JPH10233505A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10233505A
JPH10233505A JP9037300A JP3730097A JPH10233505A JP H10233505 A JPH10233505 A JP H10233505A JP 9037300 A JP9037300 A JP 9037300A JP 3730097 A JP3730097 A JP 3730097A JP H10233505 A JPH10233505 A JP H10233505A
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JP
Japan
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gate electrode
oxide film
film
heat treatment
semiconductor device
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JP9037300A
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Naoki Yamamoto
直樹 山本
Hideyuki Matsuoka
秀行 松岡
Kenichi Takeda
健一 武田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単体金属からなるゲート電極と同程度に低抵
抗で、かつ多結晶シリコンゲート電極で問題となる燐な
どの含有不純物による特性劣化などの問題がない安定性
の高いMOS特性を持つ半導体装置を実現する。 【解決手段】 半導体装置の製造方法において、半導体
基板の表面上にゲート酸化膜3を形成する工程と、前記
ゲート酸化膜3の表面上に、タングステン、モリブデ
ン、クロム、タンタル、ニオブ、バナジウムなどの金属
の窒化物あるいはこれらの金属および金属窒化物の複合
物でゲート電極4を形成する工程と、その後、熱処理を
施す工程を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に、半導体基板の表面上に酸化膜からなるゲート
絶縁膜を介在してゲート電極が形成されたMOS型素子
を有する半導体装置に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】集積回路の高集積化が進むと共に、それ
を構成するMOSFET(etal xide emiconduct
or ield ffect ransistor)も微細化されている。
これに伴いMOSFETのゲート電極幅(ゲート長方向
の幅)も微細化されるため、ゲート電極の抵抗が増大
し、高速で高性能な集積回路を設計するのが難しくなっ
てきている。特に、多結晶シリコン膜からなるゲート電
極は抵抗が高いため、その低抵抗化技術が高速高集積回
路を実現するための鍵となっている。その技術の1つと
して、多結晶シリコン膜上にチタン膜やゴバルト膜を形
成し、これらの金属膜と多結晶珪シリコン膜とを反応さ
せて低抵抗の金属珪化物(シリサイド)を形成する技術、
即ち自己整合シリサイド技術が広く検討されている。
【0003】しかしながら、近年、ゲート電極幅が0.
5[μm]程度以下に微細化されると、ゲート電極幅が
広い場合に得られていたほど、チタンシリサイドの抵抗
自体が低くならないことが知られるようになり、この対
策技術或はこれらのシリサイドよりもされに低抵抗のゲ
ート電極を実現する技術の開発が必要になってきた。そ
こで、多結晶シリコン膜上に設ける金属膜としてタング
ステンを用い、タングステンをシリコンと反応させない
でそれ自体の低抵抗を利用する目的で、タングステン膜
と多結晶シリコン膜との間にシリサイド反応を防止する
ためのタングステンやチタンの窒化物層を設けたゲート
電極が検討されている。
【0004】一方、フラッシュメモリのように、浮遊ゲ
ート電極とゲート酸化膜の界面近傍に電荷を蓄積させる
MOS型不揮発性記憶素子では、界面電荷トラップなど
が少なく安定なMOS電気特性が得られることで知られ
ている、燐(P)などの不純物を含有させた多結晶シリコ
ン膜をゲート電極に用いるのが一般的である。また、メ
モリの高集積化に伴い、ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)の
薄膜化が進むと共に、ゲート酸化膜の電気的な欠陥が健
在化する。この対策として、ゲート酸化膜を窒化する方
法が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の金属−金属窒化
物−シリコン構造は、金属層だけで形成した場合と同等
の低抵抗のゲート電極を形成できる長所がある。しか
し、このゲート電極は三つの層を重ねて構成されている
ため層の厚さが厚くなると共に、各層のドライエッチン
グ特性(例えば、エッチングに用いる反応ガス、エッチ
ング速度など)が異なるため、数十あるいは数百ナノメ
ータ幅の極微細なゲート電極になると加工するのが難し
くなってくる。
【0006】一方、極薄ゲート酸化膜を用いるMOS型
トランジスタでは、通常の熱酸化で形成したゲート酸化
膜に窒化処理(窒素雰囲気中アニール)を行うことによ
り、ゲート酸化膜のリーク電流特性を改善する手法がと
られる。また、この処理はフラッシュメモリなどにおけ
る情報の書き込み、読み出し時に電気的ストレスにより
生じる電子あるいはホールなどの電荷トラップの低減に
役立つ。しかし、多結晶シリコンをこれらの素子のゲー
ト電極(例えばフラッシュメモリの浮遊ゲート電極な
ど)に用いた場合、この層に含まれている燐などの不純
物が熱工程でその周囲の酸化膜内に拡散し、これらの不
純物がMOS素子動作時に界面での電子やホールなどの
トラップの生成を加速させ、前述のゲート酸化膜の窒化
による電荷保持特性の改善効果を損なうという問題があ
る。
