JP2002350734A - 液浸系顕微鏡対物レンズ - Google Patents
液浸系顕微鏡対物レンズInfo
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Abstract
いて、NA1.4を超える高開口数で、球面収差、色収
差、像面湾曲が良好に補正されたアポクロマート液浸系
顕微鏡対物レンズを実現する。 【解決手段】 物体側に凹面を向けた接合面を有する
平凸接合レンズからなる第1レンズ群と、少なくとも1
枚の正の単レンズを含む第2レンズ群と、少なくとも一
つの3枚接合レンズを含む第3レンズ群と、像側に強い
凹面を向けた負レンズを含む第4レンズ群と、物体側に
凹面を向けたメニスカス形状のレンズ群を含む第5レン
ズ群よりなり、次の条件(1)、(2)を満足するよう
にした。 (1) 0.6≦|R12/R13|≦1.4 (2) 0.7≦|R12/f|≦1.5
Description
で、高開口数で、像面の平坦性が良く、アポクロマート
の性能をもつ液浸系顕微鏡対物レンズに関するものであ
る。特に開口数が1.4を超える液浸系顕微鏡対物レン
ズに関する。
い観察が要求される。そのため、顕微鏡対物レンズにお
いて、高開口数(高いNA)化による解像力の向上が必
要不可欠である。
する提案が多くなされている。その中で、液浸系顕微鏡
対物レンズは、標本あるいは標本を覆うカバーガラスと
対物レンズの第1面との間をオイルやグリセリンや水や
培養液等で満たし、これにより1を超えるような高開口
数を実現している。又、最近はエバネッセント照明によ
る蛍光観察によって、生体分子の観察が行なわれるよう
になり、これに適した顕微鏡対物レンズとして、一層高
い開口数を有する対物レンズが求められている。
対物レンズの従来例として次のようなものが知られてい
る。 1.特開平7−281097号公報 2.特公昭60−35046号公報(特開昭54−11
755号) 3.特公平5−67004号公報(特開昭61−275
813号) 4.特開平6−160721号公報 5.特開平7−230039号公報 6.特許第3140111号公報(特開平5−1424
77号) 7.米国特許明細書第3700311号 8.米国特許明細書第3746428号 9.米国特許明細書第4373785号 10.特公昭45−36542号公報 11.特公昭52−44211号公報(特開昭51−7
2343号) 12.特開平11−84254号公報 13.特開平11−174339号公報 14.特開平11−352406号公報 15.米国特許明細書第3537772号 16.米国特許明細書第3598474号 17.米国特許明細書第3659924号 18.米国特許明細書第4376570号 19.特公昭60−35048号公報(特開昭54−7
9053号) 20.特開昭50−151544号公報 21.特開昭58−192013号公報 22.特開平9−127422号公報 23.特公平5−40288号公報(特開昭59−15
5822号) 24.特公平6−44102号公報(特開昭61−24
0218号) 25.特開平7−35983号公報 26.特開2000−35541号公報 27.特開平7−230039号公報 28.特開平10−274742号公報 29.特開平11−174339号公報
0倍、開口数が1.65という超高開口数の液浸系顕微
鏡対物レンズが記載されている。
100倍で、開口数が1.4の液浸系顕微鏡対物レンズ
が記載されている。
開口数が1.3から1.35の液浸系顕微鏡対物レンズ
が記載されている。
100倍で、開口数が1.3の液浸系顕微鏡対物レンズ
が記載されている。
が100倍で、開口数が1.25の液浸系顕微鏡対物レ
ンズが記載されている。
が60倍で、開口数が1.4の液浸系顕微鏡対物レンズ
が記載されている。
開口数が1.35の液浸系顕微鏡対物レンズが記載され
ている。
で、開口数が1.3の液浸系顕微鏡対物レンズが記載さ
