JPH10279061A - ベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置 - Google Patents
ベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置Info
- Publication number
- JPH10279061A JPH10279061A JP9662597A JP9662597A JPH10279061A JP H10279061 A JPH10279061 A JP H10279061A JP 9662597 A JP9662597 A JP 9662597A JP 9662597 A JP9662597 A JP 9662597A JP H10279061 A JPH10279061 A JP H10279061A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt conveyor
- ceramic sheet
- chute
- conveyed
- granular material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベルトコンベアの乗継ぎ部における案内シュ
ートの耐摩耗性を向上するとともに、バイブレータ等の
振動装置を全く必要とすることなく乗継ぎシュートへの
粉粒物の付着を防止する。 【解決手段】 上流側ベルトコンベアの搬出端部に対向
し、下流側ベルトコンベアとの乗継ぎ部に設けられる搬
送物案内シュート装置において、シュート本体内壁側に
上部を支点に前後方向に揺動可能に垂設したセラミック
シートと、該セラミックシートの背面側に当該シートの
傾斜角度を可変に支持するシート角度調整装置を備え、
上流側ベルトコンベアから放出される搬送物が前記セラ
ミックシートに衝突して接触しつつ下流側ベルトコンベ
ア上に落下する構造となす。
ートの耐摩耗性を向上するとともに、バイブレータ等の
振動装置を全く必要とすることなく乗継ぎシュートへの
粉粒物の付着を防止する。 【解決手段】 上流側ベルトコンベアの搬出端部に対向
し、下流側ベルトコンベアとの乗継ぎ部に設けられる搬
送物案内シュート装置において、シュート本体内壁側に
上部を支点に前後方向に揺動可能に垂設したセラミック
シートと、該セラミックシートの背面側に当該シートの
傾斜角度を可変に支持するシート角度調整装置を備え、
上流側ベルトコンベアから放出される搬送物が前記セラ
ミックシートに衝突して接触しつつ下流側ベルトコンベ
ア上に落下する構造となす。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば鉱石、石炭
等の粉粒物の搬送用ベルトコンベアの乗継ぎ部に配設さ
れる案内シュート装置に関するものである。
等の粉粒物の搬送用ベルトコンベアの乗継ぎ部に配設さ
れる案内シュート装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ベルトコンベアを用いて鉱石、石炭等の
粉粒物を搬送する場合、通常は所定長さのベルトコンベ
アを複数基連設し、上流側ベルトコンベアから下流側ベ
ルトコンベアに粉粒物を乗継がせて所定の荷役位置に搬
送することが行われている。このようなベルトコンベア
による粉粒物の搬送において、ベルトが進行方向の左右
に片寄るいわゆる蛇行を生じることがある。このベルト
の蛇行は、乗継ぎ部に配設されている案内シュートから
のコンベアベルト上への粉粒物の落下具合、積載状態ま
たはガーダフレームの曲り等、種々の要因で発生する
が、ベルトの蛇行が生じると搬送する粉粒物の落下、騒
音、振動、機器の破損等のトラブルを起こす原因となる
ため、可及的に防止する必要がある。
粉粒物を搬送する場合、通常は所定長さのベルトコンベ
アを複数基連設し、上流側ベルトコンベアから下流側ベ
ルトコンベアに粉粒物を乗継がせて所定の荷役位置に搬
送することが行われている。このようなベルトコンベア
による粉粒物の搬送において、ベルトが進行方向の左右
に片寄るいわゆる蛇行を生じることがある。このベルト
の蛇行は、乗継ぎ部に配設されている案内シュートから
のコンベアベルト上への粉粒物の落下具合、積載状態ま
たはガーダフレームの曲り等、種々の要因で発生する
が、ベルトの蛇行が生じると搬送する粉粒物の落下、騒
音、振動、機器の破損等のトラブルを起こす原因となる
ため、可及的に防止する必要がある。
【０００３】そこで、従来よりベルトの蛇行を防止する
ための矯正手段が各種提案されているが、複数のベルト
コンベアを連設して構成された搬送ラインの場合は、上
流側ベルトコンベアから放出される粉粒物を下流側ベル
トコンベアの幅方向中心部に積載して乗継がせることが
ベルトの蛇行を防止する上で重要である。そのため、上
流側ベルトコンベアと下流側ベルトコンベアの乗継ぎ部
