JP4829753B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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本発明は、車体フレームに設けられている変速機ケースと、乗員が跨って座るシートの下方に設けられている収納ボックスと、この収納ボックスと変速機ケースの間に配置され外気を変速機ケースに導くダクトとを備えた鞍乗り型車両に関する。
車体フレームの後端部に揺動自在に設けられている変速機ケースと、乗員が跨って座るシートの下方に設けた収納ボックスとの間に配置され外気を変速機ケースに導くダクトを備え、変速機ケース内に外気を供給して、変速機ケースに内蔵するベルト式無段変速機を冷却するようにした鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平3−128789号公報(第1図)
特許文献1の第1図において、中央フレーム3(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)の後部には、ピボット14を介して変速機ケースを含むスイング式パワーユニット1が揺動可能に設けられ、このスイング式パワーユニット1の上方に乗員が跨って座るシート17が設けられ、このシート17の下方に収納ボックスとしての物入19が設けられ、この物入19とスイング式パワーユニット1との間に外気をスイング式パワーユニット1に導くダクト44が設けられている。変速機ケース内に外気を供給して、変速機ケースに内蔵するベルト式無段変速機を冷却するようにした。
外気は、物入19からダクト44を通ってスイング式パワーユニット1に供給される。従って、物入19(以下、「収納ボックス19」と云う。)には外気が通過するので、そのままだと、収納ボックス19内に外気とともに塵埃が侵入する。塵埃が侵入して、内側が汚れてしまうため、フィルターなどの浄化手段が必要となるという課題があった。
本発明は、収納ボックスと変速機ケースとの間にダクトを配置した鞍乗り型車両において、収納ボックス内への異物の侵入を防止する技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに支持されエンジンの駆動力を後輪に伝達するベルト式無段変速機を内蔵する変速機ケースと、車体フレームの上方に設けられ乗員が跨って座るシートと、このシートの下方に設けられ物を収納する収納ボックスと、収納ボックスと変速機ケースの間を連結し外気を変速機ケースに導くダクトと、を備える鞍乗り型車両において、収納ボックスには、物を入れる物入室と電装部品を収納する電装品収納室とに区画する区画手段が設けられるとともに、電装品収納室には、外気を取り入れる窓部が設けられ、収納ボックスの下方には、エンジンの周囲を囲うケース部材が設けられ、このケース部材の側方には、このケース部材に外気を供給するファンが設けられ、ケース部材の下部には、排熱空気を排出する排出口が設けられ、このケース部材とエンジンとの間に外気を通し、エンジンにより加熱された排熱空気を排出口から排出させることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、電装部品にはバッテリが含まれ、電装品収納室の底部から上方にリブが立設され、このリブにバッテリが載置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、区画手段は、収納ボックスを上下に区画するとともに、上部に物入室、下部に電装部品収納室を形成し、シートを開放した状態で区画手段は収納ボックスに着脱可能に設けられている内蓋であり、この内蓋の電装品収納室の側に小リブが設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、収納ボックスは、区画手段によって物入室と電装品収納室とに区画されるとともに、電装品収納室には窓部が設けられているので、物入室に塵や埃などの異物が侵入することを防止しながら、変速機ケースへの外気導入のための十分な空気量を確保することができる。物入室に異物の侵入が排除されるため、物入室の内側を汚れないようにすることができる。
さらに、電装品収納室に窓部が設けられているので、窓部から入った外気は、電装品収納室を通って変速機ケースに移動する。電装品収納室には電装部品が収納されているので、変速機に加えて、電装部品の冷却を効果的に行うこともできる。
さらにまた、収納ボックスの下方には、エンジンの周囲を囲うケース部材が設けられ、ケース部材とエンジンとの間に外気を通し、排出口から排出させるようにした。エンジンの排熱が収納ボックスへ流れることを防止できるので、窓部から進入する外気がエンジンの排熱空気の影響を受けることを回避することができる。
請求項2に係る発明では、電装品収納室の底部から上方にリブが立設され、このリブにバッテリが載置されているので、窓部から入った外気の一部は、リブの間などに形成された空間を通過することができる。つまり、外気をバッテリの底面に通過させることができる。
