JP2001139130A - ベルトコンベアのベルトクリーナ - Google Patents

ベルトコンベアのベルトクリーナ

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JP2001139130A
JP2001139130A JP32066599A JP32066599A JP2001139130A JP 2001139130 A JP2001139130 A JP 2001139130A JP 32066599 A JP32066599 A JP 32066599A JP 32066599 A JP32066599 A JP 32066599A JP 2001139130 A JP2001139130 A JP 2001139130A
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cleaner
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conveyor belt
support
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JP32066599A
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Hideharu Nagahama
秀春 長濱
Katsuhiro Morozumi
勝弘 両角
Arifumi Goto
有文 後藤
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YOKO KK
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YOKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンベアベルトの寿命を確保しつつ、ベルト
表面の付着物を確実に掻き取るベルトクリーナを提供す
る。 【解決手段】 コンベアベルト(10)のベルトリターン側
には支持体(20)をほぼベルト幅方向に延びて設け、支持
体にはクリーナ本体(30)をベルト搬送方向に対して角度
をもってかつ搬送されるコンベアベルトの表面に接触し
て支持し、クリーナ本体が搬送されるコンベアベルトの
表面付着物と当接した時にベルト搬送力の斜め方向の分
力を利用して表面付着物をベルト搬送方向に対して斜め
方向から削ぎ取らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベルトコンベアの
ベルトクリーナに関し、特にコンベアベルトの寿命を保
証でき、しかもベルト表面の付着物を確実に除去できる
ようにしたクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】ベルトコンベアは現在普及している輸送
手段のなかで最も低価格の輸送機であり、各種の工場や
設備で多く採用されているが、輸送物が粉状の場合や粉
状物を含む場合にはベルト表面の水分等に起因して粉状
物がコンベアベルトの表面に付着し、ベルトリターン側
で落下飛散して環境を悪化させる。また、コンベアベル
ト表面に多量の水分が付着して粉状物が泥状になった場
合や輸送物が泥状物の場合には輸送物がコンベアベルト
の表面に強固に付着し、コンベアベルトの清掃等の後処
理も非常に煩雑である。
【0003】そこで、従来のベルトコンベアではヘッド
部にベルトクリーナを配置し、ベルトクリーナのクリー
ナ本体でコンベアベルトの表面付着物を掻き取るように
した構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のベルト
クリーナではクリーナ本体に硬質チップを採用している
ことが多く、硬質チップがコンベアベルトの表面を傷つ
けやすく、コンベアベルト表面が傷つくとこれに硬質チ
ップが喰い込んでコンベアベルトの縦割きを招来するお
それがある。しかも、硬質チップはそれ自体が硬質であ
るので、コンベアベルトの表面摩耗を促進させる原因と
なる。
【0005】さらには、硬質チップについては100〜
150mmの複数のチップを組合せているので、コスト
高であるばかりでなく、その取り替えが煩雑で、時間が
かかるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑み、コンベア