には、搬送物を案内しながら落下させる乗継ぎシュート
が配設されている。しかるに、乗継ぎシュートの場合
は、上流側ベルトコンベアから落下する粉粒物による摩
耗が著しいという問題や、粉粒物の付着成長により案内
作用を阻害するという問題が生じるため、かかる対策を
こうじる必要がある。
ための矯正手段が各種提案されているが、複数のベルト
コンベアを連設して構成された搬送ラインの場合は、上
流側ベルトコンベアから放出される粉粒物を下流側ベル
トコンベアの幅方向中心部に積載して乗継がせることが
ベルトの蛇行を防止する上で重要である。そのため、上
流側ベルトコンベアと下流側ベルトコンベアの乗継ぎ部
には、搬送物を案内しながら落下させる乗継ぎシュート
が配設されている。しかるに、乗継ぎシュートの場合
は、上流側ベルトコンベアから落下する粉粒物による摩
耗が著しいという問題や、粉粒物の付着成長により案内
作用を阻害するという問題が生じるため、かかる対策を
こうじる必要がある。
【０００４】例えば、実開昭６４−４３００８号公報に
は、上流側ベルトコンベアと下流側ベルトコンベアの乗
継ぎ部に配設した漏斗型のシュート本体の内壁面に可撓
板を重設し、該可撓板とシュート本体壁との間に可撓板
を背面より押し上げて付着物を剥離させる揺動式の付着
物剥離装置を備えた乗継ぎシュートが提案されている。
この乗継ぎシュートによれば、当該シュートの内面が可
撓板にて保護されるので粉粒物による摩耗を防止できる
上、可撓板に付着した付着物を剥離除去することが可能
であるため粉粒物の付着成長も防止できるが、上流側ベ
ルトコンベアから放出される粉粒物の衝突により可撓板
が早期に破損するという致命的欠陥がある。
は、上流側ベルトコンベアと下流側ベルトコンベアの乗
継ぎ部に配設した漏斗型のシュート本体の内壁面に可撓
板を重設し、該可撓板とシュート本体壁との間に可撓板
を背面より押し上げて付着物を剥離させる揺動式の付着
物剥離装置を備えた乗継ぎシュートが提案されている。
この乗継ぎシュートによれば、当該シュートの内面が可
撓板にて保護されるので粉粒物による摩耗を防止できる
上、可撓板に付着した付着物を剥離除去することが可能
であるため粉粒物の付着成長も防止できるが、上流側ベ
ルトコンベアから放出される粉粒物の衝突により可撓板
が早期に破損するという致命的欠陥がある。
【０００５】また、実開昭５３−９１１８０号公報に
は、乗継ぎシュートへの粉粒物の付着防止手段として、
上流側ベルトコンベアの搬出端部に対向して、シリンダ
ーにより揺動可能に支持された平板状シュートの表面に
ばねやゴム等の弾性材により個々に支持された分割体が
配設されたものが開示されている。この乗継ぎシュート
の場合は、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒物
が前記分割体に衝突して落下する範囲では当該分割体が
弾性支持されているため付着物が払い落とされ、付着物
を低減する効果は期待できる。しかし、上流側ベルトコ
ンベアから放出される粉粒物から飛散した微細で湿った
ダストがシュート本体の上部の分割体の表面に付着堆積
してできた付着物に対しては効果がないという欠点があ
った。
は、乗継ぎシュートへの粉粒物の付着防止手段として、
上流側ベルトコンベアの搬出端部に対向して、シリンダ
ーにより揺動可能に支持された平板状シュートの表面に
ばねやゴム等の弾性材により個々に支持された分割体が
配設されたものが開示されている。この乗継ぎシュート
の場合は、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒物
が前記分割体に衝突して落下する範囲では当該分割体が
弾性支持されているため付着物が払い落とされ、付着物
を低減する効果は期待できる。しかし、上流側ベルトコ
ンベアから放出される粉粒物から飛散した微細で湿った
ダストがシュート本体の上部の分割体の表面に付着堆積
してできた付着物に対しては効果がないという欠点があ
った。
【０００６】上記の欠点を解消するために、実開平６−
８７３１４号公報には、耐摩耗性に優れるとともに上流
側ベルトコンベアから放出される粉粒物が乗継ぎシュー
トに衝突して接触しつつ落下する範囲は勿論のこと、飛
散する湿ったダストによる付着物の形成をも抑制するこ
とが可能な案内シュート装置が提案されている。この装
置は図４に示すごとく、粉粒物１を搬送する上流側ベル
トコンベア２の搬出端部に対向し、下流側ベルトコンベ
ア３と乗継ぎ部に設けられる案内シュート装置におい
て、傾斜角度を可変に支持されたシュート本体１４と、
このシュート本体１４の表面に上流側ベルトコンベア２
から放出される粉粒物１が衝突して接触しつつ落下する
範囲を被覆するセラミックライナ１５と、該セラミック
ライナの上方を被覆するバイブレータ内蔵の加振ライナ
１６を備えた構成となしたものである。
８７３１４号公報には、耐摩耗性に優れるとともに上流
