JPH06318711A - 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法

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JPH06318711A
JPH06318711A JP2136994A JP2136994A JPH06318711A JP H06318711 A JPH06318711 A JP H06318711A JP 2136994 A JP2136994 A JP 2136994A JP 2136994 A JP2136994 A JP 2136994A JP H06318711 A JPH06318711 A JP H06318711A
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JP
Japan
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film
insulating film
gate insulating
oxide film
gate electrode
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JP2136994A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kishi
敏幸 岸
Takashi Toida
孝志 戸井田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 半導体基板上に設けるMOSゲート絶縁膜2
1と、MOSゲート絶縁膜上に設けるトップ酸化膜17
と窒化シリコン膜15と、半導体基板上に設けるトンネ
ル酸化膜13と、MOSゲート絶縁膜とトップ酸化膜上
に設けるゲート電極25と、ゲート電極に整合した領域
に設ける高濃度領域29と、コンタクトホールを有する
層間絶縁膜35と、コンタクトホールを介して高濃度領
域と接続する配線37とを備える半導体不揮発性記憶装
置およびその製造方法。 【効果】 MOSゲート絶縁膜を形成後、メモリゲート
絶縁膜を形成しているため、半導体基板表面がエッチン
グされる現象は発生せず、半導体不揮発性記憶装置の特
性劣化が発生しない半導体不揮発性記憶装置およびその
製造方法が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体不揮発性記憶装置
の構造とその製造方法とに関し、とくにゲート電極−酸
化シリコン膜からなるトップ酸化膜−窒化シリコン膜−
酸化シリコン膜からなるトンネル酸化膜−半導体基板構
造からなる、いわゆるMONOS構造を有する半導体不
揮発性記憶装置の構造と、この構造を形成するための製
造方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】MONOS構造を有するメモリトランジ
スタにおいては、窒化シリコン膜とトップ酸化膜との界
面に電荷を蓄積させたときのしきい値電圧と、電荷を蓄
積していないときのしきい値電圧との差を利用して、情
報を記憶させている。
【0003】このMONOS構造のメモリトランジスタ
は、電荷を蓄積していないときは、しきい値電圧が負で
あることから、ゲート電極下のチャネル領域にチャネル
が形成されてしまう。
【0004】このとき、ソース領域からドレイン領域に
流れるドレイン電流が流れないように、メモリトランジ
スタが選択されたときのみ、ドレイン電流が流れるよう
にするためMOSトランジスタを必要とする。
【0005】このメモリトランジスタとMOSトランジ
スタとを有する半導体不揮発性記憶装置の製造方法とし
て、たとえば特開平4−337672号公報に記載のも
のがある。この公報に記載のメモリトランジスタとMO
Sトランジスタとの製造方法を、図10から図12の断
面図を用いて説明する。
【0006】まず図10に示すように、トンネル酸化膜
13と窒化シリコン膜15とを半導体基板11上に形成
する。
【0007】その後、全面に感光性樹脂27を形成し、
MOSトランジスタの形成領域が開口するように、この
感光性樹脂27をパターニングする。
【0008】つぎに図11に示すように、感光性樹脂2
7をエッチングマスクに用いて窒化シリコン膜15とト
ンネル酸化膜13とをパターニングする。
【0009】その後、酸化処理を行い、半導体基板11
上にはMOSゲート絶縁膜21を形成し、窒化シリコン
膜15上にはトップ酸化膜17を形成する。
【0010】この結果、MOSゲート絶縁膜21に隣接
して、トンネル酸化膜13と窒化シリコン膜15とトッ
プ酸化膜17とからなるメモリゲート絶縁膜19を形成
することができる。
