JPH10221597A - 対物レンズ - Google Patents

対物レンズ

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JPH10221597A
JPH10221597A JP9022344A JP2234497A JPH10221597A JP H10221597 A JPH10221597 A JP H10221597A JP 9022344 A JP9022344 A JP 9022344A JP 2234497 A JP2234497 A JP 2234497A JP H10221597 A JPH10221597 A JP H10221597A
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JP
Japan
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lens
objective lens
lenses
plane side
image plane
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Application number
JP9022344A
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English (en)
Inventor
Soichi Nakamura
荘一 中村
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Nikon Corp
Nikon Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エキシマレーザや、YAGの高調波による利
用が可能で、しかも可視光との色消しがなされて観察系
とのマッチングが良好であり、必要とされる開口数N.
A.およびワーキングディスタンスW.D.も確保でき
るような対物レンズを得る。 【解決手段】 像面側から物体面側に向かって、正屈折
力レンズ、負屈折力レンズの順に繰り返し配列されて対
物レンズが構成され、正屈折力レンズが蛍石から作ら
れ、負屈折力レンズ成分が石英から作られる。その上
で、像面側から3番目までの三個のレンズ成分の合成焦
点距離をfF、全レンズ成分の合成焦点距離をfとする
ときに、 0.75 <(fF/f)< 2.25 を
満足するようにレンズ諸元が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外域、特に波長
が250nm近辺にまで達する紫外域での使用が可能な
対物レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に知られている顕微鏡は
通常、可視域や、赤外域で使用されるものであり、この
ような顕微鏡に用いられる光学ガラスでは、350nm
より短波長となるような紫外域もしくは遠紫外の光を透
過させることはできない。しかしながら、紫外光を照射
し、紫外光あるいは蛍光を観察したいという要求もでて
きている。
【0003】さらに、最近においては、紫外レーザビー
ムを絞り込んで被加工物に照射し、微細加工を行おうと
いう試みもなされている。このような場合、レーザービ
ームを絞り込む対物レンズを介して被加工物に落射照明
を行い、被加工物からの反射光を受けて対物レンズによ
り形成される被加工物の像を接眼レンズを介して拡大し
て観察するように構成される。そして、この観察により
被加工物の加工部分を拡大観察した後、この観察部分に
対物レンズを介してレーザービームを絞り込んで照射
し、被加工物の加工が行われる。このため、対物レンズ
は、可視光のみならず紫外レーザービーム光を透過させ
る必要がある。
【0004】すなわち、この対物レンズは、レーザビー
ムの絞り込み用として用いられるため紫外光を透過させ
る必要があるとともに、落射照明を用いた顕微鏡対物レ
ンズとしても用いられる。このような目的に使用可能な
従来の紫外光用の顕微鏡としては、次のようなものがあ
る。
【0005】まず、二枚の反射鏡を用いる反射対物系が
あり、これについては、例えば、Kingslake著の、"Lens
Design Fundamentals"(ACADEMIC PRESS 1978)に記載さ
れている。また、光学技術コンタクト Vol.25,No.2(198