側ベルトコンベアから放出される粉粒物が乗継ぎシュー
トに衝突して接触しつつ落下する範囲は勿論のこと、飛
散する湿ったダストによる付着物の形成をも抑制するこ
とが可能な案内シュート装置が提案されている。この装
置は図４に示すごとく、粉粒物１を搬送する上流側ベル
トコンベア２の搬出端部に対向し、下流側ベルトコンベ
ア３と乗継ぎ部に設けられる案内シュート装置におい
て、傾斜角度を可変に支持されたシュート本体１４と、
このシュート本体１４の表面に上流側ベルトコンベア２
から放出される粉粒物１が衝突して接触しつつ落下する
範囲を被覆するセラミックライナ１５と、該セラミック
ライナの上方を被覆するバイブレータ内蔵の加振ライナ
１６を備えた構成となしたものである。
【０００７】この装置の場合は、セラミックライナ５が
耐摩耗性を有することからシュート本体１４の摩耗を低
減でき、また上流側ベルトコンベアから放出される粉粒
物から飛散した湿ったダストが加振ライナ１６に付着し
ても該ライナの振動により払い落とされるので、飛散ダ
ストによる付着物の形成を防止できるという効果を有す
る。しかし、この案内シュート装置の場合は、加振ライ
ナ１６に振動を付与するバイブレータの点検、整備を必
要とすることから保守点検費が高くつき、コストアップ
を余儀なくされるという問題がある。
耐摩耗性を有することからシュート本体１４の摩耗を低
減でき、また上流側ベルトコンベアから放出される粉粒
物から飛散した湿ったダストが加振ライナ１６に付着し
ても該ライナの振動により払い落とされるので、飛散ダ
ストによる付着物の形成を防止できるという効果を有す
る。しかし、この案内シュート装置の場合は、加振ライ
ナ１６に振動を付与するバイブレータの点検、整備を必
要とすることから保守点検費が高くつき、コストアップ
を余儀なくされるという問題がある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記従来装
置の問題点を解消するためになされたもので、従来のよ
うなバイブレータ等の振動装置を全く必要とすることな
く、乗継ぎシュートへの粉粒物の付着防止をはかるとと
もに、耐摩耗性に優れたベルトコンベア乗継ぎ部におけ
る搬送物案内シュート装置を提供しようとすものであ
る。
置の問題点を解消するためになされたもので、従来のよ
うなバイブレータ等の振動装置を全く必要とすることな
く、乗継ぎシュートへの粉粒物の付着防止をはかるとと
もに、耐摩耗性に優れたベルトコンベア乗継ぎ部におけ
る搬送物案内シュート装置を提供しようとすものであ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明に係るベルトコ
ンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置は、上
流側ベルトコンベアの搬出端部に対向し、下流側ベルト
コンベアとの乗継ぎ部に設けられる搬送物案内シュート
装置において、シュート本体内壁側に上部を支点に前後
方向に揺動可能に垂設したセラミックシートと、該セラ
ミックシートの背面側に当該シートの傾斜角度を可変に
支持するシート角度調整装置を備え、上流側ベルトコン
ベアから放出される搬送物が前記セラミックシートに衝
突して接触しつつ下流側ベルトコンベア上に落下する構
造となしたことを特徴とするものである。
ンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置は、上
流側ベルトコンベアの搬出端部に対向し、下流側ベルト
コンベアとの乗継ぎ部に設けられる搬送物案内シュート
装置において、シュート本体内壁側に上部を支点に前後
方向に揺動可能に垂設したセラミックシートと、該セラ
ミックシートの背面側に当該シートの傾斜角度を可変に
支持するシート角度調整装置を備え、上流側ベルトコン
ベアから放出される搬送物が前記セラミックシートに衝
突して接触しつつ下流側ベルトコンベア上に落下する構
造となしたことを特徴とするものである。
【００１０】この発明におけるセラミックシートは、例
えば６ｍｍ程度厚さの薄板状のセラミックスを１０ｍｍ
厚さ程度のゴム製背面板に圧着させて構成したシート状
のものであり、またその大きさは上流側ベルトコンベア
から放出される粉粒物が衝突して接触しつつ落下する範
囲を十分に覆う程度の広さを有する。このセラミックシ
ートは、その上部を支点に前後方向に揺動可能に垂設し
ているので、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒
物との接触により振動する。したがって、上流側ベルト
コンベアから放出される粉粒物および該粉粒物から飛散
した湿ったダストの付着物の生成を抑制することができ
る。また、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒物
の衝突により該セラミックシートが撓み、搬送物がなく
