JP2006281950A - 自動二輪車 - Google Patents

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JP2006281950A JP2005103848A JP2005103848A JP2006281950A JP 2006281950 A JP2006281950 A JP 2006281950A JP 2005103848 A JP2005103848 A JP 2005103848A JP 2005103848 A JP2005103848 A JP 2005103848A JP 2006281950 A JP2006281950 A JP 2006281950A
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Abstract

【課題】 エンジンの熱を収納室に伝えないようにして収納室の使い勝手の向上及び収納室の十分な容量の確保をすることができる自動二輪車を提供する。
【解決手段】 エンジン21の上方に収納室27を有する自動二輪車10において、エンジン21と収納室27との間に、空間を隔てる遮蔽板43を配置するとともに、遮蔽板43と収納室27との間に空気通路44を形成し、空気通路44内に空気流を発生させる手段46を設けた自動二輪車10。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの上方に収納室を有する自動二輪車に関する。
自動二輪車の一例として、パワーユニットとシートとの間に収納室を配置したものが知られている。このような自動二輪車では、収納室にヘルメット等の各種物品を収納するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
自動二輪車の他の一例として、シートレール上にヒンジを介して取付けられたシートの裏面に収納室を設けたものが知られている。このような自動二輪車では、シートを跳ね上げることで収納室に各種物品を収納するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3585232号公報 特開2002−331979号公報
ところが、上記特許文献1では、シート下方に配置された収納室がパワーユニットのエンジンの上方に位置しているために、エンジンからの熱が、収納室の底面より収納室内に伝導されるため、この収納室に収納するものが限定された。また、熱を伝わりにくくするために、断熱材等を装着する手法もあるが、効果を挙げるためにはスペースが必要となり、また重量増加する場合がある。
また、エンジンから、収納室までの距離を大きくとると、収納室の容量が少なくなってしまう。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、エンジンの熱を収納室に伝えないようにして収納室の使い勝手の向上及び収納室の十分な容量の確保をすることができる自動二輪車を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、エンジンの上方に収納室を有する自動二輪車において、前記エンジンと前記収納室との間に、空間を隔てる遮蔽板を配置するとともに、前記遮蔽板と前記収納室との間に空気通路を形成し、前記空気通路内に空気流を発生させる手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記空気流を発生させる手段が、前記エンジンを冷却する空気取入れ口であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記空気流を発生させる手段が、前記エンジンの吸気取入れ口であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記空気流を発生させる手段が、走行風の導入ダクトであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記空気流を発生させる手段が、請求項4と、請求項2または3の少なくともどちらかを組み合わせたものであることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記空気流を発生させる手段が、足載せ部後方に配置した電動ファンであることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記空気通路が、前方から後方に向けて後方上がりの方向に形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の自動二輪車によれば、エンジンと収納室との間で空間を隔てる遮蔽板と、収納室と、の間に形成された空気通路内に空気流が発生されるために、空気通路からの空気が滞留しないので、収納室にエンジンの熱が直接伝わりにくく、収納室内の温度上昇を防ぐことができるので、収納室の使い勝手を向上することができる。また、空気流を発生させる手段によって、収納室と遮蔽板との間隔が比較的小さくても、空気流を積極的に発生させるために、温度上昇の防止を効率良く図ることができる。また、別途断熱材を設けなくても良くなる。
