JPH10288740A - 長作動距離顕微鏡対物レンズ - Google Patents

長作動距離顕微鏡対物レンズ

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Publication number
JPH10288740A
JPH10288740A JP9097226A JP9722697A JPH10288740A JP H10288740 A JPH10288740 A JP H10288740A JP 9097226 A JP9097226 A JP 9097226A JP 9722697 A JP9722697 A JP 9722697A JP H10288740 A JPH10288740 A JP H10288740A
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JP
Japan
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lens
cemented
object side
lens group
positive meniscus
Prior art date
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Pending
Application number
JP9097226A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kusaka
日下健一
Sadashi Adachi
安達貞志
Kentaro Yamazaki
山▲崎▼健太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Priority to US09/059,465 priority patent/US6069744A/en
Publication of JPH10288740A publication Critical patent/JPH10288740A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/02Objectives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 100倍を越える倍率でも従来以上に作動距
離の長い顕微鏡対物レンズ。 【解決手段】 物体側に凹面を向けた正メニスカスレン
ズ及び複数の接合レンズを含み、正の屈折力を持ち、物
体からの光線を収斂光束に変換するAレンズ群と、負の
屈折力を持つBレンズ群から構成され、fA をAレンズ
群の焦点距離、fB をBレンズ群の焦点距離とすると、 5<|fA /fB |<20
・・・(1) の条件を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長作動距離顕微鏡
対物レンズに関し、特に、作動距離の特に長い高倍率の
顕微鏡対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工業顕微鏡の対物レンズにおいて
は、長作動距離が求められることが多くなっている。例
えば、ICのパッケージを外して内部のICを観察する
場合については、凹部の底面のパターンを見ることにな
るため、3mm以上の作動距離が必要となる。また、基
板に組み込んだICを観察する場合では、凹凸のある基
板上の観察になるため、基板保護のために長い作動距離
が必要となる。
【0003】また、半導体の集積度は年々上がり続け、
パターンも微細化している。このため、従来は使用され
ることの少なかった100倍を越える対物レンズの要求
も大きくなっている。
【0004】乾燥系の対物レンズでは、人間の目による
観察の対物レンズ倍率は100倍程度が限界と言われて
いる。これ以上に倍率を上げてもぼやけた像が観察され
るのみで、微細なパターンを認識することはできないと
考えられてきた。
【0005】しかし、上記の考え方は肉眼観察において
言えることである。近年の半導体の検査工程ではTV装
置や画像解析を使用することが多い。この場合、撮像素
子の解像度が低いため、肉眼観察と同様な解像を得るた
めには倍率を上げる必要がある。また、画像処理により
顕微鏡像のコントラスト強調を行った場合、肉眼観察で
は観察できなかった微細構造を観察することが可能とな
る。
【0006】高倍率で作動距離の長い対物レンズについ
ては、特開平4−40409号、特公平4−26446
号、特開平8−190055号、特開平8−28611
2号のものが知られている。しかし、これらの先行例に
おいては、倍率は250倍と高い倍率のものもあるが、
作動距離は長くても1mm程度であり、半導体の基板に
取り付けた状態での検査においては不足する。
【0007】特公平7−104488号のものは100
倍で15mm程度の作動距離を持ち、半導体を基板に取
り付けた検査において十分な作動距離を持つが、倍率は
100倍までしか実現されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の上
記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、1
00倍を越える倍率でも従来以上に作動距離の長い顕微
鏡対物レンズを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の長作動距離顕微鏡対物レンズは、物体から順
に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ及び複数
の接合レンズを含み、正の屈折力を持ち、物体からの光
線を収斂光束に変換するAレンズ群と、負の屈折力を持
つBレンズ群から構成され、以下の条件を満たすことを
特徴とするものである。 5<|fA /fB |<20 ・・・(1) ここで、fA はAレンズ群の焦点距離、fB はBレンズ
群の焦点距離を表す。
【0010】この場合、以下の条件を満足することが望
ましい。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記Aレンズ群の最も物体側の正メニス
カスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニスカ
スレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離である。
【0011】また、本発明のもう1つの長作動距離顕微
鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹面を向け
