JPH05304207A - 半導体装置の素子間分離兼配線構造 - Google Patents

半導体装置の素子間分離兼配線構造

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JPH05304207A
JPH05304207A JP10970492A JP10970492A JPH05304207A JP H05304207 A JPH05304207 A JP H05304207A JP 10970492 A JP10970492 A JP 10970492A JP 10970492 A JP10970492 A JP 10970492A JP H05304207 A JPH05304207 A JP H05304207A
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layer
element isolation
groove
wiring
semiconductor device
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JP10970492A
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Akira Uchiyama
章 内山
Takanao Hayashi
孝尚 林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素子間分離用絶縁膜下の空間を利用して配線
を設け半導体装置の高集積化を図るに当たりより有利で
かつ配線の低抵抗化にも有利な、素子分離兼配線構造を
提供する。 【構成】 P型シリコン基板31の素子間分離領域に溝
33をそれぞれ設けてある。これらの溝33を囲う基板
部分の、溝33の底壁及び側壁の溝底側に当たる部分
に、埋め込みn+ 不純物拡散層35をそれぞれ設けてあ
る。この埋め込みn+ 層35によって配線を構成する。
さらに各溝33内全部に絶縁性層37例えばSiO2
を設けてあり、この絶縁性層37によって素子間分離用
絶縁膜を構成する。溝33の底面と絶縁性層37との間
にn+ ポリシリコン層、高融点金属層、シリサイド層な
どの導電性層を設けたり、埋め込みn+ 層表面をシリサ
イド化して、配線の低抵抗化を図るのが良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置における
素子間分離構造及び配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的に情報書き込みを行なえる不揮発
性メモリとして、情報の消去は紫外線で行なうEPRO
M(Electrically Programmable Read Only Memory)、
情報の消去をも電気的に行なうEEPROM(Electric
ally Erasable Programmable Read Only Memory )が知
られている。これらは補助記憶装置として使用されてい
る有用な半導体装置であるが、現在の課題は高集積化で
ある。そこで、高集積化を図るための種々の手段が従来
からとられている。
【0003】例えば文献(IEDM Technical Digest ,
p.592−595,(1986))には、シリコン基
板の素子間分離用絶縁膜下に当たる部分に埋め込みn+
不純物拡散層を設け、この不純物拡散層によりソース・
ドレイン領域及びその配線(この場合ビット線)を構成
した例が、開示されている。素子間分離用絶縁膜下の空
間を有効に利用することで、EPROMの高集積化を図
っているのである。以下、図9(A)及び(B)を参照
して、このEPROMの構造、製造方法及び使用方法に
ついて説明する。ここで、図9(A)はこのEPROM
の一部平面図、図9(B)は図9(A)のQ−Q線での
断面図である。
【0004】このEPROMでは、P型シリコン基板1
1にフィールド酸化膜13a,13bが設けられ、これ
らフィールド酸化膜間にトンネル酸化膜15a,15
b,15cが設けられ、フィールド酸化膜13a,13
b下のシリコン基板部分にn+埋め込み不純物拡散層1
7a,17b(以下、「ビット線」と称することもあ
