JPH06318709A - 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法

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JPH06318709A
JPH06318709A JP1763494A JP1763494A JPH06318709A JP H06318709 A JPH06318709 A JP H06318709A JP 1763494 A JP1763494 A JP 1763494A JP 1763494 A JP1763494 A JP 1763494A JP H06318709 A JPH06318709 A JP H06318709A
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JP
Japan
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insulating film
forming
film
gate electrode
semiconductor substrate
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Application number
JP1763494A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kishi
敏幸 岸
Takashi Toida
孝志 戸井田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 半導体基板11に設けるトンネル酸化膜13
と窒化シリコン膜15とトップ酸化膜17とからなるメ
モリゲート絶縁膜19と、メモリゲート絶縁膜の両側に
設けるMOSゲート絶縁膜21と、メモリゲート絶縁膜
とMOSゲート絶縁膜との上に設けるゲート電極23
と、メモリゲート絶縁膜の整合した領域に設ける低濃度
領域25と、メモリゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜
との整合した領域に設ける高濃度領域29とを有する半
導体不揮発性記憶装置およびその製造方法。 【効果】 ソース領域とドレイン領域との間の耐圧が向
上する。さらに電流駆動能力が向上し、耐圧向上とあい
まって高い信頼性を有する半導体不揮発性記憶装置が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体不揮発性記憶装置
の構造とその製造方法とに関し、とくにゲート電極−酸
化シリコン膜からなるトップ酸化膜−窒化シリコン膜−
酸化シリコン膜からなるトンネル酸化膜−半導体基板構
造からなる、いわゆるMONOS構造を有する半導体不
揮発性記憶装置の構造とその製造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】MONOS構造を有するメモリトランジ
スタにおいては、窒化シリコン膜とトップ酸化膜との界
面に電荷を蓄積させたときのしきい値電圧と、電荷を蓄
積していないときのしきい値電圧との差を利用して、情
報を記憶させている。
【0003】このMONOS構造のメモリトランジスタ
は、電荷を蓄積していないときは、しきい値電圧が負で
あることから、ゲート電極下のチャネル領域にチャネル
が形成されてしまう。
【0004】このとき、ソース領域からドレイン領域に
流れるドレイン電流が流れないように、メモリトランジ
スタが選択されたときのみ、ドレイン電流が流れるよう
にするためMOS(金属−酸化膜−半導体)トランジス
タを必要とする。
【0005】このメモリトランジスタとMOSトランジ
スタとを有する半導体不揮発性記憶装置として、たとえ
ば特開平4−337672号公報に記載のものがある。
この公報に記載のメモリトランジスタとMOSトランジ
スタとの構造を、図14の断面図を用いて説明する。
【0006】図14に示すように、トップ酸化膜17と
窒化シリコン膜15とトンネル酸化膜13とからなるメ
モリゲート絶縁膜19と、酸化シリコン膜からなるMO
Sゲート絶縁膜21とは、お互いに接触するように、半
導体基板11上に設ける。
【0007】そしてこのメモリゲート絶縁膜19とMO
Sゲート絶縁膜21との上にゲート電極23を設ける。
【0008】さらにこのゲート電極23の整合した領域
の半導体基板11にソース領域33とドレイン領域35
とを設ける。すなわちメモリゲート絶縁膜19とゲート
電極23からなるメモリトランジスタ37と、MOSゲ
ート絶縁膜21とゲート電極23からなるMOSトラン
ジスタ39とを隣接して設けている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この図14を用いて説
明した半導体不揮発性記憶装置においては、メモリトラ
ンジスタ37とMOSトランジスタ39とを接触するよ
うに設けているので、半導体不揮発性記憶装置の小型化
を図ることができるという利点を有する。
【0010】しかしながら、図14に示す半導体不揮発
性記憶装置においては、ソース領域33とドレイン領域
35との間の耐圧が低いという課題を有する。
【0011】本発明の目的は、上記課題を解決して、ソ
ース領域とドレイン領域との間の耐圧が高い半導体不揮
発性記憶装置の構造と、この構造を得るための製造方法
とを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体不揮発性記憶装置の構造とその製造
方法とは、下記記載の手段を採用する。
【0013】本発明の半導体不揮発性記憶装置は、半導
体基板上に設けるトンネル酸化膜と窒化シリコン膜とト
ップ酸化膜とからなるメモリゲート絶縁膜と、メモリゲ
ート絶縁膜の両側に設けるMOSゲート絶縁膜と、メモ
リゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜との上に設けるゲ
ート電極と、メモリゲート絶縁膜の整合した領域の半導
体基板に設ける低濃度領域と、メモリゲート絶縁膜とM
OSゲート絶縁膜との整合した領域の半導体基板に設け
る高濃度領域と、コンタクトホールを有する層間絶縁膜
と、配線とを有することを特徴とする。
【0014】本発明における半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シリ
コン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂
を形成し、さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用い
て窒化シリコン膜とトンネル酸化膜とをパターニングす
る工程と、感光性樹脂と窒化シリコン膜とトンネル酸化
膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導入して低
濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うことにより
半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリコン膜上
にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電極材料を
全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成す
る工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲー
ト電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、ゲ
ート電極に整合した領域の半導体基板に不純物を導入し
て高濃度領域を形成する工程と、層間絶縁膜を全面に形
成し、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さらに
配線を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0015】本発明における半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シリ
コン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂
を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用
いて窒化シリコン膜をパターニングし、さらに感光性樹
脂と窒化シリコン膜との整合した領域の半導体基板に不
純物を導入して低濃度領域を形成する工程と、酸化処理
を行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と
窒化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、
ゲート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感
光性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマ
スクに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート
電極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板
に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、層間
絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコンタクトホール
を形成し、さらに配線を形成する工程とを有することを
特徴とする。
【0016】本発明における半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シリ
コン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂
を形成する工程と、感光性樹脂の整合した領域の半導体
基板に不純物を導入して低濃度領域を形成し、さらに感
光性樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜と
トンネル酸化膜とをパターニングする工程と、酸化処理
を行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と
窒化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、
ゲート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感
光性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマ
スクに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート
電極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板
に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、層間
絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコンタクトホール
を形成し、さらに配線を形成する工程とを有することを
特徴とする。
【0017】本発明の半導体不揮発性記憶装置は、半導
体基板上に設けるトンネル酸化膜と窒化シリコン膜とト
ップ酸化膜とからなるメモリゲート絶縁膜と、メモリゲ
ート絶縁膜の両側に設けるMOSゲート絶縁膜と、メモ
リゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜との上に設けるゲ
ート電極と、メモリゲート絶縁膜の整合した領域の半導
体基板に設ける低濃度領域と、メモリゲート絶縁膜とM
OSゲート絶縁膜との整合した領域の半導体基板に設け
る中濃度領域と、メモリゲート絶縁膜とMOSゲート絶
縁膜とサイドウォールとの整合した領域の半導体基板に
設ける高濃度領域と、コンタクトホールを有する層間絶
縁膜と、配線とを有することを特徴とする。
【0018】本発明における半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シリ
コン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂
を形成し、さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用い
て窒化シリコン膜とトンネル酸化膜とをパターニングす
る工程と、感光性樹脂と窒化シリコン膜とトンネル酸化
膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導入して低
濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うことにより
半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリコン膜上
にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電極材料を
全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成す
る工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲー
ト電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、ゲ
ート電極に整合した領域の半導体基板に不純物を導入し
て中濃度領域を形成する工程と、絶縁膜を全面に形成
し、絶縁膜を異方性エッチングしてMOSゲート絶縁膜
とゲート電極との側壁にサイドウォールを形成する工程
と、ゲート電極とサイドウォールとの整合する領域の半
導体基板に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程
と、層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコンタク
トホールを形成し、さらに配線を形成する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0019】本発明における半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、半導体基板にトンネル酸化膜と窒化シリコ
ン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂を
形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用い
て窒化シリコン膜をパターニングし、感光性樹脂と窒化
シリコン膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導
入して低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うこ
とにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリ
コン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電
極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂
を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用
いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電極を形
成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不純物
を導入して中濃度領域を形成する工程と、絶縁膜を全面
に形成し、絶縁膜を異方性エッチングしてMOSゲート
絶縁膜とゲート電極との側壁にサイドウォールを形成す
る工程と、ゲート電極とサイドウォールとの整合する領
域の半導体基板に不純物を導入して高濃度領域を形成す
る工程と、層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコ
ンタクトホールを形成し、さらに配線を形成する工程と
を有することを特徴とする。
【0020】本発明における半導体不揮発性記憶装置の
製造方法は、半導体基板にトンネル酸化膜と窒化シリコ
ン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂を
形成する工程と、感光性樹脂の整合した領域の半導体基
板に不純物を導入して低濃度領域を形成し、感光性樹脂
をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜とトンネル
酸化膜とをパターニングする工程と、酸化処理を行うこ
とにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリ
コン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電
極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂
を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用
いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電極を形
成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不純物
を導入して中濃度領域を形成する工程と、絶縁膜を全面
に形成し、絶縁膜を異方性エッチングしてMOSゲート
絶縁膜とゲート電極との側壁にサイドウォールを形成す
る工程と、ゲート電極とサイドウォールとの整合する領
域の半導体基板に不純物を導入して高濃度領域を形成す
る工程と、層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコ
ンタクトホールを形成し、さらに配線を形成する工程と
を有することを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の半導体不揮発性記憶装置は、ドレイン