た正メニスカスレンズ及び複数の接合レンズを含み、正
の屈折力を持ち、物体からの光線を収斂光線に変換する
第1レンズ群と、負の屈折力を持ち、凹レンズと凸レン
ズと凹レンズの組み合わせの3枚接合レンズからなる第
2レンズ群と、負の屈折力を持つ第3レンズ群により構
成され、以下の条件を満たすことを特徴とするものであ
る。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記第1レンズ群の最も物体側の正メニ
スカスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニス
カスレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離であ
る。
【0012】以下、本発明において上記構成をとる理由
と作用について説明する。同焦距離が一定である対物レ
ンズの作動距離を長くするためには、物体側に正の屈折
力を持つレンズ群を配置し、像側に強い負の屈折力を持
つレンズ群を配置する必要がある。一般に、対物レンズ
の作動距離が長くなる程諸収差が急激に悪化する。この
ため、長作動距離の対物レンズは、この構成でなるべく
作動距離を長くしたまま諸収差を補正することが必要と
なる。
【0013】本発明の長作動距離対物レンズは、物体側
から順に、正の屈折力のAレンズ群と負の屈折力を持つ
Bレンズ群で構成されている。Aレンズ群は、物体側に
凹面を向けた正メニスカスレンズ及び複数の接合レンズ
を含み、物体からの光線を緩やかに収斂光束に変換する
役割を持つ。作動距離が長くなると光線高が高くなり、
球面収差の補正が困難となる。このため、Aレンズ群の
最も物体側には、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズを配置し、アプラナティックな条件を満たすことが
必要である。また、作動距離が長くなると色収差の補正
が困難となるため、Aレンズ群中には色収差補正のため
複数の接合レンズを配置する必要がある。
【0014】Bレンズ群は強い負の屈折力を持ち、Aレ
ンズ群通過後の収束光線を強い負の屈折力によって大き
な倍率を得る役割を果たしている。また、Bレンズ群の
強い負の屈折率は対物レンズのペッツバール和を小さく
し、像面湾曲を良好に補正する役割も果たしている。
【0015】前記(1)式は、Aレンズ群とBレンズ群
の屈折力の関係を定めたものである。(1)式の下限の
5を下回ると、Bレンズ群の屈折力が弱まり対物レンズ
のペッツバール和が大きくなり、像面湾曲の補正が困難
になる。(1)式の上限の20を越えると、Bレンズ群
の屈折力が強くなり、像面湾曲の補正については有利で
あるが、Aレンズ群の光線高が高くなるため、高次の諸
収差が発生し、補正が困難になる。また、レンズ外径も
大きくなり、対物レンズの操作性が悪くなる。
【0016】さらに、上記の本発明の長作動距離顕微鏡
対物レンズにおいて、以下の条件を満たすことが望まし
い。 7<|fA /fB |<19 ・・・(1)’ この式(1)’はさらに長作動距離を確保するための条
件であり、球面収差、像面湾曲を良好に補正することが
可能である。
【0017】また、上記の本発明の長作動距離顕微鏡対
物レンズにおいて、(2)式を満たすことが望ましい。
(2)式は、Aレンズ群の最も物体側の正メニスカスレ
ンズの物体側の屈折力を規定したものである。100倍
以上の高倍率の長作動距離顕微鏡対物レンズにおいて
は、(2)式を満たすことが望ましい。(2)式の範囲
を越えると、アプラナティックな条件から外れ、コマ収
差や球面収差が増大する。また、(2)式の範囲を越え
ると、最も物体側の面の曲率半径が小さくなり、十分な
作動距離を確保することができなくなる。
【0018】また、上記の本発明の長作動距離顕微鏡対
物レンズにおいて、Aレンズ群中に物体側に凹面を向け
た単体正メニスカスレンズを2枚以上含むことが望まし
い。単体正メニスカスレンズを2枚以上含むことによ
り、物体からの光線を球面収差の発生を抑えながら徐々
に曲げることが可能となる。
【0019】また、Aレンズ群中に凸レンズと凹レンズ
と凸レンズの組み合わせの3枚接合レンズを含むことが
望ましい。長作動距離対物レンズでは、色収差の補正が
困難になる傾向にある。また、Aレンズ群では単体正メ
ニスカスレンズを2枚以上含む場合、この単体レンズで
発生した色収差を補正するためにも、強い色収差補正能
力がある3枚接合レンズを配置することが必要である。
Aレンズ群は正の屈折力を持ち、物体からの光線を収斂
光束に変換するため、凸レンズと凹レンズと凸レンズの
組み合わせの正の屈折力を持つ3枚接合レンズを配置し
て、正の屈折力を負担させることが望ましい。
【0020】さらに、このような長作動距離対物レンズ
において、3枚接合レンズが以下の条件を満たすことが
望ましい。 νT −νO >25 ・・・(3) ここで、νT は上記3枚接合レンズの凸レンズの平均ア
ッベ数、νO は上記3枚接合レンズの凹レンズのアッべ
数である。(3)式の範囲を越えると、対物レンズの色
収差が十分に補正できなくなる。
【0021】また、上記の本発明の長作動距離顕微鏡対
物レンズにおいて、Bレンズ群の最も物体側の接合レン
ズが凹レンズと凸レンズと凹レンズの組み合わせの負の
屈折力の3枚接合レンズにより構成されることが望まし
い。本発明の長作動距離対物レンズは、Aレンズ群のみ
では色収差補正が十分ではなく、Bレンズ群でも色収差
を補正することが必要である。また、Bレンズ群では、
負の屈折力により像面湾曲やコマ収差の補正も行ってい
る。そこで、Bレンズ群の最も物体側には凹レンズと凸
レンズと凹レンズの負の屈折力の3枚接合レンズを配置
して色収差を補正すると共に、負の屈折力を負担させる
ことで、像面湾曲やコマ収差を補正することが望まし
い。
【0022】また、上記の本発明の長作動距離顕微鏡対
物レンズにおいて、3枚接合レンズを少なくとも3群有
することが望ましい。対物レンズの設計上、高倍率にな
るに従って色収差の補正が困難になる。このため、25
0倍のような超高倍率の対物レンズでは、色収差補正の
ため3枚接合レンズを3群以上有することが望ましい。
【0023】また、以下のような構成においても長作動
距離対物レンズの構成は可能である。
【0024】すなわち、物体側から順に、物体側に凹面
を向けた正メニスカスレンズ及び複数の接合レンズを含
み、正の屈折力を持ち、物体からの光線を収斂光線に変
換する第1レンズ群と、負の屈折力を持ち、凹レンズと
凸レンズと凹レンズの組み合わせの3枚接合レンズから