る。)が設けられている。さらに、各トンネル酸化膜上
には電荷蓄積用の浮遊ゲート19a,19bまたは19
cがそれぞれ設けられ、これら浮遊ゲート上には、制御
ゲート・浮遊ゲート間絶縁膜21を介して、制御ゲート
23(以下、「ワード線」と称することもある。)が設
けられている。
【0005】また、このEPROMは次のように製造さ
れる。先ず、P型シリコン基板11のフィールド酸化膜
形成予定領域以外の領域上に窒化膜から成るマスク(図
示せず)が形成され、その後、この基板にn型不純物例
えば砒素Asが注入されてn+ 不純物拡散層17a,1
7bが形成される。次に、窒化膜から成るマスクを残し
たままの状態でいわゆるLOCOS(local oxidation
of silicon)法によりフィールド酸化膜13a,13b
が形成される。その後、公知の方法により、トンネル酸
化膜15a〜15cの形成、浮遊ゲート19a〜19c
の形成、制御ゲート・浮遊ゲート間絶縁膜21の形成、
制御ゲートの形成が行なわれる。
【0006】このEPROMでは、1つの浮遊ゲート部
分が記憶の単位(ビット)になる。また、該当浮遊ゲー
トに電子が捕獲されているか否かでそのビットの
「0」、「1」が決められる。そして、例えば浮遊ゲー
ト(ビット)19bへの情報書き込みは、ビット線17
a,17b間に電圧を印加するとともにワード線23に
正電圧を印加して浮遊ゲート19bに電子を注入するこ
とで行なわれ、また、このビット19bの情報消去は、
ワード線23を0Vとするとともに両ビット線17a,
17bの一方に正電圧を印加して浮遊ゲート19bから
電子を引き抜くことで行なわれる。また、ビット19b
の情報の読み取りは、ビット線17a,17b間に電圧
を印加するとともにワード線23に所定の電圧を印加し
たときの両ビット線17a,17b間に流れる電流をモ
ニターすることで行なわれる。つまり、ワード線23に
正電圧を印加したときに浮遊ゲート19bに電子が捕獲
されているとワード線の電位は基板(トンネル酸化膜1
5b下の基板部分、即ちチャネル)に有効に伝わらない
のでチャネルを流れる電流は小さくなり、したがってビ
ット線17a,17b間で検出される電流は小さくな
る。一方、浮遊ゲート19bに電子が捕獲されていない
場合はワード線23の電位はチャネルに有効に及ぶから
チャネルを流れる電流は前者に比べ大きくなり、したが
ってビット線17a,17b間で検出される電流は大き
くなるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9を
用いて説明したEPROMでは、フィールド酸化膜13
a,13bによって素子間分離を行なっているのでいわ
ゆるバーズビークの影響が及ぶため、素子間分離用絶縁
膜下の空間に配線を設けて半導体装置の微細化を図ると
いう目的を有効に達成できないという問題点があった。
このバーズビークの影響について、図10(A)及び
(B)を参照して説明する。
【0008】フィールド酸化膜13a,13bの形成に
当たっては、先ず、P型シリコン基板11のフィールド
酸化膜形成予定領域以外の領域に窒化膜から成るマスク
31が形成される。なお、このマスク31とシリコン基
板11との間には両者の密着性を高めるため薄い酸化膜
33が形成される(図10(A))。次に、選択酸化が
行なわれてフィールド酸化膜13a,13bが形成され
る(図10(B))。しかし、フィールド酸化膜13
a,13bは、マスク31の寸法Lに対し、寸法xずつ
マスク31下側へ入り込んで形成される。このマスク下
に入り込んだ部分(寸法xの部分)がバーズビークであ
る。これは、酸化種である酸素がマスク31の周囲から
マスク下のシリコン基板部分にも拡散してそこで酸化が
進行するために生じる。フィールド酸化膜13a,13
bの厚さは通常700nm程度にする必要があるのでそ
の結果バーズビークの大きさは(図10(B)中の寸法
xは)100〜200nm程度にもなる。ゲート長が1
μm以下のレベルとされている現状、及び、素子間分離
用絶縁膜下の空間に配線を設けて半導体装置の微細化を
図ろうとしている場合において、このようなバーズビー
クは問題である。
【0009】また、図9を用いた構造では、P型シリコ
ン基板11にn+ 埋め込み不純物拡散層17a、17b