領域は低濃度領域と高濃度領域と二重拡散構造を設けて
いる。あるいはドレイン領域は低濃度領域と中濃度領域
と高濃度領域と三重拡散構造を設けている。
【0022】このため高電圧を印加することにより発生
するホットキャリアが、低濃度領域のもつ電界緩和作用
により緩和され、ソース領域とドレイン領域との間の耐
圧が向上する。
【0023】さらに図14に示すドレイン領域とメモリ
絶縁膜とが隣接する従来構造においては、メモリゲート
絶縁膜を構成するトップ酸化膜と窒化シリコン膜とトン
ネル酸化膜とが薄膜であるため、ゲート電極からの高い
垂直電界によって、ドレイン領域のバンドが曲がる。こ
のため価電子帯の電子が、電導帯へバンド間トンネリン
グすることによって、メモリトランジスタの読み出し時
でのリーク電流が増加する。
【0024】これに対して本発明の半導体不揮発性記憶
装置においては、ドレイン領域とメモリ絶縁膜との間に
低濃度領域をもつ。このためゲート電極からの高い垂直
電界を低濃度領域により緩和することができる。このた
め、メモリトランジスタの読み出し時のリーク電流を低
減することができる。
【0025】さらに本発明の半導体不揮発性記憶装置に
おいては、メモリトランジスタの両側の領域にそれぞれ
MOSトランジスタを形成した構造になっている。さら
に、そのうえ低濃度領域と高濃度領域、あるいは低濃度
領域と中濃度領域と高濃度領域とを有する。
【0026】このため半導体不揮発性記憶装置における
情報記憶の信頼性が向上するという効果も有する。
【0027】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。なお本発明の半導体不揮発性記憶装置の構造と製造
方法とを示す図1から図13の断面図においては、素子
分離絶縁膜の図示は省略してある。
【0028】まずはじめに、図6の断面図を用いて本発
明の第1の実施例における半導体不揮発性記憶装置の構
造を説明する。
【0029】図6に示すように、本発明の半導体不揮発
性記憶装置は、半導体基板11上に設けるトンネル酸化
膜13と窒化シリコン膜15とトップ酸化膜17とから
なるメモリゲート絶縁膜19を有する。
【0030】さらにこのメモリゲート絶縁膜19の両側
の半導体基板11にMOSゲート絶縁膜21を設ける。
【0031】そしてこのメモリゲート絶縁膜19とMO
Sゲート絶縁膜21との上にゲート電極23を設ける。
【0032】さらにメモリゲート絶縁膜19の整合した
領域に、半導体基板11と逆導電型の低濃度領域25を
設ける。
【0033】またさらにメモリゲート絶縁膜19とMO
Sゲート絶縁膜21との整合した領域に、半導体基板1
1と逆導電型の高濃度領域29を設ける。
【0034】そして全面に層間絶縁膜43を設け、さら
にこの層間絶縁膜43にコンタクトホール45を設け
る。
【0035】そして層間絶縁膜43に形成したコンタク
トホール45を介して、高濃度領域29と接続する配線
47を設ける。このように本発明の半導体不揮発性記憶
装置は、メモリトランジスタ37の両側の領域にそれぞ
れMOSトランジスタ39を設ける構造になっている。
【0036】本発明の第1の実施例における半導体不揮
発性記憶装置は、二重拡散構造を採用している。すなわ
ちメモリゲート絶縁膜19と整合する領域に低濃度領域
25と、メモリゲート絶縁膜19とMOSゲート絶縁膜
21との整合する領域に高濃度領域29とを、ドレイン
領域に設けている。
【0037】このため高電圧を印加することにより発生
するホットキャリアは、低濃度領域25のもつ電界緩和
作用により緩和される。その結果、ソース領域とドレイ
ン領域との間の耐圧が向上する。
【0038】さらにドレイン領域35とメモリ絶縁膜1
9が隣接する図14に示す従来構造においては、メモリ
ゲート絶縁膜19を構成するトップ酸化膜17と窒化シ
リコン膜15とトンネル酸化膜13とが薄膜であるため
に、ゲート電極23からの高い垂直電界によって、ドレ
イン領域のバンドが曲がる。このため価電子帯の電子
が、電導帯へバンド間トンネリングすることにより、メ
モリトランジスタ37の読み出し時でのリーク電流が増
加する。
【0039】これに対して本発明の半導体不揮発性記憶
装置においては、ドレイン領域とメモリゲート絶縁膜1
9との間に低濃度領域25をもつ。このためゲート電極
23からの高い垂直電界を低濃度領域25により緩和す
ることができ、メモリトランジスタの読み出し時のリー
ク電流を低減することができる。
【0040】さらに本発明の半導体不揮発性記憶装置に
おいては、メモリトランジスタ37の両側にそれぞれM
OSトランジスタ39を形成した構造になっており、さ
らにそのうえ低濃度領域25と高濃度領域29との二重
拡散構造を有する。
【0041】このため本発明の半導体不揮発性記憶装置
は、情報記憶の信頼性が向上するという効果も有する。
【0042】つぎにこの図6に示す半導体不揮発性記憶
装置を形成するための製造方法を、図1から図6の断面
図を用いて説明する。
【0043】まず図1に示すように、導電型がP型の半
導体基板11を酸化処理して、酸化シリコン膜からなる
トンネル酸化膜13を2nmの膜厚で形成する。
【0044】このトンネル酸化膜13の形成は、酸素と
窒素との混合ガス雰囲気中で、温度900℃で、時間3
0分の酸化処理を行うことで形成する。
【0045】その後、ジクロルシラン(SiH2 Cl
2 )とアンモニア(NH3 )とを反応ガスとして用いる
化学気相成長法により、膜厚が11nmの窒化シリコン
膜15を形成する。
【0046】その後、回転塗布法により全面に感光性樹
脂41を形成し、所定のフォトマスクを用いて露光、現
像処理を行い、メモリトランジスタの形成領域に感光性
樹脂41を形成するように、感光性樹脂41をパターニ
ングする。
【0047】つぎに図2に示すように、感光性樹脂41
をエッチングマスクに用いて、窒化シリコン膜15とト
ンネル酸化膜13とをエッチングする。
【0048】この窒化シリコン膜15のエッチングは、
反応性イオンエッチング装置を用いて、エッチングガス
として六フッ化イオウ(SF6 )とヘリウム(He)と
三フッ化メタン(CHF3 )との混合ガスを用いて行
う。
【0049】さらにトンネル酸化膜13のエッチング
は、フッ酸系のエッチング液を用いるウエットエッチン
グにより行う。
【0050】ここで窒化シリコン膜15に続いてトンネ
ル酸化膜13をパターニングすると説明したが、トンネ
ル酸化膜13のエッチングは行わず、以下で説明する低
濃度領域形成のためのイオン注入処理を行った後に、感
光性樹脂41をエッチングマスクに用いてトンネル酸化
膜13をエッチング除去しても良い。
【0051】あるいはこれらとは別の製造方法として、
トンネル酸化膜13と窒化シリコン膜15とのエッチン
グは行わず、つぎの工程で説明する低濃度領域形成のた
めのイオン注入処理を行った後に、感光性樹脂41をエ
ッチングマスクに用いてトンネル酸化膜13と窒化シリ
コン膜15とをエッチング除去しても良い。
【0052】その後、感光性樹脂41と窒化シリコン膜
15とトンネル酸化膜13との整合した領域の半導体基
板11に、この半導体基板11と逆導電型の不純物であ
る砒素を導入して、低濃度領域25を形成する。この低
濃度領域25を形成するための砒素のイオン注入量とし
ては、2×1013cm-2程度の条件で行う。
【0053】なおこの図2を用いて説明した低濃度領域
25を形成するための製造工程においては、以上説明し
た工程順とは逆に、感光性樹脂41をメモリトランジス
タの形成領域に形成後、この感光性樹脂41の整合した
領域の半導体基板11に、不純物イオンの砒素が窒化シ
リコン膜15とトンネル酸化膜13とを貫通するような
注入条件で導入して低濃度領域25を形成し、その後感
光性樹脂41をエッチングマスクとして用い、窒化シリ
コン膜15とトンネル酸化膜13とをエッチングする形
成方法を採用しても良い。
【0054】なおこの図2を用いて説明した低濃度領域
25を形成するための製造工程においては、以上説明し
た形成方法順と異なる下記に記載する製造方法を採用し
てもよい。すなわち、感光性樹脂41をメモリトランジ
スタの形成領域に形成後、この感光性樹脂41をエッチ
ングマスクに用いて窒化シリコン膜15をエッチング
し、その後感光性樹脂41と窒化シリコン膜15との整
合した領域の半導体基板11に、不純物イオンの砒素が
トンネル酸化膜13を貫通するよう名イオン注入条件で
導入して低濃度領域25を形成し、その後感光性樹脂4
1をエッチングマスクとしてトンネル酸化膜13とをエ
ッチングする工程を採用しても良い。
【0055】つぎに図3に示すように、イオン注入の阻
止膜とエッチングマスクとして用いた感光性樹脂41を
除去する。
【0056】その後、酸化処理を行って窒化シリコン膜
15上に酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜17を膜
厚5nm形成する。このトップ酸化膜17を窒化シリコ
ン膜15上に形成することにより、窒化シリコン膜15
の膜厚は減少し、当初の膜厚11nmから8nmにな
る。
【0057】このトップ酸化膜17の形成と同時に半導
体基板11上にも酸化シリコン膜からなるMOSゲート
絶縁膜21を膜厚30nmで形成することができる。