【0011】つぎに図12に示すように、全面にゲート
電極材料を形成する。その後、全面に感光性樹脂(図示
せず)を形成し、MOSトランジスタ33とメモリトラ
ンジスタ31との形成領域上に感光性樹脂を形成するよ
うにパターニングする。
【0012】その後、感光性樹脂をエッチングマスクに
用いてゲート電極材料をパターニングして、ゲート電極
25を形成する。
【0013】さらに感光性樹脂をエッチングマスクに用
いて、ゲート電極25に整合するように、MOSゲート
絶縁膜21とメモリゲート絶縁膜19をパターニングす
る。
【0014】その後、ゲート電極25の整合した領域の
半導体基板11に、この半導体基板11と逆導電型の不
純物を導入して、ソース領域とドレイン領域となる高濃
度領域29を形成する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この図10から図12
を用いて説明した半導体不揮発性記憶装置においては、
メモリトランジスタ31とMOSトランジスタ33とを
接触するように設けている。このため、半導体不揮発性
記憶装置の小型化を図ることができるという利点を有す
る。
【0016】そして図10から図12を用いて説明した
半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、メモリ絶縁膜1
9を構成するトンネル酸化膜13と窒化シリコン膜15
とを形成した後、MOSゲート絶縁膜21を形成してい
る。
【0017】したがって、窒化シリコン膜15のエッチ
ングは、感光性樹脂27の耐熱性がないため、加熱した
リン酸を用いたウエットエッチングで行うことはできな
い。そしてウエットエッチングでは、微細加工が不可能
であるため、反応性イオンエッチング装置を用いたドラ
イエッチングにより、窒化シリコン膜15のパターニン
グを行っている。
【0018】ドライエッチングによる窒化シリコン膜1
5のパターニングにおいては、この窒化シリコン膜15
の下層の酸化シリコン膜からなるトンネル酸化膜13と
のエッチング選択比が充分に大きく取れない。
【0019】しかもトンネル酸化膜13は、膜厚が2n
m程度と薄膜であるので、窒化シリコン膜15のドライ
エッチング工程において、トンネル酸化膜13がエッチ
ング除去され、このトンネル酸化膜13の下層の半導体
基板11もエッチングしてしまう。
【0020】このため半導体不揮発性記憶装置におい
て、リーク電流が発生して半導体不揮発性記憶装置の特
性が劣化するという課題が発生する。
【0021】本発明の目的は、上記課題を解決して、半
導体不揮発性記憶装置の特性劣化が発生しない半導体不
揮発性記憶装置の構造と、この構造を形成するための製
造方法とを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体不揮発性記憶装置は、下記記載の手
段を採用する。
【0023】本発明の半導体不揮発性記憶装置は、半導
体基板上に設けるMOSゲート絶縁膜と、MOSゲート
絶縁膜上に設けるトップ酸化膜と窒化シリコン膜と、半
導体基板上に設けるトンネル酸化膜と、MOSゲート絶
縁膜とトップ酸化膜上に設けるゲート電極と、ゲート電
極に整合した領域に設ける高濃度領域と、コンタクトホ
ールを有する層間絶縁膜と、コンタクトホールを介して
高濃度領域と接続する配線とを備えることを特徴とす
る。
【0024】本発明の半導体不揮発性記憶装置は、半導
体基板上に設けるMOSゲート絶縁膜と、MOSゲート
絶縁膜の端面とほぼ同じ位置に設けるトップ酸化膜と窒
化シリコン膜と、半導体基板上に設けるトンネル酸化膜
と、MOSゲート絶縁膜とトップ酸化膜上に設けるゲー
ト電極と、ゲート電極に整合した領域に設ける高濃度領
域と、コンタクトホールを有する層間絶縁膜と、コンタ
クトホールを介して高濃度領域と接続する配線とを備え
ることを特徴とする。
【0025】本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方
法は、半導体基板上にMOSゲート絶縁膜を形成し、M
OSゲート絶縁膜上に感光性樹脂を形成する工程と、感
光性樹脂をエッチングマスクに用いてMOSゲート絶縁
膜をパターニングし、トンネル酸化膜と窒化シリコン膜
とトップ酸化膜とからなるメモリゲート絶縁膜を形成
し、トップ酸化膜上に感光性樹脂を形成する工程と、感
光性樹脂をエッチングマスクに用いてトップ酸化膜と窒
化シリコン膜とをパターニングし、全面にゲート電極材
料を形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成する
工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲート
電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、ゲー
ト電極に整合した領域に半導体基板と逆導電型の不純物
を導入して高濃度領域を形成する工程とを有することを
特徴とする。
【0026】本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方
法は、半導体基板上にMOSゲート絶縁膜を形成し、M
OSゲート絶縁膜上に感光性樹脂を形成する工程と、感
光性樹脂をエッチングマスクに用いてMOSゲート絶縁
膜をパターニングし、トンネル酸化膜と窒化シリコン膜
とを形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂を形成し
て、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シリコ
ン膜をパターニングし、酸化処理を行い窒化シリコン膜
上にトップ酸化膜を形成する工程と、全面にゲート電極
材料を形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形成す
る工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてゲー
ト電極材料をパターニングしてゲート電極を形成し、ゲ
ート電極に整合した領域に半導体基板と逆導電型の不純
物を導入して高濃度領域を形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0027】
【作用】本発明の半導体不揮発性記憶装置においては、
MOSゲート絶縁膜に重なるように、窒化シリコン膜と
トップ酸化膜とを設けている。あるいはMOSゲート絶
縁膜の高濃度領域と反対側の端面部と、トップ酸化膜と
窒化シリコン膜との高濃度領域と反対側の端面部とをほ
ぼ同じ位置になるように構成している。そしてその形成
方法は、はじめにMOSゲート絶縁膜を反応性イオンエ
ッチングによりパターン形成し、その後、トンネル酸化
膜と窒化シリコン膜とトップ酸化膜とからなるメモリゲ
ート絶縁膜を形成している。
【0028】この反応性イオンエッチングによるMOS
ゲート絶縁膜のエッチングにおいては、酸化シリコン膜
からなるMOSゲート絶縁膜とシリコンからなる半導体
基板とのエッチング選択比は20以上と大きく、半導体
基板はほとんどエッチングされない。
【0029】このため半導体基板表面がエッチングされ
る現象は発生せず、半導体不揮発性記憶装置の特性劣化
が発生しない半導体不揮発性記憶装置が得られる。
【0030】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例における半
導体不揮発性記憶装置の構造と、この構造を形成するた
めの製造方法を説明する。なお本発明の半導体不揮発性
記憶装置の構造と製造方法とを示す図1から図9の断面
図においては、素子間の絶縁分離を行う素子分離絶縁膜
の図示は省略してある。
【0031】まずはじめに本発明の実施例における半導
体不揮発性記憶装置の構造を、図5を用いて説明する。
【0032】図5に示すように、半導体基板11のMO
Sトランジスタ33の領域にMOSゲート絶縁膜21を
設ける。さらにメモリトランジスタ31の領域にトンネ
ル酸化膜13を設ける。
【0033】そしてさらに、このMOSゲート絶縁膜2
1の上に、その一部が重なるように窒化シリコン膜15
とトップ酸化膜17とを設ける。このトップ酸化膜17
と窒化シリコン膜15とトンネル酸化膜13とによっ
て、メモリゲート絶縁膜19を構成する。
【0034】さらにMOSゲート絶縁膜21とトップ酸
化膜17との上にゲート電極25を設ける。
【0035】そしてこのゲート電極25に整合した領域
の半導体基板11に、この半導体基板11の導電型と逆
導電型の不純物からなる高濃度領域29を設ける。
【0036】さらに、層間絶縁膜35にコンタクトホー
ルを設け、このコンタクトホールを介して高濃度領域2
9と接続する配線37を設ける。
【0037】つぎにこの図5に示す半導体不揮発性記憶
装置の構造を形成するための製造方法を、図1から図5
を用いて説明する。
【0038】まず図1に示すように、導電型がP型の半
導体基板11を酸化処理して、酸化シリコン膜からなる
MOSゲート絶縁膜21を30nm程度の膜厚で形成す
る。
【0039】このゲート絶縁膜21の酸化処理は、酸素
と窒素との混合ガス雰囲気中で温度1000℃、時間6
0分の条件で行う。
【0040】その後、回転塗布法により全面に感光性樹
脂27を形成し、所定のフォトマスクを用いて露光、現
像処理を行い、MOSトランジスタの形成領域を含む領
域に感光性樹脂27を形成するように、パターニングす
る。
【0041】その後、感光性樹脂27をエッチングマス