ベルトの寿命を確保しつつ、ベルト表面の付着物を確実
に除去することのできるようにした安価なベルトコンベ
アのベルトクリーナを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは上述の課
題を解決すべく鋭意研究したところ、従来の硬質チップ
に代え、弾性部材、例えばゴム、スポンジあるいは合成
樹脂材料を用いることを着想するに至った。しかし、弾
性部材を実際に装備してみると、弾性部材がコンベアベ
ルト表面から離脱を繰り返す、いわゆる“びびり”が発
生し、コンベアベルトの表面付着物を確実に掻き取るこ
とができないことが判明した。
【0008】本件発明者らは上述の弾性部材の“びび
り”の原因を究明したところ、コンベアベルトの表面付
着物を効率よくかつ均一に掻き取るべく、弾性部材をベ
ルト搬送方向に直角な方向に支持していたが、かかる方
式の場合にはコンベアベルトの表面付着物が弾性部材に
当たると、その荷重がそのまま弾性部材に作用し、硬い
表面付着物に当たった場合には弾性部材に作用する荷重
も大きくなり、弾性部材が変形してコンベアベルト表面
から一旦離れた後、再度コンベアベルト表面に接触し、
これが繰り返されて弾性部材の“びびり”が発生するこ
とを知見するに至った。
【0009】そこで、弾性部材の材質や硬さ等について
試行錯誤を繰り返していたところ、弾性部材をベルト搬
送方向に対して斜めに設けると、硬い表面付着物に当た
っても弾性部材の“びびり”が発生せず、表面付着物を
確実に掻き取ることができることを知見し、本発明を完
成するに至った。
【0010】即ち、本発明に係るベルトコンベアのベル
トクリーナは、無端状に張設されたコンベアベルトによ
って輸送物をコンベアベルトの下流端側に輸送するよう
にしたベルトコンベアにおいて、コンベアベルトのベル
トリターン側にほぼベルト幅方向に延びて設けられる支
持体と、該支持体にベルト搬送方向に対して角度をもっ
てかつ搬送されるコンベアベルトの表面に接触して支持
され、搬送されるコンベアベルトの表面付着物と当接し
た時にベルト搬送力の斜め方向の分力を利用して表面付
着物をベルト搬送方向に対して斜め方向から削ぎ取る少
なくとも1つの第1のクリーナ本体とを備えたことを特
徴とする。
【0011】本発明の特徴の1つはクリーナ本体をベル
ト搬送方向に対して傾斜させてコンベアベルト表面に接
触させるようにした点にある。これにより、クリーナ本
体がコンベアベルトの表面付着物と当接すると、クリー
ナ本体にはベルト搬送方向への荷重が作用するが、クリ
ーナ本体がベルト搬送方向に傾斜しているので、上記荷
重はクリーナ本体に垂直な成分の力と平行な成分の力と
に分解することができ、“びびり”の原因であるクリー
ナ本体に垂直に作用する荷重成分は実質的に小さく、ク
リーナ本体には“びびり”は発生せず、安定してコンベ
アベルト表面に密着する。
【0012】しかも、クリーナ本体に平行な分力、即ち
ベルト搬送方向に対して斜め方向の分力の反作用の力が
コンベアベルト表面の付着物に作用するので、従来のよ
うに表面付着物を掻き取る現象とは付着物の除去態様が
異なり、クリーナ本体によってベルト搬送方向に対して
斜め方向に削ぎ取られる。
【0013】その結果、“びびり”がほとんど発生しな
いことによってクリーナ本体が常にコンベアベルト表面
に密着し、しかもクリーナ本体が削ぎ取りの挙動を示す
ので、強固な表面付着物も確実に除去できることとな
る。
【0014】クリーナ本体はベルト搬送方向に対して単
純に傾斜させてもよいが、その場合には表面付着物がベ
ルトコンベアの一側方に掻き落とされ、ベルト搬送速度
が早い場合には側方に粉塵が飛散されるおそれがある。
そこで、クリーナ本体をV字状又は逆V字状に配列し、
表面付着物をベルトコンベアの両側方に掻き落とすよう
にすることもできる。
【0015】即ち、本発明に係るベルトコンベアのベル
トクリーナは、無端状に張設されたコンベアベルトによ
って輸送物をコンベアベルトの下流端側に輸送するよう
にしたベルトコンベアにおいて、コンベアベルトのベル
トリターン側にほぼベルト幅方向に延びて設けられる支
持体と、該支持体にベルト搬送方向に対して角度をもっ
てかつ搬送されるコンベアベルトの表面に接触して支持
され、搬送されるコンベアベルトの表面付着物と当接し
た時にベルト搬送力の斜め方向の分力を利用して表面付
着物をベルト搬送方向に対して斜め方向から削ぎ取る少
なくとも1つの第1のクリーナ本体と、上記支持体にベ