バッテリの底面に外気を通過させることができるので、バッテリの冷却効率を高めることが可能となる。
請求項3に係る発明では、収納ボックスに内蓋が着脱可能となっているので、電装部品をメンテナンスする際に、シートを開放した広いスペースを用いてメンテナンスが可能となる。さらに、内蓋の電装品収納室の側には小リブが設けられているので、電装品収納室の壁と電装部品などとの間に空間が形成され、当該形成された空間を外気が通過するので、電装部品の冷却を効果的に行うことができる。
また、内蓋をバッテリの上方に設けることになり、小リブによってバッテリの上方に外気が通過するので、バッテリの冷却効率を一層高めることが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者からみた方向を示す。なお、図面は符号の向きにみるものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11の後部にピボット軸12を含むリンク機構14を介して、車体フレーム11にパワーユニット15を揺動自在に取り付けた車両である。
パワーユニット15は、駆動源としてのエンジン16と、このエンジン16の後方に設ける変速機ケース17と、からなる。変速機ケース17には、エンジン16の駆動力を後輪19に伝達するベルト式無段変速機18が内蔵されている。そして、この変速機ケース17を車体フレーム11の後端部に揺動自在に設けることでエンジン16の動力を後輪19に伝達するようにした。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21に取り付け斜め後方に延設した後、略水平後方に延設したダウンフレーム22と、このダウンフレーム22の後端部に取り付けたフロア下フレーム23と、このフロア下フレーム23から斜め後方に立ち上げた左右のフレーム24L、24Rとからなる。
ダウンフレーム22と、フロア下フレーム23と、左右のフレーム24L、24Rとからメインフレーム25が構成されている。
また、自動二輪車10は、ヘッドパイプ21に操舵自在にフロントフォーク26を取り付け、このフロントフォーク26の下端に前輪28を取り付け、フロントフォーク26の上部に操舵ハンドル29を取り付けたものである。
リヤスイングアームを兼ねるパワーユニット15の後端に後輪19を取り付け、パワーユニット15の後部及びフレーム24Lの間にリヤクッションユニット31を掛け渡す。
パワーユニット15とフロア下フレーム23の間に介在させたリンク機構14は、フロア下フレーム23の近傍に設けた支持軸32と、この支持軸32から後方に延設したリンク部材33と、このリンク部材33の後端部に設けたピボット軸12と、を備える。
変速機ケース17の前部17aに、外の空気を取り入れる開口部35が設けられ、この開口部35に外気導入管としてのダクト36が接続されている。
変速機ケース17に開口部35を設け、この開口部35にダクト36を接続し、このダクト36を用いて外の空気を変速機ケース17内へ供給することでベルト式無段変速機18を冷却するようにした。
パワーユニット15の前部を構成するエンジン16のシリンダブロック37には、吸気装置38及び排気装置39が接続されている。
吸気装置38は、エアクリーナ41と、このエアクリーナ41に接続した燃料供給装置42と、からなる。
排気装置39は、エンジン16に接続し後方に延ばした排気管43と、この排気管43に接続し後方に延ばした消音器44とからなる。
フレーム24L、24Rに、上方へ開口する収納ボックス45が設けられ、この収納ボックス45の上方に乗員が跨って座るシート46が設けられ、この収納ボックス45の後方に燃料タンク47が配置され、これらの収納ボックス45と燃料タンク47の上方からシート46が開閉可能に取り付けられている。シート46及びこのシート46の周辺部の詳細な構造は後述する。
51は同乗者用ステップフレーム、52はステップフロア支持フレーム、53はグラブレール、54はフロントブレーキユニット、55はフロントフェンダ、56はカウル部材、57はリヤフェンダである。
すなわち、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の後端部に揺動自在に設けられエンジン16の駆動力を後輪に伝達するベルト式無段変速機18を内蔵する変速機ケース17と、車体フレーム11の上方に設けられ乗員が跨って座るシート46と、このシート46の下方に設けられ物を収納する収納ボックス45と、収納ボックス45と変速機ケース17の間を連結し外気を変速機ケース17に導くダクト36とを備える。
図2は本発明に係る自動二輪車のシート及びその周辺部の左側面図であり、シートの下方を覆うカウル部材(図1の符号56)を外したときの構成を説明する図である。
フロア下フレーム23から斜め後上方に左右のフレーム24L、24Rが延設され、これらのフレーム24L、24Rの間を掛け渡すクロスフレーム61が設けられ、このクロスフレーム61に収納ボックス45が取り付けられ、この収納ボックス45に乗員が跨って座るシート46が取り付けられている。
