JP3071578B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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Description
込みおよび消去が可能で、かつ、情報の保持に外部より
電力を与える必要のない記憶効果をもつ不揮発性半導体
記憶装置(メモリ)に関するものである。
集積回路では、膜厚が極めて薄い酸化膜が用いられてい
る。とりわけ1.0μm以下の設計ルールの不揮発性メ
モリ、特に4Mビット以降のフラッシュメモリにおいて
は、100A°(A°はオングストロームを表す記号)
以下の膜厚のシリコン酸化膜(SiO2 膜)がトンネル
酸化膜として用いられている。
ュメモリの動作における書き換え回数、データ記憶保持
時間を決定する上で極めて重要な因子となる。
的フラッシュメモリセル構造を説明するための断面図で
ある。図にも示すように、第1導電型(P型)半導体基
板10に第2導電型の第1および第2不純物領域として
のN+ 導電型のドレイン領域12およびソース領域14
が形成されている。またドレイン領域12には書き込み
効率向上のため、この領域12の下にP型導電層16が
設けられており、一方ソース領域の下には消去時に発生
するバンド間トンネル電流抑制のため、低濃度のN- 型
導電層18が設けられている。
には、第1絶縁膜であるトンネル酸化膜22を介して第
1導電層としての浮遊ゲート電極24が設けられてい
る。また、浮遊ゲート電極24の上には第2絶縁膜26
を介して第2導体層としての制御ゲート電極28が設け
られている。
電極中の電荷と制御ゲート電極の電位により変化する。
すなわち、浮遊ゲート電極24は、制御ゲート電極28
と最も強く容量結合するように形成されている。
の情報の読み出しは、次のようにして行う。
ている場合、チャネルが反転しないためチャネル領域2
0に電子を流せられず、オフ(OFF)状態となる。
れていない場合、チャネルは容易に反転するので、ソー
ス/ドレイン領域間に電流を流すことができ、オン(O
N)状態となる。このように半導体不揮発性メモリは、
浮遊ゲート電極24に注入されている電子の量によって
ONになったりOFFになったりする。
の注入および抜き取りは、次のようにして行う。
めには、基板10に対しては逆バイアスである正の電位
の電源電圧(約5V)をドレイン領域12へ印加し、か
つ浮遊ゲート電極24の電位が約10Vになるような電
圧を制御ゲート電極28に印加する。これにより、ソー
ス領域14から流出した電子は、ソース領域電位からド
レイン領域電位と加速され、浮遊ゲート電極24へ注入
される。
圧をソース領域14に印加すると、トンネル電流が流れ
て浮遊ゲート電極中の電子は、ソース領域14へ抜き取
られる。
書き込み・消去は、浮遊ゲート電極ヘの電子注入・抜き
取りによって行なわれる。
このような情報の書き込み・消去を繰り返して行う。こ
のため、トンネル酸化膜にかかるストレスは、情報の書
き換え回数に比例して増加する。このストレスと、トン
ネル酸化膜の膜厚とデータ保持期間との間に相関関係が
あり、例えばストレスが大きくなるほどデータの保持特
性が劣化し、また書き換え回数が低下する。
ば酸化膜に加わる電界が小さくなり、それゆえ書き換え
回数を多くでき、またデータ保持期間も長くすることが
できるようになる。しかし、特に、消去時にトンネル電
流を用いているため消去時に高電圧をソース・浮遊ゲー
ト電極間に印加せざるを得なくなる。このため昇圧回路
を半導体回路内に組み込み形成する必要が生じるが、昇
圧回路がウエハ上で大面積を占めてしまい、回路全体の
微細化の妨げとなる。
酸化膜の絶縁破壊やリーク電流の増加という形で現れ、
これらの劣化は、浮遊ゲート電極から電子を抜き取る場
合に顕著に発生する。そしてトンネル酸化膜の膜厚を薄
くすればするほど、絶縁破壊電荷量が減少し、およびリ
ーク電流が増加する。
のずと限界があり、その値は80〜90A°膜厚である
ことが予想される。
構成するトンネル酸化膜自体の劣化が生じてしまうとい
う問題点と、それに伴い薄膜化できないという問題点と
の解決を図るためになされたものである。
よび消去時に第1絶縁膜に高電圧が加わらないように
し、かつ第1絶縁膜自体の信頼性が向上する構造を有す
る不揮発性半導体メモリを提供することにある。
め、この発明によれば、第1導電型の半導体基板と、こ
の基板上に設けられた第2導電型の第1および第2不純
物領域と、これら第1および第2不純物領域間に存在す
るチャネル領域と、このチャネル領域上に設けられた第
1絶縁膜と、この第1絶縁膜上に設けられた第1導体層
と、この第1導体層上に設けられた第2絶縁膜と、この
