JPH10284627A - 半導体不揮発性記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置の製造方法

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JPH10284627A
JPH10284627A JP10026225A JP2622598A JPH10284627A JP H10284627 A JPH10284627 A JP H10284627A JP 10026225 A JP10026225 A JP 10026225A JP 2622598 A JP2622598 A JP 2622598A JP H10284627 A JPH10284627 A JP H10284627A
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forming
film
protective film
memory gate
semiconductor
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JP10026225A
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Makoto Kirihara
信 桐原
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体不揮発性記憶装置の製造工程でしきい
値の変化が発生しないようにする。 【解決手段】半導体基板上の素子領域にトンネル酸化膜
1とシリコン窒化膜2とトップ酸化膜3とを順次重ねて
形成してメモリゲート絶縁膜を形成し、その上にメモリ
ゲート電極4を形成し、その両側に整合する素子領域に
高濃度拡散領域5を形成する。その半導体基板14の全
面に層間絶縁膜6を形成し、それにコンタクトホールを
形成し、そのコンタクトホールを通してメモリゲート電
極4および各高濃度拡散領域5に接続する配線8G,8
S,8Dを形成する。さらに、その配線上を含む半導体
基板の全面に保護膜10を形成し、その保護膜のメモリ
ゲート電極4および各高濃度拡散領域にそれぞれ対応す
る位置に入出力端子11用の開口を形成した後、その保
護膜を高温で熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体不揮発性
記憶装置(不揮発性メモリ)の製造方法に関し、特に、
金属−酸化膜−窒化膜−酸化膜−半導体(MONOS)
構造の半導体不揮発性記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的にデータの書き換えが可能な半導
体不揮発性記憶装置は、一般にEEPROMと云われて
おり、種々のタイプのものがあるが、主なタイプとして
MONOSメモリ、MNOSメモリおよびフローティン
グゲート構造のメモリがある。
【0003】MONOSメモリは、金属−酸化膜−窒化
膜−酸化膜−半導体構造の半導体不揮発性記憶装置であ
り、信頼性が高く、データの書き換えを何度でも行なう
ことが可能であるため、特に注目をされている。このM
ONOS構造の半導体不揮発性記憶装置の構成を、その
従来の製造方法と共に図23乃至図25によって説明す
る。
【0004】MONOS構造の半導体不揮発性記憶装置
を製造するには、まず始めに図23に示すように、導電
型がP型のシリコンによる半導体基板14上に、シリコ
ン窒化膜による素子分離領域15を形成する。その後、
熱酸化法により、半導体基板14の全面にトンネル酸化
膜1用のシリコン酸化膜を形成する。
【0005】さらにその後、化学気相成長法によりシリ
コン窒化膜を半導体基板14の全面に形成する。その
後、そのシリコン窒化膜を熱酸化して、トップ酸化膜3
用のシリコン酸化膜を形成する。次に、化学気相成長法
により、メモリゲート電極4用の多結晶ポリシリコン膜
を半導体基板14の全面に形成する。
【0006】その後、感光性樹脂(図示せず)をパター
ン形成する。そして、その感光性樹脂をエッチングマス
クに用いて、上記多結晶ポリシリコン膜,シリコン酸化
膜,シリコン窒化膜,およびシリコン酸化膜を順次エッ
チングして、メモリゲート電極4と、トップ酸化膜3,
シリコン窒化膜2,およびトンネル酸化膜1からなるメ
モリゲート絶縁膜20を図23に示すようにパターン形
成する。その後、エッチングマスクとして用いた感光性
樹脂を除去する。
【0007】ここで、トンネル酸化膜1は、電子または
ホールを注入または放出するための絶縁膜である。ま
た、シリコン窒化膜2は、トンネル酸化膜1を介して注
入された電子またはホールを捕獲する機能を有する絶縁
膜である。さらに、トップ酸化膜3は、半導体不揮発性
記憶装置が書き込みまたは消去動作をするときに、メモ
リゲート電極4からの電子またはホールの注入を阻止す
る機能を有する。その後、メモリゲート電極4の両側と
素子分離領域15とに整合する半導体基板14の素子領
域内の所定領域にリンをイオン注入して、高濃度拡散領
域5,5を形成する。
【0008】次に、図24に示すように、シリコン酸化
膜からなる層間絶縁膜6を化学気相成長(CVD)法に
より、半導体基板14の全面に形成する。そして、感光
性樹脂(図示せず)をパターン形成、その感光性樹脂を
エッチングマスクに用いて、層間絶縁膜6のエッチング
処理を行ない、コンタクトホール7を形成する。その
後、このエッチングマスクとして用いた感光性樹脂を除
去する。
【0009】次に、スパッタリング法を用いて、アルミ
ニウムからなる配線材料をコンタクトホール7内も含む
半導体基板14の全面に形成する。そして、感光性樹脂
(図示せず)をパターン形成し、その感光性樹脂をエッ
チングマスクに用いて配線材料をプラズマエッチング
し、メモリゲート電極4と各高濃度拡散領域5,5の露
出部にそれぞれコンタクトホール7を通して接続するよ
うにゲート配線8G,ソース配線8S,およびドレイン
配線8Dを形成する。
【0010】その後、エッチングマスクとして用いた感