7年2月)の137頁には、蛍石と石英を用いた屈折系対物レ
ンズが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記二枚の反射鏡を用
いる反射対物系は、反射鏡の組み合わせからできている
ので、色収差は発生することはないが、本質的にテレセ
ントリック系にすることはできないという問題、視野周
辺での光量が低下するという問題、垂直落射照明による
場合の照明効率の低下の問題、さらには、観察系を組み
込むのが難しいという問題がある。
【0007】また、光学技術コンタクトに開示の屈折系
対物レンズの場合には、貼り合わせレンズ成分を含む7
枚のレンズ構成であるが、貼り合わせレンズにおける接
着剤が250nm前後の波長の光を吸収するという問題
があり、350nm程度の波長の光までしか使用できな
いという問題がある。
【0008】なお、これと同タイプの対物レンズが、例
えば、特開平3−188407号公報、同5−1968
75号公報、同5−196874号公報、同5−724
82号公報等に開示されている。これらの対物レンズは
全て、開口数N.A.は大きいが、ワーキングディスタ
ンスW.D.が小さく、レーザ加工用などの工業用途に
は適していないという問題がある。
【0009】さらに、特公平4−76453号公報に
は、接着面がない4枚レンズ構成の対物レンズが開示さ
れており、このレンズは紫外光を透過させ、紫外光での
色収差補正がなされている。しかしながら、この対物レ
ンズは開口数N.A.およびワーキングディスタンス
W.D.がともに小さいため、実用性に限界があるとい
う問題と、可視光との色消しがなされていないため可視
光を用いた観察系とのマッチングがとりずらいという問
題とがある。
【0010】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
エキシマレーザや、YAGの高調波による利用が可能
で、しかも可視光との色消しがなされて観察系とのマッ
チングが良好であり、必要とされる開口数N.A.およ
びワーキングディスタンスW.D.も確保できるような
対物レンズを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る対物レンズは、像面側から物体面側に
向かって、正屈折力レンズ成分、負屈折力レンズ成分の
順に繰り返し配列され、正屈折力レンズが蛍石から作ら
れ、負屈折力レンズ成分が石英から作られる。その上
で、像面側から3番目までの三個のレンズ成分の合成焦
点距離をfF、全レンズ成分の合成焦点距離をfとする
ときに、次式(1)を満足するように設定される。
【0012】
【数1】 0.75 <(fF/f)< 2.25 ・・・(1)
【0013】波長が250nm程度から可視光に至る領
域の光について色消しを行う場合、特に紫外域での材料
の分散の変化率が大きく、色収差補正は非常に難しい
が、このように像面側から物体面側に向かって、正屈折
力レンズ成分、負屈折力レンズ成分の順に繰り返し配列
し、石英と蛍石の二種類の光学材料を上述のように用い
ることにより、効果的に色消しを行うことができる。こ
れは、このような配列における隣り合う二つのレンズ成
分においては、いずれの組み合わせにおいても、(θ1
−θ2)/(ν1−ν2)の傾きが最小となる材料選択と
なり、二次スペクトルを効果的に除去できるからであ
る。なお、θ1,θ2およびν1,ν2はそれぞれ、隣り合
う二つのレンズ成分の部分分散および分散率である。
【0014】なお、色収差補正のみならず、他の収差も
小さくすることが望ましく、このためには、まず、上記
式(1)を満足することが重要である。この式(1)の
上限値を越えると、前群レンズ成分(像面側から3番目
までのレンズ成分)の屈折力が小さくなって全体のレン
ズ系が長くなり、瞳の位置がレンズ系の物体面側に近付
いていくため、他の対物レンズとの互換性に支障をきた
すという問題が生じる。さらに、ペッツバール和が正に
なりすぎ、像面湾曲の補正が困難となる。また、式
(1)の下限値を下回ると、開口数N.A.が0.13
程度までの仕様では、高次の球面収差が発生し、要求性
能を満足させることが困難となるという問題が生じる。
【0015】さらに、像面側から3番目までの三個のレ
ンズ成分の各焦点距離をf1,f2,f3とするときに、
次式(2)を満足することが望ましい。
【0016】
【数2】 (f1+f3)/2 > |f2| ・・・(2)