なる第2レンズ群と、負の屈折力を持つ第3レンズ群に
より構成され、以下の条件を満たすことを特徴とする長
作動距離顕微鏡対物レンズである。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記第1レンズ群の最も物体側の正メニ
スカスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニス
カスレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離であ
る。
【0025】この長作動距離顕微鏡対物レンズは、物体
側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と負の屈折力を
持つ第2レンズ群と負の屈折力を持つ第3レンズ群から
構成されている。
【0026】この本発明の第1レンズ群の作用は、前記
の発明のAレンズ群につてい述べたものと同じである。
第1レンズ群は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズ及び複数の接合レンズを含み、物体からの光線を緩
やかに収束光線に変換する役割を持つ。第1レンズ群の
最も物体側の物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
はアプラナティックな条件を満たしている。また、色収
差補正のため、複数の接合レンズを配置している。
【0027】第2レンズ群は、負の屈折力を持ち、凹レ
ンズと凸レンズと凹レンズの3枚接合レンズにより構成
される。第2レンズ群と第3レンズ群は負の屈折力を持
ち、第1レンズ群を通過する収斂光線を所定の倍率を得
るために徐々に曲げる役割を持つ。また、特に第2レン
ズ群では、第1レンズ群のみでは不足する色収差の補正
を行う。
【0028】第3レンズ群は、負の屈折力を持ち、所定
の倍率を得る役割を持っている。また、第3レンズ群は
対物レンズの像面湾曲やコマ収差等をバランス良く補正
する役割も持っている。
【0029】上記の(2)式は第1レンズ群の最も物体
側の正メニスカスレンズの物体側の屈折力を規定したも
のである。(2)式の範囲を越えるとアプラナティック
な条件から外れ、コマ収差や球面収差が増大する。ま
た、この式の範囲を越えると、最も物体側の面の曲率半
径が小さくなり、十分な作動距離を確保することができ
なくなる。
【0030】上記の長作動距離顕微鏡対物レンズにおい
て、第1レンズ群中に物体側に凹面を向けた単体正メニ
スカスレンズを少なくとも2枚以上持つことが望まし
い。単体正メニスカスレンズを2枚以上含むことによ
り、物体からの光線を球面収差の発生を抑えながら徐々
に曲げることが可能となる。
【0031】また、第1レンズ群中に凸レンズと凹レン
ズと凸レンズの組み合わせの3枚接合レンズを含むこと
が望ましい。この3枚接合レンズは色収差を良好に補正
する役割を持つ。
【0032】さらに、この3枚接合レンズが以下の条件
を満たすことが望ましい。 νT −νO >25 ・・・(3) ここで、νT はその3枚接合レンズの凸レンズの平均ア
ッベ数、νO はその3枚接合レンズの凹レンズのアッべ
数である。(3)式の範囲を越えると、3枚接合レンズ
の色収差補正が十分にできなくなる。
【0033】また、第2レンズ群の凹レンズと凸レンズ
と凹レンズの3枚接合レンズが以下の条件を満たすこと
が望ましい。
【0034】 νT2−νO2>35 ・・・(4) ここで、νT2はその3枚接合レンズの凸レンズのアッべ
数であり、νO2はその3枚接合レンズの物体側の凹レン
ズのアッべ数である。(4)式の範囲から外れると、第
2レンズ群の色収差補正が十分でなくなる。
【0035】さらに、第3レンズ群の最も物体側に物体
側に凸面を向けた接合メニスカスレンズが配置されてい
ることが望ましい。第3レンズ群に入射する光線は収束
光線であるため、第3レンズ群の最も物体側のレンズは
物体側に凸面を向けたメニスカスレンズを配置すること
が収差補正上有利である。第3レンズ群では球面収差、
色収差、コマ収差等のバランスをとって補正する役割が
あるため、このメニスカスレンズは接合レンズとするこ
とが望ましい。
【0036】以上の長作動距離顕微鏡対物レンズは、測
定顕微鏡と組み合わさせて用いることができる。以上の
長作動距離顕微鏡対物レンズにより、凹凸のある試料の
高倍率の観察又は測定が可能となる。
【0037】また、以上の長作動距離顕微鏡対物レンズ
は、半導体検査装置と組み合わさせて用いることができ
る。以上の長作動距離顕微鏡対物レンズにより、半導体
を基板に取り付けた状態の高倍率の半導体検査が可能と
なる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の長作動距離顕微
鏡対物レンズの実施例1〜6について説明する。各実施
例のレンズデータは後記するが、図1〜図6はそれぞれ
実施例1〜6のレンズ構成を示す断面図である。
【0039】実施例1は、100倍対物レンズの設計例
であり、図1に断面図を示すように、Aレンズ群は、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ2枚と、両凸レ
ンズと両凹レンズと両凸レンズの組み合わせの3枚接合
レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両
凸単体正レンズにより構成される。第1レンズ群G1
は、Aレンズ群と同じである。Bレンズ群は、平凹レン
ズと両凸レンズと両凹レンズの組み合わせの負の屈折力
の3枚接合レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合で
物体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズと、2枚の
両凹単体負レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レ
ンズにより構成される。Bレンズ群の3枚接合レンズが
第2レンズ群G2を、物体側に凸面を向けた接合メニス
カスレンズと、2枚の単体負レンズと、接合レンズが第
3レンズ群G3を構成している。
【0040】実施例2は、150倍対物レンズの設計例
であり、図2に断面図を示すように、Aレンズ群は、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ2枚と、両凸レ
ンズと両凹レンズと両凸レンズの組み合わせの3枚接合
