JP4633406B2 - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡対物レンズで、特に倍率が40倍程度であって、可視域から近赤外域まで諸収差が良好に補正された乾燥系アポクロマート顕微鏡対物レンズに関するものである。
近年、生物関係の研究市場において、次のような要求がある。
まず、蛍光観察法においては、これまでよりも更に長い波長の蛍光色素を利用して、近赤外域での蛍光観察が行なわれるようになり、そのため、近赤外域での良好な結像性能を有する光学系が望まれている。
また、近赤外DIC観察法が利用されるようになり、近赤外域での良好な結像性能が望まれている。
また2フォトン(photon)に代表されるようなマルチフォトン観察においては、標本を長波長光にて励起し、可視光にて観察するため、可視域の波長と近赤外域の波長とで標本上での焦点位置のずれの小さいことが望まれる。
更に、蛍光観察法と近赤外DIC観察法の同時観察が行なわれることがあり、可視域の波長と近赤外域の波長とで、標本上での焦点位置のずれが小さいことが望まれている。
以上のような理由から、可視域から近赤外域まで諸収差が良好に補正されたアポクロマート顕微鏡対物レンズが望まれている。
従来、可視域から近赤外域まで諸収差を良好に補正するようにした対物レンズとして、下記文献に記載されたものが知られている。
特開昭62−49313号公報 特公平7−104488号公報(特開平4−26813号公報) 特開平6−175034号公報 特開平11−174338号公報 特開2003−167199号公報 上記文献のうち、文献1に記載された対物レンズは、倍率が50倍でNAが0.5の対物レンズや、倍率が60倍でNAが0.6の対物レンズである。
また、文献2に記載されている対物レンズは、倍率が5倍でNAが0.14、倍率が10倍でNAが0.26、倍率が20倍でNAが0.4、倍率が50倍でNAが0.42、倍率が100倍でNAが0.5の対物レンズである。
また、文献3には、倍率が50倍でNAが0.45の対物レンズが記載されている。
また、文献4には、倍率が5倍でNAが0.13、倍率が10倍でNAが0.21、倍率が20倍でNAが0.35、倍率が50倍でNAが0.4、倍率が100倍でNAが0.5の対物レンズが記載されている。
更に、文献5には倍率が100倍でNAが0.7の対物レンズが記載されている。
これら従来例に記載されている対物レンズは、半導体ICや液晶パネルの観察・検査のために用いられるものである。これら対物レンズは、YAGレーザー(1064nm)を用いた配線欠陥リペアのため近赤外線まで収差補正を行なっている。しかし、これら対物レンズは、観察対象が半導体ICや液晶パネルであるために、作動距離が長く、そのためにNAが小になっている。それにより、高解像や明るい観察像を必要とする細胞や蛋白質やDNA等を観察する対物レンズとしては不向きである。
本発明は、高NAであって、可視域から近赤外域まで、特にt線(λ=1013.98nm)近傍まで諸収差が良好に補正された顕微鏡対物レンズを提供するものである。
本発明の顕微鏡対物レンズは、物体側より順に、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズからなる第1レンズ群と、複数の接合レンズを含み正の屈折力を有する第2レンズ群と、接合レンズからなる第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とよりなり、第3レンズ群の接合レンズが正レンズと像側に凹面を向けた負レンズとよりなり、下記の条件(1)、(2)を満足することを特徴とする。
(1) νd(L1p)>75
(2) −0.0059≦{θCt(L1p)−θCt(L1n)}/
{νd(L1p)−νd(L1n)}≦−0.001
ただし、νd(L1p),νd(L1n)は、夫々第3レンズ群中の接合レンズを構成する正レンズおよび像側に凹面を向けた負レンズのd線に対するアッベ数、θCt(L1p),θCt(L1n)は夫々第3レンズ群中の接合レンズを構成する正レンズおよび像側に凹面を向けた負レンズのt線における部分分散比θCtである。
ここで、部分分散比θCtは次の式にて与えられる。
θCt=(nC−nt)/(nF−nC)
ここで、nC,nt,nFは夫々C線、t線、F線に対する屈折率である。また、g線、F線、d線、C線、A’線、t線の波長は、夫々435.835nm 486.13nm,587.56nm,656.27nm,768.19nm,1013.98nmである。