変速機ケース17を冷却するダクト36は、収納ボックス45の側方に開けた後窓62に接続されている。ダクト36は、側部に蛇腹状に形成された伸縮部63を有する。この伸縮部63によってパワーユニット15の揺動にダクト36を追従可能に設けることができる。収納ボックス45の下方には、エンジン16が設けられている。
図中、65は収納ボックス45内に配置されるバッテリである。
図3は図2の要部断面図であり、収納ボックス45の構造とこの収納ボックス45の上方に開閉自在に設けるシート46の構造を説明する図である。
車体フレーム11の一構成要素としてのクロスフレーム61に、上方へ開口する収納ボックス45を取り付け、この収納ボックス45の上方にその開口部45kを覆うインナカバー67を取り付け、このインナカバー67の上方に底板68とクッション材69とシートレザー71とを有し乗員が着座するシート46を取り付け、このシート46と収納ボックス45の間にシート46を開閉自在に支持するシートヒンジ72を介在させた。
そして、シート46の底板68に穴73を開け、この穴73にクッション材69を張り出すように設け、シート46を閉じたときに、クッション材69をインナカバー67の略中央部に上方に張り出すように形成した凸部66に当接させ、インナカバー67を押さえるようにした。
すなわち、鞍乗り型車両20の一形態としての自動二輪車10は、乗員が跨って座るシート46の下方に、蓋としてのインナカバー67を被せた収納ボックス45を備える。
シート46は、穴73の開いた底板68と、この底板68を被せるシートレザー71と、このシートレザー71と底板68との間に充填するクッション材69とで構成し、穴73からクッション材69を突出させるとともに、このクッション材69の突出部74でインナカバー67の凸部66を押さえるようにした。
なお、凸部66を省略してインナカバー67の上面を平らにすることは差し支えない。
収納ボックス45には、この収納ボックス45を物入室76と電装部品を収納する電装品収納室77とに区画する区画手段78が設けられるとともに、電装品収納室77には、外気を取り入れる窓部79が設けられている。
なお、窓部79は、カウル部材(図1の符号64)でカバーされているので、雨などが窓部79から侵入することはない。
区画手段78は、収納ボックス45に着脱可能に設けられている内蓋81であり、この内蓋81の電装品収納室77の側に小リブ82・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)が設けられている。
つまり、内蓋81は、収納ボックス45に略水平に配置される部材である。内蓋81によって仕切られる収納ボックス45の下半分を電装品収納室77とし、収納ボックス45の上半分を物入室76とした。
内蓋81の電装品収納室77の側には小リブ82・・・が設けられているので、電装品収納室77の内蓋81と電装部品84との間に空間Sを形成することができる。空間Sを形成することで、外気がこの空間Sを通過することができ、電装部品84の冷却を効果的に行うことができる。
例えば、内蓋81をバッテリ65の上方に設けるときに、小リブ82によってバッテリ65の上方に外気が通過することができるので、バッテリ65の冷却効率を高めることが可能となる。
図4は本発明に係る収納ボックスの平面図であり、収納ボックス45からインナカバー(図3の符号67)と内蓋(図3の符号81)を取り外したものである。
電装部品84にはバッテリ65とCDI(Capacitive Discharge Ignition)ユニット86と、フューズボックス87と、スタータ用ユニット88とが含まれ、電装品収納室77の底部77sから上方にリブ92・・・が立設され、このリブ92・・・の一部にバッテリ65などの電装部品84が載置されている。
なお、CDIユニット86とは、容量放電ユニットとも呼ばれ、大容量のコンデンサを有するものであり、コンデンサに充電後、エンジンの点火時期に合わせて放電する機器である。
図3に戻って、電装品収納室77の底部77sから上方にリブ92・・・が立設され、これらのリブ92・・・の一部にバッテリ65が載置されているので、窓部79から入った外気の一部は、リブ92・・・の間などに形成された空間を通過することができる。つまり、外気をバッテリ65の底面65sに通過させることができる。
バッテリ65の底面65sに、外気を通過させることができるので、バッテリ65の冷却効率を高めることが可能となる。
図5は本発明に係るシート及びその周辺部の分解斜視図であり、収納ボックス45の上方に内蓋81を配置し、この内蓋81の上方にインナカバー67を配置し、このインナカバー67の上方にシート46を配置した。インナカバー67とシート46は、共通のヒンジ軸93を介して収納ボックス45に回動可能に設けられている。
図6は本発明に係るシートと収納ボックス間を係合する係合部の断面図である。
インナカバー67の周縁67mに凹部94を設け、収納ボックス45の周縁45mに凸部95を設け、インナカバー67を閉じたときに、凸部95に凹部94が係合するようにした。
このように、収納ボックス45の凸部95にインナカバー67の凹部94が係合可能に構成するので、収納ボックス45内に異物が侵入することを防止することができる。