レンズと、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニス
カスレンズの接合レンズと、両凸単体正レンズにより構
成される。第1レンズ群G1は、Aレンズ群と同じであ
る。Bレンズ群は、像側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズと両凸レンズと両凹レンズの組み合わせの負の屈折
力の3枚接合レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合
で物体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズと、両凹
単体負レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズ
により構成される。Bレンズ群の3枚接合レンズが第2
レンズ群G2を、物体側に凸面を向けた接合メニスカス
レンズと、単体負レンズと、接合レンズが第3レンズ群
G3を構成している。
【0041】実施例3は、250倍対物レンズの設計例
であり、図3に断面図を示すように、Aレンズ群は、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ2枚と、両凸単
体正レンズと、両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズの
組み合わせの3枚接合レンズと、像側に凹面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズと物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズの組み合わせの3枚接合レンズと、
像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズの
接合レンズにより構成される。Bレンズ群は、両凸レン
ズと両凹レンズの接合で物体側に凸面を向けた接合メニ
スカスレンズと、両凹単体負レンズと、両凸レンズと両
凹レンズと像側に凹面を向けた正メニスカスレンズの組
み合わせの3枚接合レンズと、両凹単体負レンズと、両
凸レンズと両凹レンズの接合レンズにより構成される。
【0042】実施例4は、150倍対物レンズの設計例
であり、図4に断面図を示すように、Aレンズ群は、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ2枚と、両凸単
体正レンズと、両凸レンズと両凹レンズと両凸レンズの
組み合わせの3枚接合レンズと、像側に凹面を向けた負
メニスカスレンズと両凸レンズと物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズの組み合わせの3枚接合レンズと、
像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズの
接合レンズにより構成される。Bレンズ群は、両凸レン
ズと両凹レンズの接合で物体側に凸面を向けた接合メニ
スカスレンズと、両凹単体負レンズと、両凸レンズと両
凹レンズと像側に凹面を向けた正メニスカスレンズの組
み合わせの3枚接合レンズと、両凹単体負レンズと、両
凸レンズと両凹レンズの接合レンズにより構成される。
【0043】実施例5は、150倍対物レンズの設計例
であり、図5に断面図を示すように、Aレンズ群は、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ2枚と、両凸レ
ンズと両凹レンズと両凸レンズの組み合わせの3枚接合
レンズと、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニス
カスレンズの接合レンズと、両凸単体正レンズにより構
成される。第1レンズ群G1は、Aレンズ群と同じであ
る。Bレンズ群は、像側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズと両凸レンズと両凹レンズの組み合わせの負の屈折
力の3枚接合レンズと、像側に凹面を向けた正メニスカ
スレンズと像側に凹面を向けた負メニスカスレンズの接
合で物体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズと、両
凹単体負レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レン
ズにより構成される。Bレンズ群の3枚接合レンズが第
2レンズ群G2を、物体側に凸面を向けた接合レンズ
と、単体負レンズと、接合レンズが第3レンズ群G3を
構成している。
【0044】実施例6は、150倍対物レンズの設計例
であり、図6に断面図を示すように、Aレンズ群は、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ2枚と、両凸レ
ンズと両凹レンズと両凸レンズの組み合わせの3枚接合
レンズと、両凸レンズと両凹レンズの接合レンズと、両
凸単体正レンズと、像側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズと像側に凹面を向けた正メニスカスレンズの接合レ
ンズにより構成される。Bレンズ群は、両凹単体負レン
ズと、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズと像側に
凹面を向けた負メニスカスレンズの接合で物体側に凸面
を向けた接合メニスカスレンズと、両凹レンズと両凸レ
ンズと両凹レンズの組み合わせの3枚接合レンズにより
構成される。
【0045】以下に、各実施例のレンズデータを示す。
記号は、上記の他、NAは開口数、WDは作動距離、β
は倍率、fは焦点距離である。また、r1 、r2 …は物
体側から順に示した各レンズ面の曲率半径、d1 、d2
…は物体側から順に示した各レンズ面間の間隔、nd1
d2…は物体側から順に示した各レンズのd線の屈折
率、νd1、νd2…は物体側から順に示した各レンズのア
ッべ数である。