れている。
来例1の特開平7−281097号公報に記載された対
物レンズを除くとNAは最大でも1.4である。そのた
め従来例1以外の従来例2〜29の対物レンズは、一層
高い解像度による観察やエバネッセント照明による蛍光
観察を行なうのは困難である。また、これら従来例をも
とにNA1.4を超える開口数の対物レンズを実現する
ことは困難である。
号公報に記載された対物レンズは、NAが1.65と非
常に大である。しかし、この従来の対物レンズは、高屈
折率の特殊なオイルを使用することが必要条件であり、
このような特殊なオイルに最適化した設計の対物レンズ
である。
ベ数νeが44の標準オイルを用いた場合、性能を発揮
することができない。前記のような高い屈折率の特殊オ
イルは入手が困難で高い価格であり、使い勝手にも問題
がある。
3つまり特公平5−67004号公報と従来例12、1
3、14、21、29の従来例である特開平11−84
254号公報、特開平11−174339号公報、特開
平11−352406号公報、特開昭58−19201
3号公報、特開平11−174339号公報に記載され
ている液浸系対物レンズは、ペッツバール和を低減する
ことが難しい。また、ペッツバール和を更に補正しよう
とすると球面収差や色収差が補正不足になる。
422号公報に記載されている液浸系対物レンズは、オ
イルに接触する第1面が凹面であるために、気泡による
観察像の劣化やオイルの拭き残しの問題がある。
15、16、18、20、22の米国特許明細書第37
00311号、同第3746425号、同第43737
85号、同第3537772号、同第3598474
号、同第4376570号、特開昭50−151544
号公報、特開平9−127422号公報に記載されてい
る液浸系対物レンズは、球面収差や色収差が補正不足で
ある。
11、18、19、23、24、25、26、27、2
8の特公昭60−35046号公報、特許第31401
11号公報、米国特許明細書第4373785号、特公
昭52−44211号公報、米国特許明細書第4376
570号、特公昭60−35048号公報、特公平5−
40288号公報、特公平6−44102号公報、特開
平7−35983号公報、特開2000−35541号
公報、特開平7−230039号公報、特開平10−2
74742号公報に記載されている液浸系対物レンズ
は、ペッツバール和を補正するために、埋め込みレンズ
の接合面の曲率をきつくし、強い負の屈折力を持つよう
にしている。しかし、高いNAの対物レンズを実現しよ
うとすると球面収差の補正が困難になり、また光線を受
ける有効径が不足するため好ましくない。
16、17、18、19、20、22、27、29の特
開平7−230039号公報、米国特許明細書第437
46428号、特開平11−174339号公報、米国
特許明細書第3537772号、米国特許明細書第35
98474号、米国特許明細書第3659924号、米
国特許明細書第4376570号、特公昭60−350
48号公報、特開昭50−151544号公報、特開平
9−127422号公報、特開平7−230039号公
報、特開平11−174339号公報に記載されている
液浸系対物レンズは、メニスカスレンズ群を最終群に一
つのみ持つレンズ系である。このように、最終群にメニ
スカス群を有する対物レンズは、このメニスカス群の凹
面がペッツバール和の補正に大きく寄与している。高い
NAの対物レンズは、物体側の埋め込みレンズの接合面
によるペッツバール和の補正が不足しがちであるため、
後ろ側に配置したレンズ群の凹面により補正を補う必要
がある。しかし、メニスカス群が1個ではペッツバール
和を十分に補正しきれない。
号公報に記載されている液浸系対物レンズは、レンズ系
の像側の近くに一つの両凹レンズをを配置し、この両凹
レンズに強いパワーを持たせて収差補正を行なうもので
ある。しかし一つの両凹レンズでは、光線高を上げ下げ