なお、本実施例とは反対に、収納ボックス45の周縁45mに凹部を設け、インナカバー67の周縁67mに凸部を設けることは差し支えない。
図7は本発明に係るヒンジ部の断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図7の9−9線断面図である。以下、図7〜図9を参照して説明を行う。
シートヒンジ72は、収納ボックス45に付設し支持穴73、73を有するヒンジベース96と、このヒンジベース96の内側に配置しインナカバー67に付設したカバー支持部97・・・を有する内ヒンジ98と、ヒンジベース96の外側に配置しシート46に付設したシート支持部99、99を有する外ヒンジ101と、これらヒンジベース96、内ヒンジ98及び外ヒンジ101を共通して支持するヒンジ軸93と、からなる。
ヒンジベース96に取り付けたヒンジ軸93に対して、内ヒンジ98を回動可能に設けるとともに、外ヒンジ101を回動可能に設ける。
すなわち、シート46は、シートヒンジ72で開閉可能に車体フレーム11に取り付けるとともに、シートヒンジ72は、シート46とインナカバー67とを同軸で軸支するようにしたものである。
シートヒンジ72は、シート46とインナカバー67とをヒンジ軸93を介して同軸で軸支するようにしたので、シート46のヒンジ軸とインナカバー67のヒンジ軸93を共通化することができる。従って、車両の部品点数を削減することができる。
図10は本発明に係るインナーカバーを収納ボックスに係止する係止部の断面図であり、インナカバー67に係合爪102を設けるとともに、収納ボックス45に係合穴103を設け、係合爪102を係合穴103に係合可能とする。
係合爪102は、インナカバー67の後端部を下方に延設した断面略U字状の部材であり、例えば、弾性を有する樹脂で形成されている。係合爪102は、前片部102aと後片部102bと、後片部102bに形成しインナカバー67が収納ボックス45から外れないように止めるストッパ部102cと、つまみ部102dとを有する。係合穴103に係合するとき、前片部102aと後片部102bの間は、一度縮み、ストッパ部102cが係合穴103の内側に到達したとき外方に延びることでインナカバー67をロックすることができる。
インナカバー67に係合爪102を設け、収納ボックス45に係合穴73を設け、係合爪102を係合穴103に係合可能とするので、係合爪102を係合穴103に係合することにより、インナカバー67を収納ボックス45にロックすることができる。従って、シート46を開けたときに、意に反して、インナカバー67が開くことを防止することができる。インナカバー67を開けるときには、つまみ部103dを後方から押圧しながらインナカバー67を上方に持ち上げる。
図11はエンジンを冷却する機構を説明する断面図、図12はエンジンを冷却する機構を説明する斜視図である。以下、図11と図12を参照して説明を行う。
エンジン冷却機構100は、エンジン16のシリンダブロック37の周囲を囲うケース部材64を設け、このケース部材64の側方にこのケース部材64に外気を供給するファン104を設け、このファン104の側方に外気取入口105を有する外気取入部材106を設けてなる。
ケース部材64の前端部はエンジン16の前部に係合され、ケース部材64の後端部はボルト107を介して変速機ケース17に取り付けられている。
ファン104は、エンジン16のクランクシャフト108に連結されており、エンジン16が回転しているときに、ファン104によってケース部材64の内側に外気を取り込むようにした。
車両の右側方に外気取入口105を有する外気取入部材106が設けられ、ケース部材64の下部には、排熱空気を排出する排出口109が設けられている。外気取入口105から外気を取り入れ、外気をこのケース部材64とエンジン16との間に通し、エンジン16により加熱された排熱空気を排出口109から下方に排出させることでエンジン16を冷却することができる。
図中、111はケース部材64に外気取入部材106を固定するボルトである。
エンジン16の排熱はエンジンの下方に設けた排出口109から排出され、収納ボックス(図3の符号45)へ流れることを防止することができるので、ベルト式無段変速機を冷却するために窓部(図3の符号79)から取り入れる外気がエンジン16の排熱空気の影響を受けることを回避することができる。
以上に述べたインナーカバーを備える鞍乗り型車両の作用を次に述べる。
図2に戻って、収納ボックス45は、区画手段78によって物入室76と電装品収納室77とに区画されるとともに、この電装品収納室77には窓部79が設けられているので、物入室76に塵や埃などの異物が侵入することを防止できる。物入室76に異物の侵入がなくなるので、物入室76の内側を汚れないようにすることができる。
また、電装品収納室77に窓部79が設けられているので、窓部79から入った外気は、電装品収納室77を通って変速機ケース17に移動する。電装品収納室77には電装部品84が収納されているので、ベルト式無段変速機18に加えて、電装部品84の冷却を効果的に行うことができる。