光性樹脂を除去し、水素雰囲気中でその配線の熱処理を
行ない、配線8S,8Dと高濃度拡散領域5とのコンタ
クト抵抗を下げる。次に、図25に示すように、半導体
基板14の全面にプラズマ化学気相成長(CVD)法に
よりシリコン窒化膜による保護膜10を形成する。その
後、各配線8G,8S,8Dがそれぞれ外部装置と接続
できるようにするために、ホトエッチング法により保護
膜10に開口10aを形成し、各配線8G,8S,8D
の入出力端子部11を露出させる。
【0011】なお、図25にはソース配線8Sの入出力
端子部11とそのための開口10aだけが示されている
が、ゲート配線8Gおよびドレイン配線8Dの入出力端
子部とその開口は、図25とは異なる断面位置に形成さ
れる。この保護膜10に開口を形成する工程によって、
半導体不揮発性記憶装置を完成することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のMONOS構造の半導体不揮発性記憶装置の
製造方法によれば、配線材料のエッチング処理工程や保
護膜形成工程、あるいは保護膜のエッチング処理工程に
て、半導体不揮発性記憶装置がダメージを受けることに
なる。このダメージは、配線材料のプラズマエッチング
処理工程や、保護膜形成時のプラズマ化学気相成長法、
あるいは保護膜のプラズマエッチング処理工程により発
生する。
【0013】すなわち、プラズマによって、エッチング
ガスや保護膜形成材料ガスが正の電荷や負の電荷に分解
され、エッチング処理時や保護膜形成時に、この正電荷
又は負電荷がメモリゲト電極4にチャージアップされ
る。メモリゲート電極4に正電荷がチャージアップされ
ると、半導体基板14から電子がメモリゲート絶縁膜2
0にトラップされ、これとは逆に、メモリゲート電極4
に負電荷がチャージアップされると、半導体基板14か
らホールがメモリゲート絶縁膜20にトラップされる。
【0014】このように半導体不揮発性記憶装置がチャ
ージアップされると、メモリゲート電極4に書き込みま
たは消去電圧に相当する電圧が印加されたのと同様な現
象が生じる。すなわち、メモリゲート絶縁膜20中に電
子またはホールを捕獲することにより、半導体不揮発性
記憶装置のしきい値電圧の変化が発生する。このしきい
値電圧の変化により、書き込みまたは消去時のしきい値
電圧も変化することになる。そのため、半導体不揮発性
記憶装置が正常な書き込み又は消去動作ができなくなる
ことがあり、不良の原因となる。
【0015】この発明は、上述のような半導体不揮発性
記憶装置において、その製造工程でしきい値電圧の変化
が発生しないようにすることを目的とし、そのための半
導体不揮発性記憶装置の製造方法を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による半導体不揮発性記憶装置の製造方法
は、半導体基板上に素子領域と素子分離領域とを形成す
る工程と、その半導体基板の素子領域上に、トンネル酸
化膜とシリコン窒化膜とトップ酸化膜とを順次重ねて形
成してメモリゲート絶縁膜を形成する工程と、該メモリ
ゲート絶縁膜上にメモリゲート電極を形成する工程と、
該メモリゲート電極の両側に整合する半導体基板の素子
領域に高濃度拡散領域を形成する工程とを有する。
【0017】さらに、上記メモリゲート電極上を含む半
導体基板の全面に層間絶縁膜を形成する工程と、該層間
絶縁膜の上記メモリゲート電極および各高濃度拡散領域
にそれぞれ対応する位置にコンタクトホールを形成する
工程と、該コンタクトホールを通して上記メモリゲート
電極および各高濃度拡散領域にそれぞれ接続する配線を
形成する工程と、該配線上を含む半導体基板の全面にプ
ラズマ化学気相成長法によって保護膜を形成する工程
と、該保護膜の上記メモリゲート電極および各高濃度拡
散領域にそれぞれ対応する位置にプラズマエッチングに
よって入出力端子用の開口を形成する工程と、上記保護
膜を熱処理する工程とを有する。
【0018】この半導体不揮発性記憶装置の製造方法に
おいて、上記配線を形成する工程に続いて、その配線を
熱処理する工程を有し、上記保護膜を熱処理する工程で
は、上記配線を熱処理する工程における熱処理温度より
高い温度で熱処理するとよい。
【0019】その場合、配線を熱処理する工程では、該
配線をおよそ380℃の水素雰囲気中にて熱処理し、保
護膜を熱処理する工程では、該保護膜をおよそ425℃
の窒素雰囲気中にて熱処理するとよい。この保護膜を熱
処理する工程では、配線が溶融しない範囲でなるべく高
い温度、すなわち配線材料の融点温度よりやや低い温度
で熱処理するのが望ましい。
【0020】このように、半導体不揮発性記憶装置の製
造工程において、保護膜を形成した後高温で熱処理を行
なうことにより、その保護膜の形成時およびプラズマエ
ッチングにより入出力端子部用の開口を形成する際など
にメモリゲート絶縁膜中に捕獲された電子またはホール
を放出させて、ダメージを回復することが可能になる。
その結果、しきい値電圧が変化が発生しない安定した半
導体不揮発性装置を得ることができる。
【0021】また、上記半導体不揮発性記憶装置の製造
方法におけるメモリゲート電極の両側に整合する半導体
基板の素子領域に高濃度拡散領域を形成する工程に代え
て、次の各工程を実行するようにしてもよい。
【0022】すなわち、メモリゲート電極の両側に整合
する半導体基板の素子領域に低濃度拡散領域を形成する
工程と、上記メモリゲート電極とメモリゲート絶縁膜の
両側面にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、該両
側面のサイドウォール絶縁膜に覆われた部分以外の上記
半導体基板の各低濃度拡散領域に高濃度拡散領域を形成
する工程、
【0023】さらに、これらの半導体不揮発性記憶装置
の製造方法において、半導体基板の素子領域上にメモリ
ゲート絶縁膜を形成する工程で、トンネル窒化酸化膜と
シリコン窒化膜とトップ酸化膜とを順次重ねて形成して
メモリゲート絶縁膜を形成するようにしてもよい。
【0024】また、上記半導体不揮発性記憶装置の製造
方法において、保護膜を形成する工程で、配線上を含む