を形成後このシリコン基板を選択酸化しフィールド酸化
膜13a,13bを形成せざるを得ないので、素子間分
離用絶縁膜下に設ける配線の低抵抗化を図るにもおのず
と限界があった。
【0010】この発明はこのような点に鑑みなされたも
のであり、従ってこの発明の目的は、素子間分離用絶縁
膜下の空間を利用して配線を設け半導体装置の高集積化
を図るに当たりより有利でかつ配線の低抵抗化にも有利
な、素子間分離兼配線構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明によれば、素子間分離用の絶縁膜下に配線
を具える構成の、半導体装置の素子間分離兼配線構造に
おいて、半導体基板の素子間分離領域に溝を設けてあ
り、該溝内の底部分側に導電性層を設けるか、該溝を囲
う基板部分の所定部分に不純物拡散層を設けるか、これ
ら導電性層及び不純物拡散層の双方を設けるかを行なっ
てあり、これら導電性層及び不純物拡散層の一方又は双
方によって配線を構成してあり、前述の導電性層を設け
た場合は該導電性層上の前述の溝内部分に、また設けな
い場合は前述の溝内全部に、絶縁性層を設けてあり、該
絶縁性層によって素子間分離用の絶縁膜を構成してある
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の構成によれば、半導体基板に溝を設
けこの溝内の一部或いは全部に設けた絶縁性層によって
素子間分離用絶縁膜を構成する。溝は公知のリソグラフ
ィ技術及びエッチング技術により精度良く微細に形成で
きるから結果的に所定の平面積をもつ素子間分離用絶縁
膜が得られる。
【0013】また、溝内の底部に導電性層を設ける場合
はこの導電性層により配線を構成し、また、溝を囲む基
板部分の所定部分に不純物拡散層を設ける場合はこの拡
散層により配線を構成し、また、これら導電性層及び不
純物拡散層双方を設ける場合はこれらの双方又は一方で
配線を構成する。これら配線は、溝内に上記絶縁性層を
設ける前に何れも形成できるから、配線抵抗の低減に有
利な種々の構造のものとできる。例えば、不純物拡散層
であってその少なくとも一部に前記半導体基板と高融点
金属との化合物層を有する不純物拡散層で配線を構成す
ること、高融点金属層、高不純物濃度のポリシリコン層
及びシリサイド層から選ばれた1種以上の導電性層で配
線を構成すること、このような不純物拡散層及び導電性
層で配線を構成することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の素子間分離
兼配線構造の各実施例について説明する。なお、説明に
用いる各図はこの発明を理解できる程度に各構成成分の
寸法、形状及び配置関係を概略的に示してあるにすぎな
い。また、以下の実施例はこの発明をEPROMに適用
した例である。
【0015】1.第1実施例 先ず、素子間分離兼配線構造を、溝内全部に設けた絶縁
性層と溝周囲の基板部分に設けた不純物拡散層とで構成
した例(第1実施例)について説明する。図1(A)は
この第1実施例を適用したEPROMの要部平面図、図
1(B)は図1(A)のR−R線での断面図である。
【0016】この第1実施例を適用したEPROMで
は、半導体基板としてのP型シリコン基板31の素子間
分離領域に溝33をそれぞれ設けてあり、これらの溝3
3を囲う基板部分の所定部分に、この実施例では溝33
の底壁と側壁の溝底側とに、埋め込みn+ 不純物拡散層
35(以下、「埋め込みn+ 層35」と略称することも
ある。)をそれぞれ設けてある。そして、この埋め込み
+ 層35によって配線(この場合ビット線)を構成し
てある。なお、この埋め込みn+ 層35の一部、すなわ
ちEPROMの個別ビット相当位置に当たる部分は、ソ
ース・ドレイン領域としても機能する。
【0017】さらに、この第1実施例を適用したEPR
OMでは、上述の各溝33内全部に絶縁性層37例えば
SiO2 層を設けてあり、この絶縁性層37によって素
子間分離用絶縁膜を構成してある。そして、この試料上
にトンネル酸化膜39を設けてあり、さらに、トンネル
酸化膜39の所定位置上に浮遊ゲート41をそれぞれ設
けてあり、これら浮遊ゲート上に、浮遊ゲート・制御ゲ
ート間絶縁膜43を介して、制御ゲート45(ワード