請求項2記載の自動二輪車によれば、エンジンを冷却する空気取入れ口に導入される空気を積極的に用いて遮蔽板と収納室との間の空気通路内から吸引するために、空気通路内の空気は滞留せず、収納室内の温度上昇を防ぐことができる。
請求項3記載の自動二輪車によれば、エンジンの吸気取入れ口に導入される空気を遮蔽板と収納室との間の空気通路内に通過させるために、吸気取入れ口に送給する空気を比較的防塵・防水されたものとするとともに、空気通路内の空気は滞留せず、収納室内の温度上昇を防ぐことができる。
請求項4記載の自動二輪車によれば、導入ダクトから導入された走行風が遮蔽板と収納室との間の空気通路内を通過するために、走行風圧により空気流を容易に創生して効率良く用いることで収納室内の温度上昇を防ぐことができる。
請求項5記載の自動二輪車によれば、走行風圧をエンジンの冷却用やエンジンの吸気用に効率良く用い、相互で空気流を効率良く流すことで収納室内の温度上昇を、より一層防ぐことができる。
請求項6記載の自動二輪車によれば、電動ファンによって走行時に加えて停止状態でも効率よく空気通路内に空気を送り込めるために、簡単な構造で収納室内の温度上昇をより一層防ぐことができる。更に、足載せ部に空気流を発生させることで足元を爽快にすることができる。
請求項7記載の自動二輪車によれば、空気通路が前方から後方に向けて後方上がりの方向に形成されているため、停車状態でもエンジン熱によって温められた空気が対流によって後部より排出されるとともに、温度の低い空気が前記対流によって前部および前記空気流を発生させる手段より流れ込むので、常に通路の空気を流通させることができる。
以下、本発明に係る自動二輪車の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中の、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、運転者から見た方向を言う。
(第1実施形態)
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示すもので、図1は本発明に係る自動二輪車の側面図、図2は図1に示した自動二輪車におけるフロアパネルとアンダーカバーとの分解斜視図、図3は図2の組立状態での縦断面図である。
図1に示すように、自動二輪車10は、パワーユニット20にて後輪24をベルト駆動させるスクータ型の自動二輪車である。フロントフレーム12とフロントフレーム12の下端部から水平に後方に延びる一対のミドルフレーム13と両ミドルフレーム13の後端部から斜め後方上がりに配置されたリヤフレーム14とからなるフレーム11と、フロントフレーム12の前端部に有するヘッドパイプ15に取付けられたフロントフォーク16とを備えている。
また、フロントフォーク16の上部に結合されたハンドル17と、フロントフォーク16に取付けられたフロントフェンダ18と、フロントフォーク16の下部に取付けられた前輪19と、フロントフレーム12とリヤフレーム14との結合部分の下部に取付けられたエンジン21とトランスミッション22とからなるパワーユニット20と、フロントフレーム12の後下部に取付けられたスイングアーム23と、スイングアーム23の後端部に取付けられた後輪24とを備えている。
更に、リヤフレーム14の上部にシートレール25を介して取付けられたシート26と、シート26の下部に組み付けられた収納ボックス27と、両ミドルフレーム13上とリヤフレーム14上とに連続して取付けられたフロアパネル28と、シート26の下方を覆うボディカバー29と、リヤフレーム14の下方に取付けられたリヤフェンダ30とを備えている。
フロントフレーム12は、ヘッドパイプ15部分がフロントカバー31によって覆われており、このフロントカバー31内にバッテリヤエンジンコントロールユニット等の不図示の電装品が収納される。また、フロントフレーム12は、フロントカバー31前面にフロントブラケット32を露出して取付けており、このフロントブラケット32にタンデムのヘッドライト33と、サイドウインカー34と、籠取付用のバー35とが取付けられている。
フロントフォーク16には、コイルばねとダンパとからなるフロントショックアブソーバ(不図示)が取付けられているとともに、前輪19に制動力を与えるドラム式ブレーキユニット36が組み付けられている。
ハンドル17には、中央部にメータユニット37が取付けられており、スロット側とブレーキ側とにバックミラー38がそれぞれ取付けられている。
パワーユニット20は、エンジン21が水冷4ストローク単気筒であって、ベルト駆動無段変速式のトランスミッション22を一体に内蔵している。エンジン21は、電子燃料噴射式であり、シリンダヘッドにインジェクタ(不図示)が装備されているために、エンジンコントロールユニットから与えられた電流によって、インジェクタがスロットルの開度に応じて高燃圧の燃料を吸気側に噴射する。エンジン21への吸入空気は、リヤフェンダ30の側部に取付けたエアクリーナ39を通じて吸気側へ導入される。