【0017】この条件は、式(1)のような屈折力条件
を満足する場合に、前群レンズ成分(像面側から3番目
までのレンズ成分)の各々の焦点距離f1,f2,f3を
規定したもので、(f1+f3)/2 < |f2| と
なると、蛍石と石英とに限定した材料の中での色消しが
困難となる。
【0018】さらに、この対物レンズを、全体焦点距離
f=40で、開口数N.A.=0.13、実視野2.5
mm〜5mmφ程度の性能を有した対物レンズとしてま
とめるには、次のような付加条件を満足する必要があ
る。
【0019】まず、全体として5枚程度のレンズ成分か
らなる対物レンズとしてまとめるには、像面側から4番
目と5番目のレンズ成分の各焦点距離をf4,f5とする
とき、次式(3)を満足することが望ましい。また、全
体として6枚程度のレンズ成分からなる対物レンズとし
てまとめるには、像面側から4番目、5番目および6番
目のレンズ成分の各焦点距離をf4,f5,f6とすると
き、次式(4)を満足することが望ましい。
【0020】
【数3】 |f4| < f5 ・・・(3) |f4+f6|/2 > f5 ・・・(4)
【0021】上記式(3)および(4)で規定する条件
はいずれも、上記式(1)や、式(2)の条件の下に構
成された前群レンズ成分(像面側から3番目までのレン
ズ成分)と組み合わせて、バランスよく軸上色収差、倍
率色収差を補正するとともに、他の諸収差、すなわち、
球面収差、歪曲収差、コマ収差、非点収差を補正するの
に有効な条件である。
【0022】全体として5枚程度のレンズ成分からなる
対物レンズの場合、式(3)の条件を外れると、軸色収
差および倍率色収差と、他の諸収差とのバランスをとる
のが難しくなる。特に、高次の球面収差の発生を抑える
ことが難しくなる。
【0023】また、全体として6枚程度のレンズ成分か
らなる対物レンズの場合、式(4)の条件を外れると、
後群レンズ成分全体として負の屈折力が強くなりすぎ、
物体側でテレセントリックな光路系をとろうとすると、
瞳位置が著しくレンズの外側に出て、他のスペックの対
物レンズと共通の鏡筒長をとるのが難しくなるという問
題が生じる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。まず、本発明に係る
対物レンズを用いたレーザ加工装置の構成例を図1に示
している。この装置においては、レーザ光源1からのレ
ーザ光をコンデンサレンズ系2からアパーチャ3を通過
させた後、結像レンズ群80および対物レンズ群10に
より被加工物4の上に集めて照射させ被加工物4のレー
ザ加工を行う。
【0025】この装置においてはさらに、結像レンズ8
0と対物レンズ10の間と、結像レンズ80の前とにそ
れぞれハーフミラー7,8が配設され、観察照明光源5
からの光を集光レンズ6により平行光束としてハーフミ
ラー7に照射し、これを対物レンズ10により集光して
被加工物4の加工面に照射させるようになっている。こ
れは、レーザ加工を行う前等において、加工面を観察す
るためのものであり、被加工物4からの反射光は対物レ
ンズ10および結像レンズ80を通過した後、ハーフミ
ラー8により反射されて接眼レンズ9に導かれ、この接
眼レンズ9をのぞき込むことにより、被加工物4の加工
面を拡大して肉眼観察できるようになっている。
【0026】なお、この場合、対物レンズ10からの出
射光は平行光でありこれを結像レンズ80により集光し
て被加工物4の像を結像させ、これを接眼レンズ9を通
して観察する。このように対物レンズ10単独では結像
させない無限遠補正系としており、このため、観察照明
光源5からの平行光束をハーフミラー7を介して反射さ
せ、対物レンズ10を通して被加工物4を照明する落射
照明が可能である。
【0027】
【実施例】次に、具体的な実施例について説明するが、
以下の実施例における対物レンズはすべて、開口数N.
A.が0.12〜0.13で、焦点距離40mmの仕様
である。但し、前述のように、本発明に係る対物レンズ
は無限遠補正系であり、これ単独では結像させず、図6
に示す結像レンズ80と組み合わせて使用される。結像
レンズ80は、像面側から順に並んだ三枚のレンズ8
1,82,83からなり、焦点距離f=200mmで、
Fナンバー=19となる性能を有し、表1のようなレン
ズ諸元を有する。
【0028】