線)を設けてある。
【0018】ここで、上述の溝33の形状は設計に応じ
任意のものとできる。また溝33の幅はEPROMの高
集積化と素子間分離に要求される特性などとを比較検討
して決定する。また、溝の深さ(実質的には絶縁性層の
厚さ)は、当該EPROMの使用電源電圧などを考慮し
素子間分離領域での寄生MOSトランジスタがオンする
ことがないような厚さの絶縁性層が得られるような深さ
とすれば良い。例えば0.3〜1.0μmの深さとする
ことができる。
【0019】次に、この第1実施例の理解を深めるため
に、図1を用いて説明したEPROMの製造方法につい
て説明する。図2(A)〜(C)、図3(A)〜(C)
及び図4はその説明に供する工程図である。いずれの図
も主な工程での試料の様子を図1(B)に対応する位置
での断面により示したものである。
【0020】先ず、P型シリコン基板31の素子間分離
領域形成予定領域以外の領域に、酸化膜、窒化膜などの
好適な膜で構成したマスク51を公知の方法により形成
する(図2(A))。
【0021】次に、このシリコン基板31のマスク51
で覆われていない部分をドライエッチングにより所定の
深さまでエッチングして溝33をそれぞれ形成する(図
2(B))。この際のエッチングは、エッチングが横方
向(基板主面と平行方向)には進行しない、異方性エッ
チングが好ましい。このようなエッチングは、エッチン
グガスを例えばCCl4 、SiCl4 などとしたドライ
エッチングにより行なえる。
【0022】次に、溝33を囲うシリコン基板部分の所
定部分に埋め込みn+ 層35を形成するために、溝33
形成済みのシリコン基板31上方から例えば砒素(A
s)やリン(P)などのn型不純物53をイオン注入法
により注入する(図2(C))。このイオン注入は、不
純物が基板主面に対し斜め方向から注入されるようにす
るのが良い。溝33の側壁に当たるシリコン基板部分に
もn型不純物を有効に注入できるからである。また、n
型不純物のドーズ量は例えば1015〜1015cm-2程度
とすれば良い。
【0023】次に、マスク51を除去し、その後、この
試料上全面に絶縁性層形成用薄膜として例えばSiO2
膜37xを溝33を埋め込める厚さで例えばCVD法に
より形成する。そして、このSiO2 膜37xを熱処理
しその表面を平坦化する(図3(A))。
【0024】次に、ドライエッチング法により、このS
iO2 膜37xをシリコン基板31表面が露出するまで
エッチングする。これにより、溝33内各々に素子間分
離用絶縁膜としての絶縁性層37を形成できる(図3
(B))。このドライエッチングにおいて、シリコン基
板が露出したか否かの判定は例えばドライエッチング時
の発光をモニタしSi由来の発光を検出することで容易
に行なえる。
【0025】次に、この試料表面をフッ酸(HF)など
によりクリーニングする。その後、900〜1100℃
程度の温度によりこの試料を処理してその表面に3〜2
0nm程度の範囲の好適な厚さのトンネル酸化膜39を
形成する(図3(C))。なお、このトンネル酸化膜3
9中には適度な量の窒素原子を意図的に導入する場合も
ある。このようにすると、薄膜であっても信頼性に優れ
たトンネル酸化膜が得られるからである。このように窒
素原子を導入する方法としては、酸素ガス雰囲気での熱
処理とN2 Oガス雰囲気での熱処理とにより絶縁膜を形
成する方法が好適である(例えば文献「沖電気研究開
発」1991.7,第151,pp.99〜104)。
【0026】次に、このトンネル酸化膜39上に例えば
+ ポリシリコン膜(図示せず)を100〜500nm
程度の膜厚に成膜し、さらにこれを浮遊ゲート形状にパ
ターニングして浮遊ゲート41を得る(図4)。
【0027】次に、浮遊ゲート41表面を酸化する方法
により或いはCVD法により、この浮遊ゲート41上に
10〜20nm程度の膜厚の絶縁膜を形成して浮遊ゲー
ト・制御ゲート間絶縁膜43を得る。この絶縁膜43は
例えばシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜の何れか一方
の単層で構成できる。また単層に限らず、何れか一方の
積層体または双方の積層体で構成しても良い。その後、
+ ポリシリコン、タングステン等の高融点金属、また