ルト搬送方向に対して上記第1のクリーナ本体とは逆の
傾斜をなす角度をもってかつ搬送されるコンベアベルト
の表面に接触して支持され、搬送されるコンベアベルト
の表面付着物と当接した時にベルト搬送力の斜め方向の
分力を利用して表面付着物をベルト搬送方向に対して斜
め方向から削ぎ取る少なくとも1つの第2のクリーナ本
体とを備えたことを特徴とする。
【0016】クリーナ本体のベルト搬送方向に対する角
度は任意の角度でよいが、本件発明者らの試作によれ
ば、クリーナ本体はベルト搬送方向に対して30°〜6
0°の角度範囲から選ばれる角度をもって支持体に取付
けられるのが好ましいことが判明した。
【0017】ここで、クリーナ本体の角度を30°〜6
0°の角度範囲から選ばれる角度としたのは次の理由に
よる。即ち、クリーナ本体の角度がベルト搬送方向に対
して30°未満の角度の場合にはコンベアベルトをカバ
ーするために非常に多数のクリーナ本体を設ける必要が
生じ、コスト高となるばかりでなく、クリーナ本体から
表面付着物に十分な削取り力が作用せず、表面付着物が
残ってしまうおそれがあって実用的でないからである。
他方、クリーナ本体の角度がベルト搬送方向に対して6
0°を超える角度の場合には表面付着物との当たりに起
因してクリーナ本体に作用する垂直成分の荷重が大きく
なり、“びびり”が発生してこれに起因して表面付着物
の削ぎ取り残しが発生するおそれがあるからである。
【0018】クリーナ本体は1つでもよいが、クリーナ
本体を傾斜させる関係上、コンベアベルトの全面をカバ
ーできないこともある。そこで、複数の第1のクリーナ
本体を各々相互に平行に、及び/又は複数の第2のクリ
ーナ本体を各々相互に平行に設けるようにしてもよい。
【0019】クリーナ本体の材質は特に限定されず、上
述の硬質チップを用いることも可能である。しかし、硬
質チップを用いると、硬質チップによってコンベアベル
ト表面の傷つきやコンベアベルトの縦割き、さらにはコ
ンベアベルトの表面摩耗の原因となるばかりでなく、コ
スト高を招来する。そこで、クリーナ本体を耐摩耗性ゴ
ム、耐摩耗性スポンジ又は超高分子量ポリエチレンを用
いて板状に製作すると、コンベアベルトの傷つきや縦割
き、表面摩耗を防止でき、さらには低コスト化を実現で
きる。
【0020】支持体はどのような構造でもよいが、クリ
ーナ本体の上縁全体をコンベアベルトの表面に密着させ
得る構造が望ましい。そこで、支持体を、ベルトコンベ
アの固定構造部分に支持される筒状の取付ブラケットを
パイプの両端に嵌め込み、取付ボルトで締付けて構成
し、パイプにはパイプ長手方向に延びる取付板をパイプ
径方向に立設し、該取付板には複数の切り欠きを相互に
所定の間隔をあけて形成し、該切り欠きには断面ほぼU
字状のホルダーを嵌め込み固定し、該ホルダーに第1又
は第2のクリーナ本体を嵌め込んで固定すると、パイプ
の回転角を任意に設定してクリーナ本体の上縁全体をコ
ンベアベルトの表面に密着させることができる。
【0021】また、超高分子量ポリエチレンは耐摩耗性
ゴムやスポンジに比して硬く、初期段階ではクリーナ本
体をコンベアベルトに均一に接触させることができない
ことが懸念される。そこで、第1又は第2のクリーナ本
体に超高分子量ポリエチレン製の板材を用いる場合には
第1又は第2のクリーナ本体とホルダーの底部との間に
は弾性スポンジを介在させ、弾性スポンジの復元力によ
って第1又は第2のクリーナ本体をコンベアベルト表面
に押し付けるようにするのがよい。
【0022】輸送物がどろどろした泥状や乾燥した粉状
の場合、板状のクリーナ本体を単に傾斜させただけでは
泥状の輸送物を完全に側方に押し出せず、あるいは粉状
の輸送物がクリーナ本体とコンベアベルトとの間をすり
抜け、掻き取り残しが発生するおそれがある。そこで、
クリーナ本体の搬送方向下流側の部分をベルト搬送方向
に対して直角な方向に曲成し、クリーナ本体による側方
への押し出しとクリーナ本体との当たりによる掻き取り
のダブル作用を発揮させるようにすると、より一層確実
な掻き取り効果が期待できる。
【0023】クリーナ本体は単にコンベアベルトに接触
させてもよいが、搬送中のコンベアベルトが何からの原
因で変位することがある。そこで、支持体にはクリーナ
本体をコンベアベルト表面に向けて付勢する追従機構を
設けるのがよい。
【0024】追従機構はクリーナ本体をコンベアベルト
に向けて付勢できればどのような方式でもよく、例えば