半導体基板の全面にリンを含んだシリコン酸化膜による
第1の保護膜を形成し、その第1の保護膜上にシリコン
窒化膜による第2の保護膜を形成するようにしてもよ
い。その場合、保護膜に入出力端子用の開口を形成する
工程で、第1の保護膜の開口内周面を第2の保護膜で被
覆した開口を形成するようにするとよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明による半導体不揮
発性記憶装置の製造方法の実施の形態を図面に基づいて
説明する。
【0026】〔第1の実施形態:図1から図12〕この
発明による半導体不揮発性記憶装置の製造方法の第1の
実施形態を、図1から図12を用いて説明する。図1か
ら図12はその半導体不揮発性記憶装置の製造方法を工
程順に示す模式的な断面図である。
【0027】まず、図1に示すように、導電型がP型の
半導体(シリコン)基板14上に、反応ガスにジクロル
シラン(SiH2 Cl2)とアンモニア(NH3)とを用
いた化学気相成長法(CVDプロセス)により、シリコ
ン窒化膜16を半導体基板14の全面に形成する。この
シリコン窒化膜16は膜厚150nmに形成する。その
後、感光性樹脂17を回転塗布法により半導体基板14
の全面に形成する。そして、所定のホトマスクを用いて
露光および現像処理を行ない、その感光性樹脂17を図
1に示すように素子領域Da上に残存するようにパター
ン形成する。
【0028】次に、このパターン形成した感光性樹脂を
エッチングマスクとして使用し、反応ガスに六フッ化イ
オウ(SF6)と、三フッ化メタン(CHF3)と、ヘリ
ウム(He)を用いた反応性(reactive)イオンエッチン
グ法により、図2に示すように、シリコン窒化膜16が
半導体基板14の素子領域Da上にのみ残るようにパタ
ーニングする。そして、このエッチングマスクとして使
用した感光性樹脂を150℃の熱硫酸の中に浸漬して除
去する。
【0029】その後、水蒸気添加した酸素雰囲気中で、
温度1000℃の酸化処理を行ない、図3に示すよう
に、膜厚が710nmの酸化シリコン膜からなる素子分
離領域15を、半導体基板14の素子領域Daの周囲に
選択的に形成する。このとき、シリコン窒化膜16は耐
酸化膜として機能し、このシリコン窒化膜を形成してい
ない領域に素子分離領域15が形成される。
【0030】そして、耐酸化膜として用いたシリコン窒
化膜16を、温度180℃に加熱した熱リン酸を用いて
除去すると、図4に示すようになる。この半導体基板1
4のシリコン酸化膜からなる素子分離領域15が形成さ
れていない領域が素子領域である。
【0031】次に、図5に示すように、酸素雰囲気中で
温度900℃の熱酸化を行ない、半導体基板14上にト
ンネル酸化膜用のシリコン酸化膜21を、膜厚2.2n
mに形成する。その後、ジクロルシラン(SiH2
2)とアンモニア(NH3)とを反応ガスとして使用し
た化学気相成長法によって、シリコン酸化膜21上にシ
リコン窒化膜22を、膜厚12nmに形成する。
【0032】さらに、水蒸気雰囲気中で、温度950℃
の条件でシリコン窒化膜22の酸化処理を行ない、シリ
コン窒化膜22上にトップ酸化膜用のシリコン酸化膜2
3を、膜厚4.5nmに形成する。次に、反応ガスにモ
ノシラン(SiH4 )を用いた化学気相成長法により、
メモリゲート電極用の多結晶シリコン膜24を、シリコ
ン酸化膜23上の全面に膜厚450nmに形成する。
【0033】その後、感光性樹脂25を回転塗布法によ
り半導体基板14上の多結晶シリコン膜24の全面に形
成する。そして、所定のホトマスクを用いて露光処理と
現像処理を行ない、感光性樹脂を図5に示すようにメモ
リゲート電極を設ける領域上に残存するようにパターン
形成する。
【0034】次に、この感光性樹脂をエッチングマスク
として使用し、反応ガスとして六フッ化イオウ(S
6)と塩素(Cl2)と二フッ化メタン(CH22)を
用いた反応性イオンエッチング法により、多結晶シリコ
ン膜24をエッチングして、図6に示すメモリゲート電
極4を、半導体基板14上の素子領域の中央部に所定の
大きさで形成する。
【0035】その後、エッチング液としてフッ酸(H
F)とフッ化アンモニウム(NH4F)の混合水溶液を
用いたウェットエッチング法により、シリコン酸化膜2
3をエッチングして、図6に示すトップ酸化膜3をパタ
ーン形成する。さらに、四フッ化炭素(CF4)とヘリ
ウム(He)と三フッ化臭化炭素(CBrF3)とを反応
ガスに用いる反応性イオンエッチング法により、シリコ
ン窒化膜22をエッチングして、図6に示すシリコン窒
化膜2をパターン形成する。
【0036】その後さらに、エッチング液としてフッ酸
(HF)とフッ化アンモニウム(NH4F)の混合水溶
液を用いたウェットエッチング法により、シリコン酸化
膜21をエッチングして、図6に示すトンネル酸化膜1
をパターン形成する。その後、これらのエッチングマス
クとして使用した感光性樹脂を、温度150℃に加熱し
た熱硫酸により除去する。
【0037】ここで、トンネル酸化膜1は、電子または
ホールを注入または放出する機能を有する絶縁膜であ
る。また、シリコン窒化膜2は、トンネル酸化膜1を介
して注入された電子またはホールを捕獲する機能を有す
る絶縁膜である。トップ酸化膜3は、半導体不揮発性記
憶装置が、書き込みまたは消去動作をするとき、メモリ
ゲート電極4からの電子又はホールの注入を阻止する機
能を有する。
【0038】次に、導電型がN型の不純物であるリン
を、加速エネルギー50keVにおいて、イオン注入量
3.5×1015 atoms/cm2 の条件でイオン注入し、
メモリゲート電極4の両側と素子分離領域15とに整合
する半導体基板14の素子領域内の所定領域に、高濃度
拡散領域5,5を形成する。
【0039】その後、反応ガスにモノシラン(Si
4)とホスフィン(PH3)とジボラン(B26)とを
用いた化学気相成長法により、図7に示すように、リン
(P)およびボロン(B)を含んだシリコン酸化膜であ
るBPSGからなる層間絶縁膜6を、半導体基板14上
の全面に形成する。この層間絶縁膜6は550nmの膜
