JPH1032128A - 点火コイル装置 - Google Patents

点火コイル装置

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JPH1032128A
JPH1032128A JP8183841A JP18384196A JPH1032128A JP H1032128 A JPH1032128 A JP H1032128A JP 8183841 A JP8183841 A JP 8183841A JP 18384196 A JP18384196 A JP 18384196A JP H1032128 A JPH1032128 A JP H1032128A
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bobbin
yoke
coil
case
secondary coil
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尚司 本舘
Yoshihiko Ito
嘉彦 伊藤
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Toyo Denso Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Toyo Denso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 点火プラグに嵌着するプラグキャップ5
1を、同心に配列したヨーク52、二次コイル用ボビン
53及び一次コイル用ボビン55で囲い、更に、これら
をケース57で囲ってなる点火コイル装置50である。
点火コイル装置50は、ヨーク52を保持するためのヨ
ーク保持部57bをケース57と一体に形成し、また、
二次コイル用ボビン53をケース57と別部品で構成し
たものである。 【効果】 二次コイル用ボビンが全体的に軽くなり、ボ
ビンにコイルを巻くに際し、取扱い易く、二次コイルを
容易に巻回でき、作業性に優れる。二次コイル用ボビン
とヨークが別体なので、通電時にボビンが高温になって
も、ボビンとヨークは互いに熱影響を受け難い。ケース
にヨークを備えたので点火コイル装置を構成する部品数
を少なくでき、コストの低減や生産性の向上を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの点火プラ
グに直接取付ける点火コイル装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、点火コイル装置として、例えば、
実開昭62−179364号公報「点火コイル」)の技
術がある。この技術は、その公報の第1図によれば、点
火栓3(番号は公報に記載されたものを引用した。以下
同じ。)に嵌着する点火栓接続キャップ19を、同心に
配列したコア15、二次コイル14、一次コイル12で
この順に囲い、これらを有底円筒のケース11で囲い、
このケース11内を絶縁性合成樹脂26でシールしたも
のである。ケース11は、内部に一次コイル12を巻回
したものであり、ボビン13は、コア15の円筒部16
を埋設するとともに二次コイル14を巻回したものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術は、ボビン13とコア15(ヨークに相当)が一体で
あり、ボビン13に巻かれた二次コイル14の発熱量
が大きいため、ボビン13とコア15の材質の違いから
くる熱膨張の違いにより、熱応力が発生したり、 また、全体的に重くなるので、ボビン13に二次コイ
ル14を巻くに際し、取扱いにくく、作業性は劣る。そ
こで、ボビン13とコア15を別体にすることになる
と、部品点数が増え、コストアップや生産性の低下につ
ながる。
【0004】そこで、本発明の目的は、ボビンが高温に
なってもボビンとヨークが互いに熱影響を受けず、且
つ、二次コイルを容易に巻回でき、それでいて、部品点
数を減らして、コストの低減や生産性の向上を図った点