はシリサイド等から成る薄膜を100〜500nm程度
の膜厚で形成しこれを制御ゲート形状にパターニングし
て制御ゲート45を得る(図1)。その後、図示せず
も、表面保護膜の形成等を行なうことで、第1実施例を
適用したEPROMが得られる。なお、上述の説明では
省略したが、埋め込みn+ 層35形成のため基板31に
注入したn型不純物を活性化するための熱処理を好適な
ときに実施している。
【0028】ところで、上述の製造方法例では埋め込み
+ 層35をイオン注入法により形成していたが、この
埋め込みn+ 層は次のように形成しても良い。図2
(A)及び(B)と、図5(A)〜(C)を参照してこ
れについて説明する。
【0029】先ず、図2(A)及び(B)を用いて説明
した手順でシリコン基板31に溝33をそれぞれ形成す
る。次に、図5(A)に示すように、これら溝33中に
+ポリシリコン61をn+ 層35形成に必要な高さま
で埋め込む。この埋め込みは、例えば、溝33形成済み
のシリコン基板31上にn+ ポリシリコンを形成しその
後マスク51とn+ ポリシリコンとの選択比が得られる
エッチングを行なってn+ ポリシリコンの不要部分を除
去することで行なえる。
【0030】次に、900℃程度の温度の熱処理をこの
試料に実施しn+ ポリシリコン61から溝33を囲うシ
リコン基板部分にn型不純物を拡散させて埋め込みn+
層35を得る(図5(B))。
【0031】次に、n+ ポリシリコン61を除去する
(図5(C))。その後は、図3及び図4を用いた手順
により絶縁性層37、トンネル酸化膜39、浮遊ゲート
41、浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜43及び制御ゲ
ート45をそれぞれ形成する。なお、埋め込みn+ 層形
成のための拡散源として溝33内に埋め込んだn+ ポリ
シリコン61を上述の例では目的の工程後に全て除去し
ていたが、以下の第2実施例で説明するように、導電性
層71(図6参照)として、n+ ポリシリコン61を底
部分に一部残存させても良い。このようにすると配線の
低抵抗化が図れるからである(詳細は第2実施例の項参
照。)。
【0032】2.第2実施例 図6は第2実施例を適用したEPROMの要部断面図で
ある。図1(B)に対応する断面図である。
【0033】第1実施例においては溝33内全部に絶縁
性層37を設けていたが、この第2実施例では、溝33
内の底部分側に導電性層71を設け、この導電性層71
上の溝内部分に絶縁性層37を設けている。それ以外の
構成は第1実施例と同様で良い。ただし、溝33の深さ
は、導電性層71を設けたことを考慮し第1実施例の場
合と異なる値としても良い。
【0034】ここで、導電性層71は、例えばn+ ポリ
シリコン層、タングステン等の高融点金属層、及びタン
グステンシリサイド等の高融点金属シリサイド層のいず
れかまたはこれらを積層した層で構成できる。
【0035】この第2実施例の場合は、導電性層71及
び埋め込みn+ 層35により配線(ビット線)を構成で
き、絶縁性層37で素子間分離用絶縁膜を構成できる。
埋め込みn+ 層のみで配線を構成していた第1実施例に
比べ、この第2実施例では導電性層71を設けた分配線
の低抵抗化が図れる。
【0036】なお、この第2実施例を適用したEPRO
Mを製造するに当たっては、図2(A)〜(C)を用い
て説明した手順で基板31に溝33および埋め込みn+
層35をそれぞれ形成した後に、溝33内の所定部分ま
で導電性層71を形成し、その後、図3および図4を用
いて説明した各処理を行なえば良い。または、導電性層
71をn+ ポリシリコンで構成する場合は図5を用いて
説明したように埋め込みn+ 層35の形成をn+ ポリシ
リコンを用いて行ない、その後これを全部除去せずに一
部残存させることで導電性層71を形成しても良い。
【0037】3.第3実施例 図7は第3実施例を適用したEPROMの要部断面図で
ある。図1(B)に対応する断面図である。
【0038】第1及び第2実施例においては埋め込みn
+ 層35に対し特別な工夫を施してはいなかったが、こ
の第3実施例では、溝33を囲む基板部分の所定部分に
設けた埋め込みn+ 層35の少なくとも一部に、この実