【表1】 レンズ面 曲率半径 面間隔 ガラス材料(S) (r) (d) 1) 99.906 7.0 蛍石 2) −99.906 1.0 3) −104.039 2.0 石英 4) 48.798 1.0 5) 51.708 7.0 蛍石 6) −255.851
【0029】
【第1実施例】本発明の第1実施例に係る対物レンズ1
0の構成を図2に示しており、像面側(図における左
側)から順に並んだ6枚のレンズ11〜16から構成さ
れる。この対物レンズ10が図1に示す装置に用いら
れ、レーザ光源1からのレーザ光は対物レンズ10によ
り集光され、被加工物4上に最小スポット4aを形成す
る。このときの、ワーキングディスタンスW.D.(最
も物体側のレンズ面S12から物体面4までの間隔)=
28.667mmで、開口数N.A.=0.13で、焦
点距離f=40.0mmであり、表2のようなレンズ諸
元を有する。
【0030】
【表2】 レンズ面 曲率半径 面間隔 ガラス材料(S) (r) (d) 1) 41.2040 3.0 蛍石 2) −20.8996 1.5 3) −15.0000 1.0 石英 4) 36.5510 0.5 5) 14.2905 4.5 蛍石 6) −178.5890 0.5 7) 19.9994 1.6 石英 8) 9.9746 2.5 9) 22.6990 4.5 蛍石 10) −16.5999 0.5 11) −24.8093 1.0 石英 12) ∞
【0031】このような構成の対物レンズにおいて、像
面側から三番目までの三個のレンズ11,12,13で
構成される前群レンズの合成焦点距離fF=47.0で
ある。このため、(f/fF)=1.18となり、式
(1)の条件を満足する。また、これら三個のレンズ1
1,12,13の焦点距離はそれぞれ、f1=32,f2
=−22.7,f3=30.3であり、(f1+f2)/
2=32.2となり、式(2)の条件も満足する。さら
に、第4番目から第6番目のレンズ14,15,16の
焦点距離はそれぞれ、f4=−44.9,f5=22.
6,f6=−53.2であり、|f4+f6|/2=4
9.1である。この対物レンズ10は6枚のレンズから
なるため、条件式(4)も満足する。
【0032】この対物レンズ10の収差を図7に示して
いる。なお、上述のようにこの対物レンズ10のみでは
結像しないため、結像レンズ80と組み合わせてこれら
収差を測定し、その結果を示している。図7において、
(A)が球面収差、(B)がg線の非点収差、(C)が
g線の歪曲収差をそれぞれ示す。なお、非点収差におい
て、実線がサジタル像面、破線がメリジオナル像面を表
している。このようにg線を基準に示しているが、球面
収差は、波長254nmの光、g線(波長435n
m)、d線(波長587nm)、C線(波長656n
m)およびg線の正弦条件g(sin)を示しており、これ
らの波長域の光に対して効果的に色消しがなされている
ことが分かる。また、各種収差も十分に補正されてい
る。
【0033】
【第2実施例】本発明の第2実施例に係る対物レンズ2
0の構成を図3に示しており、像面側(図における左
側)から順に並んだ6枚のレンズ21〜26から構成さ
れる。この対物レンズ20は図1に示す装置において、
対物レンズ10に代えて用いられ、レーザ光源1からの
レーザ光は対物レンズ20により集光され、被加工物4
上に最小スポット4aを形成する。このときの、ワーキ
ングディスタンスW.D.=31.507mmで、開口
数N.A.=0.13で、焦点距離f=40.0mmで
あり、表3のようなレンズ諸元を有する。
【0034】
【表3】 レンズ面 曲率半径 面間隔 ガラス材料(S) (r) (d) 1) 35.94648 2.0 蛍石 2) −37.95361 1.0 3) −16.12764 0.8 石英 4) 415.09646 0.5 5) 20.18441 2.0 蛍石 6) −32.74593 0.9 7) 49.43205 1.5 石英 8) 11.33680 2.40408 9) 18.78475 3.0 蛍石 10) −19.20341 0.5 11) −35.53444 1.0 石英 12) 79.42931
【0035】このような構成の対物レンズにおいて、像
面側から三番目までの三個のレンズ21,22,23で
構成される前群レンズの合成焦点距離fF=35であ
る。このため、(f/fF)=0.875となり、式
(1)の条件を満足する。また、これら三個のレンズ2
1,22,23の焦点距離はそれぞれ、f1=42.
