JP2000310174A - スイング式パワーユニットの点火コイルユニット取付構造 - Google Patents
スイング式パワーユニットの点火コイルユニット取付構造Info
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Abstract
2の前方に配置した筒状体で構成し、コイルユニット軸
L1が揺動軸92と平行になるように車幅方向に延ばし
且つエンジン22側にマウントした。 【効果】 点火コイルユニットがエンジン側と一体的に
なり、パワーユニットがスイングしても高圧コードが繰
り返し屈曲せずに済むため、高圧コードを安価なコード
で済ませることができる。また、パワーユニットと点火
コイルとの相対変位を吸収する必要がないため、高圧コ
ードを短くすることができる。更に、パワーユニットの
前方への点火コイルユニットの突出量を抑えることがで
きる。
Description
ニットの点火コイルユニット取付構造の改良に関する。
59−131389号公報「自動二輪車等におけるイグ
ニッションコイルの取付構造」、実開平1−1585
69号公報「イグニッションコイルの取付構造」、特
開昭62−33408号公報「イグニッションコイル一
体型プラグキャップ」に記載されたものが知られてい
る。
ョンコイルを回転自在に取付けることを特徴とするもの
であり、同公報の第1図には、リヤフレーム4にイグニ
ッションコイル10を取付け、点火プラグ13にハイテ
ンションコード11を介してイグニッションコイル10
を接続したイグニッションコイルの取付構造が示されて
いる。
ッションコイルを取付けるものであり、同公報の図に
は、ヘッドカバー1のボス部2に穴部3を形成し、この
穴部3にイグニッションコイル6をボス部2に立てたス
タッドボルト4とナット4aとで取付け、このイグニッ
ションコイル6にイグニッションケーブル7を接続した
イグニッションコイルの取付構造が示されている。
型プラグキャップの重心を、プラグキャップと点火プラ
グとの結合位置よりもエンジン側に配置したことを特徴
とするものであり、同公報の第1図及び第2図には、車
体16の下方にエンジン15を配置し、このエンジン1
5上部に取付けた点火プラグ6の先端にイグニッション
コイル一体型プラグキャップ1を取付けた構成が示され
ている。
ーユニット6はリヤフレーム4に対して変位するため、
パワーユニット6側の点火プラグ13とリヤフレーム4
側のイグニッションコイル10とを接続するハイテンシ
ョンコード11としては、柔軟性に富み、しかも耐屈曲
性が高い高価な材料を使用しなければならず、製造コス
トが嵩む。また、長いハイテンションコード11を通す
スペースを確保しなければならないため、他部品の配置
が制約される。
対してイグニッションコイル6及びイグニッションケー
ブル7を軸が垂直になるように配置するため、エンジン
のヘッドカバー1側、即ちエンジンの先端側への突出量
が大きくなり、エンジン全長が大きくなって、車体への
エンジンの配置が制約される。上記技術では、エンジ
ン15の上部にキャップ1が大きく突出するため、キャ
ップ1と、車体16とに所定のクリアランスを確保する
のが難しくなる。
ドの使用が可能になり、また、エンジンからの突出量を
抑えることができるスイング式パワーユニットの点火コ
イルユニット取付構造を提供することにある。
に請求項1は、前端にエンジン、後部に変速機を備えた
パワーユニットを、中央より前部位置にて揺動軸を介し
て二輪車等の車両の車体にスイング可能に取付け、変速
機の出力軸に駆動輪を取付け、エンジンの点火プラグに
高圧コードを介して点火コイルユニットで給電するよう
にしたスイング式パワーユニットにおいて、点火コイル
ユニットを、エンジンの前方に配置した筒状体で構成
し、コイルユニット軸が揺動軸と平行になるように車幅
方向に延ばし且つエンジン側にマウントした。
火コイルとエンジン側とを一体的とし、パワーユニット
のスイングによる高圧コードの屈曲をなくす。また、点
火コイルユニットを筒状体とし、コイルユニット軸が揺
動軸と平行となるように車幅方向に延ばして、エンジン
前方への点火コイルユニットの突出量を抑える。
のリンクの下端部に揺動軸を取付けるとともに車体側
に、パワーユニット上方に形成した水平部と、この水平
部から斜め下方へ立下がる傾斜部と、この傾斜部から前