火コイル装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1は、点火プラグに嵌着するプラグキャップ
を、同心に配列したヨーク、二次コイル用ボビン及び一
次コイル用ボビンで囲い、更に、これらをケースで囲っ
てなる点火コイル装置において、ヨークを保持するため
のヨーク保持部を前記ケースと一体に形成し、また、前
記二次コイル用ボビンを前記ケースと別部品で構成した
ことを特徴とする。
【0006】二次コイル用ボビンを、ヨークを保持した
ケースと別部品で構成したので、二次コイル用ボビンが
全体的に軽くなり、ボビンにコイルを巻くに際し、取扱
い易く、二次コイルを容易に巻回でき、作業性に優れ
る。また、二次コイル用ボビンとヨークが別体なので、
通電時にボビンが高温になっても、ボビンとヨークは互
いに熱影響を受け難い。しかも、ケースにヨークを備え
たので点火コイル装置を構成する部品数を少なくでき、
コストの低減や生産性の向上を図ることができる。ま
た、ヨーク保持部をケースと一体に形成したので、ケー
スにヨークを直接取付けることができる。その結果、ケ
ースにヨークの位置を正確に且つ容易に設定でき、しか
も、ケースとヨークの位置関係がずれない。
【0007】請求項2は、ケースを、ドーナツ状底部
と、この底部の内外縁から立上がった内筒部及び外筒部
とからなる構成とし、内筒部を、プラグキャップ及びヨ
ークを保持する部材とし、内筒部と外筒部との間の空間
に一次・二次コイル用ボビンを嵌合するとともに、シー
ル用充填剤を充填可能にしたことを特徴とする。
【0008】ケースの内筒部にヨークを保持し、内筒部
と外筒部との間の空間に一次・二次コイル用ボビンを嵌
合するようにしたので、簡単な構成で、ケースに対する
一次・二次コイル用ボビンとヨークの位置決めができ
る。その結果、一次コイルと二次コイルとヨークとの位
置関係を、正確に且つ容易に設定でき、しかも、ケース
にシール用充填剤を充填する際や、点火コイル装置を組
立後に、互いの位置関係がずれることはない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」は運転者から見た方向に従い、また、図
面は符号の向きに見るものとする。図1は本発明に係る
スクータ型自動二輪車の側面図であり、スクータ型自動
二輪車1は車体フレーム2と、この車体フレーム2を覆
う車体カバー11と、前輪21と、後輪22と、運転者
が座るシート25と、燃料タンク26と、パワーユニッ
ト31と、リヤクッション47等からなる。
【0010】車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、こ
のヘッドパイプ3に支承した前輪21懸架用フロントフ
ォーク4と、ヘッドパイプ3の後下方に延出したダウン
チューブ5と、このダウンチューブ5の下端から後方に
連設したリヤフレーム6とからなる。リヤフレーム6
は、ダウンチューブ5の下端から後方に略水平に延びる
左右1対の前部フレーム部6a(この図では一方のみを
示す)と、これらの前部フレーム部6aの後部から後上
方に延びる左右1対の中間フレーム部6bと、これらの
中間フレーム部6bの後端を相互に連結する後部フレー
ム部6cとからなる、平面視略楕円状フレームである。
【0011】車体カバー11はヘッドパイプ3の前部及
び前輪21の上部を覆うフロントカバー12及びにフロ
ントサイドカバー13と、運転者の脚部前方を覆うレッ
グシールド14と、運転者の足元を支持するフロアボー
ド15と、車体フレーム2の後部両側面を覆うリヤロア
カバー16と、車体フレーム2の後部上部を覆うリヤア
ッパカバー17と、後輪22の上部を覆うリヤフェンダ
24とからなる。
【0012】リヤアッパカバー17に開閉可能にヒンジ
装着したシート25は、リヤアッパカバー17の上部の
開口部を覆う役割を果たす。燃料タンク26は、レッグ
シールド14の下方において、前部フレーム部6aに取
付けたものである。
【0013】パワーユニット31は、前部の2サイクル