4,f2=−33.3,f3=28.8であり、(f1+
f2)/2=35.6となり、式(2)の条件も満足す
る。さらに、第4番目から第6番目のレンズ24,2
5,26の焦点距離はそれぞれ、f4=−31.9,f5
=22.1,f6=−52.5であり、|f4+f6|/
2=42.2である。この対物レンズ20は6枚のレン
ズからなるため、条件式(4)も満足する。
【0036】なお、この対物レンズ20の収差を図8に
示しているが、この収差も結像レンズ80と組み合わせ
て計測したものである。図8において、(A)が球面収
差、(B)がg線の非点収差、(C)がg線の歪曲収差
を示し、非点収差において、実線がサジタル像面、破線
がメリジオナル像面を表す。この球面収差から分かるよ
うに、この対物レンズ20においては、実施例1の対物
レンズ10に比べて視野数が小さいが、各収差は十分に
補正され、波長254nmの光、g線(435nm)、
d線(587nm)およびC線(656nm)の波長域
の光に対して効果的に色消しがなされていることが分か
る。
【0037】
【第3実施例】本発明の第3実施例に係る対物レンズ3
0の構成を図3に示しており、像面側(図における左
側)から順に並んだ6枚のレンズ31〜36から構成さ
れる。この対物レンズ30も図1に示す装置において、
対物レンズ10に代えて用いられる。このときの、ワー
キングディスタンスW.D.=35.234mmで、開
口数N.A.=0.13で、焦点距離f=39.8mm
であり、表4のようなレンズ諸元を有する。
【0038】
【表4】 レンズ面 曲率半径 面間隔 ガラス材料(S) (r) (d) 1) 28.92590 3.0 蛍石 2) −36.03055 0.8 石英 3) 18.49043 2.0 蛍石 4) 377.72909 0.9 5) 41.09168 1.5 石英 6) 10.55429 1.6 7) 11.43438 3.0 蛍石 8) −40.00834 1.0 石英 9) −55.86418
【0039】図から分かるように、像面側から三番目ま
での三個のレンズ31,32,33が貼り合わせレンズ
であり、五番目および六番目のレンズ35,36も貼り
合わせレンズである。像面側から三番目までの三個のレ
ンズで構成される前群レンズ(貼り合わせレンズ)の合
成焦点距離fF=83.7であり、このため、(f/
F)=2.1となり、式(1)の条件を満足する。ま
た、これら三個のレンズ31,32,33の焦点距離は
それぞれ、f1=37.0,f2=−26.1,f3=4
4.2であり、(f1+f2)/2=40.6となり、式
(2)の条件も満足する。さらに、第4番目から第6番
目のレンズ34,35,36の焦点距離はそれぞれ、f
4=−30.9,f5=20.6,f6=−308.2で
あり、|f4+f6|/2=165.6である。この対物
レンズ30は6枚のレンズからなるため、条件式(4)
も満足する。
【0040】なお、この対物レンズ30の収差を図9に
示しているが、この収差も結像レンズ80と組み合わせ
て計測したものである。図9において、(A)が球面収
差、(B)がg線の非点収差、(C)がg線の歪曲収差
を示し、非点収差において、実線がサジタル像面、破線
がメリジオナル像面を表す。この球面収差から分かるよ
うに、この対物レンズ30も、実施例1の対物レンズ1
0に比べて視野数が小さいが、各収差は十分に補正さ
れ、波長254nmの光、g線(435nm)、d線
(587nm)およびC線(656nm)の波長域の光
に対して効果的に色消しがなされていることが分かる。
【0041】
【第4実施例】本発明の第4実施例に係る対物レンズ4
0の構成を図5に示しており、像面側(図における左
側)から順に並んだ5枚のレンズ41〜45から構成さ
れる。この対物レンズ50も図1に示す装置において、
対物レンズ10に代えて用いられる。このときの、ワー
キングディスタンスW.D.=29.678mmで、開
口数N.A.=0.12で、焦点距離f=39.8mm
であり、表5のようなレンズ諸元を有する。
【0042】
【表5】 レンズ面 曲率半径 面間隔 ガラス材料(S) (r) (d) 1) 19.51425 3.0 蛍石 2) −10.72323 0.8 石英 3) 43.64971 2.0 蛍石 4) −60.94923 10.8 5) −20.04055 1.5 石英 6) 7.29618 4.0 7) 14.70691 3.0 蛍石 8) −10.39841
【0043】図から分かるように、像面側から三番目ま
での三個のレンズ41,42,43が貼り合わせレンズ
である。これら三個のレンズで構成される前群レンズ
(貼り合わせレンズ)の合成焦点距離fF=38.3で
あり、このため、(f/fF)=0.96となり、式
(1)の条件を満足する。また、これら三個のレンズ4
1,42,43の焦点距離はそれぞれ、f1=16.