厚で形成する。
【0040】そして、窒素雰囲気中において温度900
℃で30分間の熱処理を行ない、BPSGからなる層間
絶縁膜6を粘性流動させる、いわゆるリフローを行な
い、層間絶縁膜6を平坦化する。この熱処理によって、
層間絶縁膜6の平坦化処理と同時に、高濃度拡散領域5
の不純物が横方向に拡散して、メモリゲート電極4の下
部領域にまで高濃度拡散領域5を形成することができ
る。
【0041】次に、感光性樹脂26を回転塗布法により
半導体基板14上の層間絶縁膜6の全面に形成する。そ
して、所定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理と
を行ない、図7に示すように、感光性樹脂26のコンタ
クトホールを形成する部分に開口26a,26b,26
cを形成する。
【0042】その後、この感光性樹脂26をエッチング
マスクとして使用して、反応ガスに二フッ化メタン(C
22)と、三フッ化メタン(CHF3)とを用いた反応
性イオンエッチング法により、図8に示すように、層間
絶縁膜6のメモリゲート電極4および各高濃度拡散領域
5,5に対応する位置にコンタクトホール7を開口する
ようにエッチングする。その後、このエッチングマスク
として使用した感光性樹脂を、温度150℃に加熱した
熱硫酸により除去する。
【0043】次に、図9に示すように、スパッタリング
法を用いてアルミニウからなる配線材料8を層間絶縁膜
6上に膜厚1μmに形成し、各コンタクトホール内にも
形成して、その配線材料8とメモリゲート電極4および
各高濃度拡散領域5,5とを接続する。その後、感光性
樹脂(図示せず)を回転塗布法により配線材料8の全面
に形成し、所定のマスクを用いて露光と現像処理を行な
い、感光性樹脂を配線形成領域上に残存するようにパタ
ーン形成する。
【0044】そして、その感光性樹脂をエッチングマス
クとし使用し、反応ガスに三塩化ホウ素(BCl3)と
臭化水素(HBr)とを用いた反応性イオンエッチング
法により、配線材料8をプラズマエッチングして、図1
0に示すように、メモリゲート電極4と各高濃度拡散領
域5,5の露出部にそれぞれコンタクトホール7を通し
て接続するように、ゲート配線8G,ソース配線8S,
およびドレイン配線8Dを形成する。その後、エッチン
グマスクとして使用した感光性樹脂を硝酸により除去す
る。
【0045】次に、温度がおよそ380℃の水素雰囲気
中において、配線8G,8S,8Dの熱処理を行なう。
この配線の熱処理は、配線8S,8Dと各高濃度拡散領
域5,5との接続抵抗の低減、および配線材料8をスパ
ッタによって堆積させた時のピンホール等の欠陥を改善
することを目的として行なう。
【0046】次に、反応ガスにジシラン(Si34)と
アンモニア(NH3)を用いたプラズマ化学気相成長法に
より、図11に示すように、シリコン窒化膜(SIN)
からなる保護膜10を半導体基板14の全面に形成す
る。この保護膜10は、膜厚800nmで形成する。そ
の後、感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法によりこの
保護膜10の全面に形成し、所定のホトマスクを用いて
露光処理と現像処理を行ない、その感光性樹脂をパター
ン形成し、各配線8G,8S,8Dの入出力端子部に対
応する部分に開口を形成する。
【0047】そして、この感光性樹脂をエッチングマス
クとして使用し、反応ガスとして四フッ化炭素(C
4)と酸素(O2)を用いた反応性イオンエッチング法
により、保護膜10をプラズマエッチングして、図12
に示すように各配線8G,8S,8Dの入出力端子部1
1に対応する位置に開口10aを形成し、入出力端子部
11を露出させる。なお、図12にはソース配線8Sの
入出力端子部11とそのための開口10aだけが示され
ているが、ゲート配線8Gおよびドレイン配線8Dの入
出力端子部とその開口は、図12とは異なる断面位置に
形成される。その後、エッチングマスクとして使用した
感光性樹脂を、硝酸を用いて除去する。
【0048】最後に、温度425℃の窒素雰囲気中で保
護膜10の熱処理を行なって、半導体不揮発性記憶装置
を完成する。この半導体不揮発性記憶装置の製造方法に
よれば、保護膜10を形成した時のプラズマ化学気相成
長法によるプラズマによるダメージ、あるいは保護膜1
0のプラズマエッチングによるダメージにより、メモリ
ゲート絶縁膜20(図6参照)中に捕獲された電子また
はホールを、保護膜10の熱処理により放出させてダメ
ージを回復することができる。
【0049】さらに、この保護膜10の熱処理温度は、
配線材料8の熱処理温度(前述の例ではおよそ380
℃)よりも高温(前述の例ではおよそ425℃)である
ため、配線材料8のエッチングの際に発生し、その後の
配線の熱処理において取り除くことができなかった半導
体不揮発性記憶装置のダメージを回復することができ
る。
【0050】したがって、半導体不揮発性記憶装置のし
きい値電圧は、このダメージの回復により電子またはホ
ールの捕獲がない安定状態となり、書き込み電圧の変動
や消去電圧の変動のない半導体不揮発性記憶装置を得る
ことができる。この保護膜の熱処理温度は、配線が溶融
しない範囲でなるべく高い方が有効であるので、配線材
料が溶融する温度よりやや低い温度で熱処理するのが望
ましい。
【0051】なお、上述の実施例では、半導体基板14
の素子領域上にメモリゲート絶縁膜20を形成する工程
で、トンネル酸化膜1をシリコン酸化膜で形成してい
る。しかしながら、トンネル酸化膜1を、シリコン酸化
膜を温度950℃の窒素雰囲気中で熱処理する熱窒化処
理により形成するトンネル窒化酸化膜としてもよい。そ
の場合は、半導体基板14の素子領域上にトンネル窒化
酸化膜とシリコン窒化膜とトップ酸化膜とを順次重ねて
形成して、メモリゲート絶縁膜を形成する。その後の各
工程の処理は前述の実施例の場合と全く同じである。
【0052】このように、トンネル酸化膜としてトンネ
ル窒化酸化膜を用いると、半導体基板からのデータ書き
込み時の電子注入あるいは消去時のホール(正孔)注入