第2絶縁膜上に設けられた第2導体層とを少なくとも具
えた不揮発性半導体記憶装置において、チャネル領域を
シリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)単結晶層とし、
および第1導体層がシリコン−ゲルマニウム(Si−G
e)多結晶膜としたことを特徴とする。
1絶縁膜を酸窒化シリコン(SiOx Ny )膜とするの
がよい。
域をSi−Ge層として設けて、しかも第1導体層をS
i−Ge膜として設けているので、情報記憶時すなわち
電子注入時および情報消去時すなわち電子抜き取り時の
双方においてトンネル伝導機構により電子の流れを制御
することが可能となり、かつ、電子注入・抜き取り時、
第1絶縁膜としてのトンネル絶縁膜/基板および第1導
体層としての浮遊ゲート電極/トンネル絶縁膜双方の界
面での障壁高さを低くすることができ、従って、実効電
界を低下させることができる。さらに、第1絶縁膜とし
てのトンネル絶縁膜を酸窒化シリコン膜(SiOx Ny
膜:但しx,yは組成比を表す値で、x,yはx>0,
y>0の値である。)を使用する場合には、電界ストレ
スによるリーク電流の発生をより有効的に抑制させるこ
とができる。
につき説明する。
置の一実施例であるフラッシュメモリの主要構成部分の
説明に供する断面図であり、各構成成分の大きさ、形状
および配置関係は概略的に示してあるに過ぎない。
としてP導電型基板を用い、これを、例えば比抵抗10
Ω・cmで、かつ面方位(100)のシリコン(Si)
基板100とする。このP型Si基板100に、従来と
同様に第2導電型の、第1および第2不純物領域102
および104を具えている。ここでは第1不純物領域1
02は、N+ 型ドレイン領域であり、第2不純物領域1
04は、N+ 型ソース領域である。また、所要に応じ、
ドレイン領域102の下側の基板領域中には注入効率を
上げるためのP- 型層106およびソース領域104の
下側の基板領域中にはパンチスルー防止用のN- 型層1
08を、それぞれ設けてあってもよい。このドレイン領
域102とソース領域104との間にチャネル領域11
0を具えていて、 このチャネル領域110を覆い、 両側
にあるソース領域104およびドレイン領域102にま
たがるように第1絶縁層112を具えている。 このチャ
ネル領域110をシリコン−ゲルマニウム(Si−G
e)単結晶層とする。そして、第1絶縁層112を好ま
しくは、酸窒化シリコン(SiOx Ny )(但しx,y
は組成比を表し、x>0,y>0の値である。)膜とす
るのがよい。この第1絶縁膜112は、このフラッシュ
メモリ構造ではトンネル絶縁膜を構成している。
層114を具える。この第1導体層114として、この
実施例ではシリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)多結
晶膜を設ける。この第1導体層114は、このフラッシ
ュメモリ構造では、浮遊ゲート電極を構成している。こ
の実施例では、好ましくはN+ 型(Si−Ge)多結晶
膜とするのがよい。
膜116、例えばシリコン酸化膜(SiO2 膜)を具え
ており、この第2絶縁膜116上に第2導体層118と
して制御ゲート電極を具えている。この制御ゲート電極
118を例えば多結晶シリコンをもって構成するのが好
適である。
るために、この装置の製造工程につき、図3および図4
を参照して簡単に説明する。
方位(100)のシリコン基板100を用意する(図3
の(A))。
上に、減圧化学気相成長法(LPCVD)により約30
00A°のシリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)単結
晶薄膜120を形成する(図3の(B))。
ば一酸化二窒素(N2 O)中で1000℃の温度で15
分間酸化を行う。
の表面層部分が酸化されるが、その過程で同時に約5原
子%の濃度で窒素(N)が酸化膜とSi−Ge膜120
との界面に偏析する(図3の(C))。従って、酸化膜
中に窒素が拡散した状態の酸窒化膜130が得られ、こ
の酸化過程で酸窒化膜130は約100A°(オングス
トローム)成長する。
薄膜形成装置に移し、この酸窒化膜130上に膜厚約2
000A°の多結晶Si−Ge薄膜140を形成する
(図3の(D))。
拡散を行い、浮遊ゲート電極形成のためのN+ 導電型の
多結晶Si−Ge膜150にする。
35nm程度のシリコン酸化膜(SiO2 )160をL
PCVD法により形成する(図4の(A))。
同様な方法を用いて、多結晶シリコンよりなる制御ゲー
ト電極を形成するためのN+ 導電型の多結晶Si−Ge
膜170を形成する(図4の(B))。
エッチング技術を用いて各膜170,160,150,