【0058】この結果、メモリトランジスタの形成領域
に、トンネル酸化膜13と窒化シリコン膜15とトップ
酸化膜17とからなるメモリゲート絶縁膜19を形成
し、さらにMOSトランジスタの形成領域にMOSゲー
ト絶縁膜21を形成することができる。
【0059】つぎに図4に示すように、反応ガスとして
モノシラン(SiH4 )を用いる化学気相成長法によ
り、膜厚が400nmの多結晶シリコン膜からなるゲー
ト電極材料31を全面に形成する。
【0060】その後、全面に感光性樹脂41を回転塗布
法によって形成し、さらに所定のフォトマスクを用いて
露光、現像処理を行い、感光性樹脂41をメモリトラン
ジスタとMOSトランジスタとの形成領域に形成するよ
うにパターニングする。
【0061】つぎに図5に示すように、感光性樹脂41
をエッチングマスクに用いて、ゲート電極材料31をエ
ッチングしてゲート電極23を形成する。
【0062】このゲート電極23のエッチングは、反応
性イオンエッチング装置を用いて、エッチングガスとし
て六フッ化イオウと酸素との混合ガスを用いて行う。つ
ぎにエッチングマスクとして用いた感光性樹脂41を除
去する。
【0063】その後、ゲート電極23の整合した領域の
半導体基板11に、この半導体基板11と逆導電型の不
純物である砒素を導入して、高濃度領域29を形成す
る。この高濃度領域29を形成するための砒素のイオン
注入量は、3×1015cm-2程度の条件で行う。
【0064】つぎに図6に示すように、リンとボロンと
の不純物を含む酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜43
を、膜厚400nm程度で全面に形成する。この層間絶
縁膜43の形成は、反応ガスとしてモノシラン(SiH
4 )と酸素(O2 )とホスフィン(PH3 )とジボラン
(B26 )との混合ガスを用いる化学気相成長法によ
り行う。
【0065】さらに感光性樹脂(図示せず)を回転塗布
法により、層間絶縁膜43上の全面に形成し、露光、現
像処理を行い、コンタクトホールに対応する開口部を有
する形状に感光性樹脂をパターニングする。
【0066】その後、パターニングした感光性樹脂をエ
ッチングマスクに用いて、層間絶縁膜43をエッチング
して、コンタクトホール45を形成する。
【0067】さらにシリコンと銅とを含むアルミニウム
からなる配線材料をスパッタリング法により、800n
m程度の膜厚で形成する。その後、パターニングした感
光性樹脂をエッチングマスクに用いて配線材料をパター
ニングして配線47を形成して、半導体不揮発性記憶装
置を得ることができる。
【0068】この結果、メモリトランジスタ37の両側
にMOSトランジスタ39を有し、さらに低濃度領域2
5と高濃度領域29との二重拡散構造のドレイン領域を
有する半導体不揮発性記憶装置を形成することができ
る。
【0069】つぎに、図10の断面図を用いて本発明の
第2の実施例における半導体不揮発性記憶装置の構造を
説明する。
【0070】図10に示すように、本発明の半導体不揮
発性記憶装置は、半導体基板11上に設けるトンネル酸
化膜13と窒化シリコン膜15とトップ酸化膜17とか
らなるメモリゲート絶縁膜19を有する。
【0071】さらにこのメモリゲート絶縁膜19の両側
の半導体基板11にMOSゲート絶縁膜21を設ける。
【0072】そしてこのメモリゲート絶縁膜19とMO
Sゲート絶縁膜21との上にゲート電極23を設ける。
【0073】さらにメモリゲート絶縁膜19に整合した
領域に、半導体基板11と逆導電型の低濃度領域25を
設ける。
【0074】またさらに、メモリゲート絶縁膜19と、
MOSゲート絶縁膜21と、ゲート電極23との整合し
た領域に、半導体基板11と逆導電型の中濃度領域27
を設ける。
【0075】さらに、ゲート電極23とMOSゲート絶
縁膜21との側壁にサイドウォール51を設ける。
【0076】そしてゲート電極23とMOSゲート絶縁
膜21とサイドウォール51との整合した領域に高濃度
領域29を設ける。
【0077】そして全面に層間絶縁膜43を設け、さら
にこの層間絶縁膜43にコンタクトホール45を設け
る。
【0078】そしてコンタクトホール45を介して、高
濃度領域29と接続する配線47を設ける。
【0079】本発明の第2の実施例における半導体不揮
発性記憶装置は、三重拡散構造を採用している。すなわ
ちメモリゲート絶縁膜19と整合する領域に設ける低濃
度領域25と、メモリゲート絶縁膜19とMOSゲート
絶縁膜21とゲート電極23との整合する領域に設ける
中濃度領域27と、ゲート電極23とMOSゲート絶縁
膜21とサイドウォール51との整合した領域に設ける
高濃度領域29との三重拡散構造を、ドレイン領域に設
けている。
【0080】このため本発明の第2の実施例における半
導体不揮発性記憶装置は、第1の実施例による効果であ
るソース領域とドレイン領域との間の耐圧の向上と、メ
モリトランジスタの読み出し時のリーク電流の低減と、
情報記憶の信頼性の向上に加えて、以下に記載する効果
を備えている。
【0081】図1から図6を用いて説明した第1の実施
例においては、低濃度領域25と高濃度領域29との二
重拡散構造を採用している。この二重拡散構造では、低
濃度領域25が直列抵抗として機能し、MOSトランジ
スタの相互コンダクタンスが劣化するという現象が発生
する。
【0082】この相互コンダクタンスの劣化を、低濃度
領域25より不純物濃度の高く高濃度領域29より不純
物濃度の低い中濃度領域27によって抑えることができ
る。すなわち、要求される特性が高い半導体不揮発性記
憶装置においては、三重拡散構造を採用するとよい。
【0083】つぎにこの図10に示す本発明の第2の実
施例における半導体不揮発性記憶装置を形成するための
製造方法を、図7から図10の断面図を用いて説明す
る。
【0084】図1から図6を用いて説明した第1の実施
例と同じ処理工程を行い、図7に示すように、導電型が
P型の半導体基板11にトンネル酸化膜13と、窒化シ
リコン膜15とを形成し、窒化シリコン膜15とトンネ
ル酸化膜13との整合した領域の半導体基板11に、こ
の半導体基板11と逆導電型の不純物である砒素を導入
して、低濃度領域25を形成する。
【0085】この低濃度領域25の形成は、感光性樹脂
(図示せず)をエッチングマスクに用いて、窒化シリコ
ン膜15とトンネル酸化膜とをエッチングし、その後感
光性樹脂と窒化シリコン膜15とトンネル酸化膜13と
の整合した領域の半導体基板11に砒素を導入して行
う。
【0086】あるいは低濃度領域25は、感光性樹脂を
エッチングマスクに用いて窒化シリコン膜15をエッチ
ングし、その後感光性樹脂と窒化シリコン膜との整合し
た半導体基板11に砒素を導入して形成することも可能
である。このとき半導体基板11と逆導電型の不純物で
ある砒素は、トンネル酸化膜13を貫通して半導体基板
11に導入されるような、イオン注入条件で半導体基板
11に導入する。
【0087】あるいはまた低濃度領域25の形成は、メ
モリゲート絶縁膜19に対応するパターンに感光性樹脂
を形成し、その後このパターニングした感光性樹脂に整
合した領域の半導体基板11に砒素を導入して形成する
こともできる。このとき半導体基板11と逆導電型の不
純物である砒素は、窒化シリコン膜15とトンネル酸化
膜13を貫通して半導体基板11に導入されるような、
イオン注入条件で半導体基板11に導入する。
【0088】その後、酸化処理を行って窒化シリコン膜
15上に酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜17と、
半導体基板11上にも酸化シリコン膜からなるMOSゲ
ート絶縁膜21とを形成する。
【0089】その後、パターニングした感光性樹脂をエ
ッチングマスクに用いてゲート電極23を形成する。
【0090】つぎに、ゲート電極23とMOSゲート絶
縁膜21との整合した領域に、半導体基板11と逆導電
型の不純物である砒素、あるいはリンを導入して中濃度
領域27を形成する。この中濃度領域27のイオン注入
量は、2×1014cm-2程度の条件で行う。
【0091】その後、酸化シリコン膜からなる絶縁膜4
9を300nm程度の膜厚で形成する。この絶縁膜49
は、反応ガスとしてモノシラン(SiH4 )と酸素(O
2 )として用いる化学気相成長法により形成する。
【0092】つぎに図8に示すように、絶縁膜49を異
方性エッチングして、MOSゲート絶縁膜21とゲート
電極23との側壁にサイドウォール51を形成する。
【0093】サイドウォール51を形成するための絶縁
膜49の異方性エッチングは、反応性イオンエッチング
装置を用い、反応ガスとして二フッ化メタン(C2 HF
2 )と三フッ化メタン(CHF3 )との混合ガスを用い
て行う。
【0094】つぎに図9に示すように、サイドウォール
51とゲート電極23との整合した領域の半導体基板1
1に、この半導体基板11と逆導電型の不純物である砒
素を導入して、高濃度領域29を形成する。この高濃度
領域29を形成するための砒素のイオン注入量は、3×
1015cm-2程度の条件で行う。
【0095】つぎに図10に示すように、第1の実施例
と同じ処理工程により、層間絶縁膜43を、膜厚400
nm程度で全面に形成し、さらに感光性樹脂をエッチン
