JP5320195B2 - 自動二輪車 - Google Patents
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Description
このようにテールライトを覆うリヤカバーを備えている自動二輪車が各種提案されている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
テールランプ41のベース42は、車体フレームFに設けられた支持板62に、マウントゴム72及びボルト74を介して取付けられている。
このように、テールランプ41の上面と下部は、弾性部材に当接されているので、自動二輪車の走行時に発生しがちな、テールランプ41の上下の振動が軽減される。
加えて、リヤカバーは、左右の弾性体に当接するリブを備えている。左右の弾性体の大きさや形状を自動二輪車の種類に応じて変える必要がなく、リブの調整だけで異なる形状のリヤカバー及びテールランプに弾性体を流用することができるので、コストダウンを図ることができる。
例えば、テールライトとリヤカバーとの間に別部品としてのスポンジを噛ませると、スポンジの取付コストが嵩む。
この点、本発明では、テールライトに弾性体が予め取付けられており、この弾性体がリブに当接するので、弾性体の単独の取付コストは発生しない。結果、よりいっそうコストダウンを図ることができる。
さらに加えて、リブの車両前後方向の幅は、左右の弾性体の車両前後方向の幅よりも広い形態で、左右のリブは左右のリヤカバーに設けられており、左右の弾性体はケースに取付けられている。走行中、左右のリブは、左右の弾性体に比較して動きにくいので、左右の弾性体を小さくする方が良い。また、左右の弾性体を小さくできるので、コストの低減も図ることができる。
加えて、部品点数が少なく済むので、生産性の向上を図ることができる。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の先端に設けられているヘッドパイプ12に操舵自在に取付けられるフロントフォーク13と、このフロントフォーク13の下端に回転自在に取付けられる前輪14と、フロントフォーク13に取付けられ前輪14が跳ね上げる泥や石を遮断するフロントフェンダ15と、フロントフォーク13の上部に取付けられるヘッドライト16、メータ17及びステアリングハンドル18と、車体フレーム11上に配置される燃料タンク21と、車体フレーム11から後方へ延ばされるシートレール22に載せられるシート23と、車体フレーム11に吊られているエンジン24と、車体フレーム11の後部下部から延ばされているスイングアーム25と、このスイングアーム25の後部に回転自在に取付けられる後輪26と、スイングアーム25の後端とシートレール22とに渡され後輪26の上下動を制御するリヤクッション27と、からなる。
また、エンジン24から排気管33が延ばされ、この排気管33に触媒ユニット34が接続され、この触媒ユニット34にマフラー35が接続されている。
また、リヤカバー37と後輪26との間にリヤフェンダ38が取付けられ、ステアリングハンドル18にバックミラー41が取付けられている。
図2に示すように、テールライト36は、上面42、左の側面43、右の側面44及び底面45を有している。
左の側面43には、左のリヤカバー37に当接して車幅方向(左右)の防振を図る左の弾性体46が予め取付けられている。右の側面は44には、右のリヤカバー47に当接して車幅方向の防振を図る右の弾性体48が予め取付けられている。
テールライト36の上面42には、左右のリヤカバー37、47に当接して上方への防振を図る上の弾性体51が予め取付けられている。
左のリヤカバー37には、左のリヤウィンカー54が備えられており、右のリヤカバー47には、右のリヤウィンカー55が備えられている。
また、左右の弾性体46、48及び上の弾性体51は、例えば接着により予めテールライト36に取付けられている。接着であれば弾性体46、48、51の取付が容易になるが、弾性体46、48、51が予めテールライト36に取付けられていれば、接着以外の方法であっても差し支えない。
図3に示されるように、リヤカバー37、47は、テールライト36の底面45を下から覆うロアカバー57を含んでいる。
テールライト36のレンズ58の底面45には、溝61が設けられている。ロアカバー57には、突部62が設けられている。溝61と突部62との間に下の弾性体63が設けられ、この下の弾性体63を間に挟んだ形態で、突部62が溝61に係合される。
なお、テールライト36は、ケース64、グロメット65、ソケット部66、電球67及びレンズ58とで構成され、ソケット部66にハーネス68が接続されている。
取付用の弾性部材83により、テールライト36へ伝わる振動の軽減を図ることができる。更に、フローティング取付部79から最も遠く離れた場所に、下の弾性体63を設けることで、よりいっそう上下の振動を抑制できる。
左右のリブ52、53は、左右のリヤカバー37、47に設けられており、左右の弾性体46、48は、ケース64に取付けられている。走行中、左右のリブ52、53は、左右の弾性体46、48に比較して動きにくいので、左右の弾性体46、48を小さくする方が良い。また、左右の弾性体46、48を小さくできるので、コストの低減も図ることができる。