方へ延びる低床部とを設け、点火プラグユニットを傾斜
部に対向する様に配置した。
付けて、揺動軸をパワーユニット側に近づけ、点火コイ
ルユニットがより上下方向に近い軌跡を描くようにす
る。これにより、パワーユニットがスイングしたとき
に、点火コイルユニットと傾斜部とのクリアランスを略
一定に保つ。
とし、点火プラグをエンジンの側面で且つ車体側面に配
置し、高圧コードをエンジンの前面並びに側面に添って
配置した。点火プラグの軸線の延びる方向に点火コイル
を取付けるのに比べて、点火コイル先端側への突出を抑
え、エンジンの幅ひいては車幅の増加を抑える。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るスイング式パワーユニ
ットの点火コイルユニット取付構造を採用したスクータ
型車両の側面図であり、スクータ型車両10は、車体フ
レーム11と、この車体フレーム11のヘッドパイプ1
2に繰舵可能に取付けたフロントフォーク13と、この
フロントフォーク13の下部に取付けた前輪14及びこ
の前輪14の上部を覆うフロントフェンダ15と、フロ
ントフォーク13の上部に連結したハンドル16と、こ
のハンドル16の前方に配置したヘッドランプ17と、
車体フレーム11の中央低部に取付けた補機収納ボック
ス18と、車体フレーム11の後ろ上部に取付けたスイ
ング式パワーユニット21(エンジン22と変速機23
とからなる)と、パワーユニット21の後部に取付けた
後輪24と、車体フレーム11の後部上部に取付けた収
納ボックス26と、この収納ボックス26の上部に取付
けたシート27と、収納ボックス26の後方で車体フレ
ーム11の後部上部に取付けた燃料タンク28と、車体
フレーム11の後部上部にパワーユニット21を懸架す
るリヤサスペンションユニット29と、車体フレーム1
1を覆うボディカバー30とからなる。
2と一体的に設けた側面視L字状の車体前部フレーム1
1aと、この車体前部フレーム11aの後端部に連結し
た側面視略S字状の車体後部フレーム11bとからな
る。ここで、25は図示せぬ点火プラグに高電圧を供給
する点火コイルユニットである。
前部を覆うフロントカバー31と、運転者の脚部を覆う
ためのレッグシールド32と、運転者の足載せのための
ステップフロア33と、ステップフロア33の下方に配
置して車体フレーム11の下部を覆うアンダカバー34
と、車体フレーム11の後半部を覆うリヤカバー35と
からなる。図中、41はフロントクッションユニット、
43はメインスタンド、44はエンジン始動用のキック
アーム、45はテイルランプ、46はリヤフェンダ、4
7はマフラである。
を示す平面図であり、エンジン22は、OHC4サイク
ルエンジンであり、シリンダヘッド51と、このシリン
ダヘッド51にラバー製のガスケット52を介して取付
けたヘッドカバー53とを備え、シリンダヘッド51の
側面で且つ車幅側に点火プラグ54を取付け、この点火
プラグ54に点火コイルユニット25を取付けたもので
ある。なお、55はシリンダヘッド51に連結した吸気
管、56は吸気管55に連結したキャブレタである。
の前方に配置した筒状体であり、コイルユニット軸L1
が後述する揺動軸としての第2スイング軸92と平行に
なるように車幅方向に延ばし且つエンジン22側にマウ
ントしたもので、一次側コイル、二次側コイル及びコア
を収納したケース61と、ヘッドカバー53に取付ける
ためにケース61から突出させたヘッド取付け部62
と、一次側コイルに接続した一次側端子63,63と、
二次側コイルに接続した高圧コード64と、この高圧コ
ード64のケース61側に被せたラバーキャップ65
と、点火プラグ54に接続するために高圧コード64の
先端に取付けたターミナルキャップ66とからなる。こ
こで、68,68は一次側端子63,63に接続した給
電用コネクタである。高圧コード64は、エンジン22
の前面(ヘッドカバー53の表面)並びに側面に添って
配置したものである。
イクルとし、点火プラグ54をエンジン22の側面で且
つ車幅側(車体側面)に配置し、高圧コード64をエン
ジン22の前面並びに側面に添って配置したことによ
り、点火プラグ54の軸線の延びる方向に点火コイルを
取付けるのに比べて、点火プラグ54先端側への突出を
抑えることができ、点火コイルユニット25が邪魔にな
