JPH09126109A - 二輪車用エンジン - Google Patents
二輪車用エンジンInfo
- Publication number
- JPH09126109A JPH09126109A JP28352595A JP28352595A JPH09126109A JP H09126109 A JPH09126109 A JP H09126109A JP 28352595 A JP28352595 A JP 28352595A JP 28352595 A JP28352595 A JP 28352595A JP H09126109 A JPH09126109 A JP H09126109A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition coil
- ignition
- engine
- plug
- direct
- Prior art date
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- Pending
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラグキャップ部と一体化されたイグニッシ
ョンコイルへのエンジンの熱の影響を緩和するととも
に、エンジンの振動でダイレクト・イグニッションコイ
ルが脱落することを防止する。 【解決手段】 二輪車の前方に向けて略水平に配置され
たシリンダ10の前部にシリンダヘッド14が取付けら
れ、このシリンダヘッド14の前部に点火プラグ16が
挿着されている。ダイレクト・イグニッションコイル1
は、点火プラグ16に冠着されるプラグキャップ部20
と、このプラグキャップ部20と一体に形成された点火
ユニット部22とを有している。点火ユニット部22の
内部に収納されたイグニッションコイルが、プラグキャ
ップ部20によって点火プラグ16に電気的に接続され
ている。ダイレクト・イグニッションコイル1の点火ユ
ニット部22は、ビス26によってファンカウル12表
面に固定されている。
ョンコイルへのエンジンの熱の影響を緩和するととも
に、エンジンの振動でダイレクト・イグニッションコイ
ルが脱落することを防止する。 【解決手段】 二輪車の前方に向けて略水平に配置され
たシリンダ10の前部にシリンダヘッド14が取付けら
れ、このシリンダヘッド14の前部に点火プラグ16が
挿着されている。ダイレクト・イグニッションコイル1
は、点火プラグ16に冠着されるプラグキャップ部20
と、このプラグキャップ部20と一体に形成された点火
ユニット部22とを有している。点火ユニット部22の
内部に収納されたイグニッションコイルが、プラグキャ
ップ部20によって点火プラグ16に電気的に接続され
ている。ダイレクト・イグニッションコイル1の点火ユ
ニット部22は、ビス26によってファンカウル12表
面に固定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラグキャップと
イグニッションコイルとを一体化したダイレクト・イグ
ニッションコイルを備えた強制空冷型の二輪車用エンジ
ンに関する。
イグニッションコイルとを一体化したダイレクト・イグ
ニッションコイルを備えた強制空冷型の二輪車用エンジ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図3に示すようなスクータ型の
自動二輪車等のエンジンには、走行風による冷却が難し
い等の理由から強制空冷型のエンジンが用いられる。図
3に示す二輪車用エンジン2′は、後輪3と一体となっ
て車体4に対して揺動自在に取付けられた、いわゆるユ
ニットスイング・エンジン5′を構成している。図3お
よび図4に示すように、このユニットスイング・エンジ
ン5′は、後輪3の前方において二輪車の前方(図4の
矢印F方向)に向けて略水平に配置されたシリンダ(図
示せず)と、シリンダ前部に取付けられたシリンダヘッ
ド(図示せず)と、このシリンダヘッドとシリンダとを
覆い内部に冷却空気を循環させるためのファンカウル1
2とを備えている。なお、符号6で示すのはクランクケ
ース、符号7で示すのはキャブレター、符号8で示すの
はエアクリーナである。
自動二輪車等のエンジンには、走行風による冷却が難し
い等の理由から強制空冷型のエンジンが用いられる。図
3に示す二輪車用エンジン2′は、後輪3と一体となっ
て車体4に対して揺動自在に取付けられた、いわゆるユ
ニットスイング・エンジン5′を構成している。図3お
よび図4に示すように、このユニットスイング・エンジ
ン5′は、後輪3の前方において二輪車の前方(図4の