クに用い、MOSゲート絶縁膜21をエッチングする。
【0042】このMOSゲート絶縁膜21のエッチング
は、反応性イオンエッチング装置を用いて、そしてエッ
チングガスとして三フッ化メタン(CHF3 )と四フッ
化炭素(CF4 )との混合ガスを用いて行う。
【0043】この三フッ化メタン(CHF3 )と四フッ
化炭素(CF4 )との混合ガスを用いたMOSゲート絶
縁膜21のエッチングにおいては、酸化シリコン膜から
なるMOSゲート絶縁膜21とシリコンからなる半導体
基板11とのエッチング選択比は20以上と大きくとる
ことが可能であり、その結果、半導体基板11はほとん
どエッチングされない。したがって、半導体不揮発性記
憶装置の特性劣化は発生しない。
【0044】つぎに図2に示すように、MOSゲート絶
縁膜21のパターニングのためのエッチングマスクに用
いた感光性樹脂27を除去する。
【0045】その後、半導体基板11を酸化処理して、
酸化シリコン膜からなるトンネル酸化膜13を2nmの
膜厚で形成する。
【0046】このトンネル酸化膜13の形成は、酸素と
窒素との混合ガス雰囲気中で、温度900℃で、時間3
0分の酸化処理を行うことにより行う。
【0047】トンネル酸化膜13を形成するための酸化
処理工程において、酸化剤がMOSゲート絶縁膜21中
を拡散して半導体基板11に到達することによって、半
導体基板11も酸化されるが、そのMOSゲート絶縁膜
21の膜厚の増加は、0.5nm以下とごくわずかであ
る。
【0048】その後、ジクロルシラン(SiH2 Cl
2 )とアンモニア(NH3 )とを反応ガスとして用いる
化学気相成長法により、膜厚が11nmの窒化シリコン
膜15を全面に形成する。
【0049】その後、酸化処理を行って窒化シリコン膜
15上に酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜17を、
膜厚が5nmで形成する。このトップ酸化膜17の酸化
は、水蒸気酸化雰囲気中で、温度900℃、時間60分
の条件で行う。
【0050】このトップ酸化膜17を窒化シリコン膜1
5上に形成することにより、窒化シリコン膜15の膜厚
は減少し、当初の膜厚11nmから8nmになる。
【0051】その後、回転塗布法により全面に感光性樹
脂27を形成し、所定のフォトマスクを用いて露光、現
像処理を行い、メモリトランジスタの形成領域を含む領
域に感光性樹脂27を形成するように、パターニングす
る。
【0052】このときトップ酸化膜17と窒化シリコン
膜15とをパターニングするための感光性樹脂27は、
MOSゲート絶縁膜21にオーバーラップようにパター
ニングする。
【0053】このMOSゲート絶縁膜21上に形成する
感光性樹脂27のオーバーラップ量は、アライメント工
程におけるフォトマスク合わせズレ量や、パターニング
工程におけるトップ酸化膜17と窒化シリコン膜15と
のエッチングバラツキ量を考慮して、このオーバーラッ
プ寸法を設定すればよい。
【0054】つぎに図3に示すように、感光性樹脂27
をエッチングマスクに用いて、トップ酸化膜17と窒化
シリコン膜15とをパターニングする。
【0055】酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜17
のエッチングは、フッ酸系のエッチング液を用いるウエ
ットエッチングにより行う。
【0056】そして窒化シリコン膜15のエッチング
は、反応性イオンエッチング装置を用いて、エッチング
ガスとして六フッ化イオウ(SF6 )とヘリウム(H
e)と三フッ化メタン(CHF3 )との混合ガスを用い
て行う。
【0057】この結果、メモリトランジスタの形成領域
にトンネル酸化膜13と窒化シリコン膜15とトップ酸
化膜17とからなるメモリゲート絶縁膜19を形成し、
さらにMOSトランジスタの形成領域にMOSゲート絶
縁膜21を形成することができる。
【0058】その後、反応ガスとしてモノシラン(Si
4 )を用いる化学気相成長法によって、膜厚が400
nmの多結晶シリコン膜からなるゲート電極材料23を
全面に形成する。
【0059】その後、全面に感光性樹脂27を回転塗布
法により形成し、所定のフォトマスクを用いて露光、お
よび現像処理を行い、感光性樹脂27をメモリトランジ
スタとMOSトランジスタとの形成領域に形成するよ
う、すなわちゲート電極の形状にパターニングする。
【0060】つぎに図4に示すように、感光性樹脂27
をエッチングマスクに用いて、ゲート電極材料23をパ
ターニングしてゲート電極25を形成する。
【0061】このゲート電極25のエッチングは、反応
性イオンエッチング装置を用いて、エッチングガスとし
て六フッ化イオウ(SF6 )と酸素(02 )との混合ガ
スを用いて行う。
【0062】その後さらに、感光性樹脂27をエッチン