また、エンジン21の排気は、エンジン21の右側からマフラー(不図示)を通じて行われる。そして、燃料は一対のミドルフレーム13の間に組付けられたフューエルタンク40からフューエルポンプ(不図示)を介してインジェクタへ供給される。なお、エンジン21の冷却は、トランスミッション22の右側部に取付けられたラジエータ(不図示)を通じて行われる。ラジエータは、トランスミッション22に取付けられた吸引ファン(不図示)が発生した負圧を用いて冷却用の空気を強制的に導入する。
スイングアーム23は、エンジン21と一体となって車体に揺動自在に支持されており、リヤフレーム14との間に配置されたコイルばねとダンパとからなるリヤショックアブソーバ(不図示)によって緩衝される。後輪24には、前輪19と同様にしてドラム式ブレーキユニット41が組み付けられている。
シートフレーム25は、パイプ部材を折り曲げ加工することにより、斜め後方上がりのリヤフレーム14から上方に向けて離れた位置に水平部分を形成しており、この水平部分にヒンジ(不図示)を介してシート26を取付けている。シート26は、ロック42が解錠された際に、シートフレーム25の右側に配置されたヒンジによって左側が上方に跳ね上げられる。
収納ボックス27は、シートフレーム25の水平部分に取付けられており、上部が開放されており、後方がリヤフレーム14に沿って後方斜め上がりに形成されている。この収納ボックス27は、シートフレーム25の水平部分から、フロアパネル28に有する遮蔽部43までの間に空間を隔てた容積を有する。収納ボックス27は、ロック42が解錠されてシート26が跳ね上げられることで開放され、ロック42が施錠されることでシート26により閉塞される。
フロアパネル28は、水平な足載せ部45の後端部から後方斜め上がりにしてリヤフレーム14上に組み付けられる遮蔽部43を有する。そのため、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に空気通路44が形成される。
そして、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に形成された空気通路44内に空気流を発生させる手段として、エアダクト46が設けられている。エアダクト46は、左右一対に設けられており、フロアパネル28の下側前方に空気取入れ口46aを有し、フロアパネル28の下面に沿って後方へ連通され、フロアパネル28の後端部で上方に立ち上がってから遮蔽部43の前端部に空気噴出し口46bを有する連通管であるために、遮蔽部43の前端部から走行風を導入して空気通路44内に空気流を創生する機能を有する。
ボディカバー29は、シート26の下方と収納ボックス27の外周とを覆って形成されており、前部にエアインレット29aが設けられ、側部後方にエアアウトレット29bが設けられている。ボディカバー29によって、エアダクト46はエアインレット29aの後方でエアアウトレット29bの前方において内部に開放される。
図2,図3に示すように、フロアパネル28の下側には、アンダーカバー47がボルト止めされ、アンダーカバー47の中央部の凹部分にフューエルタンク40が組み付けられる。そして、アンダーカバー47の両側にミドルフレーム13,13がそれぞれ配置される。エアダクト46は、アンダーカバー47の両側板部47aを底面とし、フロアパネル28の両端板部28aと補強用板部28bとを側面とし、フロアパネル28の足載せ部45を天面として囲まれた四角形の孔状に形成されている。このように、エアダクト46は、フロアパネル28とアンダーカバー47との既存部分を活用して形成されるために、新たな部品を取付けることなく、部品点数の増加を伴わずに製造することができる。
このような自動二輪車10では、買い物等に出かけて、例えば生鮮食料品等の物品を購入した場合に、ロック42を解錠してその物品を収納ボックス27内に収納し、ロック42を施錠して走行を開始する。走行が開始されることで、走行風がエアダクト46の空気取入れ口46aから導入され、エアダクト46の空気噴出口46bから空気通路44内に導入される。このとき、ボディカバー29内は、空気流により負圧が発生し、エアインレット29aからも空気が導入され、エアアウトレット29bから導出され、空気通路44内に導入された空気により空気流が効率良く後方へと流れて、空気が滞留することなく、熱伝播を防ぐとともに収納ボックス27の底面及び側面を冷却することができる。
以上説明した本発明の第1実施形態に係る自動二輪車10では、エンジン21と収納ボックス27との間で空間を隔てる遮蔽板43と、収納ボックス27との間に形成された空気通路44内に空気流が発生されるため、収納ボックス27にエンジン21の熱が直接伝わらず、収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。これにより、収納ボックス27に食料品等を入れて運搬することも可能となって使い勝手を向上することができる。また、空気流を発生させる手段であるエアダクト46によって、収納ボックス27と遮蔽板44との間隔が比較的小さくても、空気流を積極的に発生させるため、収納ボックス27内の温度上昇の防止を効率良く図ることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車10では、エアダクト46の空気取入れ口46aから導入された走行風が遮蔽板44と収納ボックス27との間の空気通路44内を通過するために、走行風圧により空気流を容易に創生して効率良く用いることができるので、収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して本発明に係る自動二輪車の第2実施形態について説明する。図4は本発明に係る自動二輪車の第2実施形態を示す側面図である。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略化する。