施例では溝側表層部に、基板31と高融点金属との化合
物層(この場合はシリサイド層)81を設けている。そ
れ以外の構成は第1実施例と同様で良い。
【0039】この第3実施例の場合は、埋め込みn+
35及び化合物層81により配線(ビット線)を構成で
き、絶縁性層37で素子間分離用絶縁膜を構成できる。
埋め込みn+ 層のみで配線を構成していた第1実施例に
比べ、この第3実施例では化合物層81を設けた分配線
の低抵抗化が図れる。
【0040】なお、この第3実施例を適用したEPRO
Mは、例えば、図8に示した製造工程図を主に参照して
以下に説明する方法で、製造できる。
【0041】先ず、図2(A)〜(C)を用いて説明し
た手順または図5を用いて説明した手順で基板31に溝
33および埋め込みn+ 層35をそれぞれ形成する。次
に、この試料上全面に図8(A)に示すように高融点金
属として例えばチタン(Ti)の薄膜81xを例えば5
0nmの膜厚で形成する。次に、650℃程度の温度に
よる第1の熱処理を行なって自己整合的に埋め込みn+
層35表面のみシリサイド化し、次に、アンモニア水
(NH4 OH)と過酸化水素水(H2 2 )との混合液
でマスク51上の未反応チタンを除去し、次に、850
℃程度の温度による第2の熱処理を行なって化合物層8
1を得る(図8(B))。その後は、図3および図4を
用いて説明した各処理を行なえば良い。
【0042】なお、この第3実施例を適用する場合も溝
33内に導電性層71を設けても勿論良い。
【0043】上述においては、この発明の半導体装置の
素子間分離兼配線構造の各実施例についてEPROMに
適用した例で説明したが、この発明はEPROM以外の
半導体装置にも適用できることは明らかである。また、
上述の各実施例ではP型シリコン基板を用いたNチャネ
ルMOSFET構成のEPROMについて説明したが反
対導電型であってもこの発明は勿論適用できる。
【0044】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の半導体装置の素子間分離兼配線構造によれば、
半導体基板に溝を設けこの溝内の一部或いは全部に設け
た絶縁性層によって素子間分離用絶縁膜を構成する。溝
の形成は公知のリソグラフィ技術及びエッチング技術に
より精度良く微細に形成できるから結果的に所定の平面
積をもつ素子間分離用絶縁膜が得られる。このため、従
来のバーズビークに起因する問題も生じない。したがっ
て、各個別素子の寸法の小型化が図れるので、半導体装
置のより一層の高集積化が図れる。
【0045】また、この発明の構造では、配線は溝内に
素子分離用の絶縁性層を設ける前に形成できるから、配
線抵抗の低減に有利な種々の構造のものとできる。例え
ば、不純物拡散層であってその少なくとも一部に前記半
導体基板と高融点金属との化合物層を有する不純物拡散
層で配線を構成すること、高融点金属層、高不純物濃度
のポリシリコン層及びシリサイド層から選ばれた1種以
上の導電性層で配線を構成すること、このような不純物
拡散層及び導電性層で配線を構成することができる。こ
のため、従来より配線抵抗の低減が図れる。
【0046】また、溝内に設ける素子間分離用絶縁性層
はその表面が平坦なものとできるから、素子間分離領域
と素子形成領域との間に段差が生じない。このため、そ
の後の各構成成分の形成のための微細加工は平坦な下地
に対し行なえるから、微細かつ高精度なホトリソグラフ
ィ及びエッチングを行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、第1実施例の説明に供す
る図であり、第1実施例を適用したEPROMの要部を
示した平面図及び断面図である。
【図2】(A)〜(C)は、第1実施例を適用したEP
ROMの製造説明に供する工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、第1実施例を適用したEP
ROMの製造説明に供する図2に続く工程図である。
【図4】第1実施例を適用したEPROMの製造説明に
供する図3に続く工程図である。
【図5】(A)〜(C)は、第1実施例を適用したEP
ROMの他の製造方法の説明に供する要部工程図であ
る。
【図6】第2実施例の説明に供する図であり、第2実施