【0007】また、多結晶シリコンを浮遊ゲート電極と
して用いる場合、浮遊ゲート電極とその上層の制御ゲー
ト電極との間に熱酸化法或は化学蒸着(CVD:emica
l apor eposition)法によりシリコン酸化膜からな
る層間酸化膜が形成される。この場合、シリコン酸化膜
と浮遊ゲート電極の界面を窒化するのが難しいため、浮
遊ゲート電極とその上層の制御ゲート電極との間で生じ
る電荷漏洩が大きく、メモリ機能が劣化する問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、重ね構造に起因した微細
ゲート電極加工の困難さがなく、かつ多結晶シリコンに
ドープされた不純物によるゲート電極と絶縁膜界面での
トラップの生成が少なく、さらにフラッシュメモリなど
の浮遊ゲート電極とその上層の制御ゲート電極との間で
生じるリーク電流の少ないMOS型デバイスを提供する
ことにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0011】ゲート電極材料として、高融点金属の窒化
物、特に、タングステン、モリブデン、クロム、タンタ
ル、ニオブ、バナジウムなどの金属からなる窒化物を用
いることにより本発明の目的は達成される。
【0012】シリコン酸化膜上にこれらの金属窒化膜を
形成し、高温の熱処理を加えると窒素が離脱し、窒素を
ほとんど含有せず、金属単体の膜と同程度の低抵抗の金
属膜を形成できる。また、金属に含有していた窒素は、
熱処理によりこの金属膜の下地界面方向や膜上方など、
前記金属窒化膜の周辺に拡散し、金属層周囲の物質を窒
化する。これらの現象を利用することにより、従来の三
層重ね合わせ構造のゲート電極や多結晶シリコンゲート
電極の欠点を無くしたMOS型素子を実現できる。
【0013】具体的には、単結晶シリコンからなる半導
体基板の表面に極薄の酸化シリコン(SiO2)からなるゲ
ート酸化膜を形成し、その後、前記ゲート酸化膜上に、
前述の金属の窒化物を直接形成し、これを所望のゲート
電極形状に加工する。この場合、単層膜を加工するだけ
なので、先に述べたような三層重ね構造におけるような
微細加工上の問題点が無く、0.5[μm]以下の微細
幅のゲート電極を容易に形成できる。ゲート電極上に層
間絶縁膜を形成し、その後、400ないし500[℃]
程度以上の高温で熱処理をすると、窒化物に含有されて
いた窒素がゲート電極の周囲まで拡散し、周囲の絶縁膜
内に窒化物層を形成するため、従来の窒化ゲート酸化膜
と同様にゲート電極との界面での電荷トラップの少ない
ゲート酸化膜を形成することができる。また、この熱処
理で金属窒化物は窒素のほとんど含有されていない金属
層になり、単体金属と同程度の低い抵抗を持つゲート電
極を形成できる。さらに、このゲート電極は多結晶シリ
コンのように燐(P)、ボロン(B)あるいは砒素(As)の
ような不純物を含有していないため、ゲート電極とゲー
ト酸化膜の界面での不純物に起因したトラップの生成が
少ない。また、このゲート電極をフラッシュメモリなど
の浮遊ゲート電極に応用すれば、ゲート酸化膜との界面
における電荷トラップが少なく、かつその上層の制御ゲ
ート電極との間の層間酸化膜も窒化できるため、層間の
リーク電流を少なくできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0015】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1であるMOSFETを有する半導体装置の要部断面図
である。
【0017】図1に示すように、本実施形態の半導体装
置は、例えば単結晶シリコンからなるp型半導体基板1
を主体に構成されている。このp型半導体基板1の素子
形成領域の表面にはMOSFETQが構成されている。
素子形成領域は、p型半導体基板1の素子分離領域の表
面に形成されたフィールド絶縁膜2で周囲を規定され、
他の活性領域と電気的に分離されている。
【0018】前記MOSFETQは、主に、チャネル形
成領域であるp型半導体基板1、ゲート絶縁膜であるゲ
ート酸化膜3、ゲート電極4、ソース領域及びドレイン
領域である一対のn型不純物拡散領域5及び一対のn型
不純物拡散領域7で構成されている。
【0019】前記ゲート酸化膜3は、p型半導体基板1
の素子形成領域の表面を酸化して形成されたシリコン酸
化膜で形成されている。このゲート酸化膜3とゲート電
極4との間には窒化物層8が形成されている。
【0020】前記ゲート電極4は、p型半導体基板1の
素子形成領域の表面上にゲート酸化膜3を介在して形成
されている。このゲート電極4は、後で詳細に説明する
が、p型半導体基板1の素子形成領域の表面に熱酸化処
理を施してゲート酸化膜3を形成し、その後、前記ゲー
ト酸化膜3の表面上にタングステン窒化膜を形成し、そ
の後、前記タングステン窒化膜にパターンニングを施
し、その後、熱処理を施すことにより形成される。
【0021】前記ソース領域及びドレイン領域である一
対のn型不純物拡散領域5及び一対のn型不純物拡散領
域7は、p型半導体基板1の素子形成領域の表面部に形
成されている。一対のn型不純物拡散領域5の夫々は、
ゲート電極4に対して自己整合で形成されている。一対
のn型不純物拡散領域7の夫々は、ゲート電極4の側壁
面を覆うサイドウォールスペーサ6に対して自己整合で
形成されている。一対のn型不純物拡散領域7の夫々
は、n型不純物拡散領域5に比べて高い不純物濃度で形
成されている。
【0022】前記サイドウォールスペーサ6は、ゲート
電極4上を含むp型半導体基板1上の全面にシリコン酸
化膜を形成した後、前記シリコン酸化膜に異方性エッチ
ングを施すことにより形成される。このサイドウォール
スペーサ6とゲート電極4の側壁面との間には窒化物層
8が形成されている。
【0023】前記ソース領域及びドレイン領域である一
対のn型不純物拡散領域7のうち、一方のn型不純物拡
散領域7には層間絶縁膜10に形成された接続孔11A
を通して配線12が電気的に接続され、他方のn型不純