図4に示されるように、左のシートレール22と右のシートレール71との後部に取付板72が渡されており、この取付板72にボルト73を介してステー74が取付けられている。
また、左右のリヤカバー37、47を矢印(1)のように合わせ、ロアカバー57を矢印(2)のようにボルト76を介して左右のリヤカバー37、47に取付ける。
このように、一つのステー74にテールライト36、リヤカバー37、47及びリヤウィンカー54、55を組付けるので、部品点数を削減して生産性の向上を図ることができる。
一方、本発明のように、テールライト36に弾性体46、51が予め取付けられていれば、上述したようにリヤカバー37、47を組付けるだけなので、別途スポンジ取付行程を設けることに比較して、組立工数を低減でき、取付コストも低減することができる。
図5に示されるように、テールライト36は、取付腕77、78を備えている。これらの取付腕77、78が、ボルト81を介してステー74に取付けられている。
また、ボルト75をステー74と右のリヤカバー47のボルト穴を通し、リヤウィンカー55のねじ穴にねじ込むことで、ステー74と右のリヤカバー47がリヤウィンカー55に共締めされる。
一つのステー74にテールライト36、リヤカバー37、47及びリヤウィンカー54、55を組付けることで、テールライト36周辺をコンパクトにすることができる。
図6に示されるように、上の弾性体51は、テールライト36の上面42に2箇所設けられている。左の弾性体46は、左の側面43に設けられている。
ステー74は、取付板72に取付ける前方部分から後方に延びるにしたがって幅広になり、左右のリヤウィンカー(図5、符号54、55)の取付部がそれぞれ立ち上がっている。この立ち壁形状を有することで、左右のリヤカバー37、47及び左右のリヤウィンカー54、55の取付を容易にすることができる。
図2に戻って、テールライト36が矢印(3)のように車幅方向に力を受けた場合、リヤケース37、47が、左右の弾性体46、48を介してテールライト36を押さえるので、車幅方向の防振を図ることができる。
また、テールライト36が矢印(4)のように上下方向に力を受けた場合、リヤケース37、47及び図3に示したロアカバー57が、上の弾性体51及び下の弾性体(図3、符号63)を介してテールライトを押さえるので、上下方向の防振を図ることができる。
Claims (6)
- 車体フレーム(11)にその前部をフローティングして取付けられるテールライト(36)と、このテールライト(36)を覆うように車体フレーム(11)に取付けられるリヤカバー(37、47)と、を備えている自動二輪車(10)において、
前記テールライト(36)は、上面(42)、左右の側面(43、44)及び底面(45)を有し、前記左右の側面(43、44)に前記リヤカバー(37、47)に当接して車幅方向の防振を図る左右の弾性体(46、48)を備え、
前記リヤカバー(37、47)は、前記左右の弾性体(46、48)に当接するリブ(52、53)を備え、
前記リブ(52、53)の車両前後方向の幅(b)は、前記左右の弾性体(46、48)の車両前後方向の幅(a)よりも広いことを特徴とする自動二輪車(10)。 - 前記テールライト(36)の上面(42)に、前記リヤカバー(37、47)に当接して上方への防振を図る上の弾性体(51)を備えていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(10)。
- 前記リヤカバー(37、47)は、前記テールライト(36)の底面(45)を下から覆うロアカバー(57)を含んでいることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車(10)。
- 前記テールライト(36)のレンズ(58)の底面(45)であって、車両の前後方向の最後部位置にフローティング取付部(79)と側面視略同じ高さ位置に溝(61)が設けられ、前記ロアカバー(57)に前記溝(61)に係合する突部(62)が設けられ、前記溝(61)と前記突部(62)との間に、下の弾性体(63)が設けられていることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車(10)。
- 前記テールライト(36)と、前記リヤカバー(37、47)とは、前記車体フレーム(11)の後部に設けられているステー(74)を介して前記車体フレーム(11)に取付けられ、前記ステー(74)に、左右のリヤウィンカー(54、55)が更に取付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車(10)。
- 前記テールライト(36)は、側面視で前記上の弾性体(51)、前記下の弾性体(63)及び前記フローティング取付部(79)の3点で形成される三角形(80)の中に、電球(67)及びフィラメント(69)を備えていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の自動二輪車(10)。
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