なると元に戻る動作を繰返すので、粉粒物が付着しにく
い特徴を有する。
えば６ｍｍ程度厚さの薄板状のセラミックスを１０ｍｍ
厚さ程度のゴム製背面板に圧着させて構成したシート状
のものであり、またその大きさは上流側ベルトコンベア
から放出される粉粒物が衝突して接触しつつ落下する範
囲を十分に覆う程度の広さを有する。このセラミックシ
ートは、その上部を支点に前後方向に揺動可能に垂設し
ているので、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒
物との接触により振動する。したがって、上流側ベルト
コンベアから放出される粉粒物および該粉粒物から飛散
した湿ったダストの付着物の生成を抑制することができ
る。また、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒物
の衝突により該セラミックシートが撓み、搬送物がなく
なると元に戻る動作を繰返すので、粉粒物が付着しにく
い特徴を有する。
【００１１】またこの発明では、セラミックシートの背
面側に設けた角度調整装置により、上流側ベルトコンベ
アから放出される粉粒物を下流側ベルトコンベアの幅方
向中心部に落下させることができる。この角度調整装置
は、シュート本体またはシュート本体とは別設の架台等
に設置することができる。
面側に設けた角度調整装置により、上流側ベルトコンベ
アから放出される粉粒物を下流側ベルトコンベアの幅方
向中心部に落下させることができる。この角度調整装置
は、シュート本体またはシュート本体とは別設の架台等
に設置することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１はこの発明に係るベルトコン
ベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置の実施例
を示す側面図、図２は同上の案内シュート装置のセラミ
ックシートを示す正面図、図３はこの発明の他の実施例
装置を示す側面図であり、４はシュート本体、５はセラ
ミックシート、６はゴム製背面板、７は係止フック、８
は締結ボルト、９は支軸、１０は角度調整装置、１１は
架台、１２はパイプ、１３は支持ロッド、１４は軸受、
１５は調整ナット、１６は緩衝板、１７はブラケットで
ある。
ベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置の実施例
を示す側面図、図２は同上の案内シュート装置のセラミ
ックシートを示す正面図、図３はこの発明の他の実施例
装置を示す側面図であり、４はシュート本体、５はセラ
ミックシート、６はゴム製背面板、７は係止フック、８
は締結ボルト、９は支軸、１０は角度調整装置、１１は
架台、１２はパイプ、１３は支持ロッド、１４は軸受、
１５は調整ナット、１６は緩衝板、１７はブラケットで
ある。
【００１３】すなわち、この発明に係る搬送物案内シュ
ート装置は、図１、図２に示すごとく、粉粒物１を搬送
する上流側ベルトコンベア２の搬出端部と下流側ベルト
コンベア３との乗継ぎ部に設けられるシュート本体４の
内壁側に、セラミックシート５を上流側ベルトコンベア
２の搬出端部に対向して支軸９に前後方向に揺動可能に
垂設する。このセラミックシート５は、例えば６ｍｍ程
度厚さの薄板状のセラミックスを１０ｍｍ厚さ程度のゴ
ム製背面板６に圧着させて構成したもので、その垂設手
段としては、該セラミックシート５の上端部に複数個の
係止フック７を締結ボルト８にて取着し、シュート本体
４の内壁に近接して当該シュート本体に横設した支軸９
に係止させる方法を用いることができる。
ート装置は、図１、図２に示すごとく、粉粒物１を搬送
する上流側ベルトコンベア２の搬出端部と下流側ベルト
コンベア３との乗継ぎ部に設けられるシュート本体４の
内壁側に、セラミックシート５を上流側ベルトコンベア
２の搬出端部に対向して支軸９に前後方向に揺動可能に
垂設する。このセラミックシート５は、例えば６ｍｍ程
度厚さの薄板状のセラミックスを１０ｍｍ厚さ程度のゴ
ム製背面板６に圧着させて構成したもので、その垂設手
段としては、該セラミックシート５の上端部に複数個の
係止フック７を締結ボルト８にて取着し、シュート本体
４の内壁に近接して当該シュート本体に横設した支軸９
に係止させる方法を用いることができる。
【００１４】また、上記セラミックシート５の背面側に
は当該シートを背面から支える角度調整装置１０を設置
している。この角度調整装置１０は、シュート本体４の
外壁面に水平に突設した架台１１上に設けた複数個の軸
受１４に、セラミックシート５の幅より長い長さを有す
る一本のパイプ１２に該軸受に対応するごとく直角に取
着した支持ロッド１３をそれぞれ前後動可能に支承し、
各支持ロッド１３に螺合した２個の調整ナット１５にて
該ロッドを固定できるようになっており、この支持ロッ
ド１３の突出長さによってセラミックシート５の傾斜角