矢印F方向)に向けて略水平に配置されたシリンダ(図
示せず)と、シリンダ前部に取付けられたシリンダヘッ
ド(図示せず)と、このシリンダヘッドとシリンダとを
覆い内部に冷却空気を循環させるためのファンカウル1
2とを備えている。なお、符号6で示すのはクランクケ
ース、符号7で示すのはキャブレター、符号8で示すの
はエアクリーナである。
【0003】上記シリンダヘッドには点火プラグ(図示
せず)が挿着され、この点火プラグにファンカウル12
を貫通してプラグキャップ30が冠着されている。ま
た、ファンカウル12(シリンダ)後方のクランクケー
ス6上部左側には、イグニッションコイルを収納した点
火ユニット32が取付けられている。そして、点火ユニ
ット32とプラグキャップ30とは、高圧コード34に
よって連結されている。
せず)が挿着され、この点火プラグにファンカウル12
を貫通してプラグキャップ30が冠着されている。ま
た、ファンカウル12(シリンダ)後方のクランクケー
ス6上部左側には、イグニッションコイルを収納した点
火ユニット32が取付けられている。そして、点火ユニ
ット32とプラグキャップ30とは、高圧コード34に
よって連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような、プラグキ
ャップ30と点火ユニット32とを連結する高圧コード
34を備えた従来の二輪車用エンジンには、以下のよう
な問題点がある。まず第1に、高圧コード34自体の抵
抗による電圧ロスと、高圧コード34と点火ユニット3
2のイグニッションコイルとの接点部、および高圧コー
ド34とプラグキャップ30との接点部での電圧ロスが
発生する。第2に、前記各接点部への水の侵入や、高圧
コード34の擦れによる磨耗や劣化のためにリークが発
生するおそれがある。第3に、点火関係の部品点数が比
較的多いため、部品コストが高くなり、組付け作業が繁
雑となる。
ャップ30と点火ユニット32とを連結する高圧コード
34を備えた従来の二輪車用エンジンには、以下のよう
な問題点がある。まず第1に、高圧コード34自体の抵
抗による電圧ロスと、高圧コード34と点火ユニット3
2のイグニッションコイルとの接点部、および高圧コー
ド34とプラグキャップ30との接点部での電圧ロスが
発生する。第2に、前記各接点部への水の侵入や、高圧
コード34の擦れによる磨耗や劣化のためにリークが発
生するおそれがある。第3に、点火関係の部品点数が比
較的多いため、部品コストが高くなり、組付け作業が繁
雑となる。
【0005】そこで、従来よりプラグキャップとイグニ
ッションコイルとを一体化したダイレクト・イグニッシ
ョンコイルを備えた二輪車用エンジンが提案されてい
る。しかし、プラグキャップとイグニッションコイルと
を一体化すると、エンジンからの熱の影響でイグニッシ
ョンコイルの性能低下を招きやすくなる。また、ダイレ
クト・イグニッションコイルは、特にイグニッションコ
イルが大型のものであったりすると、全体の重量が重く
なってしまう。ところが、従来のダイレクト・イグニッ
ションコイルは、主にそのプラグキャップ部分を点火プ
ラグ冠着することでエンジン本体に取付けられており、
そのイグニッションコイル部分の支持はほとんど考慮さ
れていない。このため、上記のようにシリンダが二輪車
の前方に向けて略水平に配置されたエンジンにおいて
は、エンジンの振動によりプラグキャップの部分が点火
プラグから外れて、ダイレクト・イグニッションコイル
が脱落するおそれがある。
ッションコイルとを一体化したダイレクト・イグニッシ
ョンコイルを備えた二輪車用エンジンが提案されてい
る。しかし、プラグキャップとイグニッションコイルと
を一体化すると、エンジンからの熱の影響でイグニッシ
ョンコイルの性能低下を招きやすくなる。また、ダイレ
クト・イグニッションコイルは、特にイグニッションコ
イルが大型のものであったりすると、全体の重量が重く
なってしまう。ところが、従来のダイレクト・イグニッ
ションコイルは、主にそのプラグキャップ部分を点火プ
ラグ冠着することでエンジン本体に取付けられており、
そのイグニッションコイル部分の支持はほとんど考慮さ
れていない。このため、上記のようにシリンダが二輪車
の前方に向けて略水平に配置されたエンジンにおいて
は、エンジンの振動によりプラグキャップの部分が点火
プラグから外れて、ダイレクト・イグニッションコイル
が脱落するおそれがある。
【0006】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、プラグキャップとイグニッションコイルと
を一体化したダイレクト・イグニッションコイルを備え