することができず、諸収差を良好に補正できない。
号公報に記載されている液浸系対物レンズは、NAが
1.4であり、諸収差が良好に補正されているが、後に
示す本発明の対物レンズで規定する条件(1)を満足し
ないために、1.4を超えるNAにおいてはこの従来例
の構成のままでは十分良好な光学性能を得ることができ
ない。
ので、特殊なオイルを使用せず標準的なオイルを使用し
ても、NA1.4を超える高開口数で、球面収差、色収
差、像面湾曲が良好に補正された高開口数でアポクロマ
ート液浸系顕微鏡対物レンズを提供するものである。
物レンズは、物体側より順に、物体側に凹面を向けた接
合面を有する平凸接合レンズからなる第1レンズ群と、
少なくとも1枚の正の単レンズを含む第2レンズ群と、
少なくとも一つの3枚接合レンズを含む第3レンズ群
と、像側に強い凹面を向けた負レンズを含む第4レンズ
群と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状のレンズ群
を含む第5レンズ群からなり、次の条件(1)、(2)
を満足する。 (1) 0.6≦|R12/R13|≦1.4 (2) 0.7≦|R12/f|≦1.5 ただし、R12は第1レンズ群の接合面の曲率半径、R13
は第1レンズ群の像側の面の曲率半径、fは対物レンズ
全系の焦点距離である。
液浸系顕微鏡対物レンズにおいて、下記条件(3)を満
足することが好ましい。 (3) |f4/f|≦20 ただしf4は第4レンズ群の焦点距離、fは全系の焦点
距離である。
ズにおいて、前記第5レンズ群に含まれる物体側に凹面
を向けたメニスカス形状のレンズ成分が負レンズと正レ
ンズの接合レンズであり、下記条件(5)を満足するこ
とが望ましい。 (5) νd(N)−νd(P)≧15 ただしνd(N)、νd(P)は夫々物体側に凹面を向け
たメニスカス形状のレンズ成分の負レンズおよび正レン
ズのアッベ数である。
に物体側に凹面を向けた接合面を有する平凸レンズより
なる第1レンズ群と、少なくとも1枚の正の単レンズよ
りなる第2レンズ群と、少なくとも一つの3枚接合レン
ズを含む第3レンズ群と、像側に強い凹面を向けた負レ
ンズを含む第4レンズ群と、物体側に凹面を向けたメニ
スカス形状のレンズ群を含む第5レンズ群よりなり、条
件(1)、(2)を満足する。
向けた接合面をもつ接合レンズにし、この接合面の負の
屈折力によりペッツバール和を補正するようにした。ま
た、高NAの対物レンズの場合、第1レンズ群の像側の
凸面は半球あるいは半球を少し超える球面にし、これに
よりこの凸面の曲率を不遊条件(アプラナテックな条
件)を満足するようにして球面収差やコマ収差の発生を
抑えるようにしている。
ち、光線の発散を小さくして第3レンズ群へ導くように
している。この第2レンズ群は、少なくとも1枚の正の
単レンズを有する必要があり、2枚または3枚の単レン
ズを用いてもよい。また、これら単レンズは、両凸レン
ズあるいは物体側に凹面を向けたメニスカスレンズが望
ましい。
して球面収差、色収差を補正するようにしている。本発
明のような高NAのアポクロマート対物レンズは、2枚
接合レンズでは補正能力に限界があり、少なくとも一つ
の3枚接合レンズを用いる必要がある。更に3枚接合レ
ンズと複数の接合レンズと組み合わせにより、全体の収
差をバランスよく抑えることが可能になる。
と負レンズと正レンズの組み合わせあるいは負レンズと
正レンズと負レンズの組み合わせが考えられる。このう
ち正レンズと負レンズと正レンズの3枚接合レンズは、
第2レンズ群に近い位置に配置されればより良好な補正
が可能になる。また、負レンズと正レンズと負レンズと
よりなる3枚接合レンズの場合、第4レンズ群に近い位
置に配置すれば、より良好な補正が可能になる。また、
二つ以上の3枚接合レンズを組み合わせて用いればより
高性能な対物レンズを実現し得る。
向けた負レンズ成分を含んでいる。負のレンズ成分は、