物拡散領域7には層間絶縁膜10に形成された接続孔1
1Bを通して配線12が電気的に接続されている。配線
12は、層間絶縁膜10上に形成されたパッシベーショ
ン膜で覆われている。
【0024】次に、前記MOSFETQを有する半導体
装置の製造方法について、図2乃至図7(製造方法を説
明するための断面図)を用いて説明する。
【0025】まず、単結晶シリコンからなるp型半導体
基板1を用意する。
【0026】次に、前記p型半導体基板1の素子分離領
域の表面に周知の選択酸化法を用いてシリコン酸化膜か
らなるフィールド絶縁膜2を形成する。
【0027】次に、酸化処理を施し、前記p型半導体基
板1の素子形成領域の表面に厚さ10[nm]のシリコ
ン酸化膜からなるゲート酸化膜3を形成する。
【0028】次に、図2に示すように、前記ゲート酸化
膜3の表面上を含むp型半導体基板1上の全面に厚さ1
00[nm]のタングステン窒化膜4Aを形成する。こ
のタングステン窒化膜4Aは、スパッタ装置を使用し、
窒素ガス雰囲気中においてタングステンターゲットをス
パッタリングすることにより形成される。
【0029】次に、前記タングステン窒化膜4Aの表面
上の全面にフォトレジスト膜を形成し、その後、前記フ
ォトレジスト膜に電子ビーム露光装置を用いて露光処理
を施し、前記タングステン窒化膜4の所定の領域上に
0.15[μm]幅のレジストパターン15を形成す
る。
【0030】次に、前記レジストパターン15をエッチ
ングマスクとして使用し、前記タングステン窒化膜4A
に異方性エッチングを施して、図3に示すように、ゲー
ト電極4を形成する。異方性エッチングは、SF6 系ガ
スを用いたドライエッチング法で行う。この後、前記レ
ジストパターン15をアッシング装置を用いて除去す
る。
【0031】次に、前記ゲート電極4を不純物導入用マ
スクとして使用し、前記p型半導体基板1の素子形成領
域の表面部にn型不純物として例えば1×1014[atom
s/cm2]の燐(P)をイオン打込み法で導入して、図4に
示すように、ソース領域及びドレイン領域である一対の
n型不純物拡散領域5を形成する。
【0032】次に、前記ゲート電極4上を含むp型半導
体基板1上の全面にシリコン酸化膜をCVD法で形成
し、その後、前記シリコン酸化膜に異方性エッチングを
施して、前記ゲート電極4の側壁面を覆うサイドウォー
ルスペーサ6を形成する。
【0033】次に、前記サイドウォールスペーサ6及び
ゲート電極4を不純物導入用マスクとして使用し、前記
p型半導体基板1の素子形成領域の表面部にn型不純物
として例えば5×1015[atoms/cm2]の砒素(As)を
エネルギー量60[Kev]の条件下においてイオン打
込み法で導入して、図5に示すように、ソース領域及び
ドレイン領域である一対のn型不純物拡散領域7を形成
する。
【0034】次に、瞬間熱処理装置を使用し、950
[℃]の窒素雰囲気中で約1分間の熱処理を施す。この
工程において、ゲート電極4中の窒素がゲート電極4の
周囲に拡散し、この窒素の拡散により、図6に示すよう
に、ゲート電極4とゲート酸化絶縁膜3との間に窒化物
層8が形成された。また、窒素の拡散により、ゲート電
極4の側壁面とサイドウォールスペーサ6との間に窒化
物層8が形成された。また、窒素の拡散により、熱処理
前に250[μΩ・cm]であったゲート電極4の抵抗
が、同一のスパッタ装置で形成したタングステンと同程
度の抵抗である13[μΩ・cm]まで減少した。即ち、
ゲート電極4をタングステン窒化膜で形成することによ
り、ゲート電極4と絶縁膜との間に窒化物層8を自己整
合的に形成することができる。この工程においてMOS
FETQがほぼ完成する。
【0035】次に、図7に示すように、前記ゲート電極
4の表面上を含むp型半導体基板1上の全面に層間絶縁
膜10をCVD法で形成する。
【0036】次に、前記層間絶縁膜10に接続孔11
A、11B等を形成し、その後、配線12を形成し、そ
の後、パッシベーション膜13を形成することにより、
MOSFETを有する半導体装置がほぼ完成する。
【0037】前述のタングステン窒化物を原材料とした
ゲート電極を持つMOSFETQの特性を、従来用いら
れてきた多結晶シリコンゲート電極を持つMOSFET
と、多結晶シリコンの上にタングステンシリサイドを重
ねたゲート電極(この構造はポリサイドゲートと呼ばれ
る)を持つMOSFETと比較した。比較のためのMO
SFETでは、それぞれのゲート電極構造につき、多結
晶シリコンの膜厚が75[nm]、100[nm]、そ
して150[nm]の素子を作製した。なお、これらの
多結晶シリコンには、POCl3 を拡散源とした熱処理
により燐(P)を含有させた。また、これらの素子の作製
では、ゲート電極関連工程以外は前述のタングステン窒
化物を用いたゲート電極を持つMOSFETQと全く同
じプロセス条件とした。
【0038】これらのMOSFETについてゲート酸化
膜の絶縁耐圧を測定した。測定した素子はチャンネル長
が0.2[μm]と1[μm]のMOSFET及び1
[mm2 ]の面積を持つMOSキャパシタである。これ
らのキャパシタンス(C)−電圧(V)特性よりゲート絶縁
膜の膜厚を求めた。この測定では、熱酸化により形成し
たシリコン酸化膜の膜厚は10[nm]であったにもか
かわらず、多結晶シリコンゲート電極の場合は7.3
[nm]であり、タングステンシリサイド/多結晶シリ
コン重ね構造ゲート電極では9.1[nm]と薄い値が
得られた。これに対して、タングステン窒化膜をゲート
電極とした素子では、ゲート酸化膜厚は形成膜厚とほぼ
同じ9.9[nm]が得られた。
【0039】また、これらのゲート酸化膜の絶縁耐圧を
測定し、前述のC−V測定から求められたゲート酸化膜
の膜厚を用いて絶縁電界強度を求めた。この電界強度
は、多結晶シリコンゲート電極を持つ素子とタングステ
ンシリサイド/多結晶シリコンゲート電極を持つ素子と
もに、多結晶シリコン膜厚に関係なく約9[MV/c
m]を示した。これに対して、タングステン窒化膜を用
いた素子では、約10[MV/cm]の電界強度を示し