図4に示すように、自動二輪車50は、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に形成された空気通路44内に空気流を発生させる手段として、エンジン21のクランクシャフト側部に取付けられ、駆動用ベルト室に空気を導入して、ベルト室内の冷却を行う吸気導入用ファン51の冷却空気取入れ口52に蛇腹状の吸気ダクト53を取付け、この吸気ダクト53の上流側を空気通路44内に開口させている。吸気導入ファン51は、エンジン21が始動されることで回転されて、吸気ダクト53内に負圧を発生させ、その負圧によって導入された空気を駆動用ベルト室に送給する。また、エアダクト46は、フロントカバー31の側部まで延長されており、空気取入れ口46aがフロントカバー31の側部に配置されている。
このような自動二輪車50では、エンジン21が始動されると、吸気導入ファン51が回転して吸気ダクト53の空気通路44側に負圧が発生する。そして、走行が開始されると、走行風がエアダクト46の空気取入れ口46aから導入され、エアダクト46の空気噴出口46bから空気通路44内に導入され、空気流を発生させるので、ボディカバー29内で負圧が発生し、空気が導入される。また、吸気ダクト53より負圧が発生されることにより、空気通路44内の空気の流れがより効率良く流れ、収納ボックスの温度上昇をさらに防ぐことができる。
本実施形態の自動二輪車50では、エンジン21の冷却空気取入れ口52から導入される空気を遮蔽板43と収納ボックス27との間の空気通路44内に通過させるため、冷却空気取入れ口52に送給する空気が、ボディカバー29によって覆われることにより比較的防塵・防水されたものとすることができる。
また、本実施形態の自動二輪車50では、走行風圧をエンジン21の冷却用やエンジン21の吸気用に効率良く用い、相互で空気流を効率良く流すことで収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
(第3実施形態)
次に、図5を参照して本発明に係る自動二輪車の第3実施形態について説明する。図5は本発明に係る自動二輪車の第3実施形態を示す側面図である。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略化する。
図5に示すように、自動二輪車60は、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に形成された空気通路44内に空気流を発生させる手段として、遮蔽板43上に電動ファン62付のラジエータ61を取付け、ラジエータ61の吸気側に生じる負圧で空気通路44内に空気流を発生させるようにしたものである。電動ファン62は、スイッチ等により必要に応じて運転者がオン・オフできるようにしたり、或いはサーモスタット(不図示)によりラジエータ61内の冷却水温度が予め定められた値を超えたらオンしたりするようにできる。
このような自動二輪車60では、スイッチをオンにして電動ファン62を作動させることにより、停車状態でも空気通路に空気流を発生させることができる。また、エンジン21を始動し、走行が開始されると、走行風がエアダクト46の空気取入れ口46aから導入され、エアダクト46の空気噴出口46bから空気通路44内に導入され、空気流により負圧が増して、ボディカバー29内でエアインレット29aから導入された走行風がエアアウトレット29bから噴出されることで空気流が効率良く発生する。そして、電動ファン62によってラジエータ61の吸気側に負圧が発生しているために、空気通路44内に導入された空気が空気流となってラジエータ61に吸引されてラジエータ61の後側から外部へ放出される。これにより、空気通路44内に生じる空気流によって収納ボックス27の底面及び側面を冷却することができる。
本実施形態の自動二輪車60では、エンジン21を冷却するためのラジエータ61に導入される空気を積極的に用いて遮蔽板43と収納ボックス27との間の空気通路44内から吸引するため、走行風に加えて吸引空気により収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
また、本実施形態の自動二輪車60では、走行風圧をエンジン21の冷却用やエンジン21の吸気用に効率良く用いて、相互に空気流を効率良く流すことで収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
(第4実施形態)