度θを調整できる構造となっている。なお、セラミック
シート５に接する角度調整装置１０のパイプ１２につい
ては、局部摩耗防止の観点から弾力性に富んだ材質（例
えばゴム製）が好ましい。
は当該シートを背面から支える角度調整装置１０を設置
している。この角度調整装置１０は、シュート本体４の
外壁面に水平に突設した架台１１上に設けた複数個の軸
受１４に、セラミックシート５の幅より長い長さを有す
る一本のパイプ１２に該軸受に対応するごとく直角に取
着した支持ロッド１３をそれぞれ前後動可能に支承し、
各支持ロッド１３に螺合した２個の調整ナット１５にて
該ロッドを固定できるようになっており、この支持ロッ
ド１３の突出長さによってセラミックシート５の傾斜角
度θを調整できる構造となっている。なお、セラミック
シート５に接する角度調整装置１０のパイプ１２につい
ては、局部摩耗防止の観点から弾力性に富んだ材質（例
えばゴム製）が好ましい。
【００１５】また、図３に示す搬送物案内シュート装置
は、シュート本体４の内壁にブラケット１７を介して吊
設した緩衝板１６の内壁側に、前記と同じ６ｍｍ程度厚
さの薄板状のセラミックスを１０ｍｍ厚さ程度のゴム製
背面板６に圧着させて構成したセラミックシート５を、
該セラミックシート５の上端部に締結ボルト８にて取着
した複数個の係止フック７を介して当該シュート本体に
横設した支軸９に前後方向に揺動可能に垂設した構造と
なし、かつ緩衝板１６の背面側に当該緩衝板１６の背面
に突設した架台１１上に設けた前記と同じ構成の角度調
整装置１０によりセラミックシート５の傾斜角度θを調
整できる構造となっている。
は、シュート本体４の内壁にブラケット１７を介して吊
設した緩衝板１６の内壁側に、前記と同じ６ｍｍ程度厚
さの薄板状のセラミックスを１０ｍｍ厚さ程度のゴム製
背面板６に圧着させて構成したセラミックシート５を、
該セラミックシート５の上端部に締結ボルト８にて取着
した複数個の係止フック７を介して当該シュート本体に
横設した支軸９に前後方向に揺動可能に垂設した構造と
なし、かつ緩衝板１６の背面側に当該緩衝板１６の背面
に突設した架台１１上に設けた前記と同じ構成の角度調
整装置１０によりセラミックシート５の傾斜角度θを調
整できる構造となっている。
【００１６】上記構成の搬送物案内シュート装置におい
て、上流側ベルトコンベア２によって搬送されるコーク
スや焼結鉱等の粉粒物１が該コンベア終端部で放出され
てセラミックシート５に衝突すると、当該シートはその
粉粒物１との衝突により振動する。この振動により、上
流側ベルトコンベア２から放出される粉粒物および該粉
粒物から飛散した湿ったダストの付着物の生成が抑制さ
れる。また、角度調整装置１０により傾斜角度θを調整
することによって、上流側ベルトコンベア２から放出さ
れる粉粒物１を下流側ベルトコンベア３の幅方向中心部
に落下させることができ、下流側ベルトコンベア３の蛇
行防止効果が得られる。
て、上流側ベルトコンベア２によって搬送されるコーク
スや焼結鉱等の粉粒物１が該コンベア終端部で放出され
てセラミックシート５に衝突すると、当該シートはその
粉粒物１との衝突により振動する。この振動により、上
流側ベルトコンベア２から放出される粉粒物および該粉
粒物から飛散した湿ったダストの付着物の生成が抑制さ
れる。また、角度調整装置１０により傾斜角度θを調整
することによって、上流側ベルトコンベア２から放出さ
れる粉粒物１を下流側ベルトコンベア３の幅方向中心部
に落下させることができ、下流側ベルトコンベア３の蛇
行防止効果が得られる。
【００１７】
【実施例】図３に示すこの発明装置を実際の鉄鋼石搬送
用ベルトコンベアライン（コンベアベルト幅：１８００
ｍｍ）に適用し、該コンベアベルトと同一幅のセラミッ
クシートを用いて、平均粒径３ｍｍ、水分６％の鉄鉱石
を毎時６００トンの量で１ケ月搬送した時の付着物除去
頻度を、緩衝板のみの従来装置と比較して表１に示す。
用ベルトコンベアライン（コンベアベルト幅：１８００
ｍｍ）に適用し、該コンベアベルトと同一幅のセラミッ
クシートを用いて、平均粒径３ｍｍ、水分６％の鉄鉱石
を毎時６００トンの量で１ケ月搬送した時の付着物除去
頻度を、緩衝板のみの従来装置と比較して表１に示す。
【００１８】すなわち、従来のシュート装置では緩衝板
に鉄鉱石粉が付着して、下流側ベルトコンベアで片荷が
発生しベルトの蛇行が発生するので、１日１回の付着物
除去作業が必要であったのに対し、この発明では同一条
件においても付着物の生成が極めて少なく、付着物除去
作業は１月１回で安定した搬送物の流れを確保すること
ができた。
に鉄鉱石粉が付着して、下流側ベルトコンベアで片荷が
発生しベルトの蛇行が発生するので、１日１回の付着物
除去作業が必要であったのに対し、この発明では同一条
件においても付着物の生成が極めて少なく、付着物除去
作業は１月１回で安定した搬送物の流れを確保すること