た。タングステン窒化膜でゲート電極を形成した素子に
おいて電界強度が高くなるのは、多結晶シリコンより仕
事関数が高いことによる。即ち、ここで、測定した絶縁
耐圧は絶縁膜のリーク電流が10[nA]なる印可電圧
としているため、仕事関数が高いぶんだけ同じリーク電
流(フォーラーノードハイム電流)に達する電圧が高く
なることに起因している。
【0040】以上の結果は、多結晶シリコンに含有させ
た燐がゲート酸化膜内に拡散し、絶縁膜内で界面近傍に
高濃度の燐含有領域が形成され、実効的なゲート酸化膜
厚が薄くなったことを示している。また、多結晶シリコ
ンにタングステンシリサイドを重ねた構造で、多結晶シ
リコンのみの場合より膜厚が厚くなるのは、タングステ
ンシリサイド中の燐の拡散速度がシリコン酸化膜より速
いため多結晶シリコン中に含有させておいた多量の燐が
タングステンシリサイド中に拡散し、下地のゲート酸化
膜中に拡散する量が少なくなったことによる。
【0041】以上の測定結果で明らかになったように、
多結晶シリコンを構成要素とするゲート電極では、それ
に含ませておいた燐などの不純物が実効ゲート酸化膜厚
を薄くするなどの欠点を有するが、タングステン窒化膜
を用いたゲート電極では不純物によるゲート酸化膜の実
効膜厚の減少は生じないことがわかった。
【0042】なお、多結晶シリコンからなるゲート電極
を持つMOSFETでは、素子完成後の100[℃]程
度の熱処理でも、多結晶シリコン中の含有燐に起因した
ゲート絶縁膜のリーク電流の増大がみられることが報告
(T-S. Yeoh, N. R. Kamat,R. S. Nair and S-J. Hu, G
ateOxide Breakdown Model in MOS Transistors, Proce
edings of 1995 International Reliability Physics S
ymposium, pp.149-155, 1995)されているが、本実施形
態によるタングステン窒化膜を用いたゲート電極を持つ
MOSFETでは、完成後の低温熱処理によるゲート絶
縁膜のリーク電流増大は観察されなかった。
【0043】本実施形態では、タングステン窒化膜のゲ
ート電極加工時に、ゲート電極の周辺のゲート酸化膜3
に導入された汚染や損傷を除去するための清浄化工程を
加えていない。通常の多結晶シリコンゲートプロセスで
は、ゲート電極に加工後、ゲート電極周辺のゲート酸化
膜を一旦除去し、露出したシリコン基板表面を酸素雰囲
気で再度酸化して、清浄な酸化膜を形成する方法が用い
られている。しかし、タングステンやタングステン窒化
膜は酸素雰囲気に対する耐性が低いため、酸素雰囲気に
さらすことが難しい。しかし、水素ガスに適量の水分を
添加した雰囲気ではタングステンを酸化させないで、シ
リコンを選択的に酸化することができる。即ち、タング
ステン平衡蒸気圧曲線(水分によるタングステンの酸化
と水素によるタングステン酸化物の還元反応が平衡する
水分添加量と温度の関係)と、同様に熱力学的に求めら
れるシリコンの酸化還元の平衡蒸気圧曲線で囲まれる範
囲内の水分を添加した雰囲気で熱処理することにより、
シリコンの選択酸化が可能となる。
【0044】タングステン膜でゲート電極を形成したM
OSFETに前述の熱処理を施した場合、熱処理中にゲ
ート電極下のゲート酸化膜の厚さが厚くなると言う問題
があった。これに対して、本発明のタングステン窒化膜
を形成し、熱処理してタングステン窒化膜をタングステ
ン化した場合は、離脱した窒素がゲート電極下のゲート
酸化膜界面を窒化するため、前述の水素雰囲気中で熱処
理しても水分がゲート酸化膜を通してシリコン基板まで
到達しない。このため本発明の場合、熱処理によるゲー
ト酸化膜の膜厚を増加させることなく、ゲート電極周辺
のシリコン基板を選択的に再酸化して清浄なシリコン酸
化膜を形成することができる。
【0045】なお、前述のシリコンの選択酸化は、アル
ゴンなどの不活性ガスや窒素ガスをベースとした雰囲気
に、水素、一酸化炭素等の還元性ガス及び酸素、水分
(水蒸気)、亜窒素酸、二酸化炭素等の酸化性ガスを添
加して熱処理を行う場合においても可能である。
【0046】(実施形態2)前述の実施形態1は、単純
なMOSFETを有する半導体装置について説明した
が、本実施形態2では、情報を電気的に書き込み及び消
去できる不揮発性記憶素子(MOS型不揮発性記憶素子)
を有する半導体装置について説明する。
【0047】図8は、本発明の実施形態2である不揮発
性記憶素子を有する半導体装置の要部断面図である。
【0048】図8に示すように、本実施形態の半導体装
置は、例えば単結晶シリコンからなるp型半導体基板1
を主体に構成されている。このp型半導体基板1の素子
形成領域の表面には不揮発性記憶素子Qeが構成されて
いる。素子形成領域は、p型半導体基板1の素子分離領
域の表面に形成されたフィールド絶縁膜2で周囲を規定
され、他の活性領域と電気的に分離されている。
【0049】前記不揮発性記憶素子Qeは、主に、チャ
ネル形成領域であるp型半導体基板1、トンネリング用
ゲート絶縁膜であるゲート酸化膜3、浮遊ゲート電極2
1、層間絶縁膜である層間酸化膜22、制御ゲート電極
23、ソース領域及びドレイン領域である一対のn型不
純物拡散領域24及び一対のn型不純物拡散領域26で
構成されている。
【0050】前記ゲート酸化膜3は、p型半導体基板1
の素子形成領域の表面を酸化して形成されたシリコン酸
化膜で形成されている。このゲート酸化膜3と浮遊ゲー
ト電極21との間には窒化物層8が形成されている。
【0051】前記浮遊ゲート電極21は、p型半導体基
板1の素子形成領域上にゲート酸化膜3を介在して形成
されている。前記制御ゲート電極23は、浮遊ゲート電
極21の表面上に層間酸化膜22を介在して形成されて
いる。
【0052】前記浮遊ゲート電極21と層間酸化膜22
との間には窒化物層8が形成されている。また、前記制
御ゲート電極23と層間酸化膜22との間には窒化物層
8が形成されている。