強い負の屈折力を持ち、ペッツバール和を補正すると共
に球面収差、コマ収差も良好に補正し得る。負のレンズ
成分は、像側に強い凹面を有する両凹レンズでもよく、
像側に強い凹面を有する平凹レンズ、像側に強い凹面を
有するメニスカスレンズでもよい。また単レンズでなく
像側に強い凹面を向けた接合メニスカスレンズでもよ
い。
ニスカス形状のレンズ成分を含むものである。この第5
レンズ群は、物体側の凹面の負の屈折力により、ペッツ
バール和を良好に補正すると共に諸収差を良好に補正す
る。また、この第5レンズ群に含まれるメニスカス形状
のレンズ成分により、対物レンズから射出される光線の
光線高や角度を調整する機能を有する。更にこのメニス
カス形状のレンズ成分を、正レンズと負レンズの接合レ
ンズにすることにより、倍率の色収差を補正し得る。
たメニスカスレンズを複数設けるようにしてもよい。具
体的には、第5レンズ群を物体側に凹面を向けたメニス
カス接合レンズと物体側に凹面を向けたメニスカスレン
ズとを組み合わされた構成にすればよい。このように複
数のメニスカス成分によって、コマ収差を補正し得る構
成になし得、諸収差を良好に補正し得るようになる。
1.4を超える高開口数にするために、前記条件
(1)、(2)を満足するようにした。
の接合面の曲率半径と像側の凸面の曲率半径の比を規定
したもので、NAが1.4を超える光線を捕捉するため
に必要な条件と実用的な作動距離を得るために必要な条
件である。
面の曲率がきつくなり、その結果、第1面の有効径を確
保できず、NA1.4以上の光線を捕捉できなくなる。
また条件(1)の上限を超えると前記接合レンズの像側
の凸面の曲率がきつくなる。そのため不遊条件を満足す
るためには作動距離を極端に短くしなければならず、実
用的な作動距離を得ることができない。
率半径と対物レンズ全系の焦点距離の比を規定するもの
で、諸収差をバランスよく補正するための条件である。
合面の曲率がきつくなり、球面収差、コマ収差が悪化す
る。条件(2)の上限を超えると接合面の曲率が緩くな
りペッツバール和の補正量が不足し像面湾曲が悪化す
る。
−1)を満足することが望ましい。 (1−1) 0.7≦|R12/R13|≦1.0
ンズの第1面の有効径、作動距離、諸収差のバランスの
とれたレンズ系を実現し得る。
成のレンズ系で条件(1)、(2)に加えて第4レンズ
群が上記の条件(3)を満足することが望ましい。
の負の屈折力が弱くなり、ペッツバール和の補正量が少
なくなり像面湾曲が劣化する。また、第4レンズ群で悪
化する像面湾曲を第5レンズ群で補正しようとすると諸
収差が悪化する。
−1)を満足すればより好ましい。 (3−1) |f4/f|≦6
の負の屈折力がより強くなり、全体として良好な諸収差
補正が可能になる。
て、前記条件(3)の代わりに、あるいは前記条件
(3)を満足したうえで次の条件(4)を満足すれば好
ましい。 (4) n2−n1≧0.2 ただし、n1は第1レンズ群の接合レンズの物体側のレ
ンズのd線での屈折率、n2は第1レンズ群の接合レン
ズの像側のレンズのd線での屈折率である。
レンズ群の接合面の負の屈折力が弱くなり、ペッツバー
ル和が良好に補正できなくなる。
て、前記条件(3)の代わりに、あるいは前記条件
(3)を満足したうえで第5レンズ群に含まれる物体側
に凹面を向けたメニスカス形状のレンズ成分が負レンズ
と正レンズの接合レンズで、上記条件(5)を満足する
ことが望ましい。
めのもので、第1レンズ群から第4レンズ群までのレン
ズにて発生する倍率の色収差を第5レンズ群の前記接合
レンズによって、補正するためのものである。つまり第
5レンズ群の接合レンズを、アッベ数の大きな負レンズ
とアッベ数の小さな正レンズとにて構成し、条件(5)
を満足するようにすることが望ましい。
色収差が補正不足になる。
り対物レンズの倍率の色収差が良好に補正されるように
した。なお、この対物レンズ以外の結像レンズや接眼レ