た二輪車用エンジンにおいて、イグニッションコイルへ
のエンジンの熱の影響を緩和するとともに、エンジンの
振動によるダイレクト・イグニッションコイルの脱落を
防止することを目的とする。
ものであり、プラグキャップとイグニッションコイルと
を一体化したダイレクト・イグニッションコイルを備え
た二輪車用エンジンにおいて、イグニッションコイルへ
のエンジンの熱の影響を緩和するとともに、エンジンの
振動によるダイレクト・イグニッションコイルの脱落を
防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
二輪車の前方に向けて略水平に配置されたシリンダと、
このシリンダの前部に取付けられたシリンダヘッドと、
このシリンダヘッドと前記シリンダとを覆い内部に冷却
空気を循環させるファンカウルと、前記シリンダヘッド
に挿着された点火プラグと、内部にイグニッションコイ
ルを収納するとともに前記ファンカウルの前記シリンダ
ヘッドに対応する部分の表側にビス止めされた点火ユニ
ット部と前記点火プラグに冠着されるとともに前記イグ
ニッションコイルと前記点火プラグとを電気的に接続す
るためのプラグキャップ部とを有するダイレクト・イグ
ニッションコイルと、を備えたことを特徴とする二輪車
用エンジンである。
二輪車の前方に向けて略水平に配置されたシリンダと、
このシリンダの前部に取付けられたシリンダヘッドと、
このシリンダヘッドと前記シリンダとを覆い内部に冷却
空気を循環させるファンカウルと、前記シリンダヘッド
に挿着された点火プラグと、内部にイグニッションコイ
ルを収納するとともに前記ファンカウルの前記シリンダ
ヘッドに対応する部分の表側にビス止めされた点火ユニ
ット部と前記点火プラグに冠着されるとともに前記イグ
ニッションコイルと前記点火プラグとを電気的に接続す
るためのプラグキャップ部とを有するダイレクト・イグ
ニッションコイルと、を備えたことを特徴とする二輪車
用エンジンである。
【0008】この発明によれば、ダイレクト・イグニッ
ションコイルの点火ユニット部がファンカウルにビス止
めされているので、ダイレクト・イグニッションコイル
の取付け強度を向上させることができる。また、ダイレ
クト・イグニッションコイルの点火ユニット部がファン
カウルの表側にあるので、ファンカウル内部を循環する
冷却空気によってエンジンの熱が点火ユニット部に伝わ
り難くなる。また、二輪車の前方に向けて略水平に配置
されたシリンダの前部にシリンダヘッドが取付けられ、
ダイレクト・イグニッションコイルの点火ユニット部が
ファンカウルのシリンダヘッドに対応する部分の表側に
あるので、二輪車の前方からの走行風が点火ユニット部
に当たりやすくなり、走行風による点火ユニット部の冷
却が促進される。
ションコイルの点火ユニット部がファンカウルにビス止
めされているので、ダイレクト・イグニッションコイル
の取付け強度を向上させることができる。また、ダイレ
クト・イグニッションコイルの点火ユニット部がファン
カウルの表側にあるので、ファンカウル内部を循環する
冷却空気によってエンジンの熱が点火ユニット部に伝わ
り難くなる。また、二輪車の前方に向けて略水平に配置
されたシリンダの前部にシリンダヘッドが取付けられ、
ダイレクト・イグニッションコイルの点火ユニット部が
ファンカウルのシリンダヘッドに対応する部分の表側に
あるので、二輪車の前方からの走行風が点火ユニット部
に当たりやすくなり、走行風による点火ユニット部の冷
却が促進される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、図1および図2に示
す本発明の実施の形態において、図3および図4に示す
従来例と同一の構成部分には同一符号を付して説明す
る。
施の形態について説明する。なお、図1および図2に示
す本発明の実施の形態において、図3および図4に示す
従来例と同一の構成部分には同一符号を付して説明す
る。
【0010】図1および図2は本発明の一実施形態を示
す図である。図1および図2において、矢印Fは二輪車
の前方方向を示している。図2において、二輪車用エン
ジン2は、後輪3と一体となって車体4に対して揺動自
在に取付けられた(図3参照)、いわゆるユニットスイ
ング・エンジン5を構成している。このユニットスイン
グ・エンジン5は、後輪3の前方において二輪車の前方
に向けて略水平に配置されたシリンダ10と、このシリ
ンダ10の前部に取付けられたシリンダヘッド14と、
このシリンダヘッド14とシリンダ10とを覆い内部に
冷却空気を循環させるためのファンカウル12とを備え
ている。なお、図2において、符号6で示すのはクラン
クケース、符号7で示すのはキャブレター、符号8で示