重錘と、重錘の重量によって支持体をコンベアベルト表
面に向けて付勢する滑車機構とによって構成することが
できる。てお、既存のベルトコンベアに後付けにて装備
する場合には追従機構を省略し、支持体をベルトコンベ
アの固定構造部分に支持するようにしてもよい。
【0025】また、支持体をコンベアベルト表面に向け
て付勢するばね部材によって追従機構を構成することも
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図6は本発明に
係るベルトコンベアのベルトクリーナの好ましい実施形
態を示す。図において、コンベアベルト10は前後の駆
動部材及び従動部材(図示せず)の間に無端状に張設さ
れ、駆動源(図示せず)によって駆動部材が駆動されて
コンベアベルト10が無端状に搬送されるようになって
いる。
【0027】このコンベアベルト10のベルトリターン
側には本例のベルトクリーナが設けられ、ベルトクリー
ナには下記の構造が採用されている。即ち、左側コンベ
アフレーム及び右側ヘッドシュート(図示せず)には取
付フレーム21、21が取付けられ、取付フレーム2
1、21には四角形リング状の取付ベース22、22が
取付けられ、取付ベース22、22間には断面円形のパ
イプ23がベルト幅方向に延びて配置され、パイプ23
の両端部分は取付ベース22、22を挿通され、挿通部
分には四角形リング状の取付ブラケット24、24が隙
間をあけて外装され、取付ブラケット24の下方及び側
方には締付ボルト(図示せず)が螺挿されてパイプ23
が締付け固定され、こうして支持体20が構成されてい
る。
【0028】また、パイプ23にはパイプ長手方向に延
びる取付板31がパイプ径方向に立設され、溶接によっ
て固定されている。取付板31には複数の切り欠き32
・・・が所定の間隔で形成され、ベルト搬送方向から見
てベルト幅中央より左側の複数の各切り欠き32・・・
には断面U字状のホルダー33・・・がベルト搬送方向
に対して左45°の角度をもって嵌め込まれて溶接等で
固定され、ベルト幅中央より右側の複数の各切り欠き3
2・・・には断面U字状のホルダー33・・・がベルト
搬送方向に対して右45°の角度をもって嵌め込まれて
溶接等で固定されている。
【0029】複数の各ホルダー33・・・にはクリーナ
本体30・・・が嵌め込まれてボルト・ナットによって
固定され、複数のクリーナ本体30・・・はベルト搬送
方向Aから見て全体として逆V字状の一部を構成する形
態に配列されている。このクリーナ本体30は耐熱耐摩
耗性のゴム又はスポンジを用いて板状に製作され、又各
クリーナ本体30・・・の上端縁はコンベアベルト10
の表面に接触されている。
【0030】また、支持体20にはクリーナ本体30・
・・をコンベアベルト10の表面に向けて付勢する追従
機構40が設けられ、追従機構40には下記の構造が採
用されている。即ち、取付フレーム21にはベースプレ
ート41が取付フレーム21と直交するように取付けら
れ、ベースプレート41には第1の滑車42が懸垂され
ている。
【0031】他方、第2の滑車43は筒状ベース46に
は支持され、第1、第2の滑車42、43にはロープ4
4が掛け渡され、ロープ44の一端には重錘45が吊り
下げられ、ロープ44の他端はベースプレート41に固
定されており、重錘45によって筒状ベース46が上方
に引っ張り付勢されている。
【0032】この筒状ベース46内にはばね部材が内蔵
され、該ばね部材の下端は支持体20の取付ブラケット
24に固定され、取付ブラケット24はばね部材によっ
て上方に引っ張り付勢されており、こうして支持体20
は追従機構40によってクリーナ本体30・・・がコン
ベアベルト10の表面に常時密着するように付勢されて
いる。なお、図1及び図2には支持体20の一側方の追
従機構40のみが図示されているが、支持体20の他側
方にも追従機構が設けられ、これは一側方の追従機構4
0と同様の構造であるので、その図示を省略している。
【0033】例えば、輸送物がコンベアベルト10によ
って下流側に搬送され、コンベアベルト10から排出さ
れると、コンベアベルト10はベルトリターン側におい
て表面付着物をベルトクリーナによって除去される。
【0034】即ち、コンベアベルト10の表面付着物W
がベルトリタ−ン側においてベルトクリーナのいずれか
のクリーナ本体30・・・に当たると、クリーナ本体3
0にはベルト搬送方向に荷重Fが作用するが、クリーナ