【0046】 実施例1 NA=0.55,WD=15.65,β=−100,f=1.8 r1 = -32.7306 d1 = 3.7500 nd1 =1.88300 νd1 =40.78 r2 = -15.8686 d2 = 0.2000 r3 = ∞ d3 = 2.9000 nd2 =1.88300 νd2 =40.78 r4 = -40.3819 d4 = 0.1925 r5 = 25.9655 d5 = 7.6000 nd3 =1.43875 νd3 =94.97 r6 = -24.2497 d6 = 2.5000 nd4 =1.61340 νd4 =43.84 r7 = 16.3184 d7 = 7.2500 nd5 =1.43875 νd5 =94.97 r8 = -26.8974 d8 = 0.1998 r9 = 23.3616 d9 = 5.2000 nd6 =1.43875 νd6 =94.97 r10= -22.0208 d10= 1.9000 nd7 =1.65412 νd7 =39.69 r11= 66.5977 d11= 0.1992 r12= 14.2789 d12= 4.5000 nd8 =1.49700 νd8 =81.54 r13= -40.5665 d13= 0.5998 r14= ∞ d14= 1.4500 nd9 =1.74000 νd9 =31.71 r15= 6.7174 d15= 6.3000 nd10=1.43875 νd10=94.99 r16= -9.9876 d16= 1.0500 nd11=1.72047 νd11=34.71 r17= 56.6577 d17= 0.4500 r18= 6.2021 d18= 3.5000 nd12=1.78472 νd12=25.71 r19= -75.0219 d19= 1.0000 nd13=1.88300 νd13=40.78 r20= 5.2801 d20= 4.1064 r21= -11.1868 d21= 0.7000 nd14=1.51633 νd14=64.14 r22= 113.1551 d22= 3.5361 r23= -4.2773 d23= 0.7000 nd15=1.51633 νd15=64.14 r24= 5.1252 d24= 0.9000 r25= 6.3830 d25= 1.7000 nd16=1.78472 νd16=25.71 r26= -9.9448 d26= 0.7000 nd17=1.48749 νd17=70.23 r27= 6.1791 (1)|fA /fB |=8.95 (2)|r1 /(n1 −1)|/f=20.6 (3)νT −νO =51.2 (4)νT2−νO2=63.3 。
【0047】 実施例2 NA=0.7 ,WD=7.98 ,β=−150,f=1.2 r1 = -16.5034 d1 = 3.0000 nd1 =1.83400 νd1 =37.16 r2 = -9.2834 d2 = 0.2000 r3 = -25.3109 d3 = 2.7000 nd2 =1.83400 νd2 =37.16 r4 = -16.0649 d4 = 0.2000 r5 = 41.7692 d5 = 6.4000 nd3 =1.43875 νd3 =94.99 r6 = -14.3661 d6 = 2.2000 nd4 =1.61340 νd4 =43.84 r7 = 26.0889 d7 = 6.8000 nd5 =1.43875 νd5 =94.99 r8 = -18.7294 d8 = 0.2000 r9 = 52.4287 d9 = 6.8000 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -17.2702 d10= 2.0000 nd7 =1.61340 νd7 =43.84 r11= -347.6269 d11= 0.2000 r12= 22.6857 d12= 5.2000 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -36.8545 d13= 0.2000 r14= 18.8585 d14= 1.4000 nd9 =1.64450 νd9 =40.82 r15= 8.5800 d15= 8.5000 nd10=1.43875 νd10=94.99 r16= -19.3649 d16= 1.1677 nd11=1.74000 νd11=31.71 r17= 34.6540 d17= 3.6022 r18= 8.0306 d18= 6.4427 nd12=1.72151 νd12=29.24 r19= -12.4726 d19= 2.1354 nd13=1.76200 νd13=40.10 r20= 3.5169 d20= 4.8885 r21= -5.3104 d21= 0.5000 nd14=1.51633 νd14=64.14 r22= 3.2932 d22= 2.8505 r23= 4.0956 d23= 2.0000 nd15=1.64769 νd15=33.79 r24= -2.7982 d24= 0.5000 nd16=1.74320 νd16=49.34 r25= 6.5000 (1)|fA /fB |=5.2 (2)|r1 /(n1 −1)|/f=16.5 (3)νT −νO =51.2 (4)νT2−νO2=54.2 。
【0048】 実施例3 NA=0.8 ,WD=6 ,β=−250,f=0.72 r1 = -13.5691 d1 = 2.9917 nd1 =1.88300 νd1 =40.76 r2 = -8.9845 d2 = 0.3481 r3 = -27.4726 d3 = 3.5646 nd2 =1.56907 νd2 =71.30 r4 = -13.6085 d4 = 0.2400 r5 = 158.2936 d5 = 3.9778 nd3 =1.56907 νd3 =71.30 r6 = -27.5994 d6 = 0.1788 r7 = 23.7183 d7 = 6.9297 nd4 =1.43875 νd4 =94.99 r8 = -21.7432 d8 = 1.9449 nd5 =1.61340 νd5 =43.84 r9 = 20.4975 d9 = 5.9468 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -30.3386 d10= 0.3368 r11= 28.0652 d11= 1.6557 nd7 =1.61340 νd7 =43.84 r12= 10.0304 d12=10.9710 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -12.6854 d13= 1.1777 nd9 =1.61340 νd9 =43.84 r14= -66.1818 d14= 0.2005 r15= 16.8332 d15= 2.6912 nd10=1.61340 νd10=43.84 r16= 10.2358 d16= 6.0075 nd11=1.43875 νd11=94.99 r17= -16.8186 d17= 0.2174 r18= 9.1196 d18= 3.4847 nd12=1.43875 