グマスクに用いて層間絶縁膜43をエッチングして、コ
ンタクトホール45を形成する。
【0096】さらに、800nm程度の膜厚で配線材料
を形成し、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて配線
材料をパターニングして配線47を形成する。この結
果、メモリトランジスタ37の両側の領域にMOSトラ
ンジスタ39を有し、さらに三重拡散構造をもつ半導体
不揮発性記憶装置を得ることができる。
【0097】つぎに、図12と図13の断面図を用いて
本発明の第3の実施例における半導体不揮発性記憶装置
の構造を説明する。
【0098】図12に示すように、本発明の半導体不揮
発性記憶装置は、半導体基板11上に設けるトンネル酸
化膜13と窒化シリコン膜15とトップ酸化膜17とか
らなるメモリゲート絶縁膜19を有する。
【0099】さらにこのメモリゲート絶縁膜19の両側
の半導体基板11にMOSゲート絶縁膜21を設ける。
【0100】そしてこのメモリゲート絶縁膜19とMO
Sゲート絶縁膜21との上にゲート電極23を設ける。
【0101】さらにメモリゲート絶縁膜19に整合した
領域に、半導体基板11と逆導電型の低濃度領域25を
設ける。
【0102】またさらに、メモリゲート絶縁膜19と、
MOSゲート絶縁膜21と、ゲート電極23との整合し
た領域に、半導体基板11と逆導電型の中濃度領域27
を設ける。
【0103】さらに、ゲート電極23とMOSゲート絶
縁膜21とを含む全面に、第1の層間絶縁膜43aを設
ける。
【0104】そしてゲート電極23と、MOSゲート絶
縁膜21と、このMOSゲート絶縁膜21とゲート電極
23との側壁の第1の層間絶縁膜43aとの整合した領
域に高濃度領域29を設ける。
【0105】さらに図13に示すように、全面に第2の
層間絶縁膜43bを設ける。そしてこの第1の層間絶縁
膜43aと第2の層間絶縁膜43bとによって、層間絶
縁膜43とする。さらにこの層間絶縁膜43にコンタク
トホール45を設ける。
【0106】そしてコンタクトホール45を介して、高
濃度領域29と接続する配線47を設ける。
【0107】本発明の第3の実施例における半導体不揮
発性記憶装置は、三重拡散構造を採用している。すなわ
ちメモリゲート絶縁膜19と整合する領域に設ける低濃
度領域25と、メモリゲート絶縁膜19とMOSゲート
絶縁膜21とゲート電極23との整合する領域に設ける
中濃度領域27と、ゲート電極23とMOSゲート絶縁
膜21と第1の層間絶縁膜43aとの整合した領域に設
ける高濃度領域29との三重拡散構造を、ドレイン領域
に設けている。
【0108】つぎにこの図12、図13に示す本発明の
第3の実施例における半導体不揮発性記憶装置を形成す
るための製造方法を、図11から図13の断面図を用い
て説明する。
【0109】第1の実施例と同じ処理工程を行い、図1
1に示すように、半導体基板11にトンネル酸化膜13
と、窒化シリコン膜15とを形成し、窒化シリコン膜1
5とトンネル酸化膜13との整合した領域の半導体基板
11に、この半導体基板11と逆導電型の不純物である
砒素を導入して、低濃度領域25を形成する。
【0110】この低濃度領域25の形成は、感光性樹脂
(図示せず)をエッチングマスクに用いて、窒化シリコ
ン膜15とトンネル酸化膜とをエッチングし、その後感
光性樹脂と窒化シリコン膜15とトンネル酸化膜13と
の整合した領域の半導体基板11に砒素を導入して行
う。
【0111】あるいは低濃度領域25は、感光性樹脂を
エッチングマスクに用いて窒化シリコン膜15をエッチ
ングし、その後感光性樹脂と窒化シリコン膜との整合し
た半導体基板11に砒素を導入して形成することも可能
である。このとき半導体基板11と逆導電型の不純物で
ある砒素は、トンネル酸化膜13を貫通して半導体基板
11に導入されるような、イオン注入条件で半導体基板
11に導入する。
【0112】あるいはまた低濃度領域25の形成は、メ
モリゲート絶縁膜19に対応するパターンに感光性樹脂
を形成し、その後このパターニングした感光性樹脂に整
合した領域の半導体基板11に砒素を導入して形成する
こともできる。このとき半導体基板11と逆導電型の不
純物である砒素は、窒化シリコン膜15とトンネル酸化
膜13を貫通して半導体基板11に導入されるような、
イオン注入条件で半導体基板11に導入する。
【0113】その後、酸化処理を行って窒化シリコン膜
15上に酸化シリコン膜からなトップ酸化膜17と、半
導体基板11上にも酸化シリコン膜からなるMOSゲー
ト絶縁膜21を形成する。
【0114】その後、パターニングした感光性樹脂をエ
ッチングマスクに用いてゲート電極23を形成する。
【0115】つぎに、ゲート電極23とMOSゲート絶
縁膜21との整合した領域に、半導体基板11と逆導電
型の不純物である砒素、あるいはリンを導入して中濃度
領域27を形成する。この中濃度領域27のイオン注入
量は、2×1014cm-2程度の条件で行う。
【0116】その後、酸化シリコン膜からなる第1の層
間絶縁膜43aを100nm程度の膜厚で形成する。こ
の絶縁膜49は、反応ガスとしてモノシラン(SiH
4 )と酸素(O2 )として用いる化学気相成長法により
形成する。
【0117】つぎに図12に示すように、第1の層間絶
縁膜43aとゲート電極23との整合した領域の半導体
基板11に、この半導体基板11と逆導電型の不純物で
ある砒素を導入して、高濃度領域29を形成する。この
高濃度領域29を形成するための砒素のイオン注入量
は、3×1015cm-2程度の条件で行う。
【0118】つぎに図13に示すように、不純物として
リンとボロンとを含む第2の層間絶縁膜43bを、膜厚
300nm程度で全面に形成する。層間絶縁膜43は、
第1の層間絶縁膜43aと第2の層間絶縁膜43bとの
積層構造からなる。
【0119】さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用
いて層間絶縁膜43をエッチングして、コンタクトホー
ル45を形成する。
【0120】さらに、800nm程度の膜厚で配線材料
を形成し、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて配線
材料をパターニングして配線47を形成する。この結
果、メモリトランジスタ37の両側の領域にMOSトラ
ンジスタ39を有し、さらに三重拡散構造をもつ半導体
不揮発性記憶装置を得ることができる。
【0121】本発明の第3の実施例における半導体不揮
発性記憶装置においては、ソース領域とドレイン領域と
の間の耐圧の向上と、メモリトランジスタの読み出し時
のリーク電流の低減と、情報記憶の信頼性の向上とを達
成することがきる。
【0122】さらに本発明の第3の実施例においては、
本発明の第2の実施例における半導体不揮発性記憶装置
がもつ効果である、相互コンダクタンスの劣化を抑える
ことができるという効果も有する。
【0123】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
半導体不揮発性記憶装置の構造と製造方法とによれば、
ソース領域とドレイン領域との間の耐圧は向上する。さ
らに電流駆動能力が向上し、耐圧向上とあいまって高い
信頼性を有する半導体不揮発性記憶装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の構造と製造方法とを示す断面図である。
【図7】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶
装置の構造と製造方法とを示す断面図である。
【図11】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶
装置の製造方法を示す断面図である。
【図12】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶
装置の製造方法を示す断面図である。
【図13】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶
装置の構造と製造方法とを示す断面図である。
【図14】従来例における半導体不揮発性記憶装置の構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
13 トンネル酸化膜 15 窒化シリコン膜 17 トップ酸化膜 19 メモリゲート絶縁膜 21 MOSゲート絶縁膜 23 ゲート電極 25 低濃度領域 27 中濃度領域 29 高濃度領域

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けるトンネル酸化膜と
    窒化シリコン膜とトップ酸化膜とからなるメモリゲート
    絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜の両側に設けるMOSゲ
    ート絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁
    膜との上に設けるゲート電極と、メモリゲート絶縁膜の
    整合した領域の半導体基板に設ける低濃度領域と、メモ
    リゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜との整合した領域