【0053】前記浮遊ゲート電極21、制御ゲート電極
22の夫々は、後で詳細に説明するが、p型半導体基板
1の素子形成領域の表面上に第1のタングステン窒化膜
を形成し、その後、前記第1のタングステン窒化膜の表
面上に層間酸化膜22を形成し、その後、前記層間酸化
膜22の表面上に第2のタングステン窒化膜を形成し、
その後、前記第1のタングステン窒化膜、層間酸化膜2
2、第1のタングステン窒化膜の夫々に順次パターンニ
ングを施し、その後、熱処理を施すことにより形成され
る。
【0054】前記ソース領域及びドレイン領域である一
対のn型不純物拡散領域24及び一対のn型不純物拡散
領域26は、p型半導体基板1の素子形成領域の表面部
に形成されている。一対のn型不純物拡散領域24の夫
々は、制御ゲート電極23に対して自己整合で形成され
ている。一対のn型不純物拡散領域26の夫々は、浮遊
ゲート電極24、制御ゲート電極26の夫々の側壁面を
覆うサイドウォールスペーサ25に対して自己整合で形
成されている。一対のn型不純物拡散領域26の夫々
は、n型不純物拡散領域24に比べて高い不純物濃度で
形成されている。
【0055】前記サイドウォールスペーサ25は、制御
ゲート電極23上を含むp型半導体基板1上の全面にシ
リコン酸化膜を形成した後、前記シリコン酸化膜に異方
性エッチングを施すことにより形成される。このサイド
ウォールスペーサ25と浮遊ゲート電極21の側壁面と
の間には窒化物層8が形成されている。また、サイドウ
ォールスペーサ25と制御ゲート電極23の側壁面との
間には窒化物層8が形成されている。
【0056】前記ソース領域及びドレイン領域である一
対のn型不純物拡散領域26のうち、一方のn型不純物
拡散領域26には層間絶縁膜10に形成された接続孔1
1Aを通して配線12が電気的に接続され、他方のn型
不純物拡散領域26には層間絶縁膜10に形成された接
続孔11Bを通して配線12が電気的に接続されてい
る。配線12は、層間絶縁膜10上に形成されたパッシ
ベーション膜13で覆われている。
【0057】次に、前記不揮発性記憶素子Qeを有する
半導体装置の製造方法について、図9乃至図13(製造
方法を説明するための要部断面図)を用いて説明する。
【0058】まず、単結晶シリコンからなるp型半導体
基板1を用意する。
【0059】次に、前記p型半導体基板1の素子分離領
域の表面に周知の選択酸化法を用いてシリコン酸化膜か
らなるフィールド絶縁膜2を形成する。
【0060】次に、酸化処理を施し、前記p型半導体基
板1の素子形成領域の表面に厚さ10[nm]のシリコ
ン酸化膜からなるトンネリング用のゲート酸化膜3を形
成する。
【0061】次に、図2に示すように、前記ゲート酸化
膜3の表面上を含むp型半導体基板1上の全面に、厚さ
50[nm]のタングステン窒化膜21A、厚さ30
[nm]のシリコン酸化膜からなる層間酸化膜22、厚
さ100[nm]のタングステン窒化膜23Aを順次形
成する。タングステン窒化膜21A、23Aの夫々は、
前述の実施形態1と同様のスパッタ法で形成される。層
間酸化膜22はCVD法で形成される。
【0062】次に、i線を用いた光フォトリソグラフィ
技術とSF6 などのガスを用いたドライエッチング技術
を用いて、前記タングステン窒化膜23A、層間酸化膜
22、タングステン窒化膜21Aの夫々に順次パターン
ニングを施し、タングステン窒化膜23Aからなる制御
ゲート電極23、タングステン窒化膜21Aからなる浮
遊ゲート電極21の夫々を形成する。
【0063】次に、前記制御ゲート電極23を不純物導
入用マスクとして使用し、前記p型半導体基板1の素子
形成領域の表面部にn型不純物として例えば5×1014
[atoms/cm2]の燐(P)をエネルギー量30[Kev]
の条件下においてイオン打込み法で導入して、図10に
示すように、ソース領域及びドレイン領域である一対の
n型半導体領域24を形成する。
【0064】次に、図11に示すように、前記制御ゲー
ト電極23上を含むp型半導体基板1上の全面に、厚さ
100[nm]のシリコン酸化膜25AをCVD法で形
成する。
【0065】次に、瞬間熱処理装置を使用し、900
[℃]の窒素雰囲気中で約1分間の熱処理を施す。この
工程において、浮遊ゲート電極21中の窒素が浮遊ゲー
ト電極21の周囲に拡散し、この窒素の拡散により、図
12に示すように、浮遊ゲート電極21とゲート酸化膜
3との間に窒化物層8が形成され、浮遊ゲート電極21
と層間酸化膜22との間に窒化物層8が形成され、浮遊
ゲート電極21の側壁面と酸化珪素膜25Aとの間に窒
化物層8が形成された。また、この工程において、制御
ゲート電極23中の窒素が制御ゲート電極23の周囲に
拡散し、この窒素の拡散により、浮遊ゲート電極21と
層間酸化膜22との間に窒化物層8が形成され、制御ゲ
ート電極23の側壁面及び上面と酸化珪素膜25Aとの
間に窒化物層8が形成された。また、これらの窒素の拡
散により、浮遊ゲート電極21、制御ゲート電極23の
夫々の金属層は、窒素をほとんど含まないタングステン
膜に変わった。即ち、浮遊ゲート電極21、制御ゲート
電極23の夫々をタングステン窒化膜で形成することに
より、これらの電極と絶縁膜との間に窒化物層8を自己
整合的に形成することができる。
【0066】次に、前記シリコン酸化膜25Aに異方性
エッチングを施し、図13に示すように、前記浮遊ゲー
ト電極21、層間酸化膜22、制御ゲート電極23の夫
々の側壁面を覆うサイドウォールスペーサ25を形成す
る。
【0067】次に、前記サイドウォールスペーサ25及
び制御ゲート電極23を不純物導入用マスクとして使用
し、前記p型半導体基板1の素子形成領域の表面部にn
型不純物として例えば5×1015[atoms/cm2]の砒素
(As)をエネルギー量60[Kev]の条件下におい
てイオン打込み法で導入して、ソース領域及びドレイン
領域である一対のn型不純物拡散領域16を形成する。
この工程において不揮発性記憶素子Qeがほぼ完成す
る。
【0068】次に、図14に示すように、前記制御ゲー