νd12=94.99 r19= -18.3504 d19= 0.9859 nd13=1.71850 νd13=33.52 r20= 12.3214 d20= 1.4988 r21= -10.6834 d21= 1.2828 nd14=1.64450 νd14=40.82 r22= 16.3670 d22= 3.1932 r23= 6.0551 d23= 1.4142 nd15=1.80518 νd15=25.42 r24= -11.5680 d24= 0.9701 nd16=1.67790 νd16=55.34 r25= 2.2230 d25= 1.4631 nd17=1.74000 νd17=31.71 r26= 5.6395 d26= 1.8576 r27= -3.1922 d27= 0.9608 nd18=1.88300 νd18=40.76 r28= 3.8840 d28= 0.4526 r29= 2.7758 d29= 1.1860 nd19=1.60342 νd19=38.03 r30= -2.7070 d30= 0.6747 nd20=1.67790 νd20=55.34 r31= 4.2382 (1)|fA /fB |=17.4 (2)|r1 /(n1 −1)|/f=21.3 (3)νT −νO =51.2 。
【0049】 実施例4 NA=0.7 ,WD=9 ,β=−150,f=1.2 r1 = -15.5119 d1 = 2.7769 nd1 =1.88300 νd1 =40.76 r2 = -10.8342 d2 = 0.1333 r3 = -100.2156 d3 = 3.6884 nd2 =1.56907 νd2 =71.30 r4 = -18.6951 d4 = 0.2416 r5 = 51.8287 d5 = 4.1923 nd3 =1.56907 νd3 =71.30 r6 = -42.9409 d6 = 0.2726 r7 = 32.3803 d7 = 7.0161 nd4 =1.56907 νd4 =71.30 r8 = -21.9151 d8 = 2.0300 nd5 =1.61340 νd5 =43.84 r9 = 12.4221 d9 = 7.0271 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -41.5623 d10= 0.2893 r11= 40.1665 d11= 1.7213 nd7 =1.61340 νd7 =43.84 r12= 10.7165 d12=11.0211 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -10.7326 d13= 1.2471 nd9 =1.61340 νd9 =43.84 r14= -71.7490 d14= 0.3020 r15= 12.5961 d15= 1.9760 nd10=1.61340 νd10=43.84 r16= 7.8203 d16= 6.0777 nd11=1.43875 νd11=94.99 r17= -15.4379 d17= 0.0929 r18= 8.4060 d18= 3.2331 nd12=1.43875 νd12=94.99 r19= -20.4563 d19= 0.9458 nd13=1.71850 νd13=33.52 r20= 7.9395 d20= 1.3405 r21= -10.3325 d21= 1.4415 nd14=1.64450 νd14=40.82 r22= 17.5755 d22= 1.1847 r23= 9.6049 d23= 1.6779 nd15=1.80518 νd15=25.42 r24= -5.9121 d24= 1.1003 nd16=1.67790 νd16=55.34 r25= 3.0804 d25= 1.5266 nd17=1.74000 νd17=31.71 r26= 7.8718 d26= 2.0053 r27= -3.3995 d27= 0.7465 nd18=1.88300 νd18=40.76 r28= 4.8217 d28= 0.4364 r29= 5.0498 d29= 0.9055 nd19=1.75520 νd19=27.51 r30= -4.2878 d30= 0.3860 nd20=1.56384 νd20=60.67 r31= 9.9620 (1)|fA /fB |=17 (2)|r1 /(n1 −1)|/f=14.6 (3)νT −νO =39.3 。
【0050】 実施例5 NA=0.65,WD=8 ,β=−150,f=1.2 r1 = -8.0159 d1 = 3.0000 nd1 =1.83400 νd1 =37.16 r2 = -7.1454 d2 = 0.2000 r3 = -40.5426 d3 = 2.7000 nd2 =1.83400 νd2 =37.16 r4 = -20.0956 d4 = 0.2000 r5 = 22.8457 d5 = 6.4000 nd3 =1.43875 νd3 =94.99 r6 = -21.9873 d6 = 2.2000 nd4 =1.61340 νd4 =43.84 r7 = 25.7160 d7 = 6.8000 nd5 =1.43875 νd5 =94.99 r8 = -20.2299 d8 = 0.2000 r9 = 39.5687 d9 = 6.8000 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -15.2716 d10= 2.0000 nd7 =1.61340 νd7 =43.84 r11= -279.5065 d11= 0.2000 r12= 15.3915 d12= 5.2000 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -405.4120 d13= 0.2000 r14= 18.6208 d14= 1.4000 nd9 =1.71850 νd9 =33.52 r15= 7.2754 d15= 8.5000 nd10=1.43875 νd10=94.99 r16= -12.6963 d16= 1.2645 nd11=1.74000 νd11=31.71 r17= 18.8951 d17= 3.6928 r18= 7.5299 d18= 6.4929 nd12=1.84666 νd12=23.78 r19= 9.2424 d19= 2.3538 nd13=1.83481 νd13=42.72 r20= 3.8580 d20= 4.6383 r21= -6.3325 d21= 0.5000 nd14=1.51633 νd14=64.14 r22= 3.5370 d22= 2.9474 r23= 3.9682 d23= 2.0000 nd15=1.64769 νd15=33.79 r24= -2.3996 d24= 0.5000 nd16=1.74320 νd16=49.34 r25= 6.5000 (1)|fA /fB |=5.31 (2)|r1 /(n1 −1)|/f=8 (3)νT −νO =51.2 (4)νT2−νO2=61.5 。