が起きやすくなるため、書き込み及び消去を高速で行な
うことが可能になる。特に、消去時のホールの注入を速
める効果が大きい。
【0053】〔2層の保護膜を形成する例:図13から
図16〕前述の実施形態においては、半導体不揮発性記
憶装置の表面を覆う保護膜として、シリコン窒化膜(S
IN)による1層の保護膜を形成したが、これに代えて
2層の保護膜を形成して、半導体不揮発性記憶装置の信
頼性を一層高めるようにすることもできる。その場合
の、保護膜の形成工程およびその保護膜に入出力端子用
の開口を形成する工程について、図13から図16を用
いて説明する。
【0054】前述の実施形態の図10に示すように、配
線8G,8S,8Dを形成した後、これらの配線を共通
の配線材料8で示す図13に示すように、反応ガスにモ
ノシラン(SiH4)とホスフィン(PH3)と、酸素
(O2)とを用いたプラズマ化学気相成長法により、リ
ンを含んだシリコン酸化膜(PSG)からなる第1の保
護膜9を配線材料8の全面に形成する。この場合の第1
の保護膜9は膜厚400nmで形成する。
【0055】その後、感光性樹脂30を回転塗布法によ
りその第1の保護膜9の全面に形成する。そして、所定
のホトマスクを用いて露光処理と現像処理を行ない、図
13に示すように配線材料8の入出力端子部に対応する
部分に開口30aを設けるように、感光性樹脂30をパ
ターン形成する。
【0056】次に、この感光性樹脂30をエッチングマ
スクとし使用し、エッチング液としてフッ酸(HF)と
フッ化アンモニウム(NH4F)の混合水溶液と、酢酸(C
3COOH)とを用いたウェットエッチング法によ
り、PSGからなる第1の保護膜9のエッチングを行な
い、図14に示すように、外部装置と配線を接続するた
めの入出力端子部11用の開口9aを形成する。
【0057】このウエットエッチングでは、エッチング
が等方的に進行し、第1の保護膜9は感光性樹脂30か
ら露出した部分だけでなく、感光性樹脂30に覆われた
部分にも幾分入り込んだ開口9aを形成する。すなわ
ち、感光性樹脂30の開口の大きさより大きな開口9a
を保護膜9に形成できる。その後、エッチングマスクと
して使用した感光性樹脂30を硝酸により除去する。
【0058】次に、反応ガスにジシラン(Si34)と
アンモニア(NH3)を用いたプラズマ化学気相成長法に
より、図15に示すように、シリコン窒化膜(SIN)
からなる第2の保護膜10を第1の保護膜9および配線
材料8の露出部の全面に形成する。この第2の保護膜1
0は膜厚400nmで形成する。この第2の保護膜10
は、第1の保護膜9の開口9aの内周面をも被覆するよ
うに形成される。
【0059】その後、感光性樹脂31を回転塗布法によ
り第2の保護膜10の全面に形成し、図13に示した感
光性樹脂30をパターン形成したときに使用したフォト
マスクと同じホトマスクを用いて露光処理と現像処理を
行ない、図15に示すように配線材料8の入出力端子部
に対応する部分に開口31aを設けるように、感光性樹
脂31をパターン形成する。
【0060】そして、この感光性樹脂31をエッチング
マスクとして使用し、反応ガスとして四フッ化炭素(C
4)と酸素(O2)を用いた反応性イオンエッチング法
により、第2の保護膜10をプラズマエッチングして、
図16に示すように、外部装置と配線を接続するための
入出力端子部11用の開口10aを形成する。このと
き、第2の保護膜10により第1の保護膜9の開口9a
の内周面を被覆している部分は、感光性樹脂31に被覆
されているため、エッチングによって除去されずに残
る。その後、エッチングマスクとして使用した感光性樹
脂31を硝酸を用いて除去する。
【0061】このように、第1の保護膜9をウエットエ
ッチングして開口9aを形成し、第2の保護膜10をド
ライエッチングして開口10aを形成することにより、
エッチングマスクとして使用する感光性樹脂のパターニ
ングに同一のホトマスクを使用して、第1の保護膜9の
開口9aの内周面を第2の保護膜10で被覆することが
できる。
【0062】PSGによる第1の保護膜9は、SINに
よる第2の保護膜10の応力を緩和する機能があるが、
吸湿性があるため、第2の保護膜10によって完全に被
覆することによって半導体不揮発性記憶装置の信頼性が
向上する。しかし、2層の保護膜9,10を形成した
後、一括してドライエッチングして、入出力端子部11
用の開口を形成するようにしても、デバイスの特性上特
に問題はない。
【0063】〔第2の実施形態:図17から図22〕次
に、図17から図22を用いてこの発明による半導体不
揮発性記憶装置の製造方法の第2の実施形態を説明す
る。図17から図22はその半導体不揮発性記憶装置の
製造方法を工程順に示す模式的な断面図であるが、途中
までの工程は前述した第1の実施形態と同じなので、図
示を省略している。
【0064】すなわち、図17に示すように、導電型が
P型の半導体(シリコン)基板14上に素子領域とそれ
を囲むようにシリコン酸化膜からなる素子分離領域15
を形成する工程と、その素子領域上に、トンネル酸化膜
1とシリコン窒化膜2とトップ酸化膜3とを順次重ねて
形成してメモリゲート絶縁膜20を形成する工程と、そ
のメモリゲート絶縁膜20上に多結晶シリコン膜による
メモリゲート電極4を形成する工程は、図1から図6を
用いて説明した第1実施形態の各工程と全く同じであ
る。
【0065】このようにして図17に示すように、半導
体基板14の素子領域の中央部にメモリゲート絶縁膜2
0を介してメモリゲート電極4を形成した後、導電型が
N型の不純物であるリンを加速エネルギー25keVに
おいて、イオン注入量1.5×1013 atoms/cm2
条件でイオン注入し、メモリゲート電極4の両側と素子
分離領域15,15とに整合する各領域の半導体基板1
4に低濃度拡散領域12,12を形成する。
【0066】次に、モノシラン(SiH4)と、ホスフィ
ン(PH3)を反応ガスに用いた化学気相成長法により、
図18に示すように、リンを含んだシリコン酸化膜であ
るPSGからなる絶縁膜13を半導体基板14の全面に