    の半導体基板に設ける高濃度領域と、コンタクトホール
    を有する層間絶縁膜と、配線とを有することを特徴とす
    る半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成し、さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用
    いて窒化シリコン膜とトンネル酸化膜とをパターニング
    する工程と、感光性樹脂と窒化シリコン膜とトンネル酸
    化膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導入して
    低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うことによ
    り半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリコン膜
    上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電極材料
    を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成
    する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲ
    ート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、
    ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不純物を導入
    して高濃度領域を形成する工程と、層間絶縁膜を全面に
    形成し、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さら
    に配線を形成する工程とを有することを特徴とする半導
    体不揮発性記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに
    用いて窒化シリコン膜をパターニングし、さらに感光性
    樹脂と窒化シリコン膜との整合した領域の半導体基板に
    不純物を導入して低濃度領域を形成する工程と、酸化処
    理を行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜
    と窒化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程
    と、ゲート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上
    に感光性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチン
    グマスクに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲ
    ート電極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体
    基板に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、
    層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコンタクトホ
    ールを形成し、さらに配線を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成する工程と、感光性樹脂の整合した領域の半導
    体基板に不純物を導入して低濃度領域を形成し、さらに
    感光性樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜
    とトンネル酸化膜とをパターニングする工程と、酸化処
    理を行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜
    と窒化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程
    と、ゲート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上
    に感光性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチン
    グマスクに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲ
    ート電極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体
    基板に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、
    層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコンタクトホ
    ールを形成し、さらに配線を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に設けるトンネル酸化膜と
    窒化シリコン膜とトップ酸化膜とからなるメモリゲート
    絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜の両側に設けるMOSゲ
    ート絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁
    膜との上に設けるゲート電極と、メモリゲート絶縁膜の
    整合した領域の半導体基板に設ける低濃度領域と、メモ
    リゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜との整合した領域
    の半導体基板に設ける中濃度領域と、メモリゲート絶縁
    膜とMOSゲート絶縁膜とサイドウォールとの整合した
    領域に設ける高濃度領域と、コンタクトホールを有する
    層間絶縁膜と、配線とを有することを特徴とする半導体
    不揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成し、さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用
    いて窒化シリコン膜とトンネル酸化膜とをパターニング
    する工程と、感光性樹脂と窒化シリコン膜とトンネル酸
    化膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導入して
    低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うことによ
    って半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリコン
    膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電極材
    料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形
    成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて
    ゲート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成
    し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不純物を
    導入して中濃度領域を形成する工程と、絶縁膜を全面に
    形成し、絶縁膜を異方性エッチングしてMOSゲート絶
    縁膜とゲート電極との側壁にサイドウォールを形成する
    工程と、ゲート電極とサイドウォールとの整合する領域
    の半導体基板に不純物を導入して高濃度領域を形成する
    工程と、層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜にコン
    タクトホールを形成し、さらに配線を形成する工程とを
    有することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに
    用いて窒化シリコン膜をパターニングし、感光性樹脂と
    窒化シリコン膜との整合した領域の半導体基板に不純物
    を導入して低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行
    うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化
    シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲー
    ト電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性
    樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスク
    に用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電極
    を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不
    純物を導入して中濃度領域を形成する工程と、絶縁膜を
    全面に形成し、絶縁膜を異方性エッチングしてMOSゲ
    ート絶縁膜とゲート電極との側壁にサイドウォールを形
    成する工程と、ゲート電極とサイドウォールとの整合す
    る領域の半導体基板に不純物を導入して高濃度領域を形
    成する工程と、層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜
    にコンタクトホールを形成し、さらに配線を形成する工
    程とを有することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成する工程と、感光性樹脂の整合した領域の半導
    体基板に不純物を導入して低濃度領域を形成し、感光性
    樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜とトン
    ネル酸化膜とをパターニングする工程と、酸化処理を行
    うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化
    シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲー
    ト電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性
    樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスク
    に用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電極
    を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不
    純物を導入して中濃度領域を形成する工程と、絶縁膜を
    全面に形成し、絶縁膜を異方性エッチングしてMOSゲ
    ート絶縁膜とゲート電極との側壁にサイドウォールを形
    成する工程と、ゲート電極とサイドウォールとの整合す
    る領域の半導体基板に不純物を導入して高濃度領域を形
    成する工程と、層間絶縁膜を全面に形成し、層間絶縁膜
    にコンタクトホールを形成し、さらに配線を形成する工
    程とを有することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に設けるトンネル酸化膜と
    窒化シリコン膜とトップ酸化膜とからなるメモリゲート
    絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜の両側に設けるMOSゲ
    ート絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁
    膜との上に設けるゲート電極と、メモリゲート絶縁膜の
    整合した領域の半導体基板に設ける低濃度領域と、メモ
    リゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜との整合した領域
    の半導体基板に設ける中濃度領域と、メモリゲート絶縁
    膜とMOSゲート絶縁膜と第1の層間絶縁膜との整合し
    た領域の半導体基板に設ける高濃度領域と、第1の層間
    絶縁膜と第2の層間絶縁膜とからなる層間絶縁膜と、層
    間絶縁膜に形成するるコンタクトホールと、配線とを有
    することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成し、さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用
    いて窒化シリコン膜とトンネル酸化膜とをパターニング
    する工程と、感光性樹脂と窒化シリコン膜とトンネル酸
    化膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導入して
    低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うことによ
    り半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリコン膜
    上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電極材料
    を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成
    する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲ
    ート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、
    ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不純物を導入
    して中濃度領域を形成する工程と、第1の層間絶縁膜を
    全面に形成し、ゲート電極と第1の層間絶縁膜との整合
    する領域の半導体基板に不純物を導入して高濃度領域を
    形成する工程と、第2の層間絶縁膜を全面に形成し、第
    1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜とからなる層間絶縁
    膜にコンタクトホールを形成し、さらに配線を形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体不揮発性記憶装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化
    シリコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性
    樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスク
    に用いて窒化シリコン膜をパターニングし、感光性樹脂
    と窒化シリコン膜との整合した領域の半導体基板に不純
    物を導入して低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を
    行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒
    化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲ
    ート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光
    性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマス
    クに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電
    極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に
    不純物を導入して中濃度領域を形成する工程と、第1の
    層間絶縁膜を全面に形成し、ゲート電極と第1の層間絶
    縁膜との整合する領域の半導体基板に不純物を導入して
    高濃度領域を形成する工程と、第2の層間絶縁膜を全面
    に形成し、第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜とから
    なる層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さらに配
    線を形成する工程とを有することを特徴とする半導体不
    揮発性記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化
    シリコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性
    樹脂を形成する工程と、感光性樹脂の整合した領域の半
    導体基板に不純物を導入して低濃度領域を形成し、感光
    性樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜とト
    ンネル酸化膜とをパターニングする工程と、酸化処理を
    行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒
    化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲ
    ート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光
    性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマス
    クに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電
    極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に
    不純物を導入して中濃度領域を形成する工程と、第1の
    層間絶縁膜を全面に形成し、ゲート電極と第1の層間絶
    縁膜との整合する領域の半導体基板に不純物を導入して
    高濃度領域を形成する工程と、第2の層間絶縁膜を全面
    に形成し、第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜とから
    なる層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さらに配
    線を形成する工程とを有することを特徴とする半導体不
    揮発性記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に設けるトンネル酸化膜
    と窒化シリコン膜とトップ酸化膜とからなるメモリゲー
    ト絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜の両側に設けるMOS
    ゲート絶縁膜と、メモリゲート絶縁膜とMOSゲート絶
    縁膜の上に設けるゲート電極と、メモリゲート絶縁膜の
    整合した領域の半導体基板に設ける低濃度領域と、メモ
    リゲート絶縁膜とMOSゲート絶縁膜との整合した領域
    の半導体基板に設ける中濃度領域と、メモリゲート絶縁
    膜とMOSゲート絶縁膜と酸化シリコン膜からなる第1
    の層間絶縁膜との整合した領域の半導体基板に設ける高
    濃度領域と、第1の層間絶縁膜と不純物を含む酸化シリ
    コン膜からなる第2の層間絶縁膜とからなる層間絶縁膜
    と、層間絶縁膜に設けるコンタクトホールと、配線とを
    有することを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  14. 【請求項14】 半導体基板にトンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹
    脂を形成し、さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用
    いて窒化シリコン膜とトンネル酸化膜とをパターニング
    する工程と、感光性樹脂と窒化シリコン膜とトンネル酸
    化膜との整合した領域の半導体基板に不純物を導入して
    低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を行うことによ
    り半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒化シリコン膜
    上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲート電極材料
    を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成
    する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲ
    ート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、
    ゲート電極に整合した領域の半導体基板に不純物を導入
    して中濃度領域を形成する工程と、酸化シリコン膜から
    なる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、ゲート電極と第
    1の層間絶縁膜との整合する領域の半導体基板に不純物
    を導入して高濃度領域を形成する工程と、不純物を含む
    酸化シリコン膜からなる第2の層間絶縁膜を全面に形成
    し、第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜とからなる層
    間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さらに配線を形
    成する工程とを有することを特徴とする半導体不揮発性
    記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化
    シリコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性
    樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスク
    に用いて窒化シリコン膜をパターニングし、感光性樹脂
    と窒化シリコン膜との整合した領域の半導体基板に不純
    物を導入して低濃度領域を形成する工程と、酸化処理を
    行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒
    化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲ
    ート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光
    性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマス
    クに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電
    極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に
    不純物を導入して中濃度領域を形成する工程と、酸化シ
    リコン膜からなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、ゲ
    ート電極と第1の層間絶縁膜との整合する領域の半導体
    基板に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、
    不純物を含む酸化シリコン膜からなる第2の層間絶縁膜
    を全面に形成し、第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜
    とからなる層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さ
    らに配線を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板上にトンネル酸化膜と窒化
    シリコン膜とを順次形成し、窒化シリコン膜上に感光性
    樹脂を形成する工程と、感光性樹脂の整合した領域の半
    導体基板に不純物を導入して低濃度領域を形成し、感光
    性樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜とト
    ンネル酸化膜とをパターニングする工程と、酸化処理を
    行うことにより半導体基板上にMOSゲート絶縁膜と窒
    化シリコン膜上にトップ酸化膜とを形成する工程と、ゲ
    ート電極材料を全面に形成し、ゲート電極材料上に感光
    性樹脂を形成する工程と、感光性樹脂をエッチングマス
    クに用いてゲート電極材料をパターニングしてゲート電
    極を形成し、ゲート電極に整合した領域の半導体基板に
    不純物を導入して中濃度領域を形成する工程と、酸化シ
    リコン膜からなる第1の層間絶縁膜を全面に形成し、ゲ
    ート電極と第1の層間絶縁膜との整合する領域の半導体
    基板に不純物を導入して高濃度領域を形成する工程と、
    不純物を含む酸化シリコン膜からなる第2の層間絶縁膜
    を全面に形成し、第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜
    とからなる層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、さ
    らに配線を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体不揮発性記憶装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006121094A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Samsung Electronics Co Ltd 電荷トラップ膜を有する不揮発性メモリセル構造物及びその製造方法
JP2007158093A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Sony Corp 不揮発性半導体メモリデバイス及びその製造方法
JP2009212216A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法

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