本発明の顕微鏡対物レンズにおいて、第1レンズ群は、強い屈折力を持ち、物体からの発散光束を収束させる作用を持ち、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズからなる。
また、第2レンズ群は、複数の接合レンズを含む。これら接合レンズにより主として軸上色収差を補正するようにしている。特に、可視域の軸上色収差を補正するためのものである。更にこの第2レンズ群は、全体として正の屈折力を持ち、これによって、第1レンズ群と第2レンズ群とで物体からの発散光束を収束光束に変換するものである。
また、第3レンズ群は、正レンズと像側に凹面を向けた負レンズとを接合させた接合レンズよりなる。この第3レンズ群の接合レンズにより可視域と、近赤外域(例えば750nmから1014nm)の軸上色収差を補正するようにしている。
この第3レンズ群の接合レンズにより可視域での色収差を補正するためには、その補正に有利なガラスを選択する必要がある。そのための条件が条件(1)である。
この条件(1)の下限値の75より下回ると、可視域での色収差が補正不足になる。
この条件(1)を満足する材料としては、例えばフツリン酸系ガラスやリン酸系ガラスや蛍石等がある。
更に、この第3レンズ群の接合レンズにより、近赤外域での色収差を補正するために設けたのが条件(2)である。通常、可視域のみの色収差を補正する目的をもって接合レンズを用いる場合、条件(2)にて規定する値は正になることが多い。
本発明は、第3レンズ群に条件(2)の値が負になる接合レンズを加えることによって、近赤外域での色収差を補正するようにした。
この条件(2)において、下限値の−0.007を下回ると、近赤外域での色収差が補正過剰になるばかりでなく、この第3レンズ群の接合レンズを構成する正レンズと像側に凹面を向けた負レンズのアッベ数差が小になり、可視域での色収差の補正が十分行なえなくなる。また、条件(2)の上限値の0を超えると、可視域の色収差の補正にとっては有利であるが、近赤外域での色収差が補正不足になる。
更に、第4レンズ群は、全体としての屈折力を有するレンズ群である。このの第4レンズ群は、第1〜第3レンズ群により補正しきれなかった像面湾曲やコマ収差を補正する作用を有する。
本発明の顕微鏡対物レンズは、更に次の条件(3)、(4)、(5)、(6)を満足することが望ましい。
(3) 1<f(G1)/f<4
(4) 2.5<f<5.5
(5) νd,ave(G2p)−νd,ave(G2n)>25
(6) νd,ave(G2p)>75
ただし、f(G1)は第1レンズ群の焦点距離、fは全系の焦点距離、νd,ave(G2p)、νd,ave(G2n)は夫々第2レンズ群中の接合レンズを構成する正レンズのd線におけるアッベ数の平均値、および第2レンズ群中の接合レンズを構成する負レンズのd線におけるアッベ数の平均値である。
条件(3)は、本発明の対物レンズの第1レンズ群の屈折力を規定するものである。この第1レンズ群が十分な屈折力を持たないと、第1レンズ群より後ろのレンズ群での光線高が高くなりすぎ、それにより後群で発生する収差が増大する。そのために設けたのが条件(3)である。
この条件(3)において、上限値の4を超えると第1レンズ群の屈折力が弱くなり、後群での光線高が高くなり、後群での収差が増大する。また、下限値の1を下回ると、第1レンズ群の屈折力が強くなりすぎて、第1レンズ群で発生する収差が増大する。
条件(4)は、本発明の適用範囲を示すものである。即ち、本発明の顕微鏡対物レンズの全系の焦点距離を規定するもので、対物レンズの倍率の範囲を規定している。
条件(4)において、下限値の2.5を下回ると、対物レンズの倍率が大になりすぎて乾燥系対物レンズでは、ユーザーの要求を満たすことができなくなる。また、条件(4)において上限値の5.5を超えると、対物レンズの倍率が小になり、前記の本発明のレンズ構成をとることが困難になる。
前述のように、第1レンズ群の屈折力を強くした場合、第1レンズ群のレンズに高い屈折率のガラスを用いることが好ましい。しかし高い屈折率のガラスは、分散が大であり(アッベ数が小であり)、軸上色収差を発生し易い。
この第1レンズ群の軸上色収差の発生に合わせて、第2レンズ群中の接合レンズによる色収差の補正量を加減する必要がある。
以上の理由により、第2レンズ群にての軸上色収差の補正を効果的に行なうために設けたのが条件(5)、(6)である。
