には引上げ方
向に付勢されたスクリーンを操作コードでサッシ外から
昇降操作可能とし、前記操作コードの不操作時には同操
作コードの移動を阻止してスクリーンの昇降を阻止する
ストッパ装置を備えたロールブラインドにおいて、前記
スクリーン１２の下縁には両端がサッシの竪框１９内に
突出するウェイトバー１３を取着し、前記ウェイトバー
１３に昇降コード１６を移動可能に挿通し、その昇降コ
ード１６の両端をサッシの下框１５に掛止し、その昇降
コード１６の一端とウェイトバー１３の一端との間にお
いて同昇降コードを前記サッシの下框に支持された固定
滑車１８と竪框１９内を移動可能に支持された動滑車２
０とに掛装し、その動滑車２０を操作コード２１で昇降
操作可能とした構成としている。

（作用） 上記手段により、操作コード２１を操作するとウェイト
バー１３両端が昇降コード１６に支持されて水平方向に
保持された状態で昇降され、その昇降コード１６は常に
サッシ１の竪框１９内に位置する。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、２本の二重ガラスサッシ１，２は窓枠３に２
本設けられた主レール４上をそれぞれ移動可能にすなわ
ち引き違い操作可能に支持されている。各二重ガラスサ
ッシ１，２はほぼ同一構成であるので内側の二重ガラス
サッシ１についてその構造を説明すると、その二重ガラ
スサッシ１は外側サッシ５と内側サッシ６とから構成さ
れ、その外側サッシ５が主レール４上を移動可能に支持
されている。外側サッシ５の下框７には副レール８が設
けられ、内側サッシ６はその副レール８上を移動可能に
支持されている。

内側サッシ６の上框９にはロールブラインド１０が取着
されている。すなわち、ロールブラインド１０は巻取軸
１１が上框９に回転可能に支持され、その巻取軸１１か
らスクリーン１２が吊下支持されるとともに、スクリー
ン１２の下縁にはウェイトバー１３が吊下支持されてい
る。

内側サッシ６の下框１４には外側サッシ５方向へ突出す
る支持片１５が形成され、ウェイトバー１３が下限まで
下降されるとその支持片１５上に支持されるようになっ
ている。

巻取軸１１内には同巻取軸１１をスクリーン１２引上げ
方向に回転させるための捩りコイルスプリング等の駆動
手段が内蔵されている。その駆動手段の付勢力を利用し
てスクリーン１２を昇降するための昇降装置を次に説明
すると、ウェイトバー１３にはその長手方向全長に亘っ
て昇降コード１６が挿通され、同ウェイトバー１３両端
に設けられたローラ１７を介して下方へ導かれている。
その昇降コード１６の一端は前記支持片１５に掛止さ
れ、他端は支持片１５の下面に設けられた固定滑車１８
及び内側サッシ６の竪框１９内に位置する動滑車２０に
掛装された後、支持片１５に掛止されている。動滑車２
０は操作コード２１により吊下支持され、その操作コー
ド２１は内側サッシ６の竪框１９上方に設けられたスト
ッパ装置２２から二重ガラスサッシ１外へ導かれてい
る。このストッパ装置２２は操作コード２１をサッシ１
外へ自在に引出し可能とするとともに同操作コード２１
を手放した時にはサッシ１内への引込みを阻止し、同操
作コード２１を斜め側方へ引いた状態に保持したとき前
記駆動手段の付勢力を利用して同操作コード２１をサッ
シ１内へ引込ませ得る公知のものである。なお、ウェイ
トバー１３両端はサッシ１の竪框１９内に位置するた
め、昇降コード１６はサッシ正面に露出することはな
い。

さて、上記のように構成された二重ガラスサッシ１はス
トッパ装置２２から垂下された操作コード２１を下方へ
引出せば動滑車２０が上方へ引上げられるため、その動
滑車２０の移動にともなう昇降コード１６の移動により
ウェイトバー１３が引下げられ、前記駆動手段の付勢力
に抗して巻取軸１１が回転されてスクリーン１２が引下
げられる。そして、所望位置までスクリーン１２を引下
げた後操作コード２１を手放せばストッパ装置２２が作
動して駆動手段の付勢力による操作コード２１の引込み
が阻止されるためスクリーン１２はその上昇が阻止され
て所望位置に吊下支持される。

また、スクリーン１２を上昇させるときには操作コード
２１を斜め側方へ引いてストッパ装置２２が作動しない
状態とし、この状態で駆動手段の付勢行きを利用して操
作コード２１をサッシ１内へ引込ませれば動滑車２０が
下降すると同時にウェイトバー１３が上昇し、スクリー
ン１２が引上げられる。そして、所望位置までスクリー
ン１２を上昇させた後操作コード２１を手放せば上記と
同様にストッパ装置２２が作動してスクリーン１２が所
望位置に吊下支持される。

以上のようにこの二重ガラスサッシ１では同サッシ１上
部のストッパ装置２２から垂下される操作コード２１の
操作によりスクリーン１２を容易に昇降することができ
るとともに、ウェイトバー１３はその両側を昇降コード
１６で支持されて操作コード２１の操作に基いて常に水
平方向に保持された状態で昇降される。そして、昇降コ
ード１６はサッシ１の竪框１９内を移動されるので同サ
ッシ１の美観を損ねることもなく、上記のようなスクリ
ーン昇降装置は極めて簡単な構成で実現することができ
る。

考案の効果 以上詳述したように、この考案は二重ガラスサッシ内で
昇降可能に支持されるとともに常には引上げ方向に付勢
されたスクリーンを操作コードでサッシ外から昇降操作
可能としたロールブラインドにおいて、ウェイトバー１
３を常に水平方向に保持した状態でスクリーン１２を昇
降可能であるとともにそのウェイトバー１３を昇降する
昇降コード１６を竪框１９内に位置させて美観を向上さ
せることができる優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した二重ガラスサッシの縦断
面図、第２図は同じくその正面図である。 二重ガラスサッシ１，２、ロールブラインド１０、巻取
軸１１、スクリーン１２、ウェイトバー１３、下框とし
ての支持片１５、昇降コード１６、固定滑車１８、竪框
１９、動滑車２０、操作コード２１。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】二重ガラスサッシ内で昇降可能に支持され
   るとともに常には引上げ方向に付勢されたスクリーンを
   操作コードでサッシ外から昇降操作可能とし、前記操作
   コードの不操作時には同操作コードの移動を阻止してス
   クリーンの昇降を阻止するストッパ装置を備えたロール
   ブラインドにおいて、前記スクリーン（１２）の下縁に
   は両端がサッシの竪框（１９）内に突出するウェイトバ
   ー（１３）を取着し、前記ウェイトバー（１３）に昇降
   コード（１６）を移動可能に挿通し、その昇降コード
   （１６）の両端をサッシの下框（１５）に掛止し、その
   昇降コード（１６）の一端とウェイトバー（１３）の一
   端との間において同昇降コードを前記サッシの下框に支
   持された固定滑車（１８）と竪框（１９）内を移動可能
   に支持された動滑車（２０）とに掛装し、その動滑車
   （２０）を操作コード（２１）で昇降操作可能としたこ
   とを特徴とするロールブラインドを内蔵した二重ガラス
   サッシ。