次に、図6を参照して本発明に係る自動二輪車の第4実施形態について説明する。図6は本発明に係る自動二輪車の第4実施形態を示す側面図である。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略化する。
図6に示すように、自動二輪車70は、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に形成された空気通路44内に空気流を発生させる手段として、遮蔽板43の後方上部に電動ファン72付のラジエータ71を取付け、ラジエータ71の吸気側に生じる負圧で空気通路44内に空気流を発生させるようにするとともに、ラジエータ71の流出側配管73を空気通路44内に露出して配置したものである。この場合も、第3実施形態と同様にして、電動ファン72は、スイッチ等により必要に応じて運転者がオン・オフできるようにしたり、或いはサーモスタット(不図示)によりラジエータ71内の冷却水温度が予め定められた値を超えたらオンしたりするようにできる。
このような自動二輪車70では、エンジン21が始動され、スイッチをオンにして電動ファン72を作動させることにより、停車状態でも空気通路に空気流を発生させることができる。また、エンジン21を始動し、走行が開始されると、走行風がエアダクト46の空気取入れ口46aから導入され、エアダクト46の空気噴出口46bから空気通路44内に導入され、空気流により負圧が増して、ボディカバー29内で、エアインレット29aから導入された走行風がエアアウトレット29bから噴出されることで空気流が効率良く発生する。
そして、電動ファン72によってラジエータ71の吸気側に負圧が発生しているため、空気通路44内に導入された空気が空気流となってラジエータ71に吸引されてラジエータ71の後側から外部へ放出される。また、ラジエータ71によって冷却された冷却水を通す流出側配管73が空気通路44の外側を通るので、エンジン21の冷却効率も上げることができる。
本実施形態の自動二輪車70では、エンジン21を冷却するためのラジエータ71に導入される空気を積極的に用いて遮蔽板43と収納ボックス27との間の空気通路44内から吸引するとともに、ラジエータ71の流出側配管73に接触することによって収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
また、本実施形態の自動二輪車70では、走行風圧をエンジン21の冷却用に用い、相互で空気流を効率良く流すことで収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
(第5実施形態)
次に、図7を参照して本発明に係る自動二輪車の第5実施形態について説明する。図7は本発明に係る自動二輪車の第5実施形態を示す側面図である。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略化する。
図7に示すように、自動二輪車80は、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に形成された空気通路44内に空気流を発生させる手段として、ボディカバー29の前面に設けたエアインレット82に取付けた電動ファン81によって空気通路44内に空気流を発生させるようにしたものである。ボディカバー29の側面には、複数のエアアウトレット83が設けられている。電動ファン81は、第3実施形態と同様にして、スイッチ等により必要に応じて運転者がオン・オフできるようにしたり、或いはサーモスタット(不図示)によりボディカバー29内や収納ボックス27内の雰囲気温度が予め定められた値を超えたらオンしたりするようにできる。
このような自動二輪車80では、エンジン21が始動され、スイッチをオンにして電動ファン82を作動させ、走行が開始されると、走行風がボディカバー29の前面においてエアインレット82で電動ファン81により吸引されて空気通路44内に導入される。このとき、複数のエアアウトレット83によってボディカバー29内が負圧になっているため、走行風が空気通路44(図1参照)内に強制的に導入される。
そして、空気通路44内に導入された空気流によって空気が滞留せず、また収納ボックス27の底面及び側面を冷却する。また、エンジン21を停止した場合でも、スイッチをオンにして電動ファン82を作動させれば、走行風によらずにボディカバー29内に空気を導入することができるので、停止中に導入された空気によって収納ボックス27の底面及び側面を冷却することもできる。
本実施形態の自動二輪車80では、電動ファン81によって走行時に加えて停止状態でも効率よく空気通路44内に空気を送り込めるために、簡単な構造で収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。更に、フロアパネル28の足載せ部45に空気流を発生させることで足元を爽快にすることができる。
(第6実施形態)
次に、図8を参照して本発明に係る自動二輪車の第6実施形態について説明する。図8は本発明に係る自動二輪車の第6実施形態を示す側面図である。なお、第1実施形態と同一または同等部分については、同一の符号を付し、説明を省略或いは簡略化する。