可視域での色収差を補正するためには、正レンズと負レンズのアッベ数が離れた値であることが望ましい。つまりアッベ数の差が大であることが望ましい。 条件(5)の下限値の25を下回ると正レンズと負レンズのアッベ数差が小になり、可視域での色収差の補正が困難になる。条件(6)を満足することによりd線、C線、F線の色収差を良好に補正できる。また、アッベ数が75を超えるガラスは、g線における異常分散性が大きいためg線の色収差も良好に補正できる。
このような、対物レンズにおいて、対物レンズ単体にて倍率の色収差を補正して、コンペンゼーションフリー顕微鏡システムにて使用する場合、第4レンズ群に少なくとも一つの正レンズを含むことが望ましい。そしてこの正レンズは下記条件(7)を満足することが望ましい。
(7) νd(G4p)<50
この条件(7)は対物レンズの倍率の色収差を補正するためのもので、条件(7)の上限値の50を超えると、対物レンズ全体の倍率の色収差の補正が困難になる。
勿論、コンペンゼーション顕微鏡システムにて本発明の対物レンズを用いる場合は、この条件(7)を満足しなくともよい。
このように、本発明の対物レンズは、可視域から近赤外域までの軸上色収差を良好に補正するようにしたもので、コンペンゼーションフリー顕微鏡システムでの使用も可能な構成である。そして前者の場合は、条件(7)を満足することが好ましい。
以上述べた本発明の対物レンズを備えた光学顕微鏡あるいは光学観察装置は、標本の高解像で明るい観察が可能であり、細胞その他の観察にとって有効である。
本発明の顕微鏡対物レンズは、高NAであって、可視域から近赤外域まで色収差をはじめ球面収差、非点収差、コマ収差の諸収差が良好に補正されている。
次に、本発明の顕微鏡対物レンズの実施の形態を、図示する実施例にもとづいて説明する。
本発明の顕微鏡対物レンズの実施例1は、図1に示す通りの構成のレンズ系である。
即ち、実施例1の対物レンズは、物体側より順に、物体側に凹面を向けた正レンズ(r1〜r2)よりなる第1レンズ群G1(r1〜r2)と、正レンズ(r3〜r4)と接合レンズ(r5〜r7)と接合レンズ(r8〜r10)と正レンズ(r11〜r12)と接合レンズ(r13〜r15)とからなる第2レンズ群G2(r3〜r15)と、正レンズL1p(r16〜r17)と像側に凹面を向けた負レンズL1n(r17〜r18)とを接合した接合レンズL1(r16〜r18)とよりなる第3レンズ群G3(r16〜r18)と、負レンズ(r19〜r20)とメニスカス正レンズ(r21〜r22)とからなる第4レンズ群(r19〜r22)G4とより構成されている。
この実施例1のデータは下記の通りである。
f=4.5、β=40×、NA=0.9、視野数=26.5、WD=0.4
1 =-2.4258 d1 =3.3998 n1 =1.75500 ν1 =52.32
2 =-3.0554 d2 =0.1440
3 =19.0258 d3 =1.7643 n2 =1.43875 ν2 =94.93
4 =-14.6149 d4 =1.4500
5 =98.6582 d5 =1.5000 n3 =1.61336 ν3 =44.49
6 =9.5704 d6 =4.9892 n4 =1.43875 ν4 =94.93
7 =-8.6960 d7 =0.7549
8 =∞ d8 =1.6500 n5 =1.61336 ν5 =44.49
9 =9.0817 d9 =4.9932 n6 =1.43875 ν6 =94.93
10=-11.3411 d10=0.3034
11=43.4784 d11=1.3013 n7 =1.43875 ν7 =94.93
12=-53.3240 d12=0.4450
13=15.3649 d13=1.5000 n8 =1.61336 ν8 =44.49
14=8.8689 d14=2.5874 n9 =1.43875 ν9 =94.93
15=-265.4354 d15=0.2546
16=13.1997 d16=3.2789 n10 =1.49700 ν10 =81.54
17=-7.6651 d17=1.0000 n11 =1.48749 ν11 =70.23
18=6.6201 d18=2.5000
19=-4.5365 d19=1.0000 n12 =1.61336 ν12 =44.49
20=∞ d20=2.5333
21=-8.9090 d21=2.1500 n13 =1.73800 ν13 =32.26
22=-6.2338