2,f2=−18.4,f3=58.2であり、(f1+
f2)/2=37.2となり、式(2)の条件も満足す
る。さらに、第4番目および第5番目のレンズ44,4
5の焦点距離はそれぞれ、f4=−11.3,f5=1
4.4であり、この対物レンズ40は5枚のレンズから
なるため、条件式(3)も満足する。
【0044】なお、この対物レンズ40の収差を図10
に示しているが、この収差も結像レンズ80と組み合わ
せて計測したものである。図10において、(A)が球
面収差、(B)がg線の非点収差、(C)がg線の歪曲
収差を示し、非点収差において、実線がサジタル像面、
破線がメリジオナル像面を表す。この球面収差から分か
るように、この対物レンズ40はレンズ枚数が5枚であ
り、球面収差は上記第1〜第3実施例の対物レンズに比
べて若干大きくなるが、他の収差は良く補正されてお
り、実用的には十分使用に耐えるものとなっている。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可視光から紫外光までの色消しがなされた対物レンズを
構成することができ、エキシマレーザや、YAGレーザ
の3倍高調波、4倍高調波による加工と、アラインメン
ト等の観察系とをこの対物レンズを用いて行うことがで
きる。なお、レーザパワーが強い場合や、レーザ光波長
が350nmより短波長である場合には、接着剤での吸
収が問題となるので、この場合には、第1および第2実
施例の対物レンズを使用する必要があるが、波長が35
0nm程度であれば、第3および第4実施例の対物レン
ズも十分に使用可能である。このような貼り合わせレン
ズ構成の方が製作が容易であるので、使用条件に応じて
対物レンズを使い分けるのも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対物レンズを有したレーザ加工装
置構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る対物レンズ構成を示
す概略図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る対物レンズ構成を示
す概略図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る対物レンズ構成を示
す概略図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る対物レンズ構成を示
す概略図である。
【図6】本発明の対物レンズと組み合わせて用いられる
結像レンズ構成を示す概略図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る対物レンズの収差図
である。
【図8】本発明の第2実施例に係る対物レンズの収差図
である。
【図9】本発明の第3実施例に係る対物レンズの収差図
である。
【図10】本発明の第4実施例に係る対物レンズの収差
図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 4 被加工物 5 観察照明光源 7,8 ハーフミラー 9 接眼レンズ 10,20,30,40 対物レンズ 80 結像レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像面側から物体面側に向かって、正屈折
    力レンズ成分、負屈折力レンズ成分の順に繰り返し配列
    され、正屈折力レンズが蛍石から作られ、負屈折力レン
    ズ成分が石英から作られてなり、 像面側から3番目までの三個のレンズ成分の合成焦点距
    離をfF、全レンズ成分の合成焦点距離をfとすると
    き、 0.75 <(fF/f)< 2.25 を満足することを特徴とする対物レンズ。
  2. 【請求項2】 像面側から3番目までの三個の力レンズ
    成分の各焦点距離をf1,f2,f3とするとき、 (f1+f3)/2 > |f2| を満足することを特徴とする請求項1に記載の対物レン
    ズ。
  3. 【請求項3】 像面側から物体面側に向かって、正屈折
    力レンズ成分、負屈折力レンズ成分の順に繰り返し配列
    された5枚のレンズ成分から構成され、 像面側から4番目と5番目のレンズ成分の各焦点距離を
    f4,f5とするとき、 |f4| < f5 を満足することを特徴とする請求項1もしくは2に記載
    の対物レンズ。
  4. 【請求項4】 像面側から物体面側に向かって、正屈折
    力レンズ成分、負屈折力レンズ成分の順に繰り返し配列
    された6枚のレンズ成分から構成され、 像面側から4番目、5番目および6番目のレンズ成分の
    各焦点距離をf4,f5,f6とするとき、 |f4+f6|/2 > f5 を満足することを特徴とする請求項1もしくは2に記載
    の対物レンズ。
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