図8に示すように、自動二輪車90は、遮蔽部43の上部と収納ボックス27の下面との間に形成された空気通路44内に空気流を発生させる手段として、エアクリーナ39の空気導入側に蛇腹状の吸気ダクト91を取付け、この吸気ダクト91の上流側を空気通路44内に開口させている。
このような自動二輪車90では、エンジン21が始動されると、エアクリーナ39内に負圧が発生するため、吸気ダクト91の空気通路44側に負圧が発生する。そして、走行が開始されると、走行風がエアダクト46の空気取入れ口46aから導入され、エアダクト46の空気噴出口46bから空気通路44内に導入されるとともに、ボディカバー29内で、エアインレット29aから導入された走行風がエアアウトレット29bから噴出されるので空気流が発生する。そして、吸気ダクト91内に負圧が発生していることで、空気通路44内に導入された空気が空気流となって吸気ダクト91からエアクリーナ39へと導かれ、空気通路44内に生じる空気流によって収納ボックス27の底面及び側面を冷却することができる。
本実施形態の自動二輪車90では、吸気ダクト91によってエンジン21の吸気側に生じた負圧により空気通路44内に空気流を発生させ、その空気流によって収納ボックス27を冷却することができる。
また、本実施形態の自動二輪車90では、エアクリーナ39に送給する空気を、ボディカバー29によって覆われることにより比較的防塵・防水されたものとすることができる。
また、本実施形態の自動二輪車90では、走行風圧を、所謂、ラムエアの効果を持ってエンジン21の吸気用に効率良く用いることができ、燃焼効率の向上も図ることができ、相互で空気流を効率良く流すことで収納ボックス27内の温度上昇を防ぐことができる。
本発明に係る第1実施形態の自動二輪車の側面図である。 図1に示した自動二輪車におけるフロアパネルとアンダーカバーとの分解斜視図である。 図2の組立状態での縦断面図である。 本発明に係る第2実施形態の自動二輪車の側面図である。 本発明に係る第3実施形態の自動二輪車の側面図である。 本発明に係る第4実施形態の自動二輪車の側面図である。 本発明に係る第5実施形態の自動二輪車の側面図である。 本発明に係る第6実施形態の自動二輪車の側面図である。
符号の説明
10,50,60,70,80,90 自動二輪車
21 エンジン
27 収納ボックス(収納室)
43 遮蔽板
44 空気通路
45 足載せ部
46 エアダクト(空気流を発生させる手段)(導入ダクト)
52 吸気取入れ口(空気流を発生させる手段)
53 吸気ダクト(空気流を発生させる手段)
61 ラジエータ(空気流を発生させる手段)(空気取入れ口)
71 ラジエータ(空気流を発生させる手段)(空気取入れ口)
81 電動ファン(空気流を発生させる手段)
91 吸気ダクト(空気流を発生させる手段)

Claims (7)

  1. エンジン(21)の上方に収納室(27)を有する自動二輪車(10,50,60,70,80,90)において、
    前記エンジン(21)と前記収納室(27)との間に、空間を隔てる遮蔽板(43)を配置するとともに、前記遮蔽板(43)と前記収納室(27)との間に空気通路(44)を形成し、前記空気通路(44)内に空気流を発生させる手段(46,53,61,71,81,91)を設けたことを特徴とする自動二輪車(10,50,60,70,80,90)。
  2. 前記空気流を発生させる手段(61,71)が、前記エンジン(21)を冷却する空気取入れ口(61,71)であることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(60,70)。
  3. 前記空気流を発生させる手段(53,91)が、前記エンジン(21)の吸気取入れ口(52,91)であることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(50,90)。
  4. 前記空気流を発生させる手段(46)が、走行風の導入ダクト(46)であることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(10)。
  5. 前記空気流を発生させる手段(53,61,71,91)が、請求項4と、請求項2または3の少なくともどちらかを組み合わせたものであることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(50,60,70,90)。
  6. 前記空気流を発生させる手段(81)が、足載せ部(45)後方に配置した電動ファン(81)であることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(80)。
  7. 前記空気通路(44)が、前方から後方に向けて後方上がりの方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車(80)。
JP2005103848A 2005-03-31 2005-03-31 自動二輪車 Pending JP2006281950A (ja)

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