ンズや中間リレーレンズ等の光学系で倍率の色収差の補
正が不十分でこれを補う構成にする場合、条件(5)を
満足する必要はない。
て、前記条件(3)の代わり、あるいは条件(3)乃至
条件(5)を満足したうえで下記条件(6)を満足すれ
ば一層望ましい。 (6) 1≦|f1/f|≦4 ただし、f1は第1レンズ群の焦点距離、f は全系の焦
点距離である。
物レンズ全体のレンズ外径を小さくするためには有効で
あるが、第1レンズ群の屈折力が強くなりすぎ、第1レ
ンズ群で発生する諸収差が大になりすぎて他のレンズで
補正できなくなる。条件(6)の上限を超えると第1レ
ンズ群の屈折力が弱くなりすぎて第2レンズ群のレンズ
外径が大になり、その結果レンズの縁肉が足りなくなり
製造し得なくなる。
て、使用する浸液としてnd=1.5〜1.55、νd=
40〜50の光学特性を有するオイルを用いることが望
ましい。
りオイルの入手性や価格や使用勝手を問題としない最適
な対物レンズを構成し得る。つまり、現在、さまざまな
物体の液浸油が市販されており、それらの中で、比較的
使用しやすいオイルが前記光学特性のオイルつまりd線
に対する屈折率およびアッベ数が前記範囲内のオイルで
ある。
数が1.35以上で1.46以下である。本発明は、前
述の通りNA1.4を超える対物レンズを実現すること
を目的とするが、NA1.35程度の対物レンズでも、
前述の構成にすることにより良好な光学性能のレンズ系
を構成できる。
の形態を図示する実施例をもとに説明する。
1〜図5に示す通りで、下記データを有する。
1、d2、・・・は各レンズの肉厚および空気間隔、
n1、n2、・・・は各レンズのd線の屈折率、ν 1、
ν2、・・・は各レンズのアッベ数である。
る。実施例1は、図1において示すように、埋め込みレ
ンズを有する半球状の平凸レンズの第1レンズ群G1
と、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズと正の
両凸レンズからなり、全体で正の屈折力の第2レンズ群
G2と、正、負、正の3枚接合レンズと両凸レンズと
負、正、負の3枚接合レンズと、正、負の接合レンズか
らなる正の屈折力の第3レンズ群G3と、像側に強い凹
面を向けた両凹レンズよりなり、強い負の屈折力を有す
る第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向けたメニスカ
ス接合レンズよりなり、弱い負の屈折力をもつ第5レン
ズ群G5よりなる。
施例1と同様の構成の対物レンズである。
2レンズ群G2が2枚の正のメニスカスレンズよりな
り、第4レンズ群G4が正レンズと負レンズよりなる接
合レンズである点で実施例1と相違する。
施例3と類似の構成である。
る。この実施例は、第3レンズ群G3が負レンズと正レ
ンズの接合レンズ2枚と、負レンズと正レンズと負レン
ズの3枚接合レンズとよりなる点で他の実施例と相違す
る。
ようなカバーガラスおよびオイルを用いている。
遠設計の対物レンズである。そのために例えば図11に
示す通りの構成で下記データを有する結像レンズと共に
用いられる。 R1=68.7541 D1=7.7321 N1=1.48749 V1=70.20 R2=-37.5679 D2=3.4742 N2=1.80610 V2=40.95 R3=-102.8477 D3=0.6973 R4=84.3099 D4=6.0238 N3=1.83400 V3=37.16 R5=-50.7100 D5=3.0298 N4=1.64450 V4=40.82 R6=40.6619 ただし、R1、R2、・・・は結像レンズ各面の曲率半
径、D1、D2、・・・は結像レンズの肉厚およびレンズ
間隔、N1、N2、・・・は結像レンズの各レンズのd線
の屈折率、V1、V2、・・・は結像レンズの各レンズの
アッベ数である。
ンズから間隔50mm〜170mmの間のいずれの位置
に配置してもよい。