らず、また、エンジン22の幅ひいては車幅の増加を抑
えることができる。
取付状態を示す斜視図であり、ヘッドカバー53にブラ
ケット71を介して点火コイルユニット25を取付ける
ことを示す。
2,72を形成したボス部73,73を設け、ブラケッ
ト71にブラケット取付け穴74,74及び折曲げ部7
5を形成するともに折曲げ部75にナット76を固定
し、点火コイルユニット25のヘッド取付け部62にコ
イルユニット取付け穴77を開け、ボルト78,78を
ブラケット取付け穴74,74に挿入し、更に、ボス部
73,73のめねじ72,72にねじ込むことでヘッド
カバー53にブラケット71を取付け、ボルト79をコ
イルユニット取付け穴77に挿入し、更に、ブラケット
71のナット76にねじ込むことでブラケット71に点
火コイルユニット25を取付ける。ここで、82,82
はシリンダヘッド51(図2参照)にヘッドカバー53
を取付けるためのカバー取付け穴である。
備えたパワーユニット周りの側面図であり、ヘッドカバ
ー53に取付けた点火コイルユニット25と車体側との
関係を示す。車体側には、パワーユニット21の上方に
収納ボックス26の底部85で水平部を形成し、パワー
ユニット21の前方にステップフロア33のフロア部8
6で低床部を形成し、これらの底部85(水平部)とフ
ロア部86(低床部)との間に、ステップフロア33の
後部を斜めに立上げた立上げ部87で傾斜部を形成し、
点火プラグユニット25をステップフロア33の立上げ
部87(傾斜部)に対向する様に配置した。
1スイング軸91を設け、パワーユニット21の中央よ
り前部位置に揺動軸としての第2スイング軸92を設
け、車体後部フレーム11bに第1スイング軸91を介
してリンク部材93をスイング可能に取付けるととも
に、リンク部材93に第2スイング軸92を介してパワ
ーユニット21をスイング可能に取付けたことを示す。
b側に図示せぬ弾性部材を介して拘束される部材であ
り、例えば、パワーユニット21に大きな力が作用した
場合に、スイングすることにより弾性部材を撓ませ、パ
ワーユニット21から後部車体フレーム11bに伝わる
衝撃を緩和するものである。この場合、第1スイング軸
91におけるリンク部材93のスイング量は小さく、パ
ワーユニット21は主に第2スイング軸92回りにスイ
ングする。
2、後部に変速機23を備えたパワーユニット21を、
中央より前部位置にて第2スイング軸92を介してスク
ータ型車両10(図1参照)の車体後部フレーム11b
にスイング可能に取付け、変速機23の出力軸に後輪2
4(図1参照)を取付け、エンジン22の点火プラグ5
4に高圧コード64を介して点火コイルユニット25で
給電するようにしたスイング式パワーユニット21にお
いて、点火コイルユニット25を、エンジン22の前方
に配置した筒状体で構成し、コイルユニット軸L1(図
2参照)が第2スイング軸92と平行になるように車幅
方向に延ばし且つエンジン22側にマウントした。
ンジン22側と一体的となり、パワーユニット21がス
イングしても高圧コード64が繰り返し屈曲せずに済む
ため、高圧コード64を屈曲性のよい高価なものにする
必要がなく、製造コストを抑えることができる。
ニット25との相対変位を吸収する必要がないため、高
圧コード64を短くすることができる。更に、パワーユ
ニット21の前方への点火コイルユニット25の突出量
を抑えることができる。
1の作用を次に説明する。図5は本発明に係るスイング
式パワーユニットの作用を説明する作用図である。な
お、第1スイング軸91及び第2スイング軸92は略記
する。パワーユニット21が第2スイング軸92回りに
スイングすると、例えば、エンジン22の前部に突出し
たパイプ94の端部A(「・」で示す。)の軌跡Bは、
円弧となる。
げ部87に対して略沿う形状である。同様に、ヘッドカ
バー53に取付けた点火コイルユニット25について
も、軌跡が立上げ部87に対して略沿う形状となる。従
って、パワーユニット21がスイングしたときに、点火
コイルユニット25と立上げ部87とのクリアランスを
略一定に保つことができる。
下部フレーム11bにリンク部材93を介してパワーユ
ニット21を取付けることで、リンク部材93を用いず
に例えば、パワーユニット側からアームを延ばして、車
体フレーム側の第1スイング軸91位置に相当する位置