【0051】 実施例6 NA=0.6 ,WD=11.5 ,β=−150,f=1.2 r1 = -27.2302 d1 = 3.3000 nd1 =1.83400 νd1 =37.16 r2 = -12.9167 d2 = 0.2000 r3 = -52.0182 d3 = 2.7000 nd2 =1.83400 νd2 =37.16 r4 = -27.9035 d4 = 0.2000 r5 = 21.7292 d5 = 7.2000 nd3 =1.43875 νd3 =94.99 r6 = -23.4390 d6 = 2.2000 nd4 =1.61340 νd4 =43.84 r7 = 19.3544 d7 = 7.1000 nd5 =1.43875 νd5 =94.99 r8 = -20.5622 d8 = 0.2000 r9 = 29.5832 d9 = 6.5000 nd6 =1.43875 νd6 =94.99 r10= -14.6507 d10= 1.5000 nd7 =1.61340 νd7 =43.84 r11= 39.4909 d11= 0.2000 r12= 10.9328 d12= 6.0000 nd8 =1.43875 νd8 =94.99 r13= -313.8411 d13= 0.2000 r14= 16.1692 d14= 1.5000 nd9 =1.61340 νd9 =43.84 r15= 5.9215 d15= 5.4000 nd10=1.43875 νd10=94.99 r16= 319.9092 d16= 1.5023 r17= -8.4854 d17= 0.9946 nd11=1.71850 νd11=33.52 r18= 95.8225 d18= 1.7922 r19= 6.7305 d19= 7.5471 nd12=1.76182 νd12=26.52 r20= 6.0000 d20= 2.1176 nd13=1.87400 νd13=35.26 r21= 2.1023 d21= 5.3531 r22= -9.3403 d22= 0.5000 nd14=1.64450 νd14=40.82 r23= 2.8474 d23= 2.0000 nd15=1.78472 νd15=25.68 r24= -5.8863 d24= 0.5000 nd16=1.78800 νd16=47.37 r25= 13.6533 (1)|fA /fB |=8.81 (2)|r1 /(n1 −1)|/f=27.2 (3)νT −νO =51.2 。
【0052】上記実施例1〜6は何れも対物レンズから
の射出光が平行光束となる無限遠補正型の対物レンズで
あり、これら単体では結像しない。そこで、例えば以下
に示すレンズデータを有し、図13にレンズ断面を示す
結像レンズと組み合わせて使用される。ただし、レンズ
データ中、r1'、r2'…は物体側から順に示した各レン
ズ面の曲率半径、d1'、d2'…は物体側から順に示した
各レンズ面間の間隔、nd1' 、nd2' …は物体側から順
に示した各レンズのd線の屈折率、νd1' 、νd2' …は
物体側から順に示した各レンズのアッベ数である。
【0053】 r1'= 68.754 d1'= 7.732 nd1'=1.487 νd1'=70.2 r2'= -37.567 d2'= 3.474 nd2'=1.806 νd2'=40.9 r3'= -102.847 d3'= 0.697 r4'= 84.309 d4'= 6.023 nd3'=1.834 νd3'=37.1 r5'= -50.710 d5'= 3.029 nd4'=1.644 νd4'=40.8 r6'= 40.661 。
【0054】この場合、実施例1〜6の対物レンズと図
13の結像レンズの間の間隔は50mm〜170mmの
間の何れの位置でもよいが、この間隔を120mmとし
た場合の実施例1〜6の収差図をそれぞれ図7〜図12
に示す。ただし、これら収差図において、(a)は球面
収差、(b)は非点収差、(c)は歪曲収差、(d)は
コマ収差を示す。これら収差図中、IM.Hは像高を示
す。なお、上記間隔が50mm〜170mmの間で12
0mm以外の位置においてもほぼ同様の収差状況を示
す。
【0055】以上の本発明の長作動距離顕微鏡対物レン
ズは例えば次のように構成することができる。 〔1〕 物体から順に、物体側に凹面を向けた正メニス
カスレンズ及び複数の接合レンズを含み、正の屈折力を
持ち、物体からの光線を収斂光束に変換するAレンズ群
と、負の屈折力を持つBレンズ群から構成され、以下の
条件を満たすことを特徴とする長作動距離顕微鏡対物レ
ンズ。 5<|fA /fB |<20 ・・・(1) ここで、fA はAレンズ群の焦点距離、fB はBレンズ
群の焦点距離を表す。
【0056】〔2〕 以下の条件を満足することを特徴
とする上記〔1〕記載の長作動距離顕微鏡対物レンズ。
【0057】 7<|fA /fB |<19 ・・・(1)’ 。
【0058】〔3〕 以下の条件を満たすことを特徴と
する上記〔1〕記載の長作動距離顕微鏡対物レンズ。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記Aレンズ群の最も物体側の正メニス
カスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニスカ
スレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離である。
【0059】〔4〕 前記Aレンズ群中に物体側に凹面
を向けた単体正メニスカスレンズを2枚以上含むことを
特徴とする上記〔1〕記載の長作動距離顕微鏡対物レン
ズ。
【0060】〔5〕 前記Aレンズ群中に凸レンズと凹
レンズと凸レンズの組み合わせの3枚接合レンズを含む
ことを特徴とする上記〔1〕記載の長作動距離顕微鏡対
物レンズ。
【0061】〔6〕 前記3枚接合レンズが以下の条件
を満たすことを特徴とする上記〔5〕記載の長作動距離
顕微鏡対物レンズ。 νT −νO >25 ・・・(3) ここで、νT は前記3枚接合レンズの凸レンズの平均ア
ッベ数、νO は前記3枚接合レンズの凹レンズのアッべ
数である。