グマスクに用いて、ゲート電極25に覆われていない領
域のMOSゲート絶縁膜21と、トップ酸化膜17と窒
化シリコン膜15とトンネル酸化膜13とからなるメモ
リゲート絶縁膜19とを、ゲート電極25に整合するよ
うにパターニングする。
【0063】その後、ゲート電極25の整合した領域の
半導体基板11に、この半導体基板11と逆導電型の不
純物である砒素を導入して、ソース領域とドレイン領域
となる高濃度領域29を形成する。この高濃度領域29
を形成するための砒素のイオン注入量は、3×1015
-2程度の条件で行う。
【0064】つぎに図5に示すように、リンとボロンと
を含む酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜35を400
nm程度の膜厚で、化学気相成長法により形成する。
【0065】その後、層間絶縁膜35上に感光性樹脂
(図示せず)を回転塗布法により形成し、所定のフォト
マスクを用いて露光処理、および現像処理を行い、コン
タクトホールに対応する開口を有する感光性樹脂をパタ
ーニングする。
【0066】その後、このパターニングした感光性樹脂
をエッチングマスクに用いて層間絶縁膜35をエッチン
グしてコンタクトホールを形成する。
【0067】このコンタクトホールのエッチングは、反
応性イオンエッチング装置を用い、三フッ化メタン(C
HF3 )と二フッ化メタン(CH22 )との混合ガス
をエッチングガスとして用いて行う。
【0068】その後、スパッタリング装置を用いて、シ
リコンと銅とを含むアルミニウムからなる配線材料を、
800nm程度の膜厚で全面に形成する。
【0069】その後、配線材料上に感光性樹脂(図示せ
ず)を回転塗布法により形成し、所定のフォトマスクを
用いて露光処理、および現像処理を行い、配線37に対
応するパターンを有する感光性樹脂をパターニングす
る。
【0070】その後、このパターニングした感光性樹脂
をエッチングマスクに用いて配線材料をエッチングして
配線37を形成する。
【0071】この配線37のエッチングは、反応性イオ
ンエッチング装置を用い、エッチングガスとして塩素
(Cl2 )と三塩化ホウ素(BCl3 )との混合ガスを
用いて行う。
【0072】この結果、メモリトランジスタ31に隣接
してMOSトランジスタ33を有する半導体不揮発性記
憶装置を形成することができる。
【0073】つぎに図6から図8を用いて本発明の他の
実施例における半導体不揮発性記憶装置の製造方法を説
明する。
【0074】図6に示すように、図1から図5を用いて
説明した実施例と同じような処理工程を行い、半導体基
板11上に、30nm程度の膜厚のMOSゲート絶縁膜
21を形成し、さらにこのMOSゲート絶縁膜21をパ
ターニングし、その後トンネル酸化膜13を2nmの膜
厚で形成する。
【0075】その後、ジクロルシランとアンモニアとを
反応ガスとして用いる化学気相成長法により、膜厚が1
1nmの窒化シリコン膜15を全面に形成する。
【0076】その後、回転塗布法によって、窒化シリコ
ン膜13上の全面に感光性樹脂27を形成し、所定のフ
ォトマスクを用いて露光処理と現像処理とを行い、メモ
リトランジスタの形成領域を含む領域に感光性樹脂27
を形成するように、この感光性樹脂27パターニングす
る。
【0077】このとき窒化シリコン膜15をパターニン
グするためのエッチングマスクとして用いる感光性樹脂
27は、MOSゲート絶縁膜21にオーバーラップする
ようにパターニングする。
【0078】つぎに図7に示すように、感光性樹脂27
をエッチングマスクに用いて、窒化シリコン膜15をパ
ターニングする。
【0079】この窒化シリコン膜15のエッチングは、
反応性イオンエッチング装置を用いて、エッチングガス
として六フッ化イオウ(SF6 )とヘリウム(He)と
三フッ化メタン(CHF3 )との混合ガスを用いて行
う。
【0080】その後、酸化処理を行って窒化シリコン膜
15上に酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜17を、
膜厚5nmで形成する。このトップ酸化膜17は、水蒸
気酸化雰囲気中で、温度900℃、時間60分の酸化条
件で形成する。
【0081】このトップ酸化膜17を窒化シリコン膜1
5上に形成することにより、窒化シリコン膜15の膜厚
は減少し、当初の膜厚11nmから8nmになる。
【0082】この結果、メモリトランジスタの形成領域
にトンネル酸化膜13と窒化シリコン膜15とトップ酸
化膜17とからなるメモリゲート絶縁膜19を形成し、
さらにMOSトランジスタの形成領域にMOSゲート絶
縁膜21を形成することができる。
【0083】トップ酸化膜17を形成するための酸化処
理工程において、酸化剤がMOSゲート絶縁膜21中を