形成する。この絶縁膜13は400nmの膜厚で形成す
る。
【0067】その後、図18の上方から反応ガスに三フ
ッ化メタン(CHF3)と二フッ化メタン(CH22)を
用いた反応性イオンエッチング法により、PSGの絶縁
膜13をエッチングしてその大部分を除去するが、その
厚さの違いによって、図19に示すようにメモリゲート
電極4とメモリゲート絶縁膜20の両側面に、PSGか
らなるサイドウォール絶縁膜33を形成する。
【0068】次に、導電型がN型の不純物であるリンを
加速エネルギー50keVにおいて、イオン注入量3.
5×1015 atoms/cm2 の条件でイオン注入し、メモ
リゲート電極4とメモリゲート絶縁膜20の両側面のサ
イドウォール絶縁膜33,33に覆われた部分以外の半
導体基板14の各低濃度拡散領域12,12に、図19
に示すように高濃度拡散領域5,5を形成する。したが
って、一対のサイドウオール絶縁膜33,33に覆われ
た部分だけは低濃度拡散領域12,12が残る。
【0069】その後、反応ガスにモノシラン(Si
4)とホスフィン(PH3)とジボラン(B26)を用
いた化学気相成長法により、図20に示すように、リン
およびボロンを含んだシリコン酸化膜からなるBPSG
である層間絶縁膜6を、半導体基板14上の全面に形成
する。この層間絶縁膜6は550nmの膜厚で形成す
る。そして、窒素雰囲気中において温度900℃で30
分間の条件で熱処理を行ない、BPSGの層間絶縁膜6
を粘性流動させる、いわゆるリフローを行なって層間絶
縁膜6を平坦化する。
【0070】次いで、感光性樹脂(図示せず)を回転塗
布法により層間絶縁膜6の全面に形成し、所定のホトマ
スクを用いて露光処理と現像処理を行ない、その感光性
樹脂をコンタクトホール形成領域以外の層間絶縁膜6上
に残存するようにパターン形成する。
【0071】その後、この感光性樹脂をエッチングマス
クとして使用し、反応ガスに二フッ化メタン(CH
22)と、三フッ化メタン(CHF3)を用いた反応性イ
オンエッチング法により、層間絶縁膜6にコンタクトホ
ール7を開口するようにエッチングする。そして、この
エッチングマスクとして使用した感光性樹脂を温度15
0℃に加熱した熱硫酸により除去する。図20はこの状
態を示している。
【0072】次に、スパッタリング法を用いてアルミニ
ウムからなる配線材料を各コンタクトホール7内および
層間絶縁膜6上に膜厚1μmで形成し、その配線材料と
メモリゲート電極4および高濃度拡散領域5,5をそれ
ぞれコンタクトホール7を通して接続させる。その後、
感光性樹脂(図示せず)を回転塗布法により配線材料の
全面に形成し、所定のホトマスクを用いて露光処理と現
像処理を行ない、その感光性樹脂を配線形成領域上に残
存するようにパターン形成する。
【0073】そして、この感光性樹脂をエッチングマス
クとし使用し、反応ガスに三塩化ホウ素(BCl3)と、
臭化水素(HBr)とを用いた反応性イオンエッチング
法により、配線材料8をパターン形成する。それによっ
て、メモリゲート電極4および各高濃度拡散領域5,5
とそれぞれ接続するゲート配線8G,ソース配線8S,
およびドレイン配線8Dを形成する。図21はこの状態
を示している。その後、エッチングマスクとして使用し
た感光性樹脂を硝酸により除去する。
【0074】次に、温度がおよそ380℃の水素雰囲気
中において配線の熱処理を行なう。この配線の熱処理
は、配線8S,8Dと高濃度拡散領域5,5との接続抵
抗の低減と、配線材料を層間絶縁膜上にスパッタによっ
て堆積形成したときの欠陥を改善することを目的として
行なう。
【0075】次に、反応ガスにモノシラン(SiH4)と
ホスフィン(PH3)と酸素(O2)とを用いた化学気相成長
法により、図22に示すように、リンを含んだシリコン
酸化膜(PSG)からなる第1の保護膜9を半導体基板
14上の全面に形成する。この第1の保護膜9は膜厚4
00nmで形成する。その後、感光性樹脂(図示せず)
を回転塗布法により第1の保護膜9の全面に形成し、所
定のホトマスクを用いて露光処理と現像処理とを行な
い、感光性樹脂をパターン形成する。
【0076】次に、その感光性樹脂をエッチングマスク
として使用し、エッチング液としてフッ酸(HF)とフッ
化アンモニウム(NH4F)の混合水溶液と酢酸(CH3
COOH)を用いたウェットエッチング法によって、P
SGからなる第1の保護膜9のエッチングを行なう、そ
れによって、外部装置と配線8G,8S,8Dを接続す
るための入出力端子部11を露出させるための開口9a
を形成する。その後、エッチングマスクとして使用した
感光性樹脂を硝酸に浸漬することにより除去する。
【0077】次に、反応ガスにジシラン(Si34)と
アンモニア(NH3)を用いたプラズマ化学気相成長法に
より、シリコン窒化膜(SIN)からなる第2の保護膜
10を第1の保護膜9の全面に形成する。この第2の保
護膜10は膜厚400nmで形成する。その後、感光性
樹脂(図示せず)を回転塗布法により第2の保護膜10
の全面に形成し、所定のホトマスクを用いて露光処理と
現像処理とを行ない、感光性樹脂をパターン形成する。
【0078】つぎに、この感光性樹脂をエッチングマス
クとして使用し、反応ガスに四フッ化炭素(CF4)と酸
素(O2)を用いた反応性イオンエッチング法によっ
て、SINからなる第2の保護膜10のプラズマエッチ
ングを行なう。それによって、外部装置と配線8G,8
S,8Dを接続するための入出力端子部11を露出させ
るための開口9aを形成する。その後、エッチングマス
クとして使用した感光性樹脂を硝酸により除去する。
【0079】この場合も、第1の保護膜9をウエットエ
ッチングして開口9aを形成し、第2の保護膜10をド
ライエッチングして開口10aを形成するので、エッチ
ングマスクとして使用する感光性樹脂のパターニングに
同一のホトマスクを使用して、第1の保護膜9の開口9
aの内周面を第2の保護膜10で被覆することができ
る。それによつて、吸湿性があるPSGによる第1の保
護膜を、SINによる第2の保護膜10によって完全に