にパワーユニットをスイング可能に取付ける場合に比較
して、図5において、パワーユニット21のスイング軸
である第2スイング軸92の位置をパワーユニット21
側により近づけることができる、即ち、第1スイング軸
91に対して第2スイング軸92をパワーユニット21
側に距離Mだけ近づけることができるため、パワーユニ
ット21がスイングした場合に、エンジン22の前端部
分は、より上下方向に近い軌跡を描くようになるからで
ある。
をエンジン22前方に且つコイルユニット軸L1が第2
スイング軸92と平行になるように配置したが、点火プ
ラグ54をエンジン前部、即ちヘッドカバー側に配置し
た形式のものでは、点火コイルユニット25をエンジン
側方に且つコイルユニット軸L1がシリンダ軸と平行に
なるように配置してもよい。
する。請求項1のスイング式パワーユニットの点火コイ
ルユニット取付構造は、点火コイルユニットを、エンジ
ンの前方に配置した筒状体で構成し、コイルユニット軸
が揺動軸と平行になるように車幅方向に延ばし且つエン
ジン側にマウントしたので、点火コイルユニットがエン
ジン側と一体的になり、パワーユニットがスイングして
も高圧コードが繰り返し屈曲せずに済むため、高圧コー
ドを安価なコードで済ませることができ、製造コストを
抑えることができる。
対変位を吸収する必要がないため、高圧コードを短くす
ることができる。更に、パワーユニットの前方への点火
コイルユニットの突出量を抑えることができる。
火コイルユニット取付構造は、車体からリンクを吊下
げ、このリンクの下端部に揺動軸を取付けるとともに、
車体側に、水平部と傾斜部と低床部とを設け、点火プラ
グユニットを傾斜部に対向する様に配置したので、揺動
軸がパワーユニット側に近づき、点火コイルユニットが
より上下方向に近い軌跡を描くようになるため、パワー
ユニットがスイングしたときに、点火コイルユニットと
傾斜部とのクリアランスを略一定に保つことができる。
火コイルユニット取付構造は、エンジンをOHC4サイ
クルとし、点火プラグをエンジンの側面で且つ車体側面
に配置し、高圧コードをエンジンの前面並びに側面に添
って配置したので、点火プラグの軸線の延びる方向に点
火プラグを取付けるのに比べて、点火コイルユニット先
端側への突出を抑えることができ、点火コイルユニット
が邪魔にならず、また、エンジンの幅ひいては車幅の増
加を抑えることができる。
コイルユニット取付構造を採用したスクータ型車両の側
面図
図
示す斜視図
ーユニット周りの側面図
を説明する作用図
ーム)、21…スイング式パワーユニット、22…エン
ジン、23…変速機、24…駆動輪(後輪)、25…点
火コイルユニット、85…水平部(底部)、86…低床
部(フロア部)、87…傾斜部(立上げ部)、L1…コ
イルユニット軸(点火コイルユニットの軸線)。
Claims (3)
- 【請求項1】 前端にエンジン、後部に変速機を備えた
パワーユニットを、中央より前部位置にて揺動軸を介し
て二輪車等の車両の車体にスイング可能に取付け、前記
変速機の出力軸に駆動輪を取付け、エンジンの点火プラ
グに高圧コードを介して点火コイルユニットで給電する
ようにしたスイング式パワーユニットにおいて、前記点
火コイルユニットは、エンジンの前方に配置した筒状体
であり、コイルユニット軸が前記揺動軸と平行になるよ
うに車幅方向に延ばし且つエンジン側にマウントしたも
のであることを特徴とするスイング式パワーユニットの
点火コイルユニット取付構造。 - 【請求項2】 前記車体からリンクを吊下げ、このリン
クの下端部に前記揺動軸を取付けるとともに前記車体側
に、パワーユニット上方に形成した水平部と、この水平
部から斜め下方へ立下がる傾斜部と、この傾斜部から前
方へ延びる低床部とを設け、前記点火プラグユニットを
前記傾斜部に対向する様に配置したことを特徴とする請
求項1記載のスイング式パワーユニットの点火コイルユ
ニット取付構造。 - 【請求項3】 前記エンジンは、OHC4サイクルであ
り、前記点火プラグは、エンジンの側面で且つ車体側面
に配置したものであり、前記高圧コードは、エンジンの
前面並びに側面に添って配置したものであることを特徴
とする請求項1又は請求項2記載のスイング式パワーユ
ニットの点火コイルユニット取付構造。
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