νd(L1p)=81.54
νd(L1n)=70.23
θCt(L1p)=0.8258
θCt(L1n)=0.8924
f(G1)=11.784
f=4.5
νd,ave(G2p)=94.93
νd,ave(G2n)=44.49
νd(G4p)=32.26

(1) νd(L1p)=81.54
(2){θCt(L1p)−θCt(L1n)}/
{νd(L1p)−νd(L1n)}=−0.0059
(3) f(G1)/f=2.62
(4) f=4.5
(5) νd,ave(G2p)−νd,ave(G2n)=50.44
(6) νd,ave(G2p)=94.93
(7) νd(G4p)=32.26

ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚および空気間隔、n1 ,n2 ,・・・ は各レンズのd線に対する屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・ は各レンズのd線に対するアッベ数である。尚、r,d等の長さの単位はmmである。
この実施例1にて使用するガラスは、紫外域での透過率に優れ、自家蛍光が少ない特徴を有する。したがって、蛍光観察に最適な構成である。
本発明の実施例2の対物レンズは、図2に示すような構成で、実施例1と同様のレンズ構成である。
即ち、この実施例2の対物レンズは、物体側より順に、物体側に凹面を向けた正レンズ(r1〜r2)よりなる第1レンズ群G1と、正レンズ(r3〜r4)と負レンズ(r5〜r6)と正レンズ(r6〜r7)とを貼り合わせた接合レンズ(r5〜r7)と負レンズ(r8〜r9)と正レンズ(r9〜r10)を貼り合わせた接合レンズ(r8〜r10)と正レンズ(r11〜r12)と負のメニスカスレンズ(r13〜r14)と正レンズ(r14〜r15)とを貼り合わせた接合レンズ(r13〜r15)からなる第2レンズ群G2と、正レンズL1p(r16〜r17)と像側に凹面を向けた負レンズL1n(r17〜r18)とを接合した接合レンズL1(r16〜r18)とよりなる第3レンズ群G3と、負レンズ(r19〜r20)と正のメニスカスレンズ(r21〜r22)とからなる第4レンズ群G4とにて構成されている。
この本発明の実施例2のデータは下記の通りである。
f=4.5、β=40×、NA=0.9、視野数=26.5、WD=0.4
1 =-2.4507 d1 =3.3854 n1 =1.75500 ν1 =52.32
2 =-3.0451 d2 =0.1440
3 =19.1818 d3 =1.7157 n2 =1.43875 ν2 =94.93
4 =-15.4123 d4 =1.5000
5 =110.5711 d5 =1.5000 n3 =1.61336 ν3 =44.49
6 =9.8202 d6 =4.9260 n4 =1.43875 ν4 =94.93
7 =-8.7137 d7 =0.7549
8 =∞ d8 =1.6500 n5 =1.61336 ν5 =44.49
9 =9.1509 d9 =5.0836 n6 =1.43875 ν6 =94.93
10=-11.0503 d10=0.3034
11=41.6145 d11=1.3951 n7 =1.43875 ν7 =94.93
12=-45.9757 d12=0.4450
13=15.5065 d13=1.5000 n8 =1.61336 ν8 =44.49
14=9.2864 d14=2.4509 n9 =1.43875 ν9 =94.93
15=∞ d15=0.2546
16=12.1180 d16=3.2775 n10 =1.49700 ν10 =81.54
17=-7.8019 d17=1.0000 n11 =1.51633 ν11 =64.14
18=6.4412 d18=2.5000
19=-4.5107 d19=1.0000 n12 =1.61336 ν12 =44.49
20=∞ d20=2.4370
21=-8.9051 d21=2.1500 n13 =1.73800 ν13 =32.26
22=-6.1329

νd(L1p)=81.54
νd(L1n)=64.14
θCt(L1p)=0.8258
θCt(L1n)=0.8687
f(G1)=11.467
f=4.5
νd,ave(G2p)=94.93
νd,ave(G2n)=44.49
νd(G4p)=32.26

(1) νd(L1p)=81.54
(2){θCt(L1p)−θCt(L1n)}/