ができた。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明の搬送物
案内シュート装置では、セラミックシートが耐摩耗性を
有することからシュート本体の摩耗を低減できるのみな
らず、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒物との
接触によりセラミックシートが振動するので、上流側ベ
ルトコンベアから放出される粉粒物および該粉粒物から
飛散した湿ったダストの付着物の生成を抑制することが
でき、乗継ぎ部における搬送物の移載を安定して行うこ
とができる。またこの発明では、セラミックシートの背
面側に設けた角度調整装置により、上流側ベルトコンベ
アから放出される粉粒物を下流側ベルトコンベアの幅方
向中心部に落下させることができるので、ベルト蛇行の
防止にも極めて有効である。さらに、この発明装置は、
構造が簡単で、バイブレータ等の振動付与装置を必要と
しないため、設備費および点検、整備費が安くつくとい
う利点がある。
案内シュート装置では、セラミックシートが耐摩耗性を
有することからシュート本体の摩耗を低減できるのみな
らず、上流側ベルトコンベアから放出される粉粒物との
接触によりセラミックシートが振動するので、上流側ベ
ルトコンベアから放出される粉粒物および該粉粒物から
飛散した湿ったダストの付着物の生成を抑制することが
でき、乗継ぎ部における搬送物の移載を安定して行うこ
とができる。またこの発明では、セラミックシートの背
面側に設けた角度調整装置により、上流側ベルトコンベ
アから放出される粉粒物を下流側ベルトコンベアの幅方
向中心部に落下させることができるので、ベルト蛇行の
防止にも極めて有効である。さらに、この発明装置は、
構造が簡単で、バイブレータ等の振動付与装置を必要と
しないため、設備費および点検、整備費が安くつくとい
う利点がある。
【図１】この発明に係るベルトコンベア乗継ぎ部におけ
る搬送物案内シュート装置の実施例を示す側面図であ
る。
る搬送物案内シュート装置の実施例を示す側面図であ
る。
【図２】同上の案内シュート装置のセラミックシートを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図３】この発明の他の実施例装置を示す側面図であ
る。
る。
【図４】従来のベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物
案内シュート装置の一例を示す側面図である。
案内シュート装置の一例を示す側面図である。
１ 粉粒物 ２ 上流側ベルトコンベア ３ 下流側ベルトコンベア ４ シュート本体 ５ セラミックシート ６ ゴム製背面板 ７ 係止フック ８ 締結ボルト ９ 支軸 １０ 角度調整装置 １１ 架台 １２ パイプ １３ 支持ロッド １４ 軸受 １５ 調整ナット １６ 緩衝板 １７ ブラケット
Claims (1)
- 【請求項１】 上流側ベルトコンベアの搬出端部に対向
し、下流側ベルトコンベアとの乗継ぎ部に設けられる搬
送物案内シュート装置において、シュート本体内壁側に
上部を支点に前後方向に揺動可能に垂設したセラミック
シートと、該セラミックシートの背面側に当該シートの
傾斜角度を可変に支持するシート角度調整装置を備え、
上流側ベルトコンベアから放出される搬送物が前記セラ
ミックシートに衝突して接触しつつ下流側ベルトコンベ
ア上に落下する構造となしたことを特徴とするベルトコ
ンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9662597A JPH10279061A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9662597A JPH10279061A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10279061A true JPH10279061A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14170031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9662597A Pending JPH10279061A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10279061A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100879846B1 (ko) * | 2001-12-12 | 2009-01-22 | 주식회사 포스코 | 벨트 컨베이어의 슈트 |
| JP2009220905A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Ube Ind Ltd | 可動フラップダンパー装置 |