すのはエアクリーナである。
す図である。図1および図2において、矢印Fは二輪車
の前方方向を示している。図2において、二輪車用エン
ジン2は、後輪3と一体となって車体4に対して揺動自
在に取付けられた(図3参照)、いわゆるユニットスイ
ング・エンジン5を構成している。このユニットスイン
グ・エンジン5は、後輪3の前方において二輪車の前方
に向けて略水平に配置されたシリンダ10と、このシリ
ンダ10の前部に取付けられたシリンダヘッド14と、
このシリンダヘッド14とシリンダ10とを覆い内部に
冷却空気を循環させるためのファンカウル12とを備え
ている。なお、図2において、符号6で示すのはクラン
クケース、符号7で示すのはキャブレター、符号8で示
すのはエアクリーナである。
【0011】図1において、上記シリンダヘッド14の
前部略中央には点火プラグ16が挿着され、この点火プ
ラグ16にダイレクト・イグニッションコイル1が取付
けられている。このダイレクト・イグニッションコイル
1は、略円筒形状をなすプラグキャップ部20と、この
プラグキャップ部20と一体に形成され箱型形状をなす
点火ユニット部22とを有している。なお、図1に符号
15で示すのはシリンダヘッド14の冷却フィンであ
る。
前部略中央には点火プラグ16が挿着され、この点火プ
ラグ16にダイレクト・イグニッションコイル1が取付
けられている。このダイレクト・イグニッションコイル
1は、略円筒形状をなすプラグキャップ部20と、この
プラグキャップ部20と一体に形成され箱型形状をなす
点火ユニット部22とを有している。なお、図1に符号
15で示すのはシリンダヘッド14の冷却フィンであ
る。
【0012】ファンカウル12前面の略中央部には、点
火プラグ16に対応するプラグキャップ穴13が形成さ
れ、このプラグ穴13を通して上記ダイレクト・イグニ
ッションコイル1のプラグキャップ部20が点火プラグ
16に冠着されている。また、ダイレクト・イグニッシ
ョンコイル1のプラグキャップ部20を覆ってゴムブー
ツ17が取付けられ、このゴムブーツ17の前部外周に
形成された溝部17aがファンカウル12のプラグ穴1
3周縁部に係止されている。
火プラグ16に対応するプラグキャップ穴13が形成さ
れ、このプラグ穴13を通して上記ダイレクト・イグニ
ッションコイル1のプラグキャップ部20が点火プラグ
16に冠着されている。また、ダイレクト・イグニッシ
ョンコイル1のプラグキャップ部20を覆ってゴムブー
ツ17が取付けられ、このゴムブーツ17の前部外周に
形成された溝部17aがファンカウル12のプラグ穴1
3周縁部に係止されている。
【0013】また、上記点火ユニット部22は内部にイ
グニッションコイル(図示せず)を収納し、この点火ユ
ニット部22に収納されたイグニッションコイルはプラ
グキャップ部20によって点火プラグ16に電気的に接
続されている。この点火ユニット部22の上部には、イ
グニッションコイルをCDI回路等の点火回路と接続す
るための一対の端子23と、ビス穴25を有するビス受
部24とが突設されている。一方、ファンカウル12前
面の上部にはねじ穴18が形成されている。そして、ダ
イレクト・イグニッションコイル1の点火ユニット部2
2は、そのビス受部24のビス穴25を通りファンカウ
ル12のねじ穴18にねじ込まれるビス26によって、
ファンカウル12表面に固定されている。
グニッションコイル(図示せず)を収納し、この点火ユ
ニット部22に収納されたイグニッションコイルはプラ
グキャップ部20によって点火プラグ16に電気的に接
続されている。この点火ユニット部22の上部には、イ
グニッションコイルをCDI回路等の点火回路と接続す
るための一対の端子23と、ビス穴25を有するビス受
部24とが突設されている。一方、ファンカウル12前
面の上部にはねじ穴18が形成されている。そして、ダ
イレクト・イグニッションコイル1の点火ユニット部2
2は、そのビス受部24のビス穴25を通りファンカウ
ル12のねじ穴18にねじ込まれるビス26によって、
ファンカウル12表面に固定されている。
【0014】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、ダイレ
クト・イグニッションコイル1の点火ユニット部22が
ビス26によってファンカウル12表面に固定されてい
るので、ダイレクト・イグニッションコイル1の取付け
強度を向上させることができる。このため、エンジンの
振動でダイレクト・イグニッションコイル1が容易に脱
落することがない。また、ダイレクト・イグニッション
コイル1の点火ユニット部22がファンカウル12の表