拡散して半導体基板11に到達することによって、半導
体基板11も酸化されるが、MOSゲート絶縁膜21の
膜厚の増加は、トンネル酸化膜13形成時の酸化処理の
膜厚の増加とあわせても、0.5nm以下とごくわずか
である。
【0084】その後は、図1から図5を用いて説明した
実施例と同じように、感光性樹脂をエッチングマスクに
用いて、ゲート電極材料をエッチングしてゲート電極2
5を形成する。
【0085】その後、ゲート電極25の整合した領域の
半導体基板11に、この半導体基板11と逆導電型の不
純物である砒素を導入して、ソース領域とドレイン領域
となる高濃度領域29を形成する。
【0086】その後、層間絶縁膜35を形成し、感光性
樹脂をエッチングマスクに用いて層間絶縁膜35をエッ
チングしてコンタクトホールを形成する。
【0087】その後、配線材料を形成し、感光性樹脂を
エッチングマスクに用いて配線材料をエッチングして配
線37を形成する。
【0088】この結果、メモリトランジスタ31に隣接
してMOSトランジスタ33を有する半導体不揮発性記
憶装置を形成することができる。
【0089】さらに図9を用いて他の実施例における半
導体不揮発性記憶装置の構成を説明する。
【0090】図1から図8を用いて説明した実施例との
相違点は、MOSゲート絶縁膜21の端面部と、窒化シ
リコン膜15とトップ酸化膜17との端面部との位置関
係である。
【0091】すなわち図9に示すように、MOSゲート
絶縁膜21の高濃度領域29と反対側の端面部と、窒化
シリコン膜15とトップ酸化膜17との高濃度領域29
と反対側の端面部とは、ほぼ同じ位置になるようにして
いる。
【0092】なおこの図9に示す半導体不揮発性記憶装
置を得るための製造方法は、図1から図5を用いて説明
した製造方法、あるいは図6から図8を用いて説明した
製造方法によって形成することができる。
【0093】図9においては、MOSゲート絶縁膜21
の端面部と、窒化シリコン膜15の端面部とが接するよ
うに構成しているが、MOSゲート絶縁膜21の端面部
と、窒化シリコン膜15の端面部のトップ酸化膜17と
が接するように構成してもよい。
【0094】すなわち、MOSゲート絶縁膜21と、窒
化シリコン膜15あるいはトップ酸化膜17との間に間
隙が発生しないように構成すればよい。
【0095】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体不揮発性記憶装置の構成は、MOSゲート絶縁
膜にオーバーラップするように窒化シリコン膜とトップ
酸化膜とを設けるか、あるいはMOSゲート絶縁膜の高
濃度領域と反対側の端面部と、トップ酸化膜と窒化シリ
コン膜の高濃度領域と反対側の端面部とをほぼ同じ位置
になるようにしている。そしてその製造方法は、はじめ
にMOSゲート絶縁膜を形成し、その後、メモリゲート
絶縁膜を形成している。このため半導体基板表面がエッ
チングされる現象は発生せず、半導体不揮発性記憶装置
の特性劣化が発生しない半導体不揮発性記憶装置および
その製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置およびその製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置の製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置およびその製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例における半導体不揮発性記憶装
置およびその製造方法を示す断面図である。
【図10】従来例における半導体不揮発性記憶装置の製
造方法を示す断面図である。
【図11】従来例における半導体不揮発性記憶装置の製
造方法を示す断面図である。
【図12】従来例における半導体不揮発性記憶装置の製
造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
13 トンネル酸化膜 15 窒化シリコン膜 17 トップ酸化膜 19 メモリゲート絶縁膜 21 MOSゲート絶縁膜 25 ゲート電極 29 高濃度領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けるMOSゲート絶縁
    膜と、MOSゲート絶縁膜上に設けるトップ酸化膜と窒
    化シリコン膜と、半導体基板上に設けるトンネル酸化膜
    と、MOSゲート絶縁膜とトップ酸化膜上に設けるゲー
    ト電極と、ゲート電極に整合した領域に設ける高濃度領
    域と、コンタクトホールを有する層間絶縁膜と、コンタ
    クトホールを介して高濃度領域と接続する配線とを備え