ト電極23の表面上を含むp型半導体基板1上の全面に
層間絶縁膜10をCVD法で形成する。
【0069】次に、前記層間絶縁膜10に接続孔11
A、11B等を形成し、その後、配線12を形成し、そ
の後、パッシベーション膜13を形成することにより、
不揮発性記憶素子Qeを有する半導体装置がほぼ完成す
る。
【0070】本実施形態の製造方法を用いて作製された
不揮発性記憶素子(MOS型メモリ素子)の特性を評価
するため、スパッタ法で本実施形態のタングステン窒化
膜と同じ厚さのタングステン膜を被着し、浮遊ゲート電
極及び制御ゲート電極とした素子を作製した。また、前
述の浮遊ゲート電極および制御ゲート電極として従来用
いられてきたものと同様に多結晶シリコンを用いた素子
を作製した。この際、浮遊ゲート電極の多結晶シリコン
にイオン打ち込み技術で1×1014/cm2の[atoms/c
m2]の燐を打ち込み、また制御ゲート電極の多結晶シリ
コンには5×1015[atoms/cm2]の燐を打ち込んだ。
また、これらの多結晶シリコンを用いた素子では、浮遊
ゲート電極下のゲート酸化膜を熱酸化だけで形成した場
合と、熱酸化で形成した後にN2O 雰囲気中で熱処理し
た場合の2種類の素子を作製した。そして浮遊ゲート電
極と制御ゲート電極との間の層間絶縁層は、浮遊ゲート
電極層の多結晶シリコン膜を形成後その表面を酸化し、
続いてCVD法でシリコン窒化膜を形成し、さらにその
上にやはりCVD法でシリコン酸化膜を形成し、かつこ
れらのシリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化
膜(O-N-Oと呼ぶ)の総合膜厚が30[nm]になるよ
うに調整した。またO-N-O層間膜のかわりに30[n
m]のシリコン酸化膜を用いた素子も作製した。
【0071】まず、本実施形態における素子構造を分析
するために、層の縦方向の重なりがタングステン窒化膜
を浮遊ゲート電極および制御ゲート電極に用いた不揮発
性記憶素子と同じ構造になるように各層を重ね、ゲート
電極などのパターンに加工をしないで、かつ素子作製と
同じ熱処理を施した試料を作製した。オージェ電子分光
分析装置で試料の深さ方向の窒素の分布を測定した。シ
リコン基板および浮遊ゲート電極との界面近傍のトンネ
リングゲート酸化膜内に窒素の高濃度域が観測され、ま
た浮遊ゲート電極と制御ゲート電極層の間のシリコン酸
化膜内で各電極層との界面近傍に窒素の高濃度域が存在
することがわかった。一方、各タングステン窒化膜層内
では、熱処理前の試料と比較して、大幅に窒素が減少
し、ほとんどタングステンだけしか観察されなかった。
この分析用試料につき、上の層からエッチング液を用い
て順次化学的に除去し、各層の界面近傍のシリコン酸化
膜内でのシリコンおよび窒素ならびに酸素元素の結合状
態をX線光電子分光(XPS:-ray hotoelectron
pectroscopy)装置で測定した。X線を照射したとき試
料から放出されるN1s光電子およびSi2p光電子のエネ
ルギスペクトルを分析したところ、各ゲート電極層と接
触していたシリコン酸化膜層の界面領域では、396.
96[ev]と397.85[ev]にピークを持つス
ペクトの合成スペクトルであるN1sピークが観察され
た。前者のピークはSi34結合のとき観測される39
7.0[ev]にピークを持つN1sスペクトルと一致し
ている。後者の397.85[ev]にピークを持つN
1sピークは、窒素が2個のシリコン原子と1個の酸素原
子と結合している場合に観察されるピークとほぼ一致し
ている。N1sスペクトルをピーク分離した場合に得られ
るこれらの二つのピークはシリコン酸化膜内になるとと
もに減少し、特にSi34結合を示す397.0[e
v]に近いピークは急激に減少することがわかった。な
お、浮遊ゲート電極および制御ゲート電極にタングステ
ンを用いた場合はシリコン酸化膜内からはN1s光電子は
検出されなかった。
【0072】以上の分析結果より、タングステン窒化物
中の窒素は熱処理によりシリコン酸化膜を窒化するため
に消費され、界面で酸窒化シリコン層が形成されること
がわかった。また、分析結果より後には窒素をほとんど
含まないタングステン層が形成されることがわかった。
なお、シリコン基板界面近傍のトンネルゲート酸化膜内
は、やはり窒素および酸素と結合したシリコン化合物が
存在することがわかった。
【0073】この界面近傍のシリコン化合物は、多結晶
シリコンを浮遊ゲート電極に用いた素子においてシリコ
ンを酸化後、N2O ガス雰囲気で熱処理されたトンネル
ゲート酸化膜とほぼ同じ化合状態であった。
【0074】不揮発性記憶素子に電子注入して情報の書
き込みと読み出しを行うことを想定し、フォーラーノー
ドハイム電流−電圧特性を利用してトンネルゲート酸化
膜への電子注入を行った。注入電荷量を15[C/cm
2 ]まで変化させたとき、各注入電荷量とMOS界面に
発生する界面準位の注入前後の変化量との関係を各ゲー
ト電極構造について測定した。いずれの構造の素子でも
注入電荷量が約2[C/cm2 ]になるまでは注入量に依
存して界面準位変化量が増大するが、それ以上では変化
量は飽和して注入量に依存しないことがわかった。この
飽和量はゲート電極およびトンネルゲート酸化膜の窒化
状態に強く依存した。すなわち、N2O 熱処理をしない
トンネルゲート酸化膜を用いた多結晶シリコンゲート電
極素子では、その変化量は1.3×1012[ev・cm
2 ]であり、またタングステンをゲート電極に用いた場
合は1.6×1012[ev・cm2 ]であった。一方、多
結晶シリコンゲート電極を用い、かつトンネルゲート酸
化膜をN2O 雰囲気で熱処理した素子では、電子注入に
よる界面準位の増加量は4.1×1011[ev・cm2
で、熱処理を加えない場合より約1/4と少ない。タン
グステン窒化膜を用いた素子では多結晶シリコンゲート
電極素子よりさらに電子注入後の表面準位増加量を少な
くでき、タングステンを用いた場合の約1/10にあた
る1.3×1011[ev・cm2 ]まで低減できた。