例を適用したEPROMの要部を示した断面図である。
【図7】第3実施例の説明に供する図であり、第3実施
例を適用したEPROMの要部を示した断面図である。
【図8】(A)及び(B)は、第3実施例を適用したE
PROMの製造説明に供する要部工程図である。
【図9】(A)及び(B)は、従来技術の説明に供する
図である。
【図10】(A)及び(B)は、従来技術の問題点の説
明に供する図である。
【符号の説明】
31:半導体基板(P型シリコン基板) 33:溝 35:埋め込みn+ 不純物拡散層(埋め込みn+ 層) 37:絶縁性層(素子間分離用絶縁膜) 39:トンネル酸化膜 41:浮遊ゲート 43:浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜 45:制御ゲート 51:マスク 53:n型不純物 37x:絶縁性層形成用薄膜 81:半導体基板と高融点金属との化合物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子間分離用の絶縁膜下に配線を具える
    構成の、半導体装置の素子間分離兼配線構造において、 半導体基板の素子間分離領域に溝を設けてあり、 該溝内の底部分側に導電性層を設けるか、該溝を囲う基
    板部分の所定部分に不純物拡散層を設けるか、これら導
    電性層及び不純物拡散層の双方を設けるかを行なってあ
    り、これら導電性層及び不純物拡散層の一方又は双方に
    よって配線を構成してあり、 前記導電性層を設けた場合は該導電性層上の前記溝内部
    分に、また設けない場合は前記溝内全部に、絶縁性層を
    設けてあり、該絶縁性層によって素子間分離用の絶縁膜
    を構成してあることを特徴とする半導体装置の素子間分
    離兼配線構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の素子間分
    離兼配線構造において、 前記導電性層を設ける場合は該導電性層を高融点金属
    層、高不純物濃度のポリシリコン層及びシリサイド層か
    ら選ばれた1種以上の層で構成したことを特徴とする半
    導体装置の素子間分離兼配線構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の素子間分
    離兼配線構造において、 前記不純物拡散層を設ける場合は該不純物拡散層の少な
    くとも一部に前記半導体基板と高融点金属との化合物層
    を設けることを特徴とする半導体装置の素子間分離兼配
    線構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3に記載の半導体装置の素
    子間分離兼配線構造において、 前記不純物拡散層の一部でソース・ドレイン領域を構成
    してあることを特徴とする半導体装置の素子間分離兼配
    線構造。
JP10970492A 1992-04-28 1992-04-28 半導体装置の素子間分離兼配線構造 Withdrawn JPH05304207A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0883184A2 (en) * 1997-06-06 1998-12-09 Hughes Electronics Corporation Camouflaged circuit structure with implants
US6613661B1 (en) 1992-07-31 2003-09-02 Hughes Electronics Corporation Process for fabricating secure integrated circuit
KR100720502B1 (ko) * 2005-06-03 2007-05-22 동부일렉트로닉스 주식회사 플래시 메모리 소자의 소스 라인 형성 방법
JP2009521816A (ja) * 2005-12-27 2009-06-04 キュースピード セミコンダクター インコーポレーテッド 高速回復整流器構造体の装置および方法

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