本体30はベルト搬送方向Aに対して傾斜されているの
で、図6に示されるように、ベルト搬送方向の荷重Fは
クリーナ本体30に垂直な成分F1と平行な成分F2と
に分解されることができる。
【0035】クリーナ本体30に垂直な成分F1はクリ
ーナ本体30の“びびり”の主たる原因となるが、ベル
ト搬送方向の荷重Fに比して小さいので、コンベアベル
ト10の表面付着物Wが強固であってもクリーナ本体3
0に“びびり”が発生することはなく、クリーナ本体3
0はコンベアベルト10の表面に常に密着する。
【0036】また、ベルト搬送方向の荷重Fのクリーナ
本体30に平行な成分力F2はコンベアベルト10の搬
送に伴ってコンベアベルト10の表面付着物Wに対して
反作用力として作用し、図6に示されるように、表面付
着物Wはクリーナ本体30によってベルト搬送方向Aに
対して斜め方向から効率よく削ぎ取られる。
【0037】さらに、複数のクリーナ本体30・・・の
傾斜方向がベルト幅方向の中央で相互に逆方向に設定さ
れているので、コンベアベルト10の表面付着物Wはコ
ンベアベルト10の一側方に偏ることがなく、両側方に
向けて掻き取られるので、コンベアベルト10のベルト
搬送速度が早い場合にも周囲に粉塵を飛散させることは
ない。
【0038】図7及び図8は第2の実施形態を示す。本
例では複数のクリーナ本体30・・・はベルト搬送方向
Aから見て全体としてV字状の一部を構成する形態に配
列されており、このようにクリーナ本体30・・・は第
1の実施形態とは逆の形状に配列することもできる。
【0039】図9は第3の実施形態を示す。本例ではパ
イプ23にガイド板35を長手方向に沿って固定し、複
数の各クリーナ本体30・・・の搬送方向Aの下流側の
部分36・・・をベルト搬送方向Aに対して直角な方向
に曲成し、コンベアベルト10の表面付着物Wのクリー
ナ本体30による側方への押し出しと、表面付着物Aの
クリーナ本体30との当たりによる掻き取りのダブル作
用を発揮させるようにし、もってより一層確実な掻き取
り効果を確保できるようにしている。
【0040】図10は上記各実施形態の変形例を示す。
上記各実施形態ではクリーナ本体30の材料に耐熱耐摩
耗性のゴム又はスポンジを用いているが、超高分子量ポ
リエチレンを用いることもできる。しかし、超高分子量
ポリエチレンは硬く、クリーナ本体30の上端縁がコン
ベアベルト10表面に均一に接触しないおそれもある。
そこで、本例ではクリーナ本体30はホルダー33に対
して上下スライド可能に嵌入して支持される一方、ホル
ダー33底部とクリーナ本体30との間に弾性スポンジ
38が介在されており、これにより初期の密着の均一性
を確保するようにしている。また、クリーナ本体30の
初期摩耗を早めるためにクリーナ本体30の先端縁が斜
めにカットされている。
【0041】図11は第4の実施形態を示す。本例では
複数のクリーナ本体30・・・がベルト搬送方向に対し
て一定の角度をもって同一方向に傾斜してパイプ23に
支持されている。このように、複数のクリーナ本体30
・・・を同一方向に傾斜させるようにしてもよい。
【0042】図12は上記各実施形態における追従機構
の変形例を示す。本例の追従機構50では取付フレーム
21には長穴52、52が上下に間隔をあけて形成さ
れ、該長穴52、52には取付ボルトが挿通されてベー
ス51が上下にスライド可能に取付けられ、該ベース5
1にはコ字状フレーム53が固定され、コ字状フレーム
53には取付ブラケット24が上下スライド可能に支持
されている。
【0043】また、コ字状フレーム53の底壁にはボル
ト55が上方に延びて挿通されて先端が取付ブラケット
24の底壁に連結される一方、ボルト55はナット56
によって上下位置を設定されている。
【0044】さらに、取付ブラケット24の下側にはガ
イド54が固定され、該ガイド54の上壁とコ字状ブラ
ケット53の底壁との間にはコイルばね(ばね部材)5
7が縮装されて取付ブラケット24を上方、即ちコンベ
アベルトに向けて付勢している。
【0045】ベルトクリーナをセットする場合、取付ブ
ラケット24をコイルばね57のばね力に抗して押し下
げてナット56で位置決めし、クリーナ本体がコンベア
ベルトにほぼ接触するようにベース51の位置を取付フ
レーム21に対して設定して固定した後、ナット56を
弛めてコイルばね57のばね力によって取付ブラケット
24を上方に付勢させると、クリーナ本体をコンベアベ
ルトの変位に追従させることができる。