および130をパターニングして制御ゲート電極11
8、層間絶縁膜116、浮遊ゲート電極114およびト
ンネル絶縁膜112をそれぞれ形成する(図3の
(C))。
入によりN+ 導電層であるソース領域104およびドレ
イン領域102をそれぞれ形成して図1に示すフラッシ
ュメモリの構造体を得る。
N- 層108および注入効率を上げるためのP- 層10
6をそれぞれ形成してもよい。
の発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、電子注入領
域であるチャネル領域にSi−Ge層を設けているの
で、トンネル絶縁膜/基板表面の障壁高さを低くし、電
子の注入効率を高めることができ、かつ、浮遊ゲート電
極にもSi−Ge膜を用いているので浮遊ゲート電極表
面/トンネル絶縁膜の障壁高さを低下させることがで
き、よって低い電界で電子の引き抜きができる。
で発生する高電界印加によるトンネル絶縁膜のリーク電
流の増加を防止するために、トンネル絶縁膜として酸窒
化シリコン(SiOx Ny )膜を使用する場合には、リ
ーク電流の発生を防止させることができる。
リにおいては、低い電圧で書き込み・消去が可能となる
と同時に、書き込み・消去繰り返し回数が向上するこ
と、またデータ保持時間を長くすることができる。
みならず、EEPROMとかEPROMとかの記憶装置
にも適用して好適である。
であるフラッシュメモリの構造の説明に供する概略的断
面図である。
ラッシュメモリの構造の説明に供する概略的断面図であ
る。
モリの製造工程の前半部分を説明するための前半工程図
である。
モリの製造工程の後半部分を説明するための後半工程図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、該基板上に
設けられた第2導電型の第1および第2不純物領域と、
該第1および第2不純物領域間に存在するチャネル領域
と、前記チャネル領域上に設けられた第1絶縁膜と、該
第1絶縁膜上に設けられた第1導体層と、該第1導体層
上に設けられた第2絶縁膜と、 該第2絶縁膜上に設けら
れた第2導体層とを少なくとも具えた不揮発性半導体記
憶装置において、 チャネル領域をシリコン−ゲルマニウム(Si−Ge)
単結晶層とし、および第1導体層がシリコン−ゲルマニ
ウム(Si−Ge)多結晶膜としたことを特徴とする不
揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項2】 前記第1絶縁膜を酸窒化シリコン(Si
Ox Ny )膜(但しx,yは組成比を表す値で、x,y
はx>0,y>0を満たす値である。)とすることを特
徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4274162A JP3071578B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4274162A JP3071578B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06125089A JPH06125089A (ja) | 1994-05-06 |
JP3071578B2 true JP3071578B2 (ja) | 2000-07-31 |
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ID=17537904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4274162A Expired - Fee Related JP3071578B2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3071578B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR0149528B1 (ko) * | 1994-05-25 | 1998-10-01 | 김주용 | 반도체 소자의 콘트롤 게이트 전극 형성방법 |
JPH10256400A (ja) * | 1997-03-10 | 1998-09-25 | Mitsubishi Electric Corp | 不揮発性半導体記憶装置 |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP4274162A patent/JP3071578B2/ja not_active Expired - Fee Related
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