側にあるので、ファンカウル12内部を循環する冷却空
気によってエンジンの熱が点火ユニット部22に伝わり
難くなる。また、二輪車の前方に向けて略水平に配置さ
れたシリンダ10の前部にシリンダヘッド14が取付け
られ、ダイレクト・イグニッションコイル1の点火ユニ
ット部22がファンカウル12のシリンダヘッド14に
対応する部分の表側にあるので、二輪車の前方からの走
行風(図2の矢印A参照)が点火ユニット部22に当た
りやすくなり、走行風による点火ユニット部22の冷却
が促進される。このため、点火ユニット部22に収納さ
れたイグニッションコイルへのエンジンの熱の影響を緩
和し、熱の影響によるイグニッションコイルの性能低下
を防止することができる。
の作用について説明する。本実施形態によれば、ダイレ
クト・イグニッションコイル1の点火ユニット部22が
ビス26によってファンカウル12表面に固定されてい
るので、ダイレクト・イグニッションコイル1の取付け
強度を向上させることができる。このため、エンジンの
振動でダイレクト・イグニッションコイル1が容易に脱
落することがない。また、ダイレクト・イグニッション
コイル1の点火ユニット部22がファンカウル12の表
側にあるので、ファンカウル12内部を循環する冷却空
気によってエンジンの熱が点火ユニット部22に伝わり
難くなる。また、二輪車の前方に向けて略水平に配置さ
れたシリンダ10の前部にシリンダヘッド14が取付け
られ、ダイレクト・イグニッションコイル1の点火ユニ
ット部22がファンカウル12のシリンダヘッド14に
対応する部分の表側にあるので、二輪車の前方からの走
行風(図2の矢印A参照)が点火ユニット部22に当た
りやすくなり、走行風による点火ユニット部22の冷却
が促進される。このため、点火ユニット部22に収納さ
れたイグニッションコイルへのエンジンの熱の影響を緩
和し、熱の影響によるイグニッションコイルの性能低下
を防止することができる。
【0015】なお、点火ユニット部22にイグニッショ
ンコイルを収納した場合について説明したが、点火ユニ
ット部22にイグニッションコイルに加えてCDI回路
等の点火回路を収納してもよい。この場合、CDI回路
等の点火回路の追加でダイレクト・イグニッションコイ
ル1の重量が増加しても、ダイレクト・イグニッション
コイル1の取付け強度が向上しているので、エンジンの
振動でダイレクト・イグニッションコイル1が脱落する
おそれはない。また、イグニッションコイルの場合と同
様、点火ユニット部22に収納されたCDI回路等の点
火回路へのエンジンの熱の影響も緩和されるので、その
熱影響による性能低下が防止される。
ンコイルを収納した場合について説明したが、点火ユニ
ット部22にイグニッションコイルに加えてCDI回路
等の点火回路を収納してもよい。この場合、CDI回路
等の点火回路の追加でダイレクト・イグニッションコイ
ル1の重量が増加しても、ダイレクト・イグニッション
コイル1の取付け強度が向上しているので、エンジンの
振動でダイレクト・イグニッションコイル1が脱落する
おそれはない。また、イグニッションコイルの場合と同
様、点火ユニット部22に収納されたCDI回路等の点
火回路へのエンジンの熱の影響も緩和されるので、その
熱影響による性能低下が防止される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
イレクト・イグニッションコイルの点火ユニット部がフ
ァンカウルにビス止めされているので、ダイレクト・イ
グニッションコイルの取付け強度を向上させることがで
きる。このため、エンジンの振動でダイレクト・イグニ
ッションコイルが容易に脱落することがない。また、ダ
イレクト・イグニッションコイルの点火ユニット部がフ
ァンカウルの表側にあるので、ファンカウル内部を循環
する冷却空気によってエンジンの熱が点火ユニット部に
伝わり難くなる。また、二輪車の前方に向けて略水平に
配置されたシリンダの前部にシリンダヘッドが取付けら
れ、ダイレクト・イグニッションコイルの点火ユニット
部がファンカウルのシリンダヘッドに対応する部分の表
側にあるので、二輪車の前方からの走行風が点火ユニッ
ト部に当たりやすくなり、走行風による点火ユニット部
の冷却が促進される。このため、点火ユニット部に収納
されたイグニッションコイルへのエンジンの熱の影響を
緩和し、熱の影響によるイグニッションコイルの性能低
下を防止することができる。
イレクト・イグニッションコイルの点火ユニット部がフ
ァンカウルにビス止めされているので、ダイレクト・イ
グニッションコイルの取付け強度を向上させることがで
きる。このため、エンジンの振動でダイレクト・イグニ
ッションコイルが容易に脱落することがない。また、ダ