強制空冷型エンジン32と、後部の無段変速機39とを
一体的に組立たユニットである。無段変速機39は、こ
の無段変速機39に取付けた後輪22に、エンジン32
の出力を伝達するものである。
【0014】自動二輪車1のリヤサスペンションは、車
体フレーム2の後部にリヤクッション(ダンパ)47で
パワーユニット31を吊下げた、スイングアーム方式で
あり、パワーユニット31をスイングアームとしたこと
を特徴とする。詳述すれば、リヤサスペンションは、パ
ワーユニット31の前部を、リンク機構41で中間フレ
ーム部6bに前後(自動二輪車1の走行方向)揺動可能
に取付け、パワーユニット31の後部を、リヤクッショ
ン47で中間フレーム部6bに懸架したものである。
【0015】図2は本発明に係るエンジンと燃料タンク
の側面図であり、燃料タンク26とエンジン32との配
置関係を示す。リンク機構41は、中間フレーム部6b
に取付けた支持部42と、この支持部42に前後(自動
二輪車1の走行方向)揺動可能に支持したリンク43
と、このリンク43の揺動先端に前後揺動可能に連結し
たピボット44とからなり、このピボット44は、エン
ジン32のシリンダブロック(図示せず)上部に一体形
成したものである。
【0016】エンジン32は、エンジン前端部に着脱可
能な点火コイル装置50を備え、この点火コイル装置5
0は、燃料タンク26の後部近傍に配設したものであ
る。なお、27は燃料タンク26に給油するために、リ
ヤアッパカバー17の前部に設けたリッドである。
【0017】図3は本発明に係るエンジンと燃料タンク
の平面図であり、燃料タンク26に点火コイル装置50
が近接するため、燃料タンク26の後部を斜めにカット
して干渉を避けるようにしたことを示す。点火コイル装
置50にカプラ71で接続する外部配線72は、平面視
左側(この図の下側)を向いて配線したものであり、こ
のため、カプラ71及び外部配線72が、燃料タンク2
6の後端面26aに当たることはない。なお、26bは
燃料タンク26に給油するための給油口である。
【0018】点火コイル装置50の回路(二次コイル5
4及び一次コイル56)構成は次の通りである。図4は
本発明に係る点火コイル装置の回路図である。二次コイ
ル54の回路構成は、第1巻回端部54aを、二次コイ
ル用正極端子64と電波雑音防止用抵抗器65とキャッ
プ用端子66とプラグキャップ51とを介して点火プラ
グ35に接続し、第2巻回端部54bを、一次・二次コ
イル用負極端子68を介してアースに接続したものであ
る。一次コイル56の回路構成は、第1巻回端部56a
を、一次コイル用正極端子67を介してCDIユニット
(容量放電点火装置)69に接続し、第2巻回端部56
bを、一次・二次コイル用負極端子68を介してアース
に接続したものである。
【0019】図5は図2の矢視5線図であり、シール用
充填剤を充填しない状態の点火コイル装置50の平面姿
を示す。一次コイル用正極端子67と一次・二次コイル
用負極端子68とは、ケース57の上部(この図の表
側)に並設し、更に、カプラ差込口58内に延びたもの
である。二次コイル用正極端子64とキャップ用端子6
6とは、二次コイル用ボビン53の端子基盤53bに並
設したものである。
【0020】図6は図5の6−6線断面図であり、点火
コイル装置50の断面構成を示す。点火コイル装置50
は、後述する点火プラグ35に嵌着するためのプラグキ
ャップ51を、これと同心に配列したヨーク(鉄芯)5
2、二次コイル用ボビン53及び一次コイル用ボビン5
5でこの順に囲い、更に、これらをケース57で囲った
ものである。詳述すると、ケース57は電気絶縁性樹脂
にて、ドーナツ状底部57aと、この底部57aの内外
縁から立上がった内筒部57b及び外筒部57cとを、
一体に形成した上部開放ケースである。
【0021】内筒部57bは、プラグキャップ51を保
持するためのキャップ保持部の役割と、ヨーク52を保
持するためのヨーク保持部の役割とを兼ねた部材であ
る。詳しくは、内筒部57bは、上端部に導電性プラグ
キャップ51を一体成形により固定し、壁内に内筒部5