【0046】また、クリーナ本体が摩耗した場合にはベ
ース51の位置を上方に移動させると、クリーナ本体を
所望の付勢力でもってコンベアベルトに接触させること
ができる。
【0047】図13は上記各実施形態におけるクリーナ
本体の変形例を示す。図13の(a)の例は第1ないし第
4の実施形態におけるクリーナ本体30の断面形状を示
し、クリーナ本体30の素材が耐摩耗ゴムや超高分子量
ポリエチレンの場合に採用される形態であって、先端部
が断面長方形状に形成されている。
【0048】図13の(b)(c)の例ではクリーナ本体30
の素材が超高分子量ポリエチレンの場合に採用される形
態であって、先端部に段部を有する断面形状、又は先端
部に傾斜面を有する断面形状に形成されている。
【0049】図13の(d) の例ではクリーナ本体30に
取付基部39が焼き付けで固定され、該取付基部39に
よってパイプ23に取付けられるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るベルトコンベアのベルトクリー
ナの好ましい実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】 上記実施形態の要部正面図である。
【図3】 上記実施形態におけるクリーナ本体の配列例
を示す概略平面図である。
【図4】 上記実施形態におけるクリーナ本体と支持体
との取付構造(a) 及び支持体の側面(b) を示す図であ
る。
【図5】 上記実施形態における追従機構の構造例(a)
(b)を示す図である。
【図6】 上記実施形態における表面付着物の削ぎ取り
作用を説明するための図である。
【図7】 第2の実施形態の要部正面図である。
【図8】 上記実施形態におけるクリーナ本体の配列例
を示す概略平面図である。
【図9】 第3の実施形態を示す要部拡大平面図であ
る。
【図10】 上記各実施形態におけるクリーナ本体の取
付構造の変形例を示す図である。
【図11】 第4の実施形態を示す要部拡大平面図であ
る。
【図12】 上記各実施形態における追従機構の変形例
を示す図である。
【図13】 上記各実施形態におけるクリーナ本体の形
状の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10 コンベアベルト 20 支持体 23 パイプ 24 取付ブラケット 30 クリーナ本体 31 取付板 32 切り欠き 33 ホルダー 36 クリーナ本体のベルト搬送方向下流側部分 38 弾性スポンジ 40 追従機構 42、43 滑車 44 ロープ 45 重錘 50 追従機構 57 コイルばね(ばね部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 両角 勝弘 福岡県北九州市小倉北区中井1丁目21番35 号 (72)発明者 後藤 有文 福岡県北九州市小倉北区大畠1丁目1番26 号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状に張設されたコンベアベルトによ
    って輸送物をコンベアベルトの下流端側に輸送するよう
    にしたベルトコンベアにおいて、 コンベアベルトのベルトリターン側にほぼベルト幅方向
    に延びて設けられる支持体と、 該支持体にベルト搬送方向に対して角度をもってかつ搬
    送されるコンベアベルトの表面に接触して支持され、搬
    送されるコンベアベルトの表面付着物と当接した時にベ
    ルト搬送力の斜め方向の分力を利用して表面付着物をベ
    ルト搬送方向に対して斜め方向から削ぎ取る少なくとも
    1つの第1のクリーナ本体とを備えたことを特徴とする
    ベルトコンベアのベルトクリーナ。
  2. 【請求項2】 無端状に張設されたコンベアベルトによ
    って輸送物をコンベアベルトの下流端側に輸送するよう
    にしたベルトコンベアにおいて、 コンベアベルトのベルトリターン側にほぼベルト幅方向
    に延びて設けられる支持体と、 該支持体にベルト搬送方向に対して角度をもってかつ搬
    送されるコンベアベルトの表面に接触して支持され、搬
    送されるコンベアベルトの表面付着物と当接した時にベ
    ルト搬送力の斜め方向の分力を利用して表面付着物をベ
    ルト搬送方向に対して斜め方向から削ぎ取る少なくとも
    1つの第1のクリーナ本体と、 上記支持体にベルト搬送方向に対して上記第1のクリー