    ることを特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に設けるMOSゲート絶縁
    膜と、MOSゲート絶縁膜の端面とほぼ同じ位置に設け
    るトップ酸化膜と窒化シリコン膜と、半導体基板上に設
    けるトンネル酸化膜と、MOSゲート絶縁膜とトップ酸
    化膜上に設けるゲート電極と、ゲート電極に整合した領
    域に設ける高濃度領域と、コンタクトホールを有する層
    間絶縁膜と、コンタクトホールを介して高濃度領域と接
    続する配線とを備えることを特徴とする半導体不揮発性
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に設けるMOSゲート絶縁
    膜と、MOSゲート絶縁膜の端面とトップ酸化膜と窒化
    シリコン膜との端面とをほぼ同じ位置に設けてMOSゲ
    ート絶縁膜と窒化シリコン膜とを接するようにし、半導
    体基板上に設けるトンネル酸化膜と、MOSゲート絶縁
    膜とトップ酸化膜上に設けるゲート電極と、ゲート電極
    に整合した領域に設ける高濃度領域と、コンタクトホー
    ルを有する層間絶縁膜と、コンタクトホールを介して高
    濃度領域と接続する配線とを備えることを特徴とする半
    導体不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に設けるMOSゲート絶縁
    膜と、MOSゲート絶縁膜の端面とトップ酸化膜と窒化
    シリコン膜との端面とをほぼ同じ位置に設けてMOSゲ
    ート絶縁膜とトップ酸化膜とを接するようにし、半導体
    基板上に設けるトンネル酸化膜と、MOSゲート絶縁膜
    とトップ酸化膜上に設けるゲート電極と、ゲート電極に
    整合した領域に設ける高濃度領域と、コンタクトホール
    を有する層間絶縁膜と、コンタクトホールを介して高濃
    度領域と接続する配線とを備えることを特徴とする半導
    体不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にMOSゲート絶縁膜を形
    成し、MOSゲート絶縁膜上に感光性樹脂を形成する工
    程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてMOSゲ
    ート絶縁膜をパターニングし、トンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とトップ酸化膜とからなるメモリゲート絶縁膜
    を形成し、トップ酸化膜上に感光性樹脂を形成する工程
    と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてトップ酸化
    膜と窒化シリコン膜とをパターニングし、全面にゲート
    電極材料を形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形
    成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて
    ゲート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成
    し、ゲート電極に整合した領域に半導体基板と逆導電型
    の不純物を導入して高濃度領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上にMOSゲート絶縁膜を形
    成し、MOSゲート絶縁膜上に感光性樹脂を形成する工
    程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いてMOSゲ
    ート絶縁膜をパターニングし、トンネル酸化膜と窒化シ
    リコン膜とを形成し、窒化シリコン膜上に感光性樹脂を
    形成し、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて窒化シ
    リコン膜をパターニングし、酸化処理を行い窒化シリコ
    ン膜上にトップ酸化膜を形成する工程と、全面にゲート
    電極材料を形成し、ゲート電極材料上に感光性樹脂を形
    成する工程と、感光性樹脂をエッチングマスクに用いて
    ゲート電極材料をパターニングしてゲート電極を形成
    し、ゲート電極に整合した領域に半導体基板と逆導電型
    の不純物を導入して高濃度領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方
    法。
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