イレクト・イグニッションコイルの点火ユニット部がフ
ァンカウルの表側にあるので、ファンカウル内部を循環
する冷却空気によってエンジンの熱が点火ユニット部に
伝わり難くなる。また、二輪車の前方に向けて略水平に
配置されたシリンダの前部にシリンダヘッドが取付けら
れ、ダイレクト・イグニッションコイルの点火ユニット
部がファンカウルのシリンダヘッドに対応する部分の表
側にあるので、二輪車の前方からの走行風が点火ユニッ
ト部に当たりやすくなり、走行風による点火ユニット部
の冷却が促進される。このため、点火ユニット部に収納
されたイグニッションコイルへのエンジンの熱の影響を
緩和し、熱の影響によるイグニッションコイルの性能低
下を防止することができる。
【図1】本発明による二輪車用エンジンの一実施形態を
示す要部縦断面図。
示す要部縦断面図。
【図2】図1に示す二輪車用エンジンによるユニットス
イング・エンジンの例を示す斜視図。
イング・エンジンの例を示す斜視図。
【図3】従来の二輪車用エンジンを備えたスクータ型二
輪車の例を示す側面図。
輪車の例を示す側面図。
【図4】図3に示す二輪車用エンジンによるユニットス
イング・エンジンの例を示す斜視図。
イング・エンジンの例を示す斜視図。
1 ダイレクト・イグニッションコイル 2,2′ 二輪車用エンジン 10 シリンダ 12 ファンカウル 14 シリンダヘッド 16 点火プラグ 20 プラグキャップ部 22 点火ユニット部 26 ビス
Claims (1)
- 【請求項1】二輪車の前方に向けて略水平に配置された
シリンダと、 このシリンダの前部に取付けられたシリンダヘッドと、 このシリンダヘッドと前記シリンダとを覆い内部に冷却
空気を循環させるファンカウルと、 前記シリンダヘッドに挿着された点火プラグと、 内部にイグニッションコイルを収納するとともに前記フ
ァンカウルの前記シリンダヘッドに対応する部分の表側
にビス止めされた点火ユニット部と、前記点火プラグに
冠着されるとともに前記イグニッションコイルと前記点
火プラグとを電気的に接続するためのプラグキャップ部
とを有するダイレクト・イグニッションコイルと、を備
えたことを特徴とする二輪車用エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28352595A JPH09126109A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 二輪車用エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28352595A JPH09126109A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 二輪車用エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126109A true JPH09126109A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17666669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28352595A Pending JPH09126109A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 二輪車用エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09126109A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11142275B2 (en) | 2018-04-18 | 2021-10-12 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Saddle type vehicle |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP28352595A patent/JPH09126109A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11142275B2 (en) | 2018-04-18 | 2021-10-12 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Saddle type vehicle |
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