7bと同心のヨーク52を埋設したものである。ケース
57の内筒部57bと外筒部57cとの間の空間Sは、
一次コイル用ボビン55と、この一次コイル用ボビン5
5内に嵌合した二次コイル用ボビン53とを嵌合するも
のである。すなわち、電気絶縁性樹脂からなる一次・二
次コイル用ボビンは、ケース57と別部品である。
【0022】二次コイル用ボビン53は、外周に二次コ
イル54を巻回した円筒部53aと、この円筒部53a
の上部縁に掛け渡した水平状の端子基盤53bとを、一
体に形成した下部開放ボビンである。端子基盤53b上
に固定用突起53cにて固定した上記キャップ用端子6
6は、プラグキャップ51の上端部51aに連結した構
成である。一次コイル用ボビン55は、外周に一次コイ
ル56を巻回した円筒状ボビンである。
【0023】ところで、ケース57(内筒部57bと外
筒部57cとの間の空間Sを含む)へは、電気絶縁性樹
脂からなるシール用充填剤59を、上部開放端から充填
することができる。ケース57に取付けた上記カプラ差
込口58は、プラグキャップ51の軸心と直交する面
に、ほぼ平行に延出したものである。なお、53dは二
次コイル54の第1・第2巻回端部54a,54bを絡
げるコイル端部絡げ部、55aは一次コイル56の第1
・第2巻回端部56a,56bを絡げるコイル端部絡げ
部である。
【0024】図7は本発明に係る点火コイル装置をエン
ジンにマウントした状態の断面図である。エンジン32
は強制空冷型であり、このため、シリンダブロック33
及びシリンダヘッド34を強制空冷用エンジンカバー
(ファンシュラウド)36で囲った空間に、エンジン3
2の側端部に設けられたファン(図示せず)により発生
した空気流を流して、エンジン32を冷却する構成であ
る。シリンダヘッド34は、点火プラグ35をねじ止め
するとともに、この点火プラグ35に沿って突出させた
2個の棒状の支持突起34a,34a(この図では1個
のみ示す。)を、一体に形成したものである。これらの
支持突起34a,34aは、弾性マウント部材37を介
して点火コイル装置50をマウントする部材である。
【0025】詳しくは、弾性マウント部材37はゴム材
等の可撓性材料にて、中央のマウント用筒部37aと、
この筒部37aの下部から周囲に延びる平板部37bと
を一体に形成した部材である。筒部37aは、上記2個
の棒状の支持突起34a,34aに弾性嵌合する2つの
嵌合孔37c,37c(図6参照)を形成し、これら嵌
合孔37c,37cと支持突起34a,34aとの嵌合
にて、支持突起34a,34aに係止するものである。
なお、嵌合孔37cは図6に示すように平面視略T字状
孔である。また、支持突起34aも、嵌合孔37cの形
状に合致した平面視略T字状突起である。
【0026】一方、エンジンカバー36は点火プラグ3
5に臨むノズル36aを備え、このノズル36aは弾性
マウント部材37の筒部37aが嵌装されて、弾性保持
されている。なお、弾性マウント部材37の平板部37
bは、シリンダヘッド34の放熱フィン34b…(…は
複数を示す。以下同じ。)の先端と当接し、エンジンカ
バー36の振動を吸収する役割を果たす。弾性マウント
部材37は、筒部37a内にケース57を嵌合すること
で、点火コイル装置50をマウントする。そして、点火
コイル装置50を弾性マウント部材37にマウントした
状態で、プラグキャップ51は点火プラグ35に嵌合し
た状態になる。なお、61はケース57に取付けた弾性
シール部材であり、点火プラグ35にプラグキャップ5
1を嵌着した際の点火プラグ35外周のシールをするも
のである。
【0027】次に、上記構成の点火コイル装置50の組
立手順を説明する。図8は本発明に係る点火コイル装置
の組立手順説明図である。 (1)先ず、二次コイル用ボビン53に二次コイル54
を巻回し、一次コイル用ボビン55に一次コイル56を
巻回する。 (2)一次コイル用ボビン55内に二次コイル用ボビン
53を嵌合する(矢印)。 (3)二次コイル用ボビン53を組込んだ一次コイル用
ボビン55を、ケース57の内筒部57bと外筒部57