【0075】不揮発性記憶素子への情報書き込み法に
は、前述のフォーラノードハイム電流を利用する方法と
トランジスタのチャンネル領域を流れる電子に高電界を
加え、このとき生じるトンネルゲート酸化膜へのホット
キャリア注入を利用する方法がある。このため、チャン
ネル長が0.7[mm]で24[mm]のチャンネル幅
を有する不揮発性記憶素子に電源電圧を一定とし、基板
電流が最大になる条件の電圧を制御ゲート電極に印加
し、酸化膜中にホットキャリア注入を行った。これらの
ストレス電圧を継続的に印加し、各時間ごとの不揮発性
記憶素子の相互コンダクタタンスの変化量を測定した。
多結晶シリコンゲート電極で、かつ、トンネルゲート酸
化膜をN2O 雰囲気で熱処理しない素子では10000
秒ストレス電圧印加時間後のストレス電圧印加前の初期
状態からの変化率は約8%の値を示した。そして、タン
グステンをゲート電極に用いた素子ではさらに変化率が
大きく、約16%を示した。これらに対して、N2O 雰
囲気での熱処理を加えた多結晶シリコンゲート電極素子
では、その変化率は2%にすぎなかった。一方、タング
ステン窒化膜を用いた本発明の素子では、約1.5%と
最も変化率が小さかった。この結果は、電荷注入により
表面準位が変化する量は、相互コンダクタンスの変化率
と対応関係があることがすでに知られており、したがっ
て、前述に示したタングステン窒化膜を用いた素子で最
も電荷注入による表面準位増加率が小さいという実験結
果ともよく対応している。
【0076】次に、浮遊ゲート電極界面に電荷を蓄積
し、この蓄積電荷の減衰が浮遊ゲート電極と制御ゲート
電極との間の絶縁膜の膜状態による違いを観察した。そ
の結果、本実施形態のタングステン窒化膜を浮遊ゲート
電極および制御ゲート電極に用いた素子が最も長く、つ
いで多結晶シリコンゲート電極でその層間にO-N-O膜
を形成した素子が電荷保持時間が長かった。そして、タ
ングステンを浮遊ゲート電極と制御ゲート電極に用いた
素子が最も電荷保持時間が短かった。
【0077】フォーラーノードハイム電流注入による情
報の書き込みと消去を繰り返し、この繰り返し回と書き
込みおよび消去のためのしきい値電圧の変化の関係を求
めた。タングステン窒化膜および多結晶シリコンを用
い、トンネルゲート酸化膜を窒化した素子では1×10
5 回の書き込み、消去を繰り返してもしきい値はほとん
ど変化なかったが、トンネリングゲート酸化膜が窒化さ
れていない場合は、1×104 回ないし3×104 回で
しきい値の変化が顕在化した。
【0078】前述に示した各実施形態により、本発明の
目的である金属と同等の低い抵抗を持ち、かつ微細加工
ができ、そして安定なMOS特性が得られる素子が実現
できることが明らかになった。
【0079】なお、これらの実施形態ではタングステン
窒化膜を用いたが、この他に、モリブデン、クロム、タ
ンタル、ニオブ、バナジウムなどの高融点金属からなる
窒化物を用いることによっても本発明の目的を達成でき
た。また、これらの金属窒化物にシリコン、アルミニウ
ムあるいはチタンなどのIII 族もしくはIV族元素を微量
添加した場合も本発明の目的を実現できた。ただし、チ
タン、ジルコニウムあるいはハフニウムなどのように安
定な窒化物を形成する高融点金属窒化物だけでゲート電
極を構成した場合は、本発明の目的を達成するのが難し
かった。
【0080】本実施形態では、浮遊ゲート電極と制御ゲ
ート電極を同じ金属の窒化膜で構成したが、お互いに異
なる金属の窒化膜で構成しても本発明の目的を達成でき
た。また、これらの一方のゲート電極だけを金属窒化膜
とした場合でも、従来の多結晶シリコンゲート電極の不
純物により生じていたリーク電流の問題を大幅に低減で
きることも確認した。
【0081】また、前述のいずれの実施形態において
も、金属窒化膜のゲート電極層への応用について述べた
が、シリコン単結晶基板へのコンタクト電極としても本
発明の金属窒化膜層を応用できる。実際、インバーター
回路のゲート電極に本発明を応用したところ、金属窒化
膜ゲート電極層とシリコン基板が直接接触する個所で
は、熱処理により界面に金属、シリコンそして窒素の極
薄い化合物が形成され、金属とシリコン反応が抑制さ
れ、シリサイド形成過程で生じる膜剥がれのような問題
を生じることはなかった。そして、金属窒化物層とシリ
コン基板が直接接触する個所では、アルミニウム電極配
線で得られる値と同等の良好なコンタクト抵抗を得るこ
とができた。これはタングステンなどの金属をゲート電
極層として用いた場合、シリコン基板と直接接触する個
所で、膜剥離や高コンタクト抵抗などの問題が生じるの
と比べると大きな利点である。MOS特性の高安定性お
よびシリコン層との直接接触が可能であること、そのう
えに低抵抗であることなどの利点を考慮にいれると、本
発明による金属窒化膜ゲート電極は従来多結晶シリコン
が用いられてきた部分に置き換えることができることが
わかる。
【0082】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0084】本発明によれば、従来広く用いられてきた
多結晶シリコンゲート電極の欠点である燐などの含有不
純物のゲート酸化膜への拡散の問題がないため、不純物
に起因した絶縁膜耐圧などの電気特性不良が少なく、安
定したMOS特性を持つ半導体装置を実現できる。
【0085】また、金属窒化膜中の窒素によるゲート電
極周囲絶縁層の窒化は、不揮発性記憶素子において、情
報の書き込み、読み出し、あるいは消去のくりかえしに
よるしきい値電圧の変動が少なく、かつ、情報である電
荷の保持特性、MOS界面特性の安定化に効果がある。
【0086】また、金属窒化物は熱処理によりゲート電
極周囲の絶縁膜に窒素を供給した後、高融点金属のゲー
ト電極に変わるため、低抵抗のゲート電極配線を実現で
きる。 また、ゲート電極は単層であるためシリサイド
/多結晶シリコンあるいは高融点金属/反応防止層/多
結晶シリコンなど、異種材料の重ね構造に起因した微細
加工上の問題がない。また単層であるため、ゲート電極