被覆して、半導体不揮発性記憶装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0080】しかし、2層の保護膜9,10を形成した
後、一括してドライエッチングして、入出力端子部11
用の開口を形成するようにしてもよいし、第1実施例の
図12に示したように、第2の保護膜10と同じSIN
による保護膜のみを厚さ800nmに形成してもよい。
そして、このように第1,第2の保護膜9,10を形成
して、入出力端子部11用の開口9a,10aを形成し
た後、温度がおよそ425℃の窒素雰囲気中で、第2の
保護膜10の熱処理を行なう。
【0081】この熱処理によって、第2の保護膜10を
形成する時のプラズマ化学気相成長法によるプラズマに
よるダメージや、第2の保護膜10のプラズマエッチン
グによるダメージにより、半導体不揮発性記憶装置のメ
モリゲート絶縁膜20(図17参照)に捕獲された電子
またはホールを放出させて、ダメージを回復することが
できる。
【0082】さらに、この第2の保護膜10の熱処理温
度を、配線材料の熱処理温度よりも高温にすることによ
り、配線材料のエッチングの際に発生し、配線の熱処理
において取り除くことができなかった半導体不揮発性記
憶装置のダメージも回復することができる。したがっ
て、半導体不揮発性記憶装置のしきい値電圧は、このダ
メージの回復により電子またはホールの捕獲のない安定
状態となり、書き込み電圧及び消去電圧の変動がない半
導体不揮発性記憶装置を得ることができる。
【0083】なお、この保護膜の熱処理温度は、配線が
溶融しない範囲でなるべく高い方が有効であるので、配
線材料が溶融する温度よりやや低い温度で熱処理するの
が望ましい。上述の例では、およそ425℃の窒素雰囲
気中で保護膜の熱処理を行なっている。
【0084】さらに、この第2実施例では、メモリゲー
ト電極4の両側(サイドウオール絶縁膜33,33の
下)の高濃度拡散領域5,5との間に低濃度拡散領域1
2,12を形成しているので、チャネル間の電流リーク
を防止でき、耐電圧(ドレイン・ブレークダウン電圧)
をたかめ、最大動作電圧を高くすることができる。 こ
れは、チャネル長(高濃度拡散領域5,5間の距離)が
短い半導体不揮発性記憶装置の場合には特に有利であ
る。
【0085】また、上記第2の実施形態でも、半導体不
揮発性記憶装置のメモリゲート絶縁膜の最下層のトンネ
ル酸化膜1は、シリコン酸化膜で形成しているが、これ
をシリコン酸化膜を温度950℃で熱窒化処理して形成
するトンネル窒化酸化膜としてもよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る半導体不揮発性装置の製造方法によれば、MONOS
構造の半導体不揮発性記憶装置の保護膜を形成した後、
高温で熱処理を行なうことにより、メモリゲート絶縁膜
中に捕獲された電子またはホールを放出させてダメージ
を回復することが可能になる。その結果、しきい値電圧
に変化が発生せず、安定した動作をする半導体不揮発性
記憶装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による半導体不揮発
性記憶装置の製造方法の始めの工程を示す模式的な断面
図である。
【図2】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図3】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図4】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図5】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図6】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図7】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図8】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図9】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図10】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図11】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図12】同じくその最終工程を示す模式的な断面図で
ある。
【図13】この発明の第1の実施形態における1層の保
護膜に代えて2層の保護膜を形成する場合の第1の保護
膜を形成する工程を示す部分的な断面図である。
【図14】同じくその第1の保護膜をエッチングする工
程示す部分的な断面図である。
【図15】同じく第2の保護膜を形成する工程を示す部
分的な断面図である。
【図16】同じくその第2の保護膜をエッチングして2
層の保護膜を完成した状態を示す部分的な断面図であ
る。
【図17】この発明の第2の実施形態による半導体不揮
発性記憶装置の製造方法の途中の工程を示す模式的な断
面図である。
【図18】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図19】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図20】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図21】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図22】同じくその最終工程を示す模式的な断面図で
ある。
【図23】従来の半導体不揮発性記憶装置の製造方法の
主な工程を示す模式的な断面図である。
【図24】同じくその後の工程を示す模式的な断面図で
ある。
【図25】同じくその最終工程を示す模式的な断面図で
ある。
【符号の説明】