cとの間の空間Sに嵌合する(矢印)。 (4)二次コイル用ボビン53の上端の固定用突起53
cと、プラグキャップ51の上端部51aとに、キャッ
プ用端子66をスナップフィットにて固定する(矢印
)。 (5)図4に示す各端子64,66,67,68に巻回
端部54a,54b,56a,56bや電波雑音防止用
抵抗器65を取付ける。 (6)最後に、ケース57内にシール用充填剤59(図
6参照)を充填し、内部をシールして、組立作業を完了
する。
【0028】次に、上記構成の点火コイル装置50をエ
ンジン32にマウントする手順を説明する。図9は本発
明に係る点火コイル装置のマウント手順説明図である。 (1)先ず、シリンダヘッド34に点火プラグ35を取
付ける。 (2)エンジンカバー36のノズル36aに弾性マウン
ト部材37を嵌装する。 (3)エンジン32にエンジンカバー36を被せ、支持
突起34a,34aに嵌合孔37c,37cを固く嵌合
することで弾性マウント部材37を係止する(矢印
)。 (4)筒部37a内にケース57を嵌合することで、弾
性マウント部材37に点火コイル装置50をマウントす
る(矢印)。その結果、点火コイル装置50はエンジ
ン32にマウントされた状態になる。同時に、プラグキ
ャップ51も点火プラグ35に嵌合された状態になる
(矢印)。これで、マウント作業を完了する。
【0029】なお、図8に示す点火コイル装置50の組
立手順、図9に示す点火コイル装置50のマウント手順
は、上記構成の理解を容易にするために説明したもので
あり、これらの手順に限定するものではない。
【0030】次に、上記構成の点火コイル装置50の作
用を図4に基づき説明する。低電圧をCDIユニット6
9から一次コイル用正極端子67→一次コイル56→一
次・二次コイル用負極端子68の経路で印加すると、二
次コイル54に発生した高圧電流がプラグキャップ51
→点火プラグ35→アースの経路で流れ、点火プラグ3
5はスパークを発生してエンジン32(図7参照)に点
火する。
【0031】次に、上記構成のエンジン32が揺動した
場合の燃料タンク26との関係を説明する。図10
(a)〜(c)は本発明に係るエンジンと燃料タンクの
関係の作用説明図である。リヤクッション47(図1参
照)が伸縮方向の中間位置にある状態では、(a)に示
すようにリンク機構41のピボット44が比較的高位に
あり、点火コイル装置50が燃料タンク26の後端面2
6a上端よりも上方にある。
【0032】リヤクッション47が最も伸びた状態で
は、(b)に示すようにピボット44が上記(a)より
も低位にあり、更に、エンジン32がこの図で反時計回
りに揺動するので、点火コイル装置50が燃料タンク2
6の後端面26a上端近傍にある。
【0033】リヤクッション47が最も縮んだ状態で
は、(c)に示すようにピボット44が上記(a)より
も低位にあり、エンジン32がこの図で反時計回りに更
に揺動するので、点火コイル装置50が燃料タンク26
の後端面26a上部近傍(上記(b)よりも若干低位)
にある。
【0034】このように、点火プラグ35(図7参照)
及び点火コイル装置50を、車体フレーム2にリンク機
構41を介して揺動可能に取付けたエンジン32に取付
けたので、点火プラグ35及び点火コイル装置50の揺
動範囲を狭くできる。このため、燃料タンク26をエン
ジン32に接近して配置することにより、スペースを有
効活用できる。
【0035】なお、上記実施の形態において、支持突起
34a及び嵌合孔37cの数量は、弾性マウント部材3
7を安定的にマウントできるように複数あればよく、2
つに限定するものではない。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、点火プラグに嵌着するプラグキャッ
プを、同心に配列したヨーク、二次コイル用ボビン及び
一次コイル用ボビンで囲い、更に、これらをケースで囲
ってなる点火コイル装置において、ヨークを保持するた
めのヨーク保持部を前記ケースと一体に形成し、また、
前記二次コイル用ボビンを前記ケースと別部品で構成し