【0062】〔7〕 前記Bレンズ群の最も物体側の接
合レンズが凹レンズと凸レンズと凹レンズの組み合わせ
の負の屈折力の3枚接合レンズにより構成される上記
〔1〕記載の長作動距離顕微鏡対物レンズ。
【0063】〔8〕 3枚接合レンズを少なくとも3群
有することを特徴とする上記〔1〕記載の長作動距離顕
微鏡対物レンズ。
【0064】
〔9〕 物体側から順に、物体側に凹面を
向けた正メニスカスレンズ及び複数の接合レンズを含
み、正の屈折力を持ち、物体からの光線を収斂光線に変
換する第1レンズ群と、負の屈折力を持ち、凹レンズと
凸レンズと凹レンズの組み合わせの3枚接合レンズから
なる第2レンズ群と、負の屈折力を持つ第3レンズ群に
より構成され、以下の条件を満たすことを特徴とする長
作動距離顕微鏡対物レンズ。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記第1レンズ群の最も物体側の正メニ
スカスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニス
カスレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離であ
る。
【0065】〔10〕 前記第1レンズ群中に物体側に
凹面を向けた単体正メニスカスレンズを少なくとも2枚
以上持つことを特徴とする上記
〔9〕記載の長作動距離
顕微鏡対物レンズ。
【0066】〔11〕 前記第1レンズ中に凸レンズと
凹レンズと凸レンズの組み合わせの3枚接合レンズを含
むことを特徴とする上記
〔9〕記載の長作動距離顕微鏡
対物レンズ。
【0067】〔12〕 前記第1レンズ中の3枚接合レ
ンズが以下の条件を満たすことを特徴とする上記〔1
1〕記載の長作動距離顕微鏡対物レンズ。 νT −νO >25 ・・・(3) ここで、νT は前記3枚接合レンズの凸レンズの平均ア
ッベ数、νO は前記3枚接合レンズの凹レンズのアッべ
数である。
【0068】〔13〕 前記第2レンズ群の3枚接合レ
ンズが以下の条件を満たすことを特徴とする上記
〔9〕
記載の長作動距離顕微鏡対物レンズ。 νT2−νO2>35 ・・・(4) ここで、νT2は前記3枚接合レンズの凸レンズのアッべ
数であり、νO2は前記3枚接合レンズの物体側の凹レン
ズのアッべ数である。
【0069】〔14〕 前記第3レンズ群の最も物体側
に物体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズが配置さ
れていることを特徴とする上記
〔9〕記載の長作動距離
顕微鏡対物レンズ。
【0070】〔15〕 上記〔1〕又は上記
〔9〕記載
の長作動距離顕微鏡対物レンズと組み合わされたことを
特徴とする測定顕微鏡。
【0071】〔16〕 上記〔1〕又は上記
〔9〕の長
作動距離顕微鏡対物レンズと組み合わされたことを特徴
とする半導体検査装置。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の長作動距離顕微鏡対物レンズは、100倍を越える倍
率でも従来以上に作動距離が長く、優れた結像性能を有
し、工業顕微鏡、生物顕微鏡に適した対物レンズであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の顕微鏡対物レンズの実施例1のレンズ
断面図である。
【図2】本発明の顕微鏡対物レンズの実施例2のレンズ
断面図である。
【図3】本発明の顕微鏡対物レンズの実施例3のレンズ
断面図である。
【図4】本発明の顕微鏡対物レンズの実施例4のレンズ
断面図である。
【図5】本発明の顕微鏡対物レンズの実施例5のレンズ
断面図である。
【図6】本発明の顕微鏡対物レンズの実施例6のレンズ
断面図である。
【図7】実施例1の球面収差、非点収差、歪曲収差、コ
マ収差を示す収差図である。
【図8】実施例2の球面収差、非点収差、歪曲収差、コ
マ収差を示す収差図である。
【図9】実施例3の球面収差、非点収差、歪曲収差、コ
マ収差を示す収差図である。
【図10】実施例4の球面収差、非点収差、歪曲収差、
コマ収差を示す収差図である。
【図11】実施例5の球面収差、非点収差、歪曲収差、
コマ収差を示す収差図である。
【図12】実施例6の球面収差、非点収差、歪曲収差、
コマ収差を示す収差図である。
【図13】各実施例の顕微鏡対物レンズと共に用いる結
像レンズの1例のレンズ断面図である。
【符号の説明】
A…Aレンズ群 B…Bレンズ群 G1…第1レンズ群 G2…第2レンズ群 G3…第3レンズ群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体から順に、物体側に凹面を向けた正
    メニスカスレンズ及び複数の接合レンズを含み、正の屈
    折力を持ち、物体からの光線を収斂光束に変換するAレ
    ンズ群と、負の屈折力を持つBレンズ群から構成され、
    以下の条件を満たすことを特徴とする長作動距離顕微鏡
    対物レンズ。 5<|fA /fB |<20 ・・・(1) ここで、fA はAレンズ群の焦点距離、fB はBレンズ
    群の焦点距離を表す。
  2. 【請求項2】 以下の条件を満たすことを特徴とする請
    求項1記載の長作動距離顕微鏡対物レンズ。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記Aレンズ群の最も物体側の正メニス
    カスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニスカ
    スレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離である。
  3. 【請求項3】 物体側から順に、物体側に凹面を向けた
    正メニスカスレンズ及び複数の接合レンズを含み、正の
    屈折力を持ち、物体からの光線を収斂光線に変換する第
    1レンズ群と、負の屈折力を持ち、凹レンズと凸レンズ
    と凹レンズの組み合わせの3枚接合レンズからなる第2
    レンズ群と、負の屈折力を持つ第3レンズ群により構成
    され、以下の条件を満たすことを特徴とする長作動距離
    顕微鏡対物レンズ。 7<|r1 /(n1 −1)|/f ・・・(2) ここで、r1 は前記第1レンズ群の最も物体側の正メニ
    スカスレンズの物体側の曲率半径、n1 は前記正メニス
    カスレンズの屈折率、fはレンズ全系の焦点距離であ
    る。
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