1:トンネル酸化膜 2:シリコン窒化膜 3:トップ酸化膜 4:メモリゲート電極 5:高濃度拡散領域 6:層間絶縁膜 7:コンタクトホール 8:配線材料 8G:ゲート配線 8S:ソース配線 8D:ドレイン配線 9:第1の保護膜 10:保護膜(第2の保護膜) 11:入出力端子部 12:低濃度拡散領域 13:絶縁膜 14:半導体基板 15:素子分離領域(シリコン酸化膜) 16:シリコン窒化膜 17:感光性樹脂 20:メモリゲート絶縁膜 21:シリコン酸化膜 22:シリコン窒化膜 23:シリコン酸化膜 24:多結晶シリコン膜 25,26,30,31:感光性樹脂 33:サイドウオール絶縁膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に素子領域と素子分離領域
    を形成する工程と、 前記半導体基板の素子領域上に、トンネル酸化膜とシリ
    コン窒化膜とトップ酸化膜とを順次重ねて形成してメモ
    リゲート絶縁膜を形成する工程と、 該メモリゲート絶縁膜上にメモリゲート電極を形成する
    工程と、 該メモリゲート電極の両側に整合する前記半導体基板の
    素子領域に高濃度拡散領域を形成する工程と、 前記メモリゲート電極上を含む前記半導体基板の全面に
    層間絶縁膜を形成する工程と、 該層間絶縁膜の前記メモリゲート電極および前記各高濃
    度拡散領域にそれぞれ対応する位置にコンタクトホール
    を形成する工程と、 該コンタクトホールを通して前記メモリゲート電極およ
    び前記各高濃度拡散領域にそれぞれ接続する配線を形成
    する工程と、 該配線上を含む前記半導体基板の全面にプラズマ化学気
    相成長法によって保護膜を形成する工程と、 該保護膜の前記メモリゲート電極および各高濃度拡散領
    域にそれぞれ対応する位置にプラズマエッチングによっ
    て入出力端子用の開口を形成する工程と、 前記保護膜を熱処理する工程と、を有することを特徴と
    する半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に素子領域と素子分離領域
    を形成する工程と、 前記半導体基板の素子領域上に、トンネル酸化膜とシリ
    コン窒化膜とトップ酸化膜とを順次重ねて形成してメモ
    リゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記メモリゲート絶縁膜上にメモリゲート電極を形成す
    る工程と、 該メモリゲート電極の両側に整合する前記半導体基板の
    素子領域に低濃度拡散領域を形成する工程と、 前記メモリゲート電極とメモリゲート絶縁膜の両側面に
    サイドウォール絶縁膜を形成する工程と、 該両側面のサイドウォール絶縁膜に覆われた部分以外の
    前記半導体基板の各低濃度拡散領域に高濃度拡散領域を
    形成する工程と、 前記メモリゲート電極上を含む前記半導体基板の全面に
    層間絶縁膜を形成する工程と、 該層間絶縁膜の前記メモリゲート電極および前記各高濃
    度拡散領域にそれぞれ対応する位置にコンタクトホール
    を形成する工程と、 該コンタクトホールを通して前記メモリゲート電極およ
    び前記各高濃度拡散領域にそれぞれ接続する配線を形成
    する工程と、 該配線上を含む前記半導体基板の全面にプラズマ化学気
    相成長法によって保護膜を形成する工程と、 該保護膜の前記メモリゲート電極および各高濃度拡散領
    域にそれぞれ対応する位置にプラズマエッチングによっ
    て入出力端子用の開口を形成する工程と、 前記保護膜を熱処理する工程と、を有することを特徴と
    する半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体不揮発性記
    憶装置の製造方法において、 前記半導体基板の素子領域上にメモリゲート絶縁膜を形
    成する工程で、トンネル窒化酸化膜とシリコン窒化膜と
    トップ酸化膜とを順次重ねて形成してメモリゲート絶縁
    膜を形成することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法において、 前記保護膜を形成する工程が、前記配線上を含む前記半
    導体基板の全面にリンを含んだシリコン酸化膜による第
    1の保護膜を形成する工程と、該第1の保護膜上にシリ
    コン窒化膜による第2の保護膜を形成する工程とからな
    ることを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項5記載の半導体不揮発性記憶装置
    の製造方法において、 前記保護膜に入出力端子用の開口を形成する工程で、前
    記第1の保護膜の開口内周面を前記第2の保護膜で被覆
    した開口を形成することを特徴とする半導体不揮発性記
    憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法において、 前記保護膜を熱処理する工程では、前記配線が溶融する
    温度よりやや低い温度で熱処理することを特徴とする半
    導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法において、 前記配線を形成する工程に続いて、該配線を熱処理する
    工程を有し、 前記保護膜を熱処理する工程では、前記配線を熱処理す
    る工程における熱処理温度より高い温度で熱処理するこ
    とを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法において、 前記配線を形成する工程に続いて、該配線をおよそ38
    0℃の水素雰囲気中にて熱処理理する工程を有し、 前記保護膜を熱処理する工程では、該保護膜をおよそ4
    25℃の窒素雰囲気中にて熱処理することを特徴とする
    半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
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