| JP2010018397A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Jfe Steel Corp | ベルトコンベア乗り継ぎ部に設置するシュート |
| JP2010105766A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Honda Motor Co Ltd | 供給装置及び該供給装置を備えるワーク搬送システム |
| JP2011006200A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Mitsui Miike Mach Co Ltd | 払い出し機のシュートダンパ装置 |
| AU2005220181B2 (en) * | 2004-10-04 | 2011-11-03 | Caterpillar Global Mining Europe Gmbh | A transfer station |
| CN102502278A (zh) * | 2011-09-20 | 2012-06-20 | 三一集团有限公司 | 斗轮堆取料机及其料斗 |
| CN103010715A (zh) * | 2012-12-28 | 2013-04-03 | 广东韶钢松山股份有限公司 | 一种带式输送机受料装置 |
| KR101256619B1 (ko) | 2010-12-28 | 2013-04-19 | 주식회사 포스코 | 슈트 부착광 제거장치 |
| CN103738657A (zh) * | 2013-12-13 | 2014-04-23 | 江苏华正环保科技有限公司 | 一种具有快速开关和可观测功能的物料输送装置 |
| KR101399872B1 (ko) * | 2012-06-28 | 2014-05-27 | 현대제철 주식회사 | 슈트용 고착물 제거장치 |
| CN103964175A (zh) * | 2014-05-08 | 2014-08-06 | 王丽 | 一种粮食运输机的卸料引导装置 |
| CN104401638A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-03-11 | 中煤平朔集团有限公司 | 一种防砸溜槽装置 |
| CN104891090A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-09-09 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种不粘料及高耐磨的振动溜槽 |
| WO2016103003A1 (en) | 2014-12-22 | 2016-06-30 | Asesorias Y Servicios Innovaxxion Spa | Chute to be located at the discharge end of a conveyor belt |
| CN107826701A (zh) * | 2017-09-26 | 2018-03-23 | 泰富国际工程有限公司 | 基于dem设计的散状物料转运装置头部料斗自适应系统 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9662597A patent/JPH10279061A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100879846B1 (ko) * | 2001-12-12 | 2009-01-22 | 주식회사 포스코 | 벨트 컨베이어의 슈트 |
| AU2005220181B2 (en) * | 2004-10-04 | 2011-11-03 | Caterpillar Global Mining Europe Gmbh | A transfer station |
| JP2009220905A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Ube Ind Ltd | 可動フラップダンパー装置 |
| JP2010018397A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Jfe Steel Corp | ベルトコンベア乗り継ぎ部に設置するシュート |
| JP2010105766A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Honda Motor Co Ltd | 供給装置及び該供給装置を備えるワーク搬送システム |
| JP2011006200A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Mitsui Miike Mach Co Ltd | 払い出し機のシュートダンパ装置 |