図6、7、8、9、10に示す通りの収差状況で、いず
れも諸収差が良好に補正されている。(a)は球面収
差、(b)は非点収差、(c)は歪曲収差を示す。特に
球面収差、色収差、像面湾曲が良好に補正されている。
なお図6〜10は、いずれも対物レンズから120mm
間隔を置いて図11に示す結像レンズを配置して結像さ
せた時のものである。
囲に記載する構成のほか、下記各項に記載する構成も発
明の目的を達成し得る。
たは3に記載する対物レンズで、d線の屈折率ndおよ
びアッベ数νdが夫々nd=1.5〜1.55、νd=4
0〜50であるオイルを油浸液を使用することを特徴と
する液浸系顕微鏡対物レンズ。
たは3あるいは前記の(1)の項に記載する対物レンズ
で、開口数が1.35以上、1.46以下であることを
特徴とする液浸系顕微鏡対物レンズ。
たは3あるいは前記の(1)または(2)の項に記載す
る対物レンズで、条件(1)の代わりに下記条件(1−
1)を満足することを特徴とする液浸系顕微鏡対物レン
ズ。 (1−1) 0.7≦|R12/R13|≦1.0
たは3あるいは前記の(1)、(2)または(3)の項
に記載する対物レンズで、第1レンズ群の接合の物体側
および像側のd線の屈折率n1、n2が下記条件(4)を
満足することを特徴とする液浸系顕微鏡対物レンズ。 (4) n2−n1≧0.2
たは3あるいは前記の(1)、(2)、(3)または
(4)の項に記載する対物レンズで、第1レンズ群の焦
点距離f1が下記条件(6)を満足することを特徴とす
る液浸系顕微鏡対物レンズ。 (6) 1≦|f1/f|≦4 ただし、f は全系の焦点距離である。
する対物レンズで、条件(3)の代わりに下記条件(3
−1)を満足することを特徴とする液浸系顕微鏡対物レ
ンズ。 (3−1) |f4/f|≦6
的なオイルを使用しても、NA1.4を超える高開口数
で、球面収差、色収差、像面湾曲が良好に補正された高
開口数でアポクロマート液浸系顕微鏡対物レンズを実現
し得るという効果を有する。
レンズの一例を示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側より順に、物体側に凹面を向け
た接合面を有する平凸接合レンズからなる第1レンズ群
と、少なくとも1枚の正の単レンズを含む第2レンズ群
と、少なくとも一つの3枚接合レンズを含む第3レンズ
群と、像側に強い凹面を向けた負レンズを含む第4レン
ズ群と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状のレンズ
群を含む第5レンズ群からなり、次の条件(1)、
(2)を満足する液浸系顕微鏡対物レンズ。 (1) 0.6≦|R12/R13|≦1.4 (2) 0.7≦|R12/f|≦1.5 ただし、R12は第1レンズ群の接合面の曲率半径、R13
は第1レンズ群の像側の面の曲率半径、fは対物レンズ
全系の焦点距離である。 - 【請求項2】 下記条件(3)を満足する請求項1の
液浸系顕微鏡対物レンズ。 (3) |f4/f|≦20 ただしf4は第4レンズ群の焦点距離、fは全系の焦点
距離である。 - 【請求項3】 前記第5レンズ群に含まれる物体側に
凹面を向けたメニスカス形状のレンズ成分が負レンズと
正レンズの接合レンズであり、下記条件(5)を満足す
る請求項1または2の液浸系顕微鏡対物レンズ。 (5) νd(N)−νd(P)≧15 ただしνd(N)、νd(P)は夫々物体側に凹面を向け
たメニスカス形状のレンズ成分の負レンズおよび正レン
ズのアッベ数である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001153324A JP4098492B2 (ja) | 2001-05-23 | 2001-05-23 | 液浸系顕微鏡対物レンズ |
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