    ナ本体とは逆の傾斜をなす角度をもってかつ搬送される
    コンベアベルトの表面に接触して支持され、搬送される
    コンベアベルトの表面付着物と当接した時にベルト搬送
    力の斜め方向の分力を利用して表面付着物をベルト搬送
    方向に対して斜め方向から削ぎ取る少なくとも1つの第
    2のクリーナ本体とを備えたことを特徴とするベルトコ
    ンベアのベルトクリーナ。
  3. 【請求項3】 上記第1及び/又は第2のクリーナ本体
    がベルト搬送方向に対して30°〜60°の角度範囲か
    ら選ばれる角度をもって上記支持体に支持されている請
    求項1又は2記載のベルトコンベアのベルトクリーナ。
  4. 【請求項4】 複数の上記第1のクリーナ本体が各々相
    互に平行に設けられている請求項1ないし3のいずれか
    に記載のベルトコンベアのベルトクリーナ。
  5. 【請求項5】 複数の上記第2のクリーナ本体が各々相
    互に平行に設けられている請求項2又は3記載のベルト
    コンベアのベルトクリーナ。
  6. 【請求項6】 上記クリーナ本体が耐摩耗性ゴム、スポ
    ンジ又は超高分子量ポリエチレンを用いて板状に製作さ
    れている請求項1ないし5のいずれかに記載のベルトコ
    ンベアのベルトクリーナ。
  7. 【請求項7】 上記支持体が、ベルトコンベアの固定構
    造部分に支持される筒状の取付ブラケットをパイプの両
    端に嵌め込み、取付ボルトで締付けて構成され、上記パ
    イプにはパイプ長手方向に延びる取付板がパイプ径方向
    に立設され、該取付板には複数の切り欠きが相互に所定
    の間隔をあけて形成され、該切り欠きには断面ほぼU字
    状のホルダーが嵌め込み固定され、該ホルダーに上記第
    1又は第2のクリーナ本体が嵌め込んで固定されている
    請求項1又は2記載のベルトコンベアのベルトクリー
    ナ。
  8. 【請求項8】 上記第1又は第2のクリーナ本体が超高
    分子量ポリエチレン製の板材であり、該第1又は第2の
    クリーナ本体と上記ホルダーの底部との間には弾性スポ
    ンジが介在され、該弾性スポンジの復元力によって上記
    第1又は第2のクリーナ本体がコンベアベルト表面に押
    し付けられている請求項7記載のベルトコンベアのベル
    トクリーナ。
  9. 【請求項9】 上記クリーナ本体はその搬送方向下流側
    の部分がベルト搬送方向に対して直角な方向に曲成され
    ている請求項1ないし8のいずれかに記載のベルトコン
    ベアのベルトクリーナ。
  10. 【請求項10】 上記支持体には上記クリーナ本体を上
    記コンベアベルト表面に向けて付勢する追従機構が設け
    られている請求項1又は2記載のベルトコンベアのベル
    トクリーナ。
  11. 【請求項11】 上記追従機構が、重錘と、該重錘の重
    量によって上記支持体を上記コンベアベルト表面に向け
    て付勢する滑車機構とによって構成されている請求項1
    0記載のベルトコンベアのベルトクリーナ。
  12. 【請求項12】 上記追従機構が、上記支持体を上記コ
    ンベアベルト表面に向けて付勢するばね部材から構成さ
    れている請求項10記載のベルトコンベアのベルトクリ
    ーナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524490B1 (ko) * 2002-08-22 2005-10-28 주식회사 포스코 좌우 이동이 가능한 곡선 벨트 클리너
KR101221144B1 (ko) 2005-12-19 2013-01-10 주식회사 포스코 브랜딩라인의 컨베이어 벨트 표면 브러쉬 회전장치
CN104609140A (zh) * 2015-01-14 2015-05-13 襄阳泽东化工集团有限公司 皮带辊筒清扫装置
CN106144505A (zh) * 2016-08-31 2016-11-23 中国煤炭科工集团太原研究院有限公司 一种具有自动补偿功能的带式输送机恒压紧力清扫系统
CN113511484A (zh) * 2021-09-14 2021-10-19 溧阳卓越新材料科技有限公司 铝塑膜清辊机构

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