| KR101256619B1 (ko) | 2010-12-28 | 2013-04-19 | 주식회사 포스코 | 슈트 부착광 제거장치 |
| CN102502278A (zh) * | 2011-09-20 | 2012-06-20 | 三一集团有限公司 | 斗轮堆取料机及其料斗 |
| KR101399872B1 (ko) * | 2012-06-28 | 2014-05-27 | 현대제철 주식회사 | 슈트용 고착물 제거장치 |
| CN103010715A (zh) * | 2012-12-28 | 2013-04-03 | 广东韶钢松山股份有限公司 | 一种带式输送机受料装置 |
| CN103738657A (zh) * | 2013-12-13 | 2014-04-23 | 江苏华正环保科技有限公司 | 一种具有快速开关和可观测功能的物料输送装置 |
| CN103964175A (zh) * | 2014-05-08 | 2014-08-06 | 王丽 | 一种粮食运输机的卸料引导装置 |
| CN104401638A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-03-11 | 中煤平朔集团有限公司 | 一种防砸溜槽装置 |
| WO2016103003A1 (en) | 2014-12-22 | 2016-06-30 | Asesorias Y Servicios Innovaxxion Spa | Chute to be located at the discharge end of a conveyor belt |
| CN104891090A (zh) * | 2015-06-11 | 2015-09-09 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种不粘料及高耐磨的振动溜槽 |
| CN107826701A (zh) * | 2017-09-26 | 2018-03-23 | 泰富国际工程有限公司 | 基于dem设计的散状物料转运装置头部料斗自适应系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH10279061A (ja) | ベルトコンベア乗継ぎ部における搬送物案内シュート装置 | |
| WO2012070196A1 (ja) | 粉粒体貯留サイロ用移動式搬出装置と粉粒体貯留サイロ | |
| KR100909859B1 (ko) | 유리된 재료용의 자기청소식 폐쇄형 벨트 컨베이어 | |
| JP7323776B2 (ja) | ベルトコンベア乗継装置 | |
| JPH05229639A (ja) | ベルトコンベヤシュート | |
| JPH11189328A (ja) | ベルトコンベヤ乗継部の搬送物付着防止装置 | |
| JPS5922810A (ja) | ベルトコンベヤ−におけるリタ−ンベルト支持装置 | |
| JPH0687314U (ja) | ベルトコンベヤへの粉粒物の案内シュート装置 | |
| JP2902322B2 (ja) | ベルトコンベア乗継部の搬送物落下防止支持装置 | |
| JPH0687315U (ja) | ベルトコンベヤにおける乗り継ぎガイドシュート装置 | |
| JP2002316707A (ja) | コンベヤ用シュートの付着原料除去方法及びその付着原料除去装置 | |
| JP2000072220A (ja) | ベルトコンベアの粒塊物落下防止装置 | |
| JP3316419B2 (ja) | コンベア搬送装置の粉塵発生防止装置 | |
| JPH0654623U (ja) | ベルトコンベヤの落粉防止装置 | |
| JP3536340B2 (ja) | ばら物運搬用コンベヤのシュート装置 | |
| JP2948766B2 (ja) | ベルトコンベア乗継部のシュートへの粉体付着防止装置 | |
| US4763770A (en) | Traveling vibrating diverter feed system | |
| CN220866497U (zh) | 一种物料输送机构 | |
| JP2001139130A (ja) | ベルトコンベアのベルトクリーナ | |
| JPH04130229U (ja) | ベルトコンベアのシユート部の構造 | |
| CA1247034A (en) | Traveling vibrating diverter feed system | |
| JPH0728125U (ja) | ベルトコンベヤにおける微粉運搬物の付着防止装置 | |
| KR20030035528A (ko) | 낙광 방지용 원료이송장치 | |
| JPH0738036U (ja) | ベルトコンベア乗り継ぎ部におけるスカート取付構造 | |
| JPH07929U (ja) | ベルトコンベヤの乗り継ぎシュート装置 |