エンジン16の排熱は下側に出されるため、シート46側に流れることはなく、電装部品84の冷却効率を落とさない。
収納ボックス45の上方に設けたシート46は、穴73の開いた底板68と、この底板68を被せるシートレザー71と、このシートレザー71と底板68との間に充填するクッション材69とで構成し、穴73からクッション材69を突出させるとともに、このクッション材69の突出部74でインナカバー67を押さえるようにしたので、インナーカバー67の浮き上がりを防止することができる。
シート46を閉じたときに、クッション材69の突出部74でインナーカバー67を押さえるので、新たな部品を追加することなく、インナーカバー67を収納ボックス45に保持することができる。加えて、クッション材69の突出部74でインナーカバー67を押さえ、インナーカバー67を収納ボックス45に密着させたので、収納ボックス45内に塵埃など異物が侵入することを抑えることができる。つまり、コストの上昇を抑えながら、インナーカバー67の浮き上がりを防止することができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
また、請求項1では、電装品収納室の底部から上方にリブを立設することなく、バッテリを底部に載置することは差し支えない。
さらに、請求項2では、内蓋の電装品収納室の側に設けられている小リブを省くことは差し支えない。
本発明は、収納ボックスと変速機ケースとの間にダクトを備えた鞍乗り型車両に好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車のシート及びその周辺部の左側面図である。 図2の要部断面図である。 本発明に係る収納ボックスの平面図である。 本発明に係るシート及びその周辺部の分解斜視図である。 本発明に係るシートと収納ボックス間を係合する係合部の断面図である。 本発明に係るヒンジ部の断面図である。 図7の8−8線断面図である。 図7の9−9線断面図である。 本発明に係るインナーカバーを収納ボックスに係止する係止部の断面図である。 エンジンを冷却する機構を説明する断面図である。 エンジンを冷却する機構を説明する斜視図である。
符号の説明
10…自動二輪車、11…車体フレーム、17…変速機ケース、18…ベルト式無段変速機、20…鞍乗り型車両、36…ダクト、45…収納ボックス、46…シート、64…ケース部材、65…バッテリ、76…物入室、77…電装品収納室、77s…電装品収納室の底部、78…区画手段、79…窓部、81…内蓋、82…小リブ、84…電装部品、92…リブ、104…ファン、109…排出口。

Claims (3)

  1. 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に支持されエンジン(16)の駆動力を後輪(19)に伝達するベルト式無段変速機(18)を内蔵する変速機ケース(17)と、前記車体フレーム(11)の上方に設けられ乗員が跨って座るシート(46)と、このシート(46)の下方に設けられ物を収納する収納ボックス(45)と、前記収納ボックス(45)と前記変速機ケース(17)の間を連結し外気を前記変速機ケース(17)に導くダクト(36)と、を備える鞍乗り型車両において、
    前記収納ボックス(45)には、物を入れる物入室(76)と電装部品(84)を収納する電装品収納室(77)とに区画する区画手段(78)が設けられるとともに、前記電装品収納室(77)には、外気を取り入れる窓部(79)が設けられ
    前記収納ボックス(45)の下方には、前記エンジン(16)の周囲を囲うケース部材(64)が設けられ、このケース部材(64)の側方には、このケース部材(64)に外気を供給するファン(104)が設けられ、前記ケース部材(64)の下部には、排熱空気を排出する排出口(109)が設けられ、
    このケース部材(64)と前記エンジン(16)との間に外気を通し、前記エンジン(16)により加熱された排熱空気を前記排出口(109)から排出させることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記電装部品(84)にはバッテリ(65)が含まれ、前記電装品収納室(77)の底部から上方にリブ(92)が立設され、このリブ(92)に前記バッテリ(65)が載置されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記区画手段(78)は、前記収納ボックス(45)を上下に区画するとともに、上部に物入室(76)、下部に電装部品収納室(77)を形成し、前記シート(46)を開放した状態で前記区画手段(78)は前記収納ボックス(45)に着脱可能に設けられている内蓋(81)であり、この内蓋(81)の前記電装品収納室(77)の側に小リブ(82)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両
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