{νd(L1p)−νd(L1n)}=−0.0025
(3) f(G1)/f=2.55
(4) f=4.5
(5) νd,ave(G2p)−νd,ave(G2n)=50.44
(6) νd,ave(G2p)=94.93
(7) νd(G4p)=32.26
この実施例2の対物レンズで使用するガラスも、すべて紫外域での透過率が優れていて、自家蛍光の少ない特徴を有する。
したがって、この実施例2は、蛍光観察に最適な対物レンズである。
本発明の実施例3の対物レンズは、図3に示すような構成で、実施例1と同様のレンズ構成である。
即ち、この実施例3は、物体側より順に、物体側に凹面を向けた正レンズ(r1〜r2)よりなる第1レンズ群G1と、正レンズ(r3〜r4)と接合レンズ(r5〜r7)と接合レンズ(r8〜r10)と正レンズ(r11〜r12)と接合レンズ(r13〜r15)からなる第2レンズ群G2と、正レンズL1p(r16〜r17)と像側に凹面を向けた負レンズL1n(r17〜r18)とを接合した接合レンズL1とよりなる第3レンズ群G3と、負レンズ(r19〜r20)と正のメニスカスレンズ(r21〜r22)とからなる第4レンズ群G4とにて構成されている。
この本発明の実施例3のデータは下記の通りである。
f=4.5、β=40×、NA=0.9、視野数=26.5、WD=0.35
1 =-2.7877 d1 =3.6194 n1 =1.75500 ν1 =52.32
2 =-3.1784 d2 =0.1440
3 =24.3523 d3 =2.1594 n2 =1.43875 ν2 =94.93
4 =-7.4618 d4 =1.5000
5 =-12.9699 d5 =1.5000 n3 =1.61336 ν3 =44.49
6 =10.2384 d6 =4.0803 n4 =1.43875 ν4 =94.93
7 =-12.4906 d7 =0.7549
8 =∞ d8 =1.6500 n5 =1.61336 ν5 =44.49
9 =22.2287 d9 =5.1206 n6 =1.43875 ν6 =94.93
10=-11.0409 d10=0.3034
11=213.8028 d11=4.5976 n7 =1.43875 ν7 =94.93
12=-23.7385 d12=0.4450
13=19.0260 d13=1.5000 n8 =1.61336 ν8 =44.49
14=10.8403 d14=4.4434 n9 =1.43875 ν9 =94.93
15=-29.6553 d15=0.2546
16=10.2000 d16=4.2897 n10 =1.43875 ν10 =94.93
17=-7.5925 d17=1.0000 n11 =1.51633 ν11 =64.14
18=6.1718 d18=3.4508
19=-4.7034 d19=1.0000 n12 =1.61336 ν12 =44.49
20=∞ d20=2.6201
21=-8.3897 d21=2.1500 n13 =1.73800 ν13 =32.26
22=-6.1280

νd(L1p)=94.93
νd(L1n)=64.14
θCt(L1p)=0.8373
θCt(L1n)=0.8687
f(G1)=10.061
f=4.5
νd,ave(G2p)=94.93
νd,ave(G2n)=44.49
νd(G4p)=32.26

(1) νd(L1p)=94.93
(2){θCt(L1p)−θCt(L1n)}/
{νd(L1p)−νd(L1n)}=−0.001
(3) f(G1)/f=2.24
(4) f=4.5
(5) νd,ave(G2p)−νd,ave(G2n)=50.44
(6) νd,ave(G2p)=94.93
(7) νd(G4p)=32.26
この実施例3の対物レンズは、使用するガラスが紫外域での透過率が優れていて、自家蛍光の少ない材料であり、そのため、この実施例3の対物レンズは、蛍光観察に最適なレンズ系である。
以上述べた実施例1、2、3は、データに示すように条件(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)のいずれも満足する。
また、実施例1、2、3はいずれも倍率βが40倍で、NAが0.9で高NAの対物レンズである。
以上述べた本発明の実施例1、2、3の対物レンズは、いずれも対物レンズより射出する光線が平行光束の無限遠補正型であり、それ自体では結像しない。そのため、例えば図7に示すような構成で、下記データを有する結像レンズと組み合わせて用いられる。