層を薄くでき、微細化にともなうアスペクト比の増大が
他の重ね構造のゲート電極より少なくできるため、この
点からも微細配線加工に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1であるMOSFETを有す
る半導体装置の要部断面図である。
【図2】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図3】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図4】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図5】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図6】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図7】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図8】本発明の実施形態2である不揮発性記憶素子を
有する半導体装置の要部断面図である。
【図9】前記半導体装置の製造方法を説明するための断
面図である。
【図10】前記半導体装置の製造方法を説明するための
断面図である。
【図11】前記半導体装置の製造方法を説明するための
断面図である。
【図12】前記半導体装置の製造方法を説明するための
断面図である。
【図13】前記半導体装置の製造方法を説明するための
断面図である。
【図14】前記半導体装置の製造方法を説明するための
断面図である。
【符号の説明】
1…p型半導体基板、2…フィールド絶縁膜、3…ゲー
ト酸化膜、4…ゲート電極、4A…タングステン窒化
膜、5…n型不純物拡散領域、6…サイドウォールスペ
ーサ、7…n型不純物拡散領域、8…窒化物層、10…
層間絶縁膜、11A,11B…接続孔、12…配線、1
3…パッシベーション膜、15…レジストパターン、2
1…浮遊ゲート電極、21A,23A…タングステン窒
化膜、22…層間酸化膜、23…制御ゲート電極、24
…n型不純物拡散領域、25…サイドウォールスペー
サ、25A…酸化珪素膜、26…n型不純物拡散領域。
Q…MOSFET、Qe…不揮発性記憶素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面上にゲート酸化膜を形
    成する工程と、前記ゲート酸化膜の表面上に、タングス
    テン、モリブデン、クロム、タンタル、ニオブ、バナジ
    ウムなどの金属の窒化物あるいはこれらの金属および金
    属窒化物の複合物でゲート電極を形成する工程と、その
    後、熱処理を施す工程を備えたことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表面上にゲート酸化膜を介
    在してゲート電極が形成されたMOSFETを有する半
    導体装置の製造方法であって、前記ゲート酸化膜の表面
    上に、タングステン、モリブデン、クロム、タンタル、
    ニオブ、バナジウムなどの金属の窒化物あるいはこれら
    の金属および金属窒化物の複合物でゲート電極を形成す
    る工程と、その後、熱処理を施す工程を備えたことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱処理を施す工程の前に、少なくと
    も前記ゲート電極の側壁面を覆う絶縁膜を形成する工程
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱処理を施す工程の後に、前記ゲー
    ト電極の周囲のゲート酸化膜を除去する工程と、その
    後、還元性ガスに酸化性ガスを添加した雰囲気中で熱処
    理を施す工程を備えたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面上にゲート酸化膜を介
    在して浮遊ゲート電極が形成され、前記浮遊ゲート電極
    の表面上に層間酸化膜を介在して制御ゲート電極が形成
    されたMOS型不揮発性記憶素子を有する半導体装置の
    製造方法であって、タングステン、モリブデン、クロ
    ム、タンタル、ニオブ、バナジウムなどの金属の窒化物
    あるいはこれらの金属および金属窒化物の複合物で浮遊
    ゲート電極を形成する工程と、その後、熱処理を施す工
    程を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の表面上にゲート酸化膜を介
    在して浮遊ゲート電極が形成され、前記浮遊ゲート電極
    の表面上に層間酸化膜を介在して制御ゲート電極が形成
    されたMOS型不揮発性記憶素子を有する半導体装置の
    製造方法であって、タングステン、モリブデン、クロ
    ム、タンタル、ニオブ、バナジウムなどの金属の窒化物
    あるいはこれらの金属および金属窒化物の複合物で浮遊
    ゲート電極及び制御ゲート電極を形成する工程と、その
    後、熱処理を施す工程を備えたことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理を施す工程の前に、少なくと
    も前記浮遊ゲート電極、制御ゲート電極の夫々の側壁面
    を覆う絶縁膜を形成する工程を備えたことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記熱処理を施す工程の後に、前記浮遊
    ゲート電極の周囲のゲート酸化膜を除去する工程と、そ
    の後、水素に水分を添加した雰囲気中で熱処理を施す工
    程を備えたことを特徴とする請求項5乃至請求項7のう
    ちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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