たことを特徴とする。
【0037】二次コイル用ボビンを、ヨークを保持した
ケースと別部品で構成したので、二次コイル用ボビンが
全体的に軽くなり、ボビンにコイルを巻くに際し、取扱
い易く、二次コイルを容易に巻回でき、作業性に優れ
る。また、二次コイル用ボビンとヨークが別体なので、
通電時にボビンが高温になっても、ボビンとヨークは互
いに熱影響を受け難い。しかも、ケースにヨークを備え
たので点火コイル装置を構成する部品数を少なくでき、
コストの低減や生産性の向上を図ることができる。ま
た、ヨーク保持部をケースと一体に形成したので、ケー
スにヨークを直接取付けることができる。その結果、ケ
ースにヨークの位置を正確に且つ容易に設定でき、しか
も、ケースとヨークの位置関係がずれない。
【0038】請求項2は、ケースを、ドーナツ状底部
と、この底部の内外縁から立上がった内筒部及び外筒部
とからなる構成とし、内筒部を、プラグキャップ及びヨ
ークを保持する部材とし、内筒部と外筒部との間の空間
に一次・二次コイル用ボビンを嵌合するとともに、シー
ル用充填剤を充填可能にしたことを特徴とする。
【0039】ケースの内筒部にヨークを保持し、内筒部
と外筒部との間の空間に一次・二次コイル用ボビンを嵌
合するようにしたので、簡単な構成で、ケースに対する
一次・二次コイル用ボビンとヨークの位置決めができ
る。その結果、一次コイルと二次コイルとヨークとの位
置関係を、正確に且つ容易に設定でき、しかも、ケース
にシール用充填剤を充填する際や、点火コイル装置を組
立後に、互いの位置関係がずれることはない。また、ケ
ースの内筒部が、プラグキャップを保持する部材と、ヨ
ークを保持する部材とを兼ねたので、保持部材の個数を
少なくできる。このため、保持構成を簡単にでき、ケー
スを小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係るエンジンと燃料タンクの側面図
【図3】本発明に係るエンジンと燃料タンクの平面図
【図4】本発明に係る点火コイル装置の回路図
【図5】図2の矢視5線図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明に係る点火コイル装置をエンジンにマウ
ントした状態の断面図
【図8】本発明に係る点火コイル装置の組立手順説明図
【図9】本発明に係る点火コイル装置のマウント手順説
明図
【図10】本発明に係るエンジンと燃料タンクの関係の
作用説明図
【符号の説明】
32…エンジン、34…シリンダヘッド、34a…支持
突起、35…点火プラグ、36…エンジンカバー、36
a…ノズル、37…弾性マウント部材、50…点火コイ
ル装置、51…プラグキャップ、52…ヨーク、53…
二次コイル用ボビン、54…二次コイル、55…一次コ
イル用ボビン、56…一次コイル、57…ケース、57
a…ドーナツ状底部、57b…内筒部(ヨーク保持
部)、57c…外筒部、59…シール用充填剤、S…内
筒部と外筒部との間の空間。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火プラグに嵌着するプラグキャップ
    を、同心に配列したヨーク、二次コイル用ボビン及び一
    次コイル用ボビンで囲い、更に、これらをケースで囲っ
    てなる点火コイル装置において、ヨークを保持するため
    のヨーク保持部を前記ケースと一体に形成し、また、前
    記二次コイル用ボビンを前記ケースと別部品で構成した
    ことを特徴とする点火コイル装置。
  2. 【請求項2】 前記ケースは、ドーナツ状底部と、この
    底部の内外縁から立上がった内筒部及び外筒部とからな
    り、内筒部はプラグキャップ及びヨークを保持する部材
    であり、内筒部と外筒部との間の空間に一次・二次コイ
    ル用ボビンを嵌合するとともに、シール用充填剤を充填
    可能にしたことを特徴とする請求項1記載の点火コイル
    装置。
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