F=180
1 =68.7541 D1 =7.7321 N1 =1.48749 V1 =70.20
2 =-37.5679 D2 =3.4742 N2 =1.80610 V2 =40.95
3 =-102.8477 D3 =0.6973
4 =84.3099 D4 =6.0238 N3 =1.83400 V3 =37.16
5 =-50.7100 D5 =3.0298 N4 =1.64450 V4 =40.82
6 =40.6619
ここで、R1 ,R2 ,・・・R6は結像レンズの各レンズ面の曲率半径、D1 ,D2 ,・・・D5 は結像レンズの各レンズの肉厚および空気間隔、N1 ,N2 ,N3 ,N4は結像レンズの各レンズの屈折率、V1 ,V2 ,V3 ,V4は結像レンズの各レンズのアッベ数、Fは結像レンズの焦点距離である。
この結像レンズを各実施例と組み合わせて使用する場合、対物レンズと結像レンズとの間隔が50mm〜170mmになる位置に結像レンズを配置して使用する。
本発明の前記実施例1、2、3に120mm離して結像レンズを配置した時の各実施例の収差状況は、それぞれ図4、図5、図6に示す通りである。
これら図に示すように、実施例1、2、3の対物レンズは、いずれも可視域から近赤外域まで色収差をはじめとする諸収差が良好に補正されている。
また、本発明の対物レンズは、前記文献等の従来の可視域から近赤外域までの波長に対して使用可能の対物レンズで、NA=0.9の高いNAを有し、明るく解像度の高い対物レンズである。
本発明の顕微鏡対物レンズは、蛍光観察やDIC観察等に用いるもので、倍率が40倍程度で可視域から近赤外域まで収差が良好に補正されている。しかも、高いNAを有し、したがって、細胞、蛋白質、DNAの観察にも適している。
本発明の実施例1の対物レンズの構成を示す図 本発明の実施例2の対物レンズの構成を示す図 本発明の実施例3の対物レンズの構成を示す図 本発明の実施例1の収差曲線図 本発明の実施例2の収差曲線図 本発明の実施例3の収差曲線図 本発明の対物レンズと共に用いられる結像レンズの1例の構成を示す図

Claims (3)

  1. 物体側から順に、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズからなる第1レンズ群と、複数の接合レンズを含み正の屈折力を有する第2レンズ群と、正レンズと像側に凹面を向けた負レンズとより構成される接合レンズよりなる第3レンズ群と、負の屈折力を持つ第4レンズ群とよりなり、下記条件(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)を満足する顕微鏡対物レンズ。
    (1) νd(L1p)>75
    (2) −0.0059≦{θCt(L1p)−θCt(L1n)}/
    {νd(L1p)−νd(L1n)}≦−0.001
    (3) 1<f(G1)/f<4
    (4) 2.5<f<5.5
    (5) ν d,ave (G2p)−ν d,ave (G2n)>25
    (6) ν d,ave (G2p)>75
    ただし、νd(L1p),νd(L1n)は、夫々前記第3レンズ群の接合レンズを構成する正レンズおよび像側に凹面を向けた負レンズのd線に対するアッベ数、θCt(L1p),θCt(L1n)は夫々前記第3レンズ群の接合レンズを構成する正レンズおよび像側に凹面を向けた負レンズのt線における部分分散比θCt、f(G1)は第1レンズ群の焦点距離、fは全系の焦点距離、ν d,ave (G2p)は第2レンズ群中の接合レンズを構成する正レンズのd線におけるアッベ数の平均値、ν d,ave (G2n)は第2レンズ群中の接合レンズを構成する負レンズのd線におけるアッベ数の平均値である。
    ここで、部分分散比θCtは下記の式にて与えられる。
    θCt=(nC−nt)/(nF−nC)
  2. 前記第4レンズ群が、少なくとも一つの正レンズを含み、該正レンズが以下条件(7)を満足する請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
    (7) νd(G4p)<50
  3. 請求項1請求項のいずれかに記載の対物レンズを用いた光学